JP2006212796A - インクジェット記録ヘッドの保護部材と、この保護部材を使用したインクジェット記録ヘッドの保管方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの保護部材と、この保護部材を使用したインクジェット記録ヘッドの保管方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 外力に弱いインク吐出口部を持つインクジェット記録ヘッドの製造後の物流やパッケージを開封して使用されるまでの間において、吐出性能を維持するためのインクジェット記録ヘッドの保護部材を提供する。
【解決手段】 保護部材8は、インク吐出口面16の非インク吐出口部と密着可能な面に形成された粘着層11にてインクジェット記録ヘッド1へ固定され、インク吐出口面16のインク吐出口部に対して、周囲が粘着層11で囲まれた撥水層10が配置される。
【選択図】 図7

Description

本発明は、インクジェット記録ヘッドのインク吐出口を保護する保護手段に関するものである。
一般的に、インクジェット記録ヘッドのインク吐出口は、使用時にはインクが吐出するために開放されていなければならないが、製造後の物流やパッケージを開封して使用されるまでの間は、インク吐出口が開放されたままであると、インク中の水分の蒸発による吐出口の目詰まりや空気中を浮遊するゴミの付着等によってインク吐出口が使用不可能となり、また、振動によりインクが飛散するため、該インク吐出口は保護・封止されていることが望ましい。
そのために、従来は、特許文献1〜3に、粘着性のフィルムでインク吐出口を保護・封止する技術が開示されている。
特開平3−176156号公報 特開平3−234659号公報 特開平3−248849号公報
しかし、近年はインクジェット記録装置に対し、高速印刷やより高精細な画像印刷の要求が高まっており、インクジェット記録ヘッドには、高速でかつ低吐出量で高解像度なものが求められている。
そのために、ノズル構造はより微細になり、特に吐出口周辺部は、吐出口が薄い樹脂層に形成されるものもあり、さらに内部にインク流路やヒーターなどが存在するために中空構造となり、外力に対し弱くなっている。
このようなインクジェット記録ヘッドの吐出口面に、従来のインクジェット記録ヘッドに用いられる粘着性の保護テープを貼って物流形態とすると、開封時にテープを剥がす際にそのテープの粘着力により吐出口面が引っ張られ、吐出口へのクラックの発生や場合によっては吐出口面を構成する樹脂が剥がれ、インクジェット記録ヘッドの吐出性能が大きく低下してしまう。
以上説明したように、インクジェット記録ヘッドの製造後の物流やパッケージを開封して使用されるまでの間に、インクジェット記録ヘッドの吐出性能低下等の問題が発生しないように、外力に弱い、インク吐出口を含む領域(以下、インク吐出口部と呼ぶ)を保護する新たな手段が必要になっている。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的は外力に弱いインク吐出口部を持つインクジェット記録ヘッドの製造後の物流やパッケージを開封して使用されるまでの間において、吐出性能を維持するためのインクジェット記録ヘッドの保護部材と、この保護部材を使用したインクジェット記録ヘッドの保管方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、複数のインク吐出口を有し、該インク吐出口を含む領域であるインク吐出口部の周囲に、前記インク吐出口を含まない領域である非インク吐出口部を有するインクジェット記録ヘッドのインク吐出口面を保護する保護部材において、
前記インク吐出口面の前記インク吐出口部に対向する面は撥水性を有し、前記インク吐出口面の前記非インク吐出口部に対向する面は前記インク吐出口部を密閉するよう前記非インク吐出口部と密着することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、インクジェット記録ヘッドの製造後の物流や開封して使用されるまでの間に、インク吐出口面のインク吐出口部に対向する面は撥水性であり、かつインク吐出口面の非インク吐出口部に対向する面は非インク吐出口部と密着可能な面である保護部材を用いて、インクジェット記録ヘッドのインク吐出口を保護することで、インクジェット記録ヘッドの製造後の物流や開封して使用されるまでの間において、吐出性能の低下を防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図2は、本発明の実施形態1に用いるインクジェット記録ヘッド1の模式図である。