JP5020721B2 - 位相ロックループ回路 - Google Patents

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本発明は、低ループバンド幅の(ループバンド幅が狭い)位相ロックループ回路(PLL回路)に関するものである。
PLL回路のループバンド幅は、そのループ特性を表すパラメータの1つであって、電圧制御発振回路(VCO)からフィードバック信号が位相比較回路(PD)へフィードバックされるまでの時定数に相当するものである。バンド幅が広い場合(広帯域)には、PLL回路のループ速度(反応)が速くなり、逆に、バンド幅が狭い場合(狭帯域)には、PLL回路のループ速度が遅くなる。
PLL回路のループバンド幅を狭くすることが必要となる場合は、PLL回路に入力されるリファレンスクロック(基準クロック)の周波数が低い時である。リファレンスクロックの周波数が低い時には、周波数が高い時と比べてPDにおける位相比較の回数が少なくなる。しかし、PDでの位相比較の回数が少ない場合に、VCOからPDへのフィードバックが早すぎると、PLL回路の出力信号が暴れて動作が不安定になる。
従って、PLL回路の動作の安定性を考慮すると、リファレンスクロックの周波数が低い時には、その周波数に比例してPLL回路のループ速度を遅くする必要がある。すなわち、ループバンド幅を狭くする必要がある。
従来のオンチップPLL回路のループバンド幅を狭くするためには、例えば、広大なシリコン面積をフィルタ回路の容量(フィルタ容量)に費やす必要があり、PLL回路のコンパクト性と低周波入力対応との間にはトレードオフが存在していた。
すなわち、オンチップPLL回路において、チップ上の限られた回路面積(レイアウト面積)の中で、周波数の低いリファレンスクロックを逓倍する必要がある場合には、PLL回路のフィルタ容量を外付けにせざるを得ない状況もしばしば発生する。その場合、そのチップは、1つのPLL回路につき、最低1ピンはフィルタ容量を接続するためのピンとして確保する必要がある。
また、チップのピン数の浪費を嫌う場合には、フィルタ容量の最大許容面積の範囲内でバンド幅を狭くすることになる。しかし、そのためにはチャージポンプ電流を無理やり絞り込む必要があるが、これはPLL回路の入出力位相誤差を悪化させることになる。
上記の通り、チップ上の限られた面積でバンド幅の狭いPLL回路を設計する場合には、フィルタ容量を外付けにしてチップのピン数を浪費するか、PLL回路の入出力位相誤差特性の犠牲を払ってチャージポンプ電流を絞り込むという2つの手法が考えられる。なお、VCO自体のゲインがなるべく小さくなるように、VCOを設計するなどの手法もあるが、上記の2つの手法に比べると効果的な手法とは言いがたい。
ここで、本発明に関わる先行技術文献としては、例えば特許文献1がある。
特許文献1は、位相同期ループ回路に関するものである。同文献には、電圧制御発振回路と、電圧制御発振回路の出力と入力信号とを比較する位相比較回路と、位相比較回路の出力を増幅する増幅器と、増幅器の出力を直流電圧に変換し、電圧制御発振回路に出力するフィルタとを具備する位相同期ループ回路において、フィルタと電圧制御発振回路との間に、演算増幅器を設けることが開示されている。
特開平1−205623号公報
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、回路面積の増大、ピン数の浪費、入出力位相誤差特性の悪化を招くことなく、ループバンド幅の狭い位相ロックループ回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、フィルタ回路と電圧制御発振回路との間に設けられ、前記フィルタ回路から供給される第1のアナログ電圧のゲインを1/n(nは1よりも大きい値)に抑制した第2のアナログ電圧を前記電圧制御発振回路に供給するゲイン抑制回路を備え、
前記ゲイン抑制回路は、前記第1のアナログ電圧が、その可動範囲の上限電圧もしくは下限電圧に到達している期間は、前記第2のアナログ電圧の可動範囲を、その上限電圧が最大で前記電圧制御発振回路の入力電圧範囲の上限電圧になるまで、もしくは、の下限電圧が最小で前記電圧制御発振回路の入力電圧範囲の下限電圧になるまで一定の比率で電圧方向に対して上下に平行移動させることを特徴とする位相ロックループ回路を提供するものである。
