JP5020624B2 - ヘッドカートリッジ、保護テープ、インクジェット記録ヘッドカートリッジの吐出口封止方法 - Google Patents

ヘッドカートリッジ、保護テープ、インクジェット記録ヘッドカートリッジの吐出口封止方法 Download PDF

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本発明は保護テープによって、インクジェット記録ヘッドカートリッジのインク吐出口を保護・封止する方法ならびにそのヘッドカートリッジ、保護テープに関するものである。
電気熱変換素子を用いたインクジェット記録ヘッドは、電気熱変換素子を記録液室内に設け、これに記録信号となる電気パルスを供給して発熱させることによりインクに熱エネルギーを与える。そのときの記録液の相変化により生じる記録液の発泡時(沸騰時)の気泡圧力を利用して、微小な吐出口から微小なインク滴を吐出させて、被記録媒体に対し記録を行うものである。
各ヘッドの吐出口は、高画質の傾向から、128個、256個等が用いられており、1インチ当たりの吐出口数である「dpi」で、600dpi、1200dpi等の高密度で配置される。プリンタ本体に対して着脱交換可能なインク滴を吐出する手段である。インクジェット記録ヘッドのインク吐出口は、ヘッドの使用時はインクが吐出するために開放されていなければならない。しかし、ヘッドの製造後袋詰めされて物流し、ユーザーが開封して使用するまでは、インク吐出口は保護、封止されていなければならない。
従来、保護テープによってヘッドカートリッジの吐出口を封止する方法として、テープを切り込んでヘッドチップに貼り付ける方法が提供されている。また、吐出口の損傷を防ぐために吐出口周辺にテープの粘着層を設けず空間を持たせ封止したカートリッジが提供されている。あるいはテープに複数の接着剤層を設け部分的に接着力を異ならせることによって、チップ部分は強い粘着力で確実に封止し、その周辺にある電気接続部の粘着力は弱め封止したヘッドカートリッジが提供されている。
特開平06―320741号公報 特開2003―266720号公報 特開2006―137104号公報
より高精細な画像への要求が高まると、記録ヘッドは吐出量を小さくし解像度を上げることが必要になる。近年の記録ヘッドは、ヒーターやピエゾ素子等の吐出エネルギー発生素子を上層に形成した基板上に樹脂膜を形成し、その樹脂内に任意数の吐出エネルギー発生素子に対応するように流路を形成した後、各々の流路を樹脂表面に連通させ吐出口を形成している。このヘッド構造は、インク吐出量に影響するヒーターと吐出口の距離を樹脂の膜厚によって決定できるため、微小量を吐出する高精細記録用ヘッドの製造に適している。このような記録ヘッドは、吐出口周辺内部にインク流路やヒーターなどがあり、中空構造となっている。その結果、吐出口を形成している樹脂部が外力に対して弱い構造になっている。したがって、ヘッドの吐出口が形成された面(以下、「吐出口面」という)に従来のインクジェット記録ヘッドと同様の保護テープを貼ると、テープを剥す際にその引き剥がし力によって吐出口周辺にクラックが生じる等の課題があった。また、保護テープの粘着剤の粘着力が強く、吐出口面を形成する樹脂プレート(オリフィスプレート)が剥がれたりしてしまう課題があった。
一方、吐出口面に保護テープを貼った状態での物流における課題として、吐出口近傍の粘着剤残りによるインク飛翔方向のよれがある。従来の保護テープの粘着剤はインクと長期間接することにより変質し、保護テープを剥がした後も吐出口近傍に付着・堆積することがあった。一度付着するとプリンタ本体が備えるヘッドからのインク回復動作では、残留した粘着剤を除去することが困難であった。
本発明の目的は、上述した従来技術の問題点に鑑み、保護テープを引き剥がした後も、吐出口面が吐出にふさわしい状態であるようなヘッドカートリッジと、保護テープによるヘッドカートリッジの封止方法を提供するものである。
また、本発明の他の目的は、保護テープの粘着剤が吐出口近傍に付着・堆積しづらいヘッドカートリッジと、保護テープによるヘッドカートリッジの封止方法を提供するものである。
