JP3710338B2 - 配送伝票 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配送情報を記入した貼付票と、同じく配送情報を記入した配送票と、秘匿すべき隠蔽情報(以下単に隠蔽情報という)をはじめとする必要情報を記入した隠蔽情報記入票とからなる配送伝票に関し、特に、隠蔽情報記入票に記入した配送品価格のような隠蔽情報を外部から視認できない状態で配送品に貼付して配送作業ができる配送伝票に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の配送情報を記入した貼付票と、同じく配送情報を記入した配送票と、配送品価格のような隠蔽情報をはじめとする必要情報を記入した隠蔽情報記入票とからなる配送伝票は、配送品に各情報が表出した状態で貼付して、配送作業を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来においては、配送伝票に記入した配送品価格のような隠蔽情報を視認可能なので、秘匿すべき情報を第三者に知られてしまい、プライバシーが保護できないとともに、隠蔽情報が配送品価格の場合には、この配送品価格に基づいて配送品の価値を判断でき、高価な配送品は盗難にあう危険性があるという不都合があった。
【0004】
本発明は、このような従来の不都合を解消して、プライバシーを保護するとともに、隠蔽情報が配送品価格の場合には、配送品の価値を配送中の配送伝票からは判断することができない、配送伝票を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本願発明の請求項1に記載した配送伝票は、配送情報を記入した貼付票に、同じく配送情報を記入した配送票または配送品価格のような隠蔽情報をはじめとする必要情報を記入した入金・領収票のような隠蔽情報記入票のいずれか一方、例えば配送票を分離可能に連接し、この連接した一方の票の表面側に他方の票、例えば入金・領収票の表面側を重ねて剥離可能に接着するとともに、前記貼付票とこれに連接した前記配送票または前記入金・領収票の一方の票、例えば配送票の裏面側には接着層を設け、前記貼付票に連接した前記一方の票、例えば配送票の接着層は剥離可能な接着層としたものである。
【0006】
また、同じく上記目的を達成するために、本願発明の請求項2に記載した配送伝票は、請求項1記載の配送伝票において、配送票と隠蔽情報記入票、例えば入金・領収票を分離可能に連接したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図1は必要事項を印字した状態の配送伝票を示す平面図、図2はそのA−A線断面図、図3は配送票に隠蔽情報記入票である入金・領収票を重ねて剥離可能に接着した状態の配送伝票を示す平面図、図4は配送品の容器に配送伝票を貼付した状態を示す断面図、図5は配送票と隠蔽情報記入票である入金・領収票を剥離した状態の断面図である。
【0008】
図1に示すように、配送伝票1は、配送情報記入部3を有する貼付票2と、配送情報記入部5と受領印捺印部6を有する受領票を兼ねる配送票4とを、スリット7を介して分離可能に連接し、また、前記配送票4には折り兼切り用ミシン目9を介して隠蔽情報記入票たる入金・領収票8を分離可能に連接している。なお、前記各配送情報記入部3,5には、追って、届け先などの配送情報を印字するもので、当初は空欄状態にある。
【0009】
入金・領収票8は、前記折り兼切り用ミシン目9に対して直角に伸びる折り兼切り用ミシン目12を介して分離可能に連接した入金票10と領収票11とからなる。前記入金票10は、隠蔽情報である配送品価格や一般の入金情報である送金先などを追って記入する、当初は空欄状態の入金情報記入部13を有する。また、前記領収票11は当初白紙状態にあり、追って、宛名、領収内容、空欄の領収年月日などを印字し、取扱銀行の受領印を捺印する取扱銀行捺印部を印字するものである。
【0010】
図2に示すように、貼付票2と配送票4と入金・領収票8の各表面には、印字可能で、接着力が弱く、接着後に剥離可能な感圧性接着剤を塗布してなる再剥離型接着層14を設けている。また、前記貼付票2と前記配送票4の各裏面には、接着力が弱く、接着後に剥離可能な感圧性接着剤を塗布してなる再剥離型接着層15を設けて、前記各票2,4を貼着シート16に剥離可能に接着している。
【0011】
さらに、貼着シート16の裏面には、接着力の強い通常の粘着剤を塗布してなる接着層17を設けるとともに、剥離紙18で被覆している。この剥離紙18には剥離開始動作を容易にするために、剥離開始端となるスリット19を設けている。なお、再剥離型接着層15が配送票4の裏面側に設けた剥離可能な接着層を構成し、前記接着層17が貼付票2の裏面側に設けた接着層を構成する。
【0012】
そして、図1に示すように、貼付票2の配送情報記入部3には、配送品の届け先の住所、氏名、電話番号と、問い合わせ番号と、配送品名とからなる配送情報20を印字し、配送情報記入部3の下には、配送品の発送元の住所、名称、電話番号からなる発送元表示21を印字する。この発送元表示21はあらかじめ印刷しておいてもよい。また、前記配送情報記入部3の上には「貼付票」という表題をあらかじめ印刷してある。
【0013】
同じく図1に示すように、受領票を兼ねる配送票4の配送情報記入部5には、届け先の住所、氏名、電話番号と、配送品名とからなる配送情報22を印字する。この配送票4の配送情報記入部5の上には、「配送票兼受領票」という表題をあらかじめ印刷している。