図2のチップ3部(H)を拡大したものが図3であり、チップ3にはインクを吐出する為に複数のインク吐出口4が2列に備えられている。図2のインクジェット記録ヘッド1のチップ3を含む断面(A−A)の一部を表したものが図4であり、チップ3はシリコンウエハー上にインクを吐出させる為のヒーター12や配線パターン(図示せず)及びインクをノズル15へ供給する為の開口部13が形成されたヒーターボード7とインクを吐出させるノズル15やインク吐出口4およびノズル15へインクを供給する為の液室14が形成されたノズル層6により構成されている。ノズル層6は、多ノズル化とノズルの高密度化、そして、ノズルの高精度化を実現する為に、感光性樹脂を使い、ノズル15とインク吐出口4および液室14は、フォトリソ技術にて形成される。また、液室14は2列にならんだインク吐出口4の間に形成され、ヒーターボード7の開口部13と接続されている為、ノズル層6は中空形状となっている。
図1は、本発明の実施形態1の模式図であり、インクジェット記録ヘッド1のインク吐出口面16(図4参照)のインク吐出口部に保護部材8の撥水層10が接し、かつインク吐出口面16の非インク吐出口部(インク吐出口部の周囲の領域)に保護部材8の粘着層11が密着することでインク吐出口部が保護部材8により密閉されるように、インクジェット記録ヘッド1と保護部材8を張り合わせたものである。
図5は、本発明の実施形態1に用いる保護部材8の模式図であり、保護部材8はフィルム状の基材9と露出面が撥水性を有する撥水層10と粘着性を有する粘着層11から構成されている。撥水層10は、粘着層11に囲まれるように配置され、撥水層10の側面と粘着層11との隙間は、撥水層10の側面と粘着層11との隙間での基材9の変形等を抑える為に、できる限り少ないほうがよく、実施形態1では、撥水層10の側面は粘着層11に接するように設定した。
図5の保護部材8の粘着層11と撥水層10を含む断面(B−B)を表したものが図6であり、撥水層10および粘着層11は基材9の表面に保持されている。
実施形態1に用いる保護部材8の基材9の材質としては、アクリル、PP、PETなどが、撥水層10の材質としては、PP、アクリル、PET等のシートの表面に撥水膜(図示せず)を形成しそれを所望の寸法にカットしたものなどが考えられる。この時、使用する撥水膜としては、旭ガラス社製「サイトップ」やアウジモント社製「AD60」などが考えられ、その膜厚は、0.1[μm]程度から1[μm]程度が望ましい。
粘着層11の材質はインクジェット記録ヘッド1の物流や使用されるまでの間において、インクジェット記録ヘッド1に充填されるインクと接触すると、粘着層11の劣化や腐食が発生するなどして、インクジェット記録ヘッド1の吐出性能の低下を引き起こさないものを選択する必要があり、実施形態1では、綜研科学社製「SKダイン9702」を用いた。
図7は、図1のインクジェット記録ヘッド1のチップ3と保護部材8を含む断面(C−C)の一部を表したものである。撥水層10の領域は、インク吐出口面16において、粘着層11を密着させ引き剥がすと、粘着層11の粘着力によりインク吐出口4やその周辺がダメージをうけインクジェット記録ヘッド1の吐出性能の低下が発生する可能性のある領域や、粘着剤残りが発生するとインクジェット記録ヘッド1の吐出性能の低下が発生する可能性のある領域の全てを覆うように設定する。
撥水層10とインク吐出口部の間に隙間が発生しても、撥水層10の表面が撥水性の為、インクの染み出しを防ぐことが可能であるが、撥水層10とインク吐出口部は接触していることが望ましく、その為に、撥水層10の厚みは、粘着層11と同等かそれ以上に設定する必要があり、粘着層11以上の厚みに設定する場合は、粘着層11と非インク吐出口部が密着し、インク吐出口部を密閉することが可能な範囲で設定する必要がある。実施形態1における撥水層10の厚みは、粘着層11の厚みと同等とした。
また、保護部材8の撥水層10とインクジェット記録ヘッド1のインク吐出口部を接触させ、かつ保護部材8の粘着層11とインクジェット記録ヘッド1のインク吐出口面16の非インク吐出口部とを密着することによってインク吐出口部を密閉するためには、粘着層11の粘着力、厚みを決める必要があるが、本実施形態1の場合は、粘着力としては200[N/m]程度以上が、厚みとしては10[μm]程度から50[μm]程度が望ましい。
さらに、保護部材8をインクジェット記録ヘッド1に十分に保持する為に、保護部材8の粘着層11の領域は、インクジェット記録ヘッド1のTAB2のテープ表面とも密着できるように設定した。
