JP2001110195A - トラックアンドホールド回路 - Google Patents

トラックアンドホールド回路

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JP2001110195A
JP2001110195A JP28866299A JP28866299A JP2001110195A JP 2001110195 A JP2001110195 A JP 2001110195A JP 28866299 A JP28866299 A JP 28866299A JP 28866299 A JP28866299 A JP 28866299A JP 2001110195 A JP2001110195 A JP 2001110195A
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transistor switch
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Hisao Kakiya
寿生 柿谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高調波歪を減少させる。 【解決手段】 MOSトランジスタスイッチ3とホール
ドキャパシタ4とを含んでなり、MOSトランジスタス
イッチ3のバルク電位を入力信号Vinと同位相で変化
させるMOSトランジスタのゲート酸化膜容量及びMO
Sトランジスタのゲート・ソース間容量に蓄積される電
荷を入力電圧に依存しない様にする事により高調波歪を
軽減するトラックアンドホールド回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックアンドホ
ールド回路に関する。より詳細には、アナログ・デジタ
ルコンバータのフロントエンドに適した高精度、低歪の
トラックアンドホールド回路に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックアンドホールド回路は、アナロ
グ・デジタルコンバータのフロントエンドなどに用いら
れる基礎的なアナログ回路の一つであり、時間的に連続
変化する信号の値を離散的な時間間隔でサンプリングす
るためのものである。このトラックアンドホールド回路
の歪の要因は三つある。それを、図3に示すトラックア
ンドホールド回路の最も基本的な従来例を用いて整理す
る。
【0003】(A)トラックモード時のホールドキャパ
シタへの充電時間の変動 図示したトラックアンドホールド回路は、二つの増幅器
101,102と、FETスイッチとして働くMOSト
ランジスタ103と、ホールドキャパシタ104と、ク
ロック源105とからなっている。MOSトランジスタ
103のバルク端子は、共通電位点(グラウンド)に接
続されいる。ここで、MOSトランジスタ103がオン
のときのベース抵抗Ronは、クロック電圧すなわちMO
Sトランジスタ103のゲート駆動電圧VΦや、ドレイ
ンへの入力電圧Vin、しきい値電圧Vthに依存し、次の
関係を有する。 〔式1〕 Ron=1/{β(VΦ−Vin−Vth)} ここで、βは製造プロセスにより決まる定数であり、β
=μCoxW/L(μ:移動度、Cox:ゲート酸化膜容
量、W:ゲート幅、L:ゲート長)で与えられる。
【0004】したがって、Vinが変動するとこのRon
変動する。すると、Ron×CHで与えられるホールドキ
ャパシタ104の充電時間の時定数も変動することとな
る。このような、当然に変動するVinに依存するという
MOSトランジスタの103のオン抵抗Ronの信号依存
性は、ホールドキャパシタへの充電時間の変動を引き起
こし、高調波歪の原因となる。
【0005】(B)モード遷移時のタイミングの変動 また、Vinが変動することにより、トラックモードから
ホールドモードに遷移するときのタイミングが図4に示
すように変動する。すなわち、トラックからホールドへ
遷移する電圧の条件はVΦ≧Vin+Vthであり、ホール
ドモードからトラックモードに遷移する電圧の条件はV
Φ≦Vin+Vthであるので、Vinが大きいとトラックモ
ードからホールドモードに遷移する時間が遅れ、ホール
ドモードからトラックモードに遷移する時間が早まって
しまう。逆に、Vinが小さいとトラックモードからホー
