JP5025613B2 - 光導波路の製造方法 - Google Patents

光導波路の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5025613B2
JP5025613B2 JP2008265213A JP2008265213A JP5025613B2 JP 5025613 B2 JP5025613 B2 JP 5025613B2 JP 2008265213 A JP2008265213 A JP 2008265213A JP 2008265213 A JP2008265213 A JP 2008265213A JP 5025613 B2 JP5025613 B2 JP 5025613B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
optical waveguide
inclined surface
laminate
mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008265213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010096836A (ja
Inventor
和尚 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Industries Co Ltd filed Critical Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority to JP2008265213A priority Critical patent/JP5025613B2/ja
Publication of JP2010096836A publication Critical patent/JP2010096836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5025613B2 publication Critical patent/JP5025613B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、光導波路の製造方法に係り、特に所定の角度とされた傾斜面を有する光導波路本体と、傾斜面に形成されたミラーとを備えた光導波路の製造方法に関する。
従来、光通信における光伝搬素子として、所定の角度とされた傾斜面を有する光導波路本体と、傾斜面に形成されたミラーとを備えた光導波路が用いられている。このような光導波路は、例えば、後述する図1〜図5に示す工程により製造される。
図1〜図5は、従来の光導波路の製造工程を示す図である。
図1〜図5を参照して、従来の光導波路200の製造方法について説明する。始めに、図1に示す工程では、周知の手法により、支持体202上に、第1のクラッド層204と、コア部205と、第2のクラッド層206とを順次積層させて、第1のクラッド層204、コア部205、及び第2のクラッド層206からなる積層体203を形成する。
次いで、図2に示す工程では、ダイサーにより、積層体203の両端を切断することで、積層体203の両端に傾斜面207を形成する。これにより、積層体203と、傾斜面207とを有した光導波路本体208が形成される。
次いで、図3に示す工程では、第2のクラッド層206の面206Aにレジスト膜209を形成する。このとき、傾斜面207に確実にミラーを形成するために、レジスト膜209の幅Wの広さを第2のクラッド層202の幅Wよりも狭くなるように設定されている。そのため、第2のクラッド層206の面206Aの一部が、レジスト膜209から露出されている。
次いで、図4に示す工程では、成膜装置(図示せず)により、図3に示す構造体の上面側から、金属膜を成膜して、傾斜面207に金属膜からなるミラー211を形成する。このとき、レジスト膜209に覆われていない部分の第2のクラッド層206の面206Aにも金属膜が形成される。
次いで、図5に示す工程では、図4に示すレジスト膜209を除去し、次いで、支持体202を除去する。これにより、光導波路本体208と、ミラー211とを備えた光導波路200が製造される。
図6は、配線基板に接着された従来の光導波路を示す図である。図6において、図1〜図5に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図6に示すように、上記方法により製造された光導波路200は、例えば、接着剤221(例えば、樹脂からなる接着剤)により、発光素子216及び受光素子217が実装された配線基板215の上面215Aに接着され、発光素子216から照射された光信号を受光素子217に伝搬する。上記接着剤221は、金属膜が形成された第2のクラッド層206の面206Aと配線基板215の上面215Aとの間に配置される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−199827号公報
