JP5026197B2 - 圧電デバイス、及びその製造方法 - Google Patents

圧電デバイス、及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5026197B2
JP5026197B2 JP2007220741A JP2007220741A JP5026197B2 JP 5026197 B2 JP5026197 B2 JP 5026197B2 JP 2007220741 A JP2007220741 A JP 2007220741A JP 2007220741 A JP2007220741 A JP 2007220741A JP 5026197 B2 JP5026197 B2 JP 5026197B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crystal
electrode
temperature solder
vibrating piece
conduction path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007220741A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009055394A (ja
Inventor
浩 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Dempa Kogyo Co Ltd filed Critical Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority to JP2007220741A priority Critical patent/JP5026197B2/ja
Publication of JP2009055394A publication Critical patent/JP2009055394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5026197B2 publication Critical patent/JP5026197B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/161Cap
    • H01L2924/1615Shape
    • H01L2924/16152Cap comprising a cavity for hosting the device, e.g. U-shaped cap

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

本発明は、圧電振動片を使った圧電デバイス、及びこの圧電デバイスを製造するための製造方法に関する。
従来、移動体通信機器やOA機器等の小型軽量化及び高周波数化に伴って、それらに用いられる圧電振動子も、より一層の小型化及び高周波数化への対応が求められている。
従来、圧電振動子は、リード電極と回路基板上のコンタクト部とをハンダ付けして導通していたが、パッケージ部材の下面に外部端子を形成することにより、表面実装を可能とした表面実装型の圧電振動子が多く用いられるようになってきている。このような圧電振動子は、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
特開平6−343017号公報
特許文献1に開示された圧電振動子は、ガラス又はセラミックスからなるパッケージ部材内の引き出し電極上に水晶振動片を、導電性接着剤や共晶材料からなる接合剤を用いて、固定している。また、蓋もガラス又はセラミックスを使用している。金属材料の蓋を使用する場合には、蓋に絶縁層として液状ガラスを塗布後酸化させてガラス層を設ける工程を必要としている。
特許文献1に示す工程では、水晶振動片をパッケージ部に導電接着剤で接着する工程や、パッケージ部を何回にも分けて組み立てる工程がある。このため、大量生産するためにはより簡便な方法で大量生産する方法が望まれている。
本発明の目的は、導電接着剤を使わずパッケージの一部と圧電振動片とを一体形成するとともに高温ハンダを塗布したリッドで密封封止を行う圧電デバイスを提供することを目的とする。また簡略化によるコスト低減が可能な、圧電デバイスを製造する製造方法を提供することである。
第1の観点による圧電デバイスは、第1外部電極及び第2外部電極を有しプリント基板にハンダペーストにより固定される圧電デバイスである。そして圧電デバイスは、片面に高温ハンダ層が形成された蓋部と、第1面に形成された第1電極パターンと第2面に形成された第2電極パターンとを有し、第1電極パターンから第2面に高温ハンダ層の高温ハンダが流れる第1導通路が形成された圧電振動片と、第1導通路から流れ出た高温ハンダがさらに下に流れ且つ第1外部電極と導通する第2導通路を有するベースと、を備える。
このような構成により、蓋部に形成された高温ハンダが溶け出して第2導通路を封止することができる。このため簡易な方法で大量に生産することができる。
第2の観点による圧電デバイスは、第1導通路と第2導通路の壁面には金属膜が形成されている。
この構成により、高温ハンダが第1導通路と第2導通路との壁を伝わって下に流れることができる。
第3の観点による圧電デバイスにおいて、第1電極パターンは第1励振電極とこの第1励振電極に導通する第1接続電極とを有し、第1接続端子は高温ハンダ層と接触し、第1励振電極と高温ハンダ層との間には隙間が形成される。
第1接続端子が高温ハンダ層と接触しているため、蓋部に形成された高温ハンダが第1接続端子に流れる。その一方で、第1励振電極と高温ハンダ層とが接触していないため第1励振電極に高温ハンダが流れ落ちることはない。
第4の観点による圧電デバイスにおいて、第2電極パターンが第2励振電極とこの第2励振電極に導通する第2接続電極とを有し、ベースが第2外部端子と導通するスルーホール部が形成され、第2接続端子がスルーホール部と接触し、第2励振電極とベースとの間には隙間が形成される。
