JP5027583B2 - バックライト装置に用いられるマイクロレンズアレイシート及びマイクロレンズアレイシートを製造するためのロール版 - Google Patents

バックライト装置に用いられるマイクロレンズアレイシート及びマイクロレンズアレイシートを製造するためのロール版 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロレンズアレイシート及びロール版に関し、さらに詳しくは、バックライト装置に用いられるマイクロレンズアレイシート及びそのマイクロレンズアレイシートを製造するためのロール版に関する。
液晶ディスプレイに代表される表示装置は、高い正面輝度を求められる。そのため、表示装置を構成するバックライト装置には、正面輝度を向上するための光学レンズシートが敷設される。
正面輝度を向上するためのバックライト装置用の光学レンズシートの1つに、マイクロレンズアレイシートがある。バックライト装置用のマイクロレンズアレイシートは、特開2004−145329号公報(特許文献1)、特開2004−145328号公報(特許文献2)、特開2004−126376号公報(特許文献3)、特開2004−191611号公報(特許文献4)、特開2004−309557号公報(特許文献5)に開示されている。
マイクロレンズアレイシートは、シート状であり、一方の表面上に格子状に配列された複数の凸レンズ(マイクロレンズ)を有する。バックライト装置に用いられるマイクロレンズアレイシートは、光源からの拡散光を複数のマイクロレンズで集光して出射することにより、正面輝度を向上する。
ところで、光学レンズシートの製造方法の1つに、外周面にレンズ成型用の溝又は穴を有するロール版を用い、シート状のベースフィルム上に電離放射線硬化樹脂による版パターンを形成するロールツーロール法がある。この製造方法では、ロール版の外周面に形成されたレンズ成型用の溝又は穴に電離放射線硬化樹脂を充填する。続いて、電離放射線硬化樹脂が充填されたロール版の外周面にシート状のベースフィルムを巻き付け、電離放射線を照射する。電離放射線により電離放射線硬化樹脂が硬化し、ベースフィルム上に複数のレンズ(プリズムやマイクロレンズ等)が成型される。以上の工程により、光学レンズシートが製造される。
ロールツーロール法によりマイクロレンズアレイシートを製造する場合、マイクロレンズアレイシート上の互いに隣り合うマイクロレンズの間には、平坦な面(以下、平坦部という)が存在する。平坦部は集光に何ら寄与しないため、集光効果を考慮すれば、マイクロレンズ同士を接触させて平坦部をなくす方が好ましい。
しかしながら、ロールツーロール法によりマイクロレンズアレイシートを製造する場合、マイクロレンズを互いに接触させるのは実質的に困難である。なぜなら、マイクロレンズ同士を接触させるためには、ロール版のレンズ成型穴の周縁同士を接触させなければならない。この場合、ロール版の穴の周縁部の強度が弱くなり、クラックが発生しやすくなるため、ロール版の寿命が短くなる。したがって、ロールツーロール法によりマイクロレンズアレイシートを製造する場合、マイクロレンズ間に所定の幅を有する平坦部が設けられる。
しかしながら、平坦部を有するマイクロレンズアレイシートをバックライト装置に使用する場合、輝度ムラが発生する。平坦部は集光に何ら寄与しないため、バックライト装置に並設された複数の線光源から垂直に入射された光線をそのまま出射する。そのため、線光源直上部分の輝度が他の部分の輝度よりも高くなり、輝度ムラが生じる。
特開2004−145329号公報 特開2004−145328号公報 特開2004−126376号公報 特開2004−191611号公報 特開2004−309557号公報 特開平9−21903号公報 特開2000−249807号公報
本発明の他の目的は、輝度ムラの発生を抑制できるマイクロレンズアレイシート及びそのマイクロレンズアレイシートを製造するためのロール版を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明によるマイクロレンズアレイシートは、バックライト装置に用いられる。マイクロレンズアレイシートは、シート状の基材と、基材上に配設された複数のマイクロレンズとを備える。複数のマイクロレンズの各々は、表面を有する。マイクロレンズの表面は、凸面部と周縁部とを含む。凸面部は、球面又は楕円面である。周縁部は、凸面部と基材との間に形成され、凹状に湾曲している。
