JP2017082841A - 軸受構造、及びスクロール型圧縮機 - Google Patents

軸受構造、及びスクロール型圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】軸受に対する駆動軸の片当たりを回避できるとともに、駆動軸の軸心と軸受の軸心とのずれを回避できる軸受構造、及び該軸受構造を備えたスクロール型圧縮機を提供する。【解決手段】駆動軸(11)は、軸本体(81)と、該軸本体(81)と上記軸受(51)の間に配置される筒部(82)とを有し、筒部(82)は、上記軸本体(81)と一体化される、又は該軸本体(81)に一体的に固定される固定部(83,84,93)を有し、筒部(82)の少なくとも一部は、上記軸本体(81)に沿うように弾性変形可能に構成される。【選択図】図4

Description

本発明は、軸受構造、及びスクロール型圧縮機に関する。
従来より、駆動軸と、該駆動軸を回転可能に支持する軸受とを備えた軸受構造が知られており、流体機械等に広く適用されている。
例えば特許文献1には、スクロール型圧縮機に適用される軸受構造が開示されている。この軸受構造では、同文献の図9に示すように、駆動軸(クランク軸)の外側に円筒状ブッシュが嵌合し、この円筒状ブッシュの外側に軸受が設けられる。この軸受構造では、圧縮機の圧縮荷重等の影響により駆動軸が傾いたとしても、円筒状ブッシュと軸受の平行状態が保たれる。これにより軸受に対し、駆動軸(厳密には円筒状ブッシュ)が片当たりすることが回避され、軸受の摩耗や焼き付きを防止している。
特開平8−42467号公報
特許文献1の軸受構造では、駆動軸に円筒状ブッシュを嵌合させる構成としているため、駆動軸と円筒状ブッシュの間に隙間が形成されてしまう。このため、この隙間の分だけ駆動軸の軸心と軸受の軸心がずれてしまうことがある。
特に、スクロール型圧縮機では、実質的には、駆動軸の軸心の位置が可動スクロールの旋回中心の位置を決定し、軸受の軸心が固定スクロールの中心の位置を決定付ける。このため、駆動軸及び軸受の軸心がずれてしまうと、固定スクロールのラップと可動スクロールのラップとの隙間が広くなる恐れがある。この結果、圧縮室の流体が隙間より漏れてしまい、圧縮効率の低下を招くという問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、軸受に対する駆動軸の片当たりを回避できるとともに、駆動軸の軸心と軸受の軸心とのずれを回避できる軸受構造、及び該軸受構造を備えたスクロール型圧縮機を提供することである。
第1の発明は、駆動軸(11)と、該駆動軸(11)を回転可能に支持する軸受(51)とを備えた軸受構造を対象とし、上記駆動軸(11)は、軸本体(81)と、該軸本体(81)と上記軸受(51)の間に配置される筒部(82)とを有し、該筒部(82)は、上記軸本体(81)と一体化される、又は該軸本体(81)に一体的に固定される固定部(83,84,93)を有し、上記筒部(82)の少なくとも一部は、上記軸本体(81)に沿うように弾性変形可能に構成されることを特徴とする。
第1の発明では、軸本体(81)と軸受(51)との間に筒部(82)が設けられ、該筒部(82)が軸受(51)に回転可能に支持される。筒部(82)の固定部(83,84,93)は、軸本体(81)と一体化される、又は軸本体(81)に一体的に固定される。これにより、軸本体(81)と筒部(82)との間には実質的に隙間が形成されない。よって、従来例のように、このような隙間に起因して軸本体(81)の軸心と筒部(82)の軸心とがずれてしまうことはない。
筒部(82)は、駆動軸(11)が撓んだ際、駆動軸(11)と軸受(51)との片当たりを回避するように変形可能に構成される。具体的に、駆動軸(11)の回転に伴い軸本体(81)が径方向外方に撓むと、軸本体(81)が筒部(82)とともに傾き、筒部(82)と軸受(51)とが接触する。この際、筒部(82)は軸受(51)に沿うように変形するため、筒部(82)と軸受(51)との接触面積が増大する。この結果、筒部(82)が軸受(51)に片当たり(線接触)することを回避できる。
第2の発明は、第1の発明において、上記軸受(51)の少なくとも一部は、上記筒部(82)に沿うように弾性変形可能に構成されることを特徴とする。
第2の発明では、駆動軸(11)の撓みに伴い筒部(82)と軸受(51)とが接触すると、軸受(51)が筒部(82)の外周面に沿うように変形する。これにより、筒部(82)と軸受(51)との接触面積が更に増大する。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記筒部(82)は、上記固定部(83,84,93)よりも薄肉に形成され、弾性変形可能に構成される薄肉部(85)を有することを特徴とする。
