JP4171146B2 - 配送伝票 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配送情報を記入する貼付票と、同じく配送情報を記入するとともに秘匿すべき情報である金額情報を記入する配達票(受領票を兼ねる場合もある)と領収票と入金票とからなる配送伝票に関し、特に、配達票と領収票と入金票に記入した金額情報を外部から視認できない状態で配送品に貼付して配送作業ができる配送伝票に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来においては、配送情報を記入する貼付票と、同じく配送情報を記入するとともに秘匿すべき情報である金額情報を記入する配達票と領収票と入金票とからなる配送伝票は、配送情報や金額情報を記入したうえ、配送品に各情報が露出した状態で貼付して、配送作業を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来においては、配送伝票に記入した金額情報を視認可能なので、秘匿すべき情報を第三者に知られてしまい、プライバシーが保護できないとともに、金額情報に基づいて配送品の価値を判断でき、高価な配送品は盗難にあう危険性があるという不都合があった。
【0004】
本発明は、このような従来の不都合を解消して、プライバシーを保護するとともに、配送品の価値を配送中の配送伝票からは判断することができない、配送伝票を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本願発明の請求項1に記載した配送伝票は、貼付票と配達票と領収票と入金票とをそれぞれ切り取り部を境に連接してなる配送伝票であって、前記貼付票は、表面側に配送情報記入部を設けるとともに、裏面側に貼着部を設け、前記配達票と前記領収票と前記入金票は、各表面側に配送情報記入部と金額記入部を設け、これら各金額記入部を被覆隠蔽するための隠蔽ラベルを配送伝票の裏面側に剥離可能に設けたものである。
【0006】
また、同じく上記目的を達成するために、本願発明の請求項2に記載した配送伝票は、貼付票と配達票を兼ねる受領票(受領票を兼ねる配達票でもよい)と領収票と入金票とをそれぞれ切り取り部を境に連接してなる配送伝票であって、前記貼付票の表面側には配送情報記入部を設け、前記受領票と前記領収票と前記入金票の各表面側にはそれぞれ配送情 報記入部と金額記入部を設け、前記貼付票と前記受領票と前記領収票と前記入金票の裏面側には粘着剤を塗布するとともに、この粘着剤を剥離紙で被覆し、この剥離紙の表出面側に、前記各金額記入部を被覆隠蔽するための隠蔽ラベルを剥離可能に設けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図1は必要事項を印字した状態の配送伝票を示す平面図、図2はその裏面側を示す平面図、図3は図1のA−A線断面図、図4は金額記入部に隠蔽ラベルを接着して代金情報を隠蔽した状態の配送伝票を示す平面図、図5は配送品の容器に代金情報を隠蔽した状態の配送伝票を貼付した状態を示す断面図、図6は同状態の配送伝票から配達票を兼ねる受領票と領収票と入金票を剥離した状態を示す断面図である。
【0008】
図1に示すように、配送伝票1は、配送情報記入部3を有する貼付票2と、配送情報記入部5と受領印捺印部6と金額記入部7を有する配達票を兼ねる受領票4と、配送情報記入部9と領収印捺印部10と金額記入部11を有する領収票8と、配送情報記入部13と入金確認印捺印部14と金額記入部15を有する入金票12とを、それぞれ直交して伸びるスリット16,17を介して連接している。
【0009】
なお、配送情報記入部3には追って、届け先、発送元、配送品名からなる配送情報を印字する一方、各配送情報記入部5,9,13には追って、届け先及び発送元からなる配送情報を印字するもので、当初は空欄状態にある。また、各金額記入部7,11,15には、配送品と引換に受け取る商品代金を追って印字するもので、同じく当初は空欄状態にある。
【0010】
貼付票2と受領票4と領収票8と入金票12は同一大であり、また、前記受領票4と前記領収票8と前記入金票10の表面側には、それぞれの左隅部に向けて矢印と「ここからはがして下さい」という文からなる剥離開始端指示表示18,19,20を設けている。