本発明によるマイクロレンズアレイシートのマイクロレンズでは、周縁部が凹状に湾曲して滑らかに基材表面に結合されている。周縁部を凹状に湾曲させることにより、従来のマイクロレンズアレイシートと比較して、平坦部を狭くすることができる。そのため、輝度ムラの発生を抑制できる。
本発明によるロール版は、マイクロレンズアレイシートを製造するために用いられる。ロール版は、外周面に形成された複数のレンズ成型穴を備える。複数のレンズ成型穴は、表面を有する。レンズ成型穴の表面は、凹面部と、周縁部とを備える。凹面部は、球面又は楕円面である。周縁部は、凹面部とロール版の外周面との間に形成され、丸みを帯びている。
本発明によるロール版は、レンズ成型穴の周縁部が丸みを帯びているため、上述のマイクロレンズアレイシートを製造できる。また、レンズ成型穴の周縁部が丸みを帯びているため、ロールツーロール法により製造されたマイクロレンズアレイシートがロール版から剥がれやすくなる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
1.マイクロレンズアレイシート
図1及び図2を参照して、マイクロレンズアレイシート14は、シート状の基材15と、基材15の一方の表面151上に格子状に配列されたマイクロレンズ13とを備える。なお、表面151と反対側の他方の表面152は平面である。
マイクロレンズ13の表面は、凸面部16と周縁部17とを含む。凸面部16は、頂点Pからマイクロレンズ13の周縁部17までの間の部分であり、球面である。周縁部17は、凸面部16と基材15との間に形成される。周縁部17は、凹状に湾曲しており、表面151に滑らかに結合される。図2に示すように、マイクロレンズ13の表面の横断面形状は、変曲点(Inflection Point)IP1を含む曲線となる。凸面部16は、頂点Pと変曲点IP1との間の部分であり、周縁部17は、変曲点IP1と端縁(Edge)EDとの間の部分をいう。
なお、基材表面151のうち、隣り合うマイクロレンズ13間の部分140は平坦である(以下、平坦部140という)。
上述のマイクロレンズ13の凸面部16は球面としたが、楕円面であってもよい。
基材15は、たとえば、ポリエステル系樹脂や、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、脂環式ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエーテルスルホン酸系樹脂、トリアセチルセルロース系樹脂等の樹脂で構成される。また、マイクロレンズ13も基材15と同様の樹脂で構成される。
マイクロレンズアレイシート14は、周縁部17により、従来のマイクロレンズアレイシートよりも輝度ムラを抑制できる。以下、この点について説明する。
図3に示すように、バックライト装置50は一般的に、上面が開口した筐体であるハウジング51と、ハウジング51内に並設された複数の線光源(たとえば冷陰極管)52と、ハウジング51の開口部に敷設される1又は複数の光学レンズシート18とを備える。
光学レンズシート18として、図4に示すような横断面形状を有する従来のマイクロレンズアレイシート19を使用した場合、図3に示すように、線光源52直上のライン520の輝度が他の部分の輝度よりも高くなり、いわゆる輝度ムラが発生する。図4に示すように、従来のマイクロレンズアレイシート19の表面のうち、互いに隣り合うマイクロレンズ190の間には平坦な部分(以下、平坦部という)191が存在する。線光源52の直上に平坦部分191が配置されたとき、線光源52から垂直に出射された光線R0は、平坦部191に垂直に入射する。このとき、平坦部191は入射された光線R0をそのまま垂直に出射する。その結果、輝度ムラが発生する。
これに対し、光学レンズシート18として、本実施の形態によるマイクロレンズアレイシート14を使用すれば、輝度ムラを抑えることができる。図5を参照して、互いに隣り合うマイクロレンズ13のサイズが等しく、かつ、レンズ頂点P間の距離(以下、レンズピッチという)LP1が従来のマイクロレンズアレイシート19のレンズピッチLP0と等しい場合、マイクロレンズ13間の平坦部140は、従来のマイクロレンズアレイシート19の平坦部191よりも狭くなる。なぜなら、マイクロレンズ13の周縁部17が、凹状に湾曲しているためである。そのため、線光源からの光線R0のうちの一部(図5中のR01及びR02)は、周縁部17により全反射又は屈折し、垂直方向に出射しない。つまり、周縁部17は線光源52から垂直に出射された光線に対して、そのまま出射する割合を減少させる。その結果、従来よりも輝度ムラを抑制できる。
