JP2007293166A - 透過型スクリーン用光拡散シート及び透過型スクリーン - Google Patents

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Koji Sone
浩二 曽根
Takanori Oi
孝紀 大井
Masatomo Matsui
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Abstract

【課題】透過型スクリーン用光拡散シートであって、水平及び垂直方向の視野角が広い光拡散シートを提供する。
【解決手段】略平行光を垂直方向及び水平方向に拡散するレンチキュラシート4と、レンチキュラシート4で拡散された画像光を光出射面側に拡散する拡散板5と、を備え、レンチキュラシート4は、画像光入射面側に垂直方向を長手方向とする水平シリカドルレンズ7と、画像光出射面側に垂直方向を長手方向とするストライプ状の遮光層8と水平方向を長手方向とする垂直シリンドリカルレンズ9と、を有し、垂直シリンドリカルレンズ9は、水平シリカドルレンズ7の光透過部となるストライプ状の遮光層8間の開口部12に形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、透過型スクリーン用の光拡散シートに係り、特に背面投射型ディスプレイに好適に利用できるものである。
近年大画面ディスプレイへの需要が高まっており、この中でも手軽に大画面表示が可能な背面投射型ディスプレイが期待されている。
図11は背面投射型ディスプレイ15を模式的に示す構造図である。
図11において、光学エンジン16の内部には光源となるランプ、照明光学系、色分解光学系、液晶パネル、色合成光学系などが適切に配置されている。ランプからの光は照明光学系を経て液晶パネルを照明する。照明光は液晶パネルによって空間変調され画像を形成する。その画像は投射レンズ17によって拡大投射される。
ミラー18によって折り曲げられ投射される画像光19は透過型スクリーン1上で結像する。画像光19は透過型スクリーン1を通過する際に拡散されるので、様々な角度からカラー画像を観察できる。これらの要素はキャビネット20の内部に配置され、装置内への外光の侵入を防止している。
透過型スクリーン用拡散シートの第1の従来例として、その基本構成の断面図を図12に示す。透過型スクリーン1は、フレネルレンズシート2と、光拡散シート3により構成されている。フレネルレンズシート2を投射側に、光拡散シート3を観察者側に向けて配置される。
フレネルレンズシート2は、画像光出射面側に同心円状に形成された断面鋸歯状のフレネルレンズを備えている。
光拡散シート3は、画像光入射面側から順に水平レンチキュラシート21と、遮光層パターン8(ブラックストライプ)と、粘着層22と、拡散板5と、反射防止膜6とで構成されている。
水平レンチキュラシート21は、スクリーン面の垂直方向を長手方向とする縦長のシリンドリカルレンズをスクリーン面の水平方向に連続して複数配列してなるレンズ部を画像光入射面側の片面のみに形成した構成であり、映像光を水平方向に屈折拡散する作用を有する。(以降、水平方向へ光を拡散するレンチキュラシートを水平レンチキュラシートと呼び、垂直方向へ光を拡散するレンチキュラシートを垂直レンチキュラシートと呼ぶ。)
遮光層パターン8は、水平レンチキュラシート21の画像光出射面側の非集光部にストライプ状に形成してある。
拡散板5は、主材料と異なる屈折率を有する光拡散微粒子を分散して形成してある。粘着層22は、拡散板5と水平レンチキュラシート21との貼り合わせに用いられる。
表面処理層6は、拡散板5の表面に、必要に応じてハードコート,帯電防止,反射防止作用を示す処理を行い形成してある。
また、水平と垂直の視野角を別々のレンチキュラシートで拡大する2枚のレンチキュラシートを用いる方法が提案されている。
第2の従来例として、フレネルレンズシートとレンチキュラシートとの間に、前記レンチキュラシートとシリンドリカルレンズの並列方向が異なるレンチキュラシートを介在してなる構成を図13に示す。画像光入射側からフレネルレンズシート2、水平レンチキュラシート21、垂直レンチキュラシート23の順に配置された構成の透過型スクリーン1が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
次に、同様に2枚のレンチキュラシートを用いた第3の従来例の構造を図14に示す。
