JP5019838B2 - 紙製封筒 - Google Patents

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Description

本発明は、郵便物として使用したり、検針票や振込票等の帳票類を封入するために用いる紙製封筒に関するものである。
一般的な紙製封筒は、矩形状をなし、互いに対向する三辺同士を接続した表裏一対の本体紙片と、一方の本体紙片の他の一辺に折り線を介して連続する帯代とから構成されてなり、該帯代を他方の本体紙片側に折り返して両者を接着することにより封緘するものである。そして、他方の本体紙片または帯代の一方には、該帯代を折り返すことによって両者を接着できるように、粘着層が形成されており、封緘するための作業を容易に行い得るようにしている。ここで、粘着層は、帯代を折り返す前の状態では露出することから、封緘前に別の物と接着してしまったり、接着力が低下することを防ぐために、例えば、アドヘア糊などの自着性接着剤により形成したり、該粘着層の表面に離型紙を貼って保護するようにした構成が良く知られている。
さらにまた、粘着層には、相手材と重ね合わせた状態で所定圧力で加圧されることにより両者を接着する感圧接着材から形成した構成も提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2004−131116号公報
ところで、上記した紙製封筒にあって、帯代を封緘するための粘着層を自着性接着剤により形成した構成では、通常、自着性接着剤を離型紙により被覆していないため、封緘前では粘着層が露出した状態となっている。そのため、この紙製封筒を多数重ねて積層したり、重ねた封筒の上から比較的重い物を載せたりすると、紙製封筒の粘着層と該粘着層に接触した別の封筒とが密着して、封筒同士を接着してしまうことが懸念される。尚、封筒同士だけでなく、封緘前の封筒に、本などを載せておいた場合等でも、同様に、封筒の粘着層が本などと接着してしまう恐れもある。
また、粘着層の表面に離型紙を貼り付けた構成にあっては、封緘する時に、離型紙を取り除く必要があるため、この離型紙が必ず廃棄物となる。そのため、この廃棄物を廃棄するための作業を要する。さらにまた、粘着層を感圧接着剤により形成した構成にあっては、該感圧接着剤を接着するために比較的大きな加圧力を要することから、封緘作業の簡便性に劣るという問題が有る。
本発明は、上述した問題点の解決を試みたものであって、封緘前に他のものと接着することも、廃棄物を生じることもなく、比較的容易に接着することができ得る紙製封筒を提案するものである。
本発明は、矩形状をなし、その一辺に折り線を介して外方へ連続する帯代が形成された第一本体紙片と、該第一本体紙片の他の三辺で接続された矩形状の第二本体紙片とを備え、帯代を第二本体紙片側へ折り返して封緘する紙製封筒において、第一本体紙片または第二本体紙片のいずれか一方に、易切断線により囲繞され、その内面に粘着層が接着された封緘ラベル部を備えると共に、他方の本体紙片の、前記封緘ラベル部と対向する面部に、該封緘ラベルの粘着層と剥離可能に仮接着される離型層が形成されてなり、前記封緘ラベル部を、一方の本体紙片から取り剥がすことにより、当該本体紙片に開口窓部を形成すると共に、封緘ラベル部により、折り返した帯代と第二本体紙片とを接着して封緘するものであることを特徴とする紙製封筒である。ここで、内面は、封筒内部となる面を示している。
かかる構成にあっては、封筒として使用する前(すなわち、封入物を入れる前)には帯代と他方の本体紙片とを接着する封緘ラベル部が一方の本体紙片と一体化した状態であり、該封緘ラベル部の粘着層は他方の本体紙片内面の離型層により保護されていることから、該粘着層が露出していない。そのため、本構成の封筒を、複数枚積層したり、重量物などを載せたりした場合にあっても、封筒同士が接着したり、別のものと接着してしまうことがない。また、封筒として使用する前までは、封緘ラベル部の粘着層が離型層により保護されているため、その接着力が低下することを抑制でき、封緘するときに充分な接着力を発揮することが可能である。
そして、封筒として使用するときには、封緘ラベル部を引き剥がして、所定の封入物を入れた後に、該封緘ラベル部により帯代と他方の本体紙片とを接着することにより、容易に封緘することができる。これは、上述した従来の、帯代に形成した粘着層に離型紙を被覆した構成と同様、封緘作業を簡便に実施できるという作用効果を有している。さらに、この従来構成と異なり、封緘作業時に、離型紙などの廃棄物を生じることがない。そのため、従来構成では必要であった離型紙の廃棄作業を要しないという優れた効果も有する。
