JPH0669769A - 比較器 - Google Patents
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- JPH0669769A JPH0669769A JP22110392A JP22110392A JPH0669769A JP H0669769 A JPH0669769 A JP H0669769A JP 22110392 A JP22110392 A JP 22110392A JP 22110392 A JP22110392 A JP 22110392A JP H0669769 A JPH0669769 A JP H0669769A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】従来の比較器に比べ、外部からの雑音に対する
SN比が良好で誤動作を起しにくく、しかも動作の高速
性に優れた比較器。 【構成】電流ミラー回路35と、この電流ミラー回路3
5の電流入力端と低位電源線36との間に接続されゲー
ト電極が電圧入力端子37に接続されたNMOSトラン
ジスタQN1 と、電流ミラー回路35の電流出力端と低
位電源線36との間に直列に接続されゲート電極が電圧
入力端子38に接続されたNMOSトランジスタQN2
と、電流入力端が電流ミラー回路35の電流出力端とN
MOSトランジスタQN2 との接続節点に接続された電
流ミラー回路39と、この電流ミラー回路39の電流出
力端と高位電源線40との間に接続された抵抗Rとから
構成する。
SN比が良好で誤動作を起しにくく、しかも動作の高速
性に優れた比較器。 【構成】電流ミラー回路35と、この電流ミラー回路3
5の電流入力端と低位電源線36との間に接続されゲー
ト電極が電圧入力端子37に接続されたNMOSトラン
ジスタQN1 と、電流ミラー回路35の電流出力端と低
位電源線36との間に直列に接続されゲート電極が電圧
入力端子38に接続されたNMOSトランジスタQN2
と、電流入力端が電流ミラー回路35の電流出力端とN
MOSトランジスタQN2 との接続節点に接続された電
流ミラー回路39と、この電流ミラー回路39の電流出
力端と高位電源線40との間に接続された抵抗Rとから
構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二つの入力電圧の大小
関係を判定する比較器に関するものである。
関係を判定する比較器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二つの入力電圧の大小関係を判定する比
較器の一例として、従来、図3にその回路図を示すもの
が知られている。図4に示す回路図は、電子情報通信学
会技術研究報告ICD89−115,VOL.89,N
o.205,1989年9月,第25〜31頁に記載さ
れている比較器の回路図を簡略化して要部のみを示した
ものである。この比較器は、二つの入力電圧差を増幅す
るブロックと、増幅された電圧を入力としてラッチ動作
をし、二つの入力電圧の大小に応じて出力に高電位
(H)または低電位(L)を出力するラッチ・出力回路
とから構成されている。
較器の一例として、従来、図3にその回路図を示すもの
が知られている。図4に示す回路図は、電子情報通信学
会技術研究報告ICD89−115,VOL.89,N
o.205,1989年9月,第25〜31頁に記載さ
れている比較器の回路図を簡略化して要部のみを示した
ものである。この比較器は、二つの入力電圧差を増幅す
るブロックと、増幅された電圧を入力としてラッチ動作
をし、二つの入力電圧の大小に応じて出力に高電位
(H)または低電位(L)を出力するラッチ・出力回路
とから構成されている。
【0003】前述の増幅ブロックは、入力を切り換える
スイッチ1〜4と、第1アンプ5,第2アンプ6および
第3アンプ7と、キャパシタC1 ,C2 ,C3 およびC
4 と、スイッチ12〜15とからなる。ラッチ・出力回
路は、第4アンプ16と、ラッチ17と、PMOSトラ
ンジスタQP1 ,QP2 と、インバータ19と、インバ
ータ21,22とから構成されている。ここで、各スイ
ッチは、クロック信号φA によって開閉動作が制御さ
れ、クロック信号φA が“H”で閉じ、“L”で開く。
又、第1アンプ5,第2アンプ6,第3アンプ7および
