JP5028876B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータのロータ磁極位置に基づいて、モータの制御を行うモータ制御装置に関する。
従来、角度センサによって検出されるロータ磁極位置と実際のロータ磁極位置との角度ずれ量を予め求めておいてメモリに記録しておき、角度センサによって検出されたロータ磁極位置を、メモリに記録されている角度ずれ量に基づいて補正して、モータ制御に用いる技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−325493号公報
しかしながら、従来の技術では、モータの故障等によってモータを交換・改修すると、メモリに記録されている角度ずれ量が交換・改修されたモータと対応しなくなるという問題がある。
本発明によるモータ制御装置は、変速機一体型の交流モータに給電するインバータを制御するモータ制御装置において、角度検出手段によって検出されるロータ角度と、実際のロータ角度との誤差である角度ずれ量を変速機に内蔵されている記憶手段に記憶させておくことを特徴とする。
本発明によるモータ制御装置によれば、角度ずれ量を常に交流モータと対応させて記憶させておくことができる。
−第1の実施の形態−
図1は、第1の実施の形態におけるモータ制御装置を搭載したハイブリッド自動車のシステム構成を示す図である。このハイブリッド自動車は、車両の走行駆動源として、エンジン3およびモータジェネレータ1(以下では、単にモータ1と呼ぶ)を備えている。すなわち、エンジン3とモータ1の両方またはいずれか一方の駆動力が駆動輪10a,10bに伝達されることにより、車両は走行する。
モータ1は、例えば、永久磁石同期モータであって、トランスミッション2の内部に配置されており、モータ一体型トランスミッションを構成している。モータ1は、クラッチCL1を介してエンジン3と連結されて、エンジン3を始動する。また、モータ1は、クラッチCL2を介して走行駆動力を発生する。角度センサであるレゾルバ9は、モータ1のロータの磁極位置に応じた信号(以下、レゾルバ信号)をモータコントローラ5に出力する。
車両コントローラ7は、車速情報、トランスミッション2のシフト位置情報、ブレーキセンサ(不図示)によるブレーキペダル操作情報、アクセルセンサ(不図示)によるアクセルペダル操作情報などの車両情報に基づいて車両の所要制駆動力を演算し、所要制駆動力に応じてエネルギーマネージメントを行う。そして、エンジンコントローラ6へエンジントルク指令Tengを、モータコントローラ5へMGトルク指令Tmgを、トランスミッションの変速指令をミッションコントローラ(変速機制御装置)8にそれぞれ出力する。
エンジンコントローラ6は、車両コントローラ7からのエンジン始動停止指令にしたがって、エンジン3の始動停止制御を行う。また、エンジンコントローラ6は、エンジントルク指令Tengに基づいて、エンジン3のスロットルバルブ開閉装置(不図示)、燃料噴射装置(不図示)、点火時期制御装置(不図示)を制御し、エンジン3から制駆動力を発生させる。
ミッションコントローラ8は、モータ1とともに、トランスミッション2に内蔵されており、車両コントローラからの変速指令に基づいて変速制御を行い、シフトポジション等の変速情報を車両コントローラ7に送信する。ミッションコントローラ8は、また、レゾルバ9から出力される信号に基づいてモータコントローラ5で求められるモータ1のロータ磁極位置と、実際のロータ磁極位置との角度ずれ量Δθdを記憶している。角度ずれ量Δθdについては後述する。
モータコントローラ5は、レゾルバ9から出力される信号に基づいて、モータ1のロータ磁極位置を求めるとともに、車両コントローラ7からのMGトルク指令Tmg、および、ミッションコントローラ8が記憶している角度ずれ量Δθd等に基づいて、エンジン始動や車両制駆動のための電力をインバータ4を介してモータ1に供給し、モータ1に制駆動力を発生させる。
レゾルバ9は、図示しないレゾルバステータとレゾルバロータとを備えている。モータ1のステータに対するロータの相対的な角度を検出するために、レゾルバステータとモータステータ、および、レゾルバロータとモータロータは、それぞれ相対的に固定されているが、部品の寸法公差や、レゾルバ9の取り付け位置誤差等によって、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータの磁極位置と実際の磁極位置との間には、誤差(角度ずれ)が生じる。従って、第1の実施の形態におけるモータ制御装置では、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータの磁極位置と実際の磁極位置との間の角度ずれ量Δθdを予め求めておき、ミッションコントローラ8に記憶させておく。
レゾルバ信号に基づいて検出されるロータの磁極位置と実際の磁極位置との間の角度ずれ量Δθdは、既知の方法により求めることができる。ここでは、モータ一体型トランスミッション2の製造時に、モータ1を外力によって回転させることによって誘起電圧を発生させ、誘起電圧がゼロ電圧をクロスするタイミングを基準として、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置と実際の磁極位置との間の角度ずれ量Δθdを求める。ここでは、誘起電圧に対して、レゾルバ信号が進んでいる場合、すなわち、実際の磁極位置に対して、レゾルバ信号に基づいて検出される磁極位置が進んでいる場合の角度ずれ量の値を正とする。