以上説明した本実施形態1の保護部材8は、インク吐出口面16の非インク吐出口部と密着可能な面に形成された粘着層11にてインクジェット記録ヘッド1へ固定され、インク吐出口面16のインク吐出口部に対して、周囲が粘着層11で囲まれた撥水層10が配置される。この構成によれば、保護部材8をインクジェット記録ヘッド1からとり外す時に、粘着剤を用いたテープのようにインク吐出口部を引っ張ることがないため、インク吐出口部へのダメージを防ぐことができる。さらに、インク吐出口部上に撥水層10が配置されているため、振動等によりインクがインク吐出口から飛び出すのを防ぐことができる。
また、インク吐出口面の非インク吐出部に密着させた保護部材の粘着層によってインク吐出部が密閉される構成であるため、インク吐出口からのインクの蒸発を軽減し、インク吐出口でのインクの増粘・固着を軽減することができ、さらにはインク吐出口への異物等の付着・侵入を防ぐことができる。
以上説明した保護部材8を用いてインクジェット記録ヘッド1のインク吐出口部を保護することで、インクジェット記録ヘッド1の製造後の物流や開封して使用されるまでの間において、インクジェット記録ヘッド1の吐出性能低下の原因となるインク吐出口部へのダメージ等を防ぐことができる。
(実施形態2)
図9は、本発明の実施形態2に用いるインクジェット記録ヘッド21の模式図であり、図9のチップ23部を拡大したものが図10である。実施形態1のチップ3と実施形態2のチップ23の異なる点は、実施形態2のチップ23には、異なる色のインクを吐出するインク吐出口部を3つ備えていることである。具体的には、チップ23には、マゼンタインクを吐出する複数のインク吐出口M41からなるノズル列が2本配列されたインク吐出口部M47、イエローインクを吐出する複数のインク吐出口Y42からなるノズル列が2本配列されたインク吐出口部Y48、およびシアンインクを吐出する複数のインク吐出口C43からなるノズル列が2本配列されたインク吐出口部C49を備えている。また、物流や使用されるまでの間において、チップ23内には、実際に吐出するインクが充填されている。さらに、それぞれのインク吐出口部の間は、実際の使用中において、混色が発生しないように十分な距離が確保されている。
図9のインクジェット記録ヘッド21のチップC23を含む断面(D−D)の一部を表したものが図11であり、実施形態1のチップ3と同様に、チップ23も外力に対し弱い構成となっている。
図12は、本発明の実施形態2に用いる保護部材28の模式図であり、基材29と撥水層M44、撥水層Y45、撥水層C46および粘着層31から構成されている。実施形態1の保護部材8と実施形態2の保護部材28の異なる点は、実施形態2の保護部材28には、チップ23の3つのインク吐出口部に対応し、各々が独立した3つの撥水層を備えていることである。
また、実施形態2の保護部材28の基材29と撥水層M44、撥水層Y45、撥水層C46および粘着層31の材質等は、実施形態1の基材9と撥水層10および粘着層11とそれぞれ同じものである。
図8は、本発明の実施形態2の模式図であり、インクジェット記録ヘッド21のインク吐出口面26のインク吐出口部M47に保護部材28の撥水層M44が、インク吐出口部Y48に保護部材28の撥水層Y45が、インク吐出口部C49に保護部材28の撥水層C46がそれぞれ接し、かつインク吐出口面26のインク吐出口部M47とインク吐出口部Y48の間とインク吐出口部Y48とインク吐出口部C49の間とを含む非インク吐出口部に保護部材28の粘着層31が密着することでインク吐出口部M47とインク吐出口部Y48およびインク吐出口部C49が独立して保護部材28により密閉されるように、インクジェット記録ヘッド21と保護部材28を張り合わせたものである。
図13は、図8のインクジェット記録ヘッド21のチップC23と保護部材28を含む断面(F−F)の一部をあらわしたものである。撥水層M44、撥水層Y45、撥水層C46の領域は、インク吐出口面26において、粘着層31を密着させ引き剥がすと、粘着層31の粘着力によりインク吐出口M41、インク吐出口Y42、インク吐出口C43やそれら周辺がダメージをうけインクジェット記録ヘッド21の吐出性能の低下が発生する可能性のある領域や、粘着剤残りが発生するとインクジェット記録ヘッド21の吐出性能の低下が発生する可能性のある領域の全てを覆うように設定する。
また、保護部材28をインクジェット記録ヘッド21に十分に保持する為に、保護部材28の粘着層31の領域は、インクジェット記録ヘッド21のTAB22のテープ表面とも密着できるように設定した。
以上説明した保護部材28を用いてインクジェット記録ヘッド21のインク吐出口部M41、インク吐出口部Y42、インク吐出口部C43を保護することで、インクジェット記録ヘッド21の製造後の物流や開封して使用されるまでの間において、インクジェット記録ヘッド21の吐出性能低下の原因となるインク吐出口部へのダメージ等を防ぐことができる。