第4アンプ16の利得をそれぞれA1 ,A2 ,A3 ,A
4 とする。
スイッチ1〜4と、第1アンプ5,第2アンプ6および
第3アンプ7と、キャパシタC1 ,C2 ,C3 およびC
4 と、スイッチ12〜15とからなる。ラッチ・出力回
路は、第4アンプ16と、ラッチ17と、PMOSトラ
ンジスタQP1 ,QP2 と、インバータ19と、インバ
ータ21,22とから構成されている。ここで、各スイ
ッチは、クロック信号φA によって開閉動作が制御さ
れ、クロック信号φA が“H”で閉じ、“L”で開く。
又、第1アンプ5,第2アンプ6,第3アンプ7および
第4アンプ16の利得をそれぞれA1 ,A2 ,A3 ,A
4 とする。
【0004】まず、クロック信号φA が“H”の時は、
図3中のクロック信号φA の波形図に示すように、アン
プのオートゼロ期間(AZ)で、スイッチ2,4および
12〜15が閉じる。このとき第1アンプ5の差動入力
端には基準電圧入力端子30から基準電圧VREF が印加
される。そして、第1アンプ5のオフセット電圧がキャ
パシタC1 ,C2 に充電される。第2アンプ6のオフセ
ット電圧は、キャパシタC3 ,C4 に充電される。
図3中のクロック信号φA の波形図に示すように、アン
プのオートゼロ期間(AZ)で、スイッチ2,4および
12〜15が閉じる。このとき第1アンプ5の差動入力
端には基準電圧入力端子30から基準電圧VREF が印加
される。そして、第1アンプ5のオフセット電圧がキャ
パシタC1 ,C2 に充電される。第2アンプ6のオフセ
ット電圧は、キャパシタC3 ,C4 に充電される。
【0005】次に、クロック信号φA が“L”になる
と、図3中のクロック信号φA の波形図に示すように、
アンプは増幅期間(AMP)になり、スイッチ2,4お
よび12〜15が開き、スイッチ1,3が閉じる。第1
アンプ5は、電圧入力端子31に印加された入力電圧V
inと基準電圧入力端子30との間に印加された基準電圧
VREF との差電圧(Vin−VREF )をA1 倍に増幅し、
その増幅結果を節点N1とN2 との差電圧として出力す
る。キャパシタC1 ,C2 を介して入力された差電圧
は、第2アンプ6および第3アンプ7で増幅され、節点
N9 とN10との差電圧として出力される。第1アンプ5
および第2アンプ6のオフセット電圧は、オートゼロ期
間にキャパシタに充電されているので、増幅期間ではキ
ャンセルされる。この時、クロック入力端子32にはク
ロック信号φL が入力されている。クロック信号φ
L は、図3中に波形を示すように、クロック信号φA と
は位相が反対なので、このときは“H”が入力されてい
る。したがって、PMOSトランジスタP2 はオフであ
り、クロック信号φL がインバータ19で反転されゲー
ト電極に入力されているPMOSトランジスタQP1 は
オンとなって、第4アンプ16に電流を供給している。
したがって、第1アンプ5〜第3アンプ7で増幅された
差電圧(Vin−VREF )は、さらに第4アンプ16でも
増幅され、節点N11とN12との差電圧として出力され
る。
と、図3中のクロック信号φA の波形図に示すように、
アンプは増幅期間(AMP)になり、スイッチ2,4お
よび12〜15が開き、スイッチ1,3が閉じる。第1
アンプ5は、電圧入力端子31に印加された入力電圧V
inと基準電圧入力端子30との間に印加された基準電圧
VREF との差電圧(Vin−VREF )をA1 倍に増幅し、
その増幅結果を節点N1とN2 との差電圧として出力す
る。キャパシタC1 ,C2 を介して入力された差電圧
は、第2アンプ6および第3アンプ7で増幅され、節点
N9 とN10との差電圧として出力される。第1アンプ5
および第2アンプ6のオフセット電圧は、オートゼロ期
間にキャパシタに充電されているので、増幅期間ではキ
ャンセルされる。この時、クロック入力端子32にはク
ロック信号φL が入力されている。クロック信号φ
L は、図3中に波形を示すように、クロック信号φA と
は位相が反対なので、このときは“H”が入力されてい
る。したがって、PMOSトランジスタP2 はオフであ
り、クロック信号φL がインバータ19で反転されゲー
ト電極に入力されているPMOSトランジスタQP1 は
オンとなって、第4アンプ16に電流を供給している。
