JP2003266720A - 液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジおよび画像形成装置ならびに保護テープ - Google Patents

液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジおよび画像形成装置ならびに保護テープ

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JP2003266720A
JP2003266720A JP2002073018A JP2002073018A JP2003266720A JP 2003266720 A JP2003266720 A JP 2003266720A JP 2002073018 A JP2002073018 A JP 2002073018A JP 2002073018 A JP2002073018 A JP 2002073018A JP 2003266720 A JP2003266720 A JP 2003266720A
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head
discharge port
ejection
protective tape
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JP2002073018A
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English (en)
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Takeshi Okazaki
猛史 岡崎
Koichi Komata
好一 小俣
Shinichi Miyauchi
真一 宮内
Hirotaka Miyazaki
浩孝 宮崎
Shunichi Watabe
俊一 渡部
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出口から保護テープを剥離する際、粘着剤
の一部が吐出口やその周縁部に付着したり、吐出口板が
損傷を受けて液体吐出ヘッドをだめにする。 【解決手段】 液体を吐出するための吐出口24が開口
する吐出口面35を有し、吐出口24を塞ぐ保護テープ
36が貼付されるプリントヘッド部19と、このプリン
トヘッド部19に供給される液体が貯溜されたインクタ
ンク部21とを具えた本発明によるヘッドカートリッジ
18は、保護テープ36がプリントヘッド部19の吐出
口面35に対し剥離可能に接合される粘着剤層38と、
この粘着剤層38に囲まれて吐出口24およびその周縁
部と対向する非粘着領域39とを有し、このヘッドカー
トリッジ18を製造してから実際に使用を開始するまで
の間、あるいはその使用を長期間休止するような場合、
保護テープ36をプリントヘッド部19の吐出口面35
に貼付して吐出口24からの液体の蒸発を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吐出口から液体を
吐出する液体吐出ヘッド、およびこの液体吐出ヘッドが
組み込まれたヘッドカートリッジ、およびこれら液体吐
出ヘッドまたはヘッドカートリッジを用いる画像形成装
置、ならびに液体吐出ヘッドの吐出口を塞いで液体の蒸
発を防止するための保護テープに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式の液体吐出ヘッドに
おいては、液体を吐出するための吐出口を大気連通させ
ておく必要がある。このため、インクやプリント媒体に
対するインクのプリント性を調整するための処理液があ
らかじめ貯溜された液体吐出ヘッドの場合、製造してか
ら実際に使用を開始するまでの間、あるいは使用を長期
間に亙って休止するような場合、吐出口を塞いで液体の
蒸発を防ぎ、液体中に含まれる固形分によって吐出口が
目詰まりを起こしたり、大気中に浮遊する塵埃が吐出口
やその周縁部に付着して液体正常な吐出を阻害しないよ
うにしておかなければならない。
【0003】このような観点から、例えば特開平3−2
34659号公報や特開平3−248849号公報にお
いては、液体吐出ヘッドの製造段階にて吐出口が開口す
る吐出口面に粘着性フィルムを貼付して吐出口を封止
し、液体吐出ヘッドの使用時にこの粘着性フィルムを吐
出口面から剥がして吐出口を大気開放することが提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液体があらかじめ貯溜
された液体吐出ヘッドの吐出口を粘着性フィルムで封止
し、吐出口からの液体の蒸発を防止するようにした従来
のものでは、一度粘着性フィルムを吐出口面から剥がし
て使用した後、その使用を長期間休止するような場合、
画像形成装置に設けられたキャップ部材によって液体吐
出ヘッドの吐出口を覆っていたとしても、吐出口からの
液体の蒸発を完全に防止することが困難である。このた
め、液体吐出ヘッド内の液体の粘度が増大したり、固形
分が析出して吐出口およびその周縁部に固着してしま
い、通常の吐出回復処理では吐出口の目詰まりを完全に
解消することができない可能性があった。
【0005】また、吐出口から粘着性フィルムを剥離す
る際、経時的な環境温度や湿度の変化などにより、粘着
剤の一部が吐出口やその周縁部に付着してしまい、吐出
口からの液体の正常な吐出が行えなくなるおそれもあっ
た。