【0011】
図3に示すように、貼付票2、受領票4、領収票8、入金票12の各裏面には、接着力が弱く、接着後に剥離可能な接着剤を塗布してなる再剥離型接着層21を設け、この再剥離型接着層21を介して貼着シート22を剥離可能に接着している。さらに、貼着シート22の裏面には、接着力の強い通常の粘着剤を塗布してなる接着層23を設けるとともに、剥離紙24で被覆している(図2参照)。なお、受領票4、領収票8、入金票12に対応する前記貼着シート22の表面側には、前記各票4,8,12の剥離動作をより容易にするために、ベタ印刷や地紋印刷による印刷層25を設けている。
【0012】
図2及び図3に示すように、剥離紙24の表出面側には、スリット26,27で区画形成した隠蔽ラベル28,29,30の各粘着剤31塗布面を被覆する剥離紙32を、一端側に沿って設けた粘着剤33によって剥離可能に接着している。前記粘着剤31は、接着後に剥離可能な接着力の弱い、再剥離型の粘着剤である。また、各隠蔽ラベル28,29,30は、各金額記入部7,11,15を完全に被覆するのに十分な大きさを有している。
【0013】
そして、図1に示すように、貼付票2の配送情報記入部3には、配送品の届け先の住所、氏名、電話番号と、配送品の発送元の住所、名称、電話番号と、配送品名とからなる配送情報34を印字し、前記配送情報記入部3の下には伝票番号を、前記配送情報記入部3の上には発送年月日を印字する一方、この発送年月日と並んで「貼付票」という表題をあらかじめ印刷してある。
【0014】
同じく図1に示すように、配達票を兼ねる受領票4の配送情報記入部5には、届け先の住所、氏名、電話番号と、配送品の発送元の住所、名称、電話番号とからなる配送情報35を印字する。また、金額記入部7には、配送品の代金である代金情報36を記入する。さらに、前記受領票4の配送情報記入部5の下には伝票番号を、前記配送情報記入部5の上には発送年月日を印字する一方、この発送年月日と並んで「受領票」という表題をあらかじめ印刷してある。
【0015】
同じく図1に示すように、領収票8の配送情報記入部9には、届け先の住所、氏名、電話番号と、配送品の発送元の住所、名称、電話番号とからなる配送情報37を印字する。また、金額記入部11には、配送品の代金である代金情報38を記入する。さらに、前記領収票8の配送情報記入部9の下には伝票番号を、前記配送情報記入部9の上には発送年月日を印字する一方、この発送年月日と並んで「領収票」という表題をあらかじめ印刷している。
【0016】
また同じく図1に示すように、入金票12の配送情報記入部13には、届け先の住所、氏名、電話番号と、配送品の発送元の住所、名称、電話番号とからなる配送情報39を印字する。また、金額記入部15には、配送品の代金である代金情報40を記入する。さらに、前記入金票12の配送情報記入部13の下には伝票番号を、前記配送情報記入部13の上には発送年月日を印字する一方、この発送年月日と並んで「入金票」という表題をあらかじめ印刷している。
【0017】
上述した印字は、印字データをあらかじめ入力してあるコンピュータ(図示せず)に連動する適宜なプリンタ(図示せず)で行う。なお、配送伝票1は、図示の単片状態のほか、天地方向に切り用ミシン目を介して多数連接する連続状態にあってもよい。
【0018】
そして、剥離紙32を剥離紙24から剥離したうえ、各隠蔽ラベル28,29,30を剥離紙32から剥離して、露出した粘着剤31で、図4に示すように、各金額記入部7,11,15を被覆するように接着する。これにより、受領票4、領収票8、入金票12の各代金情報36,38,40は隠蔽され、外部から視認不能となる。ここで、図5に示すように、貼着シート22から剥離紙24を剥離して粘着剤23を露出し、この粘着剤23で、配送品(図示せず)の包装容器41の適所に貼付し、配送作業を行う。
【0019】
配達店から各届け先に配送品を配送する際には、少なくとも配達票を兼ねる受領票4を貼着シート22から剥離し、場合によっては、領収票8及び入金票12も貼着シート22から剥離し(図6参照)、配送作業員が配送情報35に基づいて配送作業を行う(図4参照)。
【0020】