なお、マイクロレンズアレイシート14及び19はともに、斜め方向から入射された光線R1を垂直方向に出射する。したがって、マイクロレンズアレイシート14は従来のマイクロレンズアレイシート19と同等に正面輝度を向上できる。
図2に戻って、好ましいマイクロレンズ13の高さH13は17.5〜22.5μmであり、好ましいマイクロレンズ13のレンズ外径(Lens diameter)LD13は、36.5〜46.5μmである。ここで、レンズ外径LD13は、マイクロレンズ13の端縁ED間の距離をいう。
また、周縁部17の好ましい幅W17は1〜5μmであり、さらに好ましい幅W17は2〜5μmである。また、周縁部17の好ましい高さH17は1〜5μmであり、さらに好ましい高さH17は、2〜5μmである。ここで、幅W17とは、端縁EDと変曲点IP1との間の幅をいう。また、高さH17とは、端縁EDからレンズ表面上の変曲点IP1までの高さをいう。平坦部140の幅W13、すなわち、隣り合うマイクロレンズ13の端縁ED間の最短距離は、好ましくは、1〜5μmである。
これらの寸法は、たとえば、マイクロレンズアレイ14の頂点Pを含む断面を株式会社キーエンス製のデジタルマイクロスコープ(VHX−100)等の観察手段を用いて1000倍程度の倍率で観察することにより詳細に測定できる。
また、マイクロレンズ13が形成された表面151を真上から見た場合の表面151全体の面積に対するマイクロレンズ13の占有面積の割合(以下、レンズ占有率という)は70〜90%が好ましい。上述のデジタルマイクロスコープを用いて基材表面151を真上から観察し、図6に示すように画像処理することで、マイクロレンズ13の占有面積を特定する。図6では、黒色の部分の総面積がマイクロレンズ13の占有面積となる。
マイクロレンズアレイ13の寸法が上述の範囲内であるとき、輝度ムラがより有効に抑制される。また、マイクロレンズアレイシート14を液晶表示装置用のバックライト装置に使用する場合、画素のサイズに対するマイクロレンズ13のサイズが十分小さいため、各画素の輝度をより均斉化できる。また、レンズ占有率を上述の範囲内とすれば、高い正面輝度を得ることができる。なお、上述の寸法及びレンズ占有率の範囲と異なる場合であっても、輝度ムラはある程度抑制される。
周縁部17は一定の曲率を有していてもよいし、複数の異なる曲率を有していてもよい。たとえば、表面151に向かうほど曲率が小さくなってもよい。この場合、周縁部17の曲がりは、表面151に向かうほど緩やかになる。
2.マイクロレンズアレイシートの製造方法
本実施の形態によるマイクロレンズアレイシート14は、ロール版を用いたロールツーロール法により製造される。以下、マイクロレンズアレイシート14の製造方法について説明する。
図7を参照して、マイクロレンズアレイシート14の製造装置60は、ベースフィルムロール1と、ニップロール2と、ロール版3と、ダイコータ4と、送り出しロール5と、巻き取りロール6と、露光装置7とを備える。
ロール版3は、複数のレンズ成型穴31を有する外周面30を備える。複数のレンズ成型穴31は、マイクロレンズアレイシート14上に2次元状に配列される複数のマイクロレンズ13に対応する。ロール版3については後述する。
ベースフィルムロール1は、図7において時計回りに回転して、外周面に巻かれたベースフィルム10を巻き出す。巻き出されたベースフィルム10はロール版3に向かって搬送される。
ロール版3の上方に配置されたダイコータ4は、液状の電離放射線硬化樹脂を吐出し、図7において反時計回りに回転するロール版3の外周面30に塗布する。このとき、ロール版3の外周面30に塗布された電離放射線硬化樹脂は、各レンズ成型穴31に充填され、さらにロール版3の外周面30上に電離放射線硬化樹脂膜11を形成する。
ロール版3の前上方に配置されたニップロール2は、ベースフィルムロール1から搬送されたベースフィルム10を、ニップロール2と電離放射線硬化樹脂膜11が形成されたロール版3との間に通す。このとき、ニップロール2は、ベースフィルム10をロール版3側に押圧する。これにより、ベースフィルム10を電離放射線硬化樹脂膜11に接触させる。
なお、図7ではロール版3上に電離放射線硬化樹脂を塗布した後、ベースフィルム10を接触させたが、ロール版3の代わりにベースフィルム10上に電離放射線硬化樹脂を塗布し、その後、ベースフィルム10上の電離放射線硬化樹脂をロール版3に接触させてもよい。
