JP4599465B1 - アシストハンドル付引戸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引戸が閉位置に移動すると戸枠体側に引き寄せるアシストハンドル付引戸装置を駆動源として駆動手段等を用いずに簡略でコンパクトな構成により廉価に実現する。
【解決手段】引戸Dが開位置にあるとき、戸車ユニットT1・T2は、回動支点の枢着位置Pが戸車24・25の走行路Rとの係合位置に対して開口部Sから離れる側にずれているため、上方の案内ローラ30・31が開口部側に寄った向きに傾いた姿勢になり、従って、引戸は、その戸車ユニットの傾きに応じて持ち上った状態で吊持される一方で、閉位置に移動すると、案内ローラが引き寄せガイドGのガイド通路m・nの案内で開口部から離れる側へシフトするため、戸車ユニットも開口部側へ回動するが、そのとき、引戸は、持ち上げ状態にあったので、戸車ユニットが回動するに従い、奥行方向Z戸枠体側にスイングしながら、自重により、引き寄せ位置へ落ち込むように戸枠体に引き寄せられてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、病院・音楽ホール・劇場等の気密性が必要な建物の出入口を開閉する引戸に適用し、特に閉時は出入口を密閉するため、引戸が閉位置に移動すると、更に戸枠側に引き寄せて開口部を気密に閉止するアシストハンドル付引戸装置に関する。
従来、この種の引戸装置の中には、例えば戸枠の上枠部に釣支した引戸の上端部を戸枠側に押す押圧装置と、更に引戸全体を戸枠側に引き寄せる複数の引き寄せ装置を備え、閉時、引戸が閉位置に至ると、押圧装置を作動し、その駆動部のパワーシリンダ等で枢止アームを回動して引戸の上端部を戸枠側に押し、次いで、引き寄せ装置を作動してモータを駆動し、引き寄せアームを回動して縦枠部側の係止ピンに係止させてから、ラックピニオン機構を介して引き寄せアームを戸枠側に引き寄せる構造にしたものがある(特許文献1参照)。
特開平9−242419号公報
ところが、上述した従来の引戸装置では、押圧装置と引き寄せ装置にそれぞれ駆動源としてパワーシリンダやモータ等の駆動手段が別途に必要であり、しかも、引き寄せ装置には、駆動用のモータの他にラックピニオン機構等の駆動伝達手段を個別に備え、そのような引き寄せ装置を、戸先側の縦枠部と引戸の縦框間に複数組も組み付けることが必要な構成であるため、全体に構造が複雑で大型であり、それだけコストも著しく高くなるという課題があった。
そこで、本発明の目的は、引戸が閉位置に移動すると戸枠側に引き寄せる引戸装置を、駆動源として駆動手段等を用いず、簡略でコンパクトな構成により廉価に実現することにある。
本発明の目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、戸枠体Cの上枠部10aに敷設した引戸レールLで引戸Dを開閉方向X・Yに移動自在に釣支し、該引戸Dが開位置から直進して閉位置に移動すると、前記戸枠体側に引き寄せて開口部Sを気密に閉止する引戸装置Aであって、前記上枠部10aには、前記引戸レールLに沿って引き寄せガイドGを敷設する一方、前記引戸Dには、戸車24・25を回転自在に枢支すると共に案内ローラ30・31を回転自在に上部側に枢支した戸車ユニットT1・T2を上端面dの戸先側と戸尻側に搭載すると共に、扉板面の戸先側に倍力機構を備えたアシストハンドルHを付設し、前記引戸レールLは、前記引戸Dが閉位置に移動したときに戸枠体側に引き寄せられる引き寄せ位置に前記戸車24・25が係合する走行路Rを設け、前記戸車ユニットT1・T2は、前記引戸Dの上で枢軸13を開閉方向X・Yに向けて軸支し、該枢軸13を支点として前記開閉方向X・Yと直交する前記開口部Sの奥行方向Zに回動自在に枢着し、その枢着位置Pを、前記戸車24・25の前記走行路Rとの係合位置Qに対して前記開口部Sから離れる側にずらして設置し、前記引き寄せガイドGは、前記引戸Dが開位置にあるとき、前記案内ローラ24・25が前記開口部側に寄った傾き姿勢に前記戸車ユニットT1・T2がなる第1位置に前記案内ローラ30・31を係合させる一方、前記引戸Dが閉位置に移動すると、前記案内ローラ30・31