JP5028046B2 - エレベータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地震、火災、停電等の異常発生時に、走行中のかごを最寄階に移動させこの最寄階に停止させる管制運転を実行するエレベータ制御装置に係わり、特に、管制運転中における各階の乗場、及びかご内における表示内容を改良したエレベータ制御装置に関する。
マンションやビル等の建屋に組込まれたエレベータシステムにおいては、建屋の各階を貫通する昇降路の上部に設けられた機械室に、昇降路内においてかごを上下移動させる巻上機、及びかごの動作を制御するエレベータ制御装置が組込まれた制御盤が配設されている。各階の乗場(エレベータホール)には乗場呼び登録装置が設けられ、かご内にはかご呼び登録装置が設けられている。なお、エレベータシステムによっては、各階の乗場及びかご内には、かごの現在位置(階)を表示するかご位置表示器が設けられている場合がある。
各階の乗場呼び登録装置においては、上方及び下方の乗場呼びを登録する乗場呼びボタンが設けられ、かご呼び登録装置には、利用客がかご呼び登録するための各階毎の階指定ボタンが設けられている。したがって、複数の乗客がそれぞれ異なる階を指定すると、それぞれ対応した複数の階指定ボタンのランプが点灯する。目的階にかごが到達すると該当階の階指定ボタンのランプが消灯する。
各階の乗場呼び登録装置で登録された乗場呼び、及びかご呼び登録装置で登録されたかご呼びは、機械室の制御盤内に設けられたエレベータ制御装置へ送信される。エレベータ制御装置は順次入力される各呼びを一旦、呼びメモリに記憶保持する。そして、この呼びメモリに記憶された各呼びを順番に読出して、該当呼びが指定する階へかごを移動させる。
エレベータ制御装置においては、利用者が操作入力した各呼びに基づいてかごを移動制御する通常運転を実行するとともに、地震、火災、停電等の異常発生時に、走行中のかごを最寄階に移動させこの最寄階に停止させる管制運転を実行する。
この管制運転が開始されると、現在時点で呼びメモリに記憶されている未実施の呼びを取消した後に、移動中の現在のかご位置から、このかご位置に最も近い最寄階を定めて、この最寄階へかごを移動させる。
なお、特許文献1には、地震発生時に管制運転を実行し、管制運転終了後にエレベータの運転停止し、その後、保守員がエレベータ(かご)の停止階を各階のエレベータホールで簡単に確認できるエレベータのインジケータ装置が開示されている。
特開平5−338937号公報
しかしながら、上述した通常運転と管制運転とを実行するエレベータ制御装置、及び特許文献1に記載されたエレベータのインジケータ装置においてもまだ改良すべき次のような課題があった。
異常検出からかごが最寄階に到達するまでのかご呼び登録装置の階指定ボタンのランプの点灯状態を順番に説明する。異常検出直前においては、かご呼び登録されて、かごが該当階に到着(応答)していない階の階指定ボタンのランプが点灯している。
この時点で、異常が検出されると、管制運転が開始されるので、現在時点で呼びメモリに記憶されている未実施の呼びが取消される。そして、呼びの登録を禁止し、最寄階を求める。その結果、全部の階の階指定ボタンのランプが一斉に消灯する。
その結果、この管制運転の実行内容を知らないこのかごに乗合せた利用客は、不安を覚え、どの階でも良いからと、全部の階の階指定ボタンを押そうとする。しかし、この時点においては、呼びの登録が禁止されているので、階指定ボタンを押しても、かご呼びは登録されず、階指定ボタンのランプは点灯しない。その結果、かごに乗合せた利用客はパニック状態になる懸念がある。
また、地震発生により、走行中のかごが階と階との中間位置で停止した場合、たとえ、各階の乗場及びかご内に、かごの現在位置(階)を表示するかご位置表示器が設けられていたとしても、このかご位置表示器は、かご位置を階単位で表示するので、かごが階と階との中間位置に停止した場合には、かご位置表示器には、かご位置が全く表示されない。
