JP3669876B2 - 配送伝票 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配送情報を記入した貼付票と、同じく配送情報を記入した配送票と、秘匿すべき隠蔽情報(以下単に隠蔽情報という)をはじめとする必要情報を記入した隠蔽情報記入票とからなる配送伝票に関し、特に、隠蔽情報記入票に記入した配送品価格のような隠蔽情報を外部から視認できない状態で配送品に貼付して配送作業ができる配送伝票に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の配送情報を記入した貼付票と、同じく配送情報を記入した配送票と、配送品価格のような隠蔽情報をはじめとする必要情報を記入した隠蔽情報記入票とからなる配送伝票は、配送品に各情報が表出した状態で貼付して、配送作業を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来においては、配送伝票に記入した配送品価格のような隠蔽情報を視認可能なので、秘匿すべき情報を第三者に知られてしまい、プライバシーが保護できないとともに、隠蔽情報が配送品価格の場合には、この配送品価格に基づいて配送品の価値を判断でき、高価な配送品は盗難にあう危険性があるという不都合があった。
【0004】
本発明は、このような従来の不都合を解消して、プライバシーを保護するとともに、隠蔽情報が配送品価格の場合には、配送品の価値を配送中の配送伝票からは判断することができない、配送伝票を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本願発明の請求項1に記載した配送伝票は、貼付票とその裏面に重ね合わせた隠蔽伝票とからなり、前記貼付票は、表面に配送情報を記入し、裏面の三周縁に接着剤を設けてなり、前記隠蔽伝票は、一面に配送情報を記入した配送票とこれと同一面側に秘匿すべき隠蔽情報をはじめとする必要情報を記入した隠蔽情報記入票とを分離可能に連接し、その表面の三周縁には剥離剤を設けて、前記貼付票の裏面側にその表面側を重ねて前記接着剤により接着するとともに、その三周縁に切り取り部を設けて、これを切り取ると前記貼付票の接着剤が露出して前記貼付票とともに貼付可能になす一方、前記配送票と前記隠蔽情報記入票を前記貼付票から分離可能に構成したものである。
【0006】
また、同じく上記目的を達成するために、本願発明の請求項2に記載した配送伝票は、請求項1記載の配送伝票において、隠蔽伝票の切り取り部を、剥離剤を設けていない一縁と対向する一縁においては、剥離剤塗布部分に位置するよう設けたものである。
【0007】
さらに、同じく上記目的を達成するために、本願発明の請求項3に記載した配送伝票は、請求項1記載の配送伝票において、隠蔽伝票の切り取り部を、剥離剤塗布部分の内縁に沿って設け、剥離剤を設けていない一縁と対向する一縁においては、剥離剤塗布部分よりも内側で、貼付票の接着剤塗布部分の内縁に沿った位置に、第二の切り取り部を設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図1〜図6は第1の実施形態を示し、図1は配送伝票を示す表面側の平面図、図2は同じく裏面側の平面図、図3は図1のA−A線断面図、図4は必要事項を印字した状態の隠蔽伝票を示す表面図、図5は切り取り部を切り取った状態の配送伝票を示す裏面側の平面図、図6は配送品の容器に配送伝票を貼付した状態を示す断面図、図7は隠蔽伝票の他の実施形態を示す表面側の平面図である。
【0009】
図1及び図3に示すように、配送伝票1は、表面に配送情報記入部3を有し、裏面の三周縁に接着剤4を設けた(図5参照)貼付票2と、貼付票2の裏面に重ね合わせた隠蔽伝票5とからなる。図3及び図4に示すように、前記隠蔽伝票5には、その表面の三周縁に前記接着剤4と対応するよう剥離剤6を設け、前記貼付票2の裏面側に前記隠蔽伝票5の表面側を重ねて前記接着剤4で剥離可能に接着している。
【0010】
