JPH11234088A - スイッチトキャパシタ回路 - Google Patents

スイッチトキャパシタ回路

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JPH11234088A
JPH11234088A JP4854698A JP4854698A JPH11234088A JP H11234088 A JPH11234088 A JP H11234088A JP 4854698 A JP4854698 A JP 4854698A JP 4854698 A JP4854698 A JP 4854698A JP H11234088 A JPH11234088 A JP H11234088A
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JP
Japan
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switch
capacitor
circuit
transistor
switches
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JP4854698A
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English (en)
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Yasuyuki Matsutani
康之 松谷
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低しきい値電圧トランジスタをスイッチ素子
として使用したとき、そのリーク電流が入力信号の影響
を受けないようにする。 【解決手段】 サンプルキャパシタCsの一方の端子を
第1のスイッチSW1を介して入力端子1に接続すると
共に第1のNMOSトランジスタ11を介して最低電位
GNDの電源に接続し、前記サンプルキャパシタCsの
他方の端子を第2のスイッチSW3を介して出力端子3
に接続すると共に第2のNMOSトランジスタ12を介
して前記最低電位GNDの電源に接続し、前記第1のス
イッチSW1および前記第2のNMOSトランジスタ1
2と、前記第2のスイッチSW3および前記第1のNM
OSトランジスタ11とを、交互にオン/オフ制御させ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低しきい値電圧の
トランジスタで構成する場合に好適なスイッチトキャパ
シタ回路に係り、特にその低しきい値電圧トランジスタ
の大きなリーク電流による精度劣化を防止したスイッチ
トキャパシタ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に従来のスイッチトキャパシタ回路
とその後段に接続される積分器の構成を示す。Csは容
量がCsのサンプルキャパシタであって、その一端はス
イッチSW1を介して入力電圧Vinが印加される入力端
子1に接続されると共に、スイッチSW2を介して電源
端子2に接続されている。また、他端はスイッチSW3
を介して出力端子3に接続されると共に、スイッチSW
4を介して電源端子2に接続されている。スイッチSW
1,SW4は制御信号CK2で制御され、スイッチSW
2,SW3は制御信号CK1で制御される。制御信号C
K1、CK2は位相が互いに逆相のクロックである。前
記電源端子2にはアナログのバイアス電位(アナログ電
圧AG又はアナログ接地GND)が印加される。以上に
よりスイッチトキャパシタ回路が構成される。
【0003】4はオペアンプであって、容量がCiの積
分用キャパシタCiとで積分器を構成している。このオ
ペアンプ4の反転入力端子(-)はスイッチトキャパシタ
回路の出力端子3に接続され、非反転入力端子(+)はバ
イアス用の電圧AGが印加される電源端子5に接続さ
れ、出力端子は出力端子6に接続される。
【0004】図8は図7に示した回路のスイッチSW
1,SW2,SW3,SW4をそれぞれ図9に示すよう
な構成のCMOSのアナログスイッチで構成した場合の
回路を示す図である。図9において、pMOSトランジ
スタMPはそのソース・ゲート間の電圧Vgspがしきい値
