JP3879555B2 - 衛星放送受信システム及び衛星放送受信方法 - Google Patents

衛星放送受信システム及び衛星放送受信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル衛星放送受信装置単体だけでなく、パーソナルコンピュータ、テレビジョン、カーナビゲーション、ビデオデッキ等の複合機器に適用して好適な衛星放送受信システム及び衛星放送受信方法に関するものである。
【0002】
詳しくは、円偏波の電波を直線偏波の衛星放送波に変換すると共に、当該衛星放送波を増幅し又は変換後の衛星放送波をそのまま出力する衛星放送受信用のアンテナに接続される衛星放送受信装置を備え、衛星放送波の受信可否を検出し、当該検出結果に基づいてアンテナへの電源供給の要否を判別して、衛星放送波の強弱及び複数偏波に対応した電源供給の要否を自動設定できるようにすると共に、衛星放送受信用のアンテナの種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信できるようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】
近年、ディジタル情報処理技術及び情報多重伝送技術の発展に伴いディジタル衛星放送システムを利用される場合が多くなってきた。衛星放送システムを利用する場合は、衛星放送受信用のアンテナや衛星放送受信機が必要となる。この種のアンテナには直下にダウンコンバータが配置され、円偏波の電波を直線偏波の衛星放送波に変換すると共に、当該衛星放送波を増幅し又は変換後の衛星放送波をそのまま衛星放送受信機へ出力するようになされる。
【0004】
このような衛星放送システムにおいては、複数の偏波面を用いて信号を変調し、アンテナに送出する場合がある。この信号を受信する場合には、複数の偏波面を受信できるアンテナが必要となる。また、衛星放送受信時には衛星放送受信機よりダウンコンバータに電源を供給するか否かの設定、ダウンコンバータに電源を供給する場合においてはその電圧の設定、及び、ダウンコンバータの局部発振周波数の違いによる選局周波数の設定等の様々な処理が必要となる。
【0005】
以下、右旋円偏波と左旋円偏波で送出されてきた信号を、ダウンコンバータに与える電源電圧DC11V/15Vで、その受信偏波を切り替えるアンテナ、又は右旋円偏波と左旋円偏波を同時に受信し、独立して出力するアンテナで受信するシステムの例を挙げる。また、衛星放送受信システムとしては、1つのアンテナと1台のデジタル衛星放送受信機とを接続した一対向方式の場合と、1つのアンテナと複数のデジタル衛星放送受信機を接続した共同視聴方式の場合とがあり、それぞれは以下のようなシステムとなる。
【0006】
図18は第1の従来例に係る衛星放送受信システム600の構成例を示すブロック図である。衛星放送受信システム600は一対向方式の場合である。衛星放送受信用のアンテナ10はアンテナ体11及びダウンコンバータ12を備えている。ダウンコンバータ12は電源供給電圧によって受信する偏波を切り替えるものであり、複数偏波を受信処理するものである。
【0007】
このシステム600ではアンテナ体11の直下に設置されたダウンコンバータ12を用いて受信信号の周波数をダウンコンバートし、これにより同軸ケーブルを用いて室内に設けられたデジタル衛星放送受信機9にアンテナ出力を導くようになされる。このとき、衛星放送受信機9より、アンテナ出力用の同軸ケーブルを介してダウンコンバータ12に電源を供給するようになされる。電源供給に関してはユーザにより設定される。
【0008】
このアンテナ10は複数偏波対応のアンテナ体11を有しており、ダウンコンバータ12に与える電源電圧を可変することで、受信する偏波面を切り替えるようになされる。右旋円偏波で送られてきた衛星放送波信号(以下で単に右旋信号という)を受信する場合は、衛星放送受信機9からダウンコンバータ12へDC15Vを供給する。左旋円偏波で送られてきた衛星放送波信号(以下で単に左旋信号という)を受信する場合は、DC11Vを供給するようになされる。
【0009】
図19は第2の従来例に係る衛星放送受信システム700の構成例を示すブロック図である。衛星放送受信システム700は小規模の共同視聴方式の場合である。衛星放送受信用のアンテナ40は複数偏波対応のアンテナ体11及びダウンコンバータ12’を備えており、複数の偏波を同時に受信して独立に出力するものである。ダウンコンバータ12’には局部発振周波数が異なるものが用いられる。ダウンコンバータ12’には混合器6が接続されており、右旋信号(L01)と左旋信号(L02=L01−α)を混合するようになされる。
【0010】
混合器6には分配器2が接続され、ダウンコンバートされた受信信号が二分配される。分配器2の一方の出力は周波数コンバータ8Aを通じて衛星放送受信機#1に導かれている。分配器2の他方の出力は周波数コンバータ8Bを通じ衛星放送受信機#2に導かれている。このとき、衛星放送受信機#1または衛星放送受信機#2より、アンテナ出力用の同軸ケーブルを用いてダウンコンバータ12’に電源を供給するようになされる。電源供給に関してはユーザにより設定される。
【0011】
このアンテナ40は複数偏波対応のアンテナ体11を有しており、ダウンコンバータ12’に与える電源電圧を可変することで、受信する偏波面を切り替えるようになされる。右旋信号を受信する場合は、例えば、衛星放送受信機#2から周波数コンバータ8B、分配器2及び混合器6を通じてダウンコンバータ12’へDC15Vを供給される。左旋信号を受信する場合は、同様にしてDC11Vを供給するようになされる。ダウンコンバータ12’への電源電圧は衛星放送受信機#1から供給する場合もある。
【0012】
図20は第3の従来例に係る衛星放送受信システム800の構成例を示すブロック図である。衛星放送受信システム800は大規模の共同視聴方式の場合である。衛星放送受信用のアンテナ40は複数偏波対応のアンテナ体11及びダウンコンバータ12’を備えており、複数の偏波を同時に受信して独立に出力するものである。ダウンコンバータ12’には混合器6が接続されており、右旋信号(L01)と左旋信号(L02=L01−α)を混合するようになされる。
【0013】
混合器6には増幅器1が接続され、混合後の受信信号が増幅される。増幅器1には分配器2が接続され、ダウンコンバートされた受信信号がn分配される。分配器2にはn台の衛星放送受信機#1〜#nが接続可能になされている。ダウンコンバータ12’には伝送路内の増幅器1からアンテナ出力用の同軸ケーブルを通じて電源を供給するようになされる。増幅器1はAC電源によって駆動される。電源供給に関しては施工事業者やマンション管理業者等により設定される。
【0014】
このアンテナ40は複数偏波対応のアンテナ体11を有しており、ダウンコンバータ12’に与える電源電圧を可変することで、受信する偏波面を切り替えるようになされる。右旋信号を受信する場合は、例えば、増幅器1から混合器6を通じてダウンコンバータ12’へDC15Vを供給される。左旋信号を受信する場合は、同様にしてDC11Vを供給するようになされる。従って、各受信機よりダウンコンバータ12’ヘの電源供給は不要であり、むしろ電源を供給してしまうと、増幅器1を壊してしまう恐れがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来方式に係る衛星放送受信システムによれば、複数の偏波面を持つ衛星放送波を受信する場合において以下のような問題がある。
【0016】
▲1▼ 衛星放送受信システムによれば、一対向方式、大規模・小規模共同視聴方式の違いによって、衛星放送受信機9によりダウンコンバータ12に電源を供給する場合と、衛星放送受信機#1又は#2等によりダウンコンバータ40’に電源を供給する場合と、全く衛星放送受信機#1〜#n等より電源供給をしない場合がある。
【0017】
このため、従来方式の衛星放送受信システムでは、受信アンテナ及びそれに設置されたダウンコンバータの種類、また、これらの出力がどのような接続によってデジタル衛星放送受信機に導かれ、受信機側でどのような設定が必要であるかをユーザがそのシステムを十分理解した上で、ダウンコンバータ用の電源を設定しなければならなかった。従って、ユーザが個々の受信システム、接続方法を理解しなければならず、ユーザにとって電源設定等の処理が煩わしい。
【0018】
▲2▼ また、複数偏波対応の大規模共同視聴システムにおいて、ブロックコンバータを用いた場合、衛星放送受信機#1等に入力される受信信号は右旋円偏波の周波数帯が高いほうに(+α)ずれるようになる。従って、ユーザが右旋円偏波の周波数帯に含まれる放送波を受信して視聴しようとしたとき、図20に示した大規模の共同視聴方式に比べてαだけ高い周波数を選局しなければならなくなる。通常、衛星放送受信システムにおいては、ユーザは直接周波数を指定して選局処理をする訳ではないため、ユーザが選局した時にαだけ周波数をずらすような設定をしなければならない。
【0019】
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、衛星放送波の強弱及び複数偏波に対応した電源供給の要否を自動設定できるようにすると共に、衛星放送受信用のアンテナの種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信できるようにした衛星放送受信システム及び衛星放送受信方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上述した課題は、1つの衛星放送受信用のアンテナを少なくとも2台の衛星放送受信装置で共用可能とする衛星放送受信システムにおいて、アンテナは、衛星放送に係る円偏波の電波を直線偏波の衛星放送波に変換すると共に、所定の電源電圧の供給を受けて偏波変換後の衛星放送波を増幅処理して衛星放送波の信号を出力し、又は、電源供給を受けることなく偏波変換後の衛星放送波をそのまま信号出力し、衛星放送受信装置の各々は、衛星放送波の偏波面を切り替えるための電源電圧をアンテナに供給する電源供給機能を有して、アンテナから得られる増幅後の衛星放送波又は偏波変換後の衛星放送波の信号を受信し、アンテナの初期設定時には、各々の衛星放送受信装置からアンテナへの電源電圧の供給が断たれ、ある所定の衛星放送受信装置は、アンテナへの電源電圧の供給が断たれた状態で、当該アンテナから得られる偏波変換後の衛星放送波をそのまま受信して、衛星放送の周波数帯の存在を判別し、衛星放送の周波数帯が存在するとの判別結果が得られたとき、当該所定の衛星放送受信装置からアンテナへ電源電圧を供給して衛星放送波の受信可否を検出し、衛星放送波の受信可が検出され、かつ、電源電圧の供給が必要であるとの検出結果が得られた場合に、アンテナで偏波面を切り替えるための電源電圧を設定すると共に、当該アンテナで適用される局部発振周波数を設定し、その後、設定された電源電圧及び局部発振周波数でアンテナを動作させて衛星放送の周波数帯から選局される衛星放送波を各々の衛星放送受信装置で受信し、衛星放送波の受信中に、所定の衛星放送受信装置からアンテナへの電源電圧の供給が絶たれた場合は、所定の衛星放送受信装置以外の衛星放送受信装置で、当該アンテナから得られる偏波変換後の衛星放送波をそのまま受信して、衛星放送の周波数帯の存在を判別し、衛星放送の周波数帯が存在するとの判別結果が得られたとき、当該所定の衛星放送受信装置以外の衛星放送受信装置からアンテナへ電源電圧を供給して衛星放送波の受信可否を検出し、衛星放送波の受信可が検出され、かつ、電源電圧の供給が必要であるとの検出結果が得られた場合に、アンテナで偏波面を切り替えるための電源電圧を設定すると共に、当該アンテナで適用される局部発振周波数を設定するようにしたことを特徴とする衛星放送受信システムによって解決される。