【0006】近年、インクジェット方式の液体吐出ヘッ
ドにおいては、吐出口からの液体の吐出効率を上げるた
め、吐出口が開口する吐出口面を有する吐出口板の厚み
を薄くする傾向にある。このように吐出口板の厚みが薄
くなるに連れ、その機械的強度も脆弱化して来ているた
め、このような吐出口板に貼付された粘着性フィルムを
吐出口板から剥離する場合、粘着剤の粘着力によって吐
出口板に亀裂などの損傷が発生し、液体吐出ヘッドをだ
めにしてしまうおそれもあった。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、製造してから実際に使
用を開始するまでの間、あるいは長期間使用を休止する
ような場合、吐出口からの液体の蒸発を確実に防止する
ことが可能な液体吐出ヘッドおよびこの液体吐出ヘッド
が組み込まれたヘッドカートリッジおよびこれら液体吐
出ヘッドやヘッドカートリッジを用いる画像形成装置を
提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、上述した液体吐出ヘ
ッドやヘッドカートリッジの吐出口面に貼付され、剥離
する際に液体吐出ヘッドに悪影響を与えない保護テープ
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
液体を吐出するための吐出口が開口する吐出口面を有
し、前記吐出口を塞ぐ保護テープが貼付される液体吐出
ヘッドであって、前記保護テープは、前記吐出口面に対
し剥離可能に接合される粘着剤層と、この粘着剤層に囲
まれて前記吐出口およびその周縁部と対向する非粘着領
域とを有することを特徴とする液体吐出ヘッドにある。
【0010】本発明の第2の形態は、液体を吐出するた
めの吐出口が開口する吐出口面を有し、前記吐出口を塞
ぐ保護テープが貼付される液体吐出ヘッドであって、前
記保護テープは、前記吐出口面に対し剥離可能に接合さ
れる水溶性の粘着剤層を有することを特徴とする液体吐
出ヘッドにある。
【0011】本発明の第3の形態は、本発明の第1また
は第2の形態による液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘ
ッドに供給される液体が貯溜される液体貯溜部とを具え
たことを特徴とするヘッドカートリッジにある。
【0012】本発明の第4の形態は、本発明の第1また
は第2の形態による液体吐出ヘッドの取り付け部か、本
発明の第3の形態によるヘッドカートリッジの取り付け
部と、この取り付け部とプリント媒体とを相対移動させ
る移動手段とを具えたことを特徴とする画像形成装置に
ある。
【0013】本発明においては、液体吐出ヘッド、ヘッ
ドカートリッジまたは画像形成装置を製造してから実際
に使用を開始するまでの間、あるいはこれらの使用を長
期間休止するような場合、保護テープを液体吐出ヘッド
の吐出口面に貼付しておくことにより、液体吐出ヘッド
の吐出口からの液体の蒸発が確実に防止される。
【0014】本発明の第5の形態は、液体吐出ヘッドに
形成された液体を吐出するための吐出口を塞ぐ保護テー
プであって、前記吐出口が開口する吐出口面に対し剥離
可能に接合される粘着剤層と、この粘着剤層に囲まれて
前記吐出口およびその周縁部と対向する非粘着領域とを
具えたことを特徴とするものである。
【0015】本発明の第6の形態は、液体吐出ヘッドに
形成された液体を吐出するための吐出口を塞ぐ保護テー
プであって、前記吐出口が開口する吐出口面に対し剥離
可能に接合されて前記吐出口を塞ぐ水溶性の粘着剤層を
具えたことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態による液体吐
出ヘッドにおいて、粘着剤層を構成する粘着剤がメタク
リル酸エステルを含んだものであってよい。
【0017】本発明の第2の形態による液体吐出ヘッド
において、粘着剤層が酸性の液体に対して溶解性を有す
るものか、あるいはアルカリ性の液体に対して溶解性を
有するものであってよい。液体吐出ヘッドから吐出され
る液体が染料や顔料などの色剤を含むインクの場合、イ
ンク中に含まれる色剤や分散剤などの添加物に対し、粘
着剤層が溶解せずに残渣として吐出口およびその周縁部
に付着し、吐出口に目詰まりを起こさせることがないよ
うに、色剤や添加物に対する分散性に優れたものである
ことが好ましい。このような保護テープとして、例えば
株式会社ビッグテクノスから販売されているRD−70
01(商品名)シリーズの両面粘着タイプのものや、T
P−7511(商品名)シリーズの片面粘着タイプのも
のを採用可能である。
【0018】吐出口面には種類の異なる液体を吐出する
ための複数種の吐出口が開口し、吐出口面に対し保護テ
ープの上から取り外し可能に装着されて吐出口を密閉す
るキャップ部材をさらに具え、このキャップ部材が種類
の異なる液体毎に吐出口を密閉する仕切り壁を有するも
のであってよい。また、キャップ部材は、吐出口面に押
し当たる弾性変形可能なリップ部と、このリップ部を保
持すると共に液体吐出ヘッドに係止し得るカバー部とを
有することができる。
【0019】本発明の第1または第2の形態による液体
吐出ヘッドにおいて、保護テープがこれを吐出口面から
剥離するための把持部を有するものであってよい。
【0020】本発明の第3の形態によるヘッドカートリ
ッジにおいて、液体がインクおよび/またはプリント媒
体に対するインクのプリント性を調整するための処理液
であってよい。
【0021】本発明の第5の形態による保護テープにお
いて、粘着剤層を構成する粘着剤がメタクリル酸エステ