第2接続端子は直接スルーホール部に接触して駆動信号を得ることができるとともに、圧電振動片とベースとの間には隙間が形成されるため圧電振動片の振動に影響を与えない。
第5の観点による圧電デバイスの高温ハンダの溶融温度は、ハンダペーストの溶融温度よりも高い270度以上であることを特徴とする請求項1又は請求項4のいずれか一項に記載の圧電デバイス。
一般にプリント基板に圧電デバイスを実装する際に使用される鉛を含まないSn−Ag−Cuハンダがハンダペーストとして使用される。そのSn−Ag−Cuハンダ融点は約218°Cであるので、圧電デバイスを実装する炉内温度も最高で260°C程度である。このため圧電デバイスの製造に使用された高温ハンダが圧電デバイスの表面実装時に溶け出すことはない。
第6の観点による圧電デバイスにおいて、第1電極パターンは第1励振電極とこの第1励振電極に導通する第1接続電極とを有し、第2電極パターンは第2励振電極とこの第2励振電極に導通する第2接続電極とを有し、圧電振動片は第1接続電極と第2接続電極との間に空隙が形成されている。
流れた高温ハンダが第1導通路を通らないで流れたり大量の高温ハンダが流れ出したりした場合であっても、第1接続電極と第2接続電極との間に空隙が形成されているので、高温ハンダが第2接続電極に流れ出して短絡することがない。
第7の観点による圧電デバイスの蓋部は、その周囲にのみ高温ハンダ層が形成されている。
高温ハンダ層が蓋部の周囲にのみ形成されているので、溶け出した高温ハンダが誤って第1励振電極に付着することもない。
第8の観点による圧電デバイスの製造方法は、第1面に形成された第1電極パターン、第2面に形成された第2電極パターン、及び第1電極パターンから第2面に形成される第1導通路が形成された圧電振動片と、第2導通路が形成されたベースとを、第1導通路と第2導通路とを合わせて配置する第1配置工程と、片面に高温ハンダ層が形成された蓋部を、この高温ハンダ層が第1導通路に接するように圧電振動片に配置する第2配置工程と、第2配置工程後に、蓋部、圧電振動片及びベースを重ね合わせた状態で真空又は不活性ガスの高温槽で加熱する加熱工程と、を備える。そして、この加熱工程により、高温ハンダ層からの高温ハンダが溶けて流れ出し第1導通路と第2導通路に流れ出て、この第2導通路を高温ハンダが封止する。
この製造方法によれば、蓋部、圧電振動片及びベースを重ねて配置し高温槽で加熱することで、高温ハンダ層からの高温ハンダが溶けて流れ出し第1導通路と第2導通路に流れ出て、この第2導通路を高温ハンダが封止することができる。このため簡易に圧電デバイスを製造することができる。
第9の観点による圧電デバイスは、加熱工程により高温ハンダ層と圧電振動片とが接合される。
この構成によ、第2導通路を高温ハンダが封止するだけでなく、高温ハンダ層と圧電振動片との接合が完了する。
第10の観点による圧電デバイスは、第1配置工程は、第2配置工程の前に圧電振動片とベースとを接合する。
蓋部、圧電振動片及びベースの材質が異なっている場合には接合温度が異なる場合があるため圧電振動片とベースとの接合を、蓋部との接合とは別の工程で行ってもよい。
本発明の圧電デバイスは、簡易な方法で製造することができるため、大量に製造することができるとともにコストダウンを図ることができる。
<第1水晶振動子100の構成>
以下、本発明の各実施形態にかかる第1水晶振動子100について、図面を参照して説明する。図1Aは、本発明の第1実施形態にかかる第1水晶振動子100の概略図を示している。
図1A(a)は全体斜視図であり、(b)は(c)のBB断面図である。図1A(c)は第1水晶外枠50の上面図であり、(d)は第1ベース70の上面図である。
図1A(a)及び(b)から理解されるように、第1水晶振動子100は第1水晶振動片60を備えた第1水晶外枠50を中心として、その第1水晶外枠50の下に第1ベース70が接合され、第1水晶外枠50の上に第1リッド20が接合されている。つまり、ベース70が接合された水晶外枠50に第1リッド20を溶融接合技術により封止した構成になっている。
第1水晶振動子100の最上部の第1リッド20は、例えばコバール合金[鉄(Fe/ニッケル(Ni)/コバルト(Co)合金]製で構成される。第1リッド20の材質には、コバール合金以外にアルミニューム(Al)、ステンレススチールなどの金属、又はパイレックス(登録商標)ガラスや、ホウ珪酸ガラス、及びアルミナからなるセラミックスが用いられる。第1リッド20の片面には、例えば融点が270°C以上300°C以下の高温ハンダ21が塗布されている。第1実施形態では第1リッド20は一定厚さに形成されている。高温ハンダ21の組成は金(Au)と錫(Sn)との合金である。
第1リッド20に塗布される高温ハンダ21は、(c)に示す金属層30と同じように第1リッド20の周囲にのみ形成されればよい。またコバール合金の片面全面に高温ハンダ21が形成されている金属板が市販されているので、第1リッド20の片面全面が高温ハンダ21であってもよい。
図1A(b)に示すように、第1水晶外枠50部分の上面に第1金属膜30及び裏面に第2金属膜40を備える。第1金属膜30及び第2金属膜40は、第1水晶外枠50の周囲にスパッタリングもしくは真空蒸着をして金属膜を形成しフォトリソグラフィ工程を経て作成される。具体的には、第1金属膜30及び第2金属膜40は、下地としてクロム(Cr)、ニッケル(Ni)、又はチタン(Ti)などをスパッタリングで形成し、その上に金層(Au)又は銀(Ag)を重ねた金属膜を使用する。本実施形態では、第1金属膜30及び第2金属膜40は、ニッケル層の厚みが500Å〜1000Å、金層の厚みが500Å〜1000Å程度に作成される。