したがって、かご内に閉込められている利用客や、かご内に閉込められている利用客を救出するレスキュー隊員や、エレベータ保守管理会社のエレベータ保守員にとって、エレベータのかごの停止位置が簡単に把握できない。この場合、建屋の各階の乗場における各扉をマニアル操作で順番に開いて、昇降路内のかごの停止位置を目視で把握する必要があるので、かご内に閉込められている利用客の救出作業が遅れる懸念がある。さらに、その後におけるエレベータシステム全体の保守点検作業が遅れる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、地震、火災、停電等の異常発生時に、利用客に対する不安を与えることなく、かつ、たとえ、かごが階と階との中間位置に止まったとしても、かご内に閉込められている利用客、このかご内に閉込められている利用客を救出するレスキュー隊員や、エレベータ保守管理会社のエレベータ保守員にとって、かごの停止位置を即座に把握でき、かご内に閉込められている利用客の救出作業及びこれに続くエレベータシステム全体の保守点検作業を効率的に実施でき、利用者に対するサービスを向上できるエレベータ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、乗場呼び登録装置及びかご呼び登録装置で登録された各呼びによる指定階へかごを移動させる通常運転と、異常検知手段における異常検知に応じて前記かごを最寄階へ移動させて停止させる管制運転とを実行するエレベータ制御装置において、前記かごの現在位置を検出するかご位置検出手段と、各階の乗場及び前記かご内に設けられ、前記かご位置検出手段で検出されたかごの現在位置を階単位で表示するかご位置表示器と、前記管制運転の開始時に、前記各呼び登録装置で登録されて未実施の状態にある呼びを取消す呼び取消手段と、管制運転の実行期間において、かご呼び登録装置におけるかご呼び登録用の各階毎の階指定ボタンの指定済みランプの全てを同一表示状態にダミー点灯するダミー点灯手段と、管制運転の走行中に前記かご位置検出手段で検出されるかごの現在位置から最寄階を判定する最寄階判定手段と、前記かごが前記最寄階に停止したとき、前記かご内のかご位置表示器及び各階乗場のかご位置表示器に停止階を表示し、また、かごが前記最寄階へ移動開始前又は移動開始後において、階と階との中間位置に停止したとき、前記かご位置検出手段で検出されたかごの停止位置の上下に隣接する一対の階を求めて、この一対の階を前記かご位置表示器にかごの異常停止位置として表示出力する停止位置表示手段とを備えている。
このように構成されたエレベータ制御装置においては、異常発生時に通常運転から管制運転に切換った時点で、各呼び登録装置で登録されて未実施の呼びが取消されるが、かご呼び登録装置におけるかご呼び登録用の全部の階指定ボタンのランプが同一表示状態でダミー表示される。
したがって、この管制運転の実行内容を知らないこのかごに乗合せた利用客は、階指定
ボタンのランプが消灯したわけではないので、利用客が不安になることが未然に防止できる。また、地震、火災、停電等にて、エレベータのかごが階と階との中間位置に停止した場合には、かご位置表示器に、かごの停止位置の上下に隣接する一対の階が表示されるので、かご内に閉込められている利用客、このかご内に閉込められている利用客を救出するレスキュー隊員や、エレベータ保守管理会社のエレベータ保守員にとって、かごの停止位置を即座に把握できる。
このダミー点灯は、各階毎の階指定ボタンの指定済みランプの全てを一定周期で点滅表示したり、各階毎の階指定ボタンの指定済みランプの全てを、通常運転時に指定されて点灯したときの輝度より低い輝度で点滅表示することが有効的である。
さらに、かご位置表示器は、前記かご位置検出手段で検出されたかごの階を数値で電光表示するタイプの場合は、一対の階の各数値が一定周期で切換表示される。
また、異常検知手段として、一定振動以上の振動を検出すると異常検知を出力する地震計、火災を検出すると異常検知を出力する火災検知器、かごを移動する動力電源の停電を検出すると異常検知を出力する停電検出回路等が有効である。また、これらを組み合わせることも可能である。
本発明においては、地震、火災、停電等の異常発生時に、利用客に対する不安を与えることなく、かつ、たとえ、かごが階と階との中間位置に止まったとしても、かごの停止位置を即座に把握でき、このかご内に閉込められている利用客の救出作業、これに続くエレベータシステム全体に対する保守点検作業を効率的に実施できる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わるエレベータ制御装置が組込まれたエレベータシステの全体構成を示す図である。