しかしながら、配線基板215に光導波路200を接着する際に使用する接着剤221(例えば、樹脂からなる接着剤)は、ミラー211の母材となる金属膜との密着性が悪い。そのため、接着剤221により、第2のクラッド層206の面206Aに金属膜が形成された光導波路200と配線基板215とを接着した場合、光導波路200と配線基板215との間の密着性が低下して、配線基板215から光導波路200が剥がれてしまう虞があった。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、接着剤により配線基板に接着された光導波路と配線基板との間の密着性を向上させることのできる光導波路の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、第1のクラッド層、コア部、及び第2のクラッド層が積層された積層体と、前記積層体の両端に形成された第1の傾斜面とを有する光導波路本体と、前記第1の傾斜面に形成されたミラーと、を備え、前記コア部が形成されていない側の前記第2のクラッド層の面と前記第1の傾斜面との成す角度が所定の角度とされており、前記第1のクラッド層と配線基板との間に配置される接着剤により前記配線基板に接着される光導波路の製造方法であって、支持体上に、前記第1のクラッド層と、前記コア部と、前記第2のクラッド層とを順次積層して前記積層体を形成する積層体形成工程と、前記積層体が形成されていない側の前記支持体の面と研磨部材の上面とを対向させると共に、前記支持体の面と前記研磨部材の上面とが成す角度を前記所定の角度にした状態で、前記研磨部材により前記支持体及び前記積層体の両端を研磨して、前記積層体の両端に前記第1の傾斜面を有した前記光導波路本体を形成すると共に、前記支持体の両端に前記第1の傾斜面と略同一平面上に配置された第2の傾斜面を形成する傾斜面形成工程と、前記傾斜面形成工程後に、成膜装置のステージの上面と前記第2のクラッド層の面とが接触するように、前記ステージに前記支持体に形成された前記光導波路本体を載置し、その後、前記成膜装置により前記第1の傾斜面に金属膜を成膜することで、前記ミラーを形成するミラー形成工程と、前記ミラーが形成された前記光導波路本体から前記支持体を除去する支持体除去工程と、を含むことを特徴とする光導波路の製造方法が提供される。
本発明によれば、支持体上に、第1のクラッド層と、コア部と、第2のクラッド層とを順次積層して積層体を形成し、次いで、積層体が形成されていない側の支持体の面と研磨部材の上面とを対向させると共に、支持体の面と研磨部材の上面とが成す角度を所定の角度にした状態で、研磨部材により支持体及び積層体の両端を研磨することで、積層体の両端に第1の傾斜面を有した光導波路本体を形成すると共に、支持体の両端に第1の傾斜面と略同一平面上に配置された第2の傾斜面を形成することで、第1の傾斜面にミラーの母材となる金属膜を成膜可能な状態で、支持体により、光導波路を配線基板に接着する際に使用する接着剤が形成される第1のクラッド層17の面を覆うことが可能となる。
これにより、傾斜面形成工程後に、成膜装置のステージの上面と第2のクラッド層とが接触するように、成膜装置のステージ上に支持体に形成された光導波路本体を載置し、その後、成膜装置により第1の傾斜面に金属膜を成膜してミラーを形成することで、接着剤が形成される第1のクラッド層の面に不要な金属膜が形成されることがなくなるため、接着剤により接着される配線基板と光導波路との間の密着性を向上させることができる。
また、前記積層体形成工程と前記傾斜面形成工程との間に、前記第2のクラッド層と接触する板体を配置して、前記支持体と前記板体とで前記積層体を挟み込む積層体挟込工程を設け、前記傾斜面形成工程では、前記支持体と前記板体とで前記積層体を挟み込んだ状態で、前記支持体、前記積層体、及び前記板体を研磨して、前記第1及び第2の傾斜面を形成してもよい。
このように、支持体と板体とで積層体を挟み込んだ状態で、支持体、積層体、及び板体を研磨することにより、積層体(具体的には、第2のクラッド層)の破損を防止できると共に、研磨時における積層体の変形が抑制されるため、第1の傾斜面の形状を良好な形状にすることができる。
本発明によれば、接着剤により配線基板に接着された光導波路と配線基板との間の密着性を向上させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態)
図7は、本発明の実施の形態に係る光導波路の側面図である。
図7を参照するに、本実施の形態の光導波路10は、光導波路本体11と、ミラー12,13とを有する。光導波路本体11は、第1のクラッド層17、光信号を伝搬するコア部18、及び第2のクラッド層19が積層された積層体15と、積層体15の一方の端部に形成された傾斜面21A(第1の傾斜面)と、積層体15の他方の端部に形成された傾斜面21B(第1の傾斜面)とを有する。