ルを含むことができる。
【0022】本発明の第6の形態による保護テープにお
いて、粘着剤層が酸性の液体に対して溶解性を有するも
のか、あるいはアルカリ性の液体に対して溶解性を有す
るものであってよい。
【0023】本発明の第5または第6の形態による保護
テープにおいて、これを吐出口面から剥離するための把
持部をさらに具えることができる。
【0024】
【実施例】本発明による画像形成装置をシリアルスキャ
ンタイプのインクジェットプリンタに応用した実施例に
ついて、図1〜図11を参照しながら詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限らず、これらをさ
らに組み合わせたり、この明細書の特許請求の範囲に記
載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正
が可能であり、従って本発明の精神に帰属する他の技術
にも当然応用することができる。
【0025】本実施例におけるインクジェットプリンタ
の機構部分の外観を図1に示し、このインクジェットプ
リンタに用いられるヘッドカートリッジの外観を図2に
示す。すなわち、本実施例におけるインクジェットプリ
ンタのシャシー10は、所定の剛性を有する複数の板状
金属部材により構成され、このインクジェットプリンタ
の骨格をなす。シャシー10には、図示しないシート状
のプリント媒体をインクジェットプリンタの内部へと自
動的に給送する媒体給送部11と、この媒体給送部11
から1枚ずつ給送されるプリント媒体を所望のプリント
位置へ導くと共にこのプリント位置から媒体排出部12
へとプリント媒体を導く媒体搬送部13と、プリント位
置に搬送されたプリント媒体に所定のプリント動作を行
うプリント部と、このプリント部の機能回復処理を行う
ヘッド回復部14とが組み付けられている。
【0026】プリント部は、キャリッジ軸15に沿って
走査移動可能に支持されたキャリッジ16と、このキャ
リッジ16にヘッドセットレバー17を介して着脱可能
に搭載されるヘッドカートリッジ18とからなる。
【0027】ヘッドカートリッジ18が搭載されるキャ
リッジ16には、このヘッドカートリッジ18の一部を
構成するプリントヘッド部19をキャリッジ16上の所
定の装着位置に位置決めするためのキャリッジカバー2
0と、ヘッドカートリッジ18の一部を構成する本発明
の液体貯溜部としてのインクタンク部21と係合してプ
リントヘッド部19を所定の装着位置に位置決めするよ
うに押圧する前述のヘッドセットレバー17とが設けら
れている。ヘッドセットレバー17は、キャリッジ16
の上部に図示しないヘッドセットレバー軸に対して回動
可能に設けられ、またプリントヘッド部19との係合部
には、ばね付勢される図示しないヘッドセットプレート
が設けられ、このヘッドセットプレートのばね力によっ
てプリントヘッド部19を押圧しながらキャリッジ16
に装着するようになっている。
【0028】プリントヘッド部19に対するキャリッジ
16の別の係合部には、コンタクトフレキシブルプリン
トケーブル(以下、コンタクトFPCと称す)22の一
端部が連結され、このコンタクトFPC22の一端部に
形成された図示しないコンタクト部と、プリントヘッド
部19に設けられた外部信号入力端子であるコンタクト
部23とが電気的に接触し、プリントのための各種情報
の授受やプリントヘッド部19への電力の供給などを行
い得るようになっている。
【0029】コンタクトFPC22のコンタクト部とキ
ャリッジ16との間には、図示しないゴムなどの弾性部
材が設けられ、この弾性部材の弾性力とヘッドセットプ
レートによる押圧力とによって、コンタクトFPC22
のコンタクト部とプリントヘッド部19のコンタクト部
23との確実な接触を可能とするようになっている。コ
ンタクトFPC22の他端部は、キャリッジ16の背面
に搭載された図示しないキャリッジ基板に接続されてい
る。
【0030】本実施例におけるヘッドカートリッジ18
は、インクが貯溜されたインクタンク部21と、このイ
ンクタンク部21から供給されるインクをプリント情報
に応じてプリントヘッド部19の吐出口24(図3参
照)から吐出させる前述のプリントヘッド部19とを有
する。本実施例のプリントヘッド部19は、キャリッジ
16に対して着脱可能に搭載される、いわゆるカートリ
ッジ方式を採用している。また、連続的な濃度階調を持
つ高画質なカラープリントを可能とするため、本実施例
におけるインクタンク部21には、例えば黒色,淡シア
ン色,淡マゼンタ色,シアン色,マゼンタ色および黄色
の各色インクが独立して収容されている。
【0031】プリントヘッド部19は、後述するプリン
ト素子基板25や電気配線基板26などから構成されて
いる。本実施例におけるプリントヘッド部19の主要部
の外観を破断状態で図3に示し、その断面構造を図4に
示す。本実施例におけるプリント素子基板25は、厚さ
が0.5mm〜1mmのシリコン基板の上に成膜技術を用い
て吐出エネルギー発生部,共通インク室27,インク路
28,吐出口24などを形成したものである。すなわ
ち、プリント素子基板25には、これを貫通する長孔状
のインク供給口29が形成されている。このインク供給
口29の両側には、プリント媒体の搬送方向、つまりイ
ンク供給口29の長手方向に沿って所定間隔で2列に並
ぶ複数(本実施例では片側128個)の電気熱変換体3
0が相互に半ピッチずらした状態で形成され、それぞれ
吐出エネルギー発生部を構成している。プリント素子基
板25には、これら電気熱変換体30の他、電気熱変換