【0021】
本発明に係る衛星放送受信システムによれば、アンテナの初期設定時に、各々の衛星放送受信装置からアンテナへの電源電圧の供給が断たれ、ある所定の衛星放送受信装置は、アンテナへの電源電圧の供給が断たれた状態で、当該アンテナから得られる偏波変換後の衛星放送波をそのまま受信して、衛星放送の周波数帯の存在を判別し、衛星放送の周波数帯が存在するとの判別結果が得られたとき、当該所定の衛星放送受信装置からアンテナへ電源電圧を供給して衛星放送波の受信可否を検出し、衛星放送波の受信可が検出され、かつ、電源電圧の供給が必要であるとの検出結果が得られた場合に、アンテナで偏波面を切り替えるための電源電圧を設定すると共に、当該アンテナで適用される局部発振周波数を設定する。通常使用時には、設定された電源電圧及び局部発振周波数でアンテナを動作させて衛星放送の周波数帯から選局される衛星放送波を各々の衛星放送受信装置で受信するものである。
【0022】
また、衛星放送波の受信中に、所定の衛星放送受信装置からアンテナへの電源電圧の供給が絶たれた場合、所定の衛星放送受信装置以外の衛星放送受信装置では、当該アンテナから得られる偏波変換後の衛星放送波がそのまま受信されて、衛星放送の周波数帯の存在が判別され、衛星放送の周波数帯が存在するとの判別結果が得られたとき、当該所定の衛星放送受信装置以外の衛星放送受信装置からアンテナへ電源電圧が供給されて衛星放送波の受信可否が検出される。そして、衛星放送波の受信可が検出され、かつ、電源電圧の供給が必要であるとの検出結果が得られた場合に、所定の衛星放送受信装置以外の衛星放送受信装置では、衛星放送波の偏波面を切り替えるための電源電圧が設定されと共に、当該アンテナで適用される局部発振周波数が設定される。
【0023】
従って、当該受信装置側で衛星放送波の強弱及び複数偏波に対応した電源供給の要否を自動設定することができるので、衛星放送波の受信中に、所定の衛星放送受信装置からアンテナへの電源電圧の供給が絶たれた場合であっても、衛星放送受信用のアンテナの種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信することができる。しかも、ユーザは単に当該受信装置の電源スイッチを投入するだけ、あるいは、受信システム設定開始用の設定スイッチを押すだけで、衛星放送を受信できるようになる。
【0028】
本発明に係る衛星放送受信方法は、衛星放送に係る円偏波の電波を直線偏波の衛星放送波に変換すると共に、所定の電源電圧の供給を受けて当該衛星放送波を増幅し衛星放送波の信号を出力し、又は、電源供給を受けることなく偏波変換後の衛星放送波をそのまま信号出力する衛星放送受信用の1つのアンテナを、衛星放送の偏面波を切り替えるための電源電圧をアンテナに供給する電源供給機能を有して、当該アンテナから得られる増幅後の衛星放送波の信号を受信し、又は、偏波変換後の衛星放送波をそのまま受信する、少なくとも、2つの衛星放送受信系で共用可能とする衛星放送受信方法においてアンテナの初期設定時に、各々の衛星放送受信系からアンテナへの電源電圧の供給を断つステップと、ある所定の衛星放送受信系では、アンテナへの電源電圧の供給が断たれた状態で、当該アンテナから得られる偏波変換後の衛星放送波をそのままを受信して、衛星放送の周波数帯の存在を判別するステップと、衛星放送の周波数帯が存在するとの判別結果が得られたとき、当該ある所定の衛星放送受信系からアンテナへ電源電圧を供給して衛星放送波の受信可否を検出するステップと、衛星放送波の受信可が検出され、かつ、電源電圧の供給が必要であるとの検出結果が得られた場合に、衛星放送波の偏波面を切り替えるための電源電圧をアンテナに設定すると共に、当該アンテナで適用される局部発振周波数を設定するステップと、その後、設定された電源電圧及び局部発振周波数でアンテナを動作させて衛星放送の周波数帯から選局される衛星放送波を各々の衛星放送受信系で受信するステップと、衛星放送波の受信中に、所定の衛星放送受信系からアンテナへの電源電圧の供給が絶たれた場合は、所定の衛星放送受信系以外の衛星放送受信系では、当該アンテナから得られる偏波変換後の衛星放送波をそのまま信号を受信して、衛星放送の周波数帯の存在を判別するステップと、衛星放送の周波数帯が存在するとの判別結果が得られたとき、当該所定の衛星放送受信系以外の衛星放送受信系からアンテナへ電源電圧を供給して衛星放送波の受信可否を検出するステップと、衛星放送波の受信可が検出され、かつ、電源電圧の供給が必要であるとの検出結果が得られた場合に、衛星放送波の偏波面を切り替えるための電源電圧をアンテナに設定すると共に、当該アンテナで適用される局部発振周波数を設定するステップとを有することを特徴とするものである。
【0029】
本発明に係る衛星放送受信方法によれば、衛星放送波の強弱及び複数偏波に対応した電源供給の要否を自動設定することができるので、衛星放送波の受信中に、所定の衛星放送受信系からアンテナへの電源電圧の供給が絶たれた場合であっても、衛星放送受信用のアンテナの種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
続いて、この発明に係る衛星放送受信システム及び衛星放送受信方法の一実施の形態について、図面を参照しながら説明をする。
(1)実施形態
図1は本発明に係る実施形態としての衛星放送受信システム100の構成例を示すブロック図である。
この実施形態では円偏波の電波を直線偏波の衛星放送波に変換すると共に、当該衛星放送波を増幅し又は変換後の衛星放送波をそのまま出力する衛星放送受信用のアンテナに接続される衛星放送受信装置を備え、予めこの衛星放送受信装置で衛星放送波の受信可否を検出し、当該検出結果に基づいてアンテナへの電源供給の要否を判別して、衛星放送波の強弱及び複数偏波に対応した電源供給の要否を自動設定できるようにすると共に、衛星放送受信用のアンテナの種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信できるようにしたものである。
【0031】
図1に示す衛星放送受信システム100では衛星放送受信用のアンテナ10が準備され、円偏波の電波を直線偏波の衛星放送波に変換すると共に、当該衛星放送波を増幅し又は変換後の衛星放送波をそのまま出力するようになされる(個別受信アンテナ接続システム)。アンテナ10は衛星放送受信用のパラボラ状のアンテナ体11と、このアンテナ体11に取り付けられたダウンコンバータ12とを有している。アンテナ体11には右旋円偏波及び左旋円偏波を捕捉できるものが使用される。
【0032】
このアンテナ10には衛星放送受信装置の一例となるディジタル衛星放送受信機30が接続されると共に、そのアンテナ10によって増幅された衛星放送波又はアンテナ10から得られた衛星放送波をそのまま受信するようになされる。衛星放送受信機30にはテレビモニタが接続される。もちろん、これに限られることはなく、テレビモニタ機能付きの衛星放送受信装置であってもよい。
【0033】
この衛星放送受信機30では当該受信機30の電源を投入した際に、衛星放送の周波数帯から選局されるチャネルの受信(搬送)周波数(以下特定の受信周波数又は特定の衛星放送波という)を自動選局検索処理する。衛星放送受信機30には自動選局検索処理をするための受信周波数を記録する書き換え可能な不揮発性の記憶装置が備えられる。このようにすると、選局サーチする受信周波数を時変更することができる。
【0034】
この衛星放送受信機30では例えば、図1の波線内に示すフローチャートのステップA1で衛星放送波の受信可否が検出される。その後、ステップA2で特定の受信周波数において衛星放送波の有無を検出するようになされる。この検出結果に基づいてアンテナ10への電源供給の要否が判別され、ステップA3で当該判別結果に基づいて制御情報が取得される。
【0035】
ステップA4ではこの制御情報に基づいてアンテナ10への電源供給制御を実行するようになされる。例えば、衛星放送受信機30ではアンテナ10に供給するための電源電圧を右旋円偏波又は/及び左旋円偏波に応じて可変するようになされる。もちろん、これに限られることはなく、衛星放送受信機30で特定の衛星放送波を受信中に当該衛星放送波の有無を検出し、この衛星放送波の有無の検出結果に基づいてダウンコンバータ12に供給する電源を制御するようにしてもよい。
【0036】
これを前提にして、衛星放送受信機30では自動選局検索処理する。例えば、当該衛星放送受信機30の電源が投入された際に、アンテナ10ヘの電源供給を行なわない(留保した)状態で、予め衛星放送受信機30で準備されたプログラム、若しくは記憶装置に格納された周波数情報等の制御情報に基づき、選局検索動作が実行される。
【0037】
上述の選局検索動作により、衛星放送波が有ると判断された場合には、アンテナ10への電源供給は不要と判断され、当該受信機30内に「アンテナ10への電源供給は不要とする」ような制御情報が記憶される。衛星放送波が無いと判断された場合には、アンテナ10ヘ電源を供給し、改めて上述した選局検索動作を実行する。この際、アンテナ10ヘ供給する電圧は周波数情報と同様にして、予め衛星放送受信機30で準備されたプログラム、若しくは記憶装置に格納された電圧供給情報等の制御情報に基づき、電源供給制御されるものとする。
【0038】
また、選局検索動作により、放送波が無いと判断された場合には、アンテナ10ヘの電源供給は必要と判断され、その内容を示す制御情報が記憶装置内に記億される。このアンテナ10に電源供給をした状態で選局検索処理をした結果、衛星放送波が無いと判断された場合は、アンテナ10の接続が無いと判断され、アンテナ10ヘの電源供給を止めて通常動作に遷移するようになされる。
【0039】
上述した選局検索処理時の周波数情報、並びに電圧供給情報は、電源供給制御を行なう当該受信機30の制御装置のプログラム、若しくはこの制御装置が参照する記憶装置に格納するようになされる。衛星放送システムの変更による受信周波数や番組配列の変更に対応するため、これらの制御情報は工場出荷時に設定、若しくは衛星放送波を用いた衛星経由のソフトウェアダウンロード等によって設定、書き換えが可能なものとすることが好ましい。もちろん、これに限られることはなく、ユーザによる任意設定や変更等を制限するものではない。
【0040】
このように、本発明に係る実施形態としての衛星放送受信システム100によれば、衛星放送受信機30では初期設定時等において、衛星放送波の受信可否を検出し、当該検出結果に基づいてアンテナ10への電源供給の要否を判別し、通常使用時には当該判別結果に基づいてアンテナ10への電源供給制御を実行するようになされる。
【0041】
従って、当該受信機30側で衛星放送波の強弱及び複数偏波に対応した電源供給の要否を自動設定することができるので、衛星放送受信用のアンテナ10の種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信することができる。しかも、ユーザは単に当該受信機30の電源スイッチを投入するだけ、あるいは、受信システム設定開始用の設定スイッチ等を押すだけで、衛星放送を受信できるようになる。
【0042】
(2)第1の実施例
[衛星放送受信用のアンテナ]