第1のクラッド層17の面17Aは、コア部18が形成された第1のクラッド層17の面とは反対側に位置する面である。第1のクラッド層17の面17Aは、後述する接着剤29(例えば、樹脂からなる接着剤)により光導波路10を配線基板25に接着させる際、接着剤29が設けられる面である(後述する図8参照)。第2のクラッド層19の面19Aは、コア部18が形成された第2のクラッド層19の面とは反対側に位置する面である。
傾斜面21Aは、ミラー12が形成される面である。傾斜面21Aは、第2のクラッド層19の面19A(コア部18が形成される第2のクラッド層19の面とは反対側に位置する面)との成す角度が所定の角度θ(具体的には、例えば、45度)となるように形成されている。
傾斜面21Bは、ミラー13が形成される面である。傾斜面21Bは、第2のクラッド層19の面19Aとの成す角度が所定の角度θ(具体的には、例えば、45度)となるように形成されている。
ミラー12は、傾斜面21Aに設けられている。ミラー12は、傾斜面21Aに対応する部分のコア部18と接触する反射面12Aを有する。反射面12Aは、光信号を反射する面である。ミラー13は、傾斜面21Bに設けられている。ミラー13は、傾斜面13Aに対応する部分のコア部18と接触する反射面13Aを有する。反射面13Aは、光信号を反射する面である。ミラー12,13としては、例えば、Au膜(例えば、厚さ0.2μm)やAl膜(例えば、厚さ0.2μm)等を用いることができる。
図8は、配線基板に接着された本実施の形態の光導波路を示す図である。図8において、本実施の形態の光導波路10と同一構成部分には同一符号を付す。
図8に示すように、上記構成とされた光導波路10は、例えば、発光素子26及び受光素子27が実装された配線基板25の上面25Aと、光導波路10に設けられた第1のクラッド層17の面17Aとの間に配置された接着剤29により、配線基板25の上面25Aに接着される。この場合、光導波路10は、発光素子26の発光面26Aから照射される光信号を、反射面12Aによりコア部18に向かう方向に反射すると共に、コア部18により伝搬された光信号を、反射面13Aにより受光素子27の受光面27Aに向けて反射する。
図9〜図16は、本実施の形態の光導波路の製造工程を示す図である。図9〜図16において、本実施の形態の光導波路10と同一構成部分には同一符号を付す。
図9〜図16を参照して、本実施の形態の光導波路10の製造方法について説明する。始めに、図9に示す工程では、支持体33の上面33Aに、周知の手法により、第1のクラッド層17と、コア部18と、第2のクラッド層19とを順次積層させて、第1のクラッド層17、コア部18、及び第2のクラッド層19からなる積層体15を形成する(積層体形成工程)。
支持体33の材料としては、例えば、ポリカーボネートやアクリル等の樹脂を用いることができる。このように、支持体33の材料として樹脂を用いることにより、後述する傾斜面形成工程において、積層体15と共に支持体33を研磨することができる。支持体33の材料として樹脂を用いた場合、支持体33の厚さは、例えば、1mm〜2mmとすることができる。
次いで、図10に示す工程では、支持体33の下面33B(積層体15が形成されていない側の支持体33の面)と研磨装置35に設けられた研磨部材41の上面41Aとを対向させると共に、支持体33の下面33Bと研磨部材41の上面41Aとが成す角度が所定の角度θとなるように、支持アーム44により支持体33及び積層体15を支持する。
ここで、研磨装置35の構成について説明する。研磨装置35は、回転軸37と、研磨盤38と、研磨部材41と、支持アーム44とを有する。
回転軸37は、研磨盤38の下面側に設けられている。回転軸37は、研磨盤38を回転可能に支持している。研磨盤38は、研磨部材41が貼り付けられる研磨部材貼付面38Aを有する。研磨盤38は、回転軸37が図示していない駆動装置により回転させられた際、回転軸37と共に回転する。
研磨部材41としては、例えば、紙やすり及びバフ用研磨布等を用いることができる。紙やすりとしては、例えば、220番、1000番、及び4000番等の紙やすりを用いることができる。
支持アーム44は、研磨部材41の上方に配置されている。支持アーム44は、支持体33及び積層体15を挟持する挟持部45を有する。挟持部45は、支持体33の下面33Bと研磨部材41の上面41Aが成す角度が所定の角度θとなるように積層体15を挟持する。上記構成とされた支持アーム44は、支持体33及び積層体15を挟持した状態で、研磨部材41の上面41Aと直交するA方向に移動可能な構成とされている。
次いで、図11に示す工程では、研磨部材41が貼り付けられた研磨盤38を回転させた状態で、支持体33及び積層体15を挟持した支持アーム44をA方向(研磨部材41の上面41Aと直交する方向)に移動させて、積層体15及び支持体33を研磨して、積層体15の一方の端部に第2のクラッド層19の面19Aとの成す角度が所定の角度θ(例えば、45度)とされた傾斜面21A(第1の傾斜面)を形成すると共に、支持体33の一方の端部に傾斜面21Aと略同一平面上に配置された傾斜面48(第2の傾斜面)を形成する。