したがって、第1アンプ5〜第3アンプ7で増幅された
差電圧(Vin−VREF )は、さらに第4アンプ16でも
増幅され、節点N11とN12との差電圧として出力され
る。
【0006】次に、クロック信号φL が“L”になる
と、PMOSトランジスタQP1 がオフになり、PMO
SトランジスタQP2 がオンとなって、ラッチ17に電
流を供給し、ラッチ動作を開始する。節点N11の電位が
節点N12の電位より大きければラッチ動作により出力端
子33には“L”が出力され、出力端子34には“H”
が出力される。逆に、節点N11の電位が節点N12の電位
より小さければ、出力端子33には“H”が出力され、
出力端子34には“L”が出力される。入力電圧Vinが
基準電圧VREF より大きければ、節点N11の電位が節点
N12の電位より小さくなるので、出力端子33に“H”
が出力され、入力電圧が基準電圧より小さければ、節点
N11の電位は節点N12の電位より大きくなるので、出力
端子33に“L”が出力される。このとき、クロック信
号φA は再び“H”になっており、第1アンプ5〜第3
アンプ7はオートゼロ期間になっている。
と、PMOSトランジスタQP1 がオフになり、PMO
SトランジスタQP2 がオンとなって、ラッチ17に電
流を供給し、ラッチ動作を開始する。節点N11の電位が
節点N12の電位より大きければラッチ動作により出力端
子33には“L”が出力され、出力端子34には“H”
が出力される。逆に、節点N11の電位が節点N12の電位
より小さければ、出力端子33には“H”が出力され、
出力端子34には“L”が出力される。入力電圧Vinが
基準電圧VREF より大きければ、節点N11の電位が節点
N12の電位より小さくなるので、出力端子33に“H”
が出力され、入力電圧が基準電圧より小さければ、節点
N11の電位は節点N12の電位より大きくなるので、出力
端子33に“L”が出力される。このとき、クロック信
号φA は再び“H”になっており、第1アンプ5〜第3
アンプ7はオートゼロ期間になっている。
【0007】図4に示した回路は、以上述べたような動
作により、二つの入力電圧(VinとVREF )の大小関係
を判定する。
作により、二つの入力電圧(VinとVREF )の大小関係
を判定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の比較器
は、電圧を増幅し、増幅した電圧を比較する構成となっ
ている。すなわち、信号の伝搬が電圧の形で行われる電
圧モードで動作する。回路が電圧モードで動作している
と、雑音が寄生容量などをとおした容量結合により信号
線に混入してくることを避けられない。図3に示す回路
図で言えば、電源配線やクロック配線と信号線との寄生
容量により、節点N1 ,N2 ,…,N12などに雑音が混
入してくる。図3に示される比較器では、差動構成にす
ることで、雑音が混入しても差動の信号線に同じように
雑音が重畳されるという作用を利用して、差動の信号成
分が影響を受けにくくしている。しかし、実際の集積回
路では、差動の信号線の寄生容量の違いやレイアウトの
違いなどにより、まったく同じ雑音が重畳されることは
有り得ない。また、集積回路の集積規模の増加に伴う周
囲の配線との寄生容量の増大、電源電圧の低下に伴う信
号振幅の低下など、雑音の影響がますます大きくなって
いる。
は、電圧を増幅し、増幅した電圧を比較する構成となっ
ている。すなわち、信号の伝搬が電圧の形で行われる電
圧モードで動作する。回路が電圧モードで動作している
と、雑音が寄生容量などをとおした容量結合により信号
線に混入してくることを避けられない。図3に示す回路
図で言えば、電源配線やクロック配線と信号線との寄生
容量により、節点N1 ,N2 ,…,N12などに雑音が混
入してくる。図3に示される比較器では、差動構成にす
ることで、雑音が混入しても差動の信号線に同じように
雑音が重畳されるという作用を利用して、差動の信号成
分が影響を受けにくくしている。しかし、実際の集積回
路では、差動の信号線の寄生容量の違いやレイアウトの
違いなどにより、まったく同じ雑音が重畳されることは
有り得ない。また、集積回路の集積規模の増加に伴う周
囲の配線との寄生容量の増大、電源電圧の低下に伴う信
号振幅の低下など、雑音の影響がますます大きくなって
