JPWO2012105008A1 - エレベータの安全制御装置 - Google Patents

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Abstract

エレベータの安全制御装置において、複数の乗場ドアスイッチは、複数の系統に分けられている。安全制御部は、乗場ドアの開放を乗場ドアスイッチの系統毎に独立して認識可能である。また、安全制御部は、かごゲートスイッチが戸閉状態を示しているときに、いずれかの系統の乗場ドアスイッチが戸開状態を示した場合、及びかごゲートスイッチが戸開状態を示しているときに、2系統以上の乗場ドアスイッチが戸開状態を示した場合に、保守員の昇降路への移動を検知する。

Description

この発明は、安全性の観点からエレベータの運転を制御するエレベータの安全制御装置に関するものである。
近年のエレベータにおいては、機械室を持たず、巻上機や制御装置が昇降路内に設置されている機械室レスタイプが主流となっている。このため、エレベータ機器の保守時には、保守員が昇降路内に入って保守作業をする頻度が高くなっている。
例えば、巻上機や制御装置が昇降路内の上部に設置されている場合、保守員はかご上に乗って巻上機や制御装置の保守作業を行う。また、乗場ドア装置や各種の昇降路内スイッチ等を保守する場合も、保守員はかご上に乗って保守作業を行う。さらに、巻上機や制御装置が昇降路内の下部に設置されている場合、保守員は昇降路ピット内に入って巻上機や制御装置の保守作業を行う。
このような保守作業時の保守員の退避スペースを確保するため、昇降路の上部及び下部に行き過ぎ制限スイッチが設けられており、保守運転時には行き過ぎ制限スイッチを越えてかごが移動することが防止されている。また、保守員がピット内に入って保守作業を行う場合や、かご上に乗り込んで保守作業を行う場合、かごが不意に走行することに注意する必要がある。
さらに、従来のエレベータでは、保守員が乗場ドアの解錠装置を操作したことを検知して、かごの運転を自動的に阻止することで、保守員にとってかごが不意に走行することが防止される(例えば、特許文献1参照)。
さらにまた、従来の他のエレベータでは、特別な装置を設置することで、保守員が昇降路内の危険ゾーンに侵入したことを検知して、かごの運転を特別動作モードに移行することで、危険ゾーン内にエレベータが移動することが防止される(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−91730号公報 特表2004−5347070号公報
上記のような従来装置では、保守員の昇降路への移動を検知するための追加の設備が必要となり、コストが高くなるという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、既設の機器を効率的に利用して、保守員の昇降路への移動を低コストで検知することができるエレベータの安全制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータの安全制御装置は、かごドアの開放を検出するかごゲートスイッチ、複数の乗場ドアの開放を検出する複数の乗場ドアスイッチ、及びかごゲートスイッチ及び乗場ドアスイッチから入力される情報に基づいて安全制御を行う安全制御部を備え、乗場ドアスイッチは、複数の系統に分けられており、安全制御部は、乗場ドアの開放を乗場ドアスイッチの系統毎に独立して認識可能であり、かごゲートスイッチが戸閉状態を示しているときに、いずれかの系統の乗場ドアスイッチが戸開状態を示した場合、及びかごゲートスイッチが戸開状態を示しているときに、2系統以上の乗場ドアスイッチが戸開状態を示した場合に、保守員の昇降路への移動を検知する。
この発明のエレベータの安全制御装置は、既設のかごゲートスイッチ及び乗場ドアスイッチを効率的に利用して、低コストで、かごドアが閉鎖されている場合と開放されているとのそれぞれについて、保守員の昇降路への移動をより確実に検知することができる。
この発明の実施の形態1による機械室レスタイプのエレベータを示す構成図である。 図1のエレベータの安全制御装置を示すブロック図である。 図1の安全制御部における安全制御処理を示すフローチャートである。 図1の安全制御部における自動運転のリセット処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による機械室レスタイプのエレベータを示す構成図である。 この発明の実施の形態3による機械室レスタイプのエレベータを示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による機械室レスタイプのエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1内の下部には、巻上機2が設置されている。巻上機2は、駆動シーブと、駆動シーブを回転させる巻上機モータと、駆動シーブの回転を制動する巻上機ブレーキとを有している。駆動シーブには、懸架手段(図示せず)が巻き掛けられている。懸架手段としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。