また、図1A(c)に示すように、第1水晶外枠50はその中央部いわゆるATカットの第1水晶振動片60を有しており、第1水晶外枠50は第1連結部90及び第2連結部95で第1水晶振動片60を保持する。第1水晶振動片60は、第1水晶外枠50、第1連結部90及び第2連結部95と比べて両面とも若干薄くなっている。また第1連結部90は第1スルーホール91を備えている。第1水晶振動片60は、第1主面に第1励振電極31及び第2主面に第2第2励振電極33を形成しており、第1励振電極31は第1連結部90に形成されている第1接続電極35とつながっており、第2励振電極33は第2連結部95の第2主面側に形成された第2接続電極(不図示)につながっている。これらに電圧が加えられると第1水晶振動片60は所定の周波数で振動する。
第1励振電極31及び第2励振電極33並びに第1接続電極35及び第2接続電極は、第1金属膜30及び第2金属膜40と同時にフォトリソグラフィ工程で作成される。そして、第1接続電極35は第1金属膜30と接続している。また第1水晶振動片60の外形を規定する開口62は水晶エッチングにより形成されている。第1スルーホール91は開口62を形成する際に同時に作成される。
図1A(b)及び(c)に示すように、第1スルーホール91はその内面に金属膜が形成された貫通穴(導通路)であり、第1金属膜30及び第2金属膜40と同時に下地のクロム層の上に金層が形成される。
図1A(d)に示す第1ベース70は、パイレックス(登録商標)ガラスもしくはホウ珪酸ガラス、アルミナからなるセラミックス又は水晶のいずれかで構成され、一定の厚さである。第1ベース70は、底面にメタライジングされた外部電極72及び外部電極74を備えており、上面から底面まで貫通する第2スルーホール71及び第3スルーホール73を備えている。また第1ベース70の上面の周囲には金層を含む金属膜45が形成されている。この第1ベース70の金属膜45は第1水晶外枠50の第2金属膜40と密着固定するために用いられるため、第2スルーホール71及び第3スルーホール73とは接続されていない。
第2スルーホール71は、その内面に金属膜が形成された貫通穴(導通路)であり、第1ベース70の上面から第1ベース70の底面に設けられた外部電極72に接続する。第3スルーホール73は金属が充填され封止された状態で外部電極74に接続する。
仮にパイレックス(登録商標)ガラスもしくはホウ珪酸ガラスで構成されたガラスベースであれば、図1A(d)に示すように、ガラスベース70は、第1水晶外枠50の裏面に形成した第2金属膜40と同様な形状の金属膜45(例えば下地はクロム層、表面は金層)を、ガラスベース70の表面に形成する。そして第1水晶外枠50の裏面に形成した第2金属膜40の金層とガラスベース70の表面に形成した金属膜45の金層とが合わされ、350°C前後の温度の中で加圧される。そうすれば、金層同士が接着し強固な結合が行われ第1パッケージ80が形成される。
仮にセラミックスで構成されたセラミックベース70であれば、図1A(d)に示すように、セラミックスベース70は、第1水晶外枠50の裏面に形成した第2金属膜40と同様な形状の金属膜45(例えば下地はタングステン(W)、表面は金層)を印刷技術でセラミックスベース70の表面に形成する。そして第1水晶外枠50の裏面に形成した第2金属膜40の金層とセラミックベース70の表面に形成した金属膜45の金層とが合わされ、350°C前後の温度の中で加圧される。そうすれば、金層同士が接着し強固に結合が行われ第1パッケージ80が形成される。
仮に水晶で構成された水晶ベース70であれば、水晶ベース70と第1水晶外枠50とは互いに水晶であるためシロキサン結合(Si−O−Si)によって結合される。このため、(b)に示す金属層40及び(d)に示すような金属膜45は不要となる。シロキサン結合は、水晶ベース70と第1水晶外枠50との両方の接面を清浄な状態にして、その接合面を貼り合わせ、その後350°C前後のアニールを行うことによって結合が行われる。
なお、第1ベース70がガラス、セラミックス又は水晶のいずれであっても、第1スルーホール91及び第2スルーホール71の貫通穴は合致していなかればならない。この理由は第1水晶振動子100の製造方法で説明する。
<第1水晶振動子100の製造方法>
図1Bは、図1A(b)の点線で囲った部分の拡大断面図である。図1Bは、第1水晶外枠50と第1ベース70とが接合された第1パッケージ80に第1リッド20がかぶせられている状態である。第1リッド20がかぶせられた第1パッケージ80は不図示のテーブルに載置されて不図示の真空中もしくは不活性ガス中の高温槽に送られる。真空もしくは不活性ガス中の高温槽は320°C以上例えば330°Cに設定されている。
上述したように第1リッド20の片面の全面に高温ハンダ21が塗布されている。この第1リッド20の高温ハンダ21は第1水晶外枠50の第1金属膜30と接触している。前述したように高温ハンダ21の融点は270°Cから300°Cに設定されている。このため、約320°Cの高温槽の中で高温ハンダ21は溶け出して、高温ハンダ21と第1金属膜30とが密着する。真空もしくは不活性ガス中の高温槽であるから第1パッケージ80内部も真空もしくは不活性ガスで満たされる。また、高温槽の温度が320°Cであり、第1水晶外枠50と第1ベース70との接合が取れてしまうこともない。
第1リッド20の高温ハンダ21は第1水晶振動片60の第1接続電極35とも接触している。このため、溶け出した高温ハンダ21は毛細管現象により第1接続電極35に伝わる。第1接続電極35は第1スルーホール91とつながっており、溶け出した高温ハンダ21は毛細管現象で第1スルーホール91に流れていく。さらに第1スルーホール91を通過した高温ハンダ21は第1スルーホール71に流れていく。第1パッケージ80は不図示のテーブルの載置されているため、第1スルーホール71まで流れた高温ハンダ21は底面に溜まる。したがって高温ハンダ21が第1スルーホール71の貫通孔を塞ぐことになり、第1パッケージ80の真空封止もしくは不活性ガス封止ができることになる。