なお、上述した角度ずれ量Δθdの検出は、所定の測定器を用いることにより、短時間で行うことができる。トランスミッション2の製造時に検出された角度ずれ量Δθdは、トランスミッション2に内蔵されるミッションコントローラ8に記録される。
モータコントローラ5は、ミッションコントローラ8に記録されている角度ずれ量Δθdに基づいて、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置を補正する。すなわち、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置から、角度ずれ量Δθdを減算することにより、実際のロータ磁極位置を求める。
モータ1に故障等が発生した場合には、トランスミッション2を車両から取り外して、モータ1の交換・改修を行う。モータ1を交換した場合、および、改修した場合のいずれの場合にも、交換または改修したモータ1を内蔵したトランスミッション2を車両に搭載する前に、モータ1の品質管理のために、モータ1を外力によって回転させることによって発生する誘起電圧を測定する処理が行われる。この時、上述した方法により、角度ずれ量Δθdを再度求めることができる。すなわち、モータ1の交換・改修時にも、トランスミッション2の製造時と同様に、角度ずれ量Δθdを新たに求めて、ミッションコントローラ8に記録しておく。
第1の実施の形態におけるモータ制御装置によれば、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータの磁極位置と実際の磁極位置との間の角度ずれ量Δθdを予め求めておいて、モータ一体型トランスミッション2に内蔵されるミッションコントローラ8に記録しておくので、角度ずれ量Δθdを常にモータ1と対応させることができる。
これに対して、予め求めた角度ずれ量Δθdをトランスミッション2外部のメモリに記録しておいた場合には、モータ1の交換・改修を行うと、メモリに記録しておいた角度ずれ量Δθdと、交換・改修を行ったモータ1の角度ずれ量とが対応しなくなる。また、角度ずれ量Δθdを記録するためのメモリも別途必要となる。ここで、角度ずれ量Δθdをモータコントローラに記録しておく方法も考えられるが、モータコントローラを交換・改修した場合、または、モータコントローラを内蔵したインバータを交換・改修した場合に、角度ずれ量Δθdを喪失する恐れがある。これに対して、角度ずれ量Δθdをモータ一体型のトランスミッション2に内蔵されるミッションコントローラ8に記録しておくことにより、モータ1の交換・改修を行う場合でも、上述したように、交換・改修されたモータの角度ずれ量Δθdを新たに求めて、ミッションコントローラ8に容易に記録しておくことができる。
また、第1の実施の形態におけるモータ制御装置によれば、ミッションコントローラ8に記録されている角度ずれ量Δθdに基づいて、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置を補正するので、レゾルバの機械的な微調整が不要となる。これにより、レゾルバの機械的な微調整を行うためのスペースも必要なくなる。
−第2の実施の形態−
図2は、第2の実施の形態におけるモータ制御装置を搭載したハイブリッド自動車のシステム構成を示す図である。図1に示すシステム構成図と異なるのは、警告灯12である。モータコントローラ5は、ミッションコントローラ8から読み込んだ角度ずれ量Δθdが所定の下限値より小さい場合、または、所定の上限値より大きい場合には、角度ずれ量Δθdの値が異常であると判断して、警告灯12を点灯させる。この場合、モータコントローラ5は、角度ずれ量Δθdに基づいたロータ磁極位置の補正を行わず、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置の値を用いて、モータ制御を行う。
図3は、モータコントローラ5の内部構成を示すブロック図である。モータコントローラ5は、CPU内部で行う処理機能上、電流指令部51、電流制御部52、2相3相変換部53、3相2相変換部54、磁極位置検出部55、回転数検出部56、および、角度データ診断部57を備える。
磁極位置検出部55は、レゾルバ9から出力される信号に基づいてモータ1のロータ磁極位置θを検出する。回転数検出部56は、レゾルバ9から出力される信号に基づいて、モータ1の回転数Nおよび電気角周波数(電気角速度)ω(ω=p・N、ただし、pはモータ1の極数)(rad/sec)を検出する。
電流指令部51は、車両コントローラ7から入力したMGトルク指令Tmg、磁極位置検出部55から入力した磁極位置θおよび回転数検出部56から入力したモータ回転数Nに基づいて、予め記憶している電流テーブルを参照することにより、トルク指令Tmg、磁極位置θおよびモータ回転数Nに応じた2相直流であるdq軸電流指令値id*,iq*を算出する。3相2相変換部54は、磁極位置検出部55から入力した磁極位置θに基づいて、3相交流モータ1に流れる3相交流電流iu,iv,iwをdq軸電流id,iqに変換する。
