JP5027034B2 - ミリ波送受信システム、ミリ波送信装置及びミリ波受信装置 - Google Patents

ミリ波送受信システム、ミリ波送信装置及びミリ波受信装置 Download PDF

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本発明は、送信装置側で多チャンネルのテレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートして無線送信し、その送信電波を受信する受信装置側では、受信信号をダウンコンバートすることによりアップコンバート前の元のテレビ放送信号を復元して、端末側のテレビ受信装置に伝送するミリ波送受信システム、及び、このシステムを構築するのに好適なミリ波送信装置並びにミリ波受信装置に関する。
従来、集合住宅や一戸建て住宅において、各部屋でテレビ放送を視聴できるようにする際には、各部屋にテレビ端子を設置し、このテレビ端子に、同軸ケーブル等の伝送線を介して、受信アンテナにて受信されたテレビ放送信号を伝送するのが一般的である。
また、このように各部屋にテレビ端子が設置された建造物と、テレビ放送電波を受信可能な受信点とが離れている場合には、電柱等を介して、受信点から建造物までテレビ放送信号伝送用の伝送線を配線し、その配線した伝送線と建造物内の伝送線とを接続することで、受信点から建造物内の各部屋までテレビ放送信号を伝送している。
しかし、こうした従来の伝送システムでは、受信点と建造物との間に川があって伝送線を配線できない場合や、伝送線を配線可能な電柱等の設備がない場合には、別途配線用の設備を設置しなければならず、伝送システムの構築に時間及び費用がかかるという問題があった。
一方、こうした問題を解決するために、端末側に伝送すべきテレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートして無線送信し、端末側では、その送信電波を受信し、ダウンコンバートすることで、アップコンバート前の元のテレビ放送信号を復元し、その復元したテレビ放送信号を端末側のテレビ受信装置に伝送することが提案されている(例えば、特許文献1等、参照)。
特許第3889885号公報
上記提案のシステムによれば、受信点からテレビ受信装置までのテレビ放送信号の伝送経路の少なくとも一部を、同軸ケーブル等からなる伝送線から、ミリ波を伝送可能な空間に置き換えることができることから、伝送線を配線し難い場所があっても、テレビ放送信号の伝送システムを比較的簡単に構築することができるようになり、そのシステムの構築に要する時間及び費用を削減できる。
しかし、テレビ放送信号を、ミリ波を使って空中伝送する場合、ミリ波は光に近い直進性を有することから、ミリ波の伝搬経路を人や動物が横切ると、ミリ波が遮断されてしまい、端末側でテレビ放送が中断されてしまうという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、テレビ放送信号を、ミリ波を使って無線伝送するミリ波送受信システムにおいて、ミリ波の伝搬経路が障害物等によって一時的に遮断されても、端末側のテレビ受信装置にはテレビ放送信号を連続的に供給できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
多チャンネルのテレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートするミリ波アップコンバート手段と、該ミリ波アップコンバート手段にてアップコンバートされたミリ波を送信するミリ波送信アンテナとを備えた送信装置と、
前記ミリ波送信アンテナからの送信電波をミリ波受信アンテナと、該ミリ波受信アンテナからの受信信号をダウンコンバートすることにより前記アップコンバート前の元のテレビ放送信号を復元するミリ波ダウンコンバート手段とを備え、該復元された多チャンネルのテレビ放送信号を端末側に出力する受信装置と、
を備えたミリ波送受信システムであって、
前記送信装置及び受信装置は、夫々、前記ミリ波帯よりも低い周波数帯の信号を、通信アンテナを介して互いに送受信する第1通信手段及び第2通信手段を備え、
前記送信装置は、
前記多チャンネルのテレビ放送信号の中から特定チャンネルのテレビ放送信号を選局して前記第1通信手段へ出力することで、選局したテレビ放送信号を前記第1通信手段から受信装置へと送信させる選局手段と、
前記選局手段が選局するテレビ放送信号の選局チャンネルを、前記第1通信手段にて受信された前記受信装置からの選局指令に従い制御する選局制御手段と、
を備え、
前記受信装置は、
前記送信装置の第1通信手段から送信されたテレビ放送信号を、前記第2通信手段を介して取得し、該テレビ放送信号を前記選局手段にて選局される前の元のテレビ放送信号に変換する放送信号復元手段と、
端末側に出力するテレビ放送信号を、前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元された多チャンネルのテレビ放送信号にするか、前記放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号にするかを切り換える出力切換手段と、
前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元されたテレビ放送信号の信号レベルに基づき、前記送信装置のミリ波送信アンテナからの送信電波が停波したか否かを判断する停波判定手段と、
該停波判定手段にて前記ミリ波送信アンテナからの送信電波は停波していないと判定されると、前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元された多チャンネルのテレビ放送信号を端末側に出力するよう前記出力切換手段を切り換え、前記停波判定手段にて前記ミリ波送信アンテナからの送信電波が停波したと判定されると、前記放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を端末側に出力するよう前記出力切換手段を切り換える、出力切換制御手段と、
当該受信装置に伝送線を介して接続された端末側のテレビ受信装置から、現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得する受信チャンネル取得手段と、
前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルのテレビ放送信号を前記選局手段に選局させるための選局指令を、前記第2通信手段を介して前記送信装置に送信する選局指令送信手段と、
前記放送信号復元手段が復元するテレビ放送信号の放送チャンネルを、前記選局指令送信手段が前記送信装置に送信した選局指令に対応した放送チャンネルに設定する復元チャンネル設定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミリ波送受信システムにおいて、
前記送信装置には、前記選局手段が複数設けられ、
前記選局制御手段は、前記受信装置からの選局指令に従い1又は複数の選局手段を制御して、該選局手段が選局した1又は複数の放送チャンネルのテレビ放送信号を前記第1通信手段から送信させ、
前記受信装置には、前記放送信号復元手段が複数設けられると共に、該複数の放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を混合して前記出力切換手段に出力する混合手段が設けられており、
前記受信チャンネル取得手段は、当該受信装置に伝送線を介して接続された端末側の複数のテレビ受信装置から、現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得し、
前記選局指令送信手段は、前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルが複数ある場合には、該複数の放送チャンネルのテレビ放送信号を前記複数の選局手段に選局させるための選局指令を、前記第2通信手段を介して前記送信装置に送信し、