また、図2及び図4に示すように、隠蔽伝票5の三周縁には、切り取り部たる切り用ミシン目7を、一対の対向縁においては剥離剤6塗布内縁に沿って設ける一方、剥離剤6を設けていない一縁と対向する一縁においては、この剥離剤6塗布部分に対応位置するよう設け、この切り用ミシン目7を切り取ると前記貼付票2の接着剤4が露出するようにしている(図5参照)。すなわち、図2及び図5に示す仮想線Lの位置が、剥離剤6(接着剤4)を設けていない一縁と対向する一縁における剥離剤6(接着剤4)塗布部分の境界位置になる。
【0011】
図4に示すように、前記隠蔽伝票5は、配送情報記入部8と受領印捺印部9を有する受領票を兼ねる配送票10と、入金情報記入部11を有する入金票12と、領収票13を、切り用ミシン目14,15を介して分離可能に連接している。前記入金票12と前記領収票13とで隠蔽情報記入票を構成する。
【0012】
そして、図1に示すように、貼付票2の配送情報記入部3には、配送品の届け先の住所、氏名、電話番号、商品名とからなる配送情報16を印字し、この配送情報記入部3の上には、問い合わせ番号17を印字するとともに、「貼付票」という表題を印刷してある。また、前記配送情報記入部3の下には、配送品の発送元の住所、名称、電話番号からなる発送元表示18を印刷してある。
【0013】
図4に示すように、受領票を兼ねる配送票10の配送情報記入部8には、届け先の住所、氏名、電話番号と、配送品名とからなる配送情報19を印字する。この配送票10の配送情報記入部8の左上(図では左下側)には、「配送票兼受領票」という表題を印刷している。
【0014】
同じく図4に示すように、入金票12の入金情報記入部11には、送金先である配送品発送元の取引銀行の支店名、預金口座番号、口座名義人名、振り込み金額である配送品価格からなる入金情報20を印字する。また、領収票13には、宛名、領収内容、空欄の領収年月日、取扱銀行捺印部からなる領収情報21を印字する。これら入金票12及び領収票13の左上(図では左下側)には、それぞれ「入金票」、「領収票」という表題を印刷している。
【0015】
上述した印字は、貼付票2と隠蔽伝票5を重ね合わせて接着する前に、両伝票2,5毎に印字データをあらかじめ入力してあるコンピュータ(図示せず)に連動する適宜なプリンタ(図示せず)で行う。なお、図示してはいないが、両伝票2,5は当初、天地方向に切り用ミシン目を介して多数連接する連続状態にある。
【0016】
本実施形態は、以上のように構成したので、図1〜図3に示すように、貼付票2と隠蔽伝票5を所定状態で重ね合わせて接着し、配送伝票1とすると、隠蔽伝票5に印字した配送情報19と入金情報20及び領収情報21は隠蔽され、これら各情報19,20,21は外部から視認不能となる。ここで、図5に示すように、隠蔽伝票5の切り用ミシン目7を切り取って接着剤2を露出し、図6に示すように、この接着剤2で、配送品(図示せず)の包装容器21の適所に貼付し、配送作業を行う。この際、隠蔽伝票5は、仮想線より上の部分で、貼付票2に剥離可能に接着している。
【0017】
配送品の届け先では、隠蔽伝票5を引き抜くようにして貼付票2から剥離し、前記隠蔽伝票5を露出状態にして、配送情報19、入金情報20、領収情報21を視認可能とする(図4参照)。そして、配送票10の受領印捺印部9に受領印の捺印を受け、切り用ミシン目14を破断して配送票10と入金票12及び領収票13を分離して、前記配送票10は配達店に持ち帰る一方、前記入金票12及び領収票13は配送品とともに注文主である届け先に手渡す。
【0018】
配送品を受け取った注文主は、入金票12及び領収票13を持って銀行に行き、入金票12に記載の金額を振り込むとともに、領収票13の取扱銀行捺印部に銀行の領収印を押してもらい、切り用ミシン目15を破断して入金票12と領収票13とを分離し、領収票13を持ち帰って保管する。
【0019】
続いて、図7に基づいて、隠蔽伝票を貼付票に分離可能に設けるための構成に関する他の実施形態を説明する。隠蔽伝票31の剥離剤33は、これを設けていない一縁と対向する一縁において、貼付票の接着剤塗布部分の外側に位置するよう設ける一方、切り取り部である切り用ミシン目32は、剥離剤33塗布内縁に沿って三周縁に設けている。
【0020】
そして、この切り用ミシン目32の内側に、剥離剤33を設けていない一縁と対向する一縁において、前記剥離剤33塗布部分よりも内側に、貼付票の接着剤塗布内縁に対応位置して、第二の切り取り部たる切り用ミシン目34を設けたものである。すなわち、各切り用ミシン目32,34に囲まれた部分は、貼付票に対して剥離困難に接着する。