ルドモードにする時間が早まり、ホールドモードからト
ラックモードに遷移する時間が遅れることになる。この
ような信号依存性のあるタイミングの変動もまた、高調
波歪の原因となる。
【0006】(C)モード遷移時の電荷注入 さらに、図5に示すように、トラックモードからホール
モードに遷移する際に、MOSトランジスタ103のゲ
ートに蓄えられた電荷が放出される。すなわちMOSト
ランジスタ103がオンのときに、ゲートに注入された
電荷Q1はオフになると放出されてしまうのである。ま
た、MOSトランジスタがオンのときに、MOSトラン
ジスタ103のゲート・ソース間の寄生容量Cgsに蓄え
られた電荷Q2もオフになると放出されてしまう。これ
らの電荷Q1,Q2がオフになったときにホールドキャ
パシタに流れ込むことによって、高調波歪が発生するこ
とがある。Q1とQ2は次の式により求められることが
知られている。 〔式2〕 Q1=−CoxA(VΦ−Vin−Vth) ここで、Coxは上記と同じMOSトランジスタ103の
単位面積あたりのゲート酸化膜容量であり、AはMOS
トランジスタ103のゲート面積であり、VΦは上述の
通りクロック電圧、Vinは上述の通りドレインへの入力
電圧、ゲート電圧Vthは上記と同じくしきい値電圧であ
る。 〔式3〕 Q2=−Cgs(Vin+Vth) ここで、Cgsは、MOSトランジスタのゲート・ソース
間容量であり、Vthがしきい値電圧であるのは上と同様
である。さらに、このCgsは次の式で表される入力電圧
依存性がある。 〔式4〕 Cgs=Cgs0/{1−(VΦ−Vin−Vth)/ψ01/2 ここで、ψ0はビルトインポテンシャルと呼ばれるもの
であり、Cgs0はVgs=0のときのCgsの値を示す。こ
のように、Q1とQ2のいずれも入力信号電圧Vinに依
存しており、高調波歪の原因となる。特にQ2はVin
非線形的に依存している。
【0007】これらの入力電圧の変動に起因する歪を軽
減するための試みがなされている。その一つは、ゲート
駆動電圧を大きくしオン抵抗の入力信号依存性を軽減し
たり、MOSトランジスタをCMOSスイッチ構成にし
てオン抵抗を軽減することである。これらの方策は、M
OSトランジスタの特性から明らかなものであるが、必
要な駆動電圧が高くなってしまう(近年の回路設計の低
電圧化の傾向に反する)、電荷のフィールドスルーが大
きくなってしまう、また、高速のPMOSが必要になる
上に、Vthの変動によるタイミングのズレの問題は解決
されないなど、十分なものではない。
【0008】さらに、入力信号のレベルに依存してゲー
ト電圧を振る試みがなされている。そのような例として
は、TEMIC Semiconductor社のSiliconix部門のAN30
1に関するアプリケーションノート(1997年3月1
0日付)、または、特許第2833070号(特開平3
−219724号)公報を参照。しかし、このような回
路構成は、10〜15ボルトの電圧源が必要となり、計
測器などには用いることができるが、低電圧化が必要な
システムLSIには向いていない。さらにドライバー回
路は複雑なものとなる。
【0009】さらに、ダミースイッチによる電荷注入の
軽減も考えられている(例えば、特開平10−3126
98号公報参照)。これは、上記のMOSトランジスタ
103と出力側のアンプ101あるいはグラウンドの間
にもう一つのMOSトランジスタを配置し、ホールドキ
ャパシタに流入する電荷の少なくとも一部を吸収させよ
うとするものである。しかし、そのためには付加的なM
OSトランジスタの駆動タイミングを微妙にコントロー
ルする必要がある。また、さらに本質的な問題として
は、電荷注入を定量的に扱うのは困難であることがあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術が有する問題点に鑑み、より低い電圧で作動し、ホ
ールド波形の歪を低減することができるトラックアンド
ホールド回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、MOSトラン
ジスタスイッチのバルク電位あるいは基板電位をコント
ロールすることで、トラックアンドホールド回路の低歪
化を図るものである。
【0012】本発明は、MOSトランジスタスイッチと
ホールドキャパシタとを含んでなり、MOSトランジス
タスイッチのバルク電位を入力信号と同位相で変化させ