第1水晶外枠50は、第1水晶振動片60の第1連結部90と第2連結部95との間に開口(空隙)62を有している。このため、溶けた高温ハンダ21が誤って第1水晶振動片60の裏面に流れて第2励振電極33と短絡することがない。
<第2水晶振動子110の構成>
図2(a)は、第2の実施形態にかかる第2水晶振動子110の断面図であり、(b)は、第2リッド26の内面部を示す平面図であり、(c)は第2水晶外枠56の上面図であり、(d)は第2ベース76の上面図である。なお、第2実施形態において第1の実施形態にかかる第1水晶振動子100と同じ部材に対しては同じ符号を用いる。
第2の実施形態では、第2リッド26にはリッド用凹部27が設けられ、第2ベース76にベース用凹部77が設けられる。そして第2水晶振動子110は、第2水晶振動片66を備えた第2水晶外枠56を中心として、その第2水晶外枠56の下にベース用凹部77を設けた第2ベース76が接合され、第2水晶外枠56の上にリッド用凹部27を設けた第2リッド26が接合されている。
図2(b)の第2リッド26は、第1の実施形態と同様に例えばコバール合金が設けられる。第2リッド26のリッド用凹部27を除く全面に、融点が270°C以上300°C以下の高温ハンダ21が塗布されている。リッド用凹部27は切削加工などにより形成する。第2リッド26の片面全面に高温ハンダ21を塗布した後に切削加工を行えば、周囲にのみ高温ハンダ21が設けられた第2リッド26を得ることができる。
図2(c)の第2水晶外枠56は第2水晶振動片66を備えている。第1の実施形態の第1水晶外枠50とは、第2水晶外枠56と第2水晶振動片66との厚さが一定である点で異なっている。このため水晶振動片を薄くエッチングする工程が不要な点で有利であり、また、エッチングする必要がないため第2水晶振動片66及び第2水晶外枠56の厚さは薄くてよく、ランバード人工水晶から多くの水晶ウエハを切り出すことができコストダウンが図れる。
図2(d)の第2ベース76にも、ベース用凹部77が設けられている。仮にパイレックス(登録商標)ガラスもしくはホウ珪酸ガラスで構成されたガラスベースであれば、切削加工によりベース用凹部77を形成することができる。セラミックスで構成されたセラミックベース70であれば、くり貫いたグリーンシートと底面になるグリーンシートとを重ね合わせてから焼結すればベース用凹部77を形成することができる。また、水晶からなる水晶ベースであればエッチングによりベース用凹部77を形成することができる。
そして第1の実施形態と同様に、第2水晶外枠56の裏面に形成した第2金属膜40の金層とガラス又はセラミックベース76の表面に形成した金属膜45の金層とが合わされ、350°C前後の温度の中で加圧される。そうすれば、金層同士が接着し強固な結合が行われ第2パッケージ86が形成される。また、第1の実施形態と同様に、水晶ベース76であれば第2金属膜40又は金属膜45は不要となり、シロキサン結合で結合される。
真空もしくは不活性ガス封止を行う際には、第2パッケージ86に凹部を設けた第2リッド26を載せて、320°C以上の真空中あるいは不活性ガス中の高温槽に入れる。高温槽内で高温ハンダ21が溶け出し、溶けた高温ハンダ21は、第2パッケージ86を接合し封止すると同時に、毛細管現象で第2水晶振動片66の第1スルーホール91及び第2ベース76の第2スルーホール71に流れて、第2スルーホール71の貫通孔が塞がれる。
<第1水晶振動子100及び第2水晶振動子110の使われ方>
第1実施形態では、第1リッド20及び第1ベース70は平面のままで第1水晶振動片60を薄くすることで、第1水晶振動片60は支障なくAT振動することができる。一方で第2実施形態では、第2リッド26及び第2ベース76に凹部を形成し第2水晶振動片60は水晶外枠56と同じ厚さのままで。第2水晶振動片66は支障なくAT振動することができた。実施形態で説明したAT振動子以外にも音叉型水晶振動子などに対しても同様に本実施形態を適用することができる。
第1水晶振動子100及び第2水晶振動子110が携帯電話その他の電子機器のプリント基板に載置される際には、チップマウンターでプリント基板に塗布されたリフローハンダ上に第1水晶振動子100及び第2水晶振動子110が載置される。そしてプリント基板がリフロー炉に送り込まれ、第1水晶振動子100及び第2水晶振動子110がプリント基板にハンダ付けされる。
一般に、表面実装に用いられるリフローハンダは、鉛を含まないSn−Ag−Cuハンダが使用されそのSn−Ag−Cuハンダ融点は約218°Cである。このためリフロー炉内の温度は250°C前後であり最大温度でも260°程度である。これに対して、高温ハンダ21の融点は例えば270°C以上である。従って、第1水晶振動子100及び第2水晶振動子110のプリント基板への実装時に、第1水晶振動子100及び第2水晶振動子110から高温ハンダ21が溶け出す虞はない。
<水晶外枠50及び水晶振動片60の製造工程>
図3は、本実施形態の水晶ウエハ10を示した概略平面図である。図3に示す状態は、水晶ウエハ10から第1水晶振動片60及び、第1水晶外枠50をエッチングで同時に形成した状態を示した図である。水晶ウエハ10に第1水晶外枠50が形成され、第1水晶外枠50は、例えば8×6行列のマトリックス状に配置されている。水晶ウエハ10に配置する第1水晶外枠50の数は、水晶ウエハ10の大きさに従いマトリックス状で、行列を増減してもよい。
