JP5018993B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、スクロール圧縮機に関し、特に可動スクロールの背面に面する背圧空間部へ圧縮途中の流体を導入し、可動スクロールを固定スクロールに押し付けることが可能なスクロール圧縮機に関するものである。
従来より、可動スクロール及び固定スクロールが設けられた圧縮機構をケーシング内に収納したスクロール圧縮機が知られている。この圧縮機構は、固定スクロールと可動スクロールとが噛み合って形成される圧縮室を有している。このスクロール圧縮機には、特許文献1に示すように、上記圧縮室の圧力上昇によって可動スクロールと固定スクロールとが離反するのを抑制するものがある。
特許文献1のスクロール圧縮機は、空気調和装置の冷媒回路に接続されている。このスクロール圧縮機の圧縮機構は、上記圧縮室の吸入位置に開口する吸入ポートと、上記圧縮室の吐出位置に開口する吐出ポートと、上記圧縮室における吸入位置及び吐出位置の間の中間位置に開口する中間ポートとを備えている。上記吸入ポートは、上記冷媒回路の低圧ラインに連通し、上記吐出ポートは、上記冷媒回路の高圧ラインに連通している。
この構成によれば、上記中間ポートを通じて中間位置の圧縮室から上記背圧空間部へ導入された流体の圧力を利用して可動スクロールを固定スクロールに押し付けることが可能となる。このように、可動スクロールに押付力を付与することにより、可動スクロールが固定スクロールから離反するのを抑制することができる。
特開2010−43641号公報
ところで、上記冷媒回路の運転状態によって、該冷媒回路における高圧ラインの圧力が低下することがある。そして、この高圧ラインの圧力が中間位置の圧縮室の圧力よりも低い状態になったとする。この状態において、上記吐出ポートが開くと、上記高圧ラインと吐出位置の圧縮室とが連通し、吐出位置の圧縮室の圧力が中間位置の圧縮室の圧力よりも低くなる。
こうなると、吐出位置の圧縮室の圧力が下がることで、可動スクロールと固定スクロールとの離反力が弱まる。一方、上記中間ポートは上記冷媒回路に連通していないため、中間位置の圧縮室の圧力はほとんど変化せず、可動スクロールに作用する押付力も変化しない。このことから、上述した離反力が弱まった分だけ、可動スクロールに作用する押付力が過剰になるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、中間ポートから背圧空間部へ導入された流体の圧力を利用して可動スクロールを固定スクロールに押し付けることが可能なスクロール圧縮機において、可動スクロールに作用する押付力が過剰にならないようにすることにある。
第1の発明は、ケーシング(11)と、該ケーシング(11)に収納され、固定スクロール(40)と可動スクロール(35)とが噛み合って形成される圧縮室(31)を有する圧縮機構(30)とを備えたスクロール圧縮機である。
そして、第1の発明は、上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の吐出位置に開口する吐出ポート(32)と、上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の中間位置に開口する中間ポート(33)と、上記可動スクロール(35)の背面に面し且つ上記中間ポート(33)に連通する背圧空間部(56)が形成されるとともに、上記吐出ポート(32)に連通する高圧空間部(54)と上記背圧空間部(56)とを連通する流体通路(4)の少なくとも一部が形成され、上記ケーシング(11)内に設けられた形成部材(50)と、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも小さい場合に上記流体通路(4)を閉鎖し、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも大きい場合に上記流体通路(4)を開放する開閉機構(1)とを備えている。
さらに、第1の発明は、上記開閉機構(1)は、上記形成部材(50)の流体通路(4)に開口する凹状のリング溝部(5)に保持されるとともに該リング溝部(5)の内周壁(6a)及び外周壁(6b)の間で拡縮自在であり、且つ上記外周壁(6b)に当接する拡径位置で背圧空間部(56)と流体通路(4)との間をシールする外周側のシール面(2e)と、上記内周壁(6a)に当接する縮径位置で高圧空間部(54)と流体通路(4)との間をシールする内周側のシール面(2f)とを有するシールリング(1)で構成され、上記縮径位置のシールリング(1)における上記内周壁(6a)との当接面には、上記内周側のシール面(2f)でシール状態の高圧空間部(54)と上記流体通路(4)との間を連通する連通部(3)が形成されていることを特徴としている。
第1の発明では、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が低い場合、上記流体通路(4)には高圧空間部(54)から背圧空間部(56)への流体流れが生じようとする。このとき、この流体流れを開閉機構(1)が阻止する。これにより、上記背圧空間部(56)の圧力上昇が抑えられて、可動スクロール(35)が固定スクロール(40)へ過剰に押し付けられるのを抑制する。
一方、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が高くなると、上記流体通路(4)には背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体流れが生じようとする。このとき、この流体流れを開閉機構(1)が許容する。これにより、上記背圧空間部(56)の圧力を高圧空間部(54)へ逃がすことができ、可動スクロール(35)が固定スクロール(40)へ過剰に押し付けられるのを抑制する。
ここで、例えば、本発明のスクロール圧縮機が接続される冷媒回路の運転状態によって、上記高圧空間部(54)の圧力は、上記背圧空間部(56)の圧力よりも高くなったり、低くなったり場合がある。したがって、上記高圧空間部(54)の圧力が、上記ケーシング(11)内において常に一番高いわけではない。
また、第1の発明では、上記開閉機構(1)がシールリング(1)で構成されている。このシールリング(1)の内周側に高圧空間部(54)が形成され、上記シールリング(1)の外周側に背圧空間部(56)が形成されている。そして、上記高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が低い場合、上記流体通路(4)を通じて高圧空間部(54)の流体が背圧空間部(56)へ流れようとする。このとき、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)へ流れようとする流体の圧力が上記シールリング(1)に作用し、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の外周壁(6b)に当接するまで拡径する。そして、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の外周壁(6b)に当接したときに、上記シールリング(1)における外周側のシール面(2e)が背圧空間部(56)と流体通路(4)との間をシールする。これにより、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)への流体流れが阻止される。
一方、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が高くなると、上記流体通路(4)には背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体流れが生じようとする。このとき、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体の圧力が、上記シールリング(1)に作用し、該シールリング(1)がリング溝部(5)の内周壁(6a)に当接するまで縮径する。そして、シールリング(1)がリング溝部(5)の内周壁(6a)に当接したときに、上記シールリング(1)における内周側のシール面(2f)が高圧空間部(54)と流体通路(4)との間を部分的にシールする。
ここで、上記シールリング(1)の連通部(3)が、上記内周側のシール面(2f)でシールされない部分であり、この連通部(3)を通じて背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体流れが許容される。