上記目的を解決するために本発明の保護テープは、インクを吐出する吐出口を封止するインクジェット記録ヘッドカートリッジの保護テープであって、前記保護テープは、粘着剤層の前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した部分を除く部分に照射される紫外線を遮光し、前記粘着剤層の前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した部分に照射される紫外線を該吐出口に近づくに従って紫外線の透過量が増加するように透過するような遮光パターンが描かれた基材層と、前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した部分紫外線照射によって硬化された粘着剤層を有し、前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した粘着剤層の前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力は、前記保護テープの前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応しない粘着剤層の前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力よりも弱く、前記保護テープの前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した粘着剤層の前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力は、前記吐出口に近づくに従って弱くなることを特徴とする。
本発明によれば、保護テープの粘着剤がインクに接する領域(吐出口及び吐出口周辺領域)に、あらかじめ紫外光等を照射し粘着剤を硬化させ、粘着力を低下させている。よって、外力に対して脆弱なヘッドカートリッジの吐出口面をテープで保護し、引き剥がしによる吐出口面の状態を良好に維持可能となっている。
さらに、保護テープの粘着剤が吐出口近傍に付着・堆積することにより生じる飛翔方向のよれを防止した保護テープおよび該保護テープによって封止されるヘッドカートリッジおよびヘッドカートリッジの吐出口を保護テープによって封止する封止方法を提供することができる。
次に記録ヘッドに関して、ヘッドを構成しているそれぞれの構成要素を説明する。
(記録ヘッド)
本発明の記録ヘッドは図3に示すようにインクタンク一体構成となっている。図3中の第1の記録ヘッドカートリッジH1000はブラックインクを吐出するヘッドカートリッジを示している。記録ヘッドは、インクジェット記録装置本体に載置されているキャリッジの位置決め手段および電気的接点によって固定支持されるとともに、キャリッジに対して着脱可能となっている。カートリッジ内のインクが消費されると交換される。本実施例における記録ヘッドH1000は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギを生成する電気熱変換体を用いた方式の記録ヘッドである。
本発明は、シアン・マゼンタ・イエローインクを吐出するヘッドを備えたカラータイプのカートリッジに対しても適用可能であり、カラーヘッドの概要は後程説明する。
(ブラックインク吐出用記録素子基板)
図3の分解斜視図に示すように、記録素子基板H1100がヘッドカートリッジH1000本体の凹部H1200に組み込まれ、電気配線テープH1300を備えた構成となっている。図5は第1の記録素子基板H1100の構成を説明するために一部破断して示す斜視図である。第1の記録素子基板H1100は、例えば、厚さ0.5〜1mmのSi基板H1110にインク流路である長溝状の貫通口のインク供給口H1102がSiの結晶方位を利用した異方性エッチングやサンドブラストなどの方法で形成されている。
インク供給口H1102を挟んだ両側には、電気熱変換素子H1103がそれぞれ1列ずつ並べて配置されて形成されており、さらに電気熱変換素子H1103に電力を供給するAlなどからなる不図示の電気配線が形成されている。これら電気熱変換素子H1103と電気配線とは成膜技術により形成されている。電気熱変換素子H1103は、各列千鳥状に配列されて、すなわち各列の吐出口の位置が、その並び列方向に直交する方向に並ばないように少しずれて配置されている。さらに、この電気配線に電力を供給したり、電気熱変換素子H1103を駆動するための電気信号を供給したりするための電極部H1104が電気熱変換素子H1103の両外側の側辺に沿って配列して形成されており、電極部H1104上にはAuなどからなるバンプH1105が形成されている。Si基板H1110上のこれらパターンが形成された面上には、電気熱変換素子H1103に対応したインク流路を形成するインク流路壁H1106とその上方を覆う天上部とを有し、天井部に吐出口H1107が開口された、樹脂材料からなる構造体がフォトリソ技術によって形成されている。吐出口1107は、電気熱変換素子H1103に対向して設けられており、吐出口群H1108を形成している。この第1の記録素子H1100において、インク流路H1102から供給されたインクは各電気熱変換素子H1103の発熱によって発生した気泡の圧力によって、各電気熱変換素子H1103に対向する吐出口1107から吐出される。
