JP5023291B2 - シャッタ装置及びシャッタ装置用金物 - Google Patents

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本発明は、建築物の出入口や窓等の開口を開閉するシャッタ装置及びシャッタ装置用金物に関する。
シャッタ装置は、複数枚のパネルを移動させて建築物の出入口を開閉するものであり、空間を仕切るのに用いられる。建築物の出入口を自動的に開閉するシャッタ装置として、特許文献1に記載されたシャッタ装置が知られている。
建築物出入口の左右両側には左右一対のレールが設けられる。左右一対のレールには、左右方向に細長く伸びる複数枚のパネルが掛け渡される。複数枚のパネルは上下方向に多段に並べられると共に、チェーンによって一連に連結される。左右一対のレールは開口部の上部において、水平方向に折り曲げられる。レールの垂直部の上方には、一連に連結された複数枚のパネルを引き上げたり、引き下げたりする駆動機構が設けられる。駆動機構によって垂直部から引き上げられた複数枚のパネルは、自重によってあるいは後続のパネルに押されながら折り曲げられたレールの収納部へ移動する。チェーンは複数枚のパネルと一緒に収納部へ移動する。収納部ではパネル間の距離が短くなるので、チェーンはU字状に撓む。
レールの垂直部に引き下げられた複数枚のパネルは、垂直面内に並べられて出入口を閉じる。一方、レールの垂直部から複数枚のパネルを引き上げると出入口が開く。垂直部から引き上げられた複数枚のパネルは、自重によってレールの収納部に移動する。レールの収納部では、複数枚のパネルは垂直な姿勢のまま互いに平行に並べられる。複数枚のスラットの収納スペースを低減するためである。
実用新案登録第2538787号公報
従来のシャッタ装置にあっては、複数枚のパネルがチェーンによって連結されていて、一枚一枚が独立している。そして、レールの収納部では、パネルはその自重あるいは後続のパネルに押されることによって収納部の奥の方に移動する。
しかし、収納部におけるパネルの姿勢が安定しないので、パネルがレールの収納部を円滑に移動することができず、パネルが収納部で詰まるおそれがある。具体的には、レールの収納部では、パネルの上側に設けられるローラがレールの収納部に案内されているのみであるので、パネルが上側のローラを支点として揺動してしまう。
そこで本発明は、レールの垂直部から収納部に円滑にパネルを移行させることができるシャッタ装置及びシャッタ装置用金物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、実質的に垂直方向に伸びる垂直部と、垂直部に対して折り曲げられる収納部と、を有する左右一対のレールと、前記左右一対のレール間に掛け渡され、紐状部材によって一連に連結される複数枚のパネルと、各パネルの左右方向の両端部に設けられ、前記左右一対のレールそれぞれに沿って走行する少なくとも二つの第一のローラ及び第二のローラと、前記紐状部材で連結される前記複数枚のパネルを前記レールの前記垂直部の上方に引き上げたり、前記垂直部の上方から引き下げたりする駆動機構と、を備え、前記複数枚のパネルが前記レールの前記垂直部に引き下げられるとき、前記複数枚のパネルが実質的に垂直面内に配置されると共に、前記第一のローラが前記レールの前記垂直部の上側に、かつ前記第二のローラが前記レールの前記垂直部の下側に配置され、前記複数枚のパネルが前記レールの前記垂直部から引き上げられて前記収納部へ移動するとき、各パネルが前記垂直面から90度よりも大きい角度回転するように、前記第一のローラ及び前記第二のローラの上下方向の位置が反転し、前記第一のローラが前記収納部の下側レールを、かつ前記第二のローラが前記収納部の上側レールを走行し、前記複数枚のパネルが前記レールの前記収納部の奥の方に移動するとき、前記第一のローラが前記収納部の前記下側レールを、かつ前記第二のローラが前記収納部の前記上側レールを走行するシャッタ装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシャッタ装置において、前記各パネルの左右方向の両端部には、前記左右一対のレールそれぞれの垂直部に沿って走行する第三のローラが設けられ、前記レールの前記垂直部における前記各パネルの前記垂直面内の姿勢は、前記垂直部を走行する前記第二のローラ及び前記第三のローラによって保たれ、前記レールの前記収納部における前記各パネルの姿勢は、前記収納部の前記下側レールを走行する前記第一のローラ、及び前記収納部の前記上側レールを走行する前記第二のローラによって保たれることを特徴とする