ここで、前記ゲイン抑制回路は、入力端子がハイインピーダンスであり、前記第1のアナログ電圧をバッファリングした第3のアナログ電圧を出力するアナログバッファと、基準電圧に応じて、前記第3のアナログ電圧のゲインを抑制した前記第2のアナログ電圧を出力する増幅回路と、前記第1のアナログ電圧に応じて、前記基準電圧を調整することによって、前記第2のアナログ電圧の可動範囲を電圧方向に対して上下に平行移動させるように調整する可動範囲調整回路とを備えることが好ましい。
また、前記可動範囲調整回路は、前記第1のアナログ電圧とその上限電圧とを比較して第1の比較結果を出力する第1の比較回路と、前記第1のアナログ電圧とその下限電圧とを比較して第2の比較結果を出力する第2の比較回路と、前記第1および第2の比較結果に応じて、前記第1のアナログ電圧が、その上限電圧ないしは下限電圧に到達すると、前記第1のアナログ電圧を、その上限電圧ないしは下限電圧に固定するように、前記第1のアナログ電圧が供給されるノードをディスチャージもしくはチャージアップする電流を流す第1のレベル調整回路と、前記第1のレベル調整回路とともにカレントミラー回路を構成し、その電流量が、前記第1のレベル調整回路に流れる電流量に対して所定比率である第2のレベル調整回路とを備え、
前記第1のレベル調整回路によって、前記第1のアナログ電圧が、その上限電圧ないしは下限電圧に固定されると、前記第2のレベル調整回路に流れる電流で前記基準電圧が生成されるノードをディスチャージもしくはチャージアップすることによって、前記基準電圧が、その下限電圧から上限電圧の範囲内を一定の比率で上昇もしくは低下されることが好ましい。
本発明の位相ロックループ回路においては、ループフィルタ(LF)とVCOとの間に、ゲインが1未満のゲイン抑制回路を設けることによって、VCO自体を設計し直すことなく、実効的なVCOのゲインを抑制する。これにより、本発明によれば、回路面積の増大、ピン数の浪費、入出力位相誤差特性の悪化を招くことなく、ループバンド幅の狭いPLL回路を実現することができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の位相ロックループ回路を詳細に説明する。
図1は、本発明の位相ロックループ回路の基本構成を表す概念図である。同図に示す位相ロックループ回路(PLL回路)10には、フィルタ回路12の一部と、ゲイン抑制回路14と、電圧制御発振回路(VCO)16とが示されている。PLL回路10は、半導体集積回路のチップ上に搭載され(オンチップPLL回路)、その外部から供給される入力信号(基準クロック)と位相同期した内部信号を発生する。
一般的なPLL回路の構成は公知である。従って、図1では、ゲイン抑制回路14の概略説明を行うために、PLL回路の必須の構成要素である位相比較回路(PD)、チャージポンプ(CP)や、入力信号、フィードバック信号、内部信号などの記載は省略している。本発明のPLL回路は、フィルタ回路12とVCO16との間に、ゲイン抑制回路14が設けられていることを特徴とするものである。
PLL回路10において、PDは、PLL回路10の外部から供給される入力信号と、VCO16から供給されるフィードバック信号との位相差を検出する。
フィルタ回路12は、PDによって検出された、入力信号とフィードバック信号との間の位相差に応じた第1のアナログ電圧をノードX上に出力する。フィルタ回路12は、位相差に応じてノードXをチャージアップないしはディスチャージするCPと、CPから供給されるチャージを第1のアナログ電圧に変換するループフィルタ(LF)18とによって構成されている。
ここで、図1に示すLF18は、ノードXとグランドとの間に接続されたキャパシタ20と、同じくノードXとグランドとの間に直列に接続された抵抗素子22およびキャパシタ24とによって構成されている。