電流制御部52は、3相2相変換部54から入力したdq軸電流id,iqを電流指令部51から入力した電流指令id*,iq*にそれぞれ一致させるためのdq軸電圧指令値vd*,vq*を演算する。2相3相変換部53は、磁極位置検出部55から入力した磁極位置θに基づいて、dq軸電圧指令値vd*,vq*を3相交流電圧指令値vu*,vv*,vw*に変換する。インバータ4は、3相交流電圧指令値vu*,vv*,vw*にしたがって、IGBTなどのスイッチング素子(不図示)のスイッチング制御を行うことにより、バッテリ30の直流電力を交流電力に変換して、モータ1へ供給する。
角度データ診断部57は、ミッションコントローラ8から読み込んだ角度ずれ量Δθdが所定の下限値より小さい場合、または、所定の上限値より大きい場合には、読み込んだ角度ずれ量Δθdの値が異常であると判断する。
角度ずれ量の最大値および最小値について説明しておく。モータ1を構成するステータコアの外半径を75mm、ロータコアの内半径を25mmとする。ステータコアの取り付け誤差を±0.5mmとすると、角度ずれ量Δθd1は、次式(1)で表される。
Δθd1=±sin-1(0.5/75)=±0.38° (1)
また、レゾルバステータの取り付け誤差を±0.1mmとすると、角度ずれ量Δθd2は、次式(2)で表される。
Δθd2=±sin-1(0.1/75)=±0.076° (2)
ロータ磁極のモータシャフトに対する取り付け誤差を±0.12mmとすると、角度ずれ量Δθd3は、次式(3)で表される。
Δθd3=±sin-1(0.12/25)=±0.275° (3)
また、レゾルバロータのモータシャフトに対する取り付け誤差を±0.05mmとすると、角度ずれ量Δθd4は、次式(4)で表される。
Δθd4=±sin-1(0.05/25)=±0.115° (4)
式(1)〜(4)で演算される誤差を積算すると、±0.85°となる。モータ1の極対数を4とすると、電気角誤差は±3.4°(0.85×4)となる。この値は、各部品の公差が最大となった場合の積み上げ誤差であるため、実際の誤差は、これより小さい値になる。従って、レゾルバ9の検出誤差±0.1°を考慮しても、トータルでは±5.0°の範囲内に収まる。
以上より、モータコントローラ5は、ミッションコントローラ8から読み込んだ角度ずれ量Δθdが5.0°より大きい場合、および、−5.0°より小さい場合には、角度ずれ量Δθdに基づいたロータ磁極位置の補正は行わず、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置の値を用いる。
ここで、角度ずれ量Δθdに基づいてロータ磁極位置の値を補正しなくても、モータ1の運転が可能であることを説明する。図4は、モータ制御の際に、一般的に設定されるdq座標系を説明するための図である。図4に示すように、モータ1のロータのN極の方向にd軸を、d軸から回転方向に90度進んだ方向にq軸を設定する。dq座標系は、ロータの回転とともに回転する回転座標系である。ここでは、反時計回りに回転するものとする。
図5は、U相電流IuとU相コイルの対接地電位eφuとの関係を示す図である。図5に示すように、d軸がU相コイルの中心を通過するときに、U相コイルの対接地電位eφuは負に立ち上がる。U相電流Iuの位相を、U相コイルの対接地電位eφuの位相に対して、β(°)だけ進んでいるとすると、dq座標系では、次式(5)で表される電流Iaは、図6に示すように、q軸に対して角度β進んだ方向のベクトルとして表される。なお、以下では、角度β(°)を電流進角と呼ぶ。
Ia=√(Id2+Iq2) (5)
U相電流の実効値Iuに対して、電流Iaは、次式(6)で表される。
Ia=√3・Iu (6)
d軸,q軸のインダクタンスをそれぞれLd,Lqとすると、モータ1のトルクTは、次式(7)で表される。
T=P/2・{Φa/Iq+(Lq−Ld)・Iq・(−Id)} (7)
また、IdおよびIqは、それぞれ次式(8),(9)で表されるので、トルクTは、次式(10)で表すことができる。
Id=−Ia・sinβ (8)
Iq=Ia・cosβ (9)
T=P/2・{Φa/Ia・cosβ+1/2・(Lq−Ld)・Ia2・sin2β} (10)
ただし、Pはモータ極数、Φaは、dq座標系上の値に変換された磁石磁束である。
また、3相交流座標系における線間電圧実効値Vは、次式(11)で表される。
V=ω√{(Ld・Id+Φa)2+(Lq・Iq)2} (11)
ただし、ωは、モータ1の電気角速度である。
図7は、Iaを一定としたときに、式(10)で表されるトルクT、および、式(11)で表されるモータ端子電圧Vの電流進角βに対する特性を示す図である。低回転領域では、バッテリ30の電圧Vbatに対して、モータ1の端子電圧Vが低いため、電圧の制限は無い。従って、トルクTが最大トルクとなる電流進角β1でモータ1を運転することが好ましい。この場合、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータの磁極位置と実際の磁極位置との間に、角度ずれ量Δθdが存在していても、±5.0°の範囲内に収まっているため、図7に示すように、角度ずれ量Δθdに起因するトルク低下量ΔT1は小さい。