【0021】
他の構成については第1の実施形態と同一であるからその説明は省略し、対応する構成要素に同一の符号を付するに止める。本実施形態にあっては、切り用ミシン目34を破断したうえ、隠蔽伝票5を引き抜くようにして貼付票から分離することができる。
【0022】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、隠蔽伝票5の切り取り部は、切り用ミシン目7に換えてスリットを採用してもよい。また、隠蔽伝票5は、適宜な隠蔽情報を記入するものであればよく、配送品価格を記入する入金票12及び領収票13と配送票10の組み合わせに限らない。さらに、隠蔽情報記入票も入金票12と領収票13の組み合わせに限らない。またさらに、隠蔽伝票5の各情報19,20,21を表面側にではなく、裏面側に印字するよう構成することもできる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1における配送伝票によれば、配送伝票に記入した配送品価格のような隠蔽情報を配送作業中に視認できないので、プライバシーを保護できるとともに、隠蔽情報が配送品価格の場合には、この配送品価格に基づいて配送品の価値を判断することができず、高価な配送品が盗難にあう危険性を避けることができるという効果を奏する。
【0024】
また、本発明の請求項2における配送伝票によれば、請求項1発明の効果に加えて、隠蔽伝票は貼付票と剥離剤を介して接着しているので、隠蔽伝票を貼付票から容易に分離できるという効果を奏する。
【0025】
また、本発明の請求項3における配送伝票によれば、請求項1発明の効果に加えて、隠蔽伝票は貼付票と確実に接着しており、切り取り部を切り取って隠蔽伝票を貼付票から分離するので、配送作業中に不用意に隠蔽伝票が分離することがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】配送伝票を示す表面側の平面図。
【図2】同じく裏面側の平面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】必要事項を印字した状態の隠蔽伝票を示す表面側の平面図。
【図5】切り取り部を切り取った状態の配送伝票を示す裏面側の平面図。
【図6】配送品の容器に配送伝票を貼付した状態を示す断面図。
【図7】隠蔽伝票の他の実施形態を示す表面側の平面図。
【符号の説明】
1 配送伝票
2 貼付票
3,8 配送情報記入部
4 接着剤
5,31 隠蔽伝票
6,33 剥離剤
7,32 切り用ミシン目
10 配送票
11 入金情報記入部
12 入金票
13 領収票
14,15 切り用ミシン目
16,19 配送情報
20 入金情報
21 領収情報
22 包装容器
34 切り用ミシン目
Claims (3)
- 貼付票とその裏面に重ね合わせた隠蔽伝票とからなり、前記貼付票は、表面に配送情報を記入し、裏面の三周縁に接着剤を設けてなり、前記隠蔽伝票は、一面に配送情報を記入した配送票とこれと同一面側に秘匿すべき隠蔽情報をはじめとする必要情報を記入した隠蔽情報記入票とを分離可能に連接し、その表面の三周縁には剥離剤を設けて、前記貼付票の裏面側にその表面側を重ねて前記接着剤により接着するとともに、その三周縁に切り取り部を設けて、これを切り取ると前記貼付票の接着剤が露出して前記貼付票とともに貼付可能になす一方、前記配送票と前記隠蔽情報記入票を前記貼付票から分離可能に構成したことを特徴とする配送伝票。
- 隠蔽伝票の切り取り部を、剥離剤を設けていない一縁と対向する一縁においては、剥離剤塗布部分に位置するよう設けたことを特徴とする請求項1記載の配送伝票。
- 隠蔽伝票の切り取り部を、剥離剤塗布部分の内縁に沿って設け、剥離剤を設けていない一縁と対向する一縁においては、剥離剤塗布部分よりも内側で、貼付票の接着剤塗布部分の内縁に沿った位置に、第二の切り取り部を設けたことを特徴とする請求項1記載の配送伝票。
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