第3の発明では、筒部(82)の固定部(83,84,93)が、軸本体(81)と一体化され、又は軸本体(81)と一体的に固定される。筒部(82)には、固定部(83,84,93)よりも薄肉の薄肉部(85)が形成され、この薄肉部(85)が弾性変形可能に構成される。これにより、筒部(82)では、比較的簡易な加工により、弾性変形可能な部分を構成することができる。
第4の発明は、第3の発明において、上記薄肉部(85)は、筒部(82)の軸方向の両端の間の中間部分に形成され、上記固定部(83,84,93)は、上記薄肉部(85)を挟んで軸方向の両側にそれぞれ形成されることを特徴とする。
第4の発明では、筒部(82)の軸方向の両端に固定部(83,84,93)がそれぞれ形成され、各固定部(83,84,93)が軸本体(81)に一体となる又は一体的に固定される。これにより、筒部(82)と軸本体(81)の連結部の取付強度が増大する。各固定部(83,84,93)の間に薄肉部(85)を形成することで、筒部(82)の中間部分が弾性変形可能となる。
第5の発明は、第4の発明において、上記駆動軸(11)には、上記薄肉部(85)と上記軸本体(81)との間の隙間(87)に潤滑油を供給する給油路(18)が形成されることを特徴とする。
第5の発明では、駆動軸(11)の給油路(18)を流れた潤滑油が、薄肉部(85)と軸本体(81)との間の隙間(87)に流入する。これにより、この隙間(87)に潤滑油を貯めることができ、この潤滑油を所定の摺動部へ供給できる。
第6の発明は、固定スクロール(60)と可動スクロール(70)とを有する圧縮機構(40)を備えたスクロール圧縮機を対象とし、請求項1乃至5のいずれか1つの発明の軸受構造(80)を有することを特徴とする。
第6の発明では、スクロール型圧縮機に第1乃至第5のいずれか1つの発明の軸受構造(80)が適用される。スクロール型圧縮機において、駆動軸(11)の軸心と軸受(51)の軸心とがずれてしまうと、固定スクロール(60)と可動スクロール(70)の相対的な位置が、所定の設計値からずれてしまう。すると、固定スクロール(60)と可動スクロール(70)との各ラップ間の隙間が広くなり、圧縮室から流体が漏れてしまうおそれがある。これに対し、本発明の軸受構造(80)では、上述のように駆動軸(11)の軸心と軸受(51)の軸心とがずれにくいため、圧縮機構(40)での流体の漏れを防止できる。
スクロール型圧縮機では、圧縮機構(40)の圧縮荷重に起因して駆動軸(11)に径方向の力が作用しやすく、これに伴い駆動軸(11)が径方向に傾き易い。これに対し、本発明の軸受構造(80)では、駆動軸(11)が傾いても、軸本体(81)と筒部(82)とを面接触させることができる。従って、軸受(51)に対して駆動軸(11)が片当たりすることを回避できる。
第1の発明では、筒部(82)を軸本体(81)に一体化する、又は一体的に固定することで、筒部(82)と軸本体(81)との間の隙間を実質的になくすことができる。これにより、駆動軸(11)の軸心と軸受(51)の軸心とのずれを抑制できる。この結果、圧縮機構(40)における流体の漏れを防止でき、圧縮機構(40)の圧縮効率の低下を防止できる。
筒部(82)は弾性変形可能に構成されるので、駆動軸(11)が撓んだ際、筒部(82)と軸受(51)との接触面積が大きくなる。特に、第2の発明では、軸受(51)も弾性変形可能に構成されるので、筒部(82)と軸受(51)との接触面積が更に大きくなる。これにより、軸受(51)に作用する面圧を低下できるため、軸受(51)の摩耗や焼き付きを防止でき、ひいては信頼性の高い軸受構造を提供できる。
第3の発明では、筒部(82)に固定部(83,84,93)及び薄肉部(85)を形成することで、筒部(82)を軸本体(81)に一体的に固定でき、且つ薄肉部(85)において弾性変形可能な構造を容易に成形できる。
第4の発明では、例えば筒部(82)の中間部分に環状の溝を切ることで、軸方向の両端が軸本体(81)と連結でき、且つ軸方向の中間部分が弾性変形可能な筒部(82)を容易に成形できる。特に第5の発明では、筒部(82)の中間部分と軸本体(81)との間の隙間(87)を、潤滑油を貯留するための貯留空間として利用できる。
第6の発明では、駆動軸(11)が軸受(51)に片当たりすることを防止でき、信頼性の高いスクロール型圧縮機を提供できる。また、駆動軸(11)の軸心と軸受(51)の軸心のずれを防止できるため、固定スクロール(60)と可動スクロール(70)の間の隙間を小さくできる。この結果、圧縮機構(40)における流体の漏れを防止でき、圧縮機構(40)の圧縮効率の低下を防止できる。