一方、高回転領域では、モータ1の端子間電圧(必要電圧)Vが大きくなる。モータの端子間電圧が電源電圧Vbatを越えると、モータ1を回転させることができないので、角度ずれ量Δθdを考慮しても、モータの端子間電圧Vがバッテリ30の電圧Vbat以下となるような電流進角β2でモータ1を運転する必要がある。この場合、角度ずれ量Δθdに起因するトルク変動量ΔT2は、低回転領域でのトルク変動ΔT1よりは大きくなる。
すなわち、角度ずれ量Δθdが存在することによって、トルク精度は低下するため、ハイブリッド自動車としての加速性能や燃費最適制御に影響は出るものの、車両の走行自体は継続して行うことが可能である。
図8は、第2の実施の形態におけるモータ制御装置によって行われる処理内容を示すフローチャートである。車両が起動すると、モータコントローラ5は、ステップS10の処理を開始する。ステップS10では、ミッションコントローラ8から角度ずれ量Δθdを読み込んで、ステップS20に進む。
ステップS20では、ステップS10で読み込んだ角度ずれ量Δθdに基づいて、次式(12)の関係が成り立つか否かを判定する。
−5.0≦Δθd≦5.0 (12)
式(12)の関係が成り立つと判定するとステップS30に進み、式(12)の関係が成り立たないと判定すると、ステップS50に進む。
ステップS30では、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置を、ステップS10で読み込んだ角度ずれ量Δθdに基づいて補正する。すなわち、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置から、角度ずれ量Δθdを減算することにより、実際のロータ磁極位置を求める。ステップS30に続くステップS40では、補正されたロータ磁極位置の値を用いて、モータ制御を行う。
一方、ステップS50では、角度ずれ量Δθdが所定の下限値(−5.0°)より小さいか、または、所定の上限値(+5.0°)より大きいため、警告灯12を点灯させて、ミッションコントローラ8から読み込んだ角度ずれ量Δθdの値が異常であることをドライバに報知する。ステップS50に続くステップS60では、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置に基づいて、モータ制御を行う。なお、ステップS40またはステップS60で行うモータ制御は、既知の制御方法を用いて行う。
第2の実施の形態におけるモータ制御装置によれば、ミッションコントローラ8から読み込んだ角度ずれ量Δθdが所定の上限値より大きい場合、または、所定の下限値より小さい場合に、読み込んだ角度ずれ量Δθdに基づいた磁極位置補正を行わないので、異常な値に基づいて、磁極位置を補正してしまうのを防ぐことができる。
また、角度ずれ量Δθdが所定の上限値より大きい場合、または、所定の下限値より小さい場合に、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置に基づいて、モータ制御を行うので、車両の走行は継続して行うことができる。
−第3の実施の形態−
図9は、交流モータ1を大量生産した場合に、レゾルバ信号に基づいて検出されるモータ1のロータ磁極位置と、実際のロータ磁極位置との角度ずれ量Δθdの値の分布範囲を示す図である。角度ずれ量Δθdの分布は、ゼロ付近を最頻値とし、最大値がΔθd_max、最小値がΔθd_minとなっている。最大値Δθd_maxは例えば5.0°であり、最小値Δθd_minは例えば、-5.0°である。
第3の実施の形態におけるモータ制御装置では、図10に示すように、角度ずれ量Δθdが正方向に分布するように、レゾルバ9の取り付け角度を調整しておく。電気角の±5°は、8極モータでの機械角1.25°(=5/4)であるので、例えば、レゾルバロータの取り付け位置を1.25°だけ、モータ回転方向に進めておけばよい。この場合、角度ずれ量Δθdは常に正の値となる。
角度ずれ量Δθd(Δθd>0)が存在する場合、真のdq座標軸に対して、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置に基づいて、モータコントローラ5が認識するd’q’座標軸は、Δθdだけ進んでいる。ミッションコントローラ8に記録されている角度ずれ量Δθdが正しくモータコントローラ5に読み込まれた場合には、読み込んだ角度ずれ量Δθdに基づいて、実際のロータ磁極位置が求められるので、トルク精度を維持することが可能である。
これに対して、第2の実施の形態におけるモータ制御装置において説明したように、角度ずれ量Δθdの値が±5°の範囲内に入っていない場合には、ミッションコントローラ8から読み込んだ角度ずれ量Δθdに基づいたロータ磁極位置の補正は行わない。この場合、車両からの要求トルクに応じた電流Ia、電流進角βでモータ1を駆動しようとするが、モータコントローラ5が認識している座標軸がd’q’座標軸であるため、真の座標軸上のd軸電流およびq軸電流は、力行運転の場合、図11に示すId’,Iq’となる。
ここで、図11から明らかなように、次式(13)および(14)の関係が成り立つ。