建屋における各階を貫通したエレベータの昇降路1の上側に設けられた機械室に巻上機2が設置されており、この巻上機2の電動機3の軸に取付けられたシーブに対して、一端にかご4が取付けられ他端に釣合重り5が取付けられた主ロープ6が掛けられている。
巻上機2の電動機3には、外部の交流電源7から供給された三相交流が電力変換部8で指定された周波数及び電圧を有する交流信号に変換されて印加される。すなわち電力変換部8においては、入力された三相交流を整流器で一旦直流に変換して、インバータでこの直流を指定された周波数及び電圧を有する三相交流に変換して電動機3に印加する。なお、交流電源7の停電発生時に電力変換部8には、蓄電器9から管制運転を実行するための電力が供給される。
各階のエレベータホール(乗場)には、図2(a)に示すように、利用者がかご4に乗込むための扉10、利用客が乗場呼びを登録ための乗場呼び登録装置11、かご4の現在位置(階)を表示するかご位置表示器12が設けられている。乗場呼び登録装置11には、それぞれ登録済みを示すランプが組込まれている上方向及び下方向の呼びボタン11a、11aが設けられている。
かご位置表示器12は、図2(b)に示すように、例えば1F〜6Fまでの各階を示す6個のランプ12aで構成されており、かご4の位置する階のランプ12aが点灯する。さらに、エレベータホールの天井に火災検知器13が取付けられている。この火災検知器13は火災を検出すると火災検知信号をエレベータ制御装置内の異常検出部19へ送信する。
前記かご4内には、図3(a)に示すように、ドア16の側方にかご呼び登録装置14が設けられ、ドア16の上方にかご位置表示器15が取付けられている。かご呼び登録装置14には、図3(b)に示すように、利用客が目的階を指定したかご呼びを登録するための1Fから6Fまでの6個の階指定ボタン14aが設けられ、各階指定ボタン14a内には、この階指定ボタン14aを押して、かご呼びが登録されると点灯するランプが組込まれている。図6(a)は、2階の階指定ボタン14aと5階の階指定ボタン14aが押されて、2階と5階に対するかご呼びが登録された状態を示す。かご位置表示器15は、基本的に、各階に設けられたかご位置表示器12と同一機能を有し、1Fから6Fまでの6個のランプ15aが配列されている。
また、前記機械室内には、地震計17が設置されており、この地震計17は、予め定められた一定以上の振動を検出すると地震検知信号を異常検出部19へ送出する。さらに、交流電源7には、停電検出回路18が接続されており、交流電源7の停電を検出すると、停電検知信号を異常検出部19へ送出する。
また、巻上機2の電動機3の軸には回転回数と回転角度を検出するエンコーダが組込まれており、かご位置検出部20はエンコーダから出力される回転回数と回転角度をかご4の小数点以下の数値を含む階数で示したかごの現在位置を求めて出力する。
また、機械室の制御盤内には、電力変換部8、蓄電器9の他に、エレベータの動作を制御するコンピュータからなるエレベータ制御装置が設けられている。このエレベータ制御装置内には、前述した異常検出部19、呼び入力部21、呼びメモリ22、通常運転実行部23、かご移動制御部24、最寄階判定部25が組込まれた管制運転実行部26、及び表示制御部27が組込まれている。
次にこのエレベータ制御装置の各部の動作を順番に説明していく。呼び入力部21は、各階の乗場呼び登録装置11から自己階を指定した乗場呼びが入力するとこの乗場呼びを呼びメモリ22へ書込む。また、呼び入力部21は、かご4内のかご呼び登録装置14から目的階を指定したかご呼びが入力されるとこのかご呼びを呼びメモリ22へ書込む。
通常運転実行部23は、呼びメモリ22に記憶されている階を指定した呼びを順次読み出して、かご移動制御部24へ送出する。この場合、かご位置検出部20で検出されたかご4の現在位置を参照して、かご4が効率的に各目的階へ移動するように呼びの読み出し順序を調整する。かご移動制御部24は電力変換部8のインバータへPWM(パルス幅変調)信号を送出して、電動機3を駆動して、かご4を呼びが指定する階へ移動させる。
表示制御部27はかご位置検出部20で検出されたかご4の現在位置を取込み、小数点以下を四捨五入して階単位の現在位置に変換して各階のかご位置表示器12及びかご4内のかご位置表示器15へ送出する。かご位置表示器12、15は、図7(a)、(b)に示すように、受信した一つの階のランプ12a、15aを点灯する。