かご3及び釣合おもり(図示せず)は、懸架手段により昇降路1内に吊り下げられており、巻上機2により昇降される。昇降路1内の下部には、巻上機2を制御するエレベータ制御装置(制御盤)4が設置されている。エレベータ制御装置4は、かご3の運転を制御する運転制御部21と、安全制御部22とを有している。
運転制御部21によるかご3の運転モードには、乗場及びかご3内からの呼びに応答する自動運転モード(通常運転モード)と、保守運転モード(手動運転モード)とが含まれている。安全制御部22は、運転モードを運転制御部21に指示することができる。
各階の乗場出入口は、乗場ドア5により開閉される。最下階の乗場ドア5を開放することにより、昇降路1の最下部であるピット1aへの保守員の移動が可能となる。また、最下階以外の乗場ドア5を開放することにより、その階の下に停止させたかご3上への保守員の移動が可能となる。
各階の乗場ドア5には、乗場ドア5の開状態を検出する乗場ドアスイッチ6が設けられている。これらの乗場ドアスイッチ6は、一般的なエレベータ装置に標準的に設けられているものである。
また、乗場ドアスイッチ6は、最下階の乗場ドア5の開放を検出する最下階乗場ドアスイッチ6a、最下階を除いた奇数階の乗場ドア5の開放を検出する複数の奇数階乗場ドアスイッチ6b、及び偶数階の乗場ドア5の開放を検出する複数の偶数階乗場ドアスイッチ6cの3系統に分けられている。
なお、ここでの奇数階・偶数階は、実際の建物における階数ではなく、最下階を1階として乗場ドア5の設けられている階を下から順に数えたときの階数である。従って、奇数階乗場ドアスイッチ6bと偶数階乗場ドアスイッチ6cとは、1階床毎に交互に配置されている。
乗場ドアスイッチ6の信号は、上記の系統毎に独立してエレベータ制御装置4に入力されている。また、奇数階乗場ドアスイッチ6b及び偶数階乗場ドアスイッチ6cは、系統毎に直列に接続されている。従って、エレベータ制御装置4は、最下階の乗場ドア5、奇数階の乗場ドア5、及び偶数階の乗場ドア5の開放を、乗場ドアスイッチ6の系統毎に独立して認識可能である。
昇降路1の最下部であるピット1aには、運転モードを保守運転モードに切り替えるためのピット内保守運転モード切替スイッチ(自動運転無効化スイッチ)9と、かご3を保守運転モードで運転するためのピット内保守運転装置10とが設けられている。ピット内保守運転モード切替スイッチ9及びピット内保守運転装置10は、互いに近接して配置され、エレベータ制御装置4に電気的に接続されている。
最下階の乗場には、運転モードの切替をリセットして運転モードを自動運転モードに戻すための第1のリセットスイッチ11が設けられている。最下階以外の所定の階(例えば2階)の乗場には、運転モードの切替をリセットして運転モードを自動運転モードに戻すための第2のリセットスイッチ12が設けられている。リセットスイッチ11,12は、エレベータ制御装置4に電気的に接続されている。
かご出入口は、かごドア13により開閉される。通常運転時にかご3がドアゾーン内に着床すると、かごドア13がその階の乗場ドア5に係合する。これにより、乗場ドア5は、かごドア13に連動して開閉される。
かご3上には、かごドア13の開閉を制御するドアオペレータ(かご上ステーション)14が設けられている。ドアオペレータ14には、運転モードを保守運転モードに切り替えるためのかご上保守運転モード切替スイッチ(自動運転無効化スイッチ)15と、かご3を保守運転モードで運転するためのかご上保守運転装置16とが設けられている。かご上保守運転モード切替スイッチ15及びかご上保守運転装置16は、互いに近接して配置され、エレベータ制御装置4に電気的に接続されている。
このように、ピット内保守運転モード切替スイッチ9、ピット内保守運転装置10、かご上保守運転モード切替スイッチ15及びかご上保守運転装置16は、いずれも昇降路1内に配置されている。このため、これらを操作するためには、保守員は乗場ドア5を人為的に開放して昇降路1内に立ち入ることになる。
かごドア13には、かごドア13の開状態を検出するかごゲートスイッチ17が設けられている。昇降路1内の下部には、保守運転時にかご3の下降を制限する保守運転下部リミットスイッチ18が設けられている。昇降路1内の上部には、保守運転時にかご3の上昇を制限する保守運転上部リミットスイッチ19が設けられている。かご3には、リミットスイッチ18,19を操作するカム20が設けられている。
安全制御部22は、かごゲートスイッチ17が戸閉状態を示しているときに、いずれかの系統の乗場ドアスイッチ6が戸開状態を示した場合、及びかごゲートスイッチ17が戸開状態を示しているときに、2系統以上の乗場ドアスイッチ6が戸開状態を示した場合に、保守員の昇降路1への移動を検知し、自動運転を無効化する。このような安全制御部22の制御を、かごドア13が閉じている場合と開いている場合とに分けると、以下の安全制御論理1、2となる。
安全制御論理1.