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のシャッタ装置において、前記各パネルは、前記各パネルの左右方向の両端部に設けられ、前記第一のローラ、前記第二のローラ及び前記第三のローラが取り付けられると共に前記紐状部材に連結される受け具と、左右一対の前記受け具間に掛け渡されるパネル本体と、を有し、前記受け具を前記レールに組み付けたまま、前記受け具から前記パネル本体を着脱できることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のシャッタ装置において、前記収納部の前記上側レール及び前記下側レールは、前記収納部の奥に向かって下側に傾き、前記垂直部から前記収納部に引き上げられる前記複数枚のパネルが、その自重によって前記収納部の奥の方に移動することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のシャッタ装置において、前記収納部の前記上側レール及び下側レールは、前記第一のローラ又は前記第二のローラを上下方向から挟み込んでガイドすることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のシャッタ装置において、前記紐状部材は、前記各パネルの、前記第二のローラを回転可能に支持する支持軸に連結されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、実質的に垂直方向に伸びる垂直部と、垂直部に対して折り曲げられる収納部と、を有する左右一対のレールと、前記左右一対のレールのそれぞれに沿って移動できるように設けられ、紐状部材によって連結される複数の受け具と、各受け具に設けられ、前記左右一対のレールそれぞれに沿って走行する少なくとも二つの第一ローラ及び第二ローラと、前記紐状部材で連結された前記複数の受け具を前記レールの前記垂直部の上方に引き上げたり、前記垂直部の上方から引き下げたりする駆動機構と、を備え、左右一対の前記受け具間には、パネル本体を掛け渡すことができ、前記複数の受け具が前記レールの前記垂直部に引き下げられるとき、複数枚のパネル本体が実質的に垂直面内に配置されると共に、前記第一のローラが前記レールの前記垂直部の上側に、かつ前記第二のローラが前記レールの前記垂直部の下側に配置され、前記複数の受け具が前記レールの前記垂直部から引き上げられて前記収納部へ移動するとき、各パネル本体が前記垂直面から90度よりも大きい角度回転するように、前記第一のローラ及び前記第二のローラの上下方向の位置が反転し、前記第一のローラが前記収納部の下側レールを、かつ前記第二のローラが前記収納部の上側レールを走行し、前記複数枚のパネルが前記レールの前記収納部の奥の方に移動するとき、前記第一のローラが前記収納部の前記下側レールを、かつ前記第二のローラが前記収納部の前記上側レールを走行するシャッタ装置用金物である。
請求項1に記載の発明によれば、レールの垂直部から収納部に移行するパネルを垂直面から90度より大きい角度反転させるので、パネルの自重をパネルの高さ方向に設けた第一のローラ及び第二のローラに分散させることができる。パネルが収納部を移動する間、第一のローラ及び第二のローラの走行は収納部の下側レール及び上側レールに案内されるので、パネルの姿勢を拘束することができ、レールの垂直部から収納部に円滑にパネルを移行させることができる。しかも、パネルを反転させることで収納部におけるパネルの重心位置の高低差を大きくとれるので、パネルの自重によってパネルを収納部の奥の方まで移動させ易くなる。
請求項2に記載の発明によれば、パネルを左右一対のレールの前面側に配置し、パネルにモーメントがかかる場合であっても、第二及び第三のローラが垂直部におけるパネルの垂直姿勢を安定して保ち、第一及び第二のローラがレールの収納部におけるパネルの反転姿勢を安定して保つことができる。