|Id’|>|Id| (13)
|Iq’|<|Iq| (14)
式(13)および(14)の関係が成り立つとき、真の座標軸上の電流Id’,Iq’に基づいて発生するトルクT’は、意図した電流Id,Iqに基づいて発生させるはずだった要求トルクTと比べると、式(7)より、T’<Tが成り立つので出力トルクは低下するが、式(11)より、モータ1の端子間電圧Vは低下する。すなわち、要求トルクに対して小さいトルクしか出力できなくても、車両の走行は維持可能である。特に、低回転領域では、上述したように、電流進角βの誤差に対して、トルク精度への影響は小さい。
これに対して、角度ずれ量Δθdの分布を調整しない場合(図9参照)には、角度ずれ量Δθdが負の値になると、式(13)および(14)で示す大小関係が反対になるので、式(11)より、モータ1の端子間電圧Vは増大する。この場合、高回転領域において、モータ1の端子間電圧(必要電圧)がバッテリ30の電圧Vbatを越える可能性がある(図7参照)。
なお、角度ずれ量Δθdが正の値の場合、モータ1を回生運転させる際に、モータ1の端子間電圧(必要電圧)Vがバッテリ30の電圧Vbatより高くなる可能性がある。しかし、モータ1を回生運転させている場合には、電源が充電状態となって電圧が上昇するので、モータ端子電圧(必要電圧)が電源電圧を超過する可能性は低くなる。また、モータ1の回転数が所定の上限回転数以上の高回転領域では、回生運転を行わないようにすることで、モータ端子電圧が電源電圧を超過することを防ぐことができる。
図12は、第3の実施の形態におけるモータ制御装置によって行われる処理内容を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートと同一の処理を行うステップには、同一の符号を付して詳しい説明は省略する。ステップS10からステップS50までの処理は、図4に示すフローチャートのステップS10からステップS50までの処理と同一である。
ステップS50に続くステップS100では、車両コントローラ7から、モータ1の回生運転指令が入力されたか否かを判定する。モータ1の回生運転指令が入力されたと判定すると、ステップS110に進み、回生運転指令が入力されていないと判定すると、ステップS120に進む。ステップS110では、モータ1の回転数Nが所定の上限回転数以上であるか否かを判定する。所定の上限回転数は、モータ1の回生運転時に、モータ1の端子間電圧がバッテリ電圧を超えないようなモータ回転数に基づいて、予め設定しておく。モータ1の回転数Nが所定の上限回転数以上であると判定するとステップS130に進み、所定の上限回転数より低いと判定すると、ステップS120に進む。
ステップS120では、レゾルバ信号に基づいて検出されるロータ磁極位置に基づいて、モータ制御を行う。一方、ステップS130では、モータ1の回生運転を行わずに、ステップS10に戻る。
第3の実施の形態におけるモータ制御装置によれば、角度ずれ量Δθdが正の値になるように、モータ1とレゾルバ9との位置関係を設定しておくので、モータ1の力行運転時に、角度ずれ量Δθdに起因して、モータ1の必要電圧がバッテリ30の電圧を超過するのを防止することができる。
特に、複数の交流モータおよび複数のレゾルバの組み合わせから得られる複数の角度ずれ量のバラツキ分布に基づいて、角度ずれ量Δθdが正の値になるように、モータ1とレゾルバ9との位置関係を設定するので、角度ずれ量Δθdが常に正の値になるように設定することができる。
−第4の実施の形態−
第3の実施の形態におけるモータ制御装置では、角度ずれ量Δθdが正になるように設定しておくことにより、モータ1の必要電圧がバッテリ30の電圧Vbatより高くならないようにした。第4の実施の形態におけるモータ制御装置では、モータ1の弱め界磁制御が必要な領域において、d軸電流を補正することにより、モータ1の必要電圧がバッテリ30の電圧より高くならないようにする。
図13は、第4の実施の形態におけるモータ制御装置によって行われる処理内容を示すフローチャートである。車両が起動すると、モータコントローラ5の角度データ診断部57は、ステップS200の処理を開始する。ステップS200では、トルク指令Tmg、モータ回転数N、バッテリ電圧Vbat、角度ずれ量Δθdが入力されたか否かを判定する。ステップS200の判定を否定するとステップS200で待機し、ステップS200の判定を肯定すると、ステップS210に進む。
ステップS210では、ミッションコントローラ8から入力された角度ずれ量Δθdが所定の下限値である−5.0°以上であり、かつ、所定の上限値である5.0°以下であるか否かを判定する。角度ずれ量Δθdが−5.0°以上であり、かつ、5.0°以下であると判定すると、ステップS220に進み、それ以外の場合には、ステップS230に進む。
ステップS220では、トルク指令Tmgを制限するための正トルク制限値Tpdを0、負トルク制限値Tndを0に設定するとともに、d軸電流を補正するための補正量Δid*を0に設定して、ステップS200に戻る。