図1は、実施形態1のスクロール型圧縮機の縦断面図である。 図2は、実施形態1のスクロール型圧縮機の要部の縦断面図である。 図3は、実施形態1の軸受構造の概略構成図であり、駆動軸が撓んでいない状態を表したものである。 図4は、実施形態1の軸受構造の概略構成図であり、駆動軸が撓んだ状態を模式的に表したものである。 図5は、実施形態1の変形例の軸受構造の概略構成図である。 図6は、実施形態2の軸受構造の概略構成図であり、駆動軸が撓んでいない状態を表したものである。 図7は、実施形態2の軸受構造の概略構成図であり、駆動軸が撓んだ状態を表したものである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
実施形態1の軸受構造(80)は、スクロール型圧縮機(10)(以下、単に圧縮機(10)ともいう)に適用される。圧縮機(10)は、蒸気圧縮式冷凍サイクルの冷媒回路に設けられ、流体である冷媒を圧縮するものである。冷媒回路では、圧縮機(10)で圧縮した冷媒が、凝縮器で凝縮し、減圧機構で減圧され、蒸発器で蒸発し、圧縮機(10)に吸入される。
図1及び図2に示すように、圧縮機(10)は、ケーシング(20)と、該ケーシング(20)に収納された電動機(30)及び圧縮機構(40)とを備えている。ケーシング(20)は、縦長の円筒状に形成され、密閉ドーム式に構成されている。
電動機(30)は、ケーシング(20)に固定された固定子(31)と、該固定子(31)の内側に配置された回転子(32)とを備えている。回転子(32)は、駆動軸(11)が貫通し、駆動軸(11)に固定されている。
ケーシング(20)の底部には、潤滑油が貯留される油溜部(21)が形成される。ケーシング(20)の上部には、吸入管(12)が貫通される。ケーシング(20)の中央部には、吐出管(13)が貫通される。
ケーシング(20)には、電動機(30)の上方に配置されたハウジング(50)が固定される。ハウジング(50)の上方には、圧縮機構(40)が配置される。吐出管(13)の流入端は、電動機(30)とハウジング(50)との間に位置している。
駆動軸(11)は、ケーシング(20)の中心軸に沿って上下方向に延びている。駆動軸(11)は、主軸(14)と、主軸(14)の上端に連結される偏心軸(クランク軸)(15)とを有している。
主軸(14)は、該主軸(14)の下端に形成される下軸部(16)と、該主軸(14)の上端に形成される上軸部(17)とを有している。下軸部(16)は、下部支持部材(22)の下部軸受(25)に回転可能に支持される。上軸部(17)は、ハウジング(50)の上部軸受(51)に回転可能に支持される。
圧縮機構(40)は、ハウジング(50)の上面に固定される固定スクロール(60)と、固定スクロール(60)に噛合する可動スクロール(70)とを備えている。つまり、可動スクロール(70)は、固定スクロール(60)とハウジング(50)との間に配置され、ハウジング(50)に設置されている。
ハウジング(50)には、環状部(52)と凹部(53)とが形成される。環状部(52)は、ハウジング(50)の外周部に形成される。凹部(53)は、ハウジング(50)の中央上部に形成され、その中央が凹んだ皿状に形成される。凹部(53)の下側には、上部軸受(51)が形成される。
ハウジング(50)は、ケーシング(20)の内部に圧入により固定される。つまり、ケーシング(20)の内周面とハウジング(50)の環状部(52)の外周面とは、全周に亘って気密に密着している。ハウジング(50)は、ケーシング(20)の内部を、圧縮機構(40)が収納される第1空間(23)と、電動機(30)が収納される第2空間(24)とに仕切っている。
固定スクロール(60)は、鏡板(61)と、この鏡板(61)の正面(図1及び図2における下面)の外縁に立設する略筒状の外縁部(63)と、該鏡板(61)における外縁部(63)の内部に立設する渦巻き状(インボリュート状)のラップ(62)とを備えている。鏡板(61)は、外周側に位置してラップ(62)と連続的に形成されている。ラップ(62)の先端面と外縁部(63)の先端面とは略面一に形成されている。また、固定スクロール(60)は、ハウジング(50)に固定されている。
可動スクロール(70)は、鏡板(71)と、この鏡板(71)の正面(図1及び図2における上面)に形成された渦巻き状(インボリュート状)のラップ(72)と、鏡板(71)の背面中心部に形成されたボス部(73)とを備えている。ボス部(73)は、駆動軸(11)の偏心部(15)が挿入され、駆動軸(11)が連結されている。ボス部(73)の内周部分には、クランク軸受(74)が構成される。
圧縮機構(40)では、固定スクロール(60)と可動スクロール(70)との間に冷媒(流体)が流入する流体室(S)が形成される。可動スクロール(70)は、ラップ(72)が固定スクロール(60)のラップ(62)に噛合するように配設されている。固定スクロール(60)の外縁部(63)には、吸入ポート(64)が形成される(図3を参照)。吸入ポート(64)には、吸入管(12)の下流端が接続されている。