図4は、水晶ウエハ10における第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60の一部を拡大した概略平面図である。第1水晶外枠50は、水晶ウエハ10から開口領域52がエッチングされることにより所定の大きさに形成されている。第1水晶外枠50の外周の一部分には連結部51が形成されている。連結部51は、水晶ウエハ10と第1水晶外枠50とを連結して、複数の第1水晶外枠50を水晶ウエハ10単位で同時に扱うことができるようにしている。第1水晶振動片60は、第1水晶外枠50から開口領域62がエッチングされることにより所定の大きさに形成されている。第1水晶振動片60の外周の一部分には第1連結部90及び95が形成されている。第1連結部90及び95は、第1水晶外枠50と圧電振動片60とを連結している。第1水晶外枠50の上面に第1金属膜30が形成されている。不図示の裏面にも第2金属膜40が同様に形成されている。第1連結部90にはスルーホール91が形成されている。以下の説明では、説明の便宜上、1つの第1水晶振動片60を備えた第1水晶外枠50のみに対して処理を行う。
図5ないし図9は、水晶外枠及び水晶振動片を形成するためのフローチャートである。各図フローチャートの右側に、第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60の断面を示す。図5は、第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60の外形パターン形成するためのフローチャートである。
図5のステップ102では、水晶ウエハ10の全面に耐蝕膜として、第1金属膜30及び第2金属膜40をスパッタリングもしくは蒸着などの手法により形成する。水晶ウエハ10を使用する場合に、金(Au)や銀(Ag)等を直接成膜することは困難なため、下地としてクロム(Cr)、ニッケル(Ni)又はチタン(Ti)等を使用する。第1金属膜30の厚みはクロム層と金層とを合わせて1000Å〜2000Åである。図5(a)は、この状態の水晶ウエハ10を示した断面図である。第1金属膜30及び第2金属膜40は同時に形成することができまた同じ構成であるが、図1A及び図2で説明したように便宜上区別した符号を付ける。
ステップS104では、第1金属膜30が形成された水晶ウエハ10に、フォトレジスト層36を全面にスピンコートなどの手法で均一に塗布する。フォトレジスト層36としては、例えば、ノボラック樹脂によるポジフォトレジストを使用できる。図5(b)はこの状態の水晶ウエハ10を示した断面図である。
ステップS106では、不図示の露光装置を用いて、フォトマスクに描かれた第1水晶振動片60及び第1水晶外枠50の外形パターンをフォトレジスト層36が塗布された水晶ウエハ10に露光する。図5(c)は露光されたフォトレジスト42を有する単結晶水晶ウエハ10を示した断面図である。
ステップS108では、水晶ウエハ10のフォトレジスト層36を現像して、感光したフォトレジスト層42を除去する。さらに、露出した第1金属膜30を、例えば金層に対してヨウ素とヨウ化カリウムの水溶液を用いて、クロム層に対して硝酸第2セリウムアンモニウムと酢酸との水溶液でエッチングする。水溶液の濃度、温度及び水溶液に浸している時間を調整して余分な箇所が侵食されないようにする。これで第1金属膜30を除去することができる。こうすることで、図5(d)に示すように、第1水晶外枠50の外形パターン及び第1水晶振動片60の外形パターンの水晶ウエハ10が現われる。
ステップS110では、第1水晶外枠50の外形パターン及び第1水晶振動片60の外形パターンを形成するために水晶のウェットエッチングを行う。すなわち、フッ酸(HF)又は重フッ化アンモン(NH4F・HF)をエッチング液として、フォトレジスト層36及び第1金属膜30から露出した水晶ウエハ10を、第1水晶外枠50の外形及び第1水晶振動片60の外形になるようにウェットエッチングを行う。図5(e)はエッチングされた水晶ウエハ10であり、図4で示したように開口領域52、開口領域62及びスルーホール91が形成された状態である。
ステップS112では、第1水晶振動片60の厚さを薄く調整するため、残ったフォトレジスト36が除去され、その後新たにフォトレジスト層36’が、スピンコート又はスプレーで塗布される。図5(f)に示すように、第1水晶外枠50に新たにフォトレジスト層36’が形成される。
図6は、第1水晶振動片60の厚さを薄く調整するためのフローチャートである。
次に、図6のステップS114では、図6(g)に示すように、露光装置を用いて、フォトマスクに描かれた圧電振動片60の外形パターンをフォトレジスト層36が塗布された第1水晶外枠50に露光する。図6(g)は露光されたフォトレジスト42’を有する第1水晶外枠50を示した断面図である。
ステップS116では、露光されたフォトレジスト42’が現像され除去される。次いで露出した第1金属膜30を、例えば金層に対してヨウ素とヨウ化カリウムの水溶液、クロム層に対して硝酸第2セリウムアンモニウムと酢酸との水溶液でエッチングする。水溶液の濃度、温度及び水溶液に浸している時間を調整して余分な箇所が侵食されないようにする。図6(h)は、この状態の第1水晶外枠50を示す。
ステップS118では、第1水晶振動片60の厚さを薄く調整するために第1水晶振動片60のウェットエッチングを行う。すなわち、フッ酸(HF)又は重フッ化アンモン(NH4F・HF)をエッチング液として、フォトレジスト層42’及び第1金属膜30から露出した水晶振動片の水晶を目的の厚さになるようにウェットエッチングを行う。図6(i)は、いわゆるハーフエッチングを行った状態の第1水晶外枠50を示す。
ステップS120では、残ったフォトレジスト層36’を除去する。次いで露出した第1金属膜30を、例えば金層に対してヨウ素とヨウ化カリウムの水溶液、クロム層に対して硝酸第2セリウムアンモニウムと酢酸との水溶液でエッチングする。水溶液の濃度、温度及び水溶液に浸している時間を調整して余分な箇所が侵食されないようにする。次いで、第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60に、第1金属膜30及び第2金属膜40をスパッタリングもしくは蒸着などの手法により形成する。この際に、第1スルーホール91となる領域にも金属膜を蒸着する。