(電気配線テープ)
電気配線テープH1300は、第1の記録素子基板H1100に対してインクを吐出するための電気信号を印加する電気信号経路を形成するものであり、ポリイミドのベース基材上に銅箔の配線パターンを形成することで構成されている。また、記録素子基板を組み込むための開口部H1303が形成されており、この開口部の縁付近には、記録素子基板の電極部H1104に接続される電極端子H1304が形成されている。さらに、電気配線テープH1300には、本体装置からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1302も形成されており、電極端子H1304と外部信号入力端子H1302が連続した銅箔の配線パターンでつながれている。
電気配線テープH1300と第1の記録素子基板1100の電気的接続は、例えば、第1の記録素子基板H1100の電極部H1104に形成されたバンプH1105と、第1の記録素子基板H1100の電極部H1104に対応する電気配線テープH1300の電極端子H1304とが熱超音波圧着法により電気接合されることでなされている。
(カラーヘッドカートリッジ)
図6は、カラーインクを吐出する記録素子基板H1101の構成を示す斜視図である。シアン・マゼンタ・イエロー要の3種類のインク供給口H1102が並列して形成されている。カラーインク吐出用の素子基板H1101は、図3のブラックインク用素子基板H1100位置に同様に組み込まれ、カラー用のヘッドカートリッジを構成する。カラー用のカートリッジ内部は、3色のインクあるいはインクを含有した吸収体を含む複数の部屋に仕切られ、各色の吐出口にそれぞれ連通し、インクを供給している。
参考例1
本発明の第1の参考例を図1、図2、図6〜図8に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の参考例によるカラーヘッドカートリッジの記録素子基板H1101の吐出口周辺部およびこの吐出口の保護テープを示す模式的断面図である。図2は記録ヘッドH1001に図1に示すような保護テープ21を貼った様子を示す斜視図である。
図2および図6のA方向が、同色インク中複数の吐出口が千鳥状に並ぶ方向を示している。
B方向はヘッドカートリッジの吐出口からインクが吐出する方向を示している。C方向は、シアン・マゼンタ・イエローの異なった色の吐出口列が並ぶ方向を示している。
参考例の記録ヘッドH1001は、上層にフォトリソグラフィ技術を用いて配線及び発熱素子6が形成されたシリコン基板5と、シリコン基板5上にて発熱素子6に対応する流路の側壁、吐出口3を開口する流路の天井部(オリフィスプレート7)を形成する樹脂4と、オリフィスプレート7の吐出口3の列または群が形成されている吐出口面に貼って吐出口を保護する保護テープ21とを備える。なお、本参考例では、記録液であるインクを吐出するエネルギー発生手段として発熱素子6を例にとったが、本参考例はこれに限られるものではない。また、図1に示すようにシリコン基板5の背面から表面に向けて異方性エッチングによる共通液室8が貫通しており、図示しないインク供給部材から共通液室8を介して、吐出口に繋がる流路内にインクが供給される。保護テープ21は、テープ基材1と粘着剤層2との2層構成になっており、本参考例では紫外線を照射することによって硬化し、粘着力が低下する粘着剤を用いている。
紫外線により粘着力が低下するテープとして、例えばリンテック社製のUV硬化型保護テープ「E6142S」や「D636」等が挙げられる。
このような保護テープ21を記録ヘッドH1001に貼り付ける前に、次のような工程を導入した。
(工程1)まずは図7に示すような、吐出口周辺部露光領域22とそれ以外の遮光領域23とを分割する遮光マスク31を用いて、図8(a)に示すように保護テープ21を紫外線32により部分露光する。保護テープに紫外線が到達した部分は、粘着剤層2の粘着剤が硬化し、粘着力が弱くなっている。遮光マスクによって紫外線が保護テープに到達しなかった領域は、粘着剤層の粘着力が弱くなっていない。
(工程2)次に図8(b)に示すように記録ヘッドH1101の吐出口面33と、部分露光した保護テープ21とを、吐出口面の吐出口周辺領域と保護テープの部分露光した領域9が合致するように位置合わせを行い互いに密着する。位置合わせの方法の1例を図11で説明する。