Vthpを越えると導通し、nMOSトランジスタMNはそ
のソース・ゲート間の電圧Vgsnがしきい値電圧Vthnを越
えると導通する。このアナログスイッチは、両トランジ
スタMP,MNのゲートに図9に示すように接地電位G
ND、高電源電圧Vddが印加すると導通する。
【0005】上記したスイッチトキャパシタ回路では、
スイッチを構成するMOSトランジスタのソース・ドレ
インの拡散容量がGND又は電源に対する寄生容量とし
て、キャパシタCsのa点、b点につく。ここでは、b
点につく寄生キャパシタは精度に影響を与えないので、
図10に示すような、a点につく容量Cpの寄生キャパ
シタCpについて考察する。
【0006】まず、スイッチトキャパシタ回路の動作に
ついて説明する。初めにスイッチSW1,SW4を閉
じ、スイッチSW2,SW3を開く。これにより、キャ
パシタCsに、「Cs(Vin−AG)」の電荷を蓄積す
る。このときは、スイッチSW4が閉じているため、寄
生キャパシタCpには、「Cp・AG」の電荷が蓄積さ
れる。よって、a点から見える初めの電荷量は、「Cs
(Vin−AG)+Cp・AG」となる。
【0007】次に、スイッチSW1,SW4を開き、ス
イッチSW2,SW3を閉じる。これにより、キャパシ
タCs,Cpの前記した電荷はキャパシタCiに移動し
て積分されるが、オペアンプ4の反転入力端子(-)はキ
ャパシタCiにより負帰還がかかっているため、非反転
入力端子(+)の電位AGと同じ電位になる。このため、
キャパシタCsには、「Cs・AG」の電荷が残り、キ
ャパシタCpには、「Cp・AG」の電荷が残る。つま
り、最終的には、キャパシタCsとCpには、「Cs・
AG+Cp・AG」の電荷が残る。さらにスイッチSW
2の動作によりb点の電圧はAGとなり、a点からみえ
るキャパシタCsの電荷量は、「Cs(Vin−AG)+
AG」となる。
【0008】したがって、キャパシタCsの電荷とキャ
パシタCs、Cpに残る電荷の差分がキャパシタCiに
積分される電荷となる。この差分は「Cs[(Vin−A
G)+AG]+Cp・AG−(Cs・AG+Cp・A
G)」であり、これを簡略化すると、「Cs(Vin−A
G)」となり、寄生キャパシタCpの影響はなくなる。
このように、スイッチSW2,SW4の一端をAGの電
源端子2に接続することで、寄生キャパシタCpの影響
のないスイッチトキャパシタ回路を構成できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に
は、電圧AGは電源電圧Vddの1/2付近に設定し、
この電圧AGを中心に入力される交流アナログ信号の入
力ダイナミックレンジを最大にするようにしているが、
1V程度の低電源電圧でこのようにすると、電圧AGは
0.5V程度となり、スイッチとして用いるMOSトラン
ジスタのVgs(ゲート・ソース間電圧)は最大でも0.5V
程度しかならず、従来の0.5〜0.6Vのしきい値のトラン
ジスタを用いたのでは、導通しなくなる。
【0010】そこで、これを解決する手法として、トラ
ンジスタのしきい値電圧を0.1〜0.3V程度まで低減する
ことが、論文(IEEE Journal of SC, Vol.29, No.12, p
p 1524,Dec.1994)等で提案されている。
【0011】しかしながら、しきい値電圧を0.1V低減
すると、トランジスタのリーク電流が一桁大きくなる。
しきい値電圧を0.3〜0.4V低減した場合、リーク電流は
3〜4桁大きくなる。さらに、リーク電流はVgsに大き
く影響されるが、Vds(ドレイン・ソース間電圧)には
影響されない性質を持っており、またMOSトランジス
タのソースとドレインはトランジスタの配置では定まら
ず、その電位関係で定まる。
【0012】図10において、スイッチSW4がオフし
ている状態では、そのスイッチSW4の出力側は電源端
子2の電圧AGに接続され、入力側はa点に接続され、
且つこのa点の電位はスイッチSW1がオフしてスイッ
チSW2がオンした瞬間は−Vinになるため、スイッチ
SW4を構成するMOSトランジスタのVgsは入力電圧V
inによって種々変化して、このスイッチSW4を流れる
リーク電流が大きくなるばかりか、入力電圧Vinの依存
性を有してしまう。このスイッチSW4のリーク電流