図14において、画像光入射面側から順にフレネルレンズシート(図面記載なし)、垂直レンチキュラシート23、水平レンチキュラシート21が備えてある。垂直レンチキュラシート23には、画像光入射面側に水平方向を長手方向とする垂直シリンドリカルレンズ9と、画像光出射面側の水平方向を長手方向とする遮光層パターン8が設けられ、水平レンチキュラシート21には、画像光出射面側に垂直方向を長手方向とする水平シリンドリカルレンズ9が並列配列されており、垂直レンチキュラシート23の光出射面の遮光層パターン8が形成されている面と、水平レンチキュラシート21の光入射側平坦面とが粘着剤22により接着され一体となっている。(例えば、特許文献2参照)
さらに、レンチキュラシートの片側同一面に水平と垂直の両方の屈折拡散レンズを配置する方法が提案されている。
例えば、第4の従来例として、第1の従来例と同一部材構成において、第1の従来例で示す水平レンチキュラシートの画像光入射側面に形成された水平方向に並列配列されたシリンドリカルレンズの替わりに、水平方向と垂直方向で曲率の異なるマイクロレンズが高密度に配置された構成が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平8−101459号公報 特開平11−344769号公報 特開2004−145252号公報
第1の従来例において、水平レンチキュラシートの画像光入射面側に形成したシリンドリカルレンズと、光拡散微粒子を含有する拡散板とで構成された光拡散シートは、水平レンチキュラシートの画像入射面側にあるシリンドリカルレンズのレンズ曲率を調整することで、±30°以上の大きなαH(正面輝度に比べ1/2の輝度になる水平視野角)が得られる。しかしながら、第1の従来例の構成では、拡散板の拡散微粒子の拡散作用を用いた垂直方向視野角は、微粒子の含有量を増加させ視野角を拡大すると、輝度の低下や表示映像光の色相変化と言った悪影響が発生するため、±8°近辺のαV(正面輝度に比べ1/2の輝度になる垂直視野角)値が限界である。この垂直視野角は、人が座ったり立ったりした時、画面の上または下側が極端に暗く観察されるなど、均一な明るさを確保するには不十分であるという課題を有していた。通常のスクリーン観察距離において、均一な明るさに見える上下視野角は、±15°から20°必要である。
また、第2の従来例において、水平レンチキュラシートと垂直レンチキュラシートとを画像光入射側にシリンドリカルレンズを向けて順に重ねて構成してある光拡散シートは、垂直レンチキュラシートのシリンドリカルレンズによって、入射光を屈折拡散させることができるため、拡散微粒子の支援を得ること無く垂直視野角を大きく拡大することができる。また、水平と垂直とで別々のシートの片面にシリンドリカルレンズを並列配列してあるため、水平と垂直の視野角を拡大することができる。しかしながら、第2の従来例の構成では、2枚のレンチキュラシートを使用するため、部材コスト及び工数が増加するためにコスト競争力が低下する。また、水平レンチキュラシートの画像光出射面に当たる遮光層パターン面と、垂直レンチキュラシートの画像光入射面に当たるシリンドリカルレンズとを重ね合わせるため、その接触界面において光の干渉やシリンドリカル面での反射による透過率損失が発生すると課題を有していた。
さらに、第3の従来例において、シリンドリカルレンズが画像光入射側に配置された水平レンチキュラシートの画像光出射側の遮光層パターン面と、シリンドリカルレンズが画像光出射側に配置された垂直レンチキュラシートの画像光入射側の平坦面とを粘着剤にて接着された構成にしてある透過型スクリーンは、2枚のレンチキュラシート間での光の干渉や透過率損失の損失が抑制される。しかしながら、第3の従来例の構成では、2枚のレンチキュラシートを使用するため、部材コスト及び工数が増加し、コスト競争力が低下するという課題を有していた。
さらに、第4の従来例において、レンチキュラシートの光入射面側の同一平面に水平方向と垂直方向で曲率の異なるマイクロレンズを高密度に配置して構成された光拡散シートは、垂直方向もレンズによる屈折拡散作用を利用するため、大きな垂直視野角が得られると共に、1枚のレンチキュラシートを用いるため部材コストが低く抑えられ低コスト化が期待できる。しかしながら、第4の従来例の構成では、水平と垂直方向の曲率が異なるマイクロレンズの大面積基金型を製作することが非常に困難である。例えば、超精密3次元切削加工でマイクロレンズを1個ずつ加工すると、スクリーンサイズを全面加工には膨大な時間と費用がかかり実用的でない。また、大面積金型に均一加工パターンを比較的容易に形成する手法として、グラビア印刷版製作などに用いる金属エッチング法などもあるが、この方法ではマイクロレンズの形状及び曲率がエッチング工法の条件に制約され所望のレンズ形状を得ることができない。