特に、実施形態1の効果に加えて、本実施形態によると、保護部材28をインク吐出口面に保持させた際、インク吐出口面に形態された複数の異なる色のインク吐出口部を各々独立して密閉できるので、各色のインク吐出口からにじみ出したインクによる混色を防ぐことができる。
(実施例3)
図14は、本発明の実施例3の模式図であり、図14の保護部材51を含む断面(G−G)の一部をあらわしたものが図15である。この実施形態3が実施形態1と異なる点は、実施形態3の保護部材51は、実施形態1の撥水層10のかわりに、保護部材51の基材52にインク吐出口面16側へ凸形状を実施形態1の撥水層領域と同等になるように形成し、その表面に撥水膜を形成した点であり、他は実施形態1と同様である。
本実施形態においても、実施形態1と同様の効果が得られ、特に撥水層10は形成されていないが実施形態1と同様、インクの飛び出しを防止することができる。
(実施形態4)
図16は、本発明の実施形態4の模式図であり、図16のインクジェット記録ヘッド57と保護部材58を張り合わせた状態を表している。図16のインクジェット記録ヘッド57は、物流や使用されるまでの間において、インクジェット記録ヘッド57に充填される液体が1種類である点が、実施形態2のインクジェット記録ヘッド21と異なり、他は実施形態2のインクジェット記録ヘッド21と同様である。その為、実施形態3においては、物流や使用されるまでの間において、混色については特に注意にする必要はない。
図17は、実施形態4で用いることができる保護部材58の模式図である。保護部材58は、撥水層60が1つであり、その1つの撥水層60が3つのインク吐出口部に接触する点が、実施形態2の保護部材28と異なり、他は実施形態2の保護部材28と同様である。
図18は、図16の保護部材58を含む断面(H−H)の一部を表したものである。
実施形態4のインクジェット記録ヘッド57と保護部材58は、インクジェット記録ヘッド57のインク吐出口面65のインク吐出口部M66とインク吐出口部Y67およびインク吐出口部C68に保護部材58の撥水層60が接し、かつインク吐出口面65のインク吐出口部M66とインク吐出口部Y67の間とインク吐出口部Y67とインク吐出口部C68の間を除く非インク吐出口部に保護部材58の粘着層61が密着することで、インク吐出口部M66とインク吐出口部Y67およびインク吐出口部C68の3つのインク吐出口部全体が保護部材28により密閉されるように張り合わせることができる。また、インク吐出口面65のインク吐出口部M66とインク吐出口部Y67の間とインク吐出口部Y67とインク吐出口部C68の間の非インク吐出口部は、混色に注意する必要がない為、保護部材58の粘着層61と密着する必要はないが、インクジェット記録ヘッド57のインク吐出口面65のインク吐出口M66とインク吐出口部Y67およびインク吐出口部C68に保護部材58の撥水層60が接する為に、撥水層60と接することが望ましい。
以上説明した保護部材58を用いてインクジェット記録ヘッド57のインク吐出口部M66、インク吐出口部Y67、インク吐出口部C68を保護することで、インクジェット記録ヘッド57の製造後の物流や開封して使用されるまでの間において、インクジェット記録ヘッド57の吐出性能低下の原因となるインク吐出口部へのダメージ等を防ぐことができる。
(実施形態5)
図19は、本発明の実施形態5に用いるインクジェット記録ヘッド71の模式図であり、図19のインクジェット記録ヘッド71のチップ73を含む断面(I−I)の一部をあらわしたものが図20である。
実施形態5のインクジェット記録ヘッド71が実施形態1のインクジェット記録ヘッド1と異なる点は、実施形態1のインクジェット記録ヘッド1では、チップ3のインク吐出口面16を1つの平面で形成しているのに対し、実施形態5のインクジェット記録ヘッド71では、チップ73のインク吐出口面75をインク吐出口74が配列されている平面77と平面77に対し角度を有する面である左斜面78と右斜面79の3平面で形成されている点であり、他は実施形態1のインクジェット記録ヘッド1と同様である。
図21は、実施形態5で用いる保護部材80であり、実施形態1の保護部材8と同様である。
図22は、本発明の実施形態5の模式図であり、インクジェット記録ヘッド71のインク吐出口面75のインク吐出口部に保護部材80の撥水層82が接し、かつインク吐出口面75の非インク吐出口部に保護部材80の粘着層83が密着することでインク吐出口部が保護部材80により密閉されるように、インクジェット記録ヘッド1と保護部材8を張り合わせたものである。