前記復元チャンネル設定手段は、前記選局指令送信手段が前記送信装置に送信した選局指令が複数の放送チャンネル分の選局指令であれば、該選局指令に対応した放送チャンネルの数だけ前記複数の放送信号復元手段を動作させて、各放送信号復元手段に、前記第2通信手段を介して取得した複数のテレビ放送信号を、夫々、前記送信装置の各選局手段にて選局される前の元のテレビ放送信号に変換させることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のミリ波送受信システムにおいて、前記選局指令送信手段は、前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルの数が前記送信装置に設けられた選局手段の数よりも多い場合には、該複数の放送チャンネルの中から、優先順位の高いテレビ受信装置から取得した放送チャンネルを順に選択することで、前記選局指令により選局させる放送チャンネルの数を前記選局手段の数以下に制限することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載のミリ波送受信システムにおいて、前記受信装置と前記各テレビ受信装置との間の伝送線には、夫々、対応するテレビ受信装置から現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得し、該取得した放送チャンネルにテレビ受信装置の識別情報を付与したデータを前記受信装置に送信する送信ユニットが設けられており、
前記受信チャンネル取得手段は、前記送信ユニットからの送信データに基づき、端末側の各テレビ受信装置が現在受信しているテレビ放送信号の放送チャンネルを取得することを特徴とする。
次に、請求項5、6に記載の発明は、本発明(請求項1〜4)のミリ波送受信システムを構築するのに好適なミリ波送信装置に関する発明である。
そして、請求項5に記載のミリ波送信装置は、
多チャンネルのテレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートするミリ波アップコンバート手段と、
該ミリ波アップコンバート手段にてアップコンバートされたミリ波を送信するミリ波送信アンテナと、
前記ミリ波送信アンテナから送信したミリ波を受信する受信装置との間で、前記ミリ波帯よりも低い周波数帯の信号を使って無線通信するための第1通信手段と、
前記多チャンネルのテレビ放送信号の中から特定チャンネルのテレビ放送信号を選局して前記第1通信手段へ出力することで、選局したテレビ放送信号を前記第1通信手段から受信装置へと送信させる選局手段と、
前記選局手段が選局するテレビ放送信号の選局チャンネルを、前記第1通信手段にて受信された前記受信装置からの選局指令に従い制御する選局制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載のミリ波送信装置は、請求項5に記載のミリ波送信装置において、前記選局手段を複数備え、前記選局制御手段は、前記受信装置からの選局指令に従い1又は複数の選局手段を制御して、該選局手段が選局した1又は複数の放送チャンネルのテレビ放送信号を前記第1通信手段から送信させることを特徴とする。
また次に、請求項7〜9に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の送信装置と共に使用することで本発明(請求項1〜4)のミリ波送受信システムを構築するのに好適なミリ波受信装置に関する発明である。
そして、請求項7に記載のミリ波送信装置は、
請求項5又は請求項6に記載の送信装置に設けられたミリ波送信アンテナからの送信電波をミリ波受信アンテナと、
該ミリ波受信アンテナからの受信信号をダウンコンバートすることにより前記アップコンバート前の元のテレビ放送信号を復元するミリ波ダウンコンバート手段と、
前記送信装置に設けられた第1通信手段との間で、前記ミリ波帯よりも低い周波数帯の信号を使って無線通信するための第2通信手段と、
前記送信装置の第1通信手段から送信されたテレビ放送信号を、前記第2通信手段を介して取得し、該テレビ放送信号を前記送信装置に設けられた選局手段にて選局される前の元のテレビ放送信号に変換する放送信号復元手段と、
端末側に出力するテレビ放送信号を、前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元された多チャンネルのテレビ放送信号にするか、前記放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号にするかを切り換える出力切換手段と、
前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元されたテレビ放送信号の信号レベルに基づき、前記送信装置のミリ波送信アンテナからの送信電波が停波したか否かを判断する停波判定手段と、
該停波判定手段にて前記ミリ波送信アンテナからの送信電波は停波していないと判定されると、前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元されたテレビ放送信号を端末側に出力するよう前記出力切換手段を切り換え、前記停波判定手段にて前記ミリ波送信アンテナからの送信電波が停波したと判定されると、前記放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を端末側に出力するよう前記出力切換手段を切り換える、出力切換制御手段と、
当該受信装置に伝送線を介して接続された端末側のテレビ受信装置から、現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得する受信チャンネル取得手段と、
前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルのテレビ放送信号を前記送信装置に設けられた選局手段に選局させるための選局指令を、前記第2通信手段を介して前記送信装置に送信する選局指令送信手段と、
前記放送信号復元手段が復元するテレビ放送信号の放送チャンネルを、前記選局指令送信手段が前記送信装置に送信した選局指令に対応した放送チャンネルに設定する復元チャンネル設定手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項8に記載のミリ波受信装置は、請求項7に記載のミリ波受信装置において、
前記放送信号復元手段を複数備えると共に、該複数の放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を混合して前記出力切換手段に出力する混合手段を備え、
前記受信チャンネル取得手段は、当該受信装置に伝送線を介して接続された端末側の複数のテレビ受信装置から、現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得し、
前記選局指令送信手段は、前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルが複数ある場合には、該複数の放送チャンネルのテレビ放送信号を前記複数の選局手段に選局させるための選局指令を、前記第2通信手段を介して前記送信装置に送信し、
前記復元チャンネル設定手段は、前記選局指令送信手段が前記送信装置に送信した選局指令が複数の放送チャンネル分の選局指令であれば、該選局指令に対応した放送チャンネルの数だけ前記複数の放送信号復元手段を動作させて、各放送信号復元手段に、前記第2通信手段を介して取得した複数のテレビ放送信号を、夫々、前記送信装置の各選局手段にて選局される前の元のテレビ放送信号に変換させる、
ことを特徴とする。
また更に、請求項9に記載のミリ波受信装置は、請求項8に記載のミリ波受信装置において、前記選局指令送信手段は、前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルの数が前記送信装置に設けられた選局手段の数よりも多い場合には、該複数の放送チャンネルの中から、優先順位の高いテレビ受信装置から取得した放送チャンネルを順に選択することで、前記選局指令により選局させる放送チャンネルの数を前記選局手段の数以下に制限することを特徴とする。