図2は本発明の各実施例に係る衛星放送受信用のアンテナ10の構成例を示すブロック図である。図2に示す例えば衛星放送用(Broadcasting Satellite:BS)用のダウンコンバータ12は少なくとも、偏波変換器21、超低雑音高周波増幅回路22、混合回路23、局部発振回路24、BS−IF帯増幅回路25及び安定化電源回路26を有している。偏波変換器21ではアンテナ体11で捕捉された円偏波の電波を直線偏波の衛星放送波に変換するようになされる。偏波変換器21には増幅器の一例となる超低雑音高周波増幅回路22が接続され、直線偏波の衛星放送波を増幅するようになされる。
【0043】
超低雑音高周波増幅回路22には混合回路23が接続されており、局部発振回路24で発振された局部発振周波数(例えば、10.678GHz)の信号と増幅後の受信信号とを混合するようになされる。混合回路23にはBS−IF帯増幅回路25が接続され、BS−IF帯の衛星放送波の信号(以下でIF信号という)を増幅出力するようになされる。BS−IF帯増幅回路25は結合コンデンサC1を介して出力端子27に接続される。出力端子27には図示しない同軸ケーブルが接続され、この同軸ケーブルが衛星放送受信機30の入力端子に接続される。
【0044】
図2に示すC0は浮遊容量であり、偏波変換器21の出力と出力端子27に寄生するものである。この浮遊容量C0によって偏波変換後の衛星放送波を増幅することなく、そのまま出力するようになされる。もちろん、浮遊容量C0に限られることはなく、正規の静電容量をこれらの間に接続して使用してもよい。この出力端子27にはコイルL1を介して安定化電源回路26が接続されており、衛星放送受信機30から同軸ケーブルを通じて電源電圧、例えば、右旋円偏波に対応してDC15Vを供給し、左旋円偏波に対応してDC11Vを供給するようになされる。
【0045】
この例で、アンテナ体11は円偏波の電波を捕捉するようになされる。このアンテナ体11で捕捉された円偏波の電波は偏波変換器21によって直線偏波の衛星放送波に変換される。そして、当該受信機30側でアンテナ10への電源供給が「要」と判別された場合は、偏波変換器21によって変換された衛星放送波が超低雑音高周波増幅回路22によって増幅される。アンテナ10への電源供給が「否」と判別された場合は、偏波変換器21によって変換された衛星放送波が増幅されることなく、そのまま出力される。
【0046】
[衛星放送受信装置]
図3は本発明に係る各実施例で使用するデジタル衛星放送受信機30の構成例を示すブロック図である。
図3に示すデジタル衛星放送受信機(Digital Integrate Receiver Decoder)30は衛星放送受信装置の一例であり、衛星放送受信用のアンテナ10から得られる衛星放送波を受信する装置である。デジタル衛星放送受信機30は受信手段(フロントエンド)3、制御装置5及びフラッシュメモリ7を有している。
【0047】
受信手段3はアンテナ10からの衛星放送波のIF信号を受信するものであり、ハイパスフィルタ(HPF)31、アンプ32、AGC回路33、PLL回路34、局部発振回路35、90°移相回路36、混合回路37A,37B、ローパスフィルタ38A,38B、ADコンバータ39A,39B、PSK復調器41、イコライザ回路42、TMCC復号器43、トレリスビダビ復号器44、リードソロモン復号器45、シーケンサ46及びCPUインタフェース47を有している。
【0048】
また、受信手段3では受信用のアンテナ10のダウンコンバータ12の出力がHPF)31を通過してアンプ32へIF信号として入力される。アンプ32の利得はAGC回路33によって調整される。アンプ32には混合回路37A,37Bが接続され、増幅後のIF信号と局部発振周波数の信号とが混合される。混合回路37A,37Bには90°移相回路36で90°移相された局部発振周波数の信号が供給される。
【0049】
90°移相回路36には局部発振回路35が接続され、局部発振周波数の信号が供給される。局部発振回路35にはPLL回路34が接続され、CPU55からの制御により、局部発振周波数を位相固定ループを制御するようになされる。PLL回路34はCPUインタフェース47を通じてCPU55に接続されている。
【0050】
当該PLL回路34でCPU55の制御を受けて選局検索動作が実行される。受信周波数に同調したIF信号は、PSK復調器41でPSK復調処理され、TMCC復号器43でTMCC(Transmission and Multiplex Configuration Control:伝送多重制御)信号が復号処理され、トレリスビタビ復号器44で内符号方式による誤り訂正処理がなされ、リードソロモン復号器45で外符号方式による復号処理を受け、データストリーム(Transport Stream)TSとなされる。
【0051】
また、図3に示す制御装置5はシステムバス50を有しており、このシステムバス50にはCPUインタフェース47に接続されると共に、ダウンコンバータ用の電源制御部51、CA(Conditional Access;限定受信方式)デスクランブル部52、デマルチプレックス(DEMUX)回路53、EPGデータデコード&グラフィック処理部54、CPU55、映像復号器56、音声復号器57、ROM58、SDRAM59等が接続されている。
【0052】
ダウンコンバータ用の電源制御部51では当該CPU55からの命令によって、図2に示したダウンコンバータ12に対して電源を供給したり、右旋円偏波又は/及び左旋円偏波に応じて電源電圧を可変するようになされる。この例では右旋円偏波に対応してDC15Vを供給し、左旋円偏波に対応してDC11Vを供給するようになされる。
【0053】
上述のリードソロモン復号器45にはCAデスクランブル部52が接続されてり、データストリームTSがデスクランブル処理される。CAデスクランブル部52にはDEMUX回路53が接続されており、外部からの高速ディジタル信号S1等に基づいてデータストリームTSが映像信号のデータストリームと音声信号のデータストリーム等に分離される。
【0054】
DEMUX回路53には映像復号器56及び音声復号器57が接続されている。映像復号器56では映像信号のデータストリームが伸張/復号され、映像信号となされる。音声復号器57では音声信号のデータストリームが伸張/復号され音声信号となされる。映像信号及び音声信号は図示しないテレビモニタ等に出力される。
【0055】
DEMUX回路53には映像復号器56及び音声復号器57の他にEPGデータデコード&グラフィック処理部54が接続されており、制御情報に基づいて電子番組ガイド表示用のEPG(Electric Program Guide)データがデコードされると共に、その制御情報に基づいてグラフィック処理がなされる。
【0056】
また、衛星放送受信用のアンテナ10の設置を容易にするために、この衛星放送受信機30はアンテナレベル表示機能を有している。アンテナレベルとは、衛星放送受信機30に入力されたIF信号のC/N(Career Noise Ratio)値を表わすものである。この例では受信手段3から出力された、受信信号に含まれるノイズ成分の振幅、受信信号に含まれる位相ノイズ量、トレリスビタビ復号器44によるエラー訂正量及びリードソロモン復号器43によるエラー訂正量等の制御情報に基づいてCPU55内で演算が行われ、EPGデータデコード&グラフィック処理部54からアンテナレベルを示す表示情報等が出力される。この表示情報はEPGデータデコード&グラフィック処理部54からテレビモニタ等へ出力される。
【0057】
上述したシステムバス50には書き換え可能な不揮発性の記憶装置の一例となるフラッシュメモリ7が接続されており、受信手段3における衛星放送波の受信可否に基づいて取得した制御情報を記憶するようになされる。制御情報には自動選局検索処理をするための周波数情報等が含まれる。このようなフラッシュメモリ7を利用することで、選局検索処理(サーチ)する受信周波数を変更することができる。
【0058】
フラッシュメモリ7に記録されているソフトウエアは、CPU55の外部インタフェースI/Fから入力される外部制御信号S2や、放送衛星から受信したデータストリームTSに多重される制御データで書き換え可能なようになされている。これにより、選局周波数や、ダウンコンバータ12に供給する電源電圧等をその後に変更することが可能となされている。
【0059】
また、システムバス50に接続されたCPU55では、受信手段3における衛星放送波の受信可否を検出し、当該検出結果に基づいてアンテナ10への電源供給の要否を判別し、当該判別結果をフラッシュメモリ7に記憶するようになされる。このような受信手段3及びフラッシュメモリ7の入出力を制御する他に、当該衛星放送受信機30の全体制御を行なう。
【0060】
このシステムバス50にはCPU55及びフラッシュメモリ7の他にROM58及びSDRAM59が接続されており、マイクロコントローラを構成するようになされる。CPU55ではROM58に書き込まれたプログラムデータに基づいて当該受信システムを起動し、フラッシュメモリ7に記録されているソフトウェアをSDRAM59に展開し、受信手段3や電源制御部51等の入出力制御を実行するようになされる。
【0061】
例えば、受信手段3ではCPU55からの命令によって、選局動作が行なわれる。選局したチャンネルの受信周波数における衛星放送波の有無はこの受信手段3から出力される制御情報に基づいてCPU55で判定される。制御情報としては、データストリームTSの同期語に対する同期/非同期情報、データストリームTSに含まれるTMCC信号に係る復号器45における同期/非同期情報、トレリスビタビ復号器44における同期/非同期情報、リードソロモン復号器45における同期/非同期情報等が含まれる。デコード及びグラフィック処理後の信号は映像信号及び音声信号として出力される。
【0062】
これらの制御情報の内の一つ、あるいは複数を組み合わせて同期したことが確認されれば、当該衛星放送受信機30は入力信号に同期したことが識別され、衛星放送波が存在することが判別される。
【0063】
CPU55は例えば、当該受信機30の電源を投入した際に、特定の受信周波数を自動選局検索処理するように受信手段3を制御するようになされる。このCPU55では自動選局検索処理した特定の受信周波数において衛星放送波の有無を検出するように受信手段3を制御する。CPU55では自動選局検索処理した特定の受信周波数において衛星放送波の有無を検出し、この検出結果に基づいてアンテナ10の局部発振周波数を特定するようになされる。
【0064】
これら一連の自動選局検索処理により、アンテナ10に設置されたダウンコンバータ12の局部発振周波数、並びにブロックコンバータを使用しているかどうかを判断することができる。この結果に基づき、ユーザが番組を選択した際に、実際に選局する周波数をオフセットさせるか否かをCPU55によって判断させることができる。CPU55は特定されたダウンコンバータ12の局部発振周波数により、選局要求のあった受信周波数をオフセットするようになされる。
【0065】
CPU55では受信手段3によって特定の衛星放送波を受信中に当該衛星放送波の有無を検出し、衛星放送波の有無の検出結果に基づいてダウンコンバータ12に供給する電源を制御するようになされる。このように制御すると、必要な場合にしかダウンコンバータ12には電源が供給されないので、ショート等の事故、破壊等を防ぐことができるだけでなく、エネルギーの省力化にもなる。
【0066】
また、CPU55では自動選局検索処理した特定の受信周波数において衛星放送波の有無を検出し、この検出結果に基づいてアンテナ10が個別受信システム若しくは共同視聴システムであるかを判別するようになされる。このようにすると、一つの受信アンテナ10を複数の受信機30で共有するような場合において、他の受信機30からのダウンコンバータ12ヘの電源供給が途絶えても、自動的に自ら電源供給を行なう為、引き続いての番組受信、視聴が可能となる。