第2の発明は、第1の発明において、上記シールリング(1)は、周方向における任意の位置で分断して形成された該シールリング(1)の一端部(61)及び他端部(62)と、該一端部(61)及び他端部(62)の側面同士が互いに周方向にスライド自在に重なり合う重合部(60)とを有し、上記シールリング(1)の一端部(61)には、上記シールリング(1)における他端部(62)の端面に対して周方向に対向する対向面が形成され、上記シールリング(1)の連通部(3)は、該シールリング(1)が縮径位置にあるときに上記一端部(61)の対向面と上記他端部(62)の端面との間に形成される隙間部(3)であることを特徴としている。
第2の発明では、上記シールリング(1)の有する重合部(60)により、該シールリング(1)が径方向へ拡縮自在に構成されている。このシールリング(1)において、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が低い場合、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)へ流れる流体の圧力が上記シールリング(1)の内周側から外周側へ作用する。すると、上記シールリング(1)の一端部(61)及び他端部(62)の側面同士が互いに重なり合う範囲で、上記一端部(61)の対向面と上記他端部(62)の端面とが周方向へ離間するようにスライドして、上記シールリング(1)が拡径する。
一方、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が高くなると、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)へ流れる流体の圧力が上記シールリング(1)の外周側から内周側へ作用する。すると、上記シールリング(1)における一端部(61)の対向面と上記他端部(62)の端面とが互いに周方向へ接近するようにスライドして、上記シールリング(1)が縮径する。
ここで、上記シールリング(1)は、該シールリング(1)が縮径する際に上記一端部(61)の対向面と上記他端部(62)の端面とが互いに接近するが当接しないように形成されている。これにより、上記シールリング(1)が縮径位置にあるときに、該シールリング(1)における一端部(61)の対向面と上記他端部(62)の端面との間に隙間部が形成される。そして、この隙間部が、上記シールリング(1)の連通部となる。
第3の発明は、ケーシング(11)と、該ケーシング(11)に収納され、固定スクロール(40)と可動スクロール(35)とが噛み合って形成される圧縮室(31)を有する圧縮機構(30)とを備えたスクロール圧縮機であって、上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の吐出位置に開口する吐出ポート(32)と、上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の中間位置に開口する中間ポート(33)と、上記可動スクロール(35)の背面に面し且つ上記中間ポート(33)に連通する背圧空間部(56)が形成されるとともに、上記吐出ポート(32)に連通する高圧空間部(54)と上記背圧空間部(56)とを連通する流体通路(4)の少なくとも一部が形成され、上記ケーシング(11)内に設けられた形成部材(50)と、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも小さい場合に上記流体通路(4)を閉鎖し、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも大きい場合に上記流体通路(4)を開放する開閉機構(1)とを備えている。
そして、第3の発明は、上記開閉機構(1)は、上記形成部材(50)の流体通路(4)に開口する凹状のリング溝部(5)に保持されるとともに該リング溝部(5)の外周壁(6b)に当接して上記背圧空間部(56)と流体通路(4)との間をシールする拡径位置と、上記リング溝部(5)の内周壁(6a)及び外周壁(6b)の両方に離間して上記流体通路(4)を開放する縮径位置との間で拡縮自在なシールリング(1)で構成されていることを特徴としている。
第3の発明では、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が低い場合、上記流体通路(4)を通じて高圧空間部(54)の流体が背圧空間部(56)へ流れようとする。このとき、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)へ流れようとする流体の圧力が上記シールリング(1)に作用し、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の外周壁(6b)に当接するまで拡径する。そして、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の外周壁(6b)に当接したときに、上記シールリング(1)が背圧空間部(56)及び流体通路(4)の間をシールする。これにより、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)への流体流れが阻止される。
一方、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が高くなると、上記流体通路(4)には背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体流れが生じようとする。このとき、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体の圧力が上記シールリング(1)に作用し、該シールリング(1)が縮径するが、上記リング溝部(5)の内周壁(6a)に当接するまで縮径しないようになっている。これにより、上記シールリング(1)が高圧空間部(54)及び流体通路(4)の間をシールせずに、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体流れが許容される。
第4の発明は、ケーシング(11)と、該ケーシング(11)に収納され、固定スクロール(40)と可動スクロール(35)とが噛み合って形成される圧縮室(31)を有する圧縮機構(30)とを備えたスクロール圧縮機であって、上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の吐出位置に開口する吐出ポート(32)と、上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の中間位置に開口する中間ポート(33)と、上記可動スクロール(35)の背面に面し且つ上記中間ポート(33)に連通する背圧空間部(56)が形成されるとともに、上記吐出ポート(32)に連通する高圧空間部(54)と上記背圧空間部(56)とを連通する流体通路(4)の少なくとも一部が形成され、上記ケーシング(11)内に設けられた形成部材(50)と、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも小さい場合に上記流体通路(4)を閉鎖し、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも大きい場合に上記流体通路(4)を開放する開閉機構(1)とを備えている。
そして、第4の発明は、上記開閉機構(1)は、上記形成部材(50)の流体通路(4)に開口する凹状のリング溝部(5)に保持されるとともに該リング溝部(5)の内周壁(6a)と外周壁(6b)との間で拡縮自在であり、且つ上記外周壁(6b)に当接する拡径位置で背圧空間部(56)と流体通路(4)との間をシールし、上記内周壁(6a)に当接する縮径位置で高圧空間部(54)と流体通路(4)との間をシールするシールリング(1)で構成され、上記リング溝部(5)の内周壁(6a)は、上記縮径位置のシールリング(1)が当接する当接部を有し、上記内周壁(6a)の当接部には、上記シールリング(1)でシール状態の高圧空間部(54)と上記流体通路(4)との間を連通する連通部(8)が形成されていることを特徴としている。
第4の発明では、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が低い場合、上記流体通路(4)を通じて高圧空間部(54)の流体が背圧空間部(56)へ流れようとする。このとき、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)へ流れようとする流体の圧力が上記シールリング(1)に作用し、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の外周壁(6b)に当接するまで拡径する。そして、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の外周壁(6b)に当接したときに、上記シールリング(1)が背圧空間部(56)及び流体通路(4)の間をシールする。これにより、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)への流体流れが阻止される。
一方、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が高くなると、上記流体通路(4)には背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体流れが生じようとする。このとき、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体の圧力が上記シールリング(1)に作用し、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の内周壁(6a)に当接するまで縮径する。そして、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の内周壁(6a)に当接したときに、上記シールリング(1)が高圧空間部(54)及び流体通路(4)の間を部分的にシールする。
ここで、上記リング溝部(5)の連通部(8)が、上記シールリング(1)でシールされない部分であり、この連通部(8)を通じて背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体流れが許容される。
本発明によれば、上記背圧空間部(56)と上記高圧空間部(54)とを流体通路(4)で連通するとともに、この流体通路(4)に開閉機構(1)を設けている。これにより、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも高くならないようにすることができ、可動スクロール(35)に作用する固定スクロール(40)への押付力が過剰にならないようにすることができる。
また、上記第1の発明によれば、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が低い場合には、上記シールリング(1)が拡径して上記流体通路(4)を閉鎖することができる。一方、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が高くなって上記シールリング(1)が縮径したときに、上記シールリング(1)の連通部と上記流体通路(4)とを通じて背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体流れを許容することができ、上記流体通路(4)を開放することができる。以上より、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも高くならないようにすることができ、可動スクロール(35)に作用する固定スクロール(40)への押付力が過剰にならないようにすることができる。
また、上記第2の発明によれば、上記重合部(60)を有するシールリング(1)において、上記シールリング(1)における一端部(61)の対向面と他端部(62)の端面との間に隙間部が形成されている。この隙間部が連通部となり、該連通部を重合部(60)以外の箇所に形成する場合に比べて、上記連通部を容易に形成することができる。
また、上記第3の発明によれば、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が低い場合には、上記シールリング(1)が拡径して上記流体通路(4)を閉鎖することができる。一方、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が高くなって上記シールリング(1)が縮径しても、該シールリング(1)が上記リング溝部(5)の内周壁(6a)に当接しない。これにより、背圧空間部(56)の圧力が高圧空間部(54)の圧力よりも高くなったときに、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体流れを許容することができ、上記流体通路(4)を開放することができる。以上より、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも高くならないようにすることができ、可動スクロール(35)に作用する固定スクロール(40)への押付力が過剰にならないようにすることができる。
また、上記第4の発明によれば、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が低い場合には、上記シールリング(1)が拡径して上記流体通路(4)を閉鎖することができる。一方、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が高くなって上記シールリング(1)が縮径したときに、上記リング溝部(5)の連通部と上記流体通路(4)とを通じて背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体流れを許容することができ、上記流体通路(4)を開放することができる。以上より、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも高くならないようにすることができ、可動スクロール(35)に作用する固定スクロール(40)への押付力が過剰にならないようにすることができる。
図1は、本実施形態に係るスクロール圧縮機を示す縦断面図である。 図2は、スクロール圧縮機が接続された空気調和装置の冷媒回路図である。 図3は、可動スクロールの背面付近の拡大図である。 図4は、本実施形態に係るシールリングの一部を示す斜視図である。 図5は、スクロール圧縮機におけるシールリング付近の縦断面図である。 図6は、本実施形態に係る流体通路の冷媒流れを示す図であり、(A)はシールリングが拡径したときの冷媒流れを示す図で、(B)はシールリングが縮径したときの冷媒流れを示す図である。 図7は、本実施形態の背圧圧力と高圧圧力と低圧圧力との関係を示す図である。 図8は、本実施形態の高圧圧力と低圧圧力との差圧が大きい場合において、可動スクロールに作用する圧力関係を示す図である。 図9は、本実施形態の高圧圧力と低圧圧力との差圧が小さい場合において、可動スクロールに作用する圧力関係を示し、図9(A)は、背圧圧力が高圧圧力より大きい状態を示す図であり、図9(B)は、背圧圧力の上昇が抑制された状態を示す図である。 図10は、実施形態の変形例1に係るシールリングの斜視図であり、(A)はシールリングが拡径しているときの図であり、(B)はシールリングが縮径したときの図である。 図11は、実施形態の変形例1に係る流体通路の冷媒流れを示す図であり、(A)はシールリングが拡径したときの冷媒流れを示す図であり、(B)はシールリングが縮径したときの冷媒流れを示す図である。 図12は、実施形態の変形例2に係る流体通路において、シールリングが縮径したときの冷媒流れを示す図である。 図13は、実施形態の変形例3に係るリング溝の図であり、(A)は斜視図であり、(B)は平面図である。 図14は、実施形態の変形例3に係る流体通路において、シールリングが縮径したときの冷媒流れを示す図である。 図15は、参考例1に係るスクロール圧縮機を示す縦断面図である。 図16は、参考例2に係るスクロール圧縮機を示す縦断面図である。 図17は、その他の実施形態に係る流体通路の冷媒流れを示す図であって、(A)及び(B)は共にシールリングが縮径したときの冷媒流れを示す図である。 図18は、その他の実施形態に係るシールリングの図であり、(A)は斜視図であり、(B)はシールリングが縮径したときの冷媒流れを示す図である。 図19は、その他の実施形態に係るシールリングの図であり、(A)はシールリングが縮径したときの冷媒流れを示す図であり、(B)は平面図である。 図20は、その他の実施形態に係るシールリングが縮径したときの冷媒流れを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るスクロール圧縮機(10)を示す図である。上記スクロール圧縮機(以下、圧縮機という。)(10)は、例えば、図2に示すように、空気調和装置の蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路(70)に接続される。この圧縮機(10)は、ケーシング(11)と回転式圧縮機構(圧縮機構)(30)とモータ(20)とを備えている。
なお、この冷媒回路(70)は、上記圧縮機(10)と凝縮器(72)と膨張弁(73)と蒸発器(74)とが冷媒配管で順に接続された閉回路である。また、上記冷媒配管は、上記圧縮機(10)の吐出側から上記凝縮器(72)を介して上記膨張弁(73)の入口側へ接続される高圧ライン(71a)と、上記膨張弁(73)の出口側から上記蒸発器(74)を介して上記圧縮機(10)の吸入側へ接続される低圧ライン(71b)とを備えている。
〈ケーシング〉
上記ケーシング(11)は、両端を閉塞した縦長円筒状の密閉容器で構成され、円筒状の胴部(12)と該胴部(12)の上端側に固定された上部鏡板(13)と該胴部(12)の下端側に固定された下部鏡板(14)とを備えている。
上記ケーシング(11)の内部空間は、該ケーシング(11)の内周面に接合された軸受ハウジング(50)によって上下に区画されている。上記軸受ハウジング(50)よりも上側の空間が上部空間部(15)を構成し、上記軸受ハウジング(50)よりも下側の空間が下部空間部(16)を構成する。この軸受ハウジング(50)の構成は、詳しく後述する。上記ケーシング(11)における下部空間部(16)の底部には、上記圧縮機(10)の摺動部分を潤滑する潤滑油が貯留される油貯留部(17)が形成されている。
上記ケーシング(11)には、吸入管(18)及び吐出管(19)が取り付けられている。上記吸入管(18)は、上記上部鏡板(13)の上部を貫通している。この吸入管(18)の一端部は、上記回転式圧縮機構(30)が有する吸入管継手(65)に接続されている。上記吐出管(19)は、上記胴部(12)を貫通している。この吐出管(19)の端部は、上記ケーシング(11)の下部空間部(16)に開口している。
〈モータ〉
上記モータ(20)は、上記ケーシング(11)の下部空間部(16)に収納されている。このモータ(20)は、共に円筒状に形成されたステータ(21)及びロータ(22)を備えている。上記ステータ(21)は、上記ケーシング(11)の胴部(12)に固定されている。このステータ(21)の中空部に上記ロータ(22)が配置されている。このロータ(22)の中空部には、該ロータ(22)を貫通するように駆動軸(23)が固定され、ロータ(22)と駆動軸(23)が一体で回転するようになっている。
上記駆動軸(23)は、主軸部(24)と該主軸部(24)の上側に偏心部(25)とを有し、それらが一体的に形成されている。上記偏心部(25)は、主軸部(24)の最大径よりも小径に形成され、該偏心部(25)の軸心は主軸部(24)の軸心に対して所定距離だけ偏心している。この駆動軸(23)における主軸部(24)の下端部分は、上記ケーシング(11)における胴部(12)の下端付近に固定された下部軸受部(28)に回転自在に支持されている。また、上記主軸部(24)の上端部分は、上記軸受ハウジング(50)が有する軸受部(53)に回転自在に支持されている。
また、上記駆動軸(23)の下端部には給油ポンプ(26)が設けられている。この給油ポンプ(26)の吸込口は、上記ケーシング(11)の油貯留部(17)に開口している。上記給油ポンプ(26)の吐出口は、上記駆動軸(23)の内部に設けられた給油通路(27)に接続されている。上記給油ポンプ(26)によってケーシング(11)の油貯留部(17)から吸い上げられた潤滑油は、上記圧縮機(10)の摺動部分へ供給される。
〈回転式圧縮機構〉
上記回転式圧縮機構(30)は、可動スクロール(35)と固定スクロール(40)と軸受ハウジング(50)とを備えた、いわゆるスクロール型の回転式圧縮機構である。上記軸受ハウジング(50)及び固定スクロール(40)は互いにボルトで締結され、その間に可動スクロール(35)が旋回自在に収容されている。
−可動スクロール−
上記可動スクロール(35)は、略円板状の可動側鏡板部(36)を有している。この可動側鏡板部(36)の上面(以下、前面という。)に可動側ラップ(37)が立設している。この可動側ラップ(37)は、可動側鏡板部(36)の中心付近から径方向外方へ渦巻き状に延びる壁体である。また、上記可動側鏡板部(36)の下面(以下、背面という。)にボス部(38)が突設されている。
また、上記可動側鏡板部(36)には、可動側ラップ(37)の最外周壁の外周側に位置して上下方向へ貫通する貫通孔が形成されている。この貫通孔が中間ポート(33)を構成する。この中間ポート(33)は、上記回転式圧縮機構(30)が有する圧縮室(31)の中間位置に開口している。この圧縮室(31)は、後述する。
−固定スクロール−
上記固定スクロール(40)は、略円板状の固定側鏡板部(41)を有している。この固定側鏡板部(41)の下面(以下、前面という。)に固定側ラップ(42)が立設している。この固定側ラップ(42)は、固定側鏡板部(41)の中心付近から径方向外方へ渦巻き状に延び、且つ上記可動スクロール(35)の可動側ラップ(37)と噛み合うように形成された壁体である。この固定側ラップ(42)と可動側ラップ(37)との間に圧縮室(31)が形成されている。
上記固定スクロール(40)は、上記固定側ラップ(42)の最外周壁から径方向外方へ連続する外縁部(43)を有している。この外縁部(43)の下端面が上記軸受ハウジング(50)の上端面に固定される。また、この外縁部(43)には、上方へ開口する開口部(44)が形成されている。そして、この開口部(44)の内部と上記圧縮室(31)の最外周端とを連通する連通孔が外縁部(43)に形成されている。この連通孔が吸入ポート(34)を構成する。この吸入ポート(34)は、上記圧縮室(31)の吸入位置に開口している。なお、この外縁部(43)の開口部(44)には、上述した吸入管継手(65)が接続されている。
また、上記固定スクロール(40)の固定側鏡板部(41)には、上記固定側ラップ(42)の中心付近に位置して上下方向へ貫通する貫通孔が形成されている。この貫通孔が吐出ポート(32)を構成する。この吐出ポート(32)の下端は、上記圧縮室(31)の吐出位置に開口している。上記吐出ポート(32)の上端は、上記固定スクロール(40)の上部に区画された吐出室(46)に開口している。なお、この吐出室(46)の底面には、上記吐出ポート(32)の上端開口部を開閉する吐出リード弁(45)が取り付けられている。また、図示しないが、この吐出室(46)は、上記ケーシング(11)の下部空間部(16)に連通している。
−軸受ハウジング−
上記軸受ハウジング(50)は、略円筒状に形成され、上記可動スクロール(35)が設置されて形成部材を構成している。上記軸受ハウジング(50)の外周面は、その下側部分に対して上側部分が大径になるように形成されている。そして、この外周面の上側部分が上記ケーシング(11)の内周面に固定されている。
上記軸受ハウジング(50)の中空部には、上記駆動軸(23)が挿入されている。また、この中空部は、該中空部の下側部分に対して上側部分が大径になるように形成されている。上記中空部の下側部分に軸受部(53)が形成されている。この軸受部(53)が上記駆動軸(23)における主軸部(24)の上端部分を回転支持する。また、上記中空部の上側部分が高圧空間部(54)を構成する。この高圧空間部(54)は上記可動スクロール(35)の背面に面している。また、この高圧空間部(54)には、該可動スクロール(35)のボス部(38)が位置している。このボス部(38)には、上記軸受部(53)の上端から突出した駆動軸(23)の偏心部(25)が係合している。
なお、上記偏心部(25)の外周面には、上記駆動軸(23)の給油通路(27)の端部が開口している。この給油通路(27)の端部から上記ボス部(38)と上記偏心部(25)との隙間へ潤滑油が供給される。この隙間へ供給された潤滑油は、上記高圧空間部(54)にも流れ込む。したがって、この高圧空間部(54)は、上記ケーシング(11)の下部空間部(16)と同じ圧力の雰囲気となる。そして、この高圧空間部(54)の圧力が可動スクロール(35)の背面に作用し、該可動スクロール(35)を固定スクロール(40)へ押し付ける。
また、上記軸受ハウジング(50)の上端面には、上記可動スクロール(35)の可動側鏡板部(36)が嵌り込む開口部(57)が形成されている。そして、この開口部(57)の底面には、環状の凹陥部(56)が形成されている。この凹陥部(56)の内部空間が背圧空間部(56)を構成する。この背圧空間部(56)は、上記可動スクロール(35)の背面に面している。また、この背圧空間部(56)に、上記可動スクロール(35)の中間ポート(33)が開口している。そして、この中間ポート(33)を通じて中間位置の圧縮室(31)の圧力が可動スクロール(35)の背面に作用し、該可動スクロール(35)を固定スクロール(40)へ押し付ける。
図3は、上記可動スクロール(35)の背面付近の拡大図である。図3からわかるように、上記軸受ハウジング(50)と上記可動スクロール(35)の背面との間には、上記高圧空間部(54)と上記背圧空間部(56)とを連通する流体通路(4)が形成されている。この流体通路(4)は、環状に形成されている。そして、この流体通路(4)の内周端が上記高圧空間部(54)に開口し、外周端が上記背圧空間部(56)に開口している。
−リング溝部とシールリング−
上記軸受ハウジング(50)に形成された開口部(57)の底面には、上記流体通路(4)に開口する凹状のリング溝部(5)が形成されている。そして、このリング溝部(5)には、断面が矩形状のシールリング(1)が保持されている。このシールリング(1)は、開閉機構を構成し、該シールリング(1)の幅が上記リング溝部(5)の溝幅よりも狭くなるように形成され、且つ上記リング溝部(5)における内周壁(6a)と外周壁(6b)との間で径方向へ拡縮自在に構成されている。そして、このシールリング(1)の内周面(2a)には、図4に示すように、該シールリング(1)の上面(2c)から下面(2d)へ亘って切り欠かれた切欠部(3)が形成されている。該切欠部(3)が連通部を構成している。
図5は、回転式圧縮機構(30)におけるシールリング(1)付近の縦断面図である。図5は、上記可動スクロール(35)が固定スクロール(40)に押し付けられることにより、上記リング溝部(5)における内周壁(6a)及び外周壁(6b)の端面(6c)と可動スクロール(35)の背面との間に微小な隙間(7)が形成されている状態を示している。
上記シールリング(1)の下側には、図示しない板バネが設置されている。この板バネにより、上記シールリング(1)が可動スクロール(35)側へ付勢される。これにより、上記リング溝部(5)における内周壁(6a)及び外周壁(6b)の端面(6c)と可動スクロール(35)の背面との間に微小な隙間(7)が形成された場合でも、上記シールリング(1)の上面(2c)を可動スクロール(35)の背面に常に当接させることが可能となる。
−運転動作−
次に、上述した圧縮機(10)の運転動作について説明する。
上記圧縮機(10)のモータ(20)へ通電されると、上記ロータ(22)とともに駆動軸(23)が回転し、上記可動スクロール(35)が、駆動軸(23)の軸心を中心として偏心回転する。この可動スクロール(35)の偏心回転に伴って、上記圧縮室(31)の容積が周期的に増減を繰り返す。
具体的に、上記駆動軸(23)が回転すると、上記圧縮室(31)の容積が増大し始めるとともに上記吸入ポート(34)が開き、上記圧縮室(31)へ上記冷媒回路(70)の冷媒が吸入される。そして、上記駆動軸(23)が1回転すると、上記吸入ポート(34)が閉じて上記圧縮室(31)が閉じ切られて該圧縮室(31)の容積の増大が終了する。
さらに、上記駆動軸(23)の回転が進むことで、上記圧縮室(31)の容積が縮小し始め、圧縮室(31)における冷媒の圧縮が開始される。そして、圧縮室(31)の容積縮小の途中で、上記中間ポート(33)が開口する。すると、上記中間ポート(33)を通じて、上記圧縮室(31)における圧縮途中の冷媒の一部が上記背圧空間部(56)へ導入される。この背圧空間部(56)における冷媒圧力で、上記可動スクロール(35)が固定スクロール(40)へ押し付けられる。
その後、圧縮室(31)の容積がさらに縮小して上記中間ポート(33)が閉じる。該中間ポート(33)が閉じた後も圧縮室(31)の容積は縮小し、この圧縮室(31)の容積が所定容積まで縮小したときに、上記吐出ポート(32)が開く。この吐出ポート(32)を通じて、上記圧縮室(31)で圧縮された冷媒が上記固定スクロール(40)の吐出室(46)へ吐出される。この吐出室(46)の冷媒は、上記ケーシング(11)の下部空間部(16)を介して上記吐出管(19)から冷媒回路(70)へ吐出される。なお、上述したように、上記下部空間部(16)は上記高圧空間部(54)と連通し、この高圧空間部(54)の冷媒圧力で、上記可動スクロール(35)が固定スクロール(40)へ押し付けられる。
次に、上記シールリング(1)の動作について説明する。
上記空気調和装置において、上記冷媒回路(70)における高圧ライン(71a)の圧力が、中間位置の圧縮室(31)の圧力よりも高い場合には、上記高圧ライン(71a)に連通する高圧空間部(54)の冷媒が、上記中間位置の圧縮室(31)に連通する背圧空間部(56)へ流れようとする。このとき、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)へ流れようとする冷媒の圧力が上記シールリング(1)に作用し、図6(A)に示すように、上記シールリング(1)が、リング溝部(5)の外周壁(6b)に当接するまで拡径する。そして、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の外周壁(6b)に当接したときに、上記シールリング(1)における外周側のシール面(2e)が背圧空間部(56)及び流体通路(4)の間をシールする。これにより、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)への冷媒流れが阻止される。
一方、上記冷媒回路(70)の運転状態によって、上記冷媒回路(70)における高圧ライン(71a)の圧力が、中間位置の圧縮室(31)の圧力よりも低くなることがある。
この場合には、上記流体通路(4)には背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒流れが生じようとする。このとき、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒の圧力が、上記シールリング(1)に作用し、図6(B)に示すように、該シールリング(1)がリング溝部(5)の内周壁(6a)に当接するまで縮径する。そして、シールリング(1)がリング溝部(5)の内周壁(6a)に当接したときに、上記シールリング(1)における内周側のシール面(2f)が高圧空間部(54)及び流体通路(4)の間を部分的にシールする。
ここで、上記シールリング(1)の切欠部(3)が、上記内周側のシール面(2f)でシールされない部分であり、この切欠部(3)を通じて、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒流れが許容される。
−実施形態の効果−
本実施形態によれば、上記背圧空間部(56)と上記高圧空間部(54)とを連通する流体通路(4)に、シールリング(1)が設けられている。そして、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が低い場合には、上記シールリング(1)が拡径して上記流体通路(4)を閉鎖することができる。
一方、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が高くなって上記シールリング(1)が縮径したときに、上記シールリング(1)の切欠部(3)と上記流体通路(4)とを通じて、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒流れを許容することができ、上記流体通路(4)を開放することができる。
以上より、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも高くならないようにすることができ、可動スクロール(35)に作用する固定スクロール(40)への押付力が過剰にならないようにすることができる。
すなわち、例えば、図7に示すように、圧縮機(10)の起動前においては、ケーシング(11)内の何れの箇所の圧力Aも同じである。つまり、上記背圧空間部(56)の圧力である背圧圧力Bと上記高圧空間部(54)の圧力である高圧圧力Cと吸入ポート(34)の圧力であり低圧圧力Dは、何れも同じ圧力である。
上記圧縮機(10)が起動すると、背圧圧力Bは、直ちに上昇する。つまり、上記背圧空間部(56)が中間ポート(33)を介して圧縮室(31)に連通し、背圧圧力Bが低圧圧力Dの所定倍率に設定されているので、背圧圧力Bは、起動後に直ちに上昇する。
一方、上記高圧圧力Cは、システム経路である冷媒回路(70)に依存するので、背圧圧力Bよりも遅れて上昇する。特に、大規模システムにおいては、高圧圧力Cの上昇遅れが顕著になる。
この結果、上記圧縮機(10)の起動直後おける領域aにおいて、背圧圧力Bが高圧圧力Cより過剰になる。
本実施形態においては、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも高くなると、上記切欠部(3)と上記流体通路(4)とを通じて背圧空間部(56)から高圧空間部(54)へ冷媒が流れる。この結果、本実施形態では、過剰な背圧圧力Bの上昇を抑制することができ、信頼性の向上を図ることができる。
また、上記圧縮機(10)の起動直後は、背圧圧力Bの圧力が油貯留部(17)の圧力(吐出圧)よりも高くなることから給油遅れが生じ、固定スクロール(40)と可動スクロール(35)との摺動面などのスラスト部の潤滑油が不足している場合がある。しかし、本実施形態においては、背圧圧力Bの上昇が抑制されるので、より信頼性の向上を図ることができる。
また、上記圧縮機(10)の通常運転時において、高圧圧力と低圧圧力との差圧が小さい場合に背圧空間部(56)の圧力上昇を抑制することができる。
つまり、図8に示すように、高圧圧力(凝縮圧力)と低圧圧力(蒸発圧力)との差圧ΔP1が大きい場合、冷媒は、圧縮室(31)で圧縮され、低圧圧力PLから中間圧力PMを経て高圧圧力PHになる。そして、上記高圧空間部(54)は、高圧圧力Cになり、上記背圧空間部(56)は、中間圧力の背圧圧力Bになる。
一方、図9(A)に示すように、高圧圧力(凝縮圧力)と低圧圧力(蒸発圧力)との差圧ΔP2が小さい場合、冷媒は、低圧圧力PLから圧縮室(31)で中間圧力PMに上昇するものの、圧縮室(31)から吐出された後に凝縮圧力まで下がるので、高圧圧力PHは、中間圧力PMよりも低くなる。この場合、上記背圧空間部(56)の背圧圧力Bは、中間圧力PMになり、上記高圧空間部(54)よりも高い圧力になる。この結果、上記可動スクロール(35)に作用する押付力が過剰になる。そして、上記可動スクロール(35)の外周部におけるスラスト損失が大きくなる。
しかしながら、本実施形態では、図9(B)に示すように、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも高くなると、上記切欠部(3)と上記流体通路(4)とを通じて背圧空間部(56)から高圧空間部(54)へ冷媒が流れるので、背圧圧力と高圧圧力が均圧される。この結果、過剰な背圧圧力Bの上昇を抑制することができ、信頼性の向上を図ることができる。さらに、上記可動スクロール(35)の外周部におけるスラスト損失が低減することができる。
つまり、上記背圧空間部(56)の圧力が運転状態に応じて中間圧力(低圧圧力の一定倍率)と吐出圧力(高圧圧力)との何れかに自動的に切り換わることになる。
−実施形態の変形例1−
図10(A)に示す変形例1のシールリング(1)は、周方向における任意の位置で分断して形成された第1端部(61)と第2端部(62)とを備えている。つまり、上記第1端部(61)は、シールリング(1)の一端側の一端部(61)を構成し、上記第2端部(62)は、シールリング(1)の他端側の他端部(62)を構成している。そして、この一端部(61)及び他端部(62)の側面同士が互いに周方向にスライド自在に重なり合うことにより、上記シールリング(1)が径方向へ拡縮自在となるように構成されている。なお、上記一端部(61)及び他端部(62)の側面同士が重なり合う部分が、上記シールリング(1)の重合部(60)を構成する。なお、上記一端部(61)及び他端部(62)の側面同士がスライドするスライド面(63)は、該シールリング(1)の上面(2c)から外周面(2b)へ亘る斜面である。こうすることで、シールリング(1)が分断しやすくなり、上記シールリング(1)の製作が容易となる。
ここで、図10(B)に示すように、上記シールリング(1)が縮径したときに、上記一端部(61)の対向面と上記他端部(62)の端面との間に隙間部(3)が形成される。そして、この隙間部(3)が、上記実施形態における上記シールリング(1)の連通部(3)を構成する。このように、シールリング(1)の重合部(60)に連通部(3)を形成することができ、この連通部(3)を重合部(60)以外の箇所に形成する場合に比べて、上記連通部(3)を容易に形成することができる。
そして、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が低い場合には、図11(A)に示すように、上記シールリング(1)が拡径し、該シールリング(1)における外周側のシール面(2e)が背圧空間部(56)及び流体通路(4)の間をシールする。これにより、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)への冷媒流れが阻止される。
一方、高圧空間部(54)の圧力に対して背圧空間部(56)の圧力が高い場合には、図11(B)に示すように、上記シールリング(1)が上記リング溝部(5)の内周壁(6a)に当接するまで上記シールリング(1)が縮径し、該シールリング(1)における内周側のシール面(2f)が高圧空間部(54)及び流体通路(4)の間を部分的にシールする。ここで、上記シールリング(1)の隙間部(3)が、上記内周側のシール面(2f)でシールされない部分であり、この隙間部(3)を通じて、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒流れが許容される。その他の構成、作用および効果は、上記実施形態と同じである。
−実施形態の変形例2−
この変形例2のシールリング(1)は、最小縮径時における内周面(2a)の直径が上記リング溝部(5)の内周壁(6a)の直径よりも大きく、且つ最小縮径時における外周面(2b)の直径が上記リング溝部(5)の外周壁(6b)の直径よりも小さく形成されている。
この変形例2では、上記空気調和装置において、上記冷媒回路(70)における高圧ライン(71a)の圧力が、中間位置の圧縮室(31)の圧力よりも高い場合には、上記中間位置の圧縮室(31)に連通する背圧空間部(56)の圧力よりも、上記高圧ライン(71a)に連通する高圧空間部(54)の圧力の方が大きい。したがって、上記実施形態と同様に、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の外周壁(6b)に当接するまで拡径する。そして、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の外周壁(6b)に当接したときに、上記シールリング(1)における外周側のシール面(2e)が背圧空間部(56)及び流体通路(4)の間をシールする。これにより、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)への冷媒流れが阻止される。
一方、上記冷媒回路(70)の運転状態によって、上記冷媒回路(70)における高圧ライン(71a)の圧力が、中間位置の圧縮室(31)の圧力よりも低くなることがある。この場合に、上記流体通路(4)には背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒流れが生じようとする。このとき、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒の圧力が上記シールリング(1)に作用し、該シールリング(1)が縮径するが、図12に示すように、該シールリング(1)は上記リング溝部(5)の内周壁(6a)に当接するまで縮径しないようになっている。これにより、上記シールリング(1)が高圧空間部(54)及び流体通路(4)の間をシールせずに、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒流れが許容される。このように、背圧空間部(56)の圧力が高圧空間部(54)の圧力よりも高くなったときに、上記流体通路(4)を開放することができる。
以上より、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも高くならないようにすることができ、可動スクロール(35)に作用する固定スクロール(40)への押付力が過剰にならないようにすることができる。その他の構成、作用および効果は、上記実施形態と同じである。
−実施形態の変形例3−
上記実施形態では、上記シールリング(1)に連通部(3)が形成されていたが、この変形例3では、図13(A)、図13(B)に示すように、上記シールリング(1)に代えて、上記リング溝部(5)に連通部(8)が形成されている。具体的に、上記リング溝部(5)の内周壁(6a)は、縮径したシールリング(1)が当接する部分がある。そして、上記内周壁(6a)には、この当接部分を矩形状に切り欠いた切欠部(8)が形成されている。この切欠部(8)が、上記リング溝部(5)の連通部(8)を構成する。
この変形例3では、上記空気調和装置において、上記冷媒回路(70)における高圧ライン(71a)の圧力が、中間位置の圧縮室(31)の圧力よりも高い場合には、上記中間位置の圧縮室(31)に連通する背圧空間部(56)の圧力よりも、上記高圧ライン(71a)に連通する高圧空間部(54)の圧力の方が大きい。したがって、上記実施形態と同様に、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の外周壁(6b)に当接するまで拡径する。そして、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の外周壁(6b)に当接したときに、上記シールリング(1)における外周側のシール面(2e)が背圧空間部(56)及び流体通路(4)の間をシールする。これにより、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)への冷媒流れが阻止される。
一方、上記冷媒回路(70)の運転状態によって、上記冷媒回路(70)における高圧ライン(71a)の圧力が、中間位置の圧縮室(31)の圧力よりも低くなることがある。この場合に、上記流体通路(4)には背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒流れが生じようとする。このとき、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒の圧力が上記シールリング(1)に作用し、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の内周壁(6a)に当接するまで縮径する。そして、上記シールリング(1)がリング溝部(5)の内周壁(6a)に当接したときに、上記シールリング(1)が高圧空間部(54)及び流体通路(4)の間を部分的にシールする。ここで、上記リング溝部(5)の切欠部(8)が、上記シールリング(1)でシールされない部分であり、図14に示すように、この切欠部(8)を通じて背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への流体流れが許容される。
このことから、背圧空間部(56)の圧力が高圧空間部(54)の圧力よりも高くなったときに、上記流体通路(4)を開放することができる。以上より、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも高くならないようにすることができ、可動スクロール(35)に作用する固定スクロール(40)への押付力が過剰にならないようにすることができる。その他の構成、作用および効果は、上記実施形態と同じである。
参考例1
上記実施形態では、シールリング(1)が開閉機構(1)を構成していたが、この参考例1では、リード弁(1)が開閉機構(1)を構成している。
図15に示すように、上記軸受ハウジング(50)には、該軸受ハウジング(50)の内部を上下方向に貫通する連通路(4)が形成されている。この連通路(4)は、その上端が背圧空間部(56)に開口し、下端が下部空間部(16)に開口している。この連通路(4)が流体通路(4)を構成する。そして、上記リード弁(1)は、上記連通路(4)の下端開口部を開閉するように上記軸受ハウジング(50)に取り付けられている。
この参考例1では、上記空気調和装置において、上記冷媒回路(70)における高圧ライン(71a)の圧力が、中間位置の圧縮室(31)の圧力よりも高い場合には、上記中間位置の圧縮室(31)に連通する背圧空間部(56)の圧力よりも、上記高圧ライン(71a)に連通する下部空間部(16)の圧力の方が大きい。この場合には、上記連通路(4)を通じて下部空間部(16)の冷媒が背圧空間部(56)へ流れようとする。このとき、下部空間部(16)から背圧空間部(56)へ流れようとする冷媒の圧力が上記リード弁(1)に作用し、該リード弁(1)が上記連通路(4)の下端開口部を閉じる。これにより、高圧空間部(54)から背圧空間部(56)への冷媒流れが阻止される。
一方、上記冷媒回路(70)の運転状態によって、上記冷媒回路(70)における高圧ライン(71a)の圧力が、中間位置の圧縮室(31)の圧力よりも低くなることがある。そして、上記高圧ライン(71a)に連通する下部空間部(16)の圧力が、上記中間位置の圧縮室(31)に連通する背圧空間部(56)の圧力よりも小さくなった場合には、上記連通路(4)に、背圧空間部(56)から下部空間部(16)への冷媒流れが生じようとする。このとき、背圧空間部(56)から下部空間部(16)への冷媒の圧力が上記リード弁(1)に作用し、該リード弁(1)が上記連通路(4)の下端開口部を開く。これにより、背圧空間部(56)から下部空間部(16)への冷媒流れが許容される。このことから、背圧空間部(56)の圧力が下部空間部(16)の圧力よりも高くなったときに、上記流体通路(4)を開放することができる。
以上より、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも高くならないようにすることができ、可動スクロール(35)に作用する固定スクロール(40)への押付力が過剰にならないようにすることができる。その他の構成、作用および効果は、上記実施形態と同じである。
参考例2
図16に示すように、上記固定スクロール(40)には、上記吐出室(46)の内面と上記固定スクロール(40)の外面との間を貫通する第1連通路(4a)が形成されている。この第1連通路(4a)の一端は上記吐出室(46)に開口し、他端は上記上部空間部(15)に開口している。また、上記軸受ハウジング(50)には、上記背圧空間部(56)の内面と上記軸受ハウジング(50)の上端面との間を連通する第2連通路(4b)が形成されている。この第2連通路(4b)の一端は上記背圧空間部(56)に開口し、他端は上記上部空間部(15)に開口している。この第1連通路(4a)と第2連通路(4b)とが流体通路(4)を構成する。
そして、この第1連通路(4a)における吐出室(46)側の開口部を開閉するリード弁(1)が、上記吐出室(46)の内部に取り付けられている。一方、第2連通路(4b)にはリード弁(1)が設けられていない。このため、上記背圧空間部(56)及び上記上部空間部(15)は、常に同じ圧力である。
この参考例2では、上記空気調和装置において、上記冷媒回路(70)における高圧ライン(71a)の圧力が、中間位置の圧縮室(31)の圧力よりも高い場合には、上記中間位置の圧縮室(31)に連通する上部空間部(15)の圧力よりも、上記高圧ライン(71a)に連通する吐出室(46)の圧力の方が大きい。この場合には、上記第1連通路(4a)を通じて吐出室(46)の冷媒が上部空間部(15)へ流れようとする。このとき、吐出室(46)から上部空間部(15)へ流れようとする冷媒の圧力が上記リード弁(1)に作用し、該リード弁(1)が閉じる。これにより、吐出室(46)から上部空間部(15)への冷媒流れが阻止されて、上記吐出室(46)の冷媒が背圧空間部(56)へ流れなくなる。
一方、上記冷媒回路(70)の運転状態によって、上記冷媒回路(70)における高圧ライン(71a)の圧力が、中間位置の圧縮室(31)の圧力よりも低くなることがある。そして、上記高圧ライン(71a)に連通する吐出室(46)の圧力が、上記中間位置の圧縮室(31)に連通する背圧空間部(56)の圧力よりも小さくなった場合には、上記背圧空間部(56)の流体が上記第2連通路(4b)を通じて上部空間部(15)へ流れ、該上部空間部(15)から上記第1連通路(4a)を通じて吐出室(46)へ流れようとする。このとき、上記第1連通路(4a)では、上記上部空間部(15)から吐出室(46)へ流れようとする冷媒の圧力が上記リード弁(1)に作用し、上記第1連通路(4a)の吐出室(46)側の開口部が開かれる。これにより、上記上部空間部(15)から吐出室(46)への流体流れが許容されて、背圧空間部(56)の流体が吐出室(46)へ流れる。
以上より、上記背圧空間部(56)の圧力が上記吐出室(46)の圧力よりも高くならないようにすることができ、可動スクロール(35)に作用する固定スクロール(40)への押付力が過剰にならないようにすることができる。その他の構成、作用および効果は、上記実施形態と同じである。
《その他の実施形態および参考例
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、上記シールリング(1)の上面(2c)から下面(2d)へ亘って切り欠かれている。しかし、これに限定される必要はなく、例えば、図17(A)に示すように、上記シールリング(1)の内周面(2a)から下面(2d)へ亘って斜めに切り欠かれていてもよい。また、図17(B)に示すように、上記シールリング(1)の内周面(2a)から下面(2d)へ亘って直角に切り欠かれていてもよい。
なお、これらの切欠部(3)における内周面(2a)側の切欠き位置は、上記リング溝部(5)における内周壁(6a)の上端よりも高い位置にする。こうすることで、上記シールリング(1)が縮径した場合でも、上記切欠部(3)を介して上記高圧空間部(54)と上記背圧空間部(56)とを連通することができる。これにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態の変形例1では、上記シールリング(1)における重合部(60)のスライド面(63)が斜面で構成されている。しかし、これに限定される必要はなく、図18(A)、図18(B)に示すように、このスライド面が上面(2c)から外周面(2b)へ亘って形成された直角部分を有する面で構成されていてもよい。この構成においても、上記シールリング(1)が縮径したときに、該シールリング(1)の隙間部(3)を通じて、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒流れを許容することができ、変形例1と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態の変形例3では、上記リング溝部(5)における内周壁(6a)を矩形状に切り欠いている。しかし、これに限定される必要はなく、例えば、図19(A)、図19(B)に示すように、上記内周壁(6a)の上端から下端へ亘って部分的に窪ませた窪み部(8)で構成してもよい。また、図20に示すように、上記内周壁(6a)を貫通する貫通部(8)であってもよい。このように、上記内周壁(6a)に窪み部(8)や貫通部(8)を設けた場合でも、上記シールリング(1)が縮径したときに、窪み部(8)または貫通部(8)を通じて、背圧空間部(56)から高圧空間部(54)への冷媒流れを許容することができ、変形例3と同様の効果を得ることができる。