いる。
【0009】上述のような雑音が信号線に混入すると、
本来の二つの入力電圧の大小関係が雑音のため増幅の途
中で逆転することが起こることがあり、比較器としての
動作を果たさず、誤動作となる。
本来の二つの入力電圧の大小関係が雑音のため増幅の途
中で逆転することが起こることがあり、比較器としての
動作を果たさず、誤動作となる。
【0010】本発明は、上述のような従来の比較の問題
点に鑑みてなされたものであって、外部からの雑音の影
響を受けにくい、信号対雑音比に優れた比較器を提供す
ることを目的とする。
点に鑑みてなされたものであって、外部からの雑音の影
響を受けにくい、信号対雑音比に優れた比較器を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の比較器は、第1
の電流ミラー回路と、前記第1の電流ミラー回路の電流
入力端と第1の定電圧供給線との間に接続され、ゲート
電極が第1の電圧入力端子に接続された第1のMOS電
界効果トランジスタと、前記第1の電流ミラー回路の電
流出力端と前記第1の定電圧供給線との間に直列に接続
され、ゲート電極が第2の電圧入力端子に接続された第
2のMOS電界効果Sトランジスタと、電流入力端が、
前記第1の電流ミラー回路の前記電流出力端と前記第2
のMOS電界効果トランジスタとの接続節点に接続され
た第2の電流ミラー回路と、前記第2の電流ミラー回路
の電流出力端と第2の定電圧供給線との間に接続された
抵抗とから構成され、前記第2の電流ミラー回路の前記
電流出力端と前記抵抗との接続節点を出力端子としてい
る。
の電流ミラー回路と、前記第1の電流ミラー回路の電流
入力端と第1の定電圧供給線との間に接続され、ゲート
電極が第1の電圧入力端子に接続された第1のMOS電
界効果トランジスタと、前記第1の電流ミラー回路の電
流出力端と前記第1の定電圧供給線との間に直列に接続
され、ゲート電極が第2の電圧入力端子に接続された第
2のMOS電界効果Sトランジスタと、電流入力端が、
前記第1の電流ミラー回路の前記電流出力端と前記第2
のMOS電界効果トランジスタとの接続節点に接続され
た第2の電流ミラー回路と、前記第2の電流ミラー回路
の電流出力端と第2の定電圧供給線との間に接続された
抵抗とから構成され、前記第2の電流ミラー回路の前記
電流出力端と前記抵抗との接続節点を出力端子としてい
る。
【0012】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例の回路
図である。図1を参照すると、この比較器は、電流ミラ
ー回路35の電流入力端と低位電源線36との間に直列
に接続されゲート電極が電圧入力端子37に接続された
NMOSトランジスタQN1 と、電流ミラー回路35の
電流出力端と低位電源線36との間に直列に接続されゲ
ート電極が電圧入力端子38に接続されたNMOSトラ
ンジスタQN2 と、電流入力端が電流ミラー回路35と
NMOSトランジスタQN2 との接続節点に接続された
電流ミラー回路39と、電流ミラー回路39の電流出力
端と高位電源線40との間に接続された抵抗Rとから構
成されている。出力端子41は、電流ミラー回路39の
電流出力端と抵抗Rとの接続節点に接続されている。な
お、図1では、電流ミラー回路として、図2に示すよう
な最も基本的な電流ミラー回路を用いているが、本発明
はこれに限定されるわけではなく、カスコード電流ミラ
ー回路やアクティブフィードバック電流ミラー回路な
ど、他の型の電流ミラー回路を用いてもよい。
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例の回路
図である。図1を参照すると、この比較器は、電流ミラ
ー回路35の電流入力端と低位電源線36との間に直列
に接続されゲート電極が電圧入力端子37に接続された
NMOSトランジスタQN1 と、電流ミラー回路35の
電流出力端と低位電源線36との間に直列に接続されゲ
ート電極が電圧入力端子38に接続されたNMOSトラ
ンジスタQN2 と、電流入力端が電流ミラー回路35と
NMOSトランジスタQN2 との接続節点に接続された
電流ミラー回路39と、電流ミラー回路39の電流出力
端と高位電源線40との間に接続された抵抗Rとから構
成されている。出力端子41は、電流ミラー回路39の