露光装置7は、ロール版3に向けて電離放射線を照射する。ロール版3の外周面30上の電離放射線硬化樹脂膜11及びレンズ成型穴31に充填された電離放射線硬化樹脂は、露光装置7から照射された電離放射線により硬化する。これにより、複数のマイクロレンズ13を有するマイクロレンズアレイシート14が形成される。
ロール版3に巻かれたマイクロレンズアレイシート14は、ロール版3から剥がされて、送り出しロール5を介して巻き取りロール6に搬送される。以上の工程によりマイクロレンズアレイシート14が製造される。
なお、図2中の基材15は、ベースフィルム10と、ベースフィルム10上で硬化した電離放射線硬化樹脂膜11とで構成される。ただし、ロール版3上に電離放射線硬化樹脂を塗布するとき、電離放射線硬化樹脂膜11を形成しないことにより、ベースフィルム10上に電離放射線樹脂からなるマイクロレンズ13を直接形成してもよい。この場合、図2中の基材15はベースフィルム10で構成される。
3.ロール版
続いて、マイクロレンズアレイシート14を製造するためのロール版3について説明する。
図8は、ロール版3の外周面の展開図である。図8を参照して、ロール版3は、複数のレンズ成型穴31を外周面30に有する。複数のレンズ成型穴31は外周面30上に格子状に配列されている。レンズ成型穴31の配列は、マイクロレンズアレイシート14上のマイクロレンズ13の配列に対応する。
図9を参照して、レンズ成型穴31の表面は、凹面部32と周縁部33とを含む。凹面部32は、レンズ成型穴31の底の中心BCから周縁部33までの部分であり、球面又は楕円面である。周縁部33は、凹面部32と外周面30との間に形成される。周縁部33は、丸みを帯びており、凸状に湾曲して外周面30に滑らかに結合される。図9に示すように、レンズ成型穴31の断面形状は、変曲点IP2を含む曲線となる。凹面部32は、底の中心BCと変曲点IP2との間の部分であり、周縁部33は、変曲点IP2と端縁EDとの間の部分をいう。
上述のとおり、ロールツーロール法によりマイクロレンズアレイシート14を製造する場合、電離放射線により硬化されたマイクロレンズアレイシート14は、ロール版3から剥がされて巻き取りロール6に搬送される。
このとき、図10に示すように、周縁部33が丸みを帯びていなければ、マイクロレンズアレイシート14がロール版3から剥がれにくい。そのため、図10に示すロール版を用いれば、マイクロレンズ13がレンズ成型穴に残ったまま、マイクロレンズアレイシート14がロール版3から剥がされる場合がある。この場合、マイクロレンズアレイシート14上にマイクロレンズ13が欠けた部分が生じる。
図9に示すように周縁部33が丸みを帯びていれば、マイクロレンズ13がレンズ成型穴31から剥がれやすくなる。そのため、ロール版3から剥がされたマイクロレンズアレイシート14上でマイクロレンズが欠けるのを抑制できる。なお、周縁部33は一定の曲率を有していてもよいし、複数の曲率を有していてもよい。たとえば、外周面30に向かうほど曲率が小さくなってもよい。この場合、周縁部33の曲がりは、外周面30に向かうほど緩やかになる。
さらに、ロール版3の外周面30のうち、互いに隣り合う2つのレンズ成型穴31の間の表面部34は図9に示すとおり平坦であるのが好ましい。表面部34を凸曲面とすれば、クラックが入りやすくなる。表面部34を平坦にすることにより、クラックの発生が抑制され、その結果、ロール版3の寿命の低下を抑制できる。
レンズ成型穴31の好ましい深さD31は17.5〜22.5μmであり、好ましい開口径(Opening Diameter)OD31は36.5〜46.5μmである。また、周縁部33の好ましい深さはD33は、1〜5μmであり、より好ましくは2〜5μmである。周縁部33の好ましい幅W33は1〜5μmであり、より好ましくは2〜5μmである。ここで、深さD33とは、レンズ成型穴31の端縁EDから変曲点IP2までの深さをいう。また、幅W33とは、端縁EDと変曲点IP2との間の幅(ロール軸方向距離)をいう。また、平坦部34の幅W34、すなわち、隣り合うレンズ成型穴31の端部ED間の最短距離は、好ましくは1〜5μmである。
31、OD31、D33、W33及びW34の寸法が上述の範囲内であれば、上述の効果をより有効に得ることができる。ただし、レンズ成型穴の各寸法がこれらの寸法と異なる寸法であっても、上述の効果をある程度得ることができる。