は、キャパシタCiに積分される電荷を放電させるた
め、この影響がスイッチトキャパシタ回路に大きな歪み
特性を持たせてしまう欠点を有していた。
【0013】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、リーク電流がVdsの影響を受
けないことを利用して、リーク電流の入力電圧依存性で
生じるスイッチトキャパシタ回路の歪み特性をなくすこ
とである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の発明は、サンプルキャパシタの一方の端子を、
第1のスイッチを介して入力端子に接続すると共に、第
1のNMOSトランジスタを介して最低電位の電源に接
続し、前記サンプルキャパシタの他方の端子を、第2の
スイッチを介して出力端子に接続すると共に、第2のN
MOSトランジスタを介して前記最低電位の電源に接続
し、前記第1のスイッチおよび前記第2のNMOSトラ
ンジスタと、前記第2のスイッチおよび前記第1のNM
OSトランジスタとを、交互にオン/オフ制御させるよ
うに構成した。第2の発明は、第1の発明において、前
記第1,第2のスイッチを、CMOSアナログスイッチ
で構成した。第3の発明は、第1の発明において、前記
第1,第2のスイッチを、NMOSトランジスタで構成
した。第4の発明は、第1の発明において、前記第1,
第2のスイッチを、PMOSトランジスタで構成した。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態のスイ
ッチトキャパシタ回路とその後段に接続される積分器の
構成を示す図である。前記した図7に示したものと同じ
ものには、同じ符号を付して、その詳しい説明は省略す
る。本実施の形態では、図7におけるスイッチSW2を
NMOSトランジスタ11で、スイッチSW4をNMO
Sトランジスタ12で構成し、それらのソースを最低電
位であるGNDの電源端子13に接続している。
【0016】図2はスイッチSW1、SW3をCMOS
アナログスイッチ14,15で構成したもの、図3はス
イッチSW1,SW3をNMOSトランジスタ16,1
7で構成したもの、図4はスイッチSW1、SW3をP
MOSトランジスタ18,19で構成したものである。
【0017】本実施の回路では、スイッチSW2,SW
4を構成するNMOSトランジスタ11,12のソース
電位をGNDに固定しているので、そのNMOSトラン
ジスタ11,12のVgsがa点の電位に影響されること
がない。
【0018】次にNMOSトランジスタ11をスイッチ
SW2に、NMOSトランジスタ12をスイッチSW4
にして表した図5を参照して動作を説明する。初めにス
イッチSW1,SW4を閉じ、スイッチSW2,SW3
を開く。これにより、キャパシタCsに、「Cs・Vi
n」の電荷を蓄積する。このときは、スイッチSW4が
閉じているため、寄生キャパシタCpに蓄積される電荷
は零である。
【0019】次に、スイッチSW1,SW4を開き、ス
イッチSW2,SW3を閉じる。これにより、キャパシ
タCs,Cpの電荷はキャパシタCiに移動して積分さ
れるが、オペアンプ4の反転入力端子(-)はキャパシタ
Ciにより負帰還がかかっているため、非反転入力端子
(+)の電位AGと同じ電位になる。このため、キャパシ
タCsには、「Cs・AG」の電荷が残り、キャパシタ
Cpには、「Cp・AG」の電荷が残る。
【0020】よって、a点から見える初めの電荷量は
「Cs・Vin」となる。また、最終的には、キャパシタ
CsとCpには、「Cs・AG+Cp・AG」の電荷が
残るので、その差分がキャパシタCiに積分される電荷
となる。この差分は「Cs・Vin−(Cs・AG+Cp
・AG)」であり、これを簡略化すると、「Cs(Vin
−AG)−Cp・AG」となり、寄生キャパシタCpの
影響が生じる。
【0021】しかし、本回路では、NMOSトランジス
タ12のソースをGNDに接続することにより、そのN
MOSトランジスタ12のVgsはa点の電位の影響を受
けない。また、トランジスタのリーク電流はVdsには依
存しない。従って、a点の電位が入力電圧Vinによって
変化しても、NMOSトランジスタ12のリーク電流は
変化しない。
【0022】ただ、このように、リーク電流が入力信号