続いて、ゲイン抑制回路14は、フィルタ回路12から供給されたノードX上の第1のアナログ電圧のゲインを1/20に抑制した第2のアナログ電圧をノードV上に出力する。ゲイン抑制回路14は、入力端子がハイインピーダンスで、そのゲインが1のアナログバッファ(ユニティゲインバッファ)26と、そのゲインが1/20の反転増幅回路30とによって構成されている。
ここで、アナログバッファ26の入力端子はノードXに接続されている。アナログバッファ26は、第1のアナログ電圧に影響をほとんど与えることなく、第1のアナログ電圧をバッファリングして、第1のアナログ電圧とほぼ等しい第3のアナログ電圧を出力する。
反転増幅回路30は、アンプ(Amp)32と、それぞれの抵抗値が20KΩと1KΩの抵抗素子34,36と、基準電圧を保持するための、容量値がC1のキャパシタ28とによって構成されている。
抵抗素子34の一方の端子にはアナログバッファ26の出力端子が接続され、その他方の端子は、アンプ32の一方の入力端子に接続されるとともに、抵抗素子36の一方の端子にも接続されている。アンプ32の出力端子と抵抗素子36の他方の端子はノードVに接続されている。また、キャパシタ28は、アンプ32の他方の入力端子とグランドとの間に接続されている。
反転増幅回路30は、基準電圧に応じて、アナログバッファ26から供給された第3のアナログ電圧のゲインを1/20に抑制した第2のアナログ電圧をノードV上に出力する。反転増幅回路30は、そのゲインが1/20なので、ノードYの基準電圧が固定値の場合、ノードXでの第1のアナログ電圧の可動範囲を200mVとすると、ノードVでの第2のアナログ電圧の可動範囲は10mVとなる。
VCO16は、ゲイン抑制回路14から供給されたノードV上の第2のアナログ電圧に応じた周波数のフィードバック信号と内部信号を発生する。フィードバック信号は、前述のPDに供給される。VCO16は、第2のアナログ電圧が上昇すると、フィードバック信号および内部信号の周波数を上げ、第2のアナログ電圧が低下すると、フィードバック信号および内部信号の周波数を下げる。
PLL回路10では、フィルタ回路12から出力される第1のアナログ電圧が、ゲイン抑制回路14のアナログバッファ26を介して、1/20のゲインを有する反転増幅回路30に入力され、反転増幅回路30の出力である第2のアナログ電圧がVCO16に入力される。これによって、VCO16の回路を変更することなく、VCO16の実効的なゲインを1/20に抑制することが可能となる。
図1に示すPLL回路10では、上記のように、フィルタ回路12とVCO16との間に、ゲイン抑制回路14を設けることによって、VCO16を設計し直すことなく、VCO16の実効的なゲインを抑制することができる。そのため、PLL回路10では、回路面積の増大、ピン数の浪費、入出力位相誤差特性の悪化を招くことなく、ループバンド幅の狭いPLL回路を実現することができる。
ここで、図1に示すPLL回路10は、本発明のPLL回路の概念を説明するための一実施形態を示したものである。PLL回路10において、ノードYの基準電圧が固定値であるとすると、ノードV上の第2のアナログ電圧の可動範囲は、ノードX上の第1のアナログ電圧の1/20に狭められる。しかし、VCO16の入力電圧範囲は、1/20に抑制された第2のアナログ電圧の可動範囲よりも広い。
図1に示すPLL回路10の場合、VCO16の入力電圧範囲は1Vであって、その上限電圧は2V、下限電圧は1Vである。そのため、ノードYの基準電圧を変化させることによって、VCO16の入力電圧範囲の上限電圧の2Vから下限電圧の1Vの範囲内で、抑制された第2のアナログ電圧の可動範囲を上下に平行移動させ、第2のアナログ電圧の可動範囲を適宜調整する必要がある。
つまり、第1のアナログ電圧が、その可動範囲の下限電圧に到達している期間は、第2のアナログ電圧の可動範囲の上限電圧が、最大でVCO16の入力電圧範囲の上限電圧の2Vになるまで一定の比率で平行移動させる。一方、第1のアナログ電圧が、その可動範囲の上限電圧に到達している期間は、第2のアナログ電圧の可動範囲の下限電圧が、最小でVCO16の入力電圧範囲の下限電圧の1Vになるまで一定の比率で平行移動させる。
上記観点から、図1に示すPLL回路10において、第2のアナログ電圧の可動範囲を調整する回路(可動範囲調整回路)について説明する。