具体的には、傾斜面21A,48は、例えば、始めに、目の粗い220番の紙やすり(研磨部材)で積層体15及び支持体33を研磨して表面の荒れた傾斜面21A,48を形成し、次いで、220番よりも目の細かい1000番の紙やすり(研磨部材)で表面の荒れた傾斜面21A,48を研磨し、続いて、さらに目の細かい4000番の紙やすり(研磨部材)で研磨を行い、その後、バフ研磨(粒径1μmのダイヤモンド粒子を含んだ研磨液を用いた研磨)を行うことで形成する。
このように、目の粗さの異なる複数の紙やすりとバフ研磨とを組み合わせて積層体15及び支持体33を研磨することにより、ミラー12が形成される傾斜面21Aを平滑な面に加工することが可能となる。これにより、傾斜面21Aに形成されるミラー12の光信号の伝搬損失を小さくすることができる。
次いで、図12に示す工程では、図11に示す傾斜面21A,48が形成された積層体15及び支持体33を挟持部45から取外し、挟持部45により、傾斜面21A,48が形成された側の積層体15及び支持体33の一方の端部を挟持する。その後、先に説明した図10及び図11に示す工程と同様な処理を行うことで、積層体15及び支持体33の他方の端部を研磨して、積層体15の他方の端部に第2のクラッド層19の面19Aとの成す角度が所定の角度θ(例えば、45度)とされた傾斜面21B(第1の傾斜面)を形成すると共に、支持体33の他方の端部に傾斜面21Bと略同一平面上に配置された傾斜面49(第2の傾斜面)を形成する(図10〜図12に示す工程が「傾斜面形成工程」に相当する工程)。
これにより、傾斜面48,49を有した支持体33に、積層体15と、積層体15の一方の端部に形成された傾斜面21Aと、積層体15の他方の端部に形成された傾斜面21Bとを有した光導波路本体11が形成される。
このように、目の粗さの異なる複数の紙やすりとバフ研磨とを組み合わせて積層体15及び支持体33を研磨することにより、傾斜面21Bを平滑な面に加工することが可能となる。これにより、傾斜面21Bに形成されるミラー13の光信号の伝搬損失を小さくすることができる。
また、光導波路本体11が形成された支持体33の一方の端部に傾斜面21Aと略同一平面上に配置された傾斜面48を形成すると共に、支持体33の他方の端部に傾斜面21Bと略同一平面上に配置された傾斜面49を形成することにより、傾斜面21A,21Bにミラー12,13の母材となる金属膜54(図15参照)を成膜可能な状態で、接着剤29(図8参照)が形成される第1のクラッド層17の面17Aを覆うことが可能となる。
次いで、図13に示す工程では、図12に示す支持アーム44から支持体33及び光導波路本体11を取り外す。
次いで、図14に示す工程では、成膜装置のステージ53の上面53Aと第2のクラッド層19の面19Aとが接触するように、ステージ53に支持体33及び光導波路本体11を載置し、その後、成膜装置により、平滑化された傾斜面21A,21Bに金属膜54を成膜する。これにより、傾斜面21Aに金属膜54を母材とするミラー12が形成されると共に、傾斜面21Bに金属膜54を母材とするミラー13が形成される(ミラー形成工程)。このとき、金属膜54は、傾斜面21A、21Bだけでなく、支持体33の傾斜面48,49及び支持体33の下面33Bにも形成される。
このように、成膜装置のステージ53の上面53Aと第2のクラッド層19の面19Aとが接触するように、成膜装置のステージ53上に支持体33に形成された光導波路本体11を載置し、その後、成膜装置により傾斜面21A,21Bに金属膜54を成膜してミラー12,13を形成することにより、接着剤29が形成される第1のクラッド層17の面17Aに金属膜54が形成されることがなくなるため、接着剤29により接着される配線基板25と光導波路10との間の密着性を向上させることができる(図8参照)。
上記ミラー形成工程で使用する成膜装置としては、例えば、蒸着装置やスパッタ装置等を用いることができる。金属膜54としては、例えば、Au膜(例えば、厚さが0.2μm)やAl膜(例えば、厚さが0.2μm)等を用いることができる。
次いで、図15に示す工程では、成膜装置から金属膜54が成膜された支持体33及びミラー12,13が形成された光導波路本体11を取り出す。
次いで、図16に示す工程では、図15に示すミラー12,13が形成された光導波路本体11から金属膜54が成膜された支持体33を除去することで、光導波路本体11と、ミラー12,13とを備えた光導波路10が製造される(支持体除去工程)。