尚、封緘ラベル部の粘着層は、上述したように、常態で離型層により保護されているため、通常の接着剤を用いることができる。そのため、感圧接着剤を用いた構成のように該感圧接着剤を接着するための加圧力を要せず、帯代を容易に接着することができ、封緘作業を簡便に実行でき得る。
この本構成によれば、例えば検針票を有する所定の帳票を保管するものとして使用する場合に、所定の検針作業を行う現場で、その封緘作業を容易かつ短時間に行うことができると共に、その現場で離型紙などの廃棄物を生じないため、該廃棄物を持ち帰る等の作業が必要なくなる。そのため、検針作業に従事する作業者の作業負担を軽減することができる。これはすなわち、封緘作業を容易に行うことができ、検針票を有する所定帳票を封入して保管するための作業負担が極めて小さいことであるから、本発明の紙製封筒によれば、帳票を封入するための作業に対して作業者に生じる煩わしさを著しく低減することが可能である。このようなことから、帳票に記載された個人情報を適切に保護するためのものとして、好適に用い得る。
また、本構成にはあっては、封緘ラベル部を一方の本体紙片から切り離すことにより、そこに開口窓部を生じる。そして、この開口窓部から、封入物に記載した氏名や住所などの所要情報を表出することができる。そのため、このように所要情報を表出するための窓部を封筒に形成しておく必要がない。尚、この開口窓部からは、郵便物として使用した場合には、開口窓部から宛名を表出することにより、当該紙製封筒1を郵送することができる。また、帳票類の保管に用いる場合には、氏名などの、封入物が誰のものであるかを示す所要の判別情報を表出することにより、封緘後にも封入した帳票がだれのものかを明確に判別することができる。
また、封緘ラベル部は、第一本体紙片または第二本体紙片のいずれに形成されていても良いが、郵便物として使用する紙製封筒の場合には第一本体紙片に形成することが好ましい。これは、封緘ラベル部を取り剥がした開口窓部から宛名を表出することにより、第一本体紙片が封筒表面となるため、帯代を封筒裏面となる第二本体紙片に接着することが郵便物として好ましいからである。一方、帳票類を保管する紙製封筒の場合には、封緘ラベル部を第二本体紙片に形成することが好ましい。これは、帳票類を挿入して、開口窓部から氏名などの基本情報が表出したことを確認しつつ、そのまま帯代を第二本体紙片と接着することができるため、封緘作業を効率的に行うことができるからである。
上述した紙製封筒にあって、第一本体紙片および第二本体紙片の何れか一方又は両方の外面に、封緘ラベル部の粘着層と剥離可能に仮接着する離型層が形成された仮置き部を備えている構成が提案される。ここで、外面とは、封筒の表裏面となる外表面を示す。
かかる構成にあっては、第一本体紙片または第二本体紙片の一方に形成された封緘ラベル部を取り剥がした後、該封緘ラベル部を仮置き部に一旦仮接着することにより、一時的に保管することができる。そのため、所定の封入物を入れたり、帯代を折り曲げたりする作業中に、取り剥がした封緘ラベル部を紛失したり、別のものに接着してしまうことなどを生じることを防止することができ得る。これに伴って、封入物を入れたり、帯代を折り曲げる作業を効率的に行うことができる。さらには、封緘ラベル部の粘着層を仮置き部により保護できるため、封入作業に時間を費やしたとしても、粘着層の接着力が低下することを抑制でき、帯代と第二本体紙片とを充分に接着することができ得る。
尚、仮置き部としては、封緘ラベル部と同じ本体紙片に設けた構成とすることにより、取り剥がした封緘ラベル部を直ぐに(当該封筒を反転することなく)仮接着することができる。また、帯代を接着する第二本体紙片に設けた構成とすることにより、封緘するときに当該封筒を反転する必要がない。