図2は、図1に示すゲイン抑制回路の基本構成を表す概念図である。同図に示すゲイン抑制回路14は、図1のものにおいて、さらに、第1のアナログ電圧に応じて、反転増幅回路30に供給される基準電圧を調整することによって第2のアナログ電圧の可動範囲を調整する可動範囲調整回路38を備えている。以下、主に可動範囲調整回路38について説明する。
可動範囲調整回路38は、第1および第2のレベル調整回路40,42によって構成されている。第1および第2のレベル調整回路40,42は、第2のレベル調整回路42に流れる電流量が、第1のレベル調整回路40に流れる電流量の1/20となるように設計されたカレントミラー回路を構成する。カレントミラー回路の電流量の比率1/20は、反転増幅回路30のゲイン1/20と一致するように設定されている。
第1のレベル調整回路40は、ノードX上に出力される第1のアナログ電圧が、その上限電圧V+から下限電圧V−の範囲内に収まるように、第1のアナログ電圧を調整する。第1のレベル調整回路40は、第1のアナログ電圧が、その上限電圧ないしは下限電圧に到達すると、第1のアナログ電圧を、その上限電圧ないしは下限電圧を超えないように、上限電圧ないしは下限電圧に固定する。
第2のレベル調整回路42は、反転増幅回路30に供給される基準電圧が、第1のアナログ電圧に応じて変化するように基準電圧を調整する。前述の通り、第2のレベル調整回路42に流れる電流量は、第1のレベル調整回路40に流れる電流量の1/20である。基準電圧は、この電流量と反転増幅回路30のキャパシタ28の容量値C1に応じて、第1のアナログ電圧の調整速度に対して1/20の速度でゆるやかに調整される。
第1のアナログ電圧が、その上限電圧に固定されると、第1のレベル調整回路40によってノードXがディスチャージされる。これに応じて、第2のレベル調整回路42によってノードYがディスチャージされ、基準電圧は最小で1Vまで一定の比率で低下する。
一方、第1のアナログ電圧が、その下限電圧に固定されると、第1のレベル調整回路40によってノードXがチャージアップされる。これに応じて、第2のレベル調整回路42によってノードYがチャージアップされ、基準電圧は最大で2Vまで一定の比率で上昇する。
ここで、上記一定の比率は、カレントミラー回路を構成する第1および第2のレベル調整回路40,42の電流量の比率に応じて決定される値である。第1のレベル調整回路40に対する第2のレベル調整回路42の電流量の比率を小さくすると、一定の比率は小さくなる。逆に、第1のレベル調整回路40に対する第2のレベル調整回路42の電流量の比率を大きくすると、一定の比率は大きくなる。
前述のように、第2のアナログ電圧の可動範囲は、反転増幅回路30によって第1のアナログ電圧の1/20に狭められる。しかし、可動範囲調整回路38を設けることによって、基準電圧は、第1のアナログ電圧に応じて、最小の1Vから最大の2Vまでの範囲で変化する。これによって、第1のアナログ電圧の1/20に狭められた第2のアナログ電圧の可動範囲は、最小の1Vから最大の2Vまでの1Vの範囲となる。
ここで、基準電圧は、前述のように、カレントミラー回路を構成する第1および第2のレベル調整回路40,42の電流量の比率に応じて、その調整速度が変化し、基準電圧の変化に応じて第2のアナログ電圧の可動範囲も変化する。すなわち、第1および第2のレベル調整回路40,42の電流量の比率を適宜変えることによって、第2のアナログ電圧の可動範囲の調整速度を変えることができる。
次に、可動範囲調整回路38の具体例を挙げて説明する。
図3は、図2に示す可動範囲調整回路の構成を表す回路図である。同図に示す可動範囲調整回路38は、第1および第2のレベル調整回路40,42と、第1および第2の比較回路44,46とによって構成されている。
第1の比較回路44は、第1のアナログ電圧と、その上限電圧V+とを比較して、第1の比較結果を出力する。第1の比較回路44は、第1のアナログ電圧が、その上限電圧になると、第1の比較結果としてハイレベルを出力する。