体30とプリンタ本体側との電気的接続を行うための電
極端子31およびアルミニウムなどで形成される図示し
ない電気配線などが成膜技術によって形成されている。
【0032】プリント素子基板25に形成された電極端
子31に対して連結される電気配線基板26は、プリン
ト素子基板25にインクを吐出するための電気信号を印
加するためのものであり、プリント素子基板25に対応
する電気配線と、この電気配線端部に位置し、プリンタ
本体からの電気信号を受け取るための前述のコンタクト
部23とを有しており、このコンタクト部23はインク
タンク部21の背面側に位置決め固定されている。この
電気配線基板26を介して図示しない駆動ICから電気
熱変換体30に対する駆動信号が与えられ、同時に駆動
電力がこの電気熱変換体30に供給される。
【0033】なお、インクタンク部21を着脱可能に保
持するインクタンク部21には、インクタンク部21か
らプリント素子基板25のインク供給口29に至るイン
ク流路が形成されている。
【0034】プリント素子基板25上には、インク供給
口29に連通する共通インク室27を介して電気熱変換
体30とそれぞれ正対する複数の吐出口24を有する上
板部材32が形成される。すなわち、この上板部材32
とプリント素子基板25との間には、個々の吐出口24
と共通インク室27とに連通するインク路28が形成さ
れ、隣接するインク路28の間には仕切り壁33が形成
される。これら共通インク室27,インク路28および
仕切り壁33などは、吐出口24と同様にフォトリソグ
ラフィ技術により上板部材32と共に形成される。
【0035】インク供給口29から各インク路28内に
供給される液体は、対応するインク路28に臨む電気熱
変換体30に駆動信号が与えられることにより、電気熱
変換体30の発熱に伴って沸騰し、これにより発生する
気泡の圧力によって吐出口24から吐出される。この場
合、インク路28の末端の発泡室34内で発生する気泡
は、その成長に伴って吐出口24を介して大気連通状態
となる。
【0036】従って、媒体給送部11により1枚ずつ給
送されるプリント媒体を媒体搬送部13によって所望の
プリント位置へ導き、この媒体搬送部13によるプリン
ト媒体の間欠搬送と、キャリッジ16に搭載されたヘッ
ドカートリッジ18のキャリッジ軸15に沿った走査移
動とを交互に行い、この走査移動中にヘッドカートリッ
ジ18のプリントヘッド部19の吐出口24から選択的
にインク滴を吐出することにより、プリント媒体に所望
の画像を順次形成して行く。
【0037】上述したシリアルスキャンタイプのインク
ジェットプリンタとして、ヘッドカートリッジ18を交
換可能に搭載するキャリッジがプリント媒体の間欠搬送
と交互に走査移動できる形態であれば、本実施例以外の
どのような構成を採用してもかまわない。
【0038】このようなインクジェットプリンタの製造
工場からの出荷段階において、ヘッドカートリッジ18
の上板部材32の表面、つまり吐出口24が開口する吐
出口面35には、図5に示すような保護テープ36が貼
付され、吐出口24を大気に対して塞ぐことにより、イ
ンク中に含まれる水分の蒸発を防いでいる。この保護テ
ープ36は、例えば20μmの厚さの無延伸ポリプロピ
レンなどで形成されるベースフィルム37と、このベー
スフィルム37の表面に形成された粘着剤層38と、ベ
ースフィルム37の表面が露出した状態の非粘着領域3
9とを有する。粘着剤層38が存在しない非粘着領域3
9は、吐出口面35に保護テープ36を貼付した場合、
吐出口24およびその周縁部に粘着剤層38を構成する
粘着剤、例えばメタクリル酸エステルを主体とするもの
が付着しないように、これら吐出口24およびその周縁
部と対向するベースフィルム37の表面領域に形成さ
れ、粘着剤層38によって囲まれた状態となっている。
この場合、非粘着領域39を個々の吐出口24毎に形成
する必要はなく、すべての吐出口24が粘着剤層38に
より一括して囲まれるように、単一の領域とすることが
有効である。
【0039】本実施例では、ベースフィルム37の一端
側に形成された非粘着領域39と反対側のベースフィル
ム37の他端部を延在させ、この延在部分の粘着剤層3
8に例えば50μmの厚さのポリエステルなどで形成さ
れるカバーフィルム40を接着剤41、例えばアクリル
系エマルジョンタイプの粘着剤を介して一体的に接合
し、保護テープ36を吐出口面35から剥離する際に、
作業者が保護テープ36を容易かつ粘着剤層38に触れ
ることなく摘むことができる把持部42を形成してい
る。この把持部42はヘッドカートリッジ18から突出
した状態となっており、使用者が容易にここを摘むこと
が可能である。また、ユーザーに対し、ヘッドカートリ
ッジ18の使用時に保護テープ36を吐出口面35から
剥離するように操作を促すメッセージをこの把持部42
に印刷しておくことも有効である。
【0040】従って、ヘッドカートリッジ18を使用す
る際には、把持部42を摘んで吐出口面35から保護テ
ープ36を引き剥がすことにより、吐出口24が大気連
通状態となってインクの吐出が可能となる。この場合、
吐出口24およびその周縁部は保護テープ36の非粘着
領域39で覆われて粘着剤が付着していないため、吐出
口24からインクを吐出させる際に正常なインク吐出を
行うことができる。
【0041】なお、保護テープ36を剥離して使用を開
始したヘッドカートリッジ18を再び長期間使用しない
ような場合、ユーザーが新しい保護テープ36を吐出口
面35に貼付しておくことにより、工場からのヘッドカ