が前記開口部Sから離れる側にシフトして前記戸車ユニットT1・T2が直立姿勢になる第2位置に前記案内ローラ24・25を係合させて案内するガイド通路m・nを備え、前記引戸Dは、前記戸枠体Cとの間において、前記戸車ユニットT1・T2の枢軸13を支点として前記開口部Sの奥行方向Zに回動可能に前記引戸レールLで釣支し、前記案内ローラ24・25が前記ガイド通路m・nの第1位置にある間は、傾いた前記戸車ユニットT1・T2の傾斜角度に応じて床面Fから持ち上った状態で吊持される一方、前記案内ローラ24・25が第1位置から第2位置へシフトすると、前記戸車ユニットT1・T2が回動して直立するに従い前記枢軸13を支点として前記開口部Sの奥行方向Z戸枠体C側にスイングしながら、持ち上がっていた高さhだけ降下して引き寄せ位置へ引き寄せてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、引戸が開位置にあるときは、戸車ユニットは、回動支点の枢着位置が戸車の走行路との係合位置に対して開口部から離れる側にずれているため、上方の案内ローラが開口部側に寄った向きに傾いた姿勢にあり、故に、引戸は、その戸車ユニットの傾きに応じて、戸車ユニットが直立状態にあるときより高く、床面から持ち上った状態で引戸レールに吊持される一方で、閉位置に移動すると、戸車ユニットの案内ローラが引き寄せガイドのガイド通路の案内で開口部から離れる側へシフトするため、戸車ユニットは、枢軸を支点として開口部側へ回動して直立するが、そのとき、引戸は、持ち上げ状態で釣支されていたので、戸車ユニットが回動するに従い奥行方向戸枠体側にスイングしながら、自重により、持ち上がっていた高さだけ降下し、引き寄せ位置へ落ち込むように戸枠体に引き寄せられ、その結果、引戸は、自重をかけて圧接した状態で、上側と左右両側の三方側縁を戸枠体に密着し、下側は床面に密着して開口部を気密度高く閉止することができる。
しかも、請求項1に記載の発明によれば、引戸を、そのように自重により引き寄せ位置へ落ち込むように戸枠体側に引き寄せて開口部を閉止するため、引戸を閉位置から戸枠体側に引き寄せる引戸装置を、モータ等の駆動手段や駆動伝達手段等を用いることなく、簡略でコンパクトな構成により廉価に提供することがすることができる。
加えて、請求項1に記載の発明によれば、扉板面の戸先側に倍力機構を備えたアシストハンドルを付設した構成であるため、戸枠体に圧接した状態で引き寄せ位置にある重い引戸を開ける場合でも、例えばアシストハンドルを軽く引いて回すだけで、倍力機構が働いて、引き寄せ位置に落ち込んだ重い引戸を簡単に手前側に起こして引き出すことができ、これにより、たとえ非力な高齢者や身障者などであっても、簡単に開閉操作することができる。
本発明によるアシストハンドル付引戸装置を引戸の引寄せ閉止状態で示す斜視図である。 その引戸装置を適用した引戸構造体を示す斜視図である。 戸車ユニットの戸車支持部品を示す分解斜視図である 戸車ユニット全体を示す分解斜視図である。 戸車ユニットの傾き角度規制を説明する側面図である。 引き寄せガイドを示す分解斜視図である。 アシストハンドルを示す分解斜視図である。 引戸構造体を引戸の全開状態で示す斜視図である。 引戸構造体を引戸の全開状態で示す正面図である。 (A)引戸構造体を引戸が開位置にあるときの状態で示す側面図、(B)引戸が引き寄せ位置にあるときの状態で示す側面図である。 図10(A)の部分拡大側面図である。 図10(B)の部分拡大側面図である。 引戸構造体を引戸が開位置にあるときの状態で示す斜視図である。 引戸構造体を引戸が開位置にあるときの状態で示す正面図である。 引戸構造体を、引戸をアシストハンドルで開く状態で示す斜視図である。 他例のアシストハンドルを示す分解斜視図である。 (A)他例のアシストハンドルの倍力機構部の内部構造を示す縦断面図、(B)倍力機構部の内部構造を押圧ピンの突出状態で示す縦断面図である。 (A)引戸構造体を他例のアシストハンドル付引戸の引き寄せ状態で示す正面図、(B)その引戸をアシストハンドルで開く状態で示す正面図、(C)引戸を全開した状態で示す正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明によるアシストハンドル付引戸装置を引戸の引寄せ閉止状態で示す斜視図、図2は、その引戸装置を適用した引戸構造体の全体斜視図である。図示例の引戸構造体は、戸枠体Cの板状上枠部10aに引戸Dを開閉方向X・Yに移動自在に釣支し、特に閉時、引戸装置Aにより、引戸Dが戸枠体Cの戸尻側の壁10bと重なる開位置から直進して閉位置に移動すると、引戸Dを戸枠体側に引き寄せて床面Fと戸枠体C間にあいた開口部Sを気密に閉止する構成になっている。