図11はブラック単色の吐出口を備えたチップを持つヘッドカートリッジを示したものであるが、カラーの吐出口を備えたチップを持つヘッドカートリッジについても、位置合わせの方法は同様である。部分露光した保護テープ21に、位置合わせのためのアライメントマーク13がつけられている。テープは、テープ固定治具のフィンガー36に設けられた吸着ファン35によって吸着保持されている。フィンガー36は、同色インク中複数の吐出口が並ぶ方向A、異なった色の吐出口が並ぶ方向C、テープと吐出口面が対向した状態での回転方向D、テープをヘッドに近接させる方向(吐出口からインクが吐出する方向Bに等しい)に移動可能になっている。ヘッドカートリッジH1000はマウント37によって固定されている。図11は説明がわかりやすいようにカートリッジの電気配線テープH1300を省略しているが、実際は電気配線テープがついた状態でマウントされている。
保護テープ21のアライメントマーク13と、カートリッジの記録素子H1100(チップ)に印されたアライメントマーク位置を、カメラなどのモニター34で確認しながら、フィンガーを移動させる。アライメンが重なるように位置合わせした後、フィンガーとマウントを近接させテープと吐出口面を密着させる。テープと吐出口面を平行な状態にした後そのままフィンガーとマウントを密着させても良いし、フィンガーを傾けてシアン・マゼンタ・イエロー等異なった色の吐出口列の、ある1列側から先に密着させても良い。アライメントマークは、各種密着方法に最適な位置に印をつければ良く、大きさ形状なども異なったものが混ざっていても構わない。
保護テープが記録ヘッドに密着した状態の断面図を図1に示している。保護テープをカラーの記録ヘッドカートリッジに密着させた状態の斜視図を図2に示している。
このような工程を経て吐出口を封止することにより、吐出口周辺領域では粘着剤が硬化した状態の保護テープが接することになる。長期間にわたって保護テープの粘着剤がインクに接することがあっても、吐出口近傍に粘着剤が残ることが減少した。また、吐出口周辺領域の粘着剤は、硬化し粘着力が弱くなっている。外力に対して影響を受けやすい吐出口周辺領域でテープとの接触が弱くなっているため、テープを引き剥がす時に吐出口へかかる外力を少なくできる。
ここで遮光マスクのパターンは、図7(a)に示すように同色インクの複数の吐出口を含むような領域にしても良いし、図7(b)に示すような一つの吐出口毎に領域を設定しても良い。また、丸く示した領域24は、吐出口面と保護テープを互いに密着させた時に吐出口が位置する領域を示し、この領域24内に吐出口が収まるよう保護テープを密着させる構成であれば良い。大きさの関係を示すと、吐出口周辺部露光領域22≧領域24≧吐出口となれば良い。
参考例では、保護テープ21のテープ基材1にポリエチレンテレフタレート(PET)を用いたが、ガス透過性が少なく耐インク性のあるものであればPET以外の材料を用いても構わない。
参考例2
次に、本発明の第2の参考例を図7、図9に基づいて説明するが、第1の参考例と異なる点を主に述べる。
参考例では、保護テープの粘着力を低下させる工程が、第1の参考例と異なっている。
参考例1では、まず遮光マスク上から保護テープに紫外線を照射し、紫外線照射後のテープを吐出口面に密着させていた。本参考例では、まず
(工程1)図9(a)に示すように、吐出口面33と保護テープ21とを互いに密着する。
この際保護テープと吐出口H1108の詳細な位置合わせは不要である。次に
(工程2)図9(b)に示すように、図7に示すような吐出口周辺部露光領域22とそれ以外の遮光領域23とを分割する遮光マスク31を用いて、露光する領域が吐出口面の吐出口周辺領域と合致するように位置合わせを行い、保護テープ21を紫外線32により部分露光する。
遮光マスクの露光領域22(紫外線がテープに到達する領域)と吐出口H1108周辺領域が合致するように、遮光マスクの位置合わせを行なう。位置合わせの方法は、参考例1で説明したフィンガーに、テープでなく遮光マスクを保持させれば良い。
参考例3
次に、本発明の第3の参考例を図10に基づいて説明するが、第1の参考例と異なる点を主に述べる。本参考例では、インクを吐出する記録ヘッドH1101の吐出口面11と、粘着剤層を有する吐出口面保護テープ21との間に、少なくとも吐出口周辺領域において、粘着力の無いフィルム10を挟んだ構成になっている。
(工程1)図10(a)に示すように、粘着力の無いフィルム10を吐出口面11の吐出口周辺領域に重なるように位置合わせを行う。位置合わせの方法は図11のフィンガーに、遮光マスクの変わりに、アライメントマークが印されたフィルム10を保持させれば良い。