本実施の形態の光導波路の製造方法によれば、樹脂からなる支持体33上に、第1のクラッド層17と、コア部18と、第2のクラッド層19とを順次積層してなる積層体15を形成し、次いで、積層体15が形成されていない側の支持体33の面33Bと研磨部材41の上面41Aとを対向させると共に、支持体33の面33Bと研磨部材41の上面41Aとが成す角度を所定の角度θにした状態で、研磨部材41により支持体33及び積層体15の両端を研磨することで、積層体15の両端に傾斜角度が所定の角度θとされた傾斜面21A,21Bを有した光導波路本体11を形成すると共に、支持体33の両端に傾斜面21A,21Bと略同一平面上に配置された傾斜面48,49を形成することにより、傾斜面21A,21Bにミラー12,13の母材となる金属膜54を成膜可能な状態で、光導波路10を配線基板25に接着する際に使用する接着剤29が形成される第1のクラッド層17の面17Aを覆うことが可能となる。
これにより、傾斜面形成工程後に、成膜装置のステージ53の上面53Aと第2のクラッド層19とが接触するように、成膜装置のステージ53上に支持体33に形成された光導波路本体11を載置した状態で、成膜装置により傾斜面21A,21Bに金属膜54を成膜してミラー12,13を形成することにより、光導波路10を配線基板25に接着する際に使用する接着剤29(図8参照)が形成される第1のクラッド層17の面17Aに金属膜54が形成されることがなくなるため、接着剤29により接着された配線基板25と光導波路10との間の密着性を向上させることができる。
図17〜図22は、本発明の実施の形態の変形例に係る光導波路の製造工程を示す図である。図17〜図22において、先に説明した図9〜図16に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図17〜図22を参照して、本実施の形態の変形例に係る光導波路10の製造方法について説明する。始めに、先に説明した図9に示す工程と同様な処理を行うことで、図9に示す構造体を形成する。次いで、図17に示す工程では、図9に示す構造体に設けられた第2のクラッド層19の面19Aと接触するように板体61を配置して、支持体33と板体61とで積層体15を挟み込む(積層体挟込工程)。なお、板体61は、第2のクラッド層19の面19Aに載置されているのみであり、第2のクラッド層19の面19Aとは接着されていない。板体16の材料としては、例えば、ポリカーボネートやアクリル等の樹脂を用いることができる。このように、板体61の材料として樹脂を用いることにより、後述する傾斜面形成工程において、積層体15及び支持体33と共に板体61を研磨することができる。
板体61の材料として樹脂を用いた場合、板体61の厚さは、例えば、1mm〜2mmとすることができる。
次いで、図18に示す工程では、図17に示す構造体を支持アーム44で挟み込んだ状態(一方の挟持部45と支持体33とが接触し、他方の挟持部45と板体61とが接触した状態)で、支持体33の下面33Bと研磨装置35に設けられた研磨部材41の上面41Aとを対向させると共に、支持体33の下面33Bと研磨部材41の上面41Aとが成す角度が所定の角度θとなるように設定する。
次いで、図19に示す工程では、先に説明した図11に示す工程と同様な処理により、積層体15、支持体33、及び板体61の一方の端部を研磨することで、傾斜面21A,48を形成すると共に、板体61の一方の端部に傾斜面21A,48と略同一平面上に配置された傾斜面63を形成する。
このように、支持体33と板体61とで積層体15を挟み込んだ状態で、支持体33、積層体15、及び板体61の一方の端部を研磨することにより、積層体15(具体的には、第2のクラッド層19)の破損を防止できると共に、研磨時における積層体15の変形が抑制されるため、ミラー12が形成される傾斜面21Aの形状を良好な形状にすることができる。
次いで、図20に示す工程では、図19に示す傾斜面21A,48,63が形成された構造体を挟持部45から取外し、その後、挟持部45により、傾斜面21A,48,63が形成された側の図9に示す構造体の端部を挟持する。次いで、先に説明した図18及び図19に示す工程と同様な処理により、積層体15、支持体33、及び板体61の他方の端部を研磨して、傾斜面21B,49を形成すると共に、板体61の他方の端部に傾斜面21B,49と同一平面上に配置された傾斜面64を形成する。(図18〜図20に示す工程が「傾斜面形成工程」に相当する工程)。これにより、支持体33と板体61との間に、積層体15と、積層体15の両端に形成された傾斜面21A,21Bとを備えた光導波路本体11が形成される。
このように、支持体33と板体61とで積層体15を挟み込んだ状態で、支持体33、積層体15、及び板体61の他方の端部を研磨することにより、積層体15(具体的には、第2のクラッド層19)の破損を防止できると共に、研磨時における積層体15の変形が抑制されるため、ミラー13が形成される傾斜面21Bの形状を良好な形状にすることができる。
次いで、図21に示す工程では、図20に示す支持アーム44から傾斜面48,49が形成された支持体33、光導波路本体11、及び傾斜面63,64が形成された板体61を取り外す。