一方、レンチキュラシートの片面にマイクロレンズを最密に配列した場合、シリンドリカルレンズの並列配列では発生しない3個のマイクロレンズ間の3重点が形成され、その3重点近傍で光透過が行われないため、レンチキュラシートの全光透過率が大きく低下するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、透過型スクリーンにおいて、高透過率で、水平及び垂直方向によらず視野角を変えながら映像を観察した場合でも観察者が違和感を覚えることのない品質の高い光拡散シートを少ない部材と容易な製造工程で提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の透過型スクリーン用の光拡散シートは、略平行光を垂直方向及び水平方向に拡散するレンチキュラシートと、前記レンチキュラシートで拡散された画像光を光出射面側に拡散する拡散板と、を備え、前記レンチキュラシートは、画像光入射面側に垂直方向を長手方向とする水平シリカドルレンズと、画像光出射面側に垂直方向を長手方向とするストライプ状の遮光層と水平方向を長手方向とする垂直シリンドリカルレンズと、を有し、前記垂直シリンドリカルレンズは、前記水平シリカドルレンズの光透過部となるストライプ状の前記遮光層間の開口部に形成されることを特徴としたものであり、簡単な構成で垂直方向の視野角を大幅に向上することができる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、本発明の透過型スクリーン用の光拡散シートによれば、高透過率で、水平及び垂直方向によらず視野角を変えながら映像を観察した場合でも観察者が違和感を覚えることのない品質の高い光拡散シートを少ない部材と容易な製造工程で提供することを目的とする。
以下に、本発明の透過型スクリーンの拡散シートの実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例における透過型スクリーンの構成図を示したものである。
透過型スクリーン1は、フレネルレンズシート2と、光拡散シート3により構成されている。フレネルレンズシート2を画像光入射側に、光拡散シート3を観察者側に向けて配置される。
フレネルレンズシート2は、画像光出射面側に同心円状に形成された断面鋸歯状のフレネルレンズを備えており、投射レンズから出射された画像光をフレネルレンズによる光屈折により、略平行光に変換する機能を有する。
光拡散シート3は、画像光入射面側から順にレンチキュラシート4と、拡散板5と、表面処理層6とで構成されている。
次に、レンチキュラシート4について、図2に示す模式図を用いて説明を行う。レンチキュラシート4は、画像光入射面側に垂直方向を長手方向として複数並列配列された水平シリンドリカルレンズ7が設けてあり、フレネルレンズシート2によって略平行光となった画像光を水平方向にのみ屈折拡散する機能を有する。レンチキュラシート4の光出射面側には、水平シリンドリカルレンズ7の非集光領域にストライプ状の遮光層8が形成されている。
水平シリンドリカルレンズ7が垂直方向に長手方向を持つ並列配列となっているので、この遮光層8も同様に垂直方向に長手方向を持つ長方形の複数並列配列のストライプ構造となっている。この遮光層8は、垂直シリンドリカルレンズ9部より突起し、その端面に遮光材が形成されている。即ち、図2に示すように、遮光層8の個々の長方形遮光層に挟まれた透明な窪み領域(以降、開口部と呼ぶ)に、垂直シリンドリカルレンズ9が形成される。この垂直シリンドリカルレンズ9は、水平方向に長手方向として複数並列配列されており、入射画像光を垂直方向に拡散する機能を有する。
即ち、垂直シリンドリカルレンズ9は、水平シリカドルレンズ7の光透過部となるストライプ状の遮光層8の間の開口部に形成され、水平シリカドルレンズ7と垂直シリカドルレンズ9と遮光層8とが一体的に形成される。
遮光層8の遮光材料は、カーボン微粒子と樹脂のバインダーとの混合物が用いられる。
拡散板5は、基材として通常、屈折率1.49のPMMAあるいは屈折率1.52程度のMS樹脂(スチレンとMMAとの重合体)が用いられ、基材中には直径約10μm以下の拡散微粒子が10%前後の体積率で分散されている。この拡散微粒子としては、一般的に、屈折率が基材より高いMS樹脂からなるビーズが用いられる。上記基板及び拡散微粒子に用いるMS樹脂材料の屈折率は、屈折率約1.49MMA樹脂と、屈折率約1.59のスチレン樹脂の配合比率を変えることで、1.49から1.59の範囲で調整可能である。このような拡散微粒子は、光出射側基板2への入射光を全方位に均等に拡散し出射する作用を有し、視野角曲線の均一化及びシンチレーションの低減などの改善効果がある一方で透過率低下を導くので、最適な粒子の材料、直径、含有率が選択される。
水平と垂直の両方の視野角をレンズによって拡散を行う場合は、拡散微粒子及び拡散板5を除外できるとする報告もあるが、実質的にシンチレーションの除去や斜め方向の視野角特性を維持するためには、拡散板5の中の拡散粒子単体で、垂直視野角αVを約8°に拡大できる量の拡散微粒子を適用することが望ましい。
表面処理層6は、拡散板5の表面に、必要に応じてハードコート,帯電防止,反射防止作用を示す処理が形成してある。
レンチキュラシート4は、厚みが薄く強度が低いので、剛性の高い拡散板5と、粘着材シート又は接着剤を用いて接着されていることが望ましい。ここで、垂直シリンドリカルレンズ9と拡散板5に空気の隙間を残して接着すると、垂直シリンドリカルレンズ9の面から出射する光の屈折角度が高くなり、視野角拡大を最大限に高める効果が得られる。また、レンチキュラシート4のレンズ材料より屈折率の低い樹脂材料を垂直シリンドリカルレンズ9と拡散板5の間に充填し、空気層を残さないようにすると、拡散板5へ光入射の反射損失が減少させ透過効率を高める効果が得られる。
次に、図3及び図4を用いて本発明におけるレンチキュラシート4の水平方向への光拡散動作を説明する。
図3は、図1の2点鎖線で示す水平方向の断面図である。画像光入射面からフレネルレンズシート2、光拡散シート3が配置され、光拡散シート3は、レンチキュラシート4、拡散板5、表面処理膜6で構成されている。そして、レンチキュラシート4の水平方向拡大断面図を図4示す。レンチキュラシート4の水平方向断面は、画像光入射面側の水平シリンドリカルレンズ7と、出射面側の遮光層パターン8と、開口部12とで形成されている。
水平シリンドリカルレンズ7は、所望の水平視野角の得られる曲率半径RのレンズがピッチPhで配列されている。
遮光層8は、水平シリンドリカルレンズ7と同一材料で一体成形された突起部10とその端面に遮光層材料が塗布されてストライプ状の遮光層8を形成する。ここで、突起部10の高さhは、突起部10の根元から遮光層材料部11の上端面までの長さ、即ち、垂直シリカドルレンズ9の底面から遮光層材料が塗布された後の突起部10の端面までの距離を示す。
遮光層8は、遮光層材料である遮光インクを印刷塗布して形成するが、その際に、垂直シリカドルレンズ9のレンズ面に遮光インクが付着しないよう、垂直シリカドルレンズ9のレンズ面から突起して形成される。この遮光層材料が塗布されて形成される遮光層8においては、観察者側から入射された外光を吸収する働きを有し、明室でのコントラストを向上する機能を有する。
遮光層8は、突起部10に遮光材料が塗布された部分である遮光層材料部11とを合わせたものであるが、以後、簡単のため、当該突起部10に遮光層材料がストライプ状に塗布された遮光層材料部11をも遮光層8と表す。
レンズ高さsを有する垂直シリンドリカルレンズ9は、高さhの突起部10間に形成される凹状で透明の開口部12に設けられている。水平方向断面には垂直シリンドリカルレンズ9のレンズ曲率が形成されないので、画像光の水平方向視野角にほとんど影響しない。
開口部12の幅Mは、水平シリンドリカルレンズ7によって集光された光を透過させる機能を有し、コントラスト向上には、幅Mを狭くすることが望ましい。幅Mを最も狭くする配置例として、本実施例では、水平シリンドリカルレンズ7によって屈折した光が、焦点を結ぶ前に垂直シリンドリカルレンズ9のレンズ面(レンズ高さsの中心位置)を通過する位置の光の幅をw1、焦点距離Hで焦点を結んでから拡散していく光が遮光層11の端面を通過する位置の光の幅をw2とすると、w1とw2の幅が、同じになるように、水平シリンドリカルレンズ7の焦点位置Hを開口部12の高さh(突起部10の高さ)内で最適位置に配置した。以上のように開口部12の幅Mを狭くする構成により、遮光層11の比率を高め、コントラストを効果的に向上することができる。
即ち、開口部の幅Mを最も狭くするには、幅w1と幅w2が等しくなるように高さhの略半分の位置で焦点を結ぶような構成にする。
以上のような構成において、画像光の平行光線L1、L2がレンチキュラシート4に入射した場合、水平シリンドリカルレンズ7のレンズ面で屈折し、垂直シリンドリカルレンズ9のレンズ面(水平断面では平坦)から屈折率の低い空気(又は、樹脂材料)への出射でさらに集光方向への屈折角度が増し、開口部12の高さh以内の焦点距離Hの位置で焦点を結んだ後、水平光が拡散し、遮光層11に吸収されることなく拡散板5の平坦面に光が入射する。そして、拡散板5に入射した水平拡散光は、拡散微粒子によりさらに屈折拡散され、表面処理層6を通過して、観察者側に画像光が出射される。
次に、図5及び図6を用いて本発明における垂直方向への光拡散動作を説明する。
図5は、図1の2点鎖線で示す断面図であり、レンチキュラシート4の開口部12の中心線で切断してある。画像光入射面からフレネルレンズシート2、光拡散シート3の順に配置され、光拡散シート3は、レンチキュラシート4、拡散板5、表面処理膜6で構成されている。そして、同様にレンチキュラシート4の開口部12の中心線で切断された垂直方向拡大断面図を図6示す。レンチキュラシート4の垂直方向断面は、画像光入射面側の水平シリンドリカルレンズ7と、出射面側の開口部12の底面に形成された垂直シリンドリカルレンズ9と、遮光層パターン8の突起部10と遮光層11とで構成されている。
水平シリンドリカルレンズ7は、垂直方向断面では、レンズの上面と高さjの位置の破線で示すように、平坦面となり、垂直方向への画像光の拡散に寄与しない。
垂直シリンドリカルレンズ7の高さsは、レンズ高さsの値が大きくすると、突起部10の高さhが高くなり、水平方向の拡散光の突起部10への衝突や、レンチキュラレンズ4の強度低下を招くため、突起部10の高さhとの差(h−s)より小さく設定するのが望ましい。
また、垂直シリンドリカルレンズ9は、所望の垂直視野角の得られる曲率半径rとレンズピッチPvとが、レンズ面の最大入射角度が全反射角度以下になる条件で形成してある。
ここで、最大入射角度とは、平行光と、レンズ面の特定点の法線とで形成される角度すなわち入射角度の中で、最も大きな角度を示す。そして、垂直シリンドリカルレンズ9の最大入射角度θrは、図6中の光線L1が垂直シリンドリカルレンズ9に到達した位置、すなわち隣接レンズ間の境界近傍のレンズ面に形成される入射角度である。垂直方向断面において、フレネルレンズ2から出射された画像平行光は、垂直方向断面に対しては、水平シリンドリカルレンズ7の影響を受けず直進するので、垂直シリンドリカルレンズ9のレンズ面に入射する画像光は平行光となる。以上のように、垂直シリンドリカルレンズ7の最大入射角度を全反射角度以下にすれば、レンズ面で全反射が生じないので反射損失を抑え画像光を高効率で透過させることができる。
さらに、ここでの全反射角度とは、高屈折率のレンズからより低屈折率の空気又は樹脂材料に光が入射するときに、入射角度を徐々に大きくしていくと境界面で屈折透過から全反射に変化するが、この全反射に変るときの角度を表し、一般に、両者の屈折率差により理論的に求めることができる。
例えば、垂直シリンドリカルレンズ9の屈折率n1が1.55で、開口部12内の材料が屈折率1の空気の場合、全反射角度は40°になるので、入射平行光とレンズ面の法線とのなす角度θrが40°以下になるように、曲率半径12μm、ピッチ15μmを選択できる。一方、このときのレンズ高さsは2.6μmで、突起部10の高さhを20μm程度に設定すれば、遮光層11に遮光層インクを印刷塗布する際、垂直シリンドリカルレンズ9に遮光層インクが付着しないだけのマージンが確保できる。
以上のような構成において、画像光の平行光線L1、L2がレンチキュラシート4に入射した場合、水平シリンドリカルレンズ7では垂直方向にレンズ曲率を有しないので、垂直方向断面では、そのまま平行光線として通過し、開口部12の底面に形成された垂直シリンドリカルレンズ9により、垂直方向に光が屈折拡散される。
例えば、L2が垂直シリンドリカルレンズ9の法線とのなす角度θ1(入射角)で入射したとき、出射側の材料の屈折率がレンズの屈折率より低ければ、集光方向に角度θ2(出射角)で出射され、結果的に平行光線との成す角θmで屈折集光する。このとき、入射平行光と垂直シリンドリカルレンズ9の法線との成す角度の最大入射角θrが、全反射角度以下にしてあるので、全てのレンズ面で屈折透過し、レンズ面を最大限に有効に利用される。そして、垂直シリンドリカルレンズ9で垂直方向に屈折した光は、開口部12の空気中を通過し、拡散板5の内部で集光拡散するが、拡散板5の内部の分散した拡散微粒子によりさらに拡散される。この時、拡散微粒子の作用により、斜め方向への拡散も水平と垂直の平均値に近い拡散角度で得られる。
ここで、垂直シリンドリカルレンズ9と拡散板5の間の材料が空気の屈折率より大きく、レンズ材料の屈折率より低い樹脂材料を充填した場合、拡散板5と屈折率差が小さくなるため、拡散板5の入射面での一部反射による透過損失が低下する。そこで、透過率を重視する場合は、拡散板5の2割程度低い屈折率を有する透明樹脂材料を充填することで、反射ロスをより小さくし、透過率の優れた光学性能を得ることができる。ただし、垂直シリンドリカルレンズ9との屈折率差も低下するので、垂直拡散角度も空気の場合より小さくなるので、要求しようにより適宜選択することが望ましい。
次に本発明の実施例における製造方法について説明する。
レンチキュラシート4の成形工程では、水平シリンドリカルレンズ7の金型と、遮光層パターン8の突起部10と垂直シリンドリカルレンズ9とが形成してある金型とを精度良く向かい合わせて加圧成形又は、射出成形を行う。ここで、透明樹脂材料として、化学反応性、熱溶融型、熱硬化型などが使用可能である。ロール金型を用いる押出し成形法が生産性の高い工法として好適に使用できる。