請求項3に記載の発明によれば、受け具をレールに組み付けたままパネル本体を着脱できるので、例えば複数枚のパネル本体のうちの一枚のパネル本体が破損したときに、複数枚のパネルの全体を交換することはなく、破損した一枚のパネル本体のみを交換することができる。また、パネル本体を受け具に取り付けることで、パネルの重心を受け具の中心から離すことができ、パネルに反転し易くなるモーメントを発生させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、パネルを収納部の奥の方まで移動することができる。
請求項5に記載の発明によれば、収納部におけるパネルの姿勢をより拘束することができる。
請求項6に記載の発明によれば、レールの垂直部から収納部へ移行するパネルを反転させ易くなる。
請求項7に記載の発明によれば、レールの垂直部から収納部に移行するパネルを垂直面から90度より大きい角度反転させるので、パネルの自重をパネルの高さ方向に設けた第一のローラ及び第二のローラに分散させることができる。パネルが収納部を移動する間、第一のローラ及び第二のローラの走行は収納部の下側レール及び上側レールに案内されるので、パネルの姿勢を拘束することができ、レールの垂直部から収納部に円滑にパネルを移行させることができる。しかも、パネルを反転させることで収納部におけるパネルの重心位置の高低差を大きくとれるので、パネルの自重によってパネルを収納部の奥の方まで移動させ易くなる。
以下添付図面に基づいて、本発明のシャッタ装置の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態のシャッタ装置の全体図を示す。シャッタ装置は建築物の出入口や窓等の開口を開閉するのに用いられる。シャッタ装置は、互いに平行に伸びる左右一対のレール1と、左右一対のレール1間に架け渡される複数枚のパネル2と、を備える。上下方向に多段に並べられる複数枚のパネル2は、レール1に上下方向にスライドできるように組み付けられる。複数枚のパネル2は紐状部材であるチェーン3(図8参照)によって一連に連結される。チェーン3には駆動機構のスプロケット4が噛み合う。モータ5がスプロケット4を時計方向に回転させると、複数枚のパネル2が引き上げられ、レール1の上部の収納部1bに収納される。このとき出入口が開になる。一方、モータ5がスプロケット4を反時計方向に回転させると、収納部1bに収納された複数枚のパネル2が引き下げられ、出入口が閉になる。
レール1は、垂直方向に伸びる垂直部1aと、垂直部1aの上方に設けられる収納部1bとに分けられる。レール1の収納部1bは垂直部1aに対してほぼ水平方向に折り曲げられる。レール1の収納部1bは、上側に配置される上側レール1b1と、下側に配置される下側レール1b2と、から構成される。上側レール1b1は垂直部1aの上端から上方に直線状に伸びた後、スプロケット4の周囲で約90度折れ曲がり、その後、水平方向からやや下方に向けて直線状に伸びる。下側レール1b2は、垂直部1aの上端で円弧形状に曲げられた後、水平方向から下方に向けて直線状に伸びる。
図2及び図3は、複数枚のパネル2がレール1の垂直部1aに移動した状態を示す。図3に示されるように、各パネル2は、板状のパネル本体6と、パネル本体6の左右方向の両端部に設けられる左右一対の受け具7とから構成される。左右一対のレール1の対向面には、垂直方向に細長く伸びる開口8が形成される。この開口8を介して略V字形状の受け具7がレール1から突き出る。パネル本体6は、左右方向に細長い長方形状に形成される。パネル本体6はレール1の垂直部1aの前面側に配置され、パネル本体6の重心は受け具7の中心から離れているので、受け具7にはパネル本体6からのモーメントがかかる。パネル本体6の材質は、ガラス、陶磁器、セラミックス、木、樹脂等である。デザインを良くするためにパネル本体6に化粧を施してもよい。