ステップS122では、第1金属膜30が形成された第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60に、フォトレジスト層36”を全面にスピンコートなどの手法で均一に塗布する。図6(k)はこの状態の第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60を示した断面図である。
図7は、第1水晶外枠50に金属膜及び第1水晶振動片60に励振電極などの電極パターンを形成するためのフローチャートである。
図7のステップS124では、フォトマスクに描かれた第1水晶振動片60の上面の第1励振電極31及び第1水晶外枠50の上面の第1金属膜30のパターンをフォトレジスト層36”が塗布された第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60に露光する。なお、第1スルーホール91には金層及びクロム層を形成するため、第1スルーホール91に相当するフォトレジスト層36”を感光させない。図7(l)は露光されたフォトレジスト42”を有する第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60を示した断面図である。
ステップS126では、露光されたフォトレジスト42”が現像され除去される。次いで露出した第1金属膜30をエッチングする。図7(m)は、この状態の第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60を示した断面図である。
ステップS128では、残ったフォトレジスト層36”を除去する。第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60を純水で洗浄して、第1励振電極31及び第2励振電極33が形成された第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60が得られる。また第1スルーホール91には金属膜が形成されている。図7(n)は、この状態の第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60を示した断面図である。
これまでの工程により、第1水晶振動片60に第1励振電極31、第2励振電極33及び第1スルーホール91内の金属膜、並びに第1水晶外枠50に第1金属膜30及び第2金属膜40のパターンが形成された第1水晶外枠50が得られた。
なお、第2水晶外枠56及び第2水晶振動片66を製造する際には、上述したステップS112からテップS118を省く工程となる。
次に、第1パッケージ80を形成する工程について説明する。第2パッケージ86について説明しないが同じ工程である。
図8は、第1ベース70に第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60を接合し第1パッケージ80を形成するためのフローチャートである。
図8のステップS202では、第2スルーホール71及び第3スルーホール73を形成させた第1ベース70を用意する。本フローチャートではホウ珪酸ガラスを使用した第1ベース70で説明する。
ステップS204では、第2スルーホール71及び第3スルーホール73内面に金属膜を蒸着あるいは、スパッタリング装置を用いて形成させる。第1ベース70の裏面には外部電極72及び外部電極74を形成させる。さらにガラス第1ベース70の場合は、金属層45を形成させる。
ステップS206では、第1ベース70にステップS130で形成された第1水晶外枠50を重ね、第1水晶外枠50の裏面に形成した第2金属膜40の金層とガラスベース70の表面に形成した金属膜45の金層とが合わされ、350°C前後の温度の中で加圧し、第1パッケージ80を形成する。
図9は、第1パッケージ80に第1リッド20を載置し、高温ハンダ21を溶解させて第1パッケージ80に接合・封止し、第1水晶振動子100を形成するためのフローチャートである。第2水晶振動子110についても同様な工程である。
ステップS302では、第1リッド20をステップS206で形成された第1パッケージ80に載置する。
ステップS304では、第1リッド20が載置された第1パッケージ80を、320°C以上の真空又は不活性ガス中の高温槽に保持する。高温槽で高温ハンダ21が溶けた高温ハンダは、第1パッケージ80を接合し封止すると同時に、毛細管現象で第1水晶振動片60の第1スルーホール91及び第1ベース70の第2スルーホール71に流れて、第2スルーホール71も封止する。以上の工程で、生産効率のよい経済的に優れた第1水晶振動子100が得られる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において上記各実施形態に様々な変更・変形を加えて実施することができる。例えば、本発明の水晶振動片10は、水晶以外にニオブ酸リチウム等の様々な圧電単結晶材料を用いることができる。
なお、高温ハンダ21が溶解して溶けた高温ハンダ21は、毛細管現象で第1水晶振動片60の第1スルーホール91を通ったが、スルーホールを形成することなく第1連結部90の側壁に金属膜(導通路)を形成して、溶けた高温ハンダ21が流れるようにしてもよい。
さらに、図8で示したようにいったん第1パッケージ80を組み立てることなく、第1リッド20、第1水晶外枠50及び第1ベース70を直接重ね合わせて350°C前後の温度の中で加圧し、第1リッド20と第1水晶外枠50及び第1水晶外枠50と第1ベース70との接合と第2スルーホール71の封止とを同時に行ってもよい。