また、請求項10に記載のミリ波受信装置は、請求項8又は請求項9に記載のミリ波受信装置において、前記受信チャンネル取得手段は、当該受信装置と端末側の各テレビ受信装置との間の伝送線に設けられた送信ユニットからの送信データに基づき、端末側の各テレビ受信装置が現在受信しているテレビ放送信号の放送チャンネルを取得することを特徴とする。
請求項1に記載のミリ波送受信システムにおいて、送信装置側では、ミリ波アップコンバート手段が、端末側に伝送すべき多チャンネルのテレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートし、アップコンバート後のミリ波をミリ波送信アンテナから送信させる。
また、送信装置には、ミリ波帯よりも低い周波数帯の信号を使って受信装置との間で無線通信するための第1通信手段が設けられており、選局手段が、多チャンネルのテレビ放送信号の中から特定チャンネルのテレビ放送信号を選局して第1通信手段へ出力することで、選局したテレビ放送信号を第1通信手段から受信装置へと送信させる。
また、この選局手段が選局するテレビ放送信号の選局チャンネルは、選局制御手段が、第1通信手段にて受信された受信装置からの選局指令に従い制御する。
一方、受信装置側では、送信装置のミリ波送信アンテナから送信された電波がミリ波受信アンテナにて受信され、ミリ波ダウンコンバート手段が、その受信信号をダウンコンバートすることにより、送信装置側でアップコンバートされる前の元のテレビ放送信号を復元する。
また、受信手段にも、送信装置側の第1通信手段との間で、ミリ波帯よりも低い周波数帯の信号を使って無線通信するための第2通信手段が設けられており、放送信号復元手段が、送信装置の第1通信手段から送信されたテレビ放送信号を、第2通信手段を介して取得し、そのテレビ放送信号を、送信装置の選局手段にて選局される前の元のテレビ放送信号に変換する。
また、受信手段には、この放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を端末側に出力するか、或いは、ミリ波ダウンコンバート手段にて復元された多チャンネルのテレビ放送信号にするかを切り換えるための出力切換手段が設けられている。
そして、停波判定手段が、ミリ波ダウンコンバート手段にて復元されたテレビ放送信号の信号レベルに基づき、送信装置のミリ波送信アンテナからの送信電波が停波したか否かを判断し、出力切換制御手段が、この停波判定手段の判定結果に従い、出力切換手段を制御する。
すなわち、出力切換制御手段は、停波判定手段にてミリ波送信アンテナからの送信電波は停波していないと判定されると、ミリ波ダウンコンバート手段にて復元された多チャンネルのテレビ放送信号を端末側に出力するよう出力切換手段を切り換え、停波判定手段にてミリ波送信アンテナからの送信電波が停波したと判定されると、放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を端末側に出力するよう出力切換手段を切り換える。
従って、本発明のミリ波送受信システムにおいては、送信装置から受信装置に至るミリ波の伝搬経路上に障害物が入り、送信装置から送信されたミリ波が伝搬経路上で遮断されたとしても、受信装置から、端末側のテレビ受信装置には、送信装置側の選局手段が選局した放送チャンネルのテレビ放送信号が、元の放送チャンネルのまま配信されることになる。
ところで、ミリ波の遮断によって端末側のテレビ受信装置で生じる問題を防止するには、送信装置側の選局手段が選局して、受信装置から端末側のテレビ受信装置に配信されるテレビ放送信号の放送チャンネルを、テレビ受信装置が受信中の放送チャンネルに設定する必要がある。
そこで、本発明では、受信装置に、受信チャンネル取得手段、選局指令送信手段、及び、復元チャンネル設定手段を設けている。
つまり、受信装置においては、受信チャンネル取得手段が、当該受信装置に伝送線を介して接続された端末側のテレビ受信装置から現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得し、選局指令送信手段が、この受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルのテレビ放送信号を選局手段に選局させるための選局指令を送信装置に送信し、復元チャンネル設定手段が、放送信号復元手段が復元するテレビ放送信号の放送チャンネルを、選局指令送信手段が送信装置に送信した選局指令に対応した放送チャンネルに設定する。
このため、本発明のミリ波送受信システムによれば、送信装置から受信装置に至るミリ波の伝搬経路上でミリ波が遮断されたときには、送信装置の選局手段が選局するテレビ放送信号の放送チャンネルを、端末側のテレビ受信装置が受信中の放送チャンネル(受信チャンネル)に設定し、しかも、受信装置から端末側に出力されるテレビ放送信号についても、選局手段が選局する前の元の放送チャンネルのテレビ放送信号に設定することができる。
よって、端末側のテレビ受信装置では、所望放送チャンネルのテレビ放送信号を連続的に受信することができるようになり、テレビ受信装置の使用者は、ミリ波が停波したことを感知することなくテレビ放送を視聴することが可能となる。
次に、請求項2に記載のミリ波送受信システムにおいては、送信装置に、複数の選局手段が設けられており、送信装置側の選局制御手段は、受信装置からの選局指令に従い1又は複数の選局手段を制御して、その制御した選局手段が選局した1又は複数の放送チャンネルのテレビ放送信号を第1通信手段から送信させる。
また、受信装置には、放送信号復元手段が複数設けられると共に、その複数の放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を混合して出力切換手段に出力する混合手段が設けられている。
そして、受信装置において、受信チャンネル取得手段は、当該受信装置に伝送線を介して接続された端末側の複数のテレビ受信装置から、現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得し、選局指令送信手段は、受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルが複数ある場合には、その複数の放送チャンネルのテレビ放送信号を複数の選局手段に選局させるための選局指令を、第2通信手段を介して送信装置に送信する。
また、復元チャンネル設定手段は、選局指令送信手段が送信装置に送信した選局指令が複数の放送チャンネル分の選局指令であれば、その選局指令に対応した放送チャンネルの数だけ複数の放送信号復元手段を動作させて、各放送信号復元手段に、第2通信手段を介して取得した複数のテレビ放送信号を、夫々、送信装置の各選局手段にて選局される前の元のテレビ放送信号に変換させる。
従って、請求項2に記載のミリ波送受信システムによれば、受信装置に複数のテレビ受信装置が接続されており、そのうちの複数のテレビ受信装置が、異なる放送チャンネルのテレビ放送信号を受信している場合に、送信装置から受信装置に至るミリ波の伝搬経路上でミリ波が遮断されたとしても、各テレビ受信装置が受信している複数のテレビ放送信号を、受信装置から端末側に出力することができるようになり、各テレビ受信装置では、所望放送チャンネルのテレビ放送信号を連続的に受信することができるようになる。
ここで、本発明のミリ波送受信システムにおいて、第1通信手段及び第2通信手段を介して送信装置から受信装置にテレビ放送信号を伝送する際には、ミリ波帯よりも低い周波数帯の信号(例えば、無線LAN等で使用されている2.4GHz若しくは5GHzの信号)が使用されるが、この信号は、周波数が低いので、ミリ波帯の信号に比べて、テレビ放送信号の伝送に使用可能な帯域幅が少なく、伝送可能なテレビ放送信号のチャンネル数を増加するには限界がある。また、テレビ放送信号を時分割で伝送するようにしても、同様に、伝送可能なテレビ放送信号のチャンネル数には限界がある。
このため、請求項2に記載のミリ波送受信システムにおいては、送信装置側に設ける選局手段の数を、第1通信手段及び第2通信手段を介して送信装置から受信装置に伝送可能なテレビ放送信号のチャンネル数に対応させ、受信装置側に設けられる選局指令送信手段は、請求項3に記載のように、受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルの数が送信装置に設けられた選局手段の数よりも多い場合には、その複数の放送チャンネルの中から、優先順位の高いテレビ受信装置から取得した放送チャンネルを順に選択することで、選局指令により選局させる放送チャンネルの数を、選局手段の数以下に制限するように構成するとよい。
また、請求項2又は請求項3に記載のミリ波送受信システムにおいて、受信装置には伝送線を介して複数のテレビ受信装置が接続されることから、受信装置側で、各テレビ受信装置から信号線等を介して直接受信チャンネルを取得することは難しい。
そこで、受信装置に伝送線を介して複数のテレビ受信装置が接続される場合には、請求項4に記載のように、受信装置と各テレビ受信装置との間の伝送線に、夫々、対応するテレビ受信装置から現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得して、その取得した放送チャンネルにテレビ受信装置の識別情報を付与したデータを受信装置に送信する送信ユニットを設け、受信装置側では、受信チャンネル取得手段が、その送信ユニットからの送信データに基づき、端末側の各テレビ受信装置が現在受信しているテレビ放送信号の放送チャンネルを取得するようにするとよい。
次に、請求項5に記載のミリ波送信装置には、上述したミリ波アップコンバート手段、ミリ波送信アンテナ、第1通信手段、選局手段、及び選局制御手段が設けられている。このため、このミリ波送信装置を使用すれば、請求項1に記載のミリ波送受信システムを構築して、上記と同様の効果を得ることができる。
また、請求項6に記載のミリ波送信装置には、選局手段が複数設けられており、選局制御手段が、受信装置からの選局指令に従い1又は複数の選局手段を制御して、選局手段が選局した1又は複数の放送チャンネルのテレビ放送信号を前記第1通信手段から送信させる。このため、このミリ波送信装置を使用すれば、請求項2〜請求項4の何れかに記載のミリ波送受信システムを構築して、上記と同様の効果を得ることができる。
一方、請求項7に記載のミリ波受信装置には、上述したミリ波受信アンテナ、ミリ波ダウンコンバート手段、第2通信手段、放送信号復元手段、出力切換手段、停波判定手段、出力切換制御手段、受信チャンネル取得手段、選局指令送信手段、及び、復元チャンネル設定手段が設けられている。このため、このミリ波受信装置を使用すれば、請求項1に記載のミリ波送受信システムを構築して、上記と同様の効果を得ることができる。
また次に、請求項8に記載のミリ波受信装置には、放送信号復元手段が複数設けられると共に、この複数の放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を混合して出力切換手段に出力する混合手段が設けられており、受信チャンネル取得手段、選局指令送信手段、及び、復元チャンネル設定手段が、上述した請求項2に記載のものと同様に動作する。
従って、このミリ波受信装置を使用すれば、請求項2に記載のミリ波送受信システムを構築して、上記と同様の効果を得ることができる。
また、請求項9に記載のミリ波受信装置においては、選局指令送信手段が、上述した請求項3に記載のものと同様に動作する。従って、このミリ波受信装置を使用すれば、請求項3に記載のミリ波送受信システムを構築して、上記と同様の効果を得ることができる。
また、請求項10に記載のミリ波受信装置においては、受信チャンネル取得手段が、上述した請求項4に記載のものと同様に動作する。従って、このミリ波受信装置を使用すれば、請求項4に記載のミリ波送受信システムを構築して、上記と同様の効果を得ることができる。
以下に本発明の一実施形態を図面と共に説明する。
図1は、実施形態のミリ波送受信システム全体の構成を表すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のミリ波送受信システムは、地上波、BS、CS等の各種テレビ放送電波を受信する受信アンテナ2からの受信信号を、テレビ放送信号のチャンネル配列等を変更することなく、そのままミリ波帯に周波数変換(アップコンバート)して送信するミリ波送信装置10と、このミリ波送信装置10からの送信電波を受信して周波数変換(ダウンコンバート)することにより、受信アンテナ2からの受信信号に含まれるテレビ放送信号を全て元の状態に復元して端末側に出力するミリ波受信装置30とから構成されている。
なお、図1には、テレビ放送電波を受信する受信アンテナ2として、一つの受信アンテナが記載されているが、実際には、地上波デジタル放送受信用のUHFアンテナ、BS及びCS放送受信用のパラボラアンテナ等、複数の受信アンテナが、各放送電波を受信可能な受信点に設置されており、ミリ波送信装置10は、その複数の受信アンテナからの受信信号(UHF,BS,CSの各テレビ放送信号)を混合した混合信号を、例えば60GHz帯のミリ波に変換して出力する。
また、受信アンテナ2からミリ波送信装置10に至る受信信号(混合信号)の伝送経路は、同軸ケーブルにて構成されており、この伝送経路上には、電源装置6から供給される直流若しくは交流の電源電圧を、同軸ケーブルを介して、ミリ波送信装置10及び受信アンテナ2(詳しくはパラボラアンテナのコンバータや受信信号の増幅回路)に供給する電源挿入器4が設けられている。
一方、ミリ波受信装置30から端末側へのテレビ放送信号の伝送経路も、同軸ケーブルにて構成されている。そして、この同軸ケーブルは、ミリ波受信装置30が設置された建造物内の各部屋に設けられたテレビ端子8までテレビ放送信号を伝送するように建造物内に配線されている。
テレビ端子8は、所謂直列ユニットからなり、同軸ケーブル等を介して、各部屋に設置されたテレビ受信装置(デジタルテレビ、デジタルチューナ等)70のアンテナ端子に接続されることにより、テレビ受信装置に受信アンテナ2からの受信信号を出力する。
そして、このテレビ端子8とテレビ受信装置70とを接続する同軸ケーブル上には、テレビ受信装置70のHDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子から、テレビ受信装置70が現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを表す選局データを取得て、ミリ波受信装置30側に送信する送信ユニット80が設けられている。
この送信ユニット80は、図2に示すように、ミリ波受信装置30から伝送されてきたテレビ放送信号を端末側のテレビ受信装置70に出力するための伝送経路82と、テレビ受信装置70の設置場所(換言すればテレビ受信装置70固有の識別情報)を表す場所データを設定するための設定スイッチ84と、テレビ受信装置70のHDMI端子から選局データを取り込み、この選局データに、設定スイッチ84に設定された場所データを付与して、送信データを生成し、その送信データを同軸ケーブル伝送用のデータ信号に変換して出力する制御回路86と、この制御回路86から出力されたデータ信号を伝送経路82に重畳してミリ波受信装置30側に伝送させるデータ重畳回路88とから構成されている。
また、送信ユニット80には、テレビ受信装置70の電源供給端子若しくは外部電源装置から直流若しくは交流の電源電圧を取り込み、伝送経路82に重畳することで、同軸ケーブルを介して受信装置に電源供給を行う電源重畳回路89も設けられている。
従って、本実施形態のミリ波送受信システムでは、テレビ受信装置70毎に設けられた複数の送信ユニット80の一つに電源電圧を供給すれば、その送信ユニット80からミリ波受信装置30に電源電圧が供給されることになる。
また、この電源電圧は、送信ユニット80内の伝送経路82を介して制御回路86に供給される他、建造物内に配線された同軸ケーブルを介して他の送信ユニット80にも伝送され、他の送信ユニット80内の制御回路86にも供給される。