そのため、引戸装置Aは、引戸Dを開閉方向X・Yに案内して走行させる引戸レールLと、引戸Dの上端面dに組み付ける一対の戸車ユニットT1・T2と、戸車ユニットT1・T2を案内する引き寄せガイドGと、引戸Dの下部側を案内する引戸ガイドgを備えると共に、引戸Dの戸先側にアシストハンドルHを付設している。
引戸Dは、下端面の長さ方向に案内溝11を凹設し、案内溝11に溝形状に合わせて断面コ形の細長いガイドケース(図示省略)を内装している。この引戸Dには、下端面の側縁に隙間を塞ぐ細長い、例えばゴム製パッキン等のシール材12を接着している(図10参照)。また、図示省略するが、開口部Sと対向する内側の板面には、上側側縁と左右側縁に沿って、例えばゴムや合成樹脂等の弾性材からなる気密材を接着している。
引戸レールLは、固定部15aとそれに対し直角に屈曲して延びる支持部15bからなる断面L形の長尺材で、支持部15bの側縁に沿って戸車24・25の走行路Rを形成してなる。この引戸レールLは、走行路Rを開口部Sから離れる側に向け、固定部15aを上枠部10aに固定して開閉方向X・Yに沿って敷設する。そのように敷設する引戸レールLにおいて、走行路Rは、後述するが、釣支した引戸Dが閉位置に移動したとき戸枠体側に引き寄せられる引き寄せ位置に合わせて、支持部15bの側縁に上向きに凸設してなる(図10B参照)。
戸車ユニットT1・T2は、図3に示すように、固定プレート16と、固定プレート16に回動自在に枢着する第1および第2ブラケット17・18と、ブラケット17・18の回動支点の枢軸13と、両ブラケット17・18に回転自在に枢支する戸車24・25を備える。固定プレート16は、金属板の片側側縁に取付穴16aを設ける一方、他側の側縁に管状に曲げ起こしたヒンジ部16bを成形してなる。ブラケット17・18は、支持板部17a・18aの一端にヒンジ部16bと対応する管状のヒンジ部17b・18bを曲げ成形し、支持板部17a・18aの軸受穴19に車軸21の一端を嵌合して軸支する一方、車軸21の他端をボス穴に嵌合して戸車24・25を回転自在に枢支している。そこで、第1戸車ユニットT1は、枢軸13をヒンジ部16b・17bに貫挿して固定プレート16に対してブラケット17を回動自在に連結してユニット本体を組み立て、第2戸車ユニットT2は、枢軸13をヒンジ部16b・18bに貫挿して固定プレート16に対してブラケット18を回動自在に連結してユニット本体を組み立てる。
更に、戸車ユニットT1・T2には、図4に示すように、それぞれ案内ローラ30・31および回動ストッパ35・36が付設されている。案内ローラ30・31は、L型のアングル材26・27の一側片26a・27aにあけた軸受穴にローラ軸28・29の一端を嵌合して軸支する一方、ローラ軸28・29の他端をボス穴に嵌合して回転自在に枢支してなる。他側片26b・27bはブラケット17・18にビス止めする。そこで、アングル材26は、案内ローラ30を戸車24側に向け突出させてブラケット17に組み付け、他方のアングル材27は、案内ローラ31を戸車25と反対側に向け突出させてブラケット18に組み付ける。