流体室(S)は、吸入室(S1)と圧縮室(S2)とに区画される。つまり、固定スクロール(60)の外縁部(63)の内周面と、可動スクロール(70)のラップ(72)の外周面とが実質的に接触すると、この接触部を挟んで吸入室(S1)と圧縮室(S2)とが区画される。吸入室(S1)は、低圧の冷媒が吸入される空間を構成する。吸入室(S1)は、吸入ポート(64)と連通し、圧縮室(S2)と遮断される。圧縮室(S2)は、低圧の冷媒を圧縮する空間を構成する。圧縮室(S2)は、吸入室(S1)と遮断される。
固定スクロール(60)の鏡板(61)の中央には、吐出ポート(65)が形成される。固定スクロール(60)の鏡板(61)の背面(図1及び図2における上面)には、吐出ポート(65)が開口する高圧チャンバ(66)が形成される。高圧チャンバ(66)は、固定スクロール(60)の鏡板(61)及びハウジング(50)に形成された通路(図示省略)を介して第2空間(24)に連通している。圧縮機構(40)で圧縮された高圧冷媒は第2空間(24)に流出する。従って、ケーシング(20)の内部では、第2空間(24)が高圧雰囲気に構成されている。
本実施形態の圧縮機構(40)は、固定スクロール(60)のラップ(62)と可動スクロール(70)のラップ(72)とが非対称な形状となる、非対称渦巻き式に構成される。具体的に、圧縮機構(40)では、可動スクロール(70)のラップ(72)の渦巻きの全長が、固定スクロール(60)のラップ(62)の渦巻きの全長よりも大きくなっている。
駆動軸(11)の内部には、駆動軸(11)の下端から上端に亘って上下方向に延びる給油路(18)が形成される。駆動軸(11)の下端部は、油溜部(21)に浸漬されている。給油路(18)は、油溜部(21)の潤滑油を下部軸受(25)及び上部軸受(51)に供給するとともに、この潤滑油をボス部(73)と駆動軸(11)との摺動面に供給する。給油路(18)は、駆動軸(11)の上端面に開口し、潤滑油を駆動軸(11)の上方に供給する。
ハウジング(50)の環状部(52)には、内周部の上面にシール部材(43)が設けられる。シール部材(43)の内側には、高圧空間である背圧部(42)が形成される。シール部材(43)の外側には、中間圧空間である中間圧部(44)が形成される。つまり、背圧部(42)は、主としてハウジング(50)の凹部(53)により構成される。凹部(53)は、可動スクロール(70)のボス部(73)の内部を介して駆動軸(11)の給油路(18)に連通している。背圧部(42)には、圧縮機構(40)の吐出圧力に相当する高圧圧力が作用する。背圧部(42)は、この高圧圧力により、可動スクロール(70)を固定スクロール(60)に押し付けている。
中間圧部(44)は、可動側圧力部(44a)と固定側圧力部(44b)とを含んでいる。可動側圧力部(44a)は、可動スクロール(70)の鏡板(71)のうち外周側寄りの部位の背面に形成されている。可動側圧力部(44a)は、背圧部(42)の外側に形成され、中間圧力により、可動スクロール(70)を固定スクロール(60)に押し付けている。
固定側圧力部(44b)は、第1空間(23)における固定スクロール(60)の外側に形成される。固定側圧力部(44b)は、固定スクロール(60)の鏡板(61)の外縁部(63)とケーシング(20)との間の隙間を通じて可動側圧力部(44a)と連通している。
ハウジング(50)の上部には、オルダム継手(図示省略)が設けられる。オルダム継手は、可動スクロール(70)の自転阻止部材を構成している。
〈軸受構造〉
本発明に係る軸受構造(80)は、主軸(14)の上軸部(17)と、該上軸部(17)に対応する軸受((上部軸受(51))によって構成される。なお、以下に説明する全ての例の軸受構造は、偏心部(15)及びクランク軸受(74)に適用できるし、下軸部(16)及び下部軸受(25)にも適用できる。
図3に模式的に示すように、上軸部(17)は、軸本体(81)と筒部(82)とで構成される。軸本体(81)は、上軸部(17)の主要な部分であり、円柱状の本体を構成している。筒部(82)は、軸方向の両端が開口する略円筒状に形成される。本実施形態の筒部(82)は、軸本体(81)と別部材で構成され、軸本体(81)と一体となるように該軸本体(81)に固定される。本実施形態の筒部(82)は、圧入によって軸本体(81)に固定される。筒部(82)は、焼き嵌めによって軸本体(81)に固定されてもよい。筒部(82)は、軸本体(81)と一体化される(軸本体(81)と同一部材となる)構成であってもよい。