このため、本実施形態のミリ波送受信システムでは、テレビ受信装置70毎に設けられた複数の送信ユニット80の一つに電源電圧を供給すれば、各送信ユニット80内の制御回路86にも電源供給がなされ、各送信ユニット80内の制御回路86が上記のように動作して、テレビ受信装置70がテレビ放送信号を受信しているとき(つまり、テレビ受信装置70の動作中)に、その受信している放送チャンネルを表す選局データとテレビ受信装置70固有の識別情報である場所データとからなるデータ信号を、ミリ波受信装置30に送信する。
次に、ミリ波送信装置10及びミリ波受信装置30には、ミリ波を送受信するためのミリ波送信アンテナ10a及びミリ波受信アンテナ30aが設けられるだけでなく、ミリ波帯よりも周波数が低く、無線LAN等で使用されている2.4GHz若しくは5.0GHz帯の通信信号を相互に送受信するための通信アンテナ10b、30bが設けられている。
そして、ミリ波送信装置10及びミリ波受信装置30は、ミリ波送信装置10からミリ波受信装置30へのミリ波の伝搬経路が遮断された際に、この通信アンテナ10b、30bを介して、端末側のテレビ受信装置70が受信中の放送チャンネルのテレビ放送信号をミリ波送信装置10からミリ波受信装置30に送信したり、ミリ波受信装置30からミリ波送信装置10へその放送チャンネルを指定したりするための通信を行うことで、ミリ波の遮断に伴いそのときテレビ放送信号を受信しているテレビ受信装置70でテレビ放送の受信が中断されるのを防止する。
以下、このように動作する本実施形態のミリ波送信装置10及びミリ波受信装置30の構成を、図3及び図4を用いて説明する。
まず、図3は、ミリ波送信装置10の構成を表すブロック図である。
図3に示すように、ミリ波送信装置10には、受信アンテナ2から入力される受信信号(UHF,BS,CSの各テレビ放送信号)を、ミリ波帯(例えば60GHz帯)にアップコンバートしてミリ波送信アンテナ10aから送信させるミリ波アップコンバータ14に加えて、その受信信号(UHF,BS,CSの各テレビ放送信号)の中から一つの放送チャンネルのテレビ放送信号(デジタル放送信号)を選局して、TS(Transport Stream)を復元する複数(N個)のチューナ16と、受信アンテナ2からの受信信号をミリ波アップコンバータ14及び複数のチューナ16に分配する分配回路12が設けられている。
そして、各チューナ16にて選局/復元されたTS信号は、マルチプレクサ17にて時分割多重され、その多重化されたTS信号は、2.4/5GHz帯でのデータ通信用の送信機18にて、2.4GHz若しくは5GHz帯の送信信号に変換され、ダイプレクサ19を介して通信アンテナ10bに出力されることにより、通信アンテナ10bから無線送信される。
また、ダイプレクサ19には、2.4/5GHz帯でのデータ通信用の受信機20が接続されており、受信機20では、ミリ波受信装置30からの送信信号が受信される。そして、そのミリ波受信装置30にて受信/復調されたアナログの受信信号は、デジタル復調回路24にてデジタルデータに復調されて、制御回路26に入力される。
そして、制御回路26は、後述のバックアップ送信実行処理(図6参照)を実行することにより、その復調されたデジタルデータに基づき、ミリ波受信装置30からバックアップ送信の要求があったか否かを判断し、バックアップ送信の要求があれば、ミリ波受信装置30から指定された選局チャンネル及びそのチャンネル数に応じて1又は複数のチューナ16を動作させて、そのチューナ16で選局/復元した放送チャンネルのTS信号を、送信機18からミリ波受信装置30へ送信させる。
なお、受信信号の入力端子から分配回路12に至る受信信号の伝送経路上には、電源装置6から電源挿入器4を介して供給された電源電圧を分離して、内部の電源回路28に供給する電源分離回路29が設けられており、電源回路28は、電源分離回路29から供給される電源電圧から内部回路駆動用の直流定電圧を生成して、上記各部に供給する。
次に、図4は、ミリ波受信装置30の構成を表すブロック図である。
図4に示すように、ミリ波受信装置30には、ミリ波受信アンテナ30aから入力される受信信号をダウンコンバートすることにより、ミリ波送信装置10側のミリ波アップコンバータ14にてアップコンバートされる前の元の受信信号(UHF,BS,CSの各テレビ放送信号)を復元するミリ波ダウンコンバータ32と、ミリ波ダウンコンバータ32にて復元されたテレビ放送信号の一部を取り込み検波することで、その信号レベルを検出するレベル検出回路34と、ミリ波ダウンコンバータ32からの出力をレベル検出回路34に分岐させる分岐回路33と、が設けられている。
そして、レベル検出回路34からの検出信号(検波電圧)は、制御回路36に入力され、制御回路36にて、その検出信号(検波電圧)に基づき、ミリ波送信装置10から送信されたミリ波が停波したか否かを判定するのに使用される。
また、ミリ波受信装置30には、通信アンテナ30bを介してミリ波送信装置10との間でデータ通信を行うための送信機38及び受信機40と、これらを通信アンテナ30bに接続するダイプレクサ39とが設けられている。
受信機40は、ミリ波送信装置10から2.4GHz若しくは5GHz帯の電波を利用して時分割で送信される1又は複数のTS信号を受信し復元する。そして、その復元されたTS信号は、デマルチプレクサ44に入力されて、ミリ波送信装置10側の各チューナ16に対応した放送チャンネル毎のTS信号に分離される。
また、その分離されたTS信号は、変調回路46に入力されて、元のテレビ放送信号の変調方式(OFDM、QPSK等)で変調され、更に、アップコンバータ48にて、元のテレビ放送信号の周波数帯に周波数変換される。
つまり、ミリ波受信装置30においては、デマルチプレクサ44にて放送チャンネル毎に分離されたTS信号が、変調回路46及びアップコンバータ48を介して、ミリ波送信装置10側の各チューナ16が選局する前の元のテレビ放送信号(1チャンネル分)に変換される。
そして、その変換された放送チャンネル毎のテレビ放送信号は、混合回路49にて混合され、出力切換スイッチ50に出力される。
なお、ミリ波受信装置30において、変調回路46及びアップコンバータ48は、ミリ波送信装置10側に設けられたチューナ16と同じ数(N個)だけ設けられており、制御回路36により、ミリ波送信装置10側で駆動されたチューナ16と同じ数だけ駆動され、しかも、各チューナ16が選局したテレビ放送の種類及び放送チャンネルに応じて、TS信号の変調方式及び変調後のテレビ放送信号をアップコンバートする際の周波数が設定される。
次に、出力切換スイッチ50は、混合回路49から出力される混合信号と、ミリ波ダウンコンバータ32から出力される多チャンネルのテレビ放送信号との何れを端末側に出力するかを切り換えるための高周波スイッチであり、その切り換えは制御回路36により行われる。
すなわち、制御回路36は、レベル検出回路34からの検出信号によりミリ波は停波していないと判定すると、出力切換スイッチ50をミリ波ダウンコンバータ32側に切り換えることで、ミリ波ダウンコンバータ32からの出力を端末側に出力し、ミリ波が停波していると判定すると、出力切換スイッチ50を混合回路49側に切り換えることで、混合回路49からの出力を端末側に出力する。
また、出力切換スイッチ50から端末側の同軸ケーブルに至る伝送経路上には、端末側から伝送されてきたデータ信号や電源電圧を分離するための分離回路51が設けられている。そして、この分離回路51にて分離されたデータ信号及び電源電圧は、分離回路52にてデータ信号と電源電圧とに分離され、その分離されたデータ信号は、制御回路36に入力され、電源電圧は、電源回路54に入力されて、電源回路54が内部回路駆動用の直流定電圧を生成するのに使用される。
また、ミリ波受信装置30には、当該ミリ波受信装置30に接続された端末側の複数のテレビ受信装置70を特定するための識別情報(本実施形態では上述した場所データ)が、優先順位を付けて記憶された記憶媒体(メモリ)56が設けられている。