(a)は、第1の実施形態にかかる第1水晶振動子100の全体斜視図である。(b)は(c)のBB断面図である。(c)は第1水晶外枠50の上面図である。(d)は、第1ベース70の上面図である。 図1A(b)の部分拡大断面図である。 (a)は、第2の実施形態にかかる第2水晶振動子110の全体斜視図である。(b)は第2リッド26の内側の平面図である。(c)は第2水晶外枠56の上面図である。(d)は第2ベース76の上面図である。 水晶ウエハ10に第1水晶外枠50を示す概略平面図である。 水晶ウエハ10における第1水晶外枠50の一部を拡大した概略平面図である。 第1水晶外枠50及び第1水晶振動片60の外形を形成するためのフローチャートである。 第1水晶振動片60の厚みを調整するためのフローチャートである。 第1水晶外枠50に第1金属膜30及び40並びに第1水晶振動片60に第1励振電極31及び33を形成するためのフローチャートである。 第1ベース70に第1水晶外枠50を接合し第1パッケージ80を形成するためのフローチャートである。 第1リッド20で第1パッケージ80を封止するフローチャートである。
符号の説明
10 …… 水晶ウエハ
20 …… リッド
21 …… 高温ハンダ
30、 …… 金属膜
31、33 …… 第1励振電極
36,36’,36” …… フォトレジスト層
40,45 …… 金属膜
42,42’,42” …… 露光されたフォトレジスト層
50 …… 水晶外枠
51 …… 連結部
52 …… 開口部
60 …… 水晶振動片
62 …… 開口部
70,76 …… 第1ベース、第2ベース
71,73 …… 第2スルーホール、第3スルーホール
72,74 …… 外部電極
80,86 …… 第1パッケージ、第2パッケージ
90,95 …… 第1連結部、第2連結部
91 …… 第1スルーホール
100 …… 第1水晶振動子
110 …… 第2水晶振動子

Claims (10)

  1. 第1外部電極及び第2外部電極を有し、プリント基板にハンダペーストにより固定される圧電デバイスであって、
    片面に高温ハンダ層が形成された蓋部と、
    第1面に形成された第1電極パターンと第2面に形成された第2電極パターンとを有し、前記第1電極パターンから前記第2面に前記高温ハンダ層の高温ハンダが流れる第1導通路が形成された圧電振動片と、
    前記第1導通路から流れ出た高温ハンダがさらに下に流れ且つ前記第1外部電極と導通する第2導通路を有するベースと、
    を備えることを特徴とする圧電デバイス。
  2. 前記第1導通路と前記第2導通路の壁面には金属膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイス。
  3. 前記第1電極パターンは第1励振電極とこの第1励振電極に導通する第1接続電極とを有し、
    前記第1接続端子は前記高温ハンダ層と接触し、前記第1励振電極と前記高温ハンダ層との間には隙間が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧電デバイス。
  4. 前記第2電極パターンは第2励振電極とこの第2励振電極に導通する第2接続電極とを有し、
    前記ベースは前記第2外部端子と導通するスルーホール部が形成され、前記第2接続端子は前記スルーホール部と接触し、前記第2励振電極と前記ベースとの間には隙間が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項3のいずれか一項に記載の圧電デバイス。
  5. 前記高温ハンダの溶融温度は、前記ハンダペーストの溶融温度よりも高い270度以上であることを特徴とする請求項1又は請求項4のいずれか一項に記載の圧電デバイス。
  6. 前記第1電極パターンは第1励振電極とこの第1励振電極に導通する第1接続電極とを有し、
    前記第2電極パターンは第2励振電極とこの第2励振電極に導通する第2接続電極とを有し、
    前記圧電振動片は第1接続電極と前記第2接続電極との間に空隙が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧電デバイス。
  7. 前記蓋部は、その周囲にのみ前記高温ハンダ層が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の圧電デバイス。
  8. 圧電デバイスの製造方法において、
    第1面に形成された第1電極パターン、第2面に形成された第2電極パターン、及び前記第1電極パターンから前記第2面に形成される第1導通路が形成された圧電振動片と、第2導通路が形成されたベースとを、前記第1導通路と前記第2導通路とを合わせて配置する第1配置工程と、
    片面に高温ハンダ層が形成された蓋部を、この高温ハンダ層が前記第1導通路に接するように前記圧電振動片に配置する第2配置工程と、
    前記第2配置工程後に、前記蓋部、前記圧電振動片及び前記ベースを重ね合わせた状態で真空又は不活性ガスの高温槽で加熱する加熱工程と、を備え、
    この加熱工程により、前記高温ハンダ層からの高温ハンダが溶けて流れ出し、前記第1導通路と前記第2導通路に流れ出て、この第2導通路を高温ハンダが封止することを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  9. 前記加熱工程により、前記高温ハンダ層と前記圧電振動片とが接合されることを特徴とする請求項8に記載の圧電デバイスの製造方法。
  10. 前記第1配置工程は、前記第2配置工程の前に、前記圧電振動片と前記ベースとを接合することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の圧電デバイスの製造方法。
JP2007220741A 2007-08-28 2007-08-28 圧電デバイス、及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5026197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220741A JP5026197B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 圧電デバイス、及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220741A JP5026197B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 圧電デバイス、及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009055394A JP2009055394A (ja) 2009-03-12