回動ストッパ35・36は、樹脂製で、間にブラケット17・18の板厚に合わせた溝幅の差込み溝22を空けた薄箱状のキャップ部35a・36aと、キャップ部35a・36aの下部にそれと直交する向きに設ける板片状の角度規制部35b・36bを備える。角度規制部35b・36bは、その下縁を山形に形成し、そこに勾配角度の異なる第1テーパ37および第2テーパ38を設けてなる。戸車ユニットT1・T2は、差込み溝22にブラケット17・18を圧入して回動ストッパ35・36をブラケット17・18に、図5に示すように、角度規制部35b・36bが固定プレート16の上に載った状態で装着して組み立てる。従って、戸車ユニットT1・T2は、ブラケット17・18を、図5(A)に示すように戸車24・25が固定プレート16に対し直立した状態を基準とし、片方の戸車側に倒すと、ブラケット17・18は同図(B)に示すように第1テーパ37が固定プレート16に当たって傾き角度α(例えば15度)傾いて止まり、反対側に倒すと、同図(C)に示すように第2テーパ38が固定プレート16に当たって傾き角度β(例えば5度)傾いて止まるように、ブラケット17・18の回動角度をストッパ35・36でα+βの範囲に規制して組み立ててなる。
そこで、戸車ユニットT1は、図4に示すように、枢軸13をヒンジ部16b・17bに貫挿して固定プレート16に対してブラケット17を回動自在に連結して組み立て、図1に示すように、枢軸13を引戸Dと平行な向きにして固定プレート16を引戸Dの上端面dの戸先側に載せ、取付穴16aに吊ボルト32を通して固定する。第2戸車ユニットT2は、枢軸13をヒンジ部16b・18bに貫挿して固定プレート16に対してブラケット18を回動自在に連結して組み立て、枢軸13を引戸Dと平行な向きにして固定プレート16を引戸Dの上端面dの戸尻側に載せ、取付穴16aに吊ボルト33を通して固定する。
引き寄せガイドGは、図2および図6に示すように、引戸レールLの長さに合わせて長尺なガイドレール14と、複数のガイドピース23とで構成する。ガイドレール14は、断面略L形に折り曲げて取付板部14aと鍔部14bを設け、鍔部14bの内面に一対の細長いガイドバー39・40を幅方向に間隔をあけて立設し、案内ローラ30・31をそれぞれ係合する第1および第2のガイド溝41・42を引戸レールLの走行路Rと平行に形成する。一方のガイドバー40は、引戸Dに搭載する案内ローラ30・31間の間隔長さ分だけ他方のガイドバー39より短く、その長さの差だけ第2ガイド溝42が第1ガイド溝41より短くなっている。
ガイドピース23は、直方体の角を1つ面取りしてテーパ面tを設けた駒状に形成してなる。そこで、引き寄せガイドGは、一対のガイドピース23・23を、第1ガイド溝41の長さ方向一端縁41aで互いのテーパ面tを対向させて鍔部14bの内面に接着し、第1ガイド溝41に対して溝端部が取付板部14aから離れる向きに傾斜した第3ガイド溝43を形成する。また、第2ガイド溝42の長さ方向一端縁42aには、テーパ面tをガイドバー40側に向けてガイドピース23を1つ鍔部14bの内面に接着し、第2ガイド溝42に対して溝端部が取付板部14aから離れる向きに第3ガイド溝43と平行に傾斜した第4ガイド溝44を形成する。そして、引き寄せガイドGは、それらガイド溝41・43、42・44に係合させて案内ローラ30・31をそれぞれ案内する2列の平行なガイド通路m・nを形成する。かかる構造の引き寄せガイドGは、図1に示すように、引戸レールLの上側で平行に取付板部14aを上枠部10aに固定して開閉方向X・Yに沿って敷設する。
アシストハンドルHは、図2および図7に示すように、手で握って回動操作する長手な力点レバー部44と、力点レバー部44から離れた先端にあって短手な作用アーム部45と、作用アーム部45近くに設ける支点部46からなるく字状に屈曲した一体の梃子部材で形成し、倍力機構として梃子の原理を適用したものになっている。力点レバー部44は、一対のバー44a・44bを、支点部46で軸支した呼込み軸47を介して一体回動可能に連結してなる。バー44a・44bには、基端にゴムローラ48を装着している。作用アーム部45にも、先端の作用点にゴムローラ49を装着している。このアシストハンドルHは、バー44a・44bを、引戸Dを間に挟んだ両側の戸先側に配置し、支点部46を中心として回動可能に引戸Dの戸先側に付設する。