ートリッジ18の出荷段階と同じように保護テープ36
によって吐出口24を塞ぐことができるため、このヘッ
ドカートリッジ18の使用を再開する際に、吐出口24
からのインクの良好な吐出状態を再現することができ
る。
【0042】上述した実施例では、カバーフィルム40
の裏面全域を保護テープ36の粘着剤層38に接合した
が、本発明による保護テープの他の実施例の外観を表す
図6に示すように、カバーフィルム40の一端部のみ保
護テープ36の他端部に重ねてこれらを一体的に接合
し、カバーフィルム40のみを把持部42として利用す
ることも可能である。この図6において、先の実施例と
同一機能の要素にはこれと同一符号を記してある。保護
テープ36に接合されるカバーフィルム40の表面全域
に接着剤41が塗布されている場合、ここを摘んだ時に
接着剤41が指に付着して不快感をもたないように、接
着剤41が露出した部分に被覆剤43、例えばポリエス
テル樹脂,アクリルエステルオリゴマー,モノマー,光
開始剤を混合してなるUV剥離0Pニスを塗布しておく
ことが好ましい。
【0043】本発明によるヘッドカートリッジの他の実
施例の外観を図7に示し、その側面形状を図8に示し、
キャップ部材および保護テープ36を取り付ける前の状
態を図9に示す。本実施例のヘッドカートリッジ18
は、シアン色,マゼンタ色,黄色のインクを一括して貯
溜するインクタンク部21と、これらシアン色,マゼン
タ色,黄色のインクをそれぞれ吐出する3列の吐出口群
24c,24m,24yを有するプリントヘッド部19
とを具えている。プリントヘッド部19の基本的な構成
は、上述した実施例とほぼ同じであり、本実施例におい
てもこのヘッドカートリッジ18の製造工場からの出荷
段階において、プリントヘッド部19の吐出口面35に
は保護テープ36が貼付され、その上からさらに吐出口
面35全体を覆うキャップ部材44がヘッドカートリッ
ジ18に装着されている。
【0044】本実施例における保護テープ36は、例え
ば四フッ化エチレンなどで形成されるベースフィルム3
7と、このベースフィルム37の表面全域に亙って形成
された水溶性の粘着剤層38とを具え、先の実施例のよ
うな非粘着領域は全く形成されていない。粘着剤層38
を構成する本実施例の粘着剤は、酸性およびアルカリ性
の液体に対して溶解性を有する。この結果、粘着剤層3
8が吐出口面35に開口する吐出口24およびその周縁
部に接触した状態となっていても、吐出口24に臨むイ
ンクによってここの部分に介在する粘着剤層38が次第
に溶解するため、保護テープ38を吐出口面35から剥
離する際に、粘着剤によって吐出口24やその周縁部が
損傷を受けたり、あるいは粘着剤の残渣が吐出口24や
その周縁部に付着するのを防止することができる。
【0045】このように、ベースフィルム37の表面の
全域に粘着剤層38を形成したことにより、先の実施例
における保護テープ36のように吐出口24に対する位
置決めにそれほど注意を払う必要がなくなり、保護テー
プ36を吐出口面35に貼付する際の作業性を高めるこ
とができる。また、本実施例においても、吐出口面35
の外方に延在する保護テープ36の一端側が把持部42
となり、ここを摘んで保護テープ36を吐出口面35か
ら容易に剥離することができるように配慮している。
【0046】本実施例におけるキャップ部材44の外観
を図10に示す。すなわち、本実施例におけるキャップ
部材44は、例えばポリプロピレンなどで成形されたカ
バー部45と、気体透過性の少ない材料、例えば弾性変
形可能な塩素化ブチルゴムで形成されるリップ部46と
を有する。カバー部45には、ヘッドカートリッジ18
に形成した複数の係止部47に対してそれぞれ取り外し
可能に係止し得る弾性変形可能な複数の係止爪部48が
形成されている。また、リップ部46の先端は、吐出口
群24c,24m,24yを囲むようにプリントヘッド
部19の吐出口面35に当接し、隣接する吐出口群24
c,24mおよび24m,24yを相互に仕切る2つの
仕切り壁46Wを有する。
【0047】このようにして吐出口群24c,24m,
24yを仕切り壁46Wによって仕切られたリップ部4
6で囲むことにより、吐出口群24c,24m,24y
からそれぞれ滲み出すインクによって粘着剤層38が溶
解しても、隣り合う吐出口群24c,24mおよび24
m,24yからのインクが混ざり合うような不具合を未
然に防止し、さらにインク中に含まれる水分の蒸発も確
実に防ぐことができる。ヘッドカートリッジ18を使用
する際には、ヘッドカートリッジ18の係止部47に対
するキャップ部材44の係止爪部48の係合を解除して
ヘッドカートリッジ18からキャップ部材44を取り外
した後、把持部42を摘んで吐出口面35から保護テー
プ36を引き剥がすことにより、吐出口24が大気連通
状態となってインクの吐出が可能となる。この場合、吐
出口24およびその周縁部に当接していた粘着剤層38
は溶解状態となっているため、吐出口24からインクを
吐出させる際に正常なインク吐出を行うことができる。
【0048】なお、保護テープ36を剥離して使用を開
始したヘッドカートリッジ18を再び長期間使用しない
ような場合、ユーザーが新しい保護テープ36を吐出口
面35に貼付し、さらにキャップ部材44をヘッドカー
トリッジ18に装着しておくことにより、工場からのヘ
ッドカートリッジ18の出荷段階と同じように吐出口2
4を保護テープ36とキャップ部材44とによって塞ぐ
ことができるため、このヘッドカートリッジ18の使用
を再開する際に、吐出口24からのインクの良好な吐出