ロール版3の外周面30全体の面積に対するレンズ成型穴31の開口部の総面積の割合は、70〜90%であるのが好ましい。この範囲内であれば、製造されたマイクロレンズアレイシート14は高い輝度向上効果を得ることができる。
ロール版3は以下の方法で製造される。まず、外周面30が所定厚さの銅層からなるロール版を準備する。レーザ製版等によりロール版の外周面30上にマイクロレンズ13に対応する複数の穴を形成する。このとき、穴の周縁は丸みを帯びていない。続いて、複数の穴が形成された外周面30にクロムめっき処理を実施し、外周面30及び外周面30に形成された穴にクロムめっき層を形成する。このとき、形成するクロムめっき層の厚さを調整することにより、丸みを帯びた周縁部33が形成される。なお、クロムめっき層の厚さを大きくするほど、周縁部33の深さD33及び幅W33が大きくなる。
以上の工程により、ロール版3が製造される。上記の製造方法以外の方法でロール版3を製造することもできる。たとえば、機械加工によりレンズ成型穴31の周縁部を丸面取りすることにより、丸みを帯びた周縁部33を形成できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明の実施の形態によるマイクロレンズアレイシートの上面図である。 図1に示したマイクロレンズアレイシートの一部の上面図及び横断面図である。 バックライト装置の上面図及び横断面図である。 従来のマイクロレンズアレイシートにおける輝度ムラの発生原理を説明するための図である。 図1に示したマイクロレンズアレイシートによる輝度ムラの抑制原理を説明するための図である。 図1に示したマイクロレンズアレイシートを真上からデジタルマイクロスコープにより撮影し、画像処理によりマイクロレンズの占有面積を特定した画面例を示す図である。 図1に示したマイクロレンズアレイシートを製造するための製造装置の全体構成図である。 図7に示したロール版の外周面の展開図である。 図8中の線分IX−IXの断面図である。 従来のロール版の横断面形状を示す図である。
符号の説明
3 ロール版
13 マイクロレンズ
14,19 マイクロレンズアレイシート
15 基材
16 凸面部
17,33 周縁部
30 外周面
31 レンズ成型穴

Claims (4)

  1. バックライト装置に用いられ、ロール版により製造されるマイクロレンズアレイシートであって、
    シート状の基材と、
    前記基材上に配設された複数のマイクロレンズとを備え、
    前記複数のマイクロレンズの各々は、表面を有し、
    前記マイクロレンズの表面は、
    球面又は楕円面である凸面部と、
    前記凸面部と前記基材との間に形成され、凹状に湾曲した周縁部とを含み、
    前記基材表面は、
    隣り合う前記マイクロレンズの間に配置され、前記周縁部とつながる平坦部を含むことを特徴とするマイクロレンズアレイシート。
  2. 請求項1に記載のマイクロレンズアレイシートであって、
    前記マイクロレンズの高さは17.5〜22.5μmであり、前記マイクロレンズのレンズ外径は36.5〜46.5μmであり、
    前記周縁部の幅は、1〜5μmであり、前記周縁部の高さは1〜5μmであり、
    前記複数のマイクロレンズが配設された基材表面を真上から見た場合の、前記基材表面全体の面積に対する前記複数のマイクロレンズアレイの占有面積の割合は70%以上であることを特徴とするマイクロレンズアレイシート。
  3. マイクロレンズアレイシートを製造するためのロール版であって、
    外周面に形成された複数のレンズ成型穴を備え、
    記レンズ成型穴の表面は、
    球面又は楕円面である凹面部と、
    前記凹面部と前記ロール版の外周面との間に形成され、丸みを帯びている周縁部とを含み、
    前記ロール版はさらに、
    隣り合う前記レンズ成型穴の間に配置され、前記周縁部とつながる平坦部を含むことを特徴とするロール版。
  4. 請求項3に記載のロール版であって、
    前記レンズ成型穴の深さは17.5〜22.5μm、前記レンズ成型穴のレンズ外径は36.5〜46.5μmであり、
    前記周縁部の幅は、1μm〜5μmであり、前記周縁部の深さは1μm〜5μmであり、
    前記ロール版の外周面全体の面積に対する前記レンズ成型穴の開口部の総面積の割合が70%以上であることを特徴とするロール版。
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