そこで、図示例の引戸装置Aでは、図8、図9および図10(A)に示すように、案内ローラ30・31を引き寄せガイドGの第1および第2ガイド溝41・42に係合する一方、戸車24・25は引戸レールLの走行路Rに係合させて、引戸Dを開位置で引戸レールLに懸架する。すると、引戸Dは、戸車ユニットT1・T2の回動支点の枢着位置Pが戸車24・25の走行路との係合位置Qに対して開口部Sから離れる側にずれているため、図10(A)および図11に示すように、戸車ユニットT1・T2が、上方の案内ローラ30・31が上枠部10a側に寄った向きに角度θ(例えば10°)傾いて、開閉方向X・Yと直交する奥行方向Zに回動可能に釣支される。従って、引戸Dは、そのように戸車ユニットT1・T2が傾いて引戸レールLに釣支されているため、戸車ユニットT1・T2の傾斜角度θに応じて、戸車ユニットT1・T2が同図(B)に示すように垂下状態にあるときより高く、図10に示すように床面Fから高さh(例えば4mm)持ち上った状態で引戸レールLに吊持される。
引戸ガイドgは、図2および図10に示すように、引戸Dの下端面に案内溝11を凹設すると共に、引戸Dが閉位置にあるときに案内溝11の戸尻側出口11aに係合するガイドローラ60を床面F上に立設してなる。ガイドローラ60は、取付ベース59上に立てたローラ軸61の上端に回転自在に枢支する一方、案内溝11に嵌め込んで補強する上記ガイドケースの戸尻側出口に、引戸Dの奥行方向Zの揺動範囲に合わせて溝幅方向の逃げを形成している。
さて、上述した構成の引戸装置Aでは、アシストハンドルHの力点レバー部44を手で持ち、引戸Dを、図8および図9に示すように、戸尻側の壁10bと重なる開位置に止めて保持し、開口部Sを全開してから、再び閉止する場合には、力点レバー部44から手を離すと、引戸Dは、図示しない自閉手段のゼンマイ装置により、例えばワイヤーを介して閉方向Yに引っ張られ、引戸レールLの走行路Rを戸車24・25が回転しながら閉方向Yへと自動的に移動する。この閉止途中も、戸車ユニットT1・T2は、案内ローラ30・31が引き寄せガイドGの第1および第2ガイド溝41・42に係合して上枠部10a側に寄った向きに傾いた姿勢にあるため、引戸Dは、持ち上げ状態のまま、走行路Rを戸車24・25を回転しながら閉方向Yへ直進する。同時に、案内溝11には、引戸ガイドgのガイドローラ60が係合して回動規制状態にあるため、引戸Dは、下部側においても横振れすることなく閉方向Yに直進する。
その後、引戸装置Aでは、引戸Dが、図1、図2、図13に示すように閉位置に到達すると、案内ローラ30・31がそれぞれ引き寄せガイドGの案内で溝端部が開口部Sから離れる向きに傾斜したガイド通路m・nの第3および第4ガイド溝43.44に入り込み、図10(B)および図12に示すように開口部Sから離れる側へシフトするため、戸車ユニットT1・T2は、ブラケット17・18が枢軸13を支点として図中時計方向に揺動して直立する。すると、そのとき、引戸Dは、持ち上げ状態で釣支されていたので、ブラケット17・18が回動するに従い奥行方向Z戸枠体側にスイングしながら、自重により、持ち上がっていた高さhだけ降下し、引き寄せ位置へ落ち込むように戸枠体Cに引き寄せられる。その結果、引戸Dは、自重をかけて圧接した状態で、上側と左右両側の三方側縁を前記気密材を介して戸枠体Cに密着し、下側はシール材12を介して床面Fに密着して開口部Sを気密度高く閉止する。
一方、いま戸枠体Cに圧接した状態で引き寄せ位置にある引戸Dを開ける場合は、図14および図15に示すように、力点レバー部44を手で持ち、アシストハンドルHを引いて支点部46を支点に図中反時計方向に回し、作用アーム部45のゴムローラ49を戸枠体Cの縦枠部10cに押し当てる。すると、梃子の原理が働いて、アシストハンドルHを軽く引いて回すだけでも、図10(B)に示すように引き寄せ位置に落ち込んだ重い引戸Dを、簡単に手前側に起こして引き出すことができる。すると、戸車ユニットT1・T2は、引き寄せガイドGの案内で上方の案内ローラ30・31がそれぞれガイド通路m・nの第3および第4ガイド溝43・44の傾斜に沿って開口部S寄りの第1および第2ガイド溝41・42へ移行するため、ブラケット17・18が枢軸13を支点として図中反時計方向に揺動して案内ローラ30・31が開口部S側に寄った向きに角度θだけ傾動する。すると、引戸Dは、この戸車ユニットT1・T2の傾きに応じて高さhだけ再び持ち上り、元の持ち上がり状態で開方向Xへ直進して開口部Sを開放する。