安全制御部22は、かごゲートスイッチ17及び3系統の乗場ドアスイッチ6a,6b,6cの状態を監視し、かごゲートスイッチ17がオンであるとき、即ちかごドア13が全閉状態であるときに、いずれかの乗場ドアスイッチ6a,6b,6cがオフとなった場合、即ちいずれかの乗場ドア5が開放した(全閉でなくなった)ことを検出した場合に、自動運転を無効化する。
安全制御論理2.
安全制御部22は、かごゲートスイッチ17がオフであるとき、即ちかごドア13が開放されているときに、乗場ドアスイッチ6a,6b,6cのうちの2系統以上がオフとなった場合、即ち2系統以上の乗場ドア5が戸開したことを検出した場合に、自動運転を無効化する。
通常、保守員が保守作業のためにピット1aに入るときには、最下階の乗場ドア5を開けてピット1aに入る。また、保守員がかご3上に乗り込むときには、かご3の停止階の直上階の(又は乗り込もうとする階床のすぐ下にかご3を停止させてから)乗場ドア5を開けてかご3上に乗り込む。このとき、通常は乗場ドア5だけが開状態となる。従って、上記の安全制御論理1で制御することで、保守員のピット1a及びかご3上への移動の殆どの場合を検知することができる。
しかしながら、稀なケースとして、自動運転中のかご3がある階床に停止し、かごドア13及び乗場ドア5の両方が開放された状態で、保守員がピット1a又はかご3上へ移動することがあり得る。その場合への対処として、上記の安全制御論理2の制御により、ある階床においてかごドア13及び乗場ドア5の両方が開放状態にあっても、ピット1aに通じる最下階の乗場ドア5、又はかご3上に通じるかご3の停止階の直上階の乗場ドア5が開いたこと、即ち2系統以上の乗場ドア5の開放を検出し、保守員の移動を検知することができる。
また、安全制御部22は、自動運転を一旦無効化した場合、昇降路1の外部にある第1のリセットスイッチ11又は第2のリセットスイッチ12が保守員により操作され、リセット信号を受信し、さらに全ての乗場ドア5及びかごドア13の全閉状態を確認するまでは、自動運転の無効化を継続する。また、停電等で電源リセットされた場合には、安全のために自動運転を無効化する。
安全制御部22によって、エレベータの自動運転が無効化された場合、保守員は、ピット内保守運転モード切替スイッチ9又はかご上保守運転モード切替スイッチ15により運転モードを保守運転モードに切り替え、ピット内保守運転装置10又はかご上保守運転装置16によりかご3を手動運転(保守運転又は点検運転)することが可能である。手動運転中は、保守運転下部リミットスイッチ18及び保守運転上部リミットスイッチ19により、かご3の移動範囲が制限される。
図2は図1のエレベータの安全制御装置を示すブロック図である。安全制御部22は、安全制御の十分な信頼性を確保するために、冗長化(ここでは二重化)されており、同一の処理を行う第1及び第2の論理回路23a,23bを有している。上記のスイッチ6a,6b,6c,11,12,17からの信号は、第1の論理回路23aと第2の論理回路23bとの両方にそれぞれ入力される。このとき、乗場ドアスイッチ6a,6b,6c及びかごゲートスイッチ17からの入力信号も二重化されており、第1の論理回路23aと第2の論理回路23bとで互いに比較される。
また、論理回路23a,23bにより、3系統の乗場ドアスイッチ6a,6b,6cからの入力の論理積がとられ(直列接続され)ており、これにより従来の乗場ドアスイッチ6の入力と同等の信号が得られる。この信号を運転制御部21等の他の装置に信号出力又はリレー出力することで、従来のエレベータと同様の制御(例えば戸開走行防止等の制御)が可能となる。
第1及び第2の論理回路23a,23bは、安全制御を実施し、その出力結果(自動運転の有効/無効)の論理積をとった後、第1及び第2のリレー24a,24bに出力する。第1及び第2のリレー24a,24bは、直列に接続されており、両方とも接点が閉じている(オンしている)場合のみ、自動運転が有効となるよう運転制御部21に入力される。即ち、第1及び第2の論理回路23a,23bのどちらか一方でも、自動運転が無効となる指令が出力された場合は、かご3の自動運転は無効化される。
また、出力結果は、第1及び第2の論理回路23a,23bに再び入力され、結果が正しく出力されているかどうかが診断される。さらに、第1及び第2の論理回路23a,23bは、自身の健全性をチェックするための自己診断機能を持つ。論理回路23a,23bにより異常が検出された場合、かご3の自動運転を無効化する出力を行う。