筒部(82)は、2つの固定部(83,84)と、該2つの固定部(83,84)の間に形成される薄肉部(85)とを有している。2つの固定部(83,84)は、下部固定部(83)と上部固定部(84)とで構成される。
下部固定部(83)は、筒部(82)の一端部(下端部)に形成される。下部固定部(83)は、略円筒状に形成され、その内周縁部が軸本体(81)に接している。下部固定部(83)の内周面は、軸本体(81)と平行な面状に形成される。軸本体(81)に固定される前の状態の下部固定部(83)の内径は、軸本体(81)の外径よりも僅かに小さい。軸本体(81)に下部固定部(83)を挿通することで、下部固定部(83)が軸本体(81)に密に固定される。下部固定部(83)の下端は、上軸部(17)の下端と概ね同じ高さにある。下部固定部(83)の上端は、上軸部(17)の上下の中央部近傍の高さにある。
上部固定部(84)は、筒部(82)の他端部(上端部)に形成される。上部固定部(84,93)は、径方向内方へ突出し、軸本体(81)に接している。上部固定部(84)の内周面は、軸本体(81)と平行な面状に形成される。軸本体(81)に固定される前の状態の上部固定部(84)の内径は、軸本体(81)の外径よりも僅かに小さい。軸本体(81)に上部固定部(84)を挿通することで、上部固定部(84)が軸本体(81)に密に固定される。上部固定部(84)の軸方向長さは、下部固定部(83)の軸方向長さよりも短い。
筒部(82)の内周部(82a)には、2つの固定部(83,84)の間に中央溝(86)が形成される。中央溝(86)は、筒部(82)の内周面において、軸本体(81)の軸周りに形成される。中央溝(86)は、筒部(82)の軸方向の中央部から該筒部(82)の上端近傍に亘って形成される。中央溝(86)は、縦断面が略円弧状の底面を有している。中央溝(86)の内部には、環状の隙間(空隙部(87))が形成される。
筒部(82)には、中央溝(86)を形成することにより、筒部(82)の軸方向の中間部分に薄肉部(85)が形成される。薄肉部(85)は、略円筒状に形成され、軸本体(81)と離れている。薄肉部(85)は、固定部(83,84,93)よりも径方向の厚みが小さい薄肉に形成される。これにより、薄肉部(85)は、弾性変形可能な変形部を構成する。このように薄肉部(85)を変形可能とすることで、上軸部(17)が上部軸受(51)に片当たりすることが抑制される。
軸本体(81)と筒部(82)とを別体に構成する場合、軸本体(81)は、鉄鋼であることが好ましく、炭素鋼であることがより好ましく、更にはS45C材料で構成されることが好ましい。これに対し、筒部(82)は、弾性変形可能な材料(例えば樹脂材料)であることが好ましい。
軸本体(81)は、筒部(82)よりも弾性係数が高い材料であることが好ましい。軸本体(81)の弾性係数を大きくすることで、駆動軸(11)の撓みを抑制できる。筒部(82)、又は筒部(82)のうち少なくとも外周部は、軸本体(81)よりも摺動性の高い材料であることが好ましい。筒部(82)の摺動性を高くすることで、筒部(82)と上部軸受(51)の摺動抵抗を低減でき、ひいてはこれらの摺動部分の摩耗を抑制できる。
上部軸受(51)は、筒部(82)を介して軸本体(81)を回転可能に支持する。上部軸受(51)と筒部(82)の間には、油膜(O)が形成される。この油膜(O)は、給油路(18)より供給された油によって構成される。
図3に示すように、上部軸受(51)の上側には、弾性溝(54)が形成される。弾性溝(54)は、筒部(82)の軸周りに形成される円環状の溝である。弾性溝(54)は、上部軸受(51)の上端部の弾性変形を許容するための空間を形成する。つまり、筒部(82)が径方向外方へ傾く、あるいは径方向外方へ変形すると、上部軸受(51)は弾性溝(54)に対応する部分が、筒部(82)に沿うように弾性変形する(図4を参照)。
−運転動作−
圧縮機(10)の基本的な動作について説明する。
電動機(30)を作動させると、圧縮機構(40)の可動スクロール(70)が回転駆動する。可動スクロール(70)は、自転阻止部材によって自転を阻止されているので、駆動軸(11)の軸心を中心に偏心回転のみを行う。可動スクロール(70)が偏心回転すると、流体室(S)が吸入室(S1)と圧縮室(S2)とに区画される。固定スクロール(60)のラップ(62)と可動スクロール(70)のラップ(72)との間には、複数の圧縮室(S2)が形成される。可動スクロール(70)が偏心回転すると、これらの圧縮室(S2)が中心(吐出ポート(65))に徐々に近づいていくとともに、これらの圧縮室(S2)の容積が小さくなっていく。これにより、各圧縮室(S2)では、冷媒が圧縮されていく。