図4は、レール1からパネル本体6及び受け具7を分離した状態を示す。受け具7は、略V字形状の取付け部9と、断面L字形状の本体部10とをボルト等の結合手段で結合してなる。図5及び図6にも示されるように、略V字形状の取付け部9の先端には貫通孔9aが開けられる。パネル本体6にはこの貫通孔9aに対応する貫通孔6aが開けられる。これらの貫通孔6a,9aに化粧ビス11を通し、化粧ビス11と化粧ナット12との間でパネル本体6を挟み、また化粧ビス11に螺合させたナット13で取付け部9を挟むことで、パネル本体6が受け具7に取り付けられる(図7も参照)。図5及び図6の分解図には、化粧ビス11がパネル本体6の手前側に配置されているように示されているが、実際にはパネル本体6の奥側に配置されている。
ここで、受け具7の取付け部9はレール1から突き出ているので、受け具7をレール1に取り付けたまま、パネル本体6を着脱することができる。なお、見栄えをよくするために、パネル本体6の表面6bとレール1の表面15とはほぼ同じ平面内に配置されるのが望ましい(図7参照)。
図5及び図6に示されるように、受け具7の本体部10は、パネル本体6の高さと略等しい長さを持つ。本体部10の上部には第一のローラ18が回転可能に取り付けられ、本体部10の下部には第二のローラ20が回転可能に取り付けられる。本体部10の上部には、ローラ支持プレート21が取り付けられる。第一のローラ18はこのローラ支持プレート21の手前側に回転可能に取り付けられる。ローラ支持プレート21の背面側には、第三のローラであるサポートローラ19が回転可能に取り付けられる。
図7に示されるように、第一のローラ18は軸線方向の両端に鍔を有して、全体形状がH字形状に形成される。この第一のローラ18は、レール1の突状軌道23上を走行する。外周面が円筒形に形成されるサポートローラ19は、突状軌道23に対向するレール1の内壁面24上を走行する。第二のローラ20は受け具7の本体部10から突出する支持軸25に回転可能に支持されている。外周面が円筒形に形成される第二のローラ20は、垂直方向に伸びる一対の対向面26間に挟まれていて、一対の対向面26間の軌道を走行する。
パネル2がレール1の垂直部1aに沿ってスライドするとき、パネル2の高さ方向の上側では、第一のローラ18がレール1の突状軌道23上を走行し、サポートローラ19が突状軌道23に対向するレール1の内壁面24上を走行する。そして、パネル2の高さ方向の下側では、第二のローラ20がレール1の一対の対向面26間の軌道上を走行する。レール1の垂直部1aにおけるパネル2の垂直姿勢は、パネル2の高さ方向の上側のサポートローラ19及び下側の第二のローラ20で保たれるので、パネル2にモーメントがかかっても、パネル2は安定した垂直姿勢を保ったままレール1の垂直部1a内をスライドする。
図8に示されるように、受け具7の支持軸25には、複数枚のパネル2を一連に連結するための紐状部材であるチェーン3が連結される。複数枚のパネル2は、チェーン3によって一連に連結されている。チェーン3を引き上げることで、複数枚のパネル2を同時に引き上げることができ、またチェーンを引き下げることで、複数枚のパネル2を同時に引き下げることができる。
図9は、最下部に位置するボトムパネル31を示す。ボトムパネル31もレール1に沿ってスライドするボトムパネル用受け具32と、ボトムパネル用受け具32に対して着脱自在に取り付けられるボトムパネル本体33から構成される。ボトムパネル本体33の高さは、パネル本体6の高さよりも小さい。このため、ボトムパネル用受け具32の高さは、受け具7の高さよりも小さい。ボトムパネル用受け具32にも、受け具7と同様に、第一のローラ18、第二のローラ20及びサポートローラ19が回転可能に取り付けられる。第二のローラ20を支持する支持軸34には、チェーン3が連結される。
図10及び図11は、レール1の収納部1bの組立図を示す。レール1の上方のブラケット41には、収納部1bの上側レール1b1及び下側レール1b2が取り付けられる。上側レール1b1は、垂直部1aの対向面26間の軌道(図7参照)に連続する。上側レール1b1は、垂直部1aの上端から上方にスプロケット4に向かって直線状に伸びた後、スプロケット4の周囲で約90度折れ曲がり、その後、水平方向からやや下方に向けて直線状に伸びる。上側レール1b1は直線部分の途中45で傾斜角度が僅かに急になっている。図11に示されるように、この上側レール1b1をパネル2の第二のローラ20が走行する。第二のローラ20は、上側レール1b1を走行する間、上側レール1b1の一対の対向する対向面43の間に上下方向に挟まれてガイドされる。