異常検出部19は、地震検知信号、火災検知信号、停電検知信号におけるいずれか1つの検知信号を受信すると、管制運転実行部26へ起動信号を送出する。管制運転実行部26は起動すると、まず、呼びメモリ22に記憶されている未実施の呼びを取消し、各乗場呼び登録装置11及びかご呼び登録装置14における呼び登録を禁止する。同時に、管制運転実行部26は、表示制御部27へかご呼び登録装置14のダミー表示指示を出力する。表示制御部27は、図6(b)に示すように、かご呼び登録装置14の1F〜6Fまでの全部の階指定ボタン14aのランプを点灯する。
次に、かご4が走行中の場合は、最寄階判定部25にて、かご位置検出部20で検出されたかご4の現在位置の最寄階を判定する。この場合、かご4の現在位置から走行方向側に隣接する階を最寄階とする。そして、この最寄階をかご移動制御部24へ送出する。かご移動制御部24は、かご4を最寄階へ移動させるPWM信号を電力変換部8へ送出する。
管制運転実行部26は、かご4を最寄階へ到着したことをかご位置検出部20で検出すると、かご4のドア16、最寄階の扉10を一定時間開放したのち、かご4のドア16、最寄階の扉10を閉じて、エレベータの運転を停止して、保守員による保守点検待ち状態に移行する。
さらに、管制運転実行部26は、かご位置検出部20のかごの現在位置が小数点以下を含む数値で示され、かつこの値が一定時間変化しないと、図8に示すように、かご4が最寄階へ移動開始前又は移動開始後において、階と階との中間位置に停止したと判断する。そして、管制運転実行部26は、表示制御部27に中間位置停止表示指示を出力する。表示制御部27は、かご位置検出部20で検出されたかご4の小数点を含む階で示された現在位置を取込み、小数点を切捨てた階、及び少数点を切上げた階との隣接する2つの階を、各階のかご位置表示器12及びかご4内のかご位置表示器15へ送出する。かご位置表示器12、15は、図9(a)(b)に示すように、受信した隣接する二つの階のランプ12a、12a、15a、15aを点灯する。
図4、図5は、エレベータ制御装置の全体動作を示す流れ図である。各階の乗場呼び登録装置11から乗場呼びが入力されると(ステップP1)、この乗場呼びを呼びメモリ22へ書込み(P2)、該当階の呼びボタン11aを点灯する(P3)。かご呼び登録装置14からかご呼びが入力されると(P4)、このかご呼びを呼びメモリ22へ書込み(P5)、図6(a)に示すように、かご呼び登録装置14のかご呼びで指定された階の階指定ボタン14aのランプを点灯する(P6)。
かご位置検出部20のかごの現在位置から、一つの呼びに対するかご4の応答(かごが目的階に到着)が判定(入力)されると(P7)、呼びメモリ22内に呼びがあれば(P8)、この未実施の呼びを読出し、この呼びを実行開始する(当該呼びの指定する階へかご4の移動を開始する)(P9)。
さらに、かご4の現在位置を読取り、図7(a)、(b)に示すように、各階のかご位置表示器12、及びかご4内のかご位置表示器15に表示する(P10)。
さらに、地震検知信号、火災検知信号、停電検知信号入力にて、異常を検出すると(P11)、図5に示す管制運転処理を行い(P12)、その後、保守員による保守点検が実施され、再起動操作が行われると(P13)、P1へ戻る。
図5において、管制運転が開始されると、先ず、異常がエレベータのかご4が走行中に発生したか、いずれかの階で停止中に発生したかをかご位置検出部20のかご位置の時間変化から判定する(S1)。異常がいずれかの階で停止中に発生した場合、呼びメモリ22をクリアし、さらに、乗場呼び登録装置11及びかご呼び装置14による呼び登録を禁止する(S2)。異常発生を音声で各階のエレベータホール及びかご内に報知する(S3)。そして、所定の時間経過後に、各階の扉10及びかご4のドア16を閉じ(S4)、各階のかご位置表示器12、かご4内のかご位置表示器15に停止かご位置(停止階)を表示する(S5)。そして、エレベータの運転を停止する。なお、この場合において、かご4の停止階の表示はエレベータ運転停止期間中においても消灯されない(S6)。そして、図4のP13へ戻り、保守員による保守点検、再起動待ちとなる。
図5のS1において、異常がエレベータのかご4が走行中に発生した場合、呼びメモリ22をクリアし、さらに、乗場呼び登録装置11及びかご呼び装置14による呼び登録を禁止する(S7)。そして、かごの現在位置から最寄階を算出して(S8)、この最寄階をかご移動制御部24へ送出して、かご4を最寄階へ移動開始させる(S9)。
そして、図6(b)に示すように、かご呼び登録装置14の1F〜6Fまでの全部の階指定ボタン14aのランプを点灯する(S10)。異常発生を音声で各階のエレベータホール及びかご内に報知する(S11)。
かご位置検出部20から出力されるかご4の現在位置を監視し、かご4が予められた許容時間内(S13)に最寄階に到着したことを検出すると(S12)、かご内に避難指示を告知し、かご4のドア16と最寄階の扉10とを一定時間開き(S14)、利用客のかご外への避難終了後に、かご4のドア16と最寄階の扉10とを閉じる(S15)。
各階のかご位置表示器12、かご4内のかご位置表示器15に最寄階である停止かご位置(停止階)を表示する(S16)。そして、エレベータの運転を停止する。なお、この場合において、かご4の停止階の表示はエレベータ運転停止期間中においても消灯されない(S17)。そして、図4のP13へ戻り、保守員による保守点検、再起動待ちとなる。
なお、かご4が予め定められた許容時間内に最寄階に到着しないと(S13)、かご4が最寄階へ移動開始直前に中階と階との中間位置に停止したか、最寄階へ移動開始後に階と階との中間位置に停止したか、又はかご4が非常に遅い速度で最寄階へ移動中である。なお、非常に遅い速度で最寄階へ移動中の場合は(S18)、かご4を強制停止させる(S19)。
そして、かご位置検出部20で検出されたかご4の小数点を含む階で示された現在位置を取込み、小数点を切捨てた階、及び少数点を切上げた階との隣接する2つの階を、図9(a)、(b)に示すように、各階のかご位置表示器12及びかご4内のかご位置表示器15における、隣接する二つの階のランプ12a、12a、15a、15aを点灯する(S20)。そして、エレベータの運転を停止する。なお、この場合において、かご4の停止階の表示はエレベータ運転停止期間中においても消灯されない(S21)。そして、図4のP13へ戻り、保守員による保守点検、再起動待ちとなる。
このように構成された実施形態のエレベータ制御装置においては、異常発生時に通常運転から管制運転に切換った時点で、各階の乗場呼び登録装置11及びかご呼び登録装置14で登録されて呼びメモリ22に書込まれた各呼びのなかの、未実施の呼びが取消されるが、かご呼び登録装置14におけるかご呼び登録用の全部の階指定ボタン14aのランプがダミー表示される。したがって、この管制運転の実行内容を知らないこのかご4に乗合せた利用客は、階指定ボタン14aのランプが消灯したわけではないので、利用客が不安になることが未然に防止できる。
さらに、地震、火災、停電等にて、かご4が階と階との中間位置に停止した場合には、各階のエレベータホール、及びかご4内のかご位置表示器12、15に、かごの停止位置の上下に隣接する一対の階が表示されるので、かご4内に閉込められている利用客、エレベータ保守管理会社のエレベータ保守員にとって、かご4の停止位置を即座に把握できる。したがって、かご4内に閉込められている利用客の救出を短時間で実施でき、かつ、その後におけるエレベータシステム全体の保守点検作業を効率的に実施できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。各階のエレベータホールに設けられたかご位置表示器12を、例えば、図10(a)に示すように、階を数値で電光表示するかご位置表示器28に置き換え、さらに、かご4内に設けられたかご位置表示器15を、例えば、図10(b)に示すように、階を数値で電光表示するかご位置表示器29に置き換えることが可能である。
この場合、かご4が階と階との中間位置に停止した場合には、かごの停止位置の上下に隣接する一対の階を求めて、図10に示すように、この一対の階の各数値をかご位置表示器28、29に対して一定周期で切換表示する。このような表示手法においても、階と階との中間位置に停止したかご4の停止位置を簡単に確認できる。
さらに、管制運転開始時に、かご呼び登録装置14の全部の階の階指定ボタン14aのランプを一定周期で点滅表示することも可能である。
さらに、管制運転開始時に、かご呼び登録装置14の全部の階の階指定ボタン14aのランプを、通常運転時に指定されて点灯したときの輝度より低い輝度で点滅表示することも可能である。
また、実施形態においては、地震計、火災検知器、停電検出回路との各検知信号で管制運転を開始させたが、例えば、地震検知信号のみで、管制運転を開始させることも可能である。
本発明の一実施形態のエレベータ制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成を示す図 同エレベータシステムの各階のエレベータホール及び乗場呼び登録装置を示す図 同エレベータシステムのかご及びかご呼び登録装置を示す図 同エレベータ制御装置の動作を示す流れ図 同じくエレベータ制御装置の動作を示す流れ図 かご呼び登録装置の表示状態を示す図 各かご位置表示器の表示状態を示す図 かごが階と階との中間位置に停止した状態を示す図 かごが階と階との中間位置に停止したときの各かご位置表示器の表示状態を示す図 階を数値で電光表示するかご位置表示器を示す図
符号の説明
1…昇降路、2…巻上機、3…電動機、4…かご、7…交流電源、8…電力変換部、9…蓄電器、10…扉、11…乗場呼び登録装置、12,15…かご位置表示器、13…火災報知器、14…かご呼び登録装置、17…地震計、18…停電検出回路、19…異常検出部、20…かご位置検出部、21…呼び入力部、22…呼びメモリ、23…通常運転実行部、24…かご移動制御部、25…最寄階判定部、26…管制運転実行部、27…表示制御部

Claims (5)

  1. 乗場呼び登録装置及びかご呼び登録装置で登録された各呼びによる指定階へかごを移動させる通常運転と、異常検知手段における異常検知に応じて前記かごを最寄階へ移動させて停止させる管制運転とを実行するエレベータ制御装置において、
    前記かごの現在位置を検出するかご位置検出手段と、
    各階の乗場及び前記かご内に設けられ、前記かご位置検出手段で検出されたかごの現在位置を階単位で表示するかご位置表示器と、
    前記管制運転の開始時に、前記各呼び登録装置で登録されて未実施の状態にある呼びを取消す呼び取消手段と、
    前記管制運転の実行期間において、前記かご呼び登録装置におけるかご呼び登録用の各階毎の階指定ボタンの指定済みランプの全てを同一表示状態にダミー点灯するダミー点灯手段と、
    管制運転の走行中に前記かご位置検出手段で検出されるかごの現在位置から最寄階を判定する最寄階判定手段と、
    前記かごが前記最寄階に停止したとき、前記かご内のかご位置表示器及び各階乗場のかご位置表示器に停止階を表示し、また、前記かごが前記最寄階へ移動開始前又は移動開始後において、階と階との中間位置に停止したとき、前記かご位置検出手段で検出されたかごの停止位置の上下に隣接する一対の階を求めて、この一対の階を前記かご位置表示器にかごの異常停止位置として表示出力する停止位置表示手段
    を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 前記ダミー点灯手段は、前記各階毎の階指定ボタンの指定済みランプの全てを一定周期で点滅表示することを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記ダミー点灯手段は、前記各階毎の階指定ボタンの指定済みランプの全てを、前記通常運転時に指定されて点灯したときの輝度より低い輝度で点滅表示することを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記かご位置表示器は、前記かご位置検出手段で検出されたかごの階を数値で電光表示し、
    前記停止位置表示手段は、前記一対の階の各数値をかご位置表示器に対して一定周期で切換表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  5. 前記異常検知手段は、一定振動以上の振動を検出すると異常検知を出力する地震計と、
    火災を検出すると異常検知を出力する火災検知器と、かごを移動する動力電源の停電を検出すると異常検知を出力する停電検出回路との少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のエレベータ制御装置。
JP2006210235A 2006-08-01 2006-08-01 エレベータ制御装置 Expired - Fee Related JP5028046B2 (ja)

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