JP5026197B2 true JP5026197B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=40506043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007220741A Expired - Fee Related JP5026197B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 圧電デバイス、及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5026197B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6175743B2 (ja) 2012-06-06 2017-08-09 セイコーエプソン株式会社 振動素子の製造方法
JP6538408B2 (ja) * 2015-04-08 2019-07-03 日本電波工業株式会社 圧電デバイス

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05335871A (ja) * 1992-05-29 1993-12-17 Murata Mfg Co Ltd 電子部品
JP2000077965A (ja) * 1998-08-27 2000-03-14 Seiko Epson Corp 圧電振動子及び圧電振動素子の封止方法
JP2000269775A (ja) * 1999-03-16 2000-09-29 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 薄型水晶振動子
JP2001119264A (ja) * 1999-10-15 2001-04-27 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 水晶振動子
JP2004208236A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Seiko Epson Corp 圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009055394A (ja) 2009-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5573894B2 (ja) デバイス
TWI385912B (zh) 表面黏著型壓電振動器、振盪器、電子裝置及無線電時鐘
JP5216290B2 (ja) 圧電デバイス及び圧電デバイスの製造方法
JP2009164775A (ja) 圧電フレーム及び圧電デバイス
JP2012054893A (ja) 音叉型水晶振動片及び水晶デバイス
JP2004208236A (ja) 圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器
JP5090836B2 (ja) 圧電デバイス及び圧電デバイスの製造方法
JP5026197B2 (ja) 圧電デバイス、及びその製造方法
JP2004289238A (ja) 圧電デバイス用パッケージと圧電デバイスおよびこれらの製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器
JP2007073713A (ja) 圧電デバイス用パッケージ
WO2006077974A1 (ja) 封着板およびその製造方法
JP3922570B2 (ja) 圧電デバイスと圧電デバイス用パッケージ、圧電デバイスの製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置ならびに圧電デバイスを利用した電子機器
JPH11266135A (ja) 圧電振動子および圧電振動子の製造方法
JP4933866B2 (ja) 圧電振動子の製造方法
JP5854123B2 (ja) 水晶振動子及びその製造方法
WO2015115388A1 (ja) 圧電デバイス用パッケージ及び圧電デバイス
JP5263529B2 (ja) 圧電振動子の製造方法
JP5263779B2 (ja) 圧電振動片、圧電振動子、及び圧電振動子の製造方法、並びに発振器、電子機器及び電波時計
JP2007318209A (ja) 表面実装型圧電振動デバイス、およびその製造方法
JP2962924B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP2018006810A (ja) 水晶素子およびその製造方法
JP2013045880A (ja) 電子デバイスの製造方法
JP5642436B2 (ja) 電子デバイス、電子機器及び電子デバイスの製造方法
JP5183718B2 (ja) 水晶デバイス
JP4828980B2 (ja) 接合部材及びその製造方法ならびに接合構造体及び基体の接続方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120528

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120620

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees