JP5019327B2 - 排ガスの処理設備および排ガスの処理方法 - Google Patents
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Description
この種の排ガス処理設備としては、例えば電気炉から排出される排ガス中の未燃分を燃焼させる2次燃焼炉、この2次燃焼炉から排出された排ガスを導き水を噴霧して冷却を行う冷却塔と、この冷却塔から出た排ガス中のダスト・有機成分などを除去する前段バグフィルタおよび後段バグフィルタと、これら両バグフィルタ間に配置されて排ガス中にダイオキシンの吸着剤を投入する吸着剤投入装置と、ダイオキシン・ダストなどが除去された排ガスを大気に放出する煙突とから構成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記第1排出管路の途中に水噴霧ノズルを配置するとともに、当該水噴霧ノズルの下流側に外気導入管を接続し、
上記第2排出管路の途中に少なくともダイオキシンの吸着機能を有する薬剤を供給する薬剤供給管を接続し、
上記第1排出管路に設けられた各水噴霧ノズルからの噴霧水量を、金属溶解炉から排出される排ガス量および当該第1排出管路における排ガスの計測温度および設定温度に基づき制御する制御装置を設けるとともに、
この制御装置に、金属溶解炉に設けられた加熱用のバーナの燃料量および金属溶解炉の炉内頂部圧力に基づき上記排ガス量を演算により予測する排ガス量予測部を具備させたものである。
排ガス量予測部にて予測された排ガス量および第1排出管路における第1水噴霧ノズルの上流側位置での第1計測温度と下流側位置での第1設定温度との温度差に基づき第1水噴霧ノズルでの噴霧水量を演算する第1噴霧水量演算部と、
第1計測温度を入力するとともに当該第1計測温度が第1設定温度以下である場合には第1水噴霧ノズルからの水噴霧を行わず、第1計測温度が第1設定温度を超えて当該第1設定温度よりも高く設定された比較温度以下の範囲にある場合には、第1噴霧水量および設定された限界噴霧水量のうち、少ない噴霧水量でもって水噴霧を行い、第1計測温度が比較温度を超えている場合には、上記第1噴霧水量演算部で求められた噴霧水量でもって水噴霧を行う第1制御部と、
上記排ガス量予測部にて予測された排ガス量および第1排出管路における第2水噴霧ノズルの上流側位置での第2計測温度と上記第1設定温度よりも低く設定された下流側位置での第2設定温度との温度差に基づき第2水噴霧ノズルでの噴霧水量を演算する第2噴霧水量演算部と、
第2計測温度を入力するとともに当該第2計測温度が第2設定温度以下である場合には第2水噴霧ノズルから水噴霧を行わず、第2計測温度が第2設定温度を超えている場合には、上記第2噴霧水量演算部で求められた噴霧水量でもって水噴霧を行う第2制御部とを具備させたものである。
また、請求項5に係る排ガスの処理設備は、請求項2乃至4のいずれかに記載の処理設備における第1水噴霧ノズルより下流側の第1排出管路途中またはサイクロンの入口部に、ダストの発火抑制剤を供給する発火抑制剤供給管を接続したものである。
金属溶解炉から排出された排ガスを第1排出管路途中に上流側から下流側に向かって配置された第1水噴霧ノズルおよび第2水噴霧ノズルにより水を噴霧して減温させるとともに、上記第2水噴霧ノズルの下流側位置にて大気を供給してさらに減温させ、
次にこの減温された排ガスをサイクロンに導きダストを捕集し、
次に第2排出管路の排ガス中に少なくともダイオキシンの吸着機能を有する薬剤を供給した後、バグフィルタに導きダイオキシンを含むダストを捕集し、
且つ上記第1排出管路に設けられた各水噴霧ノズルからの噴霧水量を金属溶解炉から排出される排ガス量および当該第1排出管路における排ガスの計測温度および設定温度に基づき制御するとともに、
且つ上記排ガス量を、金属溶解炉に設けられた加熱用バーナの燃料量および金属溶解炉の炉内頂部圧力に基づき予測する方法である。
以下、本発明の実施の形態1に係る排ガスの処理設備および排ガスの処理方法を、金属溶解炉、例えば銅の溶解炉で発生する排ガスの処理設備および処理方法として説明する。
この処理設備は、図1に示すように、銅の溶解炉1(例えば、シャフト炉である)から排出される排ガス[勿論、上述したように、流量、温度ともに変動が大きく、また高濃度のダイオキシンおよびカーボンを主体とするダスト(塵埃で、所謂、カーボンダストである)が含まれている]を第1排ガスダクト(第1排出管路)11を介して排ガスの温度を低下させつつ導きダストを捕集(除去)するサイクロン2と、このサイクロン2から出た排ガスを第2排ガスダクト(第2排出管路)12を介して導きさらに残存するダストを捕集(除去)するバグフィルタ3と、このバグフィルタ3から出た排ガス(ダイオキシン、ダストなどが除去されたもの)を誘引送風機4が設けられた第3排ガスダクト(第3排出管路ともいえる)13を介して導き大気に放出するための煙突5とが具備されている。なお、溶解炉1の下部(なお、図1には、分かりやすいように溶解炉の上部に示している)には加熱用バーナ6が設けられている。
さらに、上記第2排ガスダクト12には、少なくともダイオキシンの吸着機能を有する、すなわちダイオキシンの吸着剤を含む薬剤(例えば、ダイオキシンの吸着剤にろ過助剤を混合したもの、つまりダイオキシンの吸着剤の機能およびろ過助剤の機能を併せ持つものが用いられている)を供給する薬剤供給管15が接続されている。この薬剤としては、ダイオキシンの吸着剤の機能およびろ過助剤の機能を併せ持つもの(少なくともダイオキシンの吸着機能を有すものであればよい)が用いられる。また、ダイオキシンの吸着剤としては、活性白土、活性炭、またはこれらの混合物が用いられる。上記活性白土は発火性がなく、高発火性ダストの発火抑制に効果的である。勿論、薬剤供給管15の先端には薬剤供給装置16が配置されている。
そして、制御を行うために、上記加熱用バーナ6における燃料量(以下、バーナ燃料量という)を検出する燃料量検出器31、溶解炉1の頂部圧力(炉内頂部圧力、または炉頂圧ともいう)を計測する炉頂圧計測器32、第1排ガスダクト11における第1水噴霧ノズル21の上流側および下流側並びに第2水噴霧ノズル22の下流側にて排ガス温度を計測する第1温度計測器(Th1)33、第2温度計測器(Th2)34および第3温度計測器(Th3)35が具備されるとともに、これらの計測機器(検出器、計測器)31〜35からの検出値および計測値は制御装置27にそれぞれ入力されている。
この制御装置27は、溶解炉1の運転状態(バーナ燃料量および炉内頂部圧力)から予測した排ガス量および計測した排ガス温度に基づき、第1排ガスダクト11に設けられた第1水噴霧ノズル21および第2水噴霧ノズル22それぞれの噴霧水量を自動制御するためのもので、図2に示すように、排ガス量をバーナ燃料量qおよび炉内頂部圧力pに基づき排ガス量Qを演算により予測する排ガス量予測部41と、この排ガス量予測部41にて予測された排ガス量Qおよび第1排ガスダクト11における第1水噴霧ノズル21の上流側位置における排ガスの第1計測温度T1Pと同じくその下流側位置における排ガスの第1設定温度T2Sとの温度差つまり偏差(T1P−T2S)に基づき第1水噴霧ノズル21から噴霧される第1基準噴霧水量G1を演算する第1噴霧水量演算部51と、第1排ガスダクト11における第1水噴霧ノズル21の下流側位置における排ガスの第2計測温度T2Pおよび下流側位置における排ガスの第1設定温度T2Sを入力して温度差つまり偏差(T2P−T2S)を求める第1減算部52と、この第1減算部52で求められた偏差を入力するとともに所定の補正量演算式(後述する)により第1水噴霧ノズル21での第1補正噴霧水量ΔG1を演算する第1補正量演算部53と、この第1補正量演算部53で求められた第1補正噴霧水量ΔG1および第1噴霧水量演算部51で求められた第1基準噴霧水量G1を入力するとともに両者を加算して第1噴霧水量(第1実噴霧水量ともいえる)G1′を求める第1加算部54と、この第1加算部54で求められた第1噴霧水量G1′を入力して第1水噴霧ノズル21に接続された第1水供給管24に設けられた第1開閉弁23の弁開度を制御する、つまり開度指令を出力する第1制御部55と、上記排ガス量予測部41にて予測された排ガス量Qおよび第1排ガスダクト11における第2水噴霧ノズル22の上流側位置における排ガスの第2計測温度T2Pとその下流側位置における排ガスの第2設定温度T3Sとの温度差つまり偏差(T2P−T3S)に基づき第2水噴霧ノズル22から噴霧される第2基準噴霧水量G2を演算する第2噴霧水量演算部61と、第1排ガスダクト11における第2水噴霧ノズル22の下流側位置における排ガスの第3計測温度T3Pおよび下流側位置における排ガスの第2設定温度T3Sを入力して温度差つまり偏差(T3P−T3S)を求める第2減算部62と、この第2減算部62で求められた偏差を入力するとともに所定の補正量演算式(後述する)により第2水噴霧ノズル22での第2補正噴霧水量ΔG2を演算する第2補正量演算部63と、この第2補正量演算部63で求められた第2補正噴霧水量ΔG2および第2噴霧水量演算部61で求められた第2基準噴霧水量G2を入力するとともに両者を加算して第2噴霧水量(第2実噴霧水量ともいえる)G2′を求める第2加算部64と、この第2加算部64で求められた第2噴霧水量G2′を入力して第2水噴霧ノズル22に接続された第2水供給管26に設けられた第2開閉弁25の弁開度を制御する、つまり開度指令を出力する第2制御部65とが具備されている。
これら各制御部55,65においては、上述したように、第1排ガスダクト11の第2水噴霧ノズル22の上流側および下流側位置における第1設定温度T2Sおよび第2設定温度T3Sの他に、この第1設定温度T2Sよりも少し高い比較温度TR、および第1設定温度T2Sと比較温度TRとの間の温度域において、第1水噴霧ノズル21から噴射される第1噴霧水量の上限値として限界噴霧水量G1Lを必要とするため、これらの具体的な数値(勿論、例示である)について説明しておく。なお、第1設定温度T2Sおよび第2設定温度T3Sは、溶解炉1における予想される最大の排ガス量および最高温度の条件で、サイクロン2の入口側での排ガスの温度が250℃となるように求められる第1噴霧ノズル21および第2噴霧ノズル22での噴霧水量から決められる。勿論、これらの噴霧水量は、ダクト11内で噴射された場合、完全蒸発し得る値である。また、比較温度TRは、上記のように決められる噴霧水量ではあるが、溶解炉1の操業状態によっては、排ガスの流量および温度が大きく変化し、例えばバーナ燃料量が少ないとき、つまり燃焼ガスが少ないとき、原料の供給口などから外気が漏れ込むことで、溶解炉1からの排ガスに、その流量が多い割りには温度が高くないという状態が起こり得るので、このような場合に備えて第1噴霧ノズル21での噴霧水量を抑えるために、第1設定温度T2Sよりも少し高い温度(例えば、1割程度)が設けられた(設定された)ものである。
ところで、限界噴霧水量G1Lを設けたのは、上述したように、第1水噴霧ノズル21からの噴霧水量が多すぎた場合、第1排ガスダクト11内が濡れてしまうので、第1計測温度T1Pがあまり高くない場合には、すなわち第1計測温度T1Pが第1設定温度T2Sと比較温度TRとの間(320〜350℃の範囲)にある場合でしかも排ガス量が多い場合には、演算による噴霧水量が多くなって完全に蒸発し得ない事態が生じる、つまり第1排ガスダクト11内が濡れる惧れが生じるからである。
すなわち、第1制御部55においては、第1計測温度T1Pおよび第1設定温度T2Sが入力されるとともに、第1計測温度T1Pが第1設定温度T2S(320℃)以下である場合には、第1開閉弁23には開度指令は出力されず、また第1計測温度T1Pが第1設定温度T2S(320℃)を超えて比較温度TR(350℃)以下の範囲にある場合には、第1噴霧水量G1′および限界噴霧水量G1Lのうち、少ない方を噴霧水量として出力するようにされ、一方、第1計測温度T1Pが比較温度TRを超えている場合には、第1噴霧水量G1′をそのまま出力するようにされている。
次に、上記排ガス量予測部41および各補正量演算部53,63での演算式、つまり排ガス量演算式、噴霧水量演算式および補正量演算式について説明する。
Q=Q1+Q2・・・(1)
但し、Q1=K1・q,Q2=K2・abs(p)^aであり、
またqは溶解炉でのバーナ燃料量、pは炉内頂部圧力、K1およびK2は定数、abs(p)はpの絶対値、aは指数(概ね「1」であるが、実際の運転時に調整される)である。
G1=Q・Cp・(T1P−T2S)/(T2S・Cp・22.4/18+600)・・・(2)
但し、(2)式中;
Cpは排ガスの平均定圧比熱、T1Pは第1水噴霧ノズルの上流側(噴霧個所前方)における排ガスの第1計測温度(第1温度計測器による計測値)、T2Sは第1水噴霧ノズルの下流側(噴霧個所後方)での第1設定温度である。
但し、(3)式中;
Cpは排ガスの平均定圧比熱、T2Pは第2水噴霧ノズルの上流側(噴霧箇所前方)における排ガスの第2計測温度(第2温度計測器による計測値)、T3Sは第2噴霧ノズルの下流側(噴霧箇所後方)での第2設定温度である。
すなわち、ダイオキシン類の再合成を抑えるために、水噴霧と外気(大気)の吸引混合とを経て排ガス温度を最終的に150℃以下とする。
次に、各補正量演算部53,63での演算式について説明する。
ΔG2=K4(T3S−T3P)・・・(5)
但し、K3およびK4はゲイン定数である。
まず、溶解炉1において、加熱用バーナにて銅が多く含まれた基板や銅を含む産業廃棄物が溶融されて銅が取り出され(銅の溶解が行われる)、このとき発生した排ガスが第1排ガスダクト11を介してサイクロン2に導かれる。サイクロン2に導かれる排ガスは、第1および第2水噴霧ノズル21,22からの水噴霧および外気導入ダクト14からの外気導入により100〜150℃程度に減温される。
サイクロン2では、排ガス中の発火性の強いダストの粗捕集が行われる。捕集したダストは接続管7を介して水槽8に導かれて急冷される。水槽8を用いない場合には、密閉容器にて受けられる。
また、バグフィルタ3の運転温度は、結露する惧れのない程度に、できるだけ低く設定されており(例えば、100〜150℃程度)、高発火性ダストが堆積して酸化または蓄熱して発火する惧れはない。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2に係る排ガスの処理設備および排ガスの処理方法について説明する。
溶解炉1から排出された排ガス中のダイオキシンの濃度が、例えば数ng-TEQ/m3N〜数10ng-TEQ/m3Nであったのが、バグフィルタ3の出口では、0.35ng-TEQ/m3Nとなり、高い除去性能が得られていることが分かった。
図3(a)はダスト(灰)に対して炭酸カルシウム(CaCO3)を30%添加した場合を示し(1回目と2回目とも略同じ値であるため、グラフでは1本の線で示している)、図3(b)はダスト(灰)に対して活性白土にろ過助剤を加えた混合物を30%添加した場合を示し(1回目と2回目とも略同じ値であるため、グラフでは1本の線で示す)、図3(c)は比較のために、発火抑制剤を添加しない場合すなわちダスト(灰)だけの場合を示す。また、図3(a)のグラフには示していないが、炭酸カルシウムを40%添加した場合は、30%添加した場合と同様であった。図3の(a)および(b)においては、炭酸カルシウムまたは混合物を20%添加した場合も示しておく。これについては、温度上昇が見られ発火の惧れがある。なお、図3(a)における炭酸カルシウムを20%添加したものについては、1回だけの結果を示している。
また、バグフィルタ3にて捕集されたダストの全量をサイクロン2の入口側に戻すことにより、発火抑制剤のランニングコストの低減化を図り得るとともに、捕集ダストのハンドリングに関わる設備とその運転を簡素化することができる。なお、ダストを戻すことは、バグフィルタ3の上流側で供給されるダイオキシン吸着剤として活性白土のような不燃物を使用する場合には、サイクロン捕集ダスト中の可燃物割合を下げるという意味で、好都合である。
2 サイクロン
3 バグフィルタ
8 水槽
11 第1排ガスダクト
12 第2排ガスダクト
14 外気導入ダクト
15 薬剤供給管
21 第1水噴霧ノズル
22 第2水噴霧ノズル
23 第1開閉弁
24 第1水供給管
25 第2開閉弁
26 第2水供給管
27 制御装置
31 燃料量検出器
32 炉頂圧検出器
33 第1温度計測器
34 第2温度計測器
35 第3温度計測器
41 排ガス量予測部
51 第1噴霧水量演算部
52 第1減算部
53 第1補正量演算部
54 第1加算部
55 第1制御部
61 第2噴霧水量演算部
62 第2減算部
63 第2補正量演算部
64 第2加算部
65 第2制御部
71 発火抑制剤供給管
72 ダスト戻し管
73 発火抑制剤供給装置
Claims (10)
- 金属溶解炉から排出された排ガスを第1排出管路を介して導きダストを捕集するサイクロン、およびこのサイクロンから排出された排ガスを第2排出管路を介して導きさらにダストを捕集するバグフィルタを有する排ガス処理設備であって、
上記第1排出管路の途中に水噴霧ノズルを配置するとともに、当該水噴霧ノズルの下流側に外気導入管を接続し、
上記第2排出管路の途中に少なくともダイオキシンの吸着機能を有する薬剤を供給する薬剤供給管を接続し、