ところで、上述した図示実施の形態において、アシストハンドルHは、倍力機構が梃子の原理を利用した構造のものであったが、本発明では、それに限らず、例えば以下に示すようなリンク機構を利用した構造のものなどであってもよい。
図示他例のアシストハンドルH´は、図16に示すように、手で持って回動操作する長手なレバー部50と、レバー部50の一端に設ける回動支点部51と、倍力機構部52とを備える。レバー部50は、一対のハンドル50a・50bを、回動支点部51で軸支した呼込み軸53を介して一体回動可能に連結してなる。倍力機構部52は、図17に示すように、呼込み軸53に一体回転可能にカム54を連結し、カム54にリンク55の一端を連結する一方、リンク55の他端に、ケース56の出入口56aから先端部を出し入れする押圧ピン57を連結した構造になっている。このアシストハンドルH´は、ハンドル50a・50bを、引戸Dを間に挟んだ両側の戸先側に配置し、回動支点部51を中心として回動可能に引戸Dの戸先側に付設する。
アシストハンドルH´は、図18(A)に示すように、戸枠体Cに圧接した状態で引き寄せ位置にある重い引戸Dを開ける場合は、レバー部50を手で持ってアシストハンドルH´を引いて回動支点部51を中心に図中反時計方向に回すと、図17(B)に示すように、呼込み軸53と一体にカム54が回動してリンク55を作動し、押圧ピン57を出入口56aから押し出す。すると、リンク55のリンク運動に基づいて、レバー部50を軽く引いて回すだけでも、前述したと同様に、図10(B)に示すように、引き寄せ位置に落ち込んだ重い引戸Dを、図18(B)に示すように手前側に簡単に起こして引き出し、図18(C)に示すように開位置へ引き戻すことができる。
A 引戸
C 戸枠
D 引戸
F 床面
G 引き寄せガイド
H・H´ アシストハンドル
L 引戸レール
P 枢着位置
Q 係合位置
R 走行路
S 開口部
T1・T2 戸車ユニット
X 開方向
Y 閉方向
Z 奥行方向
m・n ガイド通路
h 引戸の持ち上げ高さ
10a 上枠部
10b 戸尻側の壁
11 引戸の案内溝
13 戸車ユニットの枢軸
24・25 戸車
30・31 案内ローラ

Claims (1)

  1. 戸枠体の上枠部に敷設した引戸レールで引戸を開閉方向に移動自在に釣支し、該引戸が開位置から直進して閉位置に移動すると、前記戸枠体側に引き寄せて開口部を気密に閉止する引戸装置であって、
    前記上枠部には、前記引戸レールに沿って引き寄せガイドを敷設する一方、前記引戸には、戸車を回転自在に枢支すると共に案内ローラを回転自在に上部側に枢支した戸車ユニットを上端面の戸先側と戸尻側に搭載すると共に、扉板面の戸先側に倍力機構を備えたアシストハンドルを付設し、
    前記引戸レールは、前記引戸が閉位置に移動したときに戸枠体側に引き寄せられる引き寄せ位置に前記戸車が係合する走行路を設け、
    前記戸車ユニットは、前記引戸の上で枢軸を開閉方向に向けて軸支し、該枢軸を支点として前記開閉方向と直交する前記開口部の奥行方向に回動自在に枢着し、その枢着位置を、前記戸車の前記走行路との係合位置に対して前記開口部から離れる側にずらして設置し、
    前記引き寄せガイドは、前記引戸が開位置にあるとき、前記案内ローラが前記開口部側に寄った傾き姿勢に前記戸車ユニットがなる第1位置に前記案内ローラを係合させる一方、前記引戸が閉位置に移動すると、前記案内ローラが前記開口部から離れる側にシフトして前記戸車ユニットが直立姿勢になる第2位置に前記案内ローラを係合させて案内するガイド通路を備え、
    前記引戸は、前記戸枠体との間において、前記戸車ユニットの枢軸を支点として前記開口部の奥行方向に回動可能に前記引戸レールで釣支し、前記案内ローラが前記ガイド通路の第1位置にある間は、傾いた前記戸車ユニットの傾斜角度に応じて床面から持ち上った状態で吊持される一方、前記案内ローラが第1位置から第2位置へシフトすると、前記戸車ユニットが回動して直立するに従い前記枢軸を支点として前記開口部の奥行方向戸枠体側にスイングしながら、持ち上がっていた高さだけ降下して引き寄せ位置へ引き寄せてなることを特徴とする、アシストハンドル付引戸装置。
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