電流出力端と抵抗Rとの接続節点に接続されている。な
お、図1では、電流ミラー回路として、図2に示すよう
な最も基本的な電流ミラー回路を用いているが、本発明
はこれに限定されるわけではなく、カスコード電流ミラ
ー回路やアクティブフィードバック電流ミラー回路な
ど、他の型の電流ミラー回路を用いてもよい。
【0013】まず、電流ミラー回路について説明する。
図2は、NMOSトランジスタを用いて構成された基本
的な電流ミラー回路の一例の回路図である。この電流ミ
ラー回路は、NMOSトランジスタQN3 およびQN4
と、定電圧源51とから構成される。図2の電流ミラー
回路は、原則的には、入力側NMOSトランジスタQN
3 のチャンネル長をLi ,チャンネル幅をWi ,出力側
NMOSトランジスタQN4 のチャンネル長をLO ,チ
ャンネル幅をWO ,電流入力端子52に入力された電流
をIi とすると、電流出力端子53に、電流IO =(W
O /LO )/(Wi /Li )×Ii を出力する回路であ
る。ただし、このとき、出力側トランジスタが飽和領域
にあることが前提条件である。
図2は、NMOSトランジスタを用いて構成された基本
的な電流ミラー回路の一例の回路図である。この電流ミ
ラー回路は、NMOSトランジスタQN3 およびQN4
と、定電圧源51とから構成される。図2の電流ミラー
回路は、原則的には、入力側NMOSトランジスタQN
3 のチャンネル長をLi ,チャンネル幅をWi ,出力側
NMOSトランジスタQN4 のチャンネル長をLO ,チ
ャンネル幅をWO ,電流入力端子52に入力された電流
をIi とすると、電流出力端子53に、電流IO =(W
O /LO )/(Wi /Li )×Ii を出力する回路であ
る。ただし、このとき、出力側トランジスタが飽和領域
にあることが前提条件である。
【0014】今、簡単化するために、各電流ミラー回路
のトランジスタ比(WO /LO ):(Wi /Li )を
1:1に設定して考える。この場合、出力電流IO は入
力電流Ii に等しくなる。トランジスタサイズ比がα:
1などになる場合は、以下の説明に比例係数αを導入し
て考えればよい。
のトランジスタ比(WO /LO ):(Wi /Li )を
1:1に設定して考える。この場合、出力電流IO は入
力電流Ii に等しくなる。トランジスタサイズ比がα:
1などになる場合は、以下の説明に比例係数αを導入し
て考えればよい。
【0015】図1において、電圧入力端子37に電圧V
1 が印加されると電流ミラー回路35の入力端には、N
MOSトランジスタQN1 の素子定数をK1 (K1 =μ
COX・W/L(但し、μは移動度、COXは単位ゲート容
量、Wはチャンネル幅、Lはチャンネル長)とすると、
次式で表される電流I1 が流れる。
1 が印加されると電流ミラー回路35の入力端には、N
MOSトランジスタQN1 の素子定数をK1 (K1 =μ
COX・W/L(但し、μは移動度、COXは単位ゲート容
量、Wはチャンネル幅、Lはチャンネル長)とすると、
次式で表される電流I1 が流れる。
【0016】 I1 =K1 (V1 −Vt )2 /2 ただし、このときNMOSトランジスタQN1 が飽和領
域になっていることが前提である。尚、Vt はNMOS
トランジスタQN1 ,QN2 のしきい値電圧である。電
流ミラー回路35の入力端にI1 の電流が流れるので、
電流ミラー回路35では出力側にもI1 の電流を流そう
とする。
域になっていることが前提である。尚、Vt はNMOS
トランジスタQN1 ,QN2 のしきい値電圧である。電
流ミラー回路35の入力端にI1 の電流が流れるので、
電流ミラー回路35では出力側にもI1 の電流を流そう
とする。
【0017】このとき電圧入力端子38に電圧V2 が印
加されると、NMOSトランジスタQN2 の素子定数を
K2 とすると、NMOSトランジスタQN2 が飽和領域
であればこのNMOSトランジスタQN2 には、 I2 =K2 (V2 −Vt )2 /2 の電流が流れる。ただし、ここで、V2 ≦2・Vt とし
ておく。このとき、電流I1 と電流I2 との大小関係に
よって、回路の動作が異なってくる。
加されると、NMOSトランジスタQN2 の素子定数を
K2 とすると、NMOSトランジスタQN2 が飽和領域