一方、ステップS230では、トルク指令Tmgおよびモータ回転数Nに基づいて、モータ1の運転領域が弱め界磁制御が不要な領域であるか否かを判定する。図14は、モータ1の運転領域を示す図であり、横軸はモータ1の回転数Nを表しており、縦軸はトルク指令Tmgを表している。図14において、領域140は、弱め界磁制御が不要な領域であり、領域141は、弱め界磁制御が必要な領域を表している。ステップS200で取得したトルク指令Tmg、モータ回転数Nおよびバッテリ電圧Vbatに基づいて、弱め界磁制御が不要な領域であると判定すると、ステップS240に進み、弱め界磁制御が必要な領域であると判定すると、ステップS250に進む。
図15は、弱め界磁制御が不要な領域における電流進角βと、モータトルクTおよびモータ端子間電圧Vとの関係を示す図である。この場合には、上述しているように、電源電圧Vbatに対して、モータ1の端子電圧Vは低いため、d軸電流を補正する必要はない。従って、ステップS240では、トルク指令Tmgを制限するための正トルク制限値Tpdを0、負トルク制限値Tndを0に設定するとともに、d軸電流を補正するための補正量Δid*を0に設定して、ステップS200に戻る。
図16は、弱め界磁制御が必要な領域における電流進角βと、モータトルクTおよびモータ端子間電圧Vとの関係を示す図である。この場合には、モータ1の端子電圧Vがバッテリ電圧Vbatを越える可能性があるため、モータ1の端子電圧Vがバッテリ電圧Vbat以下となるように、d軸電流を補正する。また、ゼロトルク近辺、すなわち、図14の領域142では、力行/回生の電力方向が逆になる可能性があるため、領域142においてモータ1を運転させるのを禁止する。
従って、ステップS250では、d軸電流を補正するための補正量Δid*を設定するとともに、トルク指令Tmgを制限するための正トルク制限値Tpd、および、負トルク制限値Tndを設定する処理を行う。ここでは、角度ずれ量Δθdの最大値Δθm(=5.0°)でd軸電流の大きさが減少する分を補正するために、次式(15)に基づいて、補正量Δid*を設定する。
Δid*=id*−{id*cos(Δθm)+|iq*|sin(Δθm)} (15)
また、モータ回転数Nおよびバッテリ電圧Vbatに基づいて、電流指令値id*,iq*が|r|≦Δθmとなる正トルク制限値Tpd、および、負トルク制限値Tndを設定する。なお、rは、図17で示す角度である。正トルク制限値Tpd、および、負トルク制限値Tndは、予め、様々なモータ回転数Nおよびバッテリ電圧Vbatに対応する値を求めてテーブル化しておき、このテーブルに基づいて求めるようにしておけばよい。
車両コントローラ7は、モータコントローラ5から、正トルク制限値Tpd、および、負トルク制限値Tndを受信し、トルク指令Tmgが正トルク制限値Tpdより大きく、かつ、負トルク制限値Tndより小さい値になるように制限してから、モータコントローラ5に出力する。また、電流制御部52は、d軸電流指令値として、電流指令部51から出力されるid*に、角度データ診断部57で求められた補正量Δid*を加算した値を用いる。
第4の実施の形態におけるモータ制御装置によれば、ミッションコントローラ8から入力された角度ずれ量Δθdが所定の上限値より大きい場合または所定の下限値より小さい場合に、交流モータ1の運転領域が弱め界磁制御が必要な領域であれば、モータ1の端子電圧Vがバッテリ電圧Vbat以下となるように、d軸電流指令値の補正を行う。特に、角度ずれ量Δθdの最大値Δθmに基づいて、d軸電流指令値の補正を行うので、ミッションコントローラ8から読み込んだ角度ずれ量Δθdが異常な値を示す場合でも、モータ1の運転を継続して行うことができる。
また、第4の実施の形態におけるモータ制御装置によれば、交流モータ1の運転領域が弱め界磁制御が必要な領域である場合に、交流モータ1を力行運転させるときのトルク指令値が第1の所定トルクTpdより大きくなるように制限するとともに、交流モータ1を回生運転させるときのトルク指令値が第2の所定トルクTndより小さくなるように制限するので、力行/回生の電力方向が逆方向になってしまうのを防ぐことができる。
本発明は、上述した第1〜第4の実施の形態に限定されることはない。例えば、角度センサの一例としてレゾルバを取り上げたが、ホール素子等、他の方式の角度センサを用いても良い。また、制御の対象であるモータは、永久磁石同期モータとして説明したが、シンクロナスリラクタンスモータ、巻線界磁型の交流モータなど、他の種類の同期モータであってもよい。
上述した実施の形態では、モータ一体型トランスミッションは、1つのモータに1つのトランスミッションが一体化している構造として説明したが、2つ以上のモータが1つのトランスミッションと一体化している構造であってもよい。また、トランスミッションは、有段変速機でも無段変速機でもよい。
モータ1の製造時に測定した角度ずれ量Δθdは、モータ1が故障しなければ変化することはないので、モータ1の製造番号に対応させて角度ずれ量Δθdの記録を残しておくようにしてもよい。例えば、ミッションコントローラ8が故障した場合、モータ1の製造番号に基づいて、角度ずれ量Δθdのデータを新たなミッションコントローラ8に記録させることができる。この場合、モータ1を車両から取り外して、角度ずれ量Δθdを測定する手間を省くことができる。