最小の容積となった圧縮室(S2)が吐出ポート(65)に連通すると、圧縮室(S2)の高圧のガス冷媒が吐出ポート(65)を介して高圧チャンバ(66)に吐出される。高圧チャンバ(66)の高圧の冷媒ガスは、固定スクロール(60)及びハウジング(50)に形成された各通路を経由して第2空間(24)に流出する。第2空間(24)の高圧のガス冷媒は、吐出管(13)を介して、ケーシング(20)の外部へ吐出される。
−軸受構造の作用−
本実施形態に係る軸受構造(80)の作用について説明する。
上記のように圧縮機構(40)で冷媒が圧縮されると、圧縮室(S2)ではラジアル方向の圧縮荷重が生じる。これに伴い、駆動軸(11)にモーメント力が作用し、駆動軸(11)が径方向に撓むことがある。
図3の状態の上軸部(17)の軸本体(81)が図4に示す状態まで撓んだとする。なお、図4は軸本体(81)の撓み量を誇張して図示している。すると、軸本体(81)の軸心は上部軸受(51)の軸心に対して傾いた状態となる。
筒部(82)の中間部には薄肉部(85)が形成され、この薄肉部(85)は弾性変形可能に構成される。このため、筒部(82)が上部軸受(51)に接すると、筒部(82)は上部軸受(51)に沿うように変形する。一方、上部軸受(51)の上端部は、弾性溝(54)により弾性変形可能に構成される。このため、筒部(82)が上部軸受(51)に接すると、上部軸受(51)も筒部(82)に沿うように変形する。
このように、筒部(82)及び上部軸受(51)の接触部がそれぞれ変形すると、筒部(82)及び上部軸受(51)の接触面積が増大する。これにより、上部軸受(51)の面圧が小さくなり、上部軸受(51)の摩耗や焼き付きを抑制できる。
加えて、本実施形態の軸受構造(80)では、駆動軸(11)(軸本体(81))の軸心と上部軸受(51)の軸心とが径方向にずれてしまうことを防止できる。つまり、筒部(82)の軸方向の両端には、軸本体(81)に圧入される2つの固定部(83,84)が形成され、筒部(82)が軸本体(81)に一体化される。例えば軸本体(81)に対し筒部(82)が遊嵌する構成では、軸本体(81)と筒部(82)の間に筒状の隙間が形成されてしまう。このため、軸本体(81)に径方向の力が作用すると、軸本体(81)と筒部(82)の相対位置が変化し、ひいては駆動軸(11)の軸心と上部軸受(51)の軸心とがずれてしまう。すると、圧縮機構(40)では、固定スクロール(60)と可動スクロール(70)の相対位置もずれてしまい、両者のスクロール(60,70)の間の隙間より冷媒が漏れ、圧縮効率の低下を招くという問題が生じる。
これに対し、本実施形態では、筒部(82)が軸本体(81)に固定されるため、筒部(82)と軸本体(81)の径方向の相対位置が変化してしまうことが実質的にない。従って、このことに起因して駆動軸(11)の軸心と上部軸受(51)の軸心とがずれてしまうこともない。この結果。本実施形態では、上述のような圧縮効率の低下を防止できる。
−実施形態1の効果−
実施形態1では、筒部(82)を軸本体(81)に一体化する、又は一体的に固定することで、筒部(82)と軸本体(81)との間の隙間を実質的になくすことができる。これにより、駆動軸(11)の軸心と軸受(51)の軸心とのずれを抑制できる。この結果、圧縮機構(40)における流体の漏れを防止でき、圧縮機構(40)の圧縮効率の低下を防止できる。
筒部(82)は弾性変形可能に構成されるので、駆動軸(11)が撓んだ際、筒部(82)と上部軸受(51)との接触面積が大きくなる。また、上部軸受(51)も弾性変形可能に構成されるので、筒部(82)と上部軸受(51)との接触面積が更に大きくなる。これにより、上部軸受(51)に作用する面圧を低下できるため、上部軸受(51)の摩耗や焼き付きを防止でき、ひいては信頼性の高い軸受構造を提供できる。
筒部(82)に2つの固定部(83,84,93)及び薄肉部(85)を形成することで、筒部(82)を軸本体(81)と一体的に固定でき、且つ薄肉部(85)において弾性変形可能な構造を容易に成形できる。具体的には、筒部(82)の中間部分に環状の中央溝(86)を切ることで、2つの固定部(83,84)と、1つの薄肉部(85)とを容易に成形できる。これにより、筒部(82)の軸方向の両端が軸本体(81)に強固に固定され、かつ筒部(82)の軸方向の中間部分を確実に弾性変形させることができる。
《実施形態1の変形例》
図5に示す変形例は、上軸部(17)(軸本体(81))及び軸受(上部軸受(51))の構成が上記実施形態1と異なる。
駆動軸(11)の給油路(18)は、1本の主流路(18a)と、1本の分流路(18b)とを含んでいる。主流路(18a)は、駆動軸(11)の軸本体(81)の内部を軸方向に貫通している。分流路(18b)は、軸本体(81)の内部に形成される。分流路(18b)の始端は主流路(18a)に連通し、分流路(18b)の終端は空隙部(87)に向かって開口している。つまり、給油路(18)は、空隙部(87)と連通し、該空隙部(87)へ潤滑油を供給するように構成される。
筒部(82)には、空隙部(87)と連通する油流出路(86a)が形成される。図5の例の油流出路(86a)は、薄肉部(85)の軸方向の中央部に形成される。油流出路(86a)の始端は空隙部(87)と連通している。油流出路(86a)の終端は上部軸受(51)の内周面に向かって開口している。
この変形例では、給油路(18)を流れる潤滑油の一部が、空隙部(87)に溜まり込む。これにより、空隙部(87)は、油を貯留するための貯留空間としても機能する。空隙部(87)に溜まった油は、油流出路(86a)を介して上部軸受(51)の摺動部へと供給される。このように空隙部(87)に油を貯留できるようにすると、例えばケーシング(20)の底部の油溜部(21)の油が不足したときにも、空隙部(87)の潤滑油を用いて上部軸受(51)の潤滑を継続できる。それ以外の作用効果は、実施形態1と同様である。
《発明の実施形態2》
実施形態2の軸受構造(80)は、上記実施形態1と筒部(82)及び上部軸受(51)(以下、単に軸受ともいう)の構成が異なる。軸受構造(80)の構成について、図6及び図7を参照しながら説明する。
筒部(82)には、軸方向の両端の間の中央部に中央固定部(93)が形成される。筒部(82)の内周部(82a)には、中央固定部(93)を挟んで軸方向の両側に上部溝(94)と下部溝(95)とが形成されている。
中央固定部(93)は、筒部(82)の軸方向の両端の間の中間部分のうち、略中心位置に形成される。中央固定部(93)の内周面は、軸本体(81)と平行な面状に形成される。軸本体(81)に固定される前の状態の中央固定部(93)の内径は、軸本体(81)の外径よりも僅かに小さい。軸本体(81)に中央固定部(93)を挿通することで、中央固定部(93)が軸本体(81)に密に固定される。
上部溝(94)は、筒部(82)の内周部(82a)のうち中央固定部(93)の上側に形成される。上部溝(94)は、筒部(82)の上端部において、軸本体(81)の軸周りに形成される環状の凹部、あるいは環状の切り欠き部である。これにより、上部溝(94)と軸本体(81)との間には、略環状の上部空間(96)が形成される。上部溝(94)の底面(94a)は、筒部(82)の上端部に近づくにつれて溝深さを大きくさせるテーパ面を構成する。つまり、駆動軸(11)では、中央固定部(93)から筒部(82)の上端に亘って、上部空間(96)の径方向の幅が徐々に拡がっている。
下部溝(95)は、筒部(82)の内周部(82a)のうち中央固定部(93)の下側に形成される。下部溝(95)は、筒部(82)の下端部において、軸本体(81)の軸周りに形成される環状の凹部、あるいは環状の切り欠き部である。これにより、下部溝(95)と軸本体(81)との間には、略筒状の下部空間(97)が形成される。下部溝(95)の底面(95a)は、筒部(82)の下端部に近づくにつれて溝深さを大きくさせるテーパ面を構成する。つまり、駆動軸(11)では、中央固定部(93)から筒部(82)の下端に亘って、下部空間(97)の径方向の幅が徐々に拡がっている。
上部空間(96)及び下部空間(97)は、軸本体(81)が傾いた際、筒部(82)が軸本体(81)とともに傾くのを抑制するための空間である。上部空間(96)及び下部空間(97)には、傾いた軸本体(81)が入り込む(詳細は後述する)。
筒部(82)は、その全体が弾性変形可能な材料で構成される。従って、駆動軸(11)が撓んだ場合、傾いた軸本体(81)の外力が筒部(82)に作用すると、筒部(82)が径方向外方へ変形する(図7を参照)。
軸受(51)は、内軸受部(55)と、内軸受部(55)が内嵌する外軸受部(56)とを有している。
内軸受部(55)は、略円筒状に形成されている。内軸受部(55)の外周面のうち軸方向の両端の間の中間部分には、環状の外周溝(55a)が形成される。外周溝(55a)の底面は略円弧状に形成される。これにより、内軸受部(55)では、外周溝(55a)に隣接する壁部(55b)が、薄肉となっている。この壁部(55b)は、径方向に変形可能な変形部を構成している。つまり、軸受(51)の少なくとも一部は、図7のように変形する筒部(82)の外周面に沿って変形可能に構成される。
外軸受部(56)は、内軸受部(55)が内嵌する環状に形成される。外軸受部(56)の内周面のうち軸方向の両端の間の中間部分には、環状の内周溝(56a)が形成される。内周溝(56a)の底面は略円弧状に形成される。内周溝(56a)は、外周溝(55a)と対向する位置にある。内周溝(56a)と外周溝(55a)との間には、環状の空間(軸受空隙部(57))が形成される。