一方、第2の比較回路46は、第1のアナログ電圧と、その下限電圧V−とを比較して、第2の比較結果を出力する。第2の比較回路46は、第1のアナログ電圧が、その下限電圧になると、第2の比較結果としてローレベルを出力する。
第1のレベル調整回路40は、P型MOSトランジスタ(PMOS)48と、N型MOSトランジスタ(NMOS)50とによって構成されている。PMOS48は、電源とノードXとの間に接続され、そのゲートには、第2の比較回路46から第2の比較結果が入力されている。NMOS50は、ノードXとグランドとの間に接続され、そのゲートには、第1の比較回路44から第1の比較結果が入力されている。
第2のレベル調整回路42は、PMOS52と、NMOS54とによって構成されている。PMOS52とNMOS54は、電源とグランドとの間に直列に接続されている。PMOS52およびNMOS54のゲートには、それぞれ、第2および第1の比較結果が入力されている。すなわち、第1および第2のレベル調整回路40,42はカレントミラー回路を構成する。PMOS52とNMOS54との接続点がノードYに接続されている。
図3に示す可動範囲調整回路38では、第1の比較回路44によって、第1のアナログ電圧と、その上限電圧V+とが比較され、第1のアナログ電圧が、その上限電圧になると、第1の比較結果としてハイレベルが出力される。
第1の比較結果に応じて、第1および第2のレベル調整回路40,42のNMOS50,54がオンとなり、第1のアナログ電圧は、その上限電圧V+に固定される。また、基準電圧は、一定の比率で低下する。基準電圧が低下すると、それに応じて第2のアナログ電圧の可動範囲は一定の比率で上昇する。そして、基準電圧が最小の1Vに到達すると、第1のアナログ電圧の1/20に狭められた第2のアナログ電圧の可動範囲の上限電圧が、最大の2Vまで一定の比率で上昇する。
一方、第2の比較回路46によって、第1のアナログ電圧と、その下限電圧V−とが比較され、第1のアナログ電圧が、その下限電圧になると、第2の比較結果としてローレベルが出力される。
第2の比較結果に応じて、第1および第2のレベル調整回路40,42のPMOS48,52がオンとなり、第1のアナログ電圧は、その下限電圧V−に固定される。また、基準電圧は、一定の比率で上昇する。基準電圧が上昇すると、それに応じて第2のアナログ電圧の可動範囲は一定の比率で低下する。そして、基準電圧が最大の2Vに到達すると、第1のアナログ電圧の1/20に狭められた第2のアナログ電圧の可動範囲の下限電圧が、最小の1Vまで一定の比率で低下する。
以上のように、PLL回路10においては、フィルタ回路12とVCO16との間に、ゲインが1未満のゲイン抑制回路14を挿入することによって、VCO16自体を設計し直すことなく、実効的なVCO16のゲインを抑制する。これにより、回路面積の増大、ピン数の浪費、入出力位相誤差特性の悪化を招くことなく、ループバンド幅の狭いPLL回路を実現することができる。
なお、本発明のPLL回路は、どのような構成のPLL回路においても適用可能である。本発明を適用するPLL回路においては、その基本的な構成要素である、PD、フィルタ回路(CPおよびLF)、VCOなどの構成は何ら限定されない。また、本発明のPLL回路は、オンチップのPLL回路に適用可能なことはもちろんであるが、オンチップではないPLL回路においても適用可能である。
実施形態では、反転増幅回路を使用しているが、これも限定されず、反転しない正転増幅回路を使用しても良い。その場合、例えば、実施形態に対してチャージアップとディスチャージとが逆になるように、CPの構成を変更することも可能である。また、増幅回路の構成は限定されない。抵抗素子の抵抗値およびキャパシタの容量値も必要に応じて適宜決定することが望ましい。
また、第1および第2のアナログ電圧の可動範囲、VCOの入力電圧範囲も限定されない。ゲイン抑制回路のゲインは0よりも大きく、かつ、1未満、すなわち、1/n(nは1よりも大きい値)であれば良く、nの値に上限はない。アナログバッファのゲインも1に限定されない。アナログバッファのゲインと増幅回路のゲインとを併せて考慮し、アナログバッファのゲインおよび増幅回路のゲインを適宜決定しても良い。