ミッションコントローラ8から読み込んだ角度ずれ量Δθdが異常であると判断するための所定の上限値および所定の下限値を、それぞれ5.0°および−5.0°としたが、所定の上限値および所定の下限値はこれらの値に限定されることはない。
第3の実施の形態におけるモータ制御装置では、角度ずれ量Δθdが正の値になるように、モータ1とレゾルバ9との位置関係を設定したが、回生運転の頻度が高いモータに対しては、図18に示すように、角度ずれ量Δθdが負の値になるように、モータ1とレゾルバ9との位置関係を設定しておくこともできる。この場合、回生運転時に、モータ1の必要電圧を低下させることができるが、力行運転を行った場合には、逆に必要電圧が上昇することになるので、角度ずれ量Δθdの補正ができない状態では、モータ1の回転数が所定の上限回転数以上の高回転領域において、力行運転させない等の制御が必要となる。
第4の実施の形態におけるモータ制御装置では、式(15)に基づいて、d軸電流を補正するための補正量Δid*を求めたが、角度ずれ量Δθdの最大値Δθmに対応する補正量Δid*を予め求めて、トルク指令Tmg、モータ回転数Nおよびバッテリ電圧Vbatに対するマップデータとしておき、Tmg、NおよびVbatに基づいて求めてもよい。
第4の実施の形態におけるモータ制御装置では、d軸電流の補正が必要な弱め界磁制御必要領域まで運転するものとしたが、モータの運転範囲を、補正の必要がない弱め界磁制御不要領域に制限してもよい。図19は、この制御内容を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートと異なるのは、ステップS300およびステップS310の処理である。以下では、ステップS300およびステップS310の処理についてのみ説明する。
ステップS210の判定を肯定した後に進むステップS300では、図14に示す運転領域において、モータ回転数Nに基づいて定まるトルクの最大値を正トルク制限値Tpに設定するとともに、モータ回転数Nに基づいて定まるトルクの最小値を負トルク制限値Tnに設定する。一方、ステップS210の判定を否定した後に進むステップS310では、モータ回転数Nおよびバッテリ電圧Vbatに応じて、モータの必要電圧がバッテリ電圧Vbatとなるように、正トルク制限値Tpおよび負トルク制限値Tnを設定する。車両コントローラ7は、モータコントローラ5から正トルク制限値Tpおよび負トルク制限値Tnを受信すると、トルク指令Tmgが負トルク制限値Tn以上であり、かつ、正トルク制限値Tp以下となるように、トルクTmgを制限して、モータコントローラ5に出力する。
上述した各実施の形態では、モータ制御装置をハイブリッド自動車に適用した例について説明したが、電気自動車や燃料電池車に適用することもできるし、自動車以外のシステムに適用することもできる。
特許請求の範囲の構成要素と第1〜第4の実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、レゾルバ9が角度検出手段を、ミッションコントローラ8が記憶手段を、モータコントローラ5が制御手段、運転領域判定手段、d軸電流指令値補正手段、を、モータコントローラ5および車両コントローラ7がトルク制限手段を、レゾルバ9およびモータコントローラ5が回転数検出手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
第1の実施の形態におけるモータ制御装置を搭載したハイブリッド自動車のシステム構成を示す図 第2の実施の形態におけるモータ制御装置を搭載したハイブリッド自動車のシステム構成を示す図 モータコントローラの内部構成を示すブロック図 モータ制御の際に、一般的に設定されるdq座標系を説明するための図 U相電流IuとU相コイルの対接地電位eφuとの関係を示す図 dq座標系における電流進角βを示す図 モータトルクTおよびモータ端子電圧Vの電流進角βに対する特性を示す図 第2の実施の形態におけるモータ制御装置によって行われる処理内容を示すフローチャート 交流モータを大量生産した場合に、レゾルバによって検出されるモータのロータ磁極位置と、実際のロータ磁極位置との角度ずれ量Δθdの値の分布範囲を示す図 角度ずれ量Δθdが正方向に分布するように設定した場合のバラツキを示す図 角度ずれ量Δθdが存在する場合に、モータコントローラが認識しているd’q’座標軸を示す図 第3の実施の形態におけるモータ制御装置によって行われる処理内容を示すフローチャート 第4の実施の形態におけるモータ制御装置によって行われる処理内容を示すフローチャート モータの運転領域を示す図 弱め界磁制御が不要な領域における電流進角βと、モータトルクTおよびモータ端子間電圧Vとの関係を示す図 弱め界磁制御が必要な領域における電流進角βと、モータトルクTおよびモータ端子間電圧Vとの関係を示す図 角度rを説明するための図 角度ずれ量Δθdが負方向に分布するように設定した場合のバラツキを示す図 モータの運転範囲を、補正の必要がない弱め界磁制御不要領域に制限する場合の処理内容を示すフローチャート
符号の説明
1…モータジェネレータ、2…トランスミッション、3…エンジン、4…インバータ、5…モータコントローラ、6…エンジンコントローラ、7…車両コントローラ、8…ミッションコントローラ、9…レゾルバ、10a,10b…駆動輪、30…バッテリ、51…電流指令部、52…電流制御部、53…2相3相変換部、54…3相2相変換部、55…磁極位置検出部、56…回転数検出部、57…角度データ診断部