【0067】
図4はアンテナレベルの表示例を示すイメージ図である。図4に示すアンテナレベルの画像表示例によれば、アンテナ10おける現在のC/N(搬送波の電界強度対ノイズの電界強度)の測定値やその最大値が表示される。C/Nの測定値やその最大値に関する表示情報はEPGデータデコード&グラフィック処理部54から得られ、外部に接続されたテレビモニタ等で表示される。この例ではC/Nの測定値「16」がテレビモニタに表示されると共に、アンテナレベルを出力してからの最大値「38」が表示され、最大値「38」に対するC/Nの測定値「16」がバーコード表示するようになされる。
【0068】
図5はA、B、B’チャネル集合に係る衛星放送波の周波数の配列例を示す図である。図5において横軸は周波数である。左側が低周波数域、右側が高周波数域である。縦軸は受信チャネルであり、A、B、B’チャネル集合などである。図5に示す衛星放送波の周波数の配列例によれば、受信手段3に入力されるアンテナ/ダウンコンバータ出力(IF信号)において、A、B、B’チャネル集合に係る衛星放送波の周波数を配列したものである。
【0069】
ここで、Aチャンネル集合に係る衛星放送波は右旋円偏波、Bチャンネル集合に係る衛星放送波は左旋円偏波であり、これらの円偏波は衛星より地上に向けて送信(ダウンリンク)されている。この例ではAチャンネル集合に係る衛星放送波はA1〜A8の8つチャネルが多重化されており、これらのチャネルに周波数帯が割り当てられている。Bチャンネル集合に係る衛星放送波はB1〜B8の8つチャネルが多重化されており、これらのチャネルに周波数帯が割り当てられている。それぞれのA、Bチャネル集合に係る衛星放送波はアンテナ10で受信され、同一の局部発振周波数を持つダウンコンバータ12でダウンコンバートされる。
【0070】
Aチャンネル集合に係る衛星放送波とBチャンネル集合に係る衛星放送波とは周波数的に重なっている為、一条の同軸ケーブルで同時には伝送することができない。また、Aチャンネル集合に係る衛星放送波とBチャンネル集合に係る衛星放送波とは周波数的には重なってはいるものの、それぞれに含まれる各チャンネルの中心周波数は一致しないよう、衛星より地上に向けてダウンリンクされている。
【0071】
B’チャンネル集合に係る衛星放送波は、Bチャンネル集合をAチャンネル集合より低い周波数の局部発振周波数を用いたダウンコンバータ12でダウンコンバートしたもの、若しくは、Bチャンネル集合に係る衛星放送波をブロックコンバータを用いてアップコンバートしたものである。B’1チャンネルは、B1チャンネルを周波数的にシフトしたものである。従って、Bチャンネル集合とB’チャンネル集合は排他で、どちらかが存在すると片側は存在しない関係にある。Aチャンネル集合とB’チャンネル集合は周波数帯が重なっていない為、一条の同軸ケーブルで同時に伝送することができる。
【0072】
このように、本発明に係る実施例としての衛星放送受信機30によれば、衛星放送受信用のアンテナ10から得られる衛星放送波を受信する場合に、受信手段3ではアンテナ10からの衛星放送波が受信される。フラッシュメモリ7には受信手段3における衛星放送波の受信可否に基づいて取得した制御情報が記憶される。
【0073】
例えば、CPU55では受信手段3における衛星放送波の受信可否を検出し、当該検出結果に基づいてアンテナ10への電源供給の要否を判別し、当該判別結果を制御情報としてフラッシュメモリ7に記憶するようになされる。CPU55では受信手段3及びフラッシュメモリ7の入出力が制御される。これを前提にして、CPU55ではフラッシュメモリ7に記憶された制御情報に基づいてアンテナ10への電源供給を制御するようになされる。
【0074】
従って、当該衛星放送受信機30側で衛星放送波の強弱及び複数偏波に対応した電源供給の要否を自動設定することができるので、衛星放送受信用のアンテナ10の種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、アンテナ接続設定方法を理解しなくても確実に衛星放送を受信することができる。しかも、ユーザは単に当該受信機30の電源スイッチを投入するだけ、あるいは、受信システム設定開始用のスイッチを押すだけで、衛星放送を容易に受信し視聴できるようになる。
【0075】
続いて、本発明に係る衛星放送受信機30の応用した各実施例について説明をする。図6〜図8はデジタル衛星放送受信機30による電源供給の要否及び局部発振周波数の検出例(その1〜3)を示すフローチャートである。局部発振周波数の検出はブロックコンバータの使用有無を判別することでもある。
【0076】
第1の実施例では衛星放送受信用のアンテナ10から得られる衛星放送波を図1に示した衛星放送受信システム100で個別に受信する場合を前提とする。予めアンテナ10から衛星放送波を受信して当該衛星放送波の受信可否を検出し、この受信可否の検出結果に基づいてアンテナ10への電源供給の要否を判別し、ここで判別された電源供給の要否に基づく制御情報を取得し、通常使用時には、この制御情報に基づいてアンテナ10への電源供給を制御するようになされる。
【0077】
この例では、ダウンコンバータ12に対する電源供給の要/不要の判定、Bチャンネル集合とB’チャンネル集合のどちらに衛星放送波が存在するかにより、ダウンコンバータ12の局部発振周波数又はブロックコンバータの有無が判定される。個別受信において、アンテナ10の設置時にはアンテナ10の向きによって、ダウンコンバータ12ヘの電源供給が行なわれないまま通常動作に遷移してしまう場合がある。これを解決するために以下の処理を行う。
【0078】
まず、図6に示すフローチャートのステップB1で電源投入の有無が検出される。電源投入前はステップB2に移行して時刻管理等の他の処理がなされる。ステップB1で電源が投入された後は、ステップB3に移行して各チャンネル集合に係る衛星放送波がダウンコンバータ12ヘの電源を供給しない(留保、停止等)状態で受信できるかどうかがCPU55によって判定される。
【0079】
例えば、Aチャンネル集合に係る衛星放送波を代表するチャンネル、ここではステップB4でA1チャンネルが選局される。そして、ステップB5に移行して前述した方法により、A1チャンネルの周波数帯に衛星放送波が存在するかどうかが判定される。
【0080】
ステップB5で衛星放送有りと判別された場合には、ステップB6に移行して「Aチャンネル集合に係る衛星放送波の受信には電源供給不要」とする制御情報がフラッシュメモリ7に記録される。以後、Aチャンネル集合に係る衛星放送波を選局した場合には、ダウンコンバータ12ヘの電源供給は停止(休止)され、この制御情報が当該衛星受信機30の主電源が切られるまで、又は上書きされるまでフラッシュメモリ7に保存される。
【0081】
また、ステップB5の判別結果で衛星放送無しと判別された場合は、ステップB7に移行してB’チャンネル集合に係る周波数帯が存在ずるかどうかが判定される。例えば、B’チャンネル集合に係る衛星放送波を代表するチャンネル、ここではステップB7でB’1チャンネルが選局される。そして、ステップB8に移行して前述した方法により、B’1チャンネルの周波数帯に衛星放送波が存在するかどうかが判定される。
【0082】
ステップB8で衛星放送有りと判別された場合には、ステップB9に移行して「B’チャンネル集合に係る衛星放送波の受信には電源供給不要」とする制御情報がフラッシュメモリ7に記録される。以後、B’チャンネル集合に係る衛星放送波を選局した場合には、ダウンコンバータ12ヘの電源供給は停止(休止)され、この制御情報が当該衛星受信機30の主電源が切られるまで、又は上書きされるまでフラッシュメモリ7に保存される。
【0083】
ステップB8でB’1チャンネルに衛星放送波が存在せず、衛星放送無しと判別された場合は、ステップB10に移行してB’1チャンネルに相当するBチャンネル集合に係る周波数帯の中のB1チャンネル(B’1チャンネルは、B1チャンネルを周波数的にシフトしたものである)を選局する。そして、ステップB11に移行してBチャンネル集合に衛星放送波が存在するかどうかが判別される。
【0084】
Bチャンネル集合に係る周波数帯に衛星放送波が存在する場合はステップB12に移行して「Bチャンネル集合に係る衛星放送波の受信には電源供給不要」とする制御情報がフラッシュメモリ7に記録される。以後、A及びB’チャンネル集合に係る衛星放送波を選局した場合と同様にして、ダウンコンバータ12ヘの電源供給は停止(休止)され、この制御情報が当該衛星受信機30の主電源が切られるまで、又は上書きされるまでフラッシュメモリ7に保存される。
【0085】
更に、図7に示すステップB13以降では、ダウンコンバータ12に電源を供給しない状態で衛星放送波を受信できなかった場合の制御例を示している。つまり、ステップB13でAチャンネル集合に係る衛星放送波の受信に際して電源供給が不要であるか判別される。電源供給が不要である場合はステップB20に移行する。電源供給が必要である場合はステップB14に移行して、Aチャンネル集合に係る衛星放送波を調査するために電源制御部51からダウンコンバータ12ヘDC15Vを供給するようになされる。
その後、ステップB15に移行してAチャンネル集合に係る衛星放送波を代表するA1チャンネルが選局される。そして、ステップB16に移行して前述した方法により、A1チャンネルの周波数帯に衛星放送波が存在するかどうかが判定される。
【0086】
衛星放送有りと判別された場合には、ステップB17に移行して「Aチャンネル集合に係る衛星放送波の受信には電源供給が必要」とする制御情報が図3に示したフラッシュメモリ7に記億される。以後、Aチャンネル集合に係る衛星放送波を選局した場合には、電源制御部51からダウンコンバータ12ヘ電源を供給するような制御情報が当該衛星受信機30の主電源が切られるまで、又は上書きされるまでフラッシュメモリ7に保存される。
【0087】
また、ステップB16の判別結果で衛星放送無しと判別された場合は、ステップB18に移行して「Aチャンネル集合に係る衛星放送は無しであって、電源供給は不要」とする制御情報が当該衛星受信機30の主電源が切られるまで、又は上書きされるまでフラッシュメモリ7に保存される。
【0088】
その後、ステップB19に移行してダウンコンバータへの電源供給が停止される。そして、ステップB20へ移行してB’チャネル集合に係る衛星放送波の受信に際して電源供給が不要であるかが判別される。電源供給が不要である場合は図8に移行して処理を終了する。
【0089】
電源供給が必要である場合はステップB21に移行してBチャネル集合に係る衛星放送波の受信に電源供給が不要であるかが判別される。電源供給が不要である場合は図8に移行して処理を終了する。Bチャネル集合に係る衛星放送波の受信に電源供給が必要である場合は、ステップB22に移行してBチャンネル集合に係る衛星放送波を調査するために電源制御部51からダウンコンバータ12ヘDC15Vを供給するようになされる。
【0090】
その後、ステップB23に移行してB’チャンネル集合に係る衛星放送波を代表するB1チャンネルが選局される。そして、図8示すフローチャートのステップB24に移行して前述した方法により、B’1チャンネルの周波数帯に衛星放送波が存在するかどうかが判定される。
【0091】