(工程2)図10(b)に示すように、その粘着力の無いフィルムを挟みこむように吐出口面11と保護テープ21とを互いに密着する。保護テープは図示していないが、さらに別のフィンガーに保持させても良い。このとき、粘着力の無いフィルム10と粘着層を有する保護テープ21とを先に貼り付け、その後フィルム+保護テープが合体したものを吐出口面に密着させても良い。
(実施例
次に、本発明の第の実施の形態を図12に基づいて説明するが、第1の参考例と異なる点を主に述べる。保護テープ21は、テープ基材1と粘着剤層2との2層構成になっており、図12に示すようにテープ基材1に吐出口周辺領域とそれ以外の領域とを分割する遮光パターン12がフィルム基材に描かれている。テープに向かって紫外線を照射することによって、遮光パターンのない部分は、粘着剤層2の粘着力が保持される。遮光パターンがある領域は、紫外線によって粘着剤が硬化し、その粘着力が低下した状態になる。紫外線の照射によって保護テープの粘着剤の粘着力が、遮光パターンを変えることによって選択的に変化するようにしている。本実施例のような保護テープを用いると参考例1で述べたような遮光マスクを必要としない。本実施例においては、紫外線が保護テープを透過する割合を変えるようなグラデーションをもった遮光パターンを描具体的には、吐出口に近づくに従って徐々に紫外線の透過量が増加するような遮光パターンを描く。保護テープを吐出口面に密着させる工程は、
(工程1)図12に示すように、吐出口周辺領域とそれ以外の領域とを分割する遮光パターンがフィルム基材に描かれている保護テープを、例えばアライメントマーク13などを基準にして露光する領域12が吐出口面の吐出口周辺領域と合致するように位置合わせを行う。
(工程2)吐出口面11と保護テープ21とを互いに密着する。
(工程3)紫外線を保護テープに照射し遮光パターンに従って粘着剤の粘着力を選択的に変化させる。
ヘッドカートリッジ吐出口面と保護テープが密着した状態の模式的断面図 本発明のヘッドカートリッジに保護テープが密着した状態の斜視図 本発明のブラック用ヘッドカートリッジの構成説明図 ブラック用ヘッドカートリッジの吐出口面から見た斜視図 ブラックインクの吐出口が形成された記録素子 カラーインクの吐出口が形成された記録素子 紫外線遮光マスクのパターン説明図 本発明の第1実施例における工程説明図 本発明の第2実施例における工程説明図 本発明の第3実施例における工程説明図 保護テープを記録ヘッドカートリッジに密着させる方法説明図 本発明の第4実施例における遮光パターンつき保護テープ上面図
符号の説明
1 テープ基材
2 粘着材層
3 吐出口
21 保護テープ
H1001 ヘッドカートリッジ
H1101 記録素子基板

Claims (11)

  1. インクを吐出する吐出口を封止するインクジェット記録ヘッドカートリッジの保護テープであって、前記保護テープは、粘着剤層の前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した部分を除く部分に照射される紫外線を遮光し、前記粘着剤層の前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した部分に照射される紫外線を該吐出口に近づくに従って紫外線の透過量が増加するように透過するような遮光パターンが描かれた基材層と、前記保護テープの前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した部分紫外線照射によって硬化された粘着剤層を有し、前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した粘着剤層の前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力は、前記保護テープの前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応しない粘着剤層の前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力よりも弱く、前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した粘着剤層の前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力は、前記吐出口に近づくに従って弱くなることを特徴とする保護テープ。
  2. 前記基材層に、位置合わせのためのアライメントマークが印されていることを特徴とする請求項1に記載された保護テープ。