図23は、図22のインクジェット記録ヘッド71のチップ73と保護部材80を含む断面(K−K)の一部を表したものである。保護部材80の基材81はフィルム状である為、保護部材80は屈曲性に優れ、インク吐出口面75の形状に容易に追従できる。その為、インクジェット記録ヘッド71のインク吐出口面75のインク吐出口部に保護部材80の撥水層82が接し、かつインク吐出口面75の非インク吐出口部に保護部材80の粘着層83が密着することでインク吐出口部が保護部材80により密閉することが可能となる。
つまり、実施形態5においても実施形態1と同様の効果が得られる。
本発明の実施形態1の模式図である。 実施形態1に用いるインクジェット記録ヘッドの模式図である。 実施形態1のインクジェット記録ヘッドのチップ部の拡大図である。 図2のインクジェット記録ヘッドのA−A断面の一部を示す図である。 実施形態1に用いる保護部材の模式図である。 図5の保護部材のB−B断面の図である。 図1のC−C断面の一部を示す図である。 本発明の実施形態2の模式図である。 実施形態2に用いるインクジェット記録ヘッドの模式図である。 実施形態2のインクジェット記録ヘッドのチップ部の拡大図である。 図9のインクジェット記録ヘッドのD−D断面の一部を示す図である。 実施形態2に用いる保護部材の模式図である。 図8のF−F断面の一部を示す図である。 本発明の実施形態3の模式図である。 図14のG−G断面の一部を示す図である。 本発明の実施形態4の模式図である。 実施形態4に用いる保護部材の模式図である。 図16のH−H断面の一部を示す図である。 実施形態5に用いるインクジェット記録ヘッド71の模式図である。 図19のインクジェット記録ヘッドのI−I断面の一部を示す図である。 実施形態5に用いる保護部材の模式図である。 実施形態5の模式図である。 図22のK−K断面の一部を示す図である。
符号の説明
1 インクジェット記録ヘッド
2、22 TAB
3 チップ
4 インク吐出口
5 接着剤
6 ノズル層
7 ヒーターボード
8、28、51、58、80 保護部材
9 基材
10、60、82 撥水層
11、31、54、61、83 粘着層
12 ヒーター
13 開口部
14 液室
15 ノズル
16、26、65、75 インク吐出口面
44 撥水層M
45 撥水層Y
46 撥水層C
47、66 インク吐出口部M
48、67 インク吐出口部Y
49、68 インク吐出口部C
53 撥水膜

Claims (7)

  1. 複数のインク吐出口を有し、該インク吐出口を含む領域であるインク吐出口部の周囲に、前記インク吐出口を含まない領域である非インク吐出口部を有するインクジェット記録ヘッドのインク吐出口面を保護する保護部材において、
    前記インク吐出口面の前記インク吐出口部に対向する面は撥水性を有し、前記インク吐出口面の前記非インク吐出口部に対向する面は前記インク吐出口部を密閉するよう前記非インク吐出口部と密着することを特徴とするインクジェット記録ヘッドの保護部材。
  2. 前記保護部材は、前記インク吐出口面の前記非インク吐出口部に対向する面に粘着性があることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドの保護部材。
  3. 前記保護部材は、前記インク吐出口面の前記非インク吐出口部に対向する面に粘着性があり、その粘着性によりインクジェット記録ヘッドに保持されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドの保護部材。
  4. 前記インクジェット記録ヘッドは、同一のインク吐出口面に異なる色のインクを吐出する複数の前記インク吐出口部を備えており、前記保護部材は、複数の前記インク吐出口部の間を含む前記非インク吐出口部に対向する面に粘着性があることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドの保護部材。
  5. 前記保護部材の前記インク吐出口部に対向する撥水性の面は、表面が撥水性のフィルム状のものを保護部材の基材上に保持したものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドの保護部材。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の保護部材を保持したインクジェット記録ヘッド。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の保護部材を使用したインクジェット記録ヘッドの保管方法。
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