であればこのNMOSトランジスタQN2 には、 I2 =K2 (V2 −Vt )2 /2 の電流が流れる。ただし、ここで、V2 ≦2・Vt とし
ておく。このとき、電流I1 と電流I2 との大小関係に
よって、回路の動作が異なってくる。
【0018】I1 >I2 の場合には、電流ミラー回路3
5の出力側にはI1 の電流が流れ、NMOSトランジス
タQN2 にはI2 の電流が流れる。電流ミラー回路2,
NMOSトランジスタQN2 および電流ミラー回路39
の接続節点についてキルヒホッフの法則が成り立つの
で、(I1 −I2 )だけの電流が電流ミラー回路39の
入力側へ流れ込む。従って、電流ミラー回路39は、出
力端に(I1 −I2 )の電流を流す。その結果、抵抗R
を流れる電流による電圧効果により、出力端子41の電
位VO は高位電源線40の電圧Vccから下がり、次式で
与えられる。ただし、抵抗Rの抵抗値をRとする。
5の出力側にはI1 の電流が流れ、NMOSトランジス
タQN2 にはI2 の電流が流れる。電流ミラー回路2,
NMOSトランジスタQN2 および電流ミラー回路39
の接続節点についてキルヒホッフの法則が成り立つの
で、(I1 −I2 )だけの電流が電流ミラー回路39の
入力側へ流れ込む。従って、電流ミラー回路39は、出
力端に(I1 −I2 )の電流を流す。その結果、抵抗R
を流れる電流による電圧効果により、出力端子41の電
位VO は高位電源線40の電圧Vccから下がり、次式で
与えられる。ただし、抵抗Rの抵抗値をRとする。
【0019】 V0 =Vcc−(I1 −I2 )×R 次に、I1 ≦I2 の場合について考える。この場合、電
流ミラー回路35にはI1 の電流が流れるが、それを越
える電流をNMOSトランジスタQN2 へ供給すること
ができない。このため、NMOSトランジスタQN2 を
流れる電流は飽和電流以下であるので、このNMOSト
ランジスタQN2 は飽和領域からはずれる。このとき、
電流ミラー回路39の入力端の電位Va は、NMOSト
ランジスタQN2 が飽和領域からはずれているので、 Va <V2 −Vt である。V2 ≦2・Vt であるので、結局 Va <Vt となり、電流ミラー回路39は動作しない。したがっ
て、電流ミラー回路39の出力端に電流が流れず、出力
端子41の電圧は高位電源線40の電圧Vccとなる。
流ミラー回路35にはI1 の電流が流れるが、それを越
える電流をNMOSトランジスタQN2 へ供給すること
ができない。このため、NMOSトランジスタQN2 を
流れる電流は飽和電流以下であるので、このNMOSト
ランジスタQN2 は飽和領域からはずれる。このとき、
電流ミラー回路39の入力端の電位Va は、NMOSト
ランジスタQN2 が飽和領域からはずれているので、 Va <V2 −Vt である。V2 ≦2・Vt であるので、結局 Va <Vt となり、電流ミラー回路39は動作しない。したがっ
て、電流ミラー回路39の出力端に電流が流れず、出力
端子41の電圧は高位電源線40の電圧Vccとなる。
【0020】このように、本実施例は、入力電流I1 と
電流I2 とを比較して、I1 >I2の場合は低電位とし
て式で示した電圧を、I1 ≦I2 の場合には高電位と
して電源電圧Vccを出力する比較器として動作する。
電流I2 とを比較して、I1 >I2の場合は低電位とし
て式で示した電圧を、I1 ≦I2 の場合には高電位と
して電源電圧Vccを出力する比較器として動作する。
【0021】本発明の比較器は、従来の比較器が電圧モ
ードで動作していたのに対し、電圧の比較を電流の比較
に置き換えて、電流モードで動作する。図1に示される
実施例では、電流ミラー回路を構成するMOSトランジ
スタおよびNMOSトランジスタQN1 ,QN2 は飽和
領域で動作しているので、ドレイン電圧が変化してもド
レイン電流はほとんど変化しない。このことから、電源
配線やクロック配線、周囲の信号線などと比較器内部の
信号線との容量結合による雑音電圧が混入しても、動作
電流は従来の比較器に比べて影響を受けにくく、誤動作
を起しにくい。したがって、本実施例は、従来の比較器
に比べて外部からの雑音の影響を受けにくく、精度が高
い。しかも、電源電圧を低下させても信号対雑音比は低
下しないので良好なSN比を維持している。また、電圧
モードではキャパシタの充放電に時間がかかり、動作速
度が制限される。それに対して電流モードで動作する本
比較器は、キャパシタとしては寄生容量が考えられるだ
けであり、図3に示される従来例の比較器とは違ってキ
ャパシタをもたず、キャパシタの充放電で動作速度を制
限されないので、高速動作が可能である。
ードで動作していたのに対し、電圧の比較を電流の比較
に置き換えて、電流モードで動作する。図1に示される
実施例では、電流ミラー回路を構成するMOSトランジ
スタおよびNMOSトランジスタQN1 ,QN2 は飽和
領域で動作しているので、ドレイン電圧が変化してもド
レイン電流はほとんど変化しない。このことから、電源
配線やクロック配線、周囲の信号線などと比較器内部の
信号線との容量結合による雑音電圧が混入しても、動作
電流は従来の比較器に比べて影響を受けにくく、誤動作
を起しにくい。したがって、本実施例は、従来の比較器
に比べて外部からの雑音の影響を受けにくく、精度が高
い。しかも、電源電圧を低下させても信号対雑音比は低
下しないので良好なSN比を維持している。また、電圧
モードではキャパシタの充放電に時間がかかり、動作速
度が制限される。それに対して電流モードで動作する本
比較器は、キャパシタとしては寄生容量が考えられるだ
けであり、図3に示される従来例の比較器とは違ってキ
ャパシタをもたず、キャパシタの充放電で動作速度を制
限されないので、高速動作が可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の比較器
は、外部から入力される2つの電圧の比較を、飽和領域
で動作する2つのMOSトランジスタのドレイン電流の
比較に置き換え、電流モードで動作するように構成され
ている。MOSトランジスタの飽和ドレイン電流は、ド
レイン電圧が変化してもほとんど変化しないので、比較
器内部の信号線や接続節点に外部からの雑音が混入して
それらの電位が変化したとしても、動作電流がその影響
を受けることは少ない。
は、外部から入力される2つの電圧の比較を、飽和領域
で動作する2つのMOSトランジスタのドレイン電流の
比較に置き換え、電流モードで動作するように構成され
ている。MOSトランジスタの飽和ドレイン電流は、ド
レイン電圧が変化してもほとんど変化しないので、比較
器内部の信号線や接続節点に外部からの雑音が混入して
それらの電位が変化したとしても、動作電流がその影響
を受けることは少ない。
【0023】このことにより、本発明によれば、従来の
比較器に比べて外部からの雑音に対するSN比が良好で
誤動作を起しにくく、しかも動作の高速性に優れた比較
器を提供することができる。
比較器に比べて外部からの雑音に対するSN比が良好で
誤動作を起しにくく、しかも動作の高速性に優れた比較
器を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】図1中の電流ミラー回路の一例の回路図であ
る。
る。
【図3】従来の比較器の一例の回路図である。
1,2,3,4,12,13,14,15 スイッチ 5,6,7,16 アンプ 17 ラッチ 19,21,22 インバータ 30 基準電圧入力端子 31,37,38 電圧入力端子 32 クロック入力端子 33,34,41 出力端子 35,39 電流ミラー回路 36 低位電源線 40 高位電源線 51 定電圧源 52 電流入力端子 53 電流出力端子
Claims (1)
- 【請求項1】 第1の電流ミラー回路と、 前記第1の電流ミラー回路の電流入力端と第1の定電圧
供給線との間に接続され、ゲート電極が第1の電圧入力
端子に接続された第1のMOS電界効果トランジスタ
と、 前記第1の電流ミラー回路の電流出力端と前記第1の定
電圧供給線との間に直列に接続され、ゲート電極が第2
の電圧入力端子に接続された第2のMOS電界効果Sト
ランジスタと、 電流入力端が、前記第1の電流ミラー回路の前記電流出
力端と前記第2のMOS電界効果トランジスタとの接続
接点に接続された第2の電流ミラー回路と、 前記第2の電流ミラー回路の電流出力端と第2の定電圧
供給線との間に接続された抵抗とから構成され、 前記第2の電流ミラー回路の前記電流出力端と前記抵抗