そして、制御回路36は、分離回路52から入力されるデータ信号に基づき、現在電源が投入されて動作しているテレビ受信装置70の設置場所及びそのテレビ受信装置70が現在受信しているテレビ放送信号の放送チャンネルを監視し、レベル検出回路34からの検出信号によりミリ波が停波したことを判定すると、現在動作中のテレビ受信装置70がテレビ放送信号を連続的に受信できるように、ミリ波送信装置10に設けられたチューナ16を動作させて、現在動作中のテレビ受信装置70が受信している放送チャンネルのテレビ放送信号を選局させるためのデータを生成し、変調回路37に出力する。
すると、変調回路37では、制御回路36からの出力データが伝送用のデータ信号に変換され、その変換されたデータ信号は、送信機38、ダイプレクサ39及び通信アンテナ30bを介して、ミリ波送信装置10へ無線送信される。
このように、本実施形態では、ミリ波送信装置10側でのチューナ16の動作が、ミリ波受信装置30側からの指令によって制御され、ミリ波受信装置30側では、そのチューナ16の動作に従い、デマルチプレクサ44、変調回路46、アップコンバータ48の動作が制御される。
そこで、次に、ミリ波受信装置30側でこうした制御を実行する制御回路36の動作、及び、ミリ波送信装置10側でミリ波受信装置30からの指令に従いチューナ16を制御する制御回路26の動作を、図5及び図6に示すフローチャートに沿って説明する。
なお、これら各制御回路26、36、及び、送信ユニット80内の制御回路86は、夫々、マイクロコンピュータにて構成されている。
図5は、ミリ波受信装置30の制御回路36にて実行されるバックアップ送信要求処理を表すフローチャートである。
図5に示すように、この処理では、S110(Sはステップを表す)にて、分離回路52を介して入力されるデータ信号、つまり送信ユニット80の制御回路86で生成された送信データ、を取り込み、その送信データを構成している選局データ及び場所データに基づき、現在動作中のテレビ受信装置70及びそのテレビ受信装置70の受信チャンネル(詳しくは現在受信しているテレビ放送信号の放送チャンネル)を監視する、監視処理を実行する。
そして、この監視処理の実行中、定期的にS120に移行して、レベル検出回路34からの検出信号に基づき、ミリ波の受信レベルが正常か否か、換言すれば、ミリ波が停波していないか否かを判定し、ミリ波の受信レベルが低く、ミリ波は停波していると判定すると、S130に移行する。
S130では、S110の監視処理による監視結果に基づき、端末側で現在動作しているテレビ受信装置70による受信チャンネルの数が、ミリ波送信装置10に設けられたチューナ16の数(N個)よりも多いか否かを判断する。
そして、受信チャンネルの数が値Nよりも多い場合には、S140に移行して、優先順位記憶媒体56に記憶された場所データに付与されている優先順位に従い、優先順位の高い場所に設置されたテレビ受信装置70から順に受信チャンネルを選択することで、N個の受信チャンネルを選択し、S150に移行する。
また、S130にて、受信チャンネルの数がN個以下であると判断された場合には、端末側で現在動作しているテレビ受信装置70による受信チャンネルを全て選択して、そのままS150に移行する。
次に、S150では、上記のように選択された最大N個の受信チャンネルのテレビ放送信号を、ミリ波送信装置10側のチューナ16に選局させるために、各受信チャンネルを、予め設定された放送種別、チャンネル番号の順に並べることで、ミリ波送信装置10側でチューナ16を動作させて各チャンネルのテレビ放送信号を選局させるための選局データを生成し、この選局データを変調回路37に出力することにより、ミリ波送信装置10に対し、2.4GHz若しくは5GHzの電波を用いたテレビ放送信号のバックアップ送信を要求する。
そして、続くS160では、デマルチプレクサ44がTS信号を分離する際の順番、各変調回路46による変調方式、及び、各アップコンバータ48によるアップコンバート周波数を制御することで、バックアップ送信の要求後にミリ波送信装置10から送信されてくる各テレビ放送信号のTS信号を、ミリ波送信装置10の各チューナ16が選局する前の元のテレビ放送信号に変換させる、出力チャンネル制御処理を実行する。
そして、続くS170では、各アップコンバータ48から出力されるテレビ放送信号が端末側に出力されるように、出力切換スイッチ50を混合回路49側に切り換え、当該バックアップ送信要求処理を一旦終了し、再度S110に移行する。
また、S120にて、ミリ波受信レベルは正常であり、ミリ波は停波していないと判断されると、S180に移行して、変調回路37への選局データの出力を停止して、選局停止を表す指令データを変調回路37に出力することにより、ミリ波送信装置10に対しテレビ放送信号のバックアップ送信の停止を要求する。
そして、続くS190では、ミリ波ダウンコンバータ32から出力される多チャンネルのテレビ放送信号が端末側に出力されるように、出力切換スイッチ50をミリ波ダウンコンバータ32側に切り換え、当該バックアップ送信要求処理を一旦終了し、再度S110に移行する。
次に、図6は、ミリ波送信装置10の制御回路26にて実行されるバックアップ送信実行処理を表すフローチャートである。
図6に示すように、この処理では、S210にて、受信機20にて、ミリ波受信装置30からのバックアップ送信要求が受信されたか否かを判断し、バックアップ送信要求が受信されていれば、S220に移行して、その送信要求に含まれる選局データに従い、1又は複数のチューナ16を動作させて、各チューナ16の選局チャンネルを設定する、選局制御を実行し、当該バックアップ送信実行処理を一旦終了する。
一方、S210にて、バックアップ送信要求は受信されていないと判断されると、S230に移行し、今度は、受信機20にて、ミリ波受信装置30からのバックアップ送信停止要求が受信されたか否かを判断する。そして、バックアップ送信停止要求が受信されている場合には、S240にて、全てのチューナ16の動作を停止させることにより、2.4GHz若しくは5GHzの電波を使ったテレビ放送信号のバックアップ送信を終了し、当該バックアップ送信実行処理を一旦終了する。
なお、S230にて、バックアップ送信停止要求は受信されていないと判断されると、そのまま当該バックアップ送信実行処理を一旦終了する。また、S220〜S240の処理実行後、当該バックアップ送信実行処理を一旦終了した後は、再度S210に移行して、上記処理を繰り返し実行する。
以上説明したように、本実施形態のミリ波送受信システムにおいては、ミリ波受信装置30側で、ミリ波送信装置10からのミリ波が停波したか否かを判定し、ミリ波が停波したと判定すると、ミリ波送信装置10にバックアップ送信要求を送信することで、ミリ波送信装置10から、端末側のテレビ受信装置70が現在受信しているテレビ放送信号を2.4GHz若しくは5GHzの電波を使ってバックアップ送信させ、そのバックアップ送信されたテレビ放送信号を、受信アンテナ2で受信された元の信号形態に戻して、端末側に伝送する。
従って、本実施形態のミリ波送受信システムによれば、ミリ波送信装置10からミリ波受信装置30に至るミリ波の伝搬経路上に障害物が入り、ミリ波送信装置10から送信されたミリ波がその伝搬経路上で遮断されたとしても、端末側で動作中のテレビ受信装置70には、そのとき受信しているテレビ放送信号が遮断されることなく連続的に配信されることになり、テレビ放送信号の配信サービスを良好に実行できる。
また、本実施形態では、端末側のテレビ受信装置70が受信しているテレビ放送信号の放送チャンネルがミリ波送信装置10に設けられたチューナ16の数よりも多く、全放送チャンネルをバックアップ送信できない場合には、ミリ波受信装置30内の制御回路36が、優先順位記憶媒体56に記憶されたテレビ受信装置70の優先順位に従い、優先順位の高いテレビ受信装置70側から順に、バックアップ送信を行うテレビ放送信号の放送チャンネルを設定する。
このため、本実施形態によれば、例えば、人が集まるリビング等、頻繁に使用される場所のテレビ受信装置70に優先的にバックアップアップ送信を行うことができるようになり、ミリ波送受信システムの使い勝手を向上できる。
なお、本実施形態のミリ波送信装置10において、ミリ波アップコンバータ14は、本発明のミリ波アップコンバート手段に相当し、送信機18及び受信機20は、本発明の第1通信手段に相当し、チューナ16は、本発明の選局手段に相当する。