B’1チャンネルの周波数帯に衛星放送有りと判別された場合には、ステップB25に移行して「B’1チャンネルの衛星放送の受信にはダウンコンバータ12への電源供給が必要」とする制御情報が図3に示したフラッシュメモリ7に記億される。その後、ステップB26でダウンコンバータ12への電源供給が停止される。
【0092】
ステップB24で衛星放送無しと判別された場合には、ステップB27に移行して「B’チャンネル集合に係る衛星放送は無しであり、ダウンコンバータ12への電源供給が停止」とするような制御情報が当該衛星受信機30の主電源が切られるまで、又は上書きされるまでフラッシュメモリ7に保存される。その後、ステップB28に移行してダウンコンバータへの電源供給が停止される。そして、ステップB29に移行してB1チャンネル集合に係る衛星放送波を調査するために電源制御部51からダウンコンバータ12ヘDC11Vを供給するようになされる。
【0093】
その後、ステップB30に移行してBチャンネル集合に係る衛星放送波を代表するB1チャンネルが選局される。そして、ステップB31に移行して前述した方法により、B1チャンネルの周波数帯に衛星放送波が存在するかどうかが判定される。
【0094】
ステップB31で衛星放送有りと判別された場合は、ステップB32に移行して「Bチャネル集合に係る衛星放送の受信には電源供給が必要」とする制御情報が図3に示したフラッシュメモリ7に記億される。以後、Bチャンネル集合に係る衛星放送波を選局した場合には、ダウンコンバータ12ヘの電源が供給され、この制御情報が当該衛星受信機30の主電源が切られるまで、又は上書きされるまでフラッシュメモリ7に保存される。その後、ステップB33に移行してダウンコンバータへの電源供給が停止される。
【0095】
また、ステップB31の判別結果で衛星放送無しと判別された場合は、ステップB34に移行して「B’チャンネル集合に係る衛星放送は無しであって、ダウンコンバータ12ヘの電源供給は不要である」とする制御情報が当該衛星受信機30の主電源が切られるまで、又は上書きされるまでフラッシュメモリ7に保存される。その後、ステップB35に移行してダウンコンバータへの電源供給が停止される。
【0096】
なお、図8に示したように、B’チャンネル集合に係る周波数帯に衛星放送波が見出された場合は、Bチャンネル集合に係る周波数での調査を行なわないこととしている。これは、前述したように、B’チャンネル集合とBチャンネル集合の存在が、互いに排他の間係にあるからである。
【0097】
この処理により選局されたA1チャンネル,B1チャンネルでは24時間放送が行なわれていることが望ましい。万一、24時間放送が行なわれていない場合は、別のチャンネルを選局する必要がある。この選局チャンネルの情報は、図3におけるフラッシュメモリ7に記億されており、外部I/FやTSに多重するデータによって書き換えが可能な構造となされている。
【0098】
また、ダウンコンバータ12へ供給する電源の電圧、B’1チャンネルがB1チャンネルに対してどの程度の周波数シフトがされているかについても同様にフラッシュメモリ7に記憶されており、外部I/FやTSに多重するデータによって書き換えが可能な構造となされている。
【0099】
この実施例ではA1,B1,B’1チャンネルの選局に関して、A1,B1’,B1の順に選局検索する場合について説明したが、これに限られることはなく、選局する順番をB1,B1’A1のように変えてもよい。
【0100】
また、ダウンコンバータ12ヘの電源供給の要/不要判別、並びに局部発振周波数の検出については、当該衛星放送受信機30の電源投入をトリガとして衛星放送波の検出処理に移行する場合について説明をしたが、これに限られることはなく、ユーザに開放し、「アンテナ設定開始」等の操作によって衛星放送波の検出処理に移行するようにしてもよい。
【0101】
なお、図6〜図8図においてB’1チャンネルを選局する時、アンテナ接続システムによってはB’チャンネル集合に係る周波数帯が分からない場合がある。そのような場合には、図3に示したフラッシュメモリ7に格納された制御情報を使用するのではなく、衛星放送波の周波数をより細かく選局検索してその周波数を探し求めるようにするとよい。
【0102】
うまく衛星放送波を探すことができれば、そのデータストリームTSに含まれるNIT(Network Information Table)にダウンリンクの周波数が記述されているので、ダウンリンクの周波数と選局した衛星放送波の周波数との差分をとればダウンコンバータ12の局部発振周波数を判別することができる。これにより、B’チャンネル集合に係る周波数帯がBチャンネル集合に対してどれくらいシフトしているかが分かる。
【0103】
続いて、A、B、B’チャネルの選局検索及び電源制御例について説明をする。図9はデジタル衛星放送受信機30におけるA、B、B’チャネルの選局検索及び電源制御例を示すフローチャートである。
【0104】
この例では図1に示したような個別受信アンテナ接続システムが採られ、図6〜図8で説明した制御例により、予めA,B,B’チャンネル集合に係る周波数帯の各々についてダウンコンバータ12ヘの電源供給の要又は不要が明確化されている場合を想定する。
【0105】
また、電源制御部51ではユーザが選択したチャンネルに従ってダウンコンバータ12に対しての電源供給を制御するようになされる。ユーザから選択要求が有るチャンネル集合はAまたはBのいずれかである。B’チャンネル集合はあくまでIF信号の伝送系の中でBチャンネル集合を周波数的にシフトしたものであり、ユーザが知る必要は無いものである。
【0106】
これを選局検索及び電源制御条件にして、図9に示すフローチャートのステップC1で衛星放送に係るチャネルの選局指示が有ったかが判別される。チャネル選局の指示が無い場合はステップC2に移行して衛星放送以外の放送を受信する等の他の処理がなされる。ステップC1で衛星放送に係るチャネル選局指示が有った場合は、ステップC3に移行してダウンコンバータ12への電源を停止(留保)し、ステップC4に移行して選局指示に係るチャネルがA又はBのいずれかが判別される。
【0107】
ステップC4でAチャネル集合が選択指示されている場合はステップC5に移行して、フラッシュメモリ7の記録内容を参照し、「Aチャネル集合に係る衛星放送の受信には電源供給不要か」が判別される。Aチャネル集合に係る衛星放送の受信に電源供給が不要である場合は、ステップC7に移行する。Aチャネル集合に係る衛星放送の受信に電源供給が必要である場合はステップC6に移行して電源制御部51からダウンコンバータ12へDC15Vを供給した後、ステップC7に移行する。ステップC7ではAチャネルを選局し、この選局検索処理を終了する。
【0108】
また、ステップC4でBチャネル集合が選択指示されている場合はステップC8に移行してBチャネル集合に係る周波数帯に衛星放送波が有るかが判別される。Bチャネル集合に係る周波数帯に衛星放送波が有る場合はステップC9に移行して「Bチャネル集合に係る衛星放送の受信には電源供給が不要であるか」が判別される。Bチャネル集合に係る衛星放送の受信に電源供給が不要である場合は、ステップC11に移行する。
【0109】
ステップC9でBチャネル集合に係る衛星放送の受信に電源供給が必要である場合は、ステップC10に移行して電源制御部51からダウンコンバータ12へDC11Vを供給した後にステップC11に移行する。ステップC11ではBチャネルを選局し、この選局検索処理を終了する。
【0110】
また、ステップC8でBチャネル集合に係る周波数帯に衛星放送波が無い場合は、ステップC12に移行する。ステップC12ではB’チャネル集合に係る周波数帯に衛星放送波が有るかが判別される。B’チャネル集合に係る周波数帯に衛星放送波が有る場合はステップC13に移行して「B’チャネル集合に係る衛星放送の受信には電源供給が不要であるか」が判別される。B’チャネル集合に係る衛星放送の受信に電源供給が不要である場合は、ステップC15に移行する。
【0111】
ステップC13でB’チャネル集合に係る衛星放送の受信に電源供給が必要である場合は、ステップC14に移行して電源制御部51からダウンコンバータ12へDC15Vを供給した後にステップC15に移行する。ステップC15ではB’チャネルを選局し、この選局検索処理を終了する。なお、ステップC12でB’チャネル集合に係る周波数帯に衛星放送波が無い場合はステップC16に移行してBチャネルを選択し、この選局検索処理を終了する。
【0112】
このように、図9に示したA、B、B’チャネルの選局検索及び電源制御例によれば、図6〜図8に示した制御例によつて、BまたはB’のどちらのチャンネル集合に衛星放送波が存在するかがフラッシュメモリ7を参照することで識別できる。
【0113】
従って、図9に示した制御例では制御情報に従って、ユーザよりBチャンネルの選局要求があった時には、実際にはBチャンネル集合またはB’チャンネル集合のどちらかを選局するようになされる。このとき、たとえ、B’チャンネルを選局したとしても、画面にてチャンネル表示等を行なう場合は、Bチャンネルを選局した旨の表示がなされる。
【0114】
また、ユーザからBチャンネルの選局要求があったとしても、Bチャンネル集合及びB’チャンネル集合に係る周波数帯のいずれにも衛星放送波がないと判別されたときには、ステップC16でユーザの要求通りBチャンネルの周波数帯を選局することとしている。
【0115】
続いて、デジタル衛星放送受信機30におけるアンテナレベル表示時の制御例について説明をする。図10及び図11はデジタル衛星放送受信機30におけるアンテナレベル表示時の制御例(その1、2)を示すフローチャートである。
【0116】
この例では、前述したように、衛星放送受信用のアンテナ10を設置するために、アンテナレベル(C/N)表示を行なう場合を前提とする。つまり、デジタル衛星放送受信機30においては、衛星放送受信用のアンテナ10の設置を容易にする目的から、先に述べた受信信号のC/N測定値を表示する機能がある。
【0117】
この機能では、「衛星放送波が無い」と判断した周波数において、このアンテナレベルを表示した場合には、周波数に対応した電圧でダウンコンバータ12に電源を供給する。この結果、「衛星放送波が有り」と判断された場合には、電源を供給した状態のまま通常動作へ遷移する。逆に、「衛星放送波が無し」と判断され、且つアンテナレベル表示が消された場合には、「アンテナ接続無し」と判断され、ダウンコンバータ12ヘの電源供給を止めて通常動作に遷移するようになされる。
【0118】
これらの制御条件を前提にして、図10に示すフローチャートのステップE1でアンテナレベルの表示モードが設定されているかが判別される。この表示モードはユーザによって操作入力される。表示モードが設定されていない場合はステップE2に移行して映像表示処理等の他の処理がなされる。表示モードが設定されている場合は、ステップE3に移行して当該アンテナ10で現在受信中の周波数帯に衛星放送が有るかが判別される。
【0119】
現在受信中の周波数帯に衛星放送が有る場合は、ステップE4に移行してC/N測定処理及びアンテナレベルの表示処理を実行する。そして、ステップE5に移行してアンテナレベルの表示処理の終了判断をする。この際に、ユーザはテレビモニタのリモコン等を使用して設定完了等のキーコマンドをCPU55へ入力するようになされる。ユーザにより入力された設定完了等のキーコマンドはCPU55で検出するようになされる。キーコマンドの検出によってアンテナレベルの表示処理を終了する。CPU55で設定完了等のキーコマンドを検出されない場合は、ステップE4に戻ってC/N測定値及びアンテナレベルの表示処理を繰り返す。
【0120】
また、ステップE3で現在受信中の周波数帯に衛星放送が無い場合はステップE6に移行してユーザが選局しているのはA(又はB’)、Bチャネルのいずれかどれかが判別される。A又はB’チャネルを選択している場は、ステップE7に移行して電源制御部51からダウンコンバータ12へDC15Vを供給するようになされる。Bチャネルを選択している場は、ステップE8に移行して電源制御部51からダウンコンバータ12へDC11Vを供給するようになされる。
【0121】
その後、ステップE9に移行してC/N測定値及びアンテナレベルの表示処理を実行する。そして、ステップE10に移行してアンテナレベルの表示処理の終了判断をする。この際に、ユーザにより入力されるキーコマンドをCPU55で検出して終了判断をするようになされる。ユーザ入力されたキーコマンドを検出してアンテナレベルの表示処理の終了する。設定完了等のキーコマンドを検出されない場合は、ステップE9に戻ってC/N測定値及びアンテナレベルの表示処理を繰り返す。
【0122】
そして、ステップE10でアンテナレベルの表示処理の終了した場合は、ステップE11に移行して現在受信中の周波数帯に衛星放送が有るかが判別される。現在受信中の周波数帯に衛星放送が有る場合は、ステップE12に移行してCPU55ではアンテナ調整完了と判断される。その後、ステップE13に移行して現在選局中のチャネルはA(又はB’)、Bチャネルのいずれかが判別される。
【0123】
Aチャネルが選択されている場合はステップE14に移行してAチャネル集合に係る衛星放送は電源供給が必要であるとする内容の制御情報をフラッシュメモリ7に記録される。その後、アンテナレベルの表示処理を終了する。
【0124】
また、Bチャネルが選択されている場合はステップE15に移行してBチャネル集合に係る衛星放送は電源供給が必要であるとする内容の制御情報をフラッシュメモリ7に記録される。その後、アンテナレベルの表示処理を終了する。B’チャネルが選択されている場合はステップE16に移行してB’チャネル集合に係る衛星放送は電源供給が必要であるとする内容の制御情報をフラッシュメモリ7に記録される。その後、アンテナレベルの表示処理を終了する。
【0125】
なお、ステップE11で現在受信中の周波数帯に衛星放送が無いと判別された場合はステップE17に移行してアンテナ10は調整されていないと判別され、ステップE18に移行してダウコンバータ12への電源供給を停止するようになされる。
【0126】
このように、図10及び図11に示したアンテナレベル表示時の制御例によれば、ステップE1でアンテナレベルの表示モードが設定され、ステップE3で衛星放送波を受信している状態では、既にアンテナ10の調整は終わったものとして、単純に前述の方法によって入力信号のC/Nを測定し、図4に示したような画面にアンテナレベルを表示することができる。
【0127】
また、ステップE3で衛星放送波を受信していない場合は、これからアンテナ10の設置/調整を行なうものとして、実際に選局しているチャンネルに従って、ステップE6〜ステップE8でダウンコンバータ12に電源を供給するようになされる。
【0128】
その結果、ステップE11で衛星放送波が有りと判別された場合には、受信アンテナ10の調整が終わり、ダウンコンバータ12に電源を供給する必要があると判別され、ステップE12〜ステップE16で以後はダウンコンバータ12へ電源を供給するようになされる。
【0129】
もしも、衛星放送波が無しと判別された場合には、アンテナ10の設置/調整は行なわれなかったものとして、ダウンコンバータ12ヘの電源供給を停止して、アンテナレベルの表示処理を終了するようになされる。
【0130】
従って、衛星放送受信用のアンテナ10の種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信することができる。しかも、ユーザは単に当該受信機30の電源スイッチを投入するだけ、あるいは、受信システム設定開始用の設定スイッチ等を押すだけで、衛星放送を受信できるようになる。
【0131】
(3)第2の実施例
図12は本発明に係る第2の実施例としての衛星放送受信システム200の構成例を示すブロック図である。
この実施例では特定の衛星放送波を受信中に当該衛星放送波の有無を検出し、衛星放送波の有無の検出結果に基づいてダウンコンバータ12に供給する電源を制御する。このようにすると、必要な場合にしかダウンコンバータ12には電源が供給されないため、ショート等の事故、破壊等を防ぐことができるだけでなく、エネルギーの省力化を図れる。
【0132】
図12に示す衛星放送受信システム200は1つの衛星放送受信用のアンテナ10を例えば1世帯の衛星放送受信機#1と衛星放送受信機#2とで共用するようなシステムである。アンテナ10のダウンコンバータ12には電流通過型の分配器2が接続されており、この分配器2には2台の衛星放送受信機#1及び衛星放送受信機#2が接続され、IF信号を分配するようになされている。衛星放送受信機#1や衛星放送受信機#2等には図3に示したディジタル衛星放送受信機30が使用され、分配されたIF信号に基づいて衛星放送受信するようになされる。
【0133】
この例では、衛星放送受信機#2からダウンコンバータ12ヘ電源供給が行なわれている。従って、衛星放送受信機#1はダウンコンバータ12ヘ電源を供給する必要が無く、電源供給を停止していても、衛星放送が受信される。このとき、衛星放送受信機#1で衛星放送を受信し、視聴を行なっているとき、何らかの理由で衛星放送受信機#2によりダウンコンバータ12ヘ供給している電源が断たれた場合を想定すると、衛星放送受信機#1でも放送を受信することがでなくなってしまう。このシステム200ではこのような不具合を無くせるようにしたものである。
【0134】
続いて、衛星放送受信システム200における通常受信時のダウンコンバータ12への電源供給制御について説明をする。図13及び図14は衛星放送受信機#2における通常使用時のダウンコンバータ12への電源供給の制御例(その1、2)を示すフローチャートである。
【0135】
この実施例では先に衛星放送受信機#2によりダウンコンバータ12に対して電源が供給されている場合を前提とする。つまり、衛星放送受信機#1では電源投入と共にダウンコンバータ12ヘの電源供給が不要と判断され、その結果として、ダウンコンバータ12ヘの電源供給は停止したまま通常動作へと遷移するものである。
【0136】
従って、衛星放送受信機#1でからダウンコンバータ12ヘの電源を供給することなく、衛星放送を受信することができる。この状態で、何らかの理由により衛星放送受信機#2からダウンコンバータ12ヘの電源供給が停止すると、衛星放送受信機#1でも受信不能となってしまう。
【0137】
衛星放送受信機#1では、ある選択周波数にて衛星放送を受信しており、途中で放送波が「有り→無し」に変化した場合を想定する。このとき、衛星放送受信機#1では分配先の受信機#2よりダウンコンバータ12ヘの電源供給が停止したものと判断され、試行的にダウンコンバータ12ヘの電源供給が開始される。
【0138】
この結果、衛星放送受信機#1では衛星放送波が「無し→有り」に変化した場合は、電源を供給したまま通常状態に遷移する。衛星放送波が「無しのまま」と判断された場合は、「停波」したものとみなし、再びダウンコンバータ12ヘの電源供給を停止して通常動作に遷移するようになされる。
【0139】
これを電源供給条件にして、図13に示すフローチャートのステップF1で当該アンテナ10で現在受信中の周波数帯に衛星放送が有るかが判別される。現在受信中の周波数帯に衛星放送が無い場合は、ステップF2に移行して地上波放送の受信処理等の他の処理を実行する。現在受信中の周波数帯に衛星放送が有る場合は、ステップF3に移行して現在受信中の放送から「放送無し」に変化したかが判別される。現在受信中の放送から「放送無し」に変化していない場合は、ステップF4に移行して他の処理がなされる。
【0140】
また、ステップF3で「放送無し」に変化した場合は、ステップF5に移行して現在、ダウンコンバータ12に電源供給しているかが判別される。現在、ダウンコンバータ12に電源供給がなされている場合は、ステップF6に移行して衛星からの放送波が停止(停波)している状態と判断し、電源供給処理を中止する。
【0141】
ステップF5でダウンコンバータ12に電源が供給されていない場合は、ステップF7に移行してユーザが選局しているのはA(又はB’)、Bチャネルのいずれかどれかが判別される。A又はB’チャネルを選択している場は、ステップF8に移行して電源制御部51からダウンコンバータ12へDC15Vを供給するようになされる。Bチャネルを選択している場は、ステップF9に移行して電源制御部51からダウンコンバータ12へDC11Vを供給するようになされる。
【0142】
その後、ステップF10に移行して現在受信中の周波数帯に衛星放送が有るかが判別される。現在受信中の周波数帯に衛星放送が有る場合は、図14に示すフローチャートのステップF11に移行してCPU55では他の機器からダウンコンバータ12への電源供給が停止したと判断される。その後、ステップF12に移行して現在選局中のチャネルはA(又はB’)、Bチャネルのいずれかが判別される。
【0143】
Aチャネルが選択されている場合はステップF13に移行してAチャネル集合に係る衛星放送は電源供給が必要であるとする内容の制御情報をフラッシュメモリ7に記録される。その後、ダウンコンバータ12への電源供給制御を終了する。また、Bチャネルが選択されている場合はステップF14に移行してBチャネル集合に係る衛星放送は電源供給が必要であるとする内容の制御情報をフラッシュメモリ7に記録される。
【0144】
B’チャネルが選択されている場合はステップF15に移行してB’チャネル集合に係る衛星放送は電源供給が必要であるとする内容の制御情報をフラッシュメモリ7に記録される。なお、ステップF10で現在受信中の周波数帯に衛星放送が無い場合は、ステップF16に移行して衛星からの放送波が停止(停波)している状態と判断し、電源供給処理を中止する。
【0145】
このように、本発明の第2の実施例に係る衛星放送受信システム200によれば、図13に示したステップF3で衛星放送が「有り→無し」を検出された後、ステップF5で自らがダウンコンバータ12ヘ電源を供給しているかどうかが判別される。従って、電源を供給中であれば、ステップF6で衛星放送波が停止したと判別し、何も処理を行なわずに終了するようになされる。
【0146】
電源を供給していない場合は、ステップF7で選局しているチャンネルに従い、ダウンコンバータ12に対してステップF8、F9で試しに電源を供給する。その結果、ステップF10で「放送有り」の検出がされた場合は、例で挙げたように、他の機器からダウンコンバータ12に対して供給されていた電源がステップF11で断たれたものと判別し、以後ダウンコンバータ12にはステップF13〜F15で電源供給が必要と判別される。また、ステップF10で結局、衛星放送が無いと判別された場合は、ステップF16で衛星放送波が停波したものとし、供給していたダウンコンバータ12ヘの電源供給をステップF17で停止して処理を終了するようになされる。
【0147】
従って、1つの衛星放送受信用のアンテナ10を複数の衛星放送受信機#1、#2等で共有するような場合においても、第1の実施例に係る衛星放送波の強弱及び複数偏波に対応した電源供給の要否の自動設定方式を当該衛星放送受信システム200に応用することができるので、他の衛星放送受信機#2からのダウンコンバータ12ヘの電源供給が途絶えても、自動的に自ら電源供給を行なうため、引き続いての番組受信及び視聴が可能となる。これにより、衛星放送受信用のアンテナ10の種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信することができる。