るトラックアンドホールド回路を提供する。
【0013】さらに、本発明は、そのゲート電圧に応じ
て入力電圧を伝達または遮断できるMOSトランジスタ
スイッチと、該MOSトランジスタスイッチに接続さ
れ、出力電圧を発生するホールドキャパシタと、入力信
号に応じた電位を該MOSトランジスタのバルク端子に
供給するレベルシフト回路とを含んでなるトラックアン
ドホールド回路を提供する。この回路は、ホールドキャ
パシタの該MOSトランジスタスイッチに接続された端
子が増幅器の入力に接続されており、該増幅器の出力を
その出力とするものであってよく、MOSトランジスタ
スイッチのバルク端子に供給される電位が入力信号と同
位相であるのが好ましい。さらに、この回路において
は、MOSトランジスタスイッチと入力端の間にバッフ
ァー増幅器を接続することができる。
【0014】本発明は、トラックモードにおいて入力信
号が反転入力端子に加えられる増幅器と、該増幅器の出
力に一端が電気的に接続し、ホールドモードにおいて他
端が該増幅器の該反転入力端子に電気的に接続された状
態になるホールドキャパシタと、該ホールドキャパシタ
の該他端と該反転入力端子との間に接続された第1MO
Sトランジスタスイッチと、該ホールドキャパシタの該
他端と共通電位点の間にある第2MOSトランジスタス
イッチと、入力信号端子と該反転入力端子との間に接続
された第3MOSトランジスタスイッチと、入力信号端
子と共通電位点との間に接続された第4MOSトランジ
スタスイッチと、該第1及び第2MOSトランジスタス
イッチのバルク端子にその出力端が接続された第1レベ
ルシフト回路と、該第3及び第4MOSトランジスタス
イッチのバルク端子にその出力端が接続された第2レベ
ルシフト回路とを含んでなるトラックアンドホールド回
路を提供する。
【0015】このトラックアンドホールド回路において
は、第1レベルシフト回路の入力を、増幅器の出力端か
らホールドキャパシタとほぼ同容量のキャパシタを介し
て接続することができ、あるいは、第1レベルシフト回
路の入力を、ホールドキャパシタと第1MOSトランジ
スタスイッチと第2MOSトランジスタスイッチとの共
通のノードに接続することができる。
【0016】さらに、このようなトラックアンドホール
ド回路においては、第1レベルシフト回路が入力信号と
逆位相の電位変動を第1及び第2MOSトランジスタス
イッチのバルク端子に供給し、第2レベルシフト回路が
入力信号と同位相の電位変動を第3及び第4MOSトラ
ンジスタスイッチのバルク端子に供給することができ
る。
【0017】
【発明を実施するための形態】図1に本発明の第1の実
施形態を示す。この第1実施形態のトラックアンドホー
ルド回路は、バッファー増幅器1と出力段増幅器2と、
これらの二つの増幅器の間にあるFETスイッチとして
働くMOSトランジスタ3(ここでは一つのみ)と、M
OSトランジスタ3のゲートに接続されたクロック源5
と、入力信号電圧Vinと同位相で、バイアスされた電圧
出力をバルク端子に印加するレベルシフト回路6とから
なる。このレベルシフト回路6は基本的にはVinを入力
とする単なる増幅器としての構成を取ることができ、こ
れに適切なバイアス用の電圧Vbi as(ゼロであってもよ
い)を加えることにより、MOSトランジスタ3のバル
ク端子に加えるのに適切な電圧を得ることができる。
【0018】次に本発明の回路がどのようにして低歪を
達成できるのかを考察する。まず、MOSトランジスタ
のしきい値電圧Vthは、ソースとバルク(基板)間の電
圧(Vsb=V−V)によって変化することが知られ
ている。一般に、しきい値電圧Vthは次式により与えら
れることが知られている。 〔式5〕 Vth=Vtho+γ{(Vsb+2|φ|)1/2−(2|φ|)1/2} ここで、Vthoは初期しきい値電圧と呼ばれるもので定
数であり、φは仕事関数、γ=(2qεNa1/2/Cox
であり、qは単位電荷、εは誘電定数、Naは不純物濃
度、Coxは上記の通りである。
【0019】したがって、簡略化してみると、Vthの適
当に設定した定数値からの変化量ΔVthは、Vsbの二乗
根に比例するものと考えることができ、バルク端子にか
かる電圧を入力電圧と同位相でうまくコントロールする
ことにより、Vinと−ΔVthをほぼ等しいものとするこ
とができる。ここで、ΔVthはVsbの二乗根に関係して