また、本実施形態のミリ波受信装置30において、ミリ波ダウンコンバータ32は、本発明のミリ波ダウンコンバート手段に相当し、送信機38及び受信機40は、本発明の第2通信手段に相当し、デマルチプレクサ44、変調回路46及びアップコンバータ48は、本発明の放送信号復元手段に相当し、出力切換スイッチ50は、本発明の出力切換手段に相当し、混合回路49は、本発明の混合手段に相当する。
また、ミリ波受信装置30の制御回路36にて実行されるバックアップ送信要求処理において、S110の処理は、本発明の受信チャンネル取得手段に相当し、S120の処理は、本発明の停波判定手段に相当し、S130〜S150の処理は、本発明の選局指令送信手段に相当し、S160の処理は、本発明の復元チャンネル設定手段に相当し、S170及びS190の処理は、本発明の出力切換制御手段に相当する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、ミリ波受信装置30は、建造物内に配線された同軸ケーブルを介して複数のテレビ受信装置70にテレビ放送信号を伝送するものとして説明したが、本発明は、ミリ波受信装置30が一つのテレビ受信装置70に直接接続されるシステムであっても上記実施形態と同様に適用して、同様の効果を得ることができる。なお、この場合、ミリ波受信装置30には、テレビ受信装置70から直接選局データを入力できることから、上記実施形態のように送信ユニット80を設ける必要はない。
また、上記実施形態では、第1通信手段としての送信機18及び受信機20、第2通信手段としての送信機38及び受信機40は、それぞれ、2.4GHzまたは5GHzの電波を利用して無線通信を行うものとして説明したが、これらが無線通信に用いる電波は、この周波数に限定されるものではなく、他の周波数の電波を利用するようにしてもよい。
実施形態のミリ波送受信システム全体の構成を表すブロック図である。 送信ユニットの構成を表すブロック図である。 ミリ波送信装置の構成を表すブロック図である。 ミリ波受信装置の構成を表すブロック図である。 ミリ波受信装置の制御回路にて実行されるバックアップ送信要求処理を表すフローチャートである。 ミリ波送信装置の制御回路にて実行されるバックアップ送信実行処理を表すフローチャートである。 ミリ波受信装置の構成を表すブロック図である。
符号の説明
2…受信アンテナ、4…電源挿入器、6…電源装置、8…テレビ端子、10…ミリ波送信装置、10a…ミリ波送信アンテナ、10b…通信アンテナ、12…分配回路、14…ミリ波アップコンバータ、16…チューナ、17…マルチプレクサ、18…送信機、19…ダイプレクサ、20…受信機、24…デジタル復調回路、26…制御回路、28…電源回路、29…電源分離回路、30…ミリ波受信装置、30a…ミリ波受信アンテナ、30b…通信アンテナ、32…ミリ波ダウンコンバータ、33…分岐回路、34…レベル検出回路、36…制御回路、37…変調回路、38…送信機、39…ダイプレクサ、40…受信機、44…デマルチプレクサ、46…変調回路、48…アップコンバータ、49…混合回路、50…出力切換スイッチ、51,52…分離回路、54…電源回路、56…優先順位記憶媒体、70…テレビ受信装置、80…送信ユニット、82…伝送経路、84…設定スイッチ、86…制御回路、88…データ重畳回路、89…電源重畳回路。

Claims (10)

  1. 多チャンネルのテレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートするミリ波アップコンバート手段と、該ミリ波アップコンバート手段にてアップコンバートされたミリ波を送信するミリ波送信アンテナとを備えた送信装置と、
    前記ミリ波送信アンテナからの送信電波をミリ波受信アンテナと、該ミリ波受信アンテナからの受信信号をダウンコンバートすることにより前記アップコンバート前の元のテレビ放送信号を復元するミリ波ダウンコンバート手段とを備え、該復元された多チャンネルのテレビ放送信号を端末側に出力する受信装置と、
    を備えたミリ波送受信システムであって、
    前記送信装置及び受信装置は、夫々、前記ミリ波帯よりも低い周波数帯の信号を、通信アンテナを介して互いに送受信する第1通信手段及び第2通信手段を備え、
    前記送信装置は、
    前記多チャンネルのテレビ放送信号の中から特定チャンネルのテレビ放送信号を選局して前記第1通信手段へ出力することで、選局したテレビ放送信号を前記第1通信手段から受信装置へと送信させる選局手段と、
    前記選局手段が選局するテレビ放送信号の選局チャンネルを、前記第1通信手段にて受信された前記受信装置からの選局指令に従い制御する選局制御手段と、
    を備え、
    前記受信装置は、
    前記送信装置の第1通信手段から送信されたテレビ放送信号を、前記第2通信手段を介して取得し、該テレビ放送信号を前記選局手段にて選局される前の元のテレビ放送信号に変換する放送信号復元手段と、
    端末側に出力するテレビ放送信号を、前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元された多チャンネルのテレビ放送信号にするか、前記放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号にするかを切り換える出力切換手段と、
    前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元されたテレビ放送信号の信号レベルに基づき、前記送信装置のミリ波送信アンテナからの送信電波が停波したか否かを判断する停波判定手段と、
    該停波判定手段にて前記ミリ波送信アンテナからの送信電波は停波していないと判定されると、前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元された多チャンネルのテレビ放送信号を端末側に出力するよう前記出力切換手段を切り換え、前記停波判定手段にて前記ミリ波送信アンテナからの送信電波が停波したと判定されると、前記放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を端末側に出力するよう前記出力切換手段を切り換える、出力切換制御手段と、
    当該受信装置に伝送線を介して接続された端末側のテレビ受信装置から、現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得する受信チャンネル取得手段と、
    前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルのテレビ放送信号を前記選局手段に選局させるための選局指令を、前記第2通信手段を介して前記送信装置に送信する選局指令送信手段と、
    前記放送信号復元手段が復元するテレビ放送信号の放送チャンネルを、前記選局指令送信手段が前記送信装置に送信した選局指令に対応した放送チャンネルに設定する復元チャンネル設定手段と、
    を備えたことを特徴とするミリ波送受信システム。
  2. 前記送信装置には、前記選局手段が複数設けられ、
    前記選局制御手段は、前記受信装置からの選局指令に従い1又は複数の選局手段を制御して、該選局手段が選局した1又は複数の放送チャンネルのテレビ放送信号を前記第1通信手段から送信させ、
    前記受信装置には、前記放送信号復元手段が複数設けられると共に、該複数の放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を混合して前記出力切換手段に出力する混合手段が設けられており、
    前記受信チャンネル取得手段は、当該受信装置に伝送線を介して接続された端末側の複数のテレビ受信装置から、現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得し、
    前記選局指令送信手段は、前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルが複数ある場合には、該複数の放送チャンネルのテレビ放送信号を前記複数の選局手段に選局させるための選局指令を、前記第2通信手段を介して前記送信装置に送信し、