状態を再現することができる。
【0049】上述した実施例では、プリントヘッド部1
9の吐出口面に3列の吐出口群24c,24m,24y
を開口させているが、これら3つの開口群24c,24
m,24yが一直線状に配列したプリントヘッド部を有
するヘッドカートリッジに対しても本発明を適用するこ
とができ、この場合におけるキャップ部材の形状を図1
0に示す。すなわち、キャップ部材44のカバー部45
に形成されるリップ部46は、図示しないプリントヘッ
ド部19の吐出口群の配列状態に対応して細長く一直線
状に形成され、これら吐出口群を仕切る仕切り壁46W
がリップ部46の中間に形成された状態となる。
【0050】なお、本明細書において記述される「プリ
ント」とは、文字や図形など有意の情報を形成する場合
のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚
し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広
くプリント媒体上に画像,模様,パターンなどを形成し
たり、あるいはエッチングなどのようなプリント媒体の
加工を行う場合も包含する。
【0051】また「プリント媒体」とは、一般的なプリ
ント装置で用いられる紙片のみならず、布帛,樹脂フィ
ルム,金属板,ガラス,セラミックス,木材,皮革など
の液体を受容可能なものであり、シート状物体以外の三
次元立体、例えば球体や円筒体なども包含する。
【0052】さらに「液体」とは、上記「プリント」の
定義と同様広く解釈されるべきもので、プリント媒体上
に付与されることによって、画像,模様,パターンなど
の形成,エッチングなどのプリント媒体の加工,あるい
はインクの処理、例えばプリント媒体に付与されるイン
ク中の色材の凝固や不溶化に供され得る液体を指し、プ
リントに関して用いられるあらゆる液体を包含する。
【0053】
【発明の効果】本発明の第1の形態の液体吐出ヘッドに
よると、吐出口を塞ぐ保護テープが吐出口面に対し剥離
可能に接合される粘着剤層と、この粘着剤層に囲まれて
吐出口およびその周縁部と対向する非粘着領域とを有す
るので、液体吐出ヘッドを製造してから実際に使用を開
始するまでの間、あるいはその使用を長期間休止するよ
うな場合、この保護テープを吐出口面に貼付しておくこ
とにより、液体吐出ヘッドの吐出口からの液体の蒸発を
確実に防止することが可能である。また、液体吐出ヘッ
ドの使用に際して吐出口面から保護テープを剥離した場
合、粘着剤層を構成する粘着剤の一部が吐出口面に残留
したとしても、これが吐出口およびその周縁部には介在
してないため、吐出口から液体を吐出させる際に悪影響
を生ずるような不具合を未然に防止することができる。
【0054】本発明の第2の形態の液体吐出ヘッドによ
ると、吐出口を塞ぐ保護テープが吐出口面に対し剥離可
能に接合される水溶性の粘着剤層を有するので、液体吐
出ヘッドをせいぞうしてから実際に使用を開始するまで
の間、あるいはその使用を長期間休止するような場合、
この保護テープを吐出口面に貼付しておくことにより、
液体吐出ヘッドの吐出口からの液体の蒸発を確実に防止
することが可能である。また、液体吐出ヘッドの使用に
際して吐出口面から保護テープを剥離する場合、吐出口
およびその周縁部に介在する粘着剤層がここに介在する
液体によって溶解状態となっているため、吐出口および
その周縁部には粘着剤層を構成する粘着剤が付着せず、
吐出口から液体を吐出させる際に悪影響を与えるような
不具合を未然に防止することができる。しかも、保護テ
ープの剥離操作に対して吐出口およびその周縁部の損傷
も未然に防ぐことが可能である。
【0055】粘着剤層が酸性の液体に対して溶解性を有
する場合には、酸性の液体が貯溜された液体吐出ヘッド
に対して本発明を適用させることができる。同様に、粘
着剤層がアルカリ性の液体に対して溶解性を有する場合
には、アルカリ性の液体が貯溜された液体吐出ヘッドに
対して本発明を適用させることができる。
【0056】種類の異なる液体を吐出するための複数種
の吐出口が吐出口面に開口し、吐出口面に対し保護テー
プの上から取り外し可能に装着されて吐出口を密閉する
キャップ部材を具え、このキャップ部材が種類の異なる
液体毎に吐出口を密閉する仕切り壁を有する場合には、
液体によって粘着剤層が徐々に溶解し、異なる種類の液
体が混ざり合ったり、吐出口面から保護テープが剥離し
てしまうような不具合を仕切り壁によって未然に防止す
ることができる。また、キャップ部材によって外力に対
して吐出口を保護することができる上、保護テープと相
俟って液体吐出ヘッドの吐出口からの液体の蒸発をさら
に確実に防止することが可能である。
【0057】キャップ部材が吐出口面に押し当たる弾性
変形可能なリップ部と、このリップ部を保持すると共に
液体吐出ヘッドに係止し得るカバー部とを有する場合に
は、リップ部を保護テープの上から吐出口面に密着させ
ることができ、吐出口をより確実に密閉することが可能
である。
【0058】本発明の液体吐出ヘッドにおいて、保護テ
ープがこれを吐出口面から剥離するための把持部を有す
る場合には、使用者が把持部を摘んで液体吐出ヘッドの
吐出口面から保護テープを容易に剥離することができ、
把持部に保護テープの操作方法を表示しておくことも可
能である。
【0059】本発明のヘッドカートリッジによると、本
発明の液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに供給さ
れる液体が貯溜された液体貯溜部とを有するので、この
ヘッドカートリッジを製造してから実際に使用を開始す
るまでの間、あるいはその使用を長期間休止するような
場合、保護テープを液体吐出ヘッドの吐出口面に貼付し
ておくことにより、液体吐出ヘッドの吐出口からの液体
の蒸発を確実に防止することが可能である。
【0060】液体がインクおよび/またはプリント媒体
に対するインクのプリント性を調整するための処理液の
場合には、液体貯溜部に貯溜される液体がインクおよび
/または処理液であっても、何ら問題なくこれらの蒸発
を防止することができる。
【0061】本発明の画像形成装置によると、本発明の
液体ヘッドの取り付け部か、本発明のヘッドカートリッ
ジの取り付け部と、この取り付け部とプリント媒体とを
相対移動させる移動手段とを具えているので、この画像
形成装置を製造してから実際に使用を開始するまでの
間、あるいはその使用を長期間休止するような場合、保
護テープを液体吐出ヘッドの吐出口面に貼付しておくこ
とにより、液体吐出ヘッドの吐出口からの液体の蒸発を
確実に防止することが可能である。
【0062】本発明の第5の形態の保護テープによる
と、液体吐出ヘッドに形成された液体を吐出するための
吐出口を塞ぐ保護テープが、吐出口が開口する吐出口面
に対し剥離可能に接合される粘着剤層と、この粘着剤層
に囲まれて吐出口およびその周縁部と対向する非粘着領
域とを具えているので、液体吐出ヘッドを製造してから
実際に使用を開始するまでの間、あるいはその使用を長
期間休止するような場合、この保護テープを吐出口面に
貼付しておくことにより、液体吐出ヘッドの吐出口から
の液体の蒸発を確実に防止することが可能である。ま
た、液体吐出ヘッドの使用に際して吐出口面から保護テ
ープを剥離した場合、粘着剤層を構成する粘着剤の一部
が吐出口面に残留したとしても、これが吐出口およびそ
の周縁部には介在してないため、吐出口から液体を吐出
させる際に悪影響を生ずるような不具合を未然に防止す
ることができる。
【0063】本発明の第6の形態の保護テープによる
と、液体吐出ヘッドに形成された液体を吐出するための
吐出口を塞ぐ保護テープが、吐出口が開口する吐出口面
に対し剥離可能に接合されて吐出口を塞ぐ水溶性の粘着
剤層を具えているので、液体吐出ヘッドの製造時または
これを長期間使用しないような場合、この保護テープを
吐出口面に貼付しておくことにより、液体吐出ヘッドの
吐出口からの液体の蒸発を確実に防止することが可能で
ある。また、液体吐出ヘッドの使用に際して吐出口面か
ら保護テープを剥離した場合、吐出口およびその周縁部
に介在する粘着剤層がここに介在する液体によって溶解
状態となっているため、吐出口およびその周縁部には粘
着剤層を構成する粘着剤が付着せず、吐出口から液体を
吐出させる際に悪影響を与えるような不具合を未然に防
止することができる。しかも、保護テープの剥離操作に
対して吐出口およびその周縁部の損傷も未然に防ぐこと
が可能である。
【0064】粘着剤層が酸性の液体に対して溶解性を有
する場合には、酸性の液体が貯溜された液体吐出ヘッド
に対して本発明を適用させることができる。同様に、粘
着剤層がアルカリ性の液体に対して溶解性を有する場合
には、アルカリ性の液体が貯溜された液体吐出ヘッドに
対して本発明を適用させることができる。
【0065】本発明の保護テープにおいて、この保護テ
ープを吐出口面から剥離するための把持部を有する場合
には、使用者が把持部を摘んで液体吐出ヘッドの吐出口
面から保護テープを容易に剥離することができ、把持部
に保護テープの操作方法を表示しておくことも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置をシリアルスキャン
タイプのインクジェットプリンタに応用した一実施例の
概略構造を表す斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェットプリンタに用いら
れる本発明によるヘッドカートリッジの一実施例の外観
を表す斜視図である。
【図3】図2に示したヘッドカートリッジのプリントヘ
ッド部を抽出拡大した破断斜視図である。
【図4】図3に示したプリントヘッド部の内部構造を表
す断面図である。
【図5】図2に示したヘッドカートリッジに貼付される
本発明による保護テープの一実施例の外観を表す斜視図
である。
【図6】本発明による保護テープの他の実施例の外観を
表す斜視図である。
【図7】本発明によるヘッドカートリッジと、このヘッ
ドカートリッジに貼付される保護テープおよび当該ヘッ
ドカートリッジに装着されるキャップ部材の外観を表す
斜視図である。
【図8】図7に示したヘッドカートリッジに保護テープ
を貼付すると共にキャップ部材を装着した状態を表す側
面図である。
【図9】図7に示した実施例の分解斜視図である。
【図10】図7に示したキャップ部材の外観を異なる方
向から示す斜視図である。
【図11】本発明の液体吐出ヘッドに用いられるキャッ
プ部材の他の実施例の外観を表す斜視図である。
【符号の説明】
10 シャシー 11 媒体給送部 12 媒体排出部 13 媒体搬送部 14 ヘッド回復部 15 キャリッジ軸 16 キャリッジ 17 ヘッドセットレバー 18 ヘッドカートリッジ 19 プリントヘッド部 20 キャリッジカバー 21 インクタンク部 22 コンタクトフレキシブルプリントケーブル(コン