本発明は、上述したように、帯代を備えた第一本体紙片または第二本体紙片の一方に、易切断線により囲繞された、粘着層が内面に接着された封緘ラベル部を備えると共に、他方の本体紙片の内面に該封緘ラベル部の粘着層が仮接着される離型層を備えてなり、封緘ラベル部を一方の本体紙片から取り剥がすことにより開口窓部を形成し、該封緘ラベル部により帯代と第二本体紙片とを接着して封緘するようにしたものであるから、封緘ラベル部の取り剥がして帯代と第二本体紙片とを接着することによって、封緘作業を容易に行うことができ得る。そして、封筒としての使用前(封緘ラベル部を取り剥がす前)では、粘着層が露出していないことから、該粘着層の接着力が低下することを充分に抑制できると共に、複数枚積層した場合や重量物を乗載した場合にあっても、上述した従来の自着性接着剤を用いた構成のように封筒同士が接着することがない。また、上述した従来の離型紙を用いた構成のように該離型紙が廃棄物となるなど、封緘するときに廃棄物を生じないという優れた効果も有する。
このような紙製封筒にあって、第一本体紙片および第二本体紙片の何れか一方又は両方の外面に、封緘ラベル部の粘着層と剥離可能に仮接着する離型層が形成された仮置き部を備えた構成とした場合には、一方の本体紙片から取り剥がした封緘ラベル部を仮置き部に一時的に保管することができるため、該封緘ラベル部を紛失したり、その粘着層に別の物が接着したりするなどの不測の事態が生じることを防ぎ得る。また、取り剥がした封緘ラベル部の粘着層を保護できることから、該粘着層の接着力低下を抑制することができる。
本発明の実施例を添付図面を用いて説明する。
実施例1では、検針票や振込票などの帳票類を封入して、該帳票に記載された個人情報を保護するために用いられる紙製封筒1(図1,4,5参照)について説明する。一方、実施例2では、郵便物として使用される紙製封筒51(図6,8参照)について説明する。
図1(A)は、本実施例1の、帳票類を封入するための紙製封筒1の正面図である。ここで、紙製封筒1は封筒として使用する前の状態(いわゆる、使用前状態)である。
この紙製封筒1は、図2(A)に示す矩形状の第二本体紙片3と、図2(B)に示す矩形状の第一本体紙片2とを接合することにより製造することができる。
すなわち、図2(A)のように、矩形状とした第二本体紙片3に、易切断線10により囲繞された略長方形状の封緘ラベル部5を、正面視左寄り上部に形成する。そして、この第二本体紙片3の上面(外面)の、前記封緘ラベル部5の下方位置に、所定のシリコン印刷により離型層を形成する。この離型層が本発明にかかる仮置き部6である。ここで、仮置き部6は、封緘ラベル部5より一回り以上大きな領域となるように形成されている。
一方、図2(B)のように、矩形状とした第一本体紙片2には、その一辺に折り線7を介して帯代4を連成している。ここで、第一本体紙片2は、上記した第二本体紙片3とほぼ同じ寸法形状としている。そして、第一本体紙片2の上面(封筒とした場合の内面)に、所定のシリコン印刷により離型層12を形成する。この離型層12は、第一本体紙片2と上記第二本体紙片3を重ね合わせた場合に(図3参照)、封緘ラベル部5に対向する面部に形成している。この離型層12は、封緘ラベル部5よりも僅かに大きい領域とする寸法形状としている。
さらに、第一本体紙片2は、上記した離型層12上に、所定の粘着剤を塗布することにより粘着層11を積層形成する。この粘着層11は、離型層12より若干小さい領域となるようにしている。また、この第一本体紙片2の上面(内面)には、前記帯代4を連続した一辺以外の三辺に沿って接着剤を塗布することにより、接着代13を形成する。
上記した第一本体紙片2と第二本体紙片3とを重ね合わせて接着することにより、本実施例1の紙製封筒1を得る。すなわち、図3のように、第一本体紙片2の、その離型層12等を形成した上面(内面)と、第二本体紙片3の、その仮置き部6を形成した面の背面とを、互いに対向するようにして重ね合わせる。このとき、第二本体紙片3が帯代4に重ならないようにする。そして、第一本体紙片2の接着代13により、該第一本体紙片2と第二本体紙片3との互いに対向する三辺同士を接着する。このようにして、図1に示す、本実施例1の紙製封筒1が形成される。
ここで、本実施例1の紙製封筒1にあっては、上記した第一本体紙片2と第二本体紙片3とが接着されることにより、第一本体紙片2の離型層12上に形成した粘着層11が、第二本体紙片3の封緘ラベル部5の内面に接着する(図1(B)参照)。これにより、後述するように封緘ラベル部5を第二本体紙片3から取り剥がすと、粘着層11は離型層12から離れて封緘ラベル部5と一体化して移動する。
上述した紙製封筒1は、第一本体紙片2と第二本体紙片3とにより、封入開口18を有する袋体を成している。そして、帯代4を折り線7から第二本体紙片3に折り込むことにより、封入開口18を閉じることができる。