次いで、図22に示す工程では、図21に示す板体61を光導波路本体11から除去する(板体除去工程)。その後、先に説明した図14〜図16に示す工程(ミラー形成工程及び支持体除去工程を含む)の処理を行うことで、図16に示す本実施の形態の光導波路10が製造される。
本実施の形態の変形例に係る光導波路の製造方法によれば、支持体33と板体61とで積層体15を挟み込んだ状態で、支持体33、積層体15、及び板体61の両端を研磨することにより、積層体15(具体的には、第2のクラッド層19)の破損を防止できると共に、研磨時における積層体15の変形が抑制されるため、ミラー12,13が形成される傾斜面21A,21Bの形状を良好な形状にすることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
従来の光導波路の製造工程を示す図(その1)である。 従来の光導波路の製造工程を示す図(その2)である。 従来の光導波路の製造工程を示す図(その3)である。 従来の光導波路の製造工程を示す図(その4)である。 従来の光導波路の製造工程を示す図(その5)である。 配線基板に接着された従来の光導波路を示す図である。 本発明の実施の形態に係る光導波路の側面図である。 配線基板に接着された本実施の形態の光導波路を示す図である。 本実施の形態の光導波路の製造工程を示す図(その1)である。 本実施の形態の光導波路の製造工程を示す図(その2)である。 本実施の形態の光導波路の製造工程を示す図(その3)である。 本実施の形態の光導波路の製造工程を示す図(その4)である。 本実施の形態の光導波路の製造工程を示す図(その5)である。 本実施の形態の光導波路の製造工程を示す図(その6)である。 本実施の形態の光導波路の製造工程を示す図(その7)である。 本実施の形態の光導波路の製造工程を示す図(その8)である。 本発明の実施の形態の変形例に係る光導波路の製造工程を示す図(その1)である。 本発明の実施の形態の変形例に係る光導波路の製造工程を示す図(その2)である。 本発明の実施の形態の変形例に係る光導波路の製造工程を示す図(その3)である。 本発明の実施の形態の変形例に係る光導波路の製造工程を示す図(その4)である。 本発明の実施の形態の変形例に係る光導波路の製造工程を示す図(その5)である。 本発明の実施の形態の変形例に係る光導波路の製造工程を示す図(その6)である。
符号の説明
10 光導波路
11 光導波路本体
12,13 ミラー
12A,13A 反射面
15 積層体
17 第1のクラッド層
18 コア部
19 第2のクラッド層
17A,19A 面
21A,21B,48,49,63,64 傾斜面
25 配線基板
25A,33A,41A,53A 上面
26 発光素子
26A 発光面
27 受光素子
27A 受光面
29 接着剤
33 支持体
33B 下面
35 研磨装置
37 回転軸
38 研磨盤
38A 研磨部材貼付面
41 研磨部材
44 支持アーム
45 挟持部
53 ステージ
54 金属膜
61 板体
θ 所定の角度

Claims (5)

  1. 第1のクラッド層、コア部、及び第2のクラッド層が積層された積層体と、前記積層体の両端に形成された第1の傾斜面とを有する光導波路本体と、前記第1の傾斜面に形成されたミラーと、を備え、
    前記コア部が形成されていない側の前記第2のクラッド層の面と前記第1の傾斜面との成す角度が所定の角度とされており、前記第1のクラッド層と配線基板との間に配置される接着剤により前記配線基板に接着される光導波路の製造方法であって、
    支持体上に、前記第1のクラッド層と、前記コア部と、前記第2のクラッド層とを順次積層して前記積層体を形成する積層体形成工程と、
    前記積層体が形成されていない側の前記支持体の面と研磨部材の上面とを対向させると共に、前記支持体の面と前記研磨部材の上面とが成す角度を前記所定の角度にした状態で、前記研磨部材により前記支持体及び前記積層体の両端を研磨して、前記積層体の両端に前記第1の傾斜面を有した前記光導波路本体を形成すると共に、前記支持体の両端に前記第1の傾斜面と略同一平面上に配置された第2の傾斜面を形成する傾斜面形成工程と、
    前記傾斜面形成工程後に、成膜装置のステージの上面と前記第2のクラッド層の面とが接触するように、前記ステージに前記支持体に形成された前記光導波路本体を載置し、その後、前記成膜装置により前記第1の傾斜面に金属膜を成膜することで、前記ミラーを形成するミラー形成工程と、
    前記ミラーが形成された前記光導波路本体から前記支持体を除去する支持体除去工程と、を含むことを特徴とする光導波路の製造方法。
  2. 前記支持体の材料は、樹脂であることを特徴とする請求項1記載の光導波路の製造方法。
  3. 前記積層体形成工程と前記傾斜面形成工程との間に、前記第2のクラッド層と接触する板体を配置して、前記支持体と前記板体とで前記積層体を挟み込む積層体挟込工程を設け、