各論理回路23a,23bは、ソフトウェアを含むコンピュータ(運転制御部21のコンピュータとは別のコンピュータ)により実現してもよい。各コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM及びWDT(Watch Dog Timer)等を有している。そして、ROM及びRAMの読み込み及び書き込みに関する検査や、WDTによる時間監視が行われる。
また、各論理回路23a,23bは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、トランジスタ等を用いた単純な(電子)回路(論理回路)、又はリレー回路等で実現してもよい。
保守作業装置25には、ピット内保守運転モード切替スイッチ9、ピット内保守運転装置10、かご上保守運転モード切替スイッチ15及びかご上保守運転装置16が含まれている。
図3は図1の安全制御部22における安全制御処理を示すフローチャートである。安全制御部22は、自動運転が無効化されていない(有効である)間、図3の処理を繰り返し実行する。
安全制御処理では、まず入力信号の診断を行い(ステップS1)、異常があれば自動運転を無効化する(ステップS2)。異常がなければ、かごゲートスイッチ17の判定を行う(ステップS3)。かごドア13が全閉状態であれば、乗場ドアスイッチ6a,6b,6cの判定を行う(ステップS4)。そして、いずれかの系統の乗場ドア5が開放状態であれば、自動運転を無効化する(ステップS2)。
かごドア13が戸開状態の場合、乗場ドアスイッチ6a,6b,6cの判定を行い(ステップS5)、2系統以上の乗場ドア5が開放状態であれば、自動運転を無効化する(ステップS2)。
上記以外の場合、即ち、全ての乗場ドア5及びかごドア13が閉鎖状態である場合、及びかごドア13が開放状態で1系統の乗場ドア5のみが開放状態である場合には、冗長化された論理回路23a,23bの演算結果を照合する(ステップS6)。そして、演算結果が不一致であれば、自動運転を無効化する(ステップS2)。演算結果が一致している場合は、出力信号の診断を行う(ステップS7)。そして、出力信号の診断結果に異常があれば、自動運転を無効化する(ステップS2)。演算結果が一致し、信号に異常がなければ、処理を終了する。
図4は図1の安全制御部22における自動運転のリセット処理を示すフローチャートである。安全制御部22は、自動運転の無効化が維持されている場合、図4の処理を繰り返し実行する。
リセット処理では、まず入力信号の診断を行い(ステップS11)、異常があれば自動運転無効化を維持する(ステップS12)。異常がなければ、リセット信号入力の判定を行い(ステップS13)、リセット信号が入力されていなければ、自動運転無効化を維持する(ステップS12)。
リセット信号が入力されていれば、かごゲートスイッチ17の判定を行う(ステップS14)。そして、かごドア13が開放状態であれば、自動運転無効化を維持する(ステップS12)。かごドア13が全閉状態であれば、乗場ドアスイッチ6a,6b,6cの判定を行う(ステップS15)。そして、乗場ドア5が1箇所でも開放状態であれば、自動運転無効化を維持する(ステップS12)。
全ての乗場ドア5が全閉状態であれば、冗長化された論理回路23a,23bの演算結果を照合する(ステップS16)。そして、演算結果が不一致であれば、自動運転無効化を維持する(ステップS12)。演算結果が一致している場合は、出力信号の診断を行う(ステップS17)。そして、出力信号の診断結果に異常があれば、自動運転無効化を維持する(ステップS12)。演算結果が一致し、信号に異常がなければ、自動運転無効化を解除(自動運転を有効化)し(ステップS18)、図3に示す安全制御処理に切り替える。
このようなエレベータの安全制御装置では、例えば、かご3が走行中又はある階に戸閉状態又は戸開状態で停止中に、保守員が保守作業を行うためにかご3上もしくはピット1aに通じる乗場ドア5を開いたことを検出し、自動運転を自動的に無効化することで、保守員が自動運転無効化操作を忘れた場合にでも、保守員にとって不意にかご3が走行することを確実に防止でき、保守員の安全を確保することが可能である。しかも、エレベータに既設の機器を効率的に利用することで、保守員の昇降路1への移動を低コストで検知することができる。
実施の形態2.