届け先においては、各隠蔽ラベル28,29,30を剥離して代金情報36,38,40を確認し、配送品の代金を受領する一方、剥離した受領票4の受領印捺印部6に受領印の捺印を受け、未剥離状態であれば、領収票8及び入金票12も貼着シート22から剥離して、領収票8の領収印捺印部10と入金票12の入金確認印捺印部14に配送作業員が捺印した後、前記受領票4と前記入金票12は配達店に持ち帰る一方、前記領収票8は配送品とともに届け先に手渡す。
【0021】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、各票2,4,8,12は、スリット16,17ではなく切り用ミシン目を介して連接してもよい。また、各票2,4,8,12の位置関係をどのように設定してもよい。またさらに、貼着部は貼付票2の裏面にのみ設ければよく、他の票4,8,12の裏面には設けなくてもよい。さらに、貼着シート22を設けずに、貼付票2の裏面に直接、接着層23を設けて剥離紙24で被覆する一方、受領票4、領収票8、入金票12の裏面には何も設けなくてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1における配送伝票によれば、配送伝票に記入した代金情報を届け先に着くまでの配送作業中に視認できないので、プライバシーを保護できるとともに、配送品価格に基づいて配送品の価値を判断することができず、高価な配送品が盗難にあう危険性を避けることができるほか、隠蔽ラベルが裏面側にあるので、貼付票、配達票、領収票、入金票の表面側に対する印字動作の邪魔になったり、情報が隠れて見えなくなることがないほか、余分なスペースを確保する必要がなくコンパクトな配送伝票を得られるという効果を奏する。
【0023】
また、本発明の請求項2における配送伝票によれば、配送伝票に記入した代金情報を届け先に着くまでの配送作業中に視認できないので、プライバシーを保護できるとともに、配送品価格に基づいて配送品の価値を判断することができず、高価な配送品が盗難にあう危険性を避けることができるほか、隠蔽ラベルが裏面側にあるので、貼付票、配達票を兼ねる受領票、領収票、入金票の表面側に対する印字動作の邪魔になったり、情報が隠れて見えなくなることがないほか、余分なスペースを確保する必要がなくコンパクトな配送伝票を得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 必要事項を印字した状態の配送伝票の表面側を示す平面図。
【図2】 同じく裏面側を示す平面図。
【図3】 図1のA−A線断面図。
【図4】 各金額記入部を隠蔽ラベルで被覆した状態の配送伝票を示す平面図。
【図5】 配送品の容器に同状態の配送伝票を貼付した状態を示す断面図。
【図6】 配送品の容器に貼付した同状態の配送伝票から受領票を剥離した状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 配送伝票
2 貼付票
3,5,9,13 配送情報記入部
4 受領票
7,11,15 金額記入部
8 領収票
12 入金票
16,17 スリット
21 再剥離型接着層
22 貼着シート
23 接着層
24 剥離紙
26,27 スリット
28,29,30 隠蔽ラベル
31,33 粘着剤
32 剥離紙
34,35,37,39 配送情報
36,38,40 代金情報
41 包装容器
Claims (2)
- 貼付票と配達票と領収票と入金票とをそれぞれ切り取り部を境に連接してなる配送伝票であって、前記貼付票は、表面側に配送情報記入部を設けるとともに、裏面側に貼着部を設け、前記配達票と前記領収票と前記入金票は、各表面側に配送情報記入部と金額記入部を設け、これら各金額記入部を被覆隠蔽するための隠蔽ラベルを配送伝票の裏面側に剥離可能に設けたことを特徴とする配送伝票。
- 貼付票と配達票を兼ねる受領票と領収票と入金票とをそれぞれ切り取り部を境に連接してなる配送伝票であって、前記貼付票の表面側には配送情報記入部を設け、前記受領票と前記領収票と前記入金票の各表面側にはそれぞれ配送情報記入部と金額記入部を設け、前記貼付票と前記受領票と前記領収票と前記入金票の裏面側には粘着剤を塗布するとともに、この粘着剤を剥離紙で被覆し、この剥離紙の表出面側に、前記各金額記入部を被覆隠蔽するための隠蔽ラベルを剥離可能に設けたことを特徴とする配送伝票。
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