次に、この紙製封筒1を封緘する手順について説明する。
ここで、当該紙製封筒1に長尺な帳票40を封入することについて例示する。この帳票40は、検針票41と振込票42と領収証43とが長手方向に連成されたものとしている(図4(C)参照)。そして、検針票41と振込票42とは、折込可能かつ切断可能な切断用折り線45により連続しており、さらに振込票42と領収証43とは、同様に切断用折り線46により連続している。このような帳票40としては、通常用いられているものと同じであり、詳細は省略する。
上記した帳票40が準備されると、図4(A)のように、紙製封筒1の封緘ラベル部5を、易切断線10を切断することにより第二本体紙片3から切り取る。このとき、封緘ラベル部5の内面には、粘着層11が接着されている。これは、上述したように、第一本体紙片2と第二本体紙片3とを接着した際に封緘ラベル部5に粘着層11が接着していることから、該封緘ラベル部5を取り剥がすことにより、第一本体紙片2の離型層12と剥離するためである。
このように取り剥がした封緘ラベル部5は、図4(B)のように、その粘着層11を第二本体紙片3の外面に形成された仮置き部6上に仮接着することにより、該仮置き部6に一時的に保管される。ここで、仮置き部6は、上述したように、封緘ラベル部5よりも一回り以上大きな領域として形成されていることから、該封緘ラベル部5の粘着層11を仮置き部6に仮接着し易く、該仮置き部6より外側に接着されないようにする作用がある。
また、紙製封筒1の第二本体紙片3には、封緘ラベル部5が取り剥がされた跡に、開口窓部15が形成される。
一方、上記した帳票40は、図4(C)のように、その検針票41と振込票42とを互いの表面が向き合うように切断用折り線45により折り込み、さらに、領収証43を、振込票42の裏面側に切断用折り線46により折り込む。これにより、帳票40は変則Z折りした状態とする。この状態で、領収証43に印字されている氏名が正面視された状態となる。
このように変則Z折りした帳票40を、図5(A)のように、その領収証43が第二本体紙片3側となるようにして、紙製封筒1に、その封入開口から挿入する。そして、帳票40の領収証43に記載された氏名を、第二本体紙片3の開口窓部15から表出する。
尚、帳票40にあっては、上述したように、検針票41と振込票42と領収証43とを備えた構成にあって、一般的に用いられているものであり、その寸法形状、および氏名や住所などの情報が記載される位置が一般的に定まっている。そのため、該帳票40を上記した変則Z折りした状態で、紙製封筒1に挿入したときに、領収証43に記載された氏名が開口窓部15から表出するように、封緘ラベル部5の形成位置を設定している。
帳票40を挿入した後、図5(B)のように、帯代4を第二本体紙片3側へ折り返して、封入開口18を閉じる。そして、図5(C)のように、仮置き部6に仮接着していた封緘ラベル部5を取り外して、帯代4と第二本体紙片3とを接着する。これにより、紙製封筒1を封緘する。
このように本実施例1の紙製封筒1にあっては、封緘ラベル部5を取り剥がして仮置き部6に仮接着し、帳票40を挿入した後に、帯代4を折り返して該封緘ラベル部5により該帯代4と第二本体紙片3とを接着して封緘するものであるから、この封緘作業を容易に行うことができる。そのため、上記した帳票40の検針票41や振込票42などに所定の情報を記載した現場で、直ぐに、当該帳票40を封入することができる。そして、第二本体紙片3から取り剥がした封緘ラベル部5により帯代4を封緘するようにしているから、この封緘作業時に廃棄物を生じない。これにより、上述した従来の、粘着層を離型紙で保護した構成にあっては、該離型紙を廃棄する作業を必要としていたが、本実施例1の紙製封筒1では、この廃棄作業を要しないという優れた効果を有する。
また、封緘ラベル部5は、取り剥がした後、仮置き部6で保管されるため、紛失したり、粘着層11に他の物(ゴミなど)と接着するなどの不測の事態が生じない。この仮置き部6は、第二本体紙片3に形成されていることから、該第二本体紙片3から取り剥がした封緘ラベル部5を仮置き部6に仮接着する作業、および仮置き部6に仮接着された封緘ラベル部5により帯代4と第二本体紙片3とを接着する作業を、当該紙製封筒1を反転することなく行うことができ得る。そのため、このように封緘ラベル部5を仮接着し、その後に封緘する作業の作業性を、より効率化することができ得る。