Vinによって変化せず一定の場合、このリーク電流の影
響は積分用のオペアンプ4にオフセット電圧があるとき
と同様の作用を与える。
【0023】しかし、従来からオペアンプのオフセット
電圧をキャンセルする手法は色々提案されており、これ
らの提案回路を用いることで問題はなくなる。図6はそ
の1例であり、「Cp・AG」の電荷に相当する電荷を
キャパシタCcによりキャパシタCiに充電し、リーク
電流を補正するようにしたオフセットキャンセル回路2
0を付加したものである。ここでは、「Cc(Vdd−
AG)=Cp・AG」に設定する。このオフセットキャ
ンセル回路20でも寄生キャパシタが存在するが、これ
はほとんど無視できる。
【0024】本実施の形態のスイッチトキャパシタ回路
では、リーク電流の入力信号依存性がなくなり、従来回
路で発生していたリーク電流による歪み特性をなくする
ことができる。
【0025】
【発明の効果】以上から本発明によれば、低しきい値電
圧のトランジスタを用いていた場合に、従来では発生し
ていたリーク電流による歪み特性がなくなるめ、低しき
い値電圧のトランジスタを用いたスイッチトキャパシタ
フィルタ回路やスイッチトキャパシタ型低電圧ノイズシ
ェーピングA/D変換器を高精度に構成することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のスイッチトキャパシタ
回路と積分器の回路図である。
【図2】 図1のSW1,SW3をCMOSアナログス
イッチで構成した例の同回路の回路図である。
【図3】 図1のSW1,SW3をNMOSトランジス
タで構成した例の同回路の回路図である。
【図4】 図1のSW1,SW3をPMOSトランジス
タで構成した例の同回路の回路図である。
【図5】 図1のNMOSトランジスタ11,12をス
イッチSW2,SW4とした動作説明用の同回路の回路
図である。
【図6】 リーク電流をキャンセルする回路20を付加
した同回路の回路図である。
【図7】 従来のスイッチトキャパシタ回路と積分器の
回路図である。
【図8】 図7のスイッチSW1,SW2,SW3,S
W4をCMOSアナログスイッチで構成したときの同回
路の回路図である。
【図9】 CMOSアナログスイッチの回路図である。
【図10】図7の回路の動作説明用のスイッチトキャパ
シタ回路と積分器の回路図である。
【符号の説明】
Cs:サンプルキャパシタ、Cp:寄生キャパシタ、C
i:積分用キャパシタ、1:入力端子、2:電源端子、
3:出力端子、4:オペアンプ、5:電源端子、6:出
力端子、11,12:NMOSトランジスタ、13:G
NDの電源端子、14,15:CMOSアナログスイッ
チ、16,17:NMOSトランジスタ、18,19:
PMOSトランジスタ、20:オフセット補正回路、2
1:電源端子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンプルキャパシタの一方の端子を、第1
    のスイッチを介して入力端子に接続すると共に、第1の
    NMOSトランジスタを介して最低電位の電源に接続
    し、 前記サンプルキャパシタの他方の端子を、第2のスイッ
    チを介して出力端子に接続すると共に、第2のNMOS
    トランジスタを介して前記最低電位の電源に接続し、 前記第1のスイッチおよび前記第2のNMOSトランジ
    スタと、前記第2のスイッチおよび前記第1のNMOS
    トランジスタとを、交互にオン/オフ制御させるように
    した、 ことを特徴とするスイッチトキャパシタ回路。
  2. 【請求項2】前記第1,第2のスイッチを、CMOSア
    ナログスイッチで構成したことを特徴とする請求項1に
    記載のスイッチトキャパシタ回路。
  3. 【請求項3】前記第1,第2のスイッチを、NMOSト
    ランジスタで構成したことを特徴とする請求項1に記載
    のスイッチトキャパシタ回路。
  4. 【請求項4】前記第1,第2のスイッチを、PMOSト
    ランジスタで構成したことを特徴とする請求項1に記載
    のスイッチトキャパシタ回路。
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Effective date: 20030805