次に、図5はこの発明の実施の形態2による機械室レスタイプのエレベータを示す構成図である。実施の形態2では、保守員がかご3上に乗り込むための階床が特定されている場合(例えば、乗場ドア5を乗場側から開放するための解錠装置が特定階のみに設けられている場合)について説明する。このような場合、乗場ドアスイッチ6は、最下階乗場ドアスイッチ6a、特定階乗場ドアスイッチ6d、及びその他の階に設けられた非特定階乗場ドアスイッチ6eの3系統に分けることができる。
安全制御論理1.
安全制御部22は、かごゲートスイッチ17及び3系統の乗場ドアスイッチ6a,6d,6eの状態を監視し、かごゲートスイッチ17がオンであるとき、即ちかごドア13が全閉状態であるときに、いずれかの乗場ドアスイッチ6a,6d,6eがオフとなった場合、即ちいずれかの乗場ドア5が開放したことを検出した場合に、自動運転を無効化する。
安全制御論理2.
安全制御部22は、かごゲートスイッチ17がオフであるとき、即ちかごドア13が開放されているときに、乗場ドアスイッチ6a,6d,6eのうちの2系統以上がオフとなった場合、即ち2系統以上の乗場ドア5が戸開したことを検出した場合に、自動運転を無効化する。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような構成によっても、エレベータに既設の機器を効率的に利用することで、保守員の昇降路1への移動を低コストで検知することができる。
なお、実施の形態1、2では、最下階乗場ドアスイッチ6aを独立した1系統としたが、保守員が最下階の乗場ドア5を開放してピット1a内に移動しない場合等には、最下階の乗場ドアスイッチ6を独立した1系統としなくてもよい。
また、実施の形態1、2では、乗場ドアスイッチ6を3系統に分けたが、4系統以上に分割してもよい。
実施の形態3.
次に、図6はこの発明の実施の形態3による機械室レスタイプのエレベータを示す構成図である。この例では、全ての階の乗場ドア5の開閉状態を個別に検知するように、乗場ドアスイッチ6が階床数と同数の系統に分けられている。即ち、全ての乗場ドアスイッチ6の信号がそれぞれ独立した系統としてエレベータ制御装置4に入力されている。
安全制御論理1.
安全制御部22は、かごゲートスイッチ17及び全系統の乗場ドアスイッチ6の状態を監視し、かごゲートスイッチ17がオンであるとき、即ちかごドア13が全閉状態であるときに、いずれかの乗場ドアスイッチ6がオフとなった場合、即ちいずれかの乗場ドア5が開放したことを検出した場合に、自動運転を無効化する。
安全制御論理2.