いるので、厳密にいえば、VinとΔVthの関係は、Vsb
をVinに比例して線形に変化させただけでは完全にうち
消し合うものとはならないが、入力信号Vinの影響を相
殺するのに近似的に十分な程度に、ΔVthをVinに対応
して変化させることができることがシミュレーション
と、本発明に基づいて実際に作成した回路に関する測定
結果から分かっている。
【0020】例えば、MOSトランジスタ3のオン抵抗
onを考えると、上記の式1から容易に分かるように、
−ΔVthがVinと同位相でほぼ同じ大きさだけ変化すれ
ば、それぞれの影響は打ち消し合って、オン抵抗Ron
入力信号Vinの変動からおおよそ独立したものとなる。
【0021】また、トラックとホールドのタイミング
も、上記のようにVin+Vthが基準となっているので、
MOSトランジスタのオン抵抗の場合と全く同様にVsb
をVinと逆位相に変化させることにより、その入力信号
依存性を相殺することができる。
【0022】さらに、トラックモードからホールドモー
ドに遷移するときの注入電荷の変動の問題も同様に軽減
される。すなわち、上記のQ1とQ2についての上記式
2と式3のそれぞれの関係と、Cgsについての式4の関
係をみても、Vin+Vthの項がそれぞれの式に現れてお
り、それ以外にはVinは見られないので、トラックモー
ドからホールドモードへ遷移するときの注入電荷の入力
信号電圧依存性も、上述のようにVinの変動と−ΔVth
が打ち消し合うことにより、軽減されるものである。
【0023】次に、本発明の第2の実施形態を見てみ
る。図2にこのような実施の形態の回路構成を例として
示す。これは本発明の原理を積分型のトラックアンドホ
ールド回路に適用したものである。積分型トラックアン
ドホールド回路においては、周波数が高くなるにつれ
て、図示のノードa、bにおける電圧が変動するため、
これらのノードをモニターしてMOSトランジスタのバ
ルク端子の電圧を入力信号と同位相でコントロールする
ものである。
【0024】この回路構成においては、FETスイッチ
として働く四つのMOSトランジスタSW1,SW2,
SW3,SW4と、増幅器11と、ホールドキャパシタ
14(CH)を主要な構成要素とし、それにFETスイ
ッチの基板電圧を変化させるための本発明固有のレベル
シフト回路12,13を付加したものである。レベルシ
フト回路は、入力信号Vinと同位相で、入力信号Vin
ほぼ対応した波形をゼロまたはある一定のバイアス電圧
に付加して生成することができるものである。ここで
は、ある電圧Vbiasでバイアスされた増幅器として実現
できるものである。レベルシフト回路12の出力は、S
W3とSW4のバルク端子に接続されており、レベルシ
フト回路13の出力は、SW1とSW2のバルク端子に
接続されている。レベルシフト回路12の入力は、ノー
ドaに接続されおり、入力信号端子に抵抗器R1を介し
て結合している。
【0025】ここで、SW1とSW2のバルク端子に接
続された一方のレベルシフト回路13を見るとその右側
には、トラックアンドホールド増幅器の特徴であるホー
ルドキャパシタ14と同じ容量のキャパシタ15と、S
W2に対応するMOSトランジスタSW5が設けられて
いる。これは、ノードbの電圧がホールドキャパシタ1
4の電圧変動にセンシティブであるので、高周波数にお
ける問題を回避するためのバッファー回路として、ホー
ルドキャパシタ14に対応する同容量のキャパシタ15
をSW2に対応するFETスイッチSW5とを設け、そ
のSW5のゲートに一定の電圧(16で表す)を加えた
ものである。レベルシフト回路13への入力は、付加的
なキャパシタ15を介して増幅器11の出力から取るこ
ととしている。しかし、機能的には、このレベルシフト
回路13はノードbから入力電圧を受けるものであり、
ノードbの電圧と同位相の電圧を出力するものである。
このようなバッファー回路は、低周波数用の応用例にお
いては必要ではなく、ノードbから直接にレベルシフト
回路13へと入力することも可能である。
【0026】図2の回路構成をより詳細に説明すると、
第1と第2のMOSトランジスタSW1とSW2とは、
増幅器11の反転入力端子cと共通電位点(グラウン
ド)との間に直列に接続するものであり、ホールドキャ
パシタ14(容量CH)が増幅器11の出力端子とMO
SトランジスタSW1とSW2との間に接続されてい