さらに、本実施例1の紙製封筒1は、封緘ラベル部5が第二本体紙片3から取り剥がされていない使用前状態では、その表裏の外面に接着剤や粘着層などが露出していない。そのため、複数枚重ね合わせたり、重量物を乗載しても、封筒同士が接着したり、他のものと接着してしまうこと等がない。そして、封緘に用いる封緘ラベル部5の粘着層11は、離型層12により保護されていることから、封緘するまでに該粘着層11の接着力が低下することを抑制できる。
また、本実施例1の紙製封筒1にあっては、帳票40を封入した状態で、該帳票40に記載された氏名等の所要の判別情報が、該紙製封筒1の開口窓部15から表出するだけであるから、該帳票40の検針票41や振込票42に記載された情報が秘匿され、個人情報を適切に保護することができ得る。そして、開口窓部15から表出する氏名等の判別情報により、当該帳票40が誰のものであるかを明確に判別することができるため、紙製封筒1が他人に送られるなどの誤送を防止でき、この点からも個人情報を保護する作用効果をさらに高め得る。さらに、この紙製封筒1は、封緘ラベル部5を取り剥がすことにより開口窓部65が形成されることから、前記氏名などの判別情報を表出するための開口窓部15を第二本体紙片3(又は第一本体紙片2)に形成するための製造工程を必要としない。
尚、この本実施例1にあって、第二本体紙片3は、封緘ラベル部5を取り剥がした後に開口窓部15が形成されることから、いわゆる紙製封筒1の封筒表面となり、また、第一本体紙片2は、いわゆる封筒裏面となる。
図6(A)は、本実施例2の、郵便物として使用される紙製封筒51の正面図である。この紙製封筒51は、図7のように、封筒表面となる矩形状の第一本体紙片52と、該第一本体紙片52の一辺に折り線57を介して連成された帯代54と、第一本体紙片52の他の三辺で接続された矩形状の第二本体紙片53とから構成されている。ここで、第二本体紙片53は、封筒裏面を構成する。
この第一本体紙片52には、その外面の左上部に易切断線60により囲繞された略長方形状の封緘ラベル部55が形成されており、該封緘ラベル部55の内面に粘着層61が接着されている(図6(B)参照)。ここで、粘着層61は、封緘ラベル部55に比して僅かに小さい領域となるように形成されている。一方、第二本体紙片53には、その内面に、第一本体紙片52の封緘ラベル部55と対向する面部に離型層62が形成されている。ここで、離型層62は、封緘ラベル部55とほぼ同じ形状寸法の領域となるように形成されている。さらに、この第二本体紙片53の外面(紙製封筒51の裏面)には、シリコン印刷により離型層が形成された仮置き部56を備えている。
このような紙製封筒51にあっては、上述した実施例1と同様に製造することができ得る。すなわち、矩形状とした第一本体紙片52には、その一辺に折り線57を介して帯代54を連成すると共に、易切断線60で囲繞した封緘ラベル部55を形成する。また、矩形状とした第二本体紙片53には、その一面に、シリコン印刷により離型層62を形成し、該該離型層62上に粘着層61を形成する。そして、同じ一面に、前記第一本体紙片52と重ねた場合に折り線57をなす一辺と対向しない他の三辺に沿って、接着剤を塗布した接着代63を形成する。さらに、第二本体紙片53の他面に、シリコン印刷により仮置き部56を形成する。
図7のように、第一本体紙片52を、その封緘ラベル部55が第二本体紙片の粘着層61に対向するようにして、第二本体紙片53に重ね合わせることにより接着代63により接着して、本実施例2の紙製封筒51を得る。この紙製封筒51は、上述した実施例1と同様に、第一本体紙片52と第二本体紙片53とにより、封入開口68を有する袋体として構成されている。さらに、実施例1と同様、第一本体紙片52と第二本体紙片53とを接着した際に、第二本体紙片53の粘着層61が第一本体紙片52の封緘ラベル部55の内面に接着する。
このような紙製封筒51に、所定の郵便書物70を封入する手順について説明する。先ず、図8(A)のように、紙製封筒51の第一本体紙片52から封緘ラベル部55を取り剥がして、該封緘ラベル部55を、第二本体紙片53の外面(紙製封筒51の裏面)に形成されている仮置き部56に仮接着する。ここで、封緘ラベル部55を取り剥がした跡には、紙製封筒51の表面に開口窓部65が形成される。その後、図8(B)のように、所定の郵便書物70を紙製封筒51の封入開口68から挿入する。この郵便書物70にはその所定位置に宛名を記載し、該宛名が開口窓部65から表出するように当該郵便書物70を挿入する。そして、図8(C)のように、帯代54を第二本体紙片53側へ折り返して、仮置き部56から封緘ラベル部55を取り外して、該封緘ラベル部55により、帯代54を第二本体紙片53に接着する。このように封緘した紙製封筒51は、郵便物として使用することができる。