【0148】
(4)第3の実施例
図15は本発明に係る第3の実施例としての衛星放送受信システム300の構成例を示すブロック図である。
図15に示す衛星放送受信システム300は1つの衛星放送受信用のアンテナ10をn世帯の衛星放送受信機#1〜#nで共用するようなシステム(マンション等の共同視聴システム)である。アンテナ10のダウンコンバータ12には増幅器1が接続されており、受信信号(IF信号)を伝送路内で増幅するようになされる。増幅器1はAC電源によって駆動される。この場合、ダウンコンバータ12への電源はアンテナ出力用の同軸ケーブルを通じて増幅器1から供給される。
【0149】
この増幅器1には分配器2が接続されており、増幅後の受信信号をn世帯に分配する(導く)ようになされる。分配器2にはn台(複数)の衛星放送受信機#1〜#nが接続可能なようになされる。各々の衛星放送受信機#1等では分配された受信信号基づいて衛星放送受信するようになされる。各々の衛星放送受信機#1等には図3に示したディジタル衛星放送受信機30が使用される。
【0150】
この例でも各々の衛星放送受信機#1等において選局検索処理がなされる。例えば、特定の受信周波数において衛星放送波の有無を検出し、この検出結果に基づいてアンテナ10が個別受信システム若しくは共同視聴システムであるかを判別するようになされる。このようにすると、各衛星放送受信機#1等よりダウンコンバータ12への電源供給が不要、この例では増幅器1への電源供給が不要であることが識別される。
【0151】
このように、第3の実施例としての衛星放送受信システム300によれば、選局検索処理した特定の受信周波数において衛星放送波の有無を検出し、この検出結果に基づいてアンテナ10が個別受信システム若しくは共同視聴システムであるかを判別することができる。しかも、衛星放送受信機#1等から伝送路内の増幅器1へ電源が供給されないので、当該増幅器1を正常状態に維持することができる。
【0152】
(5)第4の実施例
図16は本発明に係る第4の実施例としての衛星放送受信システム400の構成例を示すブロック図である。
図16に示す衛星放送受信システム400は、複数偏波対応の衛星放送受信用の1つのアンテナ40に複数の衛星放送受信機#1,#2が接続された場合である。アンテナ40は複数偏波対応のアンテナ体11及びダウンコンバータ12’を備えており、複数の偏波を同時に受信して独立に出力するものである。
【0153】
ダウンコンバータ12’では右旋信号(L01)と左旋信号(L02)を出力するようになされる。右旋信号(L01)と左旋信号(L02)とを等しくすることで、ダウンコンバータ12’における局部発振周波数を同じにすることができる。ダウンコンバータ12’の一方の出力にはブロックコンバータ(アップコンバータ)4が接続され、ユーザが右旋円偏波の周波数帯に含まれる放送波を受信して視聴しようとしたとき、右旋円偏波の周波数帯を高いほうに+αだけ自動的にずらすようになされる。
【0154】
ダウンコンバータ12’の他方の出力及びブロックコンバータ4の出力には混合器6が接続されており、周波数帯を+αだけ高いほうにずらされた右旋信号(L01)と、左旋信号(L02=L01)を混合するようになされる。受信周波数を上げてから混合器6で混合するようにしたためである。また、混合することで一条の同軸ケーブルで伝送できるようになる。
【0155】
混合器6には分配器2が接続され、ダウンコンバートされた受信信号が二分配される。分配器2の一方の出力は周波数コンバータ8Aを通じて衛星放送受信機#1に導かれている。分配器2の他方の出力は周波数コンバータ8Bを通じ衛星放送受信機#2に導かれている。
【0156】
衛星放送受信機#1又は衛星放送受信機#2はアンテナ出力用の同軸ケーブルを用いてダウンコンバータ12’に電源(DC電圧)を供給するようになされる。電源供給に関して第1〜第3の実施例と同様にして衛星放送受信機#1又は#2等によって自動設定される。もちろん、衛星放送受信機#1,#2等には図3に示した衛星放送受信機30が使用され、ダウンコンバータ用の電源制御部51ではアンテナ40に供給するための電源電圧を右旋円偏波又は/及び左旋円偏波に応じて可変するようになされる。
【0157】
上述の周波数コンバータ8A等は、このDC電圧によって周波数変換を行なうが、DC15Vの場合には変換動作を行わず、DC11Vの場合の時のみダウンコンバート動作を行なうようになされる。また、ダウンコンバータ用の電源を経由する周波数コンバータ8A、8Bや分配器2等には、逆流防止ダイオードが挿入されている。
【0158】
このアンテナ40は複数偏波対応のアンテナ体11を有しており、ダウンコンバータ12’に与える電源電圧を可変することで、受信する偏波面を切り替えるようになされる。アンテナ40には複数の円偏波を同時に受信し、独立して受信信号を出力するタイプのアンテナが使用される。なぜなら、電圧で偏波面を切り替えるタイプのアンテナを使用した場合では、複数の衛星放送受信機#1,#2等で互いに独立して異なる偏波面の受信信号を受信できないからである。
【0159】
アンテナ体11に設置されたダウンコンバータ12’には、衛星放送受信機#1又は#2側から周波数コンバータ8A、分配器2を経由して電源が供給され、DC11V/15Vのどちらでも動作するようになされる。右旋信号を受信する場合、例えば、衛星放送受信機#2から周波数コンバータ8B、分配器2及び混合器6を通じてダウンコンバータ12’へDC15Vを供給される。左旋信号を受信する場合は、同様にしてDC11Vを供給するようになされる。ダウンコンバータ12’への電源電圧は衛星放送受信機#1から供給する場合もある。
【0160】
このシステム400においては、伝送路に挿入された周波数コンバータ8A等は、同軸ケーブルを用いて供給された電圧によって受信周波数をダウンコンバートするようになされる。右旋円偏波で送られてきた衛星放送波を受信する場合にはDC15V、左旋円偏波で送られてきた衛星放送波を受信する場合にはDC11Vを衛星放送受信機#1又は#2側からダウンコンバータ40へ出力するようになされる。
【0161】
このように、第4の実施例としての衛星放送受信システム400によれば、複数偏波対応のアンテナ体11及びダウンコンバータ12’から成るアンテナ40及び、ブロックコンバータ4を備え、衛星放送受信機#1又は#2側からダウンコンバータ12’に与える電源電圧を可変することで、受信する偏波面を切り替えるようになされる。
【0162】
従って、ユーザが右旋円偏波の周波数帯に含まれる放送波を受信して視聴しようとしたとき、衛星放送受信機#1又は#2側から右旋円偏波の周波数帯を高いほうに+αだけ自動的にずらすことができる。これにより、衛星放送受信用のアンテナ40の種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信することができる。
【0163】
(6)第5の実施例
図17は本発明に係る第5の実施例としての衛星放送受信システム500の構成例を示すブロック図である。
図17に示す衛星放送受信システム500は、複数偏波対応の衛星放送受信用の1つのアンテナ40にn世帯の衛星放送受信機#1〜#nが接続された場合である。アンテナ40は複数偏波対応のアンテナ体11及びダウンコンバータ12’を備えており、複数の偏波を同時に受信して独立に出力するものである。
【0164】
ダウンコンバータ12’では右旋信号(L01)と左旋信号(L02)を出力するようになされる。右旋信号(L01)と左旋信号(L02)とを等しくすることで、ダウンコンバータ12’における局部発振周波数を同じにすることができる。ダウンコンバータ12’の一方の出力には第4の実施例と同様にしてブロックコンバータ(アップコンバータ)4が接続され、ユーザが右旋円偏波の周波数帯に含まれる放送波を受信して視聴しようとしたとき、右旋円偏波の周波数帯を高いほうに+αだけ自動的にずらすようになされる。
【0165】
ダウンコンバータ12’の他方の出力及びブロックコンバータ4の出力には混合器6が接続されており、周波数帯を+αだけ高いほうにずらされた右旋信号(L01)と、左旋信号(L02=L01)を混合するようになされる。受信周波数を上げてから混合器6で混合するようにしたためである。また、混合することで一条の同軸ケーブルで伝送できるようになる。
【0166】
混合器6には増幅器1が接続されており、受信信号(受信信号)を伝送路内で増幅するようになされる。増幅器1はAC電源によって駆動される。この場合、ダウンコンバータ12’への電源はアンテナ出力用の同軸ケーブルを通じて増幅器1から供給される。
【0167】
この増幅器1には分配器2が接続されており、増幅後の受信信号をn世帯に分配する(導く)ようになされる。分配器2にはn台(複数)の衛星放送受信機#1〜#nが接続可能なようになされる。各々の衛星放送受信機#1等では分配された受信信号基づいて衛星放送受信するようになされる。各々の衛星放送受信機#1等には図3に示したディジタル衛星放送受信機30が使用される。
【0168】
この例でも各々の衛星放送受信機#1等において選局検索処理がなされる。例えば、特定の受信周波数において衛星放送波の有無を検出し、この検出結果に基づいてアンテナ10が個別受信システム若しくは共同視聴システムであるかを判別するようになされる。このようにすると、各衛星放送受信機#1等よりダウンコンバータ12への電源供給が不要、この例では増幅器1への電源供給が不要であることが識別される。
【0169】
このように、第5の実施例としての衛星放送受信システム500によれば、複数偏波対応のアンテナ体11、ダウンコンバータ12’から成るアンテナ40及び、ブロックコンバータ4を備え、伝送経路内の増幅器1からダウンコンバータ12’に与える電源電圧を可変することで、受信する偏波面を切り替えるようになされる。
【0170】
従って、ユーザが右旋円偏波の周波数帯に含まれる放送波を受信して視聴しようとしたとき、伝送路内の増幅器1側から右旋円偏波の周波数帯を高いほうに+αだけ自動的にずらすことができる。これにより、衛星放送受信用のアンテナ40の種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信することができる。
【0171】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る衛星放送受信システムによれば、1つの衛星放送受信用のアンテナを少なくとも2台の衛星放送受信装置で共用する場合に、円偏波の電波を直線偏波の衛星放送波に変換すると共に、当該衛星放送波を増幅し又は変換後の衛星放送波をそのまま出力する衛星放送受信用のアンテナに各々の衛星放送受信装置が接続され、衛星放送波の受信中に、所定の衛星放送受信装置からアンテナへの電源電圧の供給が絶たれた場合であっても、所定の衛星放送受信装置以外の衛星放送受信装置で衛星放送波の受信可否が検出され、当該検出結果に基づいてアンテナへの電源供給の要否を判別し、当該判別結果に基づいてアンテナへの電源供給制御を実行するものである。
【0172】