また、上記シールリング(1)等が開閉機構を構成するようにしたが、該開閉機構は、他の参考例として例えば、高圧空間部(54)と背圧空間部(56)とを連通する連通通路と、該連通通路に設けられた開閉弁と、該開閉弁の制御部とを備えて構成してもよい。この場合、上記制御部は、上記高圧空間部(54)と背圧空間部(56)との圧力を圧力センサが検出し、該圧力センサの信号に基づき、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも小さい場合に上記開閉弁を閉鎖し、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも大きい場合に上記開閉弁を開口する。
以上説明したように、本発明は、可動スクロールの背面に面する背圧空間部へ圧縮途中の流体を導入し、可動スクロールを固定スクロールに押し付けることが可能なスクロール圧縮機について有用である。
1 シールリング(開閉機構)
3 切欠部(連通部)
4 流体通路
5 リング溝部
10 スクロール圧縮機
11 ケーシング
12 胴部
15 上部空間部
16 下部空間部
20 モータ
23 駆動軸
27 給油通路
28 下部軸受部
30 圧縮機構(回転式圧縮機構)
31 圧縮室
32 吐出ポート
33 中間ポート
34 吸入ポート
35 可動スクロール
40 固定スクロール
43 外縁部
46 吐出室
50 軸受ハウジング(形成部材)
52 中空部
53 軸受部
54 高圧空間部
56 背圧空間部
60 重合部
70 冷媒回路

Claims (4)

  1. ケーシング(11)と、該ケーシング(11)に収納され、固定スクロール(40)と可動スクロール(35)とが噛み合って形成される圧縮室(31)を有する圧縮機構(30)とを備えたスクロール圧縮機であって、
    上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の吐出位置に開口する吐出ポート(32)と、
    上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の中間位置に開口する中間ポート(33)と、
    上記可動スクロール(35)の背面に面し且つ上記中間ポート(33)に連通する背圧空間部(56)が形成されるとともに、上記吐出ポート(32)に連通する高圧空間部(54)と上記背圧空間部(56)とを連通する流体通路(4)の少なくとも一部が形成され、上記ケーシング(11)内に設けられた形成部材(50)と、
    上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも小さい場合に上記流体通路(4)を閉鎖し、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも大きい場合に上記流体通路(4)を開放する開閉機構(1)とを備え、
    上記開閉機構(1)は、上記形成部材(50)の流体通路(4)に開口する凹状のリング溝部(5)に保持されるとともに該リング溝部(5)の内周壁(6a)及び外周壁(6b)の間で拡縮自在であり、且つ上記外周壁(6b)に当接する拡径位置で背圧空間部(56)と流体通路(4)との間をシールする外周側のシール面(2e)と、上記内周壁(6a)に当接する縮径位置で高圧空間部(54)と流体通路(4)との間をシールする内周側のシール面(2f)とを有するシールリング(1)で構成され、
    上記縮径位置のシールリング(1)における上記内周壁(6a)との当接面には、上記内周側のシール面(2f)でシール状態の高圧空間部(54)と上記流体通路(4)との間を連通する連通部(3)が形成されている
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 請求項1において、
    上記シールリング(1)は、周方向における任意の位置で分断して形成された該シールリング(1)の一端部(61)及び他端部(62)と、該一端部(61)及び他端部(62)の側面同士が互いに周方向にスライド自在に重なり合う重合部(60)とを有し、
    上記シールリング(1)の一端部(61)には、上記シールリング(1)における他端部(62)の端面に対して周方向に対向する対向面が形成され、
    上記シールリング(1)の連通部(3)は、該シールリング(1)が縮径位置にあるときに上記一端部(61)の対向面と上記他端部(62)の端面との間に形成される隙間部(3)である
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. ケーシング(11)と、該ケーシング(11)に収納され、固定スクロール(40)と可動スクロール(35)とが噛み合って形成される圧縮室(31)を有する圧縮機構(30)とを備えたスクロール圧縮機であって、
    上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の吐出位置に開口する吐出ポート(32)と、
    上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の中間位置に開口する中間ポート(33)と、
    上記可動スクロール(35)の背面に面し且つ上記中間ポート(33)に連通する背圧空間部(56)が形成されるとともに、上記吐出ポート(32)に連通する高圧空間部(54)と上記背圧空間部(56)とを連通する流体通路(4)の少なくとも一部が形成され、上記ケーシング(11)内に設けられた形成部材(50)と、
    上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも小さい場合に上記流体通路(4)を閉鎖し、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも大きい場合に上記流体通路(4)を開放する開閉機構(1)とを備え、
    上記開閉機構(1)は、上記形成部材(50)の流体通路(4)に開口する凹状のリング溝部(5)に保持されるとともに該リング溝部(5)の外周壁(6b)に当接して上記背圧空間部(56)と流体通路(4)との間をシールする拡径位置と、上記リング溝部(5)の内周壁(6a)及び外周壁(6b)の両方に離間して上記流体通路(4)を開放する縮径位置との間で拡縮自在なシールリング(1)で構成されている
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. ケーシング(11)と、該ケーシング(11)に収納され、固定スクロール(40)と可動スクロール(35)とが噛み合って形成される圧縮室(31)を有する圧縮機構(30)とを備えたスクロール圧縮機であって、
    上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の吐出位置に開口する吐出ポート(32)と、
    上記圧縮機構(30)に形成されて圧縮室(31)の中間位置に開口する中間ポート(33)と、
    上記可動スクロール(35)の背面に面し且つ上記中間ポート(33)に連通する背圧空間部(56)が形成されるとともに、上記吐出ポート(32)に連通する高圧空間部(54)と上記背圧空間部(56)とを連通する流体通路(4)の少なくとも一部が形成され、上記ケーシング(11)内に設けられた形成部材(50)と、
    上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも小さい場合に上記流体通路(4)を閉鎖し、上記背圧空間部(56)の圧力が上記高圧空間部(54)の圧力よりも大きい場合に上記流体通路(4)を開放する開閉機構(1)とを備え、
    上記開閉機構(1)は、上記形成部材(50)の流体通路(4)に開口する凹状のリング溝部(5)に保持されるとともに該リング溝部(5)の内周壁(6a)と外周壁(6b)との間で拡縮自在であり、且つ上記外周壁(6b)に当接する拡径位置で背圧空間部(56)と流体通路(4)との間をシールし、上記内周壁(6a)に当接する縮径位置で高圧空間部(54)と流体通路(4)との間をシールするシールリング(1)で構成され、
    上記リング溝部(5)の内周壁(6a)は、上記縮径位置のシールリング(1)が当接する当接部を有し、
    上記内周壁(6a)の当接部には、上記シールリング(1)でシール状態の高圧空間部(54)と上記流体通路(4)との間を連通する連通部(8)が形成されている
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
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