このような本実施例2の紙製封筒51にあっては、上述した実施例1と同様、封緘作業を容易に行うことができると共に、該封緘作業によって廃棄物を生じない。また、封緘ラベル部55は、帯代54を接着するまで仮置き部56で保管されるため、紛失したり、別の物に接着するなどの不測の事態を生じないと共に、粘着層61の接着力が低下することを抑制できる。ここで、仮置き部56を封筒裏面に形成していることから、帯代54と第二本体紙片53とを接着する際に、該封緘ラベル部55を取り外して直ぐに接着することができ、その作業を効率化できる。さらに、紙製封筒51は、上述した実施例1と同様に、封緘ラベル部5を第一本体紙片52から取り剥がす前の使用前状態では、当該紙製封筒51の表裏外面に接着剤や粘着層などが露出していないことから、積層された封筒同士が接着したり、他のものと接着することがない。
本実施例2の紙製封筒51にあっては、封入物に記載した宛名を、開口窓部65が表出することにより、紙製封筒51の表面に宛名を記載する必要がない。また、この開口窓部65は、封緘ラベル部55を取り剥がすことにより形成されるものであるから、宛名を表出するための開口窓部65を、封筒表面に形成するための製造工程を必要しないという利点もある。
本実施例2の紙製封筒51は、郵便物として使用するためのものであって、第一本体紙片52に封緘ラベル部55と設け、第二本体紙片53に仮置き部56を設けた構成以外は、上述した実施例1と同様の構成であり、適宜説明を省略している。
本発明は、上述した実施例1,2の構成に限定されるものでなく、本発明の範囲内で適宜変更することは勿論可能である。例えば、上述した実施例1にあって、仮置き部を第二本体紙片3に設けた構成とすることも可能である。同様に、実施例2にあって、仮置き部を第一本体紙片52に設けた構成とすることも可能である。
実施例1の紙製封筒1の、(A)正面図と、(B)該正面図に示すX−X断面図である。 上記紙製封筒1を構成する、(A)第一本体紙片2の平面図と、(B)第二本体紙片3の平面図である。 上記した紙製封筒1を、第一本体紙片2と第二本体紙片3とを分解した状態を示す説明図である。 上記した紙製封筒1の、封緘するまでの過程を示す説明図である。 上記した図4から続く、封緘するまでの過程を示す説明図である。 実施例2の紙製封筒51の、(A)正面図と、(B)該正面図に示すY−Y断面図である。 上記した紙製封筒51を、第一本体紙片52と第二本体紙片53とを分解した状態を示す説明図である。 上記した紙製封筒51の、封緘するまでの過程を示す説明図である。
符号の説明
1,51 紙製封筒
2,52 第一本体紙片
3,53 第二本体紙片
4,54 帯代
5,55 封緘ラベル部
6,56 仮置き部
7、57 折り線
10,60 易切断線
11,61 粘着層
12,62 離型層

Claims (2)

  1. 矩形状をなし、その一辺に折り線を介して外方へ連続する帯代が形成された第一本体紙片と、該第一本体紙片の他の三辺で接続された矩形状の第二本体紙片とを備え、帯代を第二本体紙片側へ折り返して封緘する紙製封筒において、
    第一本体紙片または第二本体紙片のいずれか一方に、易切断線により囲繞され、その内面に粘着層が接着された封緘ラベル部を備えると共に、他方の本体紙片の、前記封緘ラベル部と対向する面部に、該封緘ラベルの粘着層と剥離可能に仮接着される離型層が形成されてなり、
    前記封緘ラベル部を、一方の本体紙片から取り剥がすことにより、当該本体紙片に開口窓部を形成すると共に、封緘ラベル部により、折り返した帯代と第二本体紙片とを接着して封緘するものであることを特徴とする紙製封筒。
  2. 第一本体紙片および第二本体紙片の何れか一方又は両方の外面に、封緘ラベル部の粘着層と剥離可能に仮接着する離型層が形成された仮置き部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の紙製封筒。
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