    前記復元チャンネル設定手段は、前記選局指令送信手段が前記送信装置に送信した選局指令が複数の放送チャンネル分の選局指令であれば、該選局指令に対応した放送チャンネルの数だけ前記複数の放送信号復元手段を動作させて、各放送信号復元手段に、前記第2通信手段を介して取得した複数のテレビ放送信号を、夫々、前記送信装置の各選局手段にて選局される前の元のテレビ放送信号に変換させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のミリ波送受信システム。
  3. 前記選局指令送信手段は、前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルの数が前記送信装置に設けられた選局手段の数よりも多い場合には、該複数の放送チャンネルの中から、優先順位の高いテレビ受信装置から取得した放送チャンネルを順に選択することで、前記選局指令により選局させる放送チャンネルの数を前記選局手段の数以下に制限することを特徴とする請求項2に記載のミリ波送受信システム。
  4. 前記受信装置と前記各テレビ受信装置との間の伝送線には、夫々、対応するテレビ受信装置から現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得し、該取得した放送チャンネルにテレビ受信装置の識別情報を付与したデータを前記受信装置に送信する送信ユニットが設けられており、
    前記受信チャンネル取得手段は、前記送信ユニットからの送信データに基づき、端末側の各テレビ受信装置が現在受信しているテレビ放送信号の放送チャンネルを取得することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のミリ波送受信システム。
  5. 多チャンネルのテレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートするミリ波アップコンバート手段と、
    該ミリ波アップコンバート手段にてアップコンバートされたミリ波を送信するミリ波送信アンテナと、
    前記ミリ波送信アンテナから送信したミリ波を受信する受信装置との間で、前記ミリ波帯よりも低い周波数帯の信号を使って無線通信するための第1通信手段と、
    前記多チャンネルのテレビ放送信号の中から特定チャンネルのテレビ放送信号を選局して前記第1通信手段へ出力することで、選局したテレビ放送信号を前記第1通信手段から受信装置へと送信させる選局手段と、
    前記選局手段が選局するテレビ放送信号の選局チャンネルを、前記第1通信手段にて受信された前記受信装置からの選局指令に従い制御する選局制御手段と、
    を備えたことを特徴とするミリ波送信装置。
  6. 前記選局手段を複数備え、前記選局制御手段は、前記受信装置からの選局指令に従い1又は複数の選局手段を制御して、該選局手段が選局した1又は複数の放送チャンネルのテレビ放送信号を前記第1通信手段から送信させることを特徴とする請求項5に記載のミリ波送信装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の送信装置に設けられたミリ波送信アンテナからの送信電波をミリ波受信アンテナと、
    該ミリ波受信アンテナからの受信信号をダウンコンバートすることにより前記アップコンバート前の元のテレビ放送信号を復元するミリ波ダウンコンバート手段と、
    前記送信装置に設けられた第1通信手段との間で、前記ミリ波帯よりも低い周波数帯の信号を使って無線通信するための第2通信手段と、
    前記送信装置の第1通信手段から送信されたテレビ放送信号を、前記第2通信手段を介して取得し、該テレビ放送信号を前記送信装置に設けられた選局手段にて選局される前の元のテレビ放送信号に変換する放送信号復元手段と、
    端末側に出力するテレビ放送信号を、前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元された多チャンネルのテレビ放送信号にするか、前記放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号にするかを切り換える出力切換手段と、
    前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元されたテレビ放送信号の信号レベルに基づき、前記送信装置のミリ波送信アンテナからの送信電波が停波したか否かを判断する停波判定手段と、
    該停波判定手段にて前記ミリ波送信アンテナからの送信電波は停波していないと判定されると、前記ミリ波ダウンコンバート手段にて復元されたテレビ放送信号を端末側に出力するよう前記出力切換手段を切り換え、前記停波判定手段にて前記ミリ波送信アンテナからの送信電波が停波したと判定されると、前記放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を端末側に出力するよう前記出力切換手段を切り換える、出力切換制御手段と、
    当該受信装置に伝送線を介して接続された端末側のテレビ受信装置から、現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得する受信チャンネル取得手段と、
    前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルのテレビ放送信号を前記送信装置に設けられた選局手段に選局させるための選局指令を、前記第2通信手段を介して前記送信装置に送信する選局指令送信手段と、
    前記放送信号復元手段が復元するテレビ放送信号の放送チャンネルを、前記選局指令送信手段が前記送信装置に送信した選局指令に対応した放送チャンネルに設定する復元チャンネル設定手段と、
    を備えたことを特徴とするミリ波受信装置。
  8. 前記放送信号復元手段を複数備えると共に、該複数の放送信号復元手段にて復元されたテレビ放送信号を混合して前記出力切換手段に出力する混合手段を備え、
    前記受信チャンネル取得手段は、当該受信装置に伝送線を介して接続された端末側の複数のテレビ受信装置から、現在受信中のテレビ放送信号の放送チャンネルを取得し、
    前記選局指令送信手段は、前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルが複数ある場合には、該複数の放送チャンネルのテレビ放送信号を前記複数の選局手段に選局させるための選局指令を、前記第2通信手段を介して前記送信装置に送信し、
    前記復元チャンネル設定手段は、前記選局指令送信手段が前記送信装置に送信した選局指令が複数の放送チャンネル分の選局指令であれば、該選局指令に対応した放送チャンネルの数だけ前記複数の放送信号復元手段を動作させて、各放送信号復元手段に、前記第2通信手段を介して取得した複数のテレビ放送信号を、夫々、前記送信装置の各選局手段にて選局される前の元のテレビ放送信号に変換させる、
    ことを特徴とする請求項7に記載のミリ波受信装置。
  9. 前記選局指令送信手段は、前記受信チャンネル取得手段が取得した放送チャンネルの数が前記送信装置に設けられた選局手段の数よりも多い場合には、該複数の放送チャンネルの中から、優先順位の高いテレビ受信装置から取得した放送チャンネルを順に選択することで、前記選局指令により選局させる放送チャンネルの数を前記選局手段の数以下に制限することを特徴とする請求項8に記載のミリ波受信装置。
  10. 前記受信チャンネル取得手段は、当該受信装置と端末側の各テレビ受信装置との間の伝送線に設けられた送信ユニットからの送信データに基づき、端末側の各テレビ受信装置が現在受信しているテレビ放送信号の放送チャンネルを取得することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のミリ波受信装置。
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