図7に示すように、駆動軸(11)が撓むと、軸本体(81)が傾く。筒部(82)と軸本体(81)との間には、上部空間(96)及び下部空間(97)が形成される。このため、傾いた上軸部(17)の軸本体(81)の上端の外周縁部は、上部空間(96)の内部に入り込み、傾いた上軸部(17)の軸本体(81)の下端の外周縁部は、下部空間(97)の内部に入り込む。従って、軸本体(81)と筒部(82)とが密に接触することを防止でき、このことに起因して筒部(82)が軸本体(81)と同じ角度で傾斜することを抑制できる。このようにすると、上部軸受(51)の軸心に対し、筒部(82)の軸心が大きく傾くことがない。従って、筒部(82)の外周面が、上部軸受(51)の内周面に対して、片当たりないし線接触することを抑制できる。
また、図7に示すように軸本体(81)が傾くと、筒部(82)が径方向外方へ膨出変形する。これにより、筒部(82)と軸受(51)との接触面積が大きくなり、軸受(51)の面圧を低減できる。加えて、軸受(51)の壁部(55b)は、膨出した筒部(82)に沿うように径方向外方へ凹む。これにより、筒部(82)と軸受(51)との接触面積が更に大きくなり、軸受(51)の面圧を更に低減できる。この結果、実施形態2では、軸受(51)の摩耗や焼き付きを効果的に抑制できる。
実施形態2においても、筒部(82)が軸本体(81)に固定される、又は一体化されるため、軸本体(81)の軸心が径方向にずれることを防止できる。この結果、圧縮機構(40)での冷媒の漏れを防止でき、ひいては圧縮効率の低下を防止できる。それ以外の作用効果は上記実施形態1と同様である。
《その他の実施形態》
上述した実施形態では、以下のような構成としてもよい。
本発明に係る軸受構造(80)を、偏心部(15)及びクランク軸受(74)に採用してもよいし、下軸部(16)及び下部軸受(25)に採用してもよい。この場合、上述した各例の筒部及び軸受を、如何なる軸受構造に、又如何なる組み合わせで採用してもよい。
上記実施形態では、スクロール型圧縮機(10)の軸受構造(80)に本発明を適用している。しかしながら、回転ピストン式、揺動ピストン式、ターボ式、スクリュー式等の他の圧縮機の軸受構造に本発明を適用してもよいし、流体が膨張する膨張機に適用してもよい。また、このような流体機械以外の他の機器の軸受構造に本発明を適用してもよい。
以上説明したように、本発明は、軸受構造、及び軸受構造を備えたスクロール型圧縮機について有用である。
10 スクロール型圧縮機
11 駆動軸
18 給油路
40 圧縮機構
51 上部軸受(軸受)
60 固定スクロール
70 可動スクロール
80 軸受構造
81 軸本体
82 筒部
83 下部固定部(固定部)
84 上部固定部(固定部)
87 空隙部(隙間)
93 中央固定部(固定部)

Claims (6)

  1. 駆動軸(11)と、該駆動軸(11)を回転可能に支持する軸受(51)とを備えた軸受構造であって、
    上記駆動軸(11)は、
    軸本体(81)と、
    上記軸本体(81)と上記軸受(51)の間に配置される筒部(82)とを有し、
    上記筒部(82)は、上記軸本体(81)と一体化される、又は該軸本体(81)に一体的に固定される固定部(83,84,93)を有し、
    上記筒部(82)の少なくとも一部は、上記軸本体(81)に沿うように弾性変形可能に構成される
    ことを特徴とする軸受構造。
  2. 請求項1において、
    上記軸受(51)の少なくとも一部は、上記筒部(82)に沿うように弾性変形可能に構成される
    ことを特徴とする軸受構造。
  3. 請求項1又は2において、
    上記筒部(82)は、上記固定部(83,84,93)よりも薄肉に形成され、弾性変形可能に構成される薄肉部(85)を有する
    ことを特徴とする軸受構造。
  4. 請求項3において、
    上記薄肉部(85)は、筒部(82)の軸方向の両端の間の中間部分に形成され、
    上記固定部(83,84,93)は、上記薄肉部(85)を挟んで軸方向の両側にそれぞれ形成される
    ことを特徴とする軸受構造。
  5. 請求項4において、
    上記駆動軸(11)には、上記薄肉部(85)と上記軸本体(81)との間の隙間(87)に潤滑油を供給する給油路(18)が形成される
    ことを特徴とする軸受構造。
  6. 固定スクロール(60)と可動スクロール(70)とを有する圧縮機構(40)を備えたスクロール圧縮機であって、
    請求項1乃至5のいずれか1つの軸受構造(80)を有する
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
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