水平シリンドリカルレンズ7の金型は、水平シリンドリカルレンズ7のレンズ形状に先端を加工したダイヤモンドバイトを用いて、無酸素銅メッキされた被加工層を送りピッチPhで垂直方向にリニアに切削加工して形成する。ロール金型の場合は、水平シリンドリカルレンズ用バイトを用いて円筒旋盤にて軸方向送りピッチPhで円周方向に切削して形成する。
一方、突起部10と垂直シリンドリカルレンズ9が形成してある金型は、まず、垂直シリンドリカルレンズ9の形状に先端を加工したダイヤモンドバイトを用いて、無酸素銅の被加工材料を送りピッチPvで水平方向に切削し、図7に示すような垂直シリンドリカルレンズ部金型加工面13を形成する。次に、遮光層8の突起部10の形に先端を加工したダイヤモンドバイトを用いて、垂直シリンドリカルレンズ9のシリンドリカルレンズの長手方向と直行する方向に送りピッチPhでリニアに切削加工し、図8に示すような遮光層8を形成するための突起部金型加工面14を形成する。一方、ロール金型の場合は、円筒旋盤にて、垂直シリンドリカルレンズ用バイトを用いて、円周方向の送りピッチPvにて軸方向にシリンドリカルレンズをリニアに切削加工した後、遮光層パターン切削用バイトを用いて、円周方向に切削加工して形成する。
つぎに、突起部10に遮光層材料の塗布工程では、遮光層8の突起部10の平坦面と、黒色インクが塗布された印刷面とを接触させ、遮光層8の突起部10の平坦面に黒色インクを転写し、固化する。
レンチキュラシート4と拡散板5の接着工程では、粘着シートをレンチキュラシート4の突起部10の平坦面に接着した後、拡散微粒子を混入した熱溶融型透明樹脂を押し出し法により成形された拡散板5に、レンチキュラシート4の粘着シート面を加圧して接着を行う。このとき、垂直シリンドリカルレンズ9と粘着シートの間に空気層を形成する。又、空気層でなくレンチキュラシート4のレンズ樹脂と異なる屈折率を有する樹脂を充填する場合は、粘着シートの代わりに透明樹脂の接着剤を用いて拡散板5と接着を行う。
拡散板5の表面処理膜6において、例えば反射防止膜は拡散板5を押し出し成形する際に、粗面加工を施したロールを用いるなどして容易に処理膜を形成するとこができる。また、ハードコートと静電防止処理は、ハードコート用の接着材料に導電性物質を混入して塗布形成した。
本実施例では、屈折率1.55の透明樹脂にてレンチキュラシート4を成形し、カーボン微粒子を樹脂バインダーで固着した厚み5μmの遮光層11を突起部10の平坦面に印刷形成した。拡散板5は、屈折率1.55の透明樹脂基材に屈折率1.59の拡散微粒子を体積率9%で分散含有させた厚さ1mmの板の片面に反射防止処理を施されたものを使用した。拡散板5の未反射防止処理面と、レンチキュラシート4の遮光層パターン8の突起部10の平坦面とを、厚さ25μmの粘着シートにて接着固定し、垂直シリンドリカルレンズ9と粘着シートの間に空気層を形成して、光拡散シート3を作成した。なお、拡散板5の中の拡散微粒子の体積率は、9%に調整されたものを使用した。これは、拡散板5単独で垂直方向の輝度半値角度αV=±8°に相当する量である。
レンチキュラシート4の水平シリンドリカルレンズ7の曲率半径Rを78μm、そのピッチPhを150μm、開口部12の幅を50μm、遮光層パターン8の突起部10の幅を100μm、突起部10の高さを20μmとした。
垂直シリンドリカルレンズ9は、ピッチPvを15μmに固定し、曲率半径rを変えた5種類のサンプルを作成し、光拡散シート3の透過率、視野角の測定を行った。図9に5種のサンプルの形状及び測定結果を示す。全反射角度は、レンズの屈折率1.55と空気の屈折率1.0の値から理論式で求めた39°を使用した(参考に図9中のc1の欄に記載)。最大入射角度θrが全反射角度以上のサンプル2種をa1(θr=56°)とa2(θr=49°)の記号で、θrが全反射角度以下のサンプル3種をa3(θr=35°)、a4(θr=30°)、a5(θr=26°)の記号で示す。
水平方向の輝度半値角度αHは、全サンプル(a1,a2,a3,a4,a5)において、全て±30°近辺の値を示した。これは、水平シリンドリカルレンズ7の寸法形状が全サンプル同じにしてあるからである。
垂直シリンドリカルレンズ9の最大入射角度θrが全反射角度39°を超えるサンプルa1,a2の場合、垂直方向の輝度半値角度αVは、両サンプルともにαV=22°の同じ値を示し、曲率半径rの違いによる影響が見られない。また、透過率は、サンプルa1が60%、a2が66%と上昇している。このように、最大入射角度が全反射以上にある場合、最大入射角が大きいほど全反射レンズの面積率が高くなり全反射領域が増すことで、透過率が低下している。一方、垂直視野角αVは、a1,a2共に、全反射角度39°以下の屈折拡散になるので、同じ22°で変化の無い値を示している。