【0014】
同じく図1に示すように、入金票2の入金情報記入部13には、送金先である配送品発送元の取引銀行の支店名、預金口座番号、口座名義人名、振り込み金額である配送品価格からなる入金情報23を印字する。また、領収票11には、宛名、領収内容、空欄の領収年月日、取扱銀行捺印部からなる領収情報24を印字する。
【0015】
上述した印字は、印字データをあらかじめ入力してあるコンピュータ(図示せず)に連動する適宜なプリンタ(図示せず)で行う。なお、図示してはいないが、配送伝票1は当初、天地方向に切り用ミシン目を介して多数連接する連続状態にある。
【0016】
そして、図3に示すように、折り兼切り用ミシン目9から入金・領収票8を配送票4に折り重ね、適宜な圧力を加えて、表面同士を再剥離型接着層14で剥離可能に接着する。これにより、配送情報22と入金情報23及び領収情報24は隠蔽され、これら各情報22,23,24は外部から視認不能となる。ここで、図4に示すように、貼着シート16から剥離紙18を剥離して粘着剤17を露出し、この粘着剤17で、配送品(図示せず)の包装容器25の適所に貼付し、配送作業を行う。
【0017】
配送品の届け先では、折り重ね状態にある配送票4と入金・領収票8を貼着シート16から剥離し(図5参照)、さらに両票4,8の重ね合わせ面を見開き状態に剥離して配送情報22、入金情報23、領収情報24を視認可能とする(図1参照)。この見開き状態で配送票4の受領印捺印部6に受領印の捺印を受け、折り兼切り用ミシン目9を破断して配送票4と入金・領収票8を分離して、前記配送票4は配達店に持ち帰る一方、前記入金・領収票8は配送品とともに注文主である届け先に手渡す。
【0018】
配送品を受け取った注文主は、入金・領収票8を持って銀行に行き、入金票4に記載の金額を振り込むとともに、領収票11の取扱銀行捺印部に銀行の領収印を押してもらい、切り用ミシン目12を破断して入金票10と領収票11とを分離し、領収票11を持ち帰って保管する。
【0019】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、貼付票2と配送票4は、スリット7ではなく切り用ミシン目を介して連接してもよく、また、配送票4に換えて入金・領収票8を、貼付票2に分離可能に連接してもよい。またさらに、配送票4と入金・領収票8を連接しないで、両票を別体として構成してもよい。さらに、隠蔽情報記入票は適宜な隠蔽情報を記入するものであればよく、配送品価格を記入する入金・領収票8に限らない。
【0020】
また、貼着シート16を設けずに、貼付票2の裏面に直接、接着層17を設ける一方、入金・領収票8の裏面には再剥離型接着層15を設け、この再剥離型接着層15と前記接着層17を剥離紙18で被覆してもよい。さらにまた、再剥離型接着層15や前記接着層17が通常状態では接着せず、所定条件を付与すると接着可能となる接着層、例えば所定以上の圧で接着可能となる感圧性接着剤の場合には、剥離紙18で被覆する必要はない。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1における配送伝票によれば、配送伝票に記入した配送品価格のような隠蔽情報を配送作業中に視認できないので、プライバシーを保護できるとともに、隠蔽情報が配送品価格の場合には、この配送品価格に基づいて配送品の価値を判断することができず、高価な配送品が盗難にあう危険性を避けることができるという効果を奏する。
【0022】
また、本発明の請求項2における配送伝票によれば、請求項1発明の効果に加えて、配送票と隠蔽情報記入票とを連接したので、取り扱い易く、印字作業も効率よく、円滑になされるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 必要事項を印字した状態の配送伝票を示す平面図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
【図3】 配送票に入金・領収票を重ねて剥離可能に接着した状態を示す平面図。
【図4】 配送品の容器に配送伝票を貼付した状態を示す断面図。
【図5】 配送票と入金・領収票を剥離した状態の断面図。
【符号の説明】
1 配送伝票
2 貼付票
3,5 配送情報記入部
4 配送票
7 スリット
8 入金・領収票
9 折り兼切り用ミシン目
10 入金票
11 領収票
12 切り用ミシン目
13 入金情報記入部
14,15 再剥離型接着層
16 貼着シート
17 接着層
18 剥離紙
20,22 配送情報
23 入金情報
24 領収情報
25 包装容器

Claims (2)

  1. 配送情報を記入した貼付票に、同じく配送情報を記入した配送票または秘匿すべき隠蔽情報をはじめとする必要情報を記入した隠蔽情報記入票のいずれか一方を分離可能に連接し、この連接した一方の票の表面側に他方の票の表面側を重ねて剥離可能に接着するとともに、前記貼付票とこれに連接した前記配送票または前記隠蔽情報記入票の一方の票の裏面側には接着層を設け、前記貼付票に連接した前記一方の票の接着層は剥離可能な接着層であることを特徴とする配送伝票。
  2. 配送票と隠蔽情報記入票を分離可能に連接したことを特徴とする請求項1記載の配送伝票。
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