る。SW1とSW2のドレインがノードbにおいて相互
に接続しており、SW1のソースが増幅器11の反転入
力端子cに接続している。SW2のソースは共通電位点
に接続している。
【0027】第3と第4のMOSトランジスタSW3と
SW4は、増幅器11の反転入力端子cと共通電位点の
間に直接に接続されている。SW3とSW4のドレイン
は互いにノードaにおいて接続しており、SW3のソー
スは増幅器11の反転入力端子cに接続している。SW
4のソースは共通電位点に接続している。SW2とSW
3のゲートはトラックアンドホールドクロック(T/
H)で、SW1とSW4のゲートはその反転クロック
(T/Hの上に線をかぶせたもの)で駆動されている。
これらのクロックは外部の回路により生成される。
【0028】トラックモードでは、MOSトランジスタ
SW2とSW3はオン、MOSトランジスタSW1とS
W4はオフとなり、Vinは、増幅器のゲインに応じた絶
対値をもって、反転した信号として出力される。ホール
ドモードでは、MOSトランジスタSW1とSW4がオ
ン、SW2とSW3がオフとなって、ホールドキャパシ
タ14には、SW2がオフになったタイミングにおける
反転出力信号の電圧値が保持される。なお、MOSトラ
ンジスタSW4がオンとなっているので、入力電圧Vin
による入力電流は共通電位点に流れ、増幅器の出力から
は切り離される。なお、図2において、入力信号端子に
ある波形のシンボルと相似の波形のシンボルは、入力信
号Vinと同位相の電位が現れる端子を示しており、異な
る波形のシンボル(ノードbや、出力端Vout、レベル
シフト回路13の出力端にある)は、逆相の電位が現れ
ることを示している。
【0029】本発明によれば、上述のとおりのメカニズ
ムにより、歪の原因を抑えることができる。たとえば、
入力信号Vinの周波数が高くなると、ホールドキャパシ
タ14を充電する電流が大きくなり、MOSトランジス
タSW2のオン抵抗により生ずる電圧降下のためにホー
ルドするタイミングが変調を受ける。これに対して、本
発明によれば、レベルシフト回路13により、対になっ
て作動するSW1とSW2のペアと、SW3とSW4の
ペアのそれぞれに対してバルク電位がノードaとbの電
圧(すなわち、SW1とSW3のドレイン電圧)に応じ
て調整されるので、上述の歪の原因を抑制することがで
きる。歪解消のメカニズムは、図1に示した回路の場合
と同じである。
【0030】
【実施例】図1に示す回路についてSPICEシミュレ
ーションを行い、従来例に比較して2次と3次の高調波
歪がどのように減少するかを検証した。入力信号とし
て、AC成分が0.5Vで100kHzのサイン波、D
C成分が1Vの信号を想定し、CHを100pFとし
た。Vbiasは2.0Vとした。バルク端子電圧のDC成
分を0とした。サンプル時の歪を求めるために、ゲート
電圧を5Vとし、ホールド時の歪を求めるために、サン
プリング周波数を1Mサンプル/秒、ゲート電圧を5V
と0Vの間で変動するものとした。比較例は、バルク端
子を共通電位点に接続したものである。
【表1】
【0031】図2に示す回路を実際に作成して、そのホ
ールドモードの2次歪と3次歪を、バルク電位を共通電
位点に接続した場合(比較例)と、バルク電位を図2に
おけるレベルシフト回路12,13により調節した場合
(本発明実施例)とについて測定した。入力波は±5V
の100kHzのサイン波であり、CH=100pF、
1Mサンプル/秒(サンプリング周波数1MHz)で測
定した。
【表2】 この実施例において、DCリニアリティー、周波数帯
域、ノイズフロアなどは、従来例と同等であったので、
本発明によれば、望ましくない副作用なしに、高調波歪
を改善できることがわかった。
【0032】以上においては、例を用いて本発明を説明
したが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。とくに、FETスイッチは、特定のタイプのトラン
ジスタに限定されるものではなく、そのトランジスタの
数も、用途に応じて、あるいは、更なる改良のために変
更することができるものであるが、特許請求の範囲の記
載に鑑み、それらの変更例も本発明の技術的範囲に属し
うるものである。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、DCリ
ニアリティー、周波数帯域、ノイズフロアなどを犠牲に