    前記傾斜面形成工程では、前記支持体と前記板体とで前記積層体を挟み込んだ状態で、前記支持体、前記積層体、及び前記板体を研磨して、前記第1及び第2の傾斜面を形成することを特徴とする請求項1または2記載の光導波路の製造方法。
  4. 前記傾斜面形成工程と前記ミラー形成工程との間に、前記板体を除去する板体除去工程を設けたことを特徴とする請求項3記載の光導波路の製造方法。
  5. 前記板体の材料は、樹脂であることを特徴とする請求項3または4記載の光導波路の製造方法。
JP2008265213A 2008-10-14 2008-10-14 光導波路の製造方法 Active JP5025613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008265213A JP5025613B2 (ja) 2008-10-14 2008-10-14 光導波路の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008265213A JP5025613B2 (ja) 2008-10-14 2008-10-14 光導波路の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010096836A JP2010096836A (ja) 2010-04-30
JP5025613B2 true JP5025613B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=42258584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008265213A Active JP5025613B2 (ja) 2008-10-14 2008-10-14 光導波路の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5025613B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000199827A (ja) * 1998-10-27 2000-07-18 Sony Corp 光導波装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010096836A (ja) 2010-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI424484B (zh) Wafer grinding method and wafer
JP5109982B2 (ja) ミラー付き光伝送体の製造方法
JP2010171955A (ja) 複合基板の製造方法及び複合基板
JP2007279692A (ja) 偏光分離素子とその製造方法
JP5363092B2 (ja) 表面弾性波フィルタ用複合基板の製造方法及び表面弾性波フィルタ用複合基板
JP5025613B2 (ja) 光導波路の製造方法
JP2010142890A (ja) 切削部材の外周形状の修正方法、ドレッサーボード及び切削装置
JP4655659B2 (ja) 光学素子の製造方法
JP2639312B2 (ja) プリズムアセンブリの製造方法
JP2000040677A (ja) 半導体素子の製造方法
JP7117310B2 (ja) 研磨パッドおよびその製造方法
JP4469289B2 (ja) 光路変換ミラーの製法
JP5282265B2 (ja) 光学素子の製造方法
JP4273945B2 (ja) 複合プリズムの製造方法
JP2005234346A (ja) ビームスプリッタ
JPH0750438A (ja) 薄板素材の製造方法
JP5217608B2 (ja) 光学素子の製造方法
US7253956B2 (en) Optical isolator element, a method for producing such an element, and an optical isolator using such an element
JP6541986B2 (ja) 光学素子及び結像素子の製造方法
JP2010153962A (ja) 複合基板の製造方法及び複合基板
JP2000081512A (ja) エタロンフィルタおよびその製造方法
JP2005084319A (ja) 偏光ビームスプリッタの製造方法および偏光ビームスプリッタ
JP5181214B2 (ja) 接合ウェーハの製造方法
JP2023121090A (ja) 接合ウエハ
JPH10319264A (ja) 光導波路素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120619

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5025613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150