  3. 前記粘着剤層が、前記基材層の一面に、紫外線の照射によって硬化するラジカル重合型の変性アクリル樹脂系粘着剤が塗布された層であることを特徴とする請求項1もしくは2のいずれかに記載された保護テープ。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の保護テープによって吐出口を封止されたインクジェット記録ヘッドカートリッジ。
  5. 前記吐出口が単色のインクを吐出する1列または複数列の吐出口を備えていることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録ヘッドカートリッジ。
  6. 前記吐出口が複数色のインクを吐出するための、該インクの色に対応して異なる吐出口列を形成していることを特徴とする請求項に記載されたインクジェット記録ヘッドカートリッジ。
  7. 前記吐出口が大きさの異なる複数の吐出口を備えていることを特徴とする請求項に記載されたインクジェット記録ヘッドカートリッジ。
  8. 前記インクジェット記録ヘッドカートリッジは、同色インクを吐出する複数の吐出口を有し、複数の吐出口および各々の該吐出口の周辺部と対応する前記保護テープの複数の部分が有する粘着剤層の前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力は、前記保護テープの粘着剤層の前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した部分を除く部分の前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力よりも弱くなっていることを特徴とする請求項のいずれかに記載されたインクジェット記録ヘッドカートリッジ。
  9. インクジェット記録ヘッドカートリッジの吐出口を保護テープで封止する方法であって、粘着剤層を有する保護テープを用意する工程と、粘着剤層の前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した部分を除く部分に照射される紫外線を遮光し、前記粘着剤層の前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した部分に照射される紫外線を該吐出口に近づくに従って紫外線の透過量が増加するように透過するような遮光パターンが描かれた遮光マスクを用意する工程と、該遮光マスクを介して前記粘着剤層に紫外線を照射し、部分的に前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力が弱く、前記保護テープの前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した前記粘着剤層の前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力が前記吐出口に近づくに従って弱くなった保護テープを製造する工程と、該保護テープの粘着剤層の前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力が弱くなった部分と、前記ヘッドカートリッジの吐出口および吐出口周辺部が対向するように位置合わせを行なう工程と、該保護テープの前記吐出口が形成される吐出口面に対する粘着力が弱くなった部分と、該ヘッドカートリッジの吐出口および吐出口周辺部が対応するように接着させる工程と、を有することを特徴とする封止方法。
  10. インクジェット記録ヘッドカートリッジの吐出口を保護テープで封止する方法であって、粘着剤層を有する保護テープを用意する工程と、ヘッドカートリッジを用意する工程と、前記保護テープの粘着層を前記ヘッドカートリッジの吐出口面に接着させ保護テープが接着したヘッドカートリッジを製造する工程と、粘着剤層の前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した部分を除く部分に照射される紫外線を遮光し、前記粘着剤層の前記吐出口および前記吐出口周辺部に対応した部分に照射される紫外線を該吐出口に近づくに従って紫外線の透過量が増加するように透過するような遮光パターンが描かれた遮光マスクを、前記ヘッドカートリッジの吐出口および該吐出口周辺部に対して位置合わせする工程と、前記遮光マスクを介して、前記保護テープが接着したヘッドカートリッジに向かって紫外線を照射する工程と、を有することを特徴とする封止方法。
  11. 前記保護テープは基材層を有し、該基材層に対して前記遮光パターンを描く工程を有し、前記基材層を前記遮光マスクとして紫外線を照射することを特徴とする請求項もしくは10に記載された封止方法。
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