下側レール1b2は、レール1の垂直部1aの突状軌道23(図7参照)に連続する。下側レール1b2は、垂直部1aの上端で円弧形状に曲げられた後、水平方向から下方に向けて直線状に伸びる。下側レール1b2の先端部では、傾斜角度が緩やかになっている。プレート状の下側レール1b2は、ブラケット41に支持棒42を介して取り付けられる。下側レール1b2には下側レール1b2に沿って細長く伸びる開口44が形成される。この開口44をパネル2の第一のローラ18が走行する。図12の拡大図に示されるように、第一のローラ18には下側レール1b2を挟む鍔が形成されるので、第一のローラ18が下側レール1b2から脱輪することはない。
図10に示されるように、駆動機構のスプロケット4は、レール1の垂直部1aの上方に配置される。スプロケット4はパネル2を一連に連結するチェーン3に噛み合い、複数枚のパネル2をレール1の垂直部1aから収納部1bに引き上げたり、収納部1bから垂直部1aへ引き下げたりする。スプロケット4はモータ5によって正逆に回転駆動される。モータ5の回転は中間スプロケット46を介してスプロケット4に伝達される。図11に示されるように、モータ5と中間スプロケット46との間には第一のベルト47が掛けられ、モータ5の回転は減速して中間スプロケット46に伝達される。中間スプロケット46とスプロケット4との間には第二のベルト48が掛けられ、中間スプロケット46の回転はさらに減速してスプロケット4に伝達される。
図13ないし図17は、パネル2の動作図を示す。図13に示されるように、駆動機構のスプロケット4が反時計方向に回転すると、複数枚のパネル2がレール1の収納部1bから垂直部1aに引き下げられる。このとき、第一のローラ18がレール1の垂直部1aの上側を、かつサポートローラ19がレール1の垂直部1aの下側を走行する。そして、複数枚のパネル2が垂直面内に配置される。
図14に示されるように、スプロケット4を時計方向に回転させると、パネル2がレール1の垂直部1aから引き上げられて収納部1bへ移動する。このとき、第一のローラ18は垂直部1aから収納部1bの下側レール1b2へと移行し、パネル2の上部がシャッタ装置の奥側(図中右側)に傾く。スプロケット4がさらにパネル2を引き上げると、パネル2の回転角度が除々に大きくなると共に、第二のローラ20が収納部1bの上側レール1b1へと移行し、最終的には第一のローラ18と第二のローラ20の上下方向の位置が反転する。すなわち、第二のローラ20が第一のローラ18よりも上側に配置されるようになる。これに伴い、パネル2の回転角度は90度よりも大きくなる。パネル2の反転姿勢は、収納部1bの上側レール1b1を走行する第二のローラ20、及び収納部1bの下側レール1b2を走行する第一のローラ18によって保たれる。
図15に示されるように、スプロケット4がパネル2を最上部まで引き上げた後は、パネル2はその自重によって収納部1bの奥の方に移動する。上側レール1b1及び下側レール1b2は収納部1bの奥に向かって下側に傾いているからである。パネル2が収納部1bの奥の方に移動するとき、パネル2の回転角度はさらに大きくなる。
図16及び図17に示されるように、スプロケット4がさらに複数枚のパネル2を引き上げると、複数枚のパネル2は順次収納部1bの奥の方に収納される。収納部1bの奥では、隣り合うパネル2同士が接近し、かつ平行になる。このとき、パネル2同士を連結するチェーン3はU字状に撓む。パネル2の平行姿勢は、収納部1bの上側レール1b1を走行する第二のローラ20、及び収納部1bの下側レール1b2を走行する第一のローラ18によって保たれる。
図18は、スプロケット4がすべてのパネル2を引き上げ終わった状態を示す。この状態では、ボトムパネル31がレール1の垂直部1aの上端に位置する。なお、すべてのパネル2が収納部1bの奥まで移動することはなく、収納部1bの手前側までしか移動しないパネル2もある。収納部1bの奥の方に移動した複数枚のパネル2は姿勢が平行になった後、互いに接触するまで接近する。
本実施形態においては、レール1の垂直部1aから収納部1bに移行するパネル2を垂直面から90度より大きい角度反転させる。このため、パネル2の自重を第一のローラ18及び第二のローラ20に分散させることができ、パネル2の姿勢を拘束することができる。したがって、レール1の垂直部1aから収納部1bに円滑にパネル2を移行させることができる。しかも、パネル2を反転させることで収納部1bにおけるパネル2の重心位置の高低差を大きくとれるので、パネル2の自重によってパネル2を収納部1bの奥の方まで移動させ易くなる。