タクトFPC) 23 コンタクト部 24 吐出口 24c,24m,24y 吐出口群 25 プリント素子基板 26 電気配線基板 27 共通インク室 28 インク路 29 インク供給口 30 電気熱変換体 31 電極端子 32 上板部材 33 仕切り壁 34 発泡室 35 吐出口面 36 保護テープ 37 ベースフィルム 38 粘着剤層 39 非粘着領域 40 カバーフィルム 41 接着剤 42 把持部 43 被覆剤 44 キャップ部材 45 カバー部 46 リップ部 46W 仕切り壁 47 係止部 48 係止爪部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮内 真一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宮崎 浩孝 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渡部 俊一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA17 EA21 JA03 JA10 JA16 KC01 4D073 AA01 AA02 BB03 CA20 CC14 DB03 DB08 DB14 DB32 DB35

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吐出するための吐出口が開口する
    吐出口面を有し、前記吐出口を塞ぐ保護テープが貼付さ
    れる液体吐出ヘッドであって、 前記保護テープは、前記吐出口面に対し剥離可能に接合
    される粘着剤層と、この粘着剤層に囲まれて前記吐出口
    およびその周縁部と対向する非粘着領域とを有すること
    を特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤層を構成する粘着剤は、メタ
    クリル酸エステルを含むことを特徴とする請求項1に記
    載の液体吐出ヘッド。
  3. 【請求項3】 液体を吐出するための吐出口が開口する
    吐出口面を有し、前記吐出口を塞ぐ保護テープが貼付さ
    れる液体吐出ヘッドであって、 前記保護テープは、前記吐出口面に対し剥離可能に接合
    される水溶性の粘着剤層を有することを特徴とする液体
    吐出ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記粘着剤層が酸性の液体に対して溶解
    性を有するか、あるいはアルカリ性の液体に対して溶解
    性を有することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出
    ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記吐出口面には種類の異なる液体を吐
    出するための複数種の吐出口が開口し、前記吐出口面に
    対し前記保護テープの上から取り外し可能に装着されて
    前記吐出口を密閉するキャップ部材をさらに具え、この
    キャップ部材は、種類の異なる液体毎に前記吐出口を密
    閉する仕切り壁を有することを特徴とする請求項3に記
    載の液体吐出ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記キャップ部材は、前記吐出口面に押
    し当たる弾性変形可能なリップ部と、このリップ部を保
    持すると共に液体吐出ヘッドに係止し得るカバー部とを
    有することを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 前記保護テープは、これを前記吐出口面
    から剥離するための把持部を有することを特徴とする請
    求項1から請求項6の何れかに記載の液体吐出ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7の何れかに記載の
    液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに供給される液
    体が貯溜された液体貯溜部とを具えたことを特徴とする
    ヘッドカートリッジ。
  9. 【請求項9】 液体がインクおよび/またはプリント媒
    体に対するインクのプリント性を調整するための処理液
    であることを特徴とする請求項8に記載のヘッドカート
    リッジ。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項7の何れかに記載
    の液体吐出ヘッドの取り付け部か、請求項8または請求
    項9に記載のヘッドカートリッジの取り付け部と、 この取り付け部とプリント媒体とを相対移動させる移動
    手段とを具えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 液体吐出ヘッドに形成された液体を吐
    出するための吐出口を塞ぐ保護テープであって、 前記吐出口が開口する吐出口面に対し剥離可能に接合さ
    れる粘着剤層と、 この粘着剤層に囲まれて前記吐出口およびその周縁部と
    対向する非粘着領域とを具えたことを特徴とする保護テ
    ープ。
  12. 【請求項12】 液体吐出ヘッドに形成された液体を吐
    出するための吐出口を塞ぐ保護テープであって、 前記吐出口が開口する吐出口面に対し剥離可能に接合さ
    れて前記吐出口を塞ぐ水溶性の粘着剤層を具えたことを
    特徴とする保護テープ。
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