Claims (8)

  1. 変速機一体型の交流モータに給電するインバータを制御するモータ制御装置において、
    前記交流モータのロータ角度を検出する角度検出手段と、
    前記角度検出手段によって検出されるロータ角度と、実際のロータ角度との誤差である角度ずれ量を記憶する記憶手段と、
    前記角度検出手段によって検出されるロータ角度を、前記記憶手段に記憶されている角度ずれ量に基づいて補正するとともに、補正したロータ角度に基づいてモータ制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記記憶手段は、前記変速機に内蔵され、
    前記制御手段は、前記記憶手段から読み込んだ角度ずれ量が所定の上限値より大きい場合には、読み込んだ角度ずれ量に基づいた補正を行わずに、前記角度検出手段によって検出されるロータ角度に基づいてモータ制御を行うことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 変速機一体型の交流モータに給電するインバータを制御するモータ制御装置において、
    前記交流モータのロータ角度を検出する角度検出手段と、
    前記角度検出手段によって検出されるロータ角度と、実際のロータ角度との誤差である角度ずれ量を記憶する記憶手段と、
    前記角度検出手段によって検出されるロータ角度を、前記記憶手段に記憶されている角度ずれ量に基づいて補正するとともに、補正したロータ角度に基づいてモータ制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段から読み込んだ角度ずれ量が所定の下限値より小さい場合には、読み込んだ角度ずれ量に基づいた補正を行わずに、前記角度検出手段によって検出されるロータ角度に基づいてモータ制御を行い、
    前記記憶手段は、前記変速機に内蔵されていることを特徴とするモータ制御装置。
  3. 変速機一体型の交流モータに給電するインバータを制御するモータ制御装置において、
    前記交流モータのロータ角度を検出する角度検出手段と、
    前記角度検出手段によって検出されるロータ角度と、実際のロータ角度との誤差である角度ずれ量を記憶する記憶手段と、
    前記角度検出手段によって検出されるロータ角度を、前記記憶手段に記憶されている角度ずれ量に基づいて補正するとともに、補正したロータ角度に基づいてモータ制御を行う制御手段と、
    前記交流モータの運転領域が弱め界磁制御が必要な領域であるか否かを判定する運転領域判定手段と、
    前記記憶手段から読み込んだ角度ずれ量が所定の上限値より大きい場合または所定の下限値より小さい場合に、前記運転領域判定手段によって、前記交流モータの運転領域が弱め界磁制御が必要な領域であると判定されると、前記交流モータの必要電圧が小さくなるように、d軸電流指令値の補正を行うd軸電流指令値補正手段と、
    を備え、
    前記記憶手段は、前記変速機に内蔵されていることを特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項3に記載のモータ制御装置において、
    前記運転領域判定手段によって、前記交流モータの運転領域が弱め界磁制御が必要な領域であると判定されると、前記交流モータを力行運転させるときのトルク指令値が第1の所定トルクより大きくなるように制限するとともに、前記交流モータを回生運転させるときのトルク指令値が第2の所定トルクより小さくなるように制限するトルク制限手段をさらに備えることを特徴とするモータ制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のモータ制御装置において、
    実際のロータ角度に対する前記角度ずれ量が正の値になるように、前記交流モータと前記角度検出手段との位置関係を設定したことを特徴とするモータ制御装置。
  6. 請求項5に記載のモータ制御装置において、
    複数の交流モータおよび複数の前記角度検出手段の組み合わせから得られる複数の角度ずれ量のバラツキ分布に基づいて、前記角度ずれ量が正の値になるように、前記交流モータと前記角度検出手段との位置関係を設定することを特徴とするモータ制御装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載のモータ制御装置において、
    前記交流モータの回転数を検出する回転数検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記交流モータの回生運転指令があった場合に、前記回転数検出手段によって検出される回転数が所定の回転数以上であれば、前記交流モータの回生運転を行わないことを特徴とするモータ制御装置。
  8. 請求項に記載のモータ制御装置において、
    前記記憶手段は、前記変速機に内蔵されている変速機制御装置の内部に設置されていることを特徴とするモータ制御装置。
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