図19は、パネル2の姿勢を反転させることなく、収納部1bの二本の上側及び下側レール1b1,1b2に垂直な姿勢を保ったまま移動させる比較例を示す。この比較例の場合、パネル2の自重を第一のローラ18及び第二のローラ20に均一に分散させるのが困難であるので、パネル2の姿勢を拘束することができず、パネル2がわずかに揺動してしまう。このため、パネル2が二本のレール1b1,1b2に沿って自重で移動しようとしても、パネル2が円滑に移動できず、パネル2が詰まる可能性が高くなる。しかも、パネル2の重心位置の高低差も小さいので、パネル2を奥まで移動させる力も弱くなってしまう。
図20は、パネル2及びレール1の他の例を示す。この例では、レール1にもレール1を覆うパネル49が取り付けられている。出入口を開閉するためのパネル2の表面とレール1に取り付けられるパネル49の表面とは、レール1の前面よりも前方に飛び出した同一の平面内に配置される。この例のように、レール1をパネル49で覆うと、よりデザインがよくなる。出入口を開閉するためのパネル2を受ける受け具7、レール1の構造は、上記実施形態と同一なので同一の符号を附してその説明を省略する。昇降と同様に
なお、本発明は上記実施形態に限られることなく、本発明の要旨を変更しない範囲でさまざまに変更できる。たとえば、上側及び下側レールは、上下方向から第一又は第二のローラを挟まなくても、下側のみから支えてもよい。また、左右一対のレールは、パネルをその自重によってレールの垂直部に引き下げることができれば、垂直方向から傾けられてもよい。紐状部材には、チェーンの他にベルト、ロープなどを用いることもできる。
本発明の一実施形態のシャッタ装置の全体図(図中(A)は正面図を示し、(B)は(A)のB−B線断面図を示し、(C)は(A)のC−C線断面図を示す) レールの垂直部及びパネルを示す正面側斜視図 レールの垂直部及びパネルを示す背面側斜視図 レールの垂直部及びパネルの分解斜視図 パネルの分解斜視図 パネルの拡大分解斜視図 レールの垂直部及びパネルを上方からみた平面図 パネルの組立図(図中(A)は正面図を示し、(B)は側面図を示し、(C)は背面図を示し、(D)は平面図を示す) ボトムパネルの組立図(図中(A)は正面図を示し、(B)は側面図を示し、(C)は背面図を示し、(D)は平面図を示す) レールの収納部の組立図(図中(A)は正面図を示し、(B)は平面図を示し、(C)は側面図を示す) レールの収納部の詳細組立図(図中(Aは正面図を示し、(B)は(A)のB−B線断面図を示す) 図11(B)のレールの収納部の拡大図 パネルの動作図(1/6) パネルの動作図(2/6) パネルの動作図(3/6) パネルの動作図(4/6) パネルの動作図(5/6) パネルの動作図(6/6) 比較例のパネルの動作図 レールの垂直部及びパネルの他の例を示す平面図
符号の説明
1…レール
1b2…下側レール
1b…収納部
1b1…上側レール
1a…垂直部
2…パネル
3…チェーン(紐状部材)
4…スプロケット(駆動機構)
5…モータ(駆動機構)
6…パネル本体
7…受け具
18…第一のローラ
19…サポートローラ(第三のローラ)
20…第二のローラ
25…支持軸

Claims (7)

  1. 実質的に垂直方向に伸びる垂直部と、垂直部に対して折り曲げられる収納部と、を有する左右一対のレールと、
    前記左右一対のレール間に掛け渡され、紐状部材によって一連に連結される複数枚のパネルと、
    各パネルの左右方向の両端部に設けられ、前記左右一対のレールそれぞれに沿って走行する少なくとも二つの第一のローラ及び第二のローラと、
    前記紐状部材で連結される前記複数枚のパネルを前記レールの前記垂直部の上方に引き上げたり、前記垂直部の上方から引き下げたりする駆動機構と、を備え、
    前記複数枚のパネルが前記レールの前記垂直部に引き下げられるとき、前記複数枚のパネルが実質的に垂直面内に配置されると共に、前記第一のローラが前記レールの前記垂直部の上側に、かつ前記第二のローラが前記レールの前記垂直部の下側に配置され、