次に、垂直シリンドリカルレンズ9の最大入射角度θrが全反射角度39°を下回るサンプルa3,a4,a5の場合、垂直方向の輝度半値角度αVは、サンプルa3が21°、サンプルa4が19°、サンプルa5が17°と、最大入射角度が小さくなるに従って、αVの値も狭くなる。また、透過率は、サンプルa3が81%、a4が83%、a5が84%と、最大入射角度の減少率に比べ、微増である。このように、最大入射角度が全反射以下にある場合、全レンズ面で透過屈折するので、最大入射角にほとんど影響されること無く、高い透過率が維持される。一方、垂直視野角αVは、全反射のレンズ領域が無いので、最大入射角度の値に対応して屈折拡散角度の変化が現れている。
したがって、垂直視野角が最も大きく、透過率損失の少ない垂直シリンドリカルレンズ9の寸法は、最大入射角度が全反射角度を少し下回る条件で選定するのが、最も望ましい。
本実施例1の材料構成では、垂直シリンドリカルレンズ9のピッチを15μm、曲率半径rを13μmにしてあるサンプルa3が、水平視野角αH30°、垂直視野角αV20°、透過率80%の光学特性を示し、水平垂直視野角と透過率を両立する光拡散シートを製作することができた。
本発明の第2の実施例では、屈折率1.55の透明樹脂にてレンチキュラシート4を成形し、カーボン微粒子を樹脂バインダーで固着した厚み5μmの遮光層11を突起部10の平坦面に印刷形成した。そして、屈折率1.55の透明樹脂基材に屈折率1.59の拡散微粒子を体積率9%で分散含有させた厚さ1mmの片面反射防止処理を施した拡散板5を形成し、拡散板5の未反射防止処理面と、レンチキュラシート4の遮光層パターン8の突起部10の平坦面との間と開口部12に屈折率1.4の透明接着剤を充填し、レンチキュラシート4を拡散板5に接着固定し、光拡散シート3を作成した。なお、拡散板5の中の拡散微粒子は、垂直シリンドリカルレンズ9が無い場合に、垂直方向の輝度半値角度αVが±8°になるように調整してある。ここで、実施例1との違いは、垂直シリンドリカルレンズ9と拡散板5の平坦面との間が空気でなく、屈折率1.4の透明樹脂で充填されているところにある。
レンチキュラシート4の水平シリンドリカルレンズ7の曲率半径Rを78μm、そのピッチPhを150μm、開口部12の幅を50μm、遮光層パターン8の突起部10の幅を100μm、突起部10の高さを20μmとした。
垂直シリンドリカルレンズ9は、ピッチPvを15μmに固定し、曲率半径rを変えた3種類のサンプルを作成し、光拡散シート3の透過率、視野角の測定を行った。図10に3種のサンプルの形状及び測定結果を示す。全反射角度は、レンズの屈折率1.55と樹脂材料の屈折率1.4の値から理論式で求めた65°を使用した(参考に図10中のc2の欄に記載)。最大入射角度θrが全反射角度以上のサンプル2種をb1(θr=90°)とb2(θr=70°)の記号で、θrが全反射角度以下のサンプル1種をb3(θr=56°)の記号で示す。
水平方向の輝度半値角度αHは、全サンプル(b1,b2,b3)において、全て±30°近辺の値を示した。これは、水平シリンドリカルレンズ7の寸法形状が全サンプル同じにしてあるからである。
垂直シリンドリカルレンズ9の最大入射角度θrが全反射角度65°を超えるサンプルb1,b2と、全反射角度65°を下回るサンプルb3の垂直視野角αVと透過率の関係は、実施例1と同じ傾向を示す。
実施例2も、実施例1と同様に、垂直シリンドリカルレンズ9の全反射角度を少し下回る曲率半径で最も広い垂直視野角と、高い透過率の光学性能をえることができる。ここでは、曲率半径r=13μmのサンプルb3で垂直視野角αV14°、透過率90%が得られた。
実施例2は、実施例1にくらべ、垂直視野角は低下するが、透過率は大きく上昇する。これは、垂直シリンドリカルレンズ9と拡散板5との間に屈折率1.4の樹脂液体を充填硬化したことに起因している。垂直視野角の低下はレンズ材料の屈折率と充填樹脂材料との屈折率差が近づき、レンズ面での屈折角度が小さくなったことが原因である。一方、透過率の上昇は、充填材が空気のときに比べ、拡散板5との屈折率差が小さくなり、拡散光が拡散板5に入射するときの面反射率が小さくなったためである。
すなわち、垂直視野角を重視する場合は、開口部12に空気層を設け、透過率を重視する場合は、開口部12に樹脂材料を設けるなど、要望する仕様に応じて適宜選択することができる。
本実施例では、遮光層パターン8の突起部10をシリンドリカルレンズと同一の透明樹脂材料で一体成形したが、この限りで無く、例えば、垂直シリンドリカルレンズ9をレンチキュラシート4の画像光出射面側の全面に形成した後、垂直シリンドリカルレンズ面に黒色材料で遮光体パターン8を印刷及び成形する工法でも良い。また、同様に垂直シリンドリカルレンズ9をレンチキュラシート4の画像光出射面側の全面に形成した後、紫外線硬化粘着材を全に貼り付け、その紫外線硬化粘着材に開口部12となる箇所を露光し、粘着性が残っている非露光面にカーボンシートを転写するなどの工法も適用可能である。