との接続接点を出力端子とする比較器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22110392A JPH0669769A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 比較器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22110392A JPH0669769A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 比較器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0669769A true JPH0669769A (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=16761539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22110392A Pending JPH0669769A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 比較器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669769A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990022761A (ko) * | 1995-06-09 | 1999-03-25 | 디어터 크리스트, 베르너 뵈켈 | 제 1 뉴런 mosfet 및 기준 소오스에 의해 제공되는 2개의 전기값을 비교하기 위한 회로 |
WO2010089983A1 (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-12 | 独立行政法人科学技術振興機構 | マルチヒステリシス電圧制御電流源システム |
JP2012095349A (ja) * | 2004-02-23 | 2012-05-17 | Sony Corp | Ad変換方法およびad変換装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5883409A (ja) * | 1981-07-10 | 1983-05-19 | Hitachi Ltd | 映像増幅回路 |
JPS6382119A (ja) * | 1986-09-26 | 1988-04-12 | Toshiba Corp | コンパレ−タ |
-
1992
- 1992-08-20 JP JP22110392A patent/JPH0669769A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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---|---|---|---|---|
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EP2395663A1 (en) * | 2009-02-06 | 2011-12-14 | Japan Science And Technology Agency | Multi-hysteresis voltage controlled current source system |
JP5158818B2 (ja) * | 2009-02-06 | 2013-03-06 | 独立行政法人科学技術振興機構 | マルチヒステリシス電圧制御電流源システム |
EP2395663A4 (en) * | 2009-02-06 | 2013-10-09 | Japan Science & Tech Agency | VOLTAGE CONTROLLED MULTIHYSTERESIS POWER SOURCE SYSTEM |
US8648584B2 (en) | 2009-02-06 | 2014-02-11 | Japan Science And Technology Agency | Multi-hysteresis voltage controlled current source system |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981201 |