安全制御部22は、かごゲートスイッチ17がオフであるとき、即ちかごドア13が開放されているときに、乗場ドアスイッチ6のうちの2系統以上がオフとなった場合、即ち2箇所以上の乗場ドア5が戸開したことを検出した場合に、自動運転を無効化する。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような構成によっても、エレベータに既設の機器を効率的に利用することで、保守員の昇降路1への移動を低コストで検知することができる。
なお、実施の形態1〜3では、保守員の昇降路1への移動を検知したときに、かご3の自動運転を無効化するが、運転制御部21の運転モードを手動運転モードに切り替えてもよい。また、保守員の昇降路1への移動を検知したときに、エレベータの安全回路(図示せず)を遮断するようにしてもよい。この場合、巻上機モータや巻上機ブレーキへの通電が遮断されるため、運転制御部21を介さずにかご3を停止させることができる。
また、実施の形態1〜3では、各種スイッチから安全制御部22までの接続を有線で行ったが、無線で行ってもよい。
さらに、実施の形態1〜3では、リセットスイッチ11,12が昇降路1外に設けられているが、昇降路1内に設けてもよい。
さらにまた、実施の形態1〜3では、巻上機2やエレベータ制御装置4が昇降路1内の下部に配置されているが、このレイアウトに限定されるものではなく、これらが例えば昇降路1内の上部に配置されたエレベータにも、この発明は適用できる。
また、実施の形態1〜3では、機械室レスタイプのエレベータを示したが、昇降路内で保守作業を行うエレベータであれば、あらゆるタイプのエレベータにこの発明を適用することができる。例えば、機械室付きのエレベータ、ダブルデッキ式のエレベータ、ロープレスタイプのエレベータ、リニアモータエレベータ、油圧エレベータ等にも、この発明は適用できる。

Claims (11)

  1. かごドアの開放を検出するかごゲートスイッチ、
    複数の乗場ドアの開放を検出する複数の乗場ドアスイッチ、及び
    前記かごゲートスイッチ及び前記乗場ドアスイッチから入力される情報に基づいて安全制御を行う安全制御部
    を備え、
    前記乗場ドアスイッチは、複数の系統に分けられており、
    前記安全制御部は、前記乗場ドアの開放を前記乗場ドアスイッチの系統毎に独立して認識可能であり、前記かごゲートスイッチが戸閉状態を示しているときに、いずれかの系統の前記乗場ドアスイッチが戸開状態を示した場合、及び前記かごゲートスイッチが戸開状態を示しているときに、2系統以上の前記乗場ドアスイッチが戸開状態を示した場合に、保守員の昇降路への移動を検知することを特徴とするエレベータの安全制御装置。
  2. 前記乗場ドアスイッチの系統は、1階床毎に交互に前記乗場ドアの開放を検出する2系統を含む請求項1記載のエレベータの安全制御装置。
  3. 前記乗場ドアスイッチの系統は、最下階の前記乗場ドアの開放を検出する系統と、最下階を除く1階床毎に交互に前記乗場ドアの開放を検出する2系統との3系統を含む請求項1記載のエレベータの安全制御装置。
  4. 前記乗場ドアスイッチの系統は、保守員が前記昇降路に入る場合に開放される特定階の前記乗場ドアの開放を検出する系統と、その他の階の前記乗場ドアの開放を検出する系統とを含む請求項1記載のエレベータの安全制御装置。
  5. 前記乗場ドアスイッチは、系統毎に直列に接続されている請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエレベータの安全制御装置。
  6. 前記乗場ドアスイッチは、全ての階の前記乗場ドアの開放を個別に検知するように、階床数と同数の系統に分けられている請求項1記載のエレベータの安全制御装置。
  7. 前記安全制御部は、保守員の前記昇降路への移動を検知すると、かごの自動運転を無効化する請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のエレベータの安全制御装置。
  8. 前記安全制御部は、前記かごの自動運転が無効化されると、リセットスイッチが操作され、かつ全ての前記乗場ドア及び前記かごドアの全閉状態を確認するまでは、自動運転の無効化を継続する請求項7記載のエレベータの安全制御装置。
  9. 前記安全制御部は、保守員の前記昇降路への移動を検知すると、かごの運転モードを手動運転モードに切り替える請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のエレベータの安全制御装置。
  10. 前記安全制御部は、保守員の前記昇降路への移動を検知すると、安全回路を遮断することにより、かごを昇降させる巻上機及び/又はブレーキへの通電を遮断する請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のエレベータの安全制御装置。
  11. 前記安全制御部は、同一の処理を行う複数の論理回路を有し冗長化されている請求項1から請求項10までのいずれかに1項に記載のエレベータの安全制御装置。
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