また、カレントミラー回路を構成する第1および第2のレベル調整回路の電流量の比率は、増幅回路のゲインが1/nである場合で、かつ、キャパシタ28の容量値とキャパシタ24の容量値が同じ場合、第1のレベル調整回路の電流量を1として第2のレベル調整回路の電流量が1/2n〜2/nの範囲であることが好ましい。また、第2のレベル調整回路の電流量の比率を増幅回路と同じ1/nにすると、第2のアナログ電圧を、VCO16の入力電圧範囲内でほぼリニアに平行移動させることができる。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明の位相ロックループ回路について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明の位相ロックループ回路の基本構成を表す概念図である。 図1に示すゲイン抑制回路の基本構成を表す概念図である。 図2に示す可動範囲調整回路の構成を表す回路図である。
符号の説明
10 位相ロックループ回路(PLL回路)
12 フィルタ回路
14 ゲイン抑制回路
16 電圧制御発振回路(VCO)
18 ループフィルタ(LF)
20,24,28 キャパシタ
22,34,36 抵抗素子
26 アナログバッファ(ユニティゲインバッファ)
30 反転増幅回路
32 アンプ(Amp)
38 可動範囲調整回路
40,42 レベル調整回路
44,46 比較回路(CMP)
48,52 P型MOSトランジスタ(PMOS)
50,54 N型MOSトランジスタ(NMOS)

Claims (3)

  1. フィルタ回路と電圧制御発振回路との間に設けられ、前記フィルタ回路から供給される第1のアナログ電圧のゲインを1/n(nは1よりも大きい値)に抑制した第2のアナログ電圧を前記電圧制御発振回路に供給するゲイン抑制回路を備え、
    前記ゲイン抑制回路は、前記第1のアナログ電圧が、その可動範囲の上限電圧もしくは下限電圧に到達している期間は、前記第2のアナログ電圧の可動範囲を、その上限電圧が最大で前記電圧制御発振回路の入力電圧範囲の上限電圧になるまで、もしくは、の下限電圧が最小で前記電圧制御発振回路の入力電圧範囲の下限電圧になるまで一定の比率で電圧方向に対して上下に平行移動させることを特徴とする位相ロックループ回路。
  2. 前記ゲイン抑制回路は、入力端子がハイインピーダンスであり、前記第1のアナログ電圧をバッファリングした第3のアナログ電圧を出力するアナログバッファと、基準電圧に応じて、前記第3のアナログ電圧のゲインを抑制した前記第2のアナログ電圧を出力する増幅回路と、前記第1のアナログ電圧に応じて、前記基準電圧を調整することによって、前記第2のアナログ電圧の可動範囲を電圧方向に対して上下に平行移動させるように調整する可動範囲調整回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の位相ロックループ回路。
  3. 前記可動範囲調整回路は、前記第1のアナログ電圧とその上限電圧とを比較して第1の比較結果を出力する第1の比較回路と、前記第1のアナログ電圧とその下限電圧とを比較して第2の比較結果を出力する第2の比較回路と、前記第1および第2の比較結果に応じて、前記第1のアナログ電圧が、その上限電圧ないしは下限電圧に到達すると、前記第1のアナログ電圧を、その上限電圧ないしは下限電圧に固定するように、前記第1のアナログ電圧が供給されるノードをディスチャージもしくはチャージアップする電流を流す第1のレベル調整回路と、前記第1のレベル調整回路とともにカレントミラー回路を構成し、その電流量が、前記第1のレベル調整回路に流れる電流量に対して所定の比率である第2のレベル調整回路とを備え、
    前記第1のレベル調整回路によって、前記第1のアナログ電圧が、その上限電圧ないしは下限電圧に固定されると、前記第2のレベル調整回路に流れる電流で前記基準電圧が生成されるノードをディスチャージもしくはチャージアップすることによって、前記基準電圧が、その下限電圧から上限電圧の範囲内を一定の比率で上昇もしくは低下されることを特徴とする請求項2に記載の位相ロックループ回路。
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