また、実施例では、水平シリンドリカルレンズ7及び垂直シリンドリカルレンズ9のレンズ形状を円弧としたが、要求特性に応じてレンズ面を楕円曲面などの非球面とした場合も、同様に本発明が適用される。
本発明にかかる透過型スクリーン用の拡散シートは、ストライブ上の遮光層パターンに挟まれた開口部に垂直シリンドリカルレンズを形成することで、高垂直視野角と高透過率を両立する光学特性を備え、背面投射型ディスプレイ等として有用である
本発明の第1の実施例における光拡散シートの構成を示す斜視図 本発明の第1の実施例における光拡散シートのレンチキュラシートの構成を示す斜視図 本発明の第1の実施例における光拡散シートの水平方向断面図 本発明の第1の実施例におけるレンチキュラレンズの水平方向断面と動作を示す図 本発明の第1の実施例における光拡散シートの垂直方向断面図 本発明の第1の実施例における光拡散シートのレンチキュラレンズの垂直方向断面と垂直拡散動作を説明するための図 本発明の第1の実施例における光拡散シートの垂直シリンドリカルレンズの金型を説明する図 本発明の第1の実施例における光拡散シートの遮光層パターンの金型を説明する図 本発明の第1の実施例における光拡散シートの垂直シリンドリカルレンズの形状と光学評価結果を示す図 本発明の第2の実施例における光拡散シートの垂直シリンドリカルレンズの形状と光学評価結果を示す図 背面投射型ディスプレイの構造図 第1の従来例の光拡散シートの構成を示す断面図 第2の従来例の光拡散シートの構成を示す斜視図 第3の従来例の光拡散シートの構成を示す斜視図
符号の説明
1 透過型スクリーン
2 フレネルレンズシート
3 光拡散シート
4 レンチキュラシート
5 拡散板
6 表面処理層
7 水平シリンドリカルレンズ
8 遮光層
9 垂直シリンドリカルレンズ
10 突起部
11 遮光層(遮光材料塗布部)
12 開口部
13 垂直シリンドリカルレンズ部金型加工面
14 遮光層パターン突起部金型加工面
15 背面投射型ディスプレイ
16 光学エンジン
17 投射レンズ
18 ミラー
19 画像光
20 キャビネット
21 水平レンチキュラシート
22 粘着層
23 垂直レンチキュラシート

Claims (8)

  1. 略平行光を垂直方向及び水平方向に拡散するレンチキュラシートと、
    前記レンチキュラシートで拡散された画像光を光出射面側に拡散する拡散板と、を備え、
    前記レンチキュラシートは、画像光入射面側に垂直方向を長手方向とする水平シリカドルレンズと、画像光出射面側に垂直方向を長手方向とするストライプ状の遮光層と水平方向を長手方向とする垂直シリンドリカルレンズと、を有し、
    前記垂直シリンドリカルレンズは、前記水平シリカドルレンズの光透過部となるストライプ状の前記遮光層間の開口部に形成されることを特徴とする透過型スクリーン用の拡散シート。
  2. 前記レンチキュラシートは、水平シリカドルレンズと遮光層と垂直シリンドリカルレンズとが一体的に形成され、画像光入射面側に水平シリカドルレンズ、画像光出射面側に遮光層と垂直シリンドリカルレンズが配置されることを特徴とする請求項1に記載の透過型スクリーン用の光拡散シート。
  3. ストライプ状の前記遮光層面が前記垂直シリカドルレンズ面より突起していることを特徴とする請求項1に記載の透過型スクリーン用の拡散シート。
  4. 前記垂直シリンドリカルレンズが、前記遮光層の開口部に形成され、前記水平シリンドリカルレンズの焦点が前記開口部に位置されていることを特徴とする請求項3に記載の透過型スクリーン用の光拡散シート。
  5. 前記遮光層面のストライプ状突起面と前記拡散板面とが密着又は接着され、前記垂直シリンドリカルレンズと前記拡散板面との間が空気層であることを特徴とする請求項3に記載の透過型スクリーン用の光拡散シート。
  6. 前記垂直シリンドリカルレンズと前記拡散板の平坦面との間が前記レンチキュラシート材料の屈折率より低い屈折率を有する樹脂材料で充填されることを特徴とする請求項3に記載の透過型スクリーン用の光拡散シート。
  7. 前記垂直シリンドリカルレンズの曲率が、画像平行光が前記垂直シリンドリカルレンズへ入射するときの最大入射角度が全反射角度以下に設定されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の透過型スクリーン用の光拡散シート。
  8. 光拡散シートを有する透過型スクリーンであって、前記光拡散シートとして、請求項2又は請求項3のいずれかに記載の光拡散シートを用いることを特徴とする透過型スクリーン。
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