することなく、簡単なレベルシフト回路を利用すること
により、高調波歪を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるトラックアンドホー
ルド回路の回路図を示す。
【図2】本発明の第2実施例によるトラックアンドホー
ルド回路の回路図を示す。
【図3】従来技術によるトラックアンドホールド回路の
回路図を示す。
【図4】トラックアンドホールド回路のタイミングの変
動を理想的なものと実際的なものを考えて説明するため
のグラフを示す図である。
【図5】図3の従来例のトラックアンドホールド回路に
おけるMOSトランジスタの電荷注入と寄生容量を説明
するための回路図である。
【符号の説明】
1、2 増幅器 3 MOSトランジスタ 4 ホールドキャパシタ 5 クロック 6 レベルシフト回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MOSトランジスタスイッチとホールド
    キャパシタとを含んでなり、MOSトランジスタスイッ
    チのバルク電位を入力信号と同位相で変化させるトラッ
    クアンドホールド回路。
  2. 【請求項2】 そのゲート電圧に応じて入力電圧を伝達
    または遮断できるMOSトランジスタスイッチと、該M
    OSトランジスタスイッチに電気的に接続され、出力電
    圧を発生するホールドキャパシタと、入力信号に応じた
    電位を該MOSトランジスタのバルク端子に供給するレ
    ベルシフト回路とを含んでなるトラックアンドホールド
    回路。
  3. 【請求項3】 MOSトランジスタスイッチのバルク端
    子に供給される電位が入力信号と同位相である請求項2
    記載のトラックアンドホールド回路。
  4. 【請求項4】 ホールドキャパシタの該MOSトランジ
    スタスイッチに接続された端子が増幅器の入力に接続さ
    れており、該増幅器の出力をその出力とする請求項1か
    ら3のいずれかに記載のトラックアンドホールド回路。
  5. 【請求項5】 MOSトランジスタスイッチと入力端の
    間にバッファー増幅器が接続されている請求項1〜4の
    いずれか一に記載のトラックアンドホールド回路。
  6. 【請求項6】 トラックモードにおいて入力信号が反転
    入力端子に加えられる増幅器と、 該増幅器の出力に一端が電気的に接続し、ホールドモー
    ドにおいて他端が該増幅器の該反転入力端子に電気的に
    接続された状態になるホールドキャパシタと、 該ホールドキャパシタの該他端と該反転入力端子との間
    に接続された第1MOSトランジスタスイッチと、 該ホールドキャパシタの該他端と共通電位点の間にある
    第2MOSトランジスタスイッチと、 入力信号端子と該反転入力端子との間に接続された第3
    MOSトランジスタスイッチと、 入力信号端子と共通電位点との間に接続された第4MO
    Sトランジスタスイッチと、 該第1及び第2MOSトランジスタスイッチのバルク端
    子にその出力端が接続された第1レベルシフト回路と、 該第3及び第4MOSトランジスタスイッチのバルク端
    子にその出力端が接続された第2レベルシフト回路とを
    含んでなるトラックアンドホールド回路。
  7. 【請求項7】 第1レベルシフト回路の入力が増幅器の
    出力端からホールドキャパシタとほぼ同容量のキャパシ
    タを介して接続されている請求項6記載のトラックアン
    ドホールド回路。
  8. 【請求項8】 第1レベルシフト回路の入力がホールド
    キャパシタと第1MOSトランジスタスイッチと第2M
    OSトランジスタスイッチとの共通のノードに接続して
    いる請求項6記載のトラックアンドホールド回路。
  9. 【請求項9】 第1レベルシフト回路が入力信号と逆位
    相の電位変動を第1及び第2MOSトランジスタスイッ
    チのバルク端子に供給し、第2レベルシフト回路が入力
    信号と同位相の電位変動を第3及び第4MOSトランジ
    スタスイッチのバルク端子に供給する請求項6〜8のい
    ずれか一に記載のトラックアンドホールド回路。
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