この構成によって、当該受信装置側で衛星放送波の強弱及び複数偏波に対応した電源供給の要否を自動設定することができるので、衛星放送波の受信中に、所定の衛星放送受信装置からアンテナへの電源電圧の供給が絶たれた場合であっても、衛星放送受信用のアンテナの種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信することができる。しかも、ユーザは単に当該受信装置の電源スイッチを投入するだけ、あるいは、受信システム設定開始用の設定スイッチを押すだけで、衛星放送を受信できるようになる。
【0175】
本発明に係る衛星放送受信方法によれば、衛星放送波の受信中に、所定の衛星放送受信系からアンテナへの電源電圧の供給が絶たれた場合に、アンテナから衛星放送波を受信して当該衛星放送波の受信可否を検出し、この受信可否の検出結果に基づいてアンテナへの電源供給の要否を判別し、この電源供給の要否に基づく制御情報を取得し、通常使用時と同様にして、この制御情報に基づいてアンテナへの電源供給を制御するようになされる。
【0176】
この構成によって、衛星放送波の強弱及び複数偏波に対応した電源供給の要否を自動設定することができるので、衛星放送波の受信中に、所定の衛星放送受信系からアンテナへの電源電圧の供給が絶たれた場合であっても、衛星放送受信用のアンテナの種類やアンテナ接続システム等について特別な知識が無くとも、また、理解しなくても確実に衛星放送を受信することができる。
【0177】
この発明はデジタル衛星放送受信装置単体だけでなく、当該衛星放送受信機能を内蔵したパーソナルコンピュータ、テレビジョン、カーナビゲーション、ビデオデッキ等の複合機器に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としての衛星放送受信システム100の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の各実施例に係る衛星放送受信用のアンテナ10の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る各実施例で使用するデジタル衛星放送受信機30の構成例を示すブロック図である。
【図4】アンテナレベルの表示例を示すイメージ図である。
【図5】A、B、B’チャネル集合に係る衛星放送波の周波数の配列例を示す図である。
【図6】デジタル衛星放送受信機30による電源供給の要否及び局部発振周波数の検出例(その1)を示すフローチャートである。
【図7】デジタル衛星放送受信機30による電源供給の要否及び局部発振周波数の検出例(その2)を示すフローチャートである。
【図8】デジタル衛星放送受信機30による電源供給の要否及び局部発振周波数の検出例(その3)を示すフローチャートである。
【図9】デジタル衛星放送受信機30におけるA、B、B’チャネルの選局検索及び電源制御例を示すフローチャートである。
【図10】デジタル衛星放送受信機30におけるアンテナレベル表示時の制御例(その1)を示すフローチャートである。
【図11】デジタル衛星放送受信機30におけるアンテナレベル表示時の制御例(その2)を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る第2の実施例としての衛星放送受信システム200の構成例を示すブロック図である。
【図13】衛星放送受信機#2における通常使用時のダウンコンバータ12への電源供給の制御例(その1)を示すフローチャートである。
【図14】衛星放送受信機#2における通常使用時のダウンコンバータ12への電源供給の制御例(その2)を示すフローチャートである。
【図15】本発明に係る第3の実施例としての衛星放送受信システム300の構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る第4の実施例としての衛星放送受信システム400の構成例を示すブロック図である。
【図17】本発明に係る第5の実施例としての衛星放送受信システム500の構成例を示すブロック図である。
【図18】第1の従来例に係る衛星放送受信システム600の構成例を示すブロック図である。
【図19】第2の従来例に係る衛星放送受信システム700の構成例を示すブロック図である。
【図20】第3の従来例に係る衛星放送受信システム800の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・増幅器、2・・・分配器、3・・・受信手段、4・・・ブロックコンバータ、5・・・制御装置、6・・・混合器、7・・・フラッシュメモリ(記憶装置)、8A,8B・・・周波数コンバータ、9,30・・・衛星放送受信機、10,40・・・アンテナ、11・・・アンテナ体、12・・・ダウンコンバータ、21・・・偏波変換器、22・・・超低雑音高周波増幅回路、23・・・混合回路、24・・・局部発振回路、BS−IF帯増幅回路、26・・・安定化電源回路、51・・・電源制御部、55・・・CPU(制御装置)、100〜500・・・衛星放送受信システム

Claims (5)

  1. 1つの衛星放送受信用のアンテナを少なくとも2台の衛星放送受信装置で共用可能とする衛星放送受信システムにおいて
    前記アンテナは、
    前記衛星放送に係る円偏波の電波を直線偏波の衛星放送波に変換すると共に、所定の電源電圧の供給を受けて偏波変換後の衛星放送波を増幅処理して衛星放送波の信号を出力し、又は、電源供給を受けることなく偏波変換後の衛星放送波をそのまま信号出力し、
    前記衛星放送受信装置の各々は、
    前記衛星放送波の偏波面を切り替えるための電源電圧を前記アンテナに供給する電源供給機能を有して、前記アンテナから得られる増幅後の衛星放送波又は偏波変換後の衛星放送波の信号を受信し、
    前記アンテナの初期設定時には、
    各々の前記衛星放送受信装置から前記アンテナへの電源電圧の供給が断たれ、
    ある所定の前記衛星放送受信装置は、
    前記アンテナへの電源電圧の供給が断たれた状態で、当該アンテナから得られる偏波変換後の衛星放送波の信号を受信して、衛星放送の周波数帯の存在を判別し、
    前記衛星放送の周波数帯が存在するとの判別結果が得られたとき、
    当該所定の前記衛星放送受信装置から前記アンテナへ電源電圧を供給して衛星放送波の受信可否を検出し、
    前記衛星放送波の受信可が検出され、かつ、電源電圧の供給が必要であるとの検出結果が得られた場合に、
    前記アンテナで偏波面を切り替えるための電源電圧を設定すると共に、当該アンテナで適用される局部発振周波数を設定し、
    その後、
    設定された前記電源電圧及び局部発振周波数で前記アンテナを動作させて前記衛星放送の周波数帯から選局される衛星放送波を前記各々の衛星放送受信装置で受信し、
    前記衛星放送波の受信中に、前記所定の衛星放送受信装置からアンテナへの電源電圧の供給が絶たれた場合、
    前記所定の衛星放送受信装置以外の衛星放送受信装置で、
    当該アンテナから得られる偏波変換後の衛星放送波をそのまま受信して、衛星放送の周波数帯の存在を判別し、
    前記衛星放送の周波数帯が存在するとの判別結果が得られたとき、
    当該所定の衛星放送受信装置以外の前記衛星放送受信装置から前記アンテナへ電源電圧を供給して衛星放送波の受信可否を検出し、
    前記衛星放送波の受信可が検出され、かつ、電源電圧の供給が必要であるとの検出結果が得られた場合に、
    前記アンテナで偏波面を切り替えるための電源電圧を設定すると共に、当該アンテナで適用される局部発振周波数を設定するようにしたことを特徴とする衛星放送受信システム。
  2. 前記アンテナは、
    少なくとも、前記衛星放送に係る円偏波の電波を捕捉するアンテナ体と、
    前記アンテナ体で捕捉された円偏波の電波を直線偏波の衛星放送波に変換する偏波変換器と、
    前記偏波変換器によって変換された衛星放送波を増幅する高周波増幅器と、
    前記高周波増幅器によって高周波増幅された衛星放送波の信号周波数と局部発振周波数とを混合する混合回路と、
    前記混合回路から出力される受信信号を帯域増幅して衛星放送波の信号を出力する帯域増幅器とを有し、
    当該アンテナは、
    前記電源電圧の供給が絶たれた場合は偏波変換後の衛星放送波を寄生容量を介してその まま信号出力し、
    前記電源電圧が供給されている場合は前記帯域増幅器から衛星放送波の信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の衛星放送受信システム。
  3. 前記衛星放送受信装置は
    前記衛星放送波の偏波面を切り替えるための右旋円偏波用の電源電圧及び左旋円偏波用の電源電圧を前記アンテナに供給する電源制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の衛星放送受信システム
  4. 衛星放送に係る円偏波の電波を直線偏波の衛星放送波に変換すると共に、所定の電源電圧の供給を受けて当該衛星放送波を増幅し衛星放送波の信号を出力し、又は、電源供給を受けることなく偏波変換後の衛星放送波をそのまま信号出力する衛星放送受信用の1つのアンテナを、前記衛星放送の偏面波を切り替えるための電源電圧を前記アンテナに供給する電源供給機能を有して、当該アンテナから得られる増幅後の衛星放送波の信号を受信し、又は、偏波変換後の衛星放送波をそのまま受信する、少なくとも、2つの衛星放送受信系で共用可能とする衛星放送受信方法において、
    前記アンテナの初期設定時に、
    各々の前記衛星放送受信系から前記アンテナへの電源電圧の供給を断つステップと、
    ある所定の前記衛星放送受信系では、
    前記アンテナへの電源電圧の供給が断たれた状態で、当該アンテナから得られる偏波変換後の衛星放送波をそのままを受信して、衛星放送の周波数帯の存在を判別するステップと、
    前記衛星放送の周波数帯が存在するとの判別結果が得られたとき、
    当該所定の前記衛星放送受信系から前記アンテナへ電源電圧を供給して衛星放送波の受信可否を検出するステップと、
    前記衛星放送波の受信可が検出され、かつ、電源電圧の供給が必要であるとの検出結果が得られた場合に、
    前記衛星放送波の偏波面を切り替えるための電源電圧を前記アンテナに設定すると共に、当該アンテナで適用される局部発振周波数を設定するステップと、
    その後、
    設定された前記電源電圧及び局部発振周波数で前記アンテナを動作させて前記衛星放送の周波数帯から選局される衛星放送波を前記各々の衛星放送受信系で受信するステップと、
    前記衛星放送波の受信中に、前記所定の衛星放送受信系からアンテナへの電源電圧の供給が絶たれた場合は、
    前記所定の衛星放送受信系以外の衛星放送受信系では、
    当該アンテナから得られる偏波変換後の衛星放送波をそのまま信号を受信して、衛星放送の周波数帯の存在を判別するステップと、
    前記衛星放送の周波数帯が存在するとの判別結果が得られたとき、
    当該所定の衛星放送受信系以外の前記衛星放送受信系から前記アンテナへ電源電圧を供給して衛星放送波の受信可否を検出するステップと、
    前記衛星放送波の受信可が検出され、かつ、電源電圧の供給が必要であるとの検出結果が得られた場合に、
    前記衛星放送波の偏波面を切り替えるための電源電圧を前記アンテナに設定すると共に、当該アンテナで適用される局部発振周波数を設定するステップとを有することを特徴とする衛星放送受信方法。
  5. 前記アンテナで衛星放送波の偏波面を切り替える際に、右旋円偏波用の電源電圧又は左旋円偏波用の電源電圧を当該アンテナに供給することを特徴とする請求項4に記載の衛星放送受信方法
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