    前記複数枚のパネルが前記レールの前記垂直部から引き上げられて前記収納部へ移動するとき、各パネルが前記垂直面から90度よりも大きい角度回転するように、前記第一のローラ及び前記第二のローラの上下方向の位置が反転し、前記第一のローラが前記収納部の下側レールを、かつ前記第二のローラが前記収納部の上側レールを走行し、
    前記複数枚のパネルが前記レールの前記収納部の奥の方に移動するとき、前記第一のローラが前記収納部の前記下側レールを、かつ前記第二のローラが前記収納部の前記上側レールを走行するシャッタ装置。
  2. 前記各パネルの左右方向の両端部には、前記左右一対のレールそれぞれの垂直部に沿って走行する第三のローラが設けられ、
    前記レールの前記垂直部における前記各パネルの前記垂直面内の姿勢は、前記垂直部を走行する前記第二のローラ及び前記第三のローラによって保たれ、
    前記レールの前記収納部における前記各パネルの姿勢は、前記収納部の前記下側レールを走行する前記第一のローラ、及び前記収納部の前記上側レールを走行する前記第二のローラによって保たれることを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
  3. 前記各パネルは、前記各パネルの左右方向の両端部に設けられ、前記第一のローラ、前記第二のローラ及び前記第三のローラが取り付けられると共に前記紐状部材に連結される受け具と、左右一対の前記受け具間に掛け渡されるパネル本体と、を有し、
    前記受け具を前記レールに組み付けたまま、前記受け具から前記パネル本体を着脱できることを特徴とする請求項2に記載のシャッタ装置。
  4. 前記収納部の前記上側レール及び前記下側レールは、前記収納部の奥に向かって下側に傾き、
    前記垂直部から前記収納部に引き上げられる前記複数枚のパネルが、その自重によって前記収納部の奥の方に移動することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のシャッタ装置。
  5. 前記収納部の前記上側レール及び下側レールは、前記第一のローラ又は前記第二のローラを上下方向から挟み込んでガイドすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のシャッタ装置。
  6. 前記紐状部材は、前記各パネルの、前記第二のローラを回転可能に支持する支持軸に連結されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のシャッタ装置。
  7. 実質的に垂直方向に伸びる垂直部と、垂直部に対して折り曲げられる収納部と、を有する左右一対のレールと、
    前記左右一対のレールのそれぞれに沿って移動できるように設けられ、紐状部材によって連結される複数の受け具と、
    各受け具に設けられ、前記左右一対のレールそれぞれに沿って走行する少なくとも二つの第一ローラ及び第二ローラと、
    前記紐状部材で連結された前記複数の受け具を前記レールの前記垂直部の上方に引き上げたり、前記垂直部の上方から引き下げたりする駆動機構と、を備え、
    左右一対の前記受け具間には、パネル本体を掛け渡すことができ、
    前記複数の受け具が前記レールの前記垂直部に引き下げられるとき、複数枚のパネル本体が実質的に垂直面内に配置されると共に、前記第一のローラが前記レールの前記垂直部の上側に、かつ前記第二のローラが前記レールの前記垂直部の下側に配置され、
    前記複数の受け具が前記レールの前記垂直部から引き上げられて前記収納部へ移動するとき、各パネル本体が前記垂直面から90度よりも大きい角度回転するように、前記第一のローラ及び前記第二のローラの上下方向の位置が反転し、前記第一のローラが前記収納部の下側レールを、かつ前記第二のローラが前記収納部の上側レールを走行し、
    前記複数枚のパネルが前記レールの前記収納部の奥の方に移動するとき、前記第一のローラが前記収納部の前記下側レールを、かつ前記第二のローラが前記収納部の前記上側レールを走行するシャッタ装置用金物。
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