上記第1排出管路に設けられた各水噴霧ノズルからの噴霧水量を、金属溶解炉から排出される排ガス量および当該第1排出管路における排ガスの計測温度および設定温度に基づき制御する制御装置を設けるとともに、
この制御装置に、金属溶解炉に設けられた加熱用のバーナの燃料量および金属溶解炉の炉内頂部圧力に基づき上記排ガス量を演算により予測する排ガス量予測部を具備させたことを特徴とする排ガスの処理設備。 - 水噴霧ノズルを、上流側に配置される第1水噴霧ノズルと下流側に配置される第2水噴霧ノズルとから構成したことを特徴とする請求項1に記載の排ガスの処理設備。
- 制御装置に、
排ガス量予測部にて予測された排ガス量および第1排出管路における第1水噴霧ノズルの上流側位置での第1計測温度と下流側位置での第1設定温度との温度差に基づき第1水噴霧ノズルでの噴霧水量を演算する第1噴霧水量演算部と、
第1計測温度を入力するとともに当該第1計測温度が第1設定温度以下である場合には第1水噴霧ノズルからの水噴霧を行わず、第1計測温度が第1設定温度を超えて当該第1設定温度よりも高く設定された比較温度以下の範囲にある場合には、第1噴霧水量および設定された限界噴霧水量のうち、少ない噴霧水量でもって水噴霧を行い、第1計測温度が比較温度を超えている場合には、上記第1噴霧水量演算部で求められた噴霧水量でもって水噴霧を行う第1制御部と、
上記排ガス量予測部にて予測された排ガス量および第1排出管路における第2水噴霧ノズルの上流側位置での第2計測温度と上記第1設定温度よりも低く設定された下流側位置での第2設定温度との温度差に基づき第2水噴霧ノズルでの噴霧水量を演算する第2噴霧水量演算部と、
第2計測温度を入力するとともに当該第2計測温度が第2設定温度以下である場合には第2水噴霧ノズルから水噴霧を行わず、第2計測温度が第2設定温度を超えている場合には、上記第2噴霧水量演算部で求められた噴霧水量でもって水噴霧を行う第2制御部と
を具備させたことを特徴とする請求項2に記載の排ガスの処理設備。 - サイクロンで捕集されたダストを冷却する水槽を具備したことを特徴とする請求項2または3に記載の排ガスの処理設備。
- 第1水噴霧ノズルより下流側の第1排出管路途中またはサイクロンの入口部に、ダストの発火抑制剤を供給する発火抑制剤供給管を接続したことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の排ガスの処理設備。
- 発火抑制剤として炭酸カルシウム粉末を用いるとともに、その供給量をダストに対して略30%(質量%)以上としたことを特徴とする請求項5に記載の排ガスの処理設備。
- バグフィルタで捕集されたダストを第1排出管路途中に戻すダスト戻し管を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の排ガスの処理設備。
- 金属溶解炉から排出された排ガスを第1排出管路を介して導きダストを捕集するサイクロン、およびこのサイクロンから排出された排ガスを第2排出管路を介して導きさらにダストを捕集するバグフィルタを有する排ガス処理設備における排ガスの処理方法であって、
金属溶解炉から排出された排ガスを第1排出管路途中に上流側から下流側に向かって配置された第1水噴霧ノズルおよび第2水噴霧ノズルにより水を噴霧して減温させるとともに、上記第2水噴霧ノズルの下流側位置にて大気を供給してさらに減温させ、
次にこの減温された排ガスをサイクロンに導きダストを捕集し、
次に第2排出管路の排ガス中に少なくともダイオキシンの吸着機能を有する薬剤を供給した後、バグフィルタに導きダイオキシンを含むダストを捕集し、
且つ上記第1排出管路に設けられた各水噴霧ノズルからの噴霧水量を金属溶解炉から排出される排ガス量および当該第1排出管路における排ガスの計測温度および設定温度に基づき制御するとともに、
且つ上記排ガス量を、金属溶解炉に設けられた加熱用バーナの燃料量および金属溶解炉の炉内頂部圧力に基づき予測することを特徴とする排ガスの処理方法。 - サイクロンより上流側の第1排出管路またはサイクロンの入口部に、発火抑制剤を供給することを特徴とする請求項8に記載の排ガスの処理方法。
- バグフィルタで捕集されたダストを第1排出管路途中に戻すことを特徴とする請求項8または9に記載の排ガスの処理方法。
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