JP5018210B2 - 繊維強化樹脂の製造方法 - Google Patents
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Description
あるいは、雄型と雌型の一対からなる成形用金型内に成形すべき成形品の形状に対応して予備成形した熱可塑性シートを載置し、さらに補強繊維を載置して、型閉めした後、熱硬化性樹脂を注入し、硬化成形させて、成形品表面に熱可塑性シートを一体化させることで、外観に優れた繊維強化プラスチックを成形する方法が提案されている。(特許文献2)
(1)成形型のキャビティ内に配置した強化繊維基材に、該キャビティの外周の少なくとも一部と連通する溝状の注入ランナーから、該キャビティを挟んで注入ランナーと対向する位置に形成された排出口へ向かって液状樹脂を注入することで、キャビティ内の強化繊維基材に液状樹脂を含浸させ、次いで液状樹脂を硬化させる繊維強化樹脂の製造方法において、シート状樹脂材料をキャビティ内で強化繊維基材の少なくとも一方の面を覆い、かつ、注入ランナーを横断する方向の少なくとも一部分で注入ランナーの形状に沿うようにキャビティから延在して配置することを特徴とする繊維強化樹脂の製造方法。
くなりすぎないことなどを考慮すると、100μm〜1mmであるとより好ましい。
(実施例1)
図1の成形装置を用い、次に示す方法で繊維強化樹脂を成形した。
(実施例2)シート状樹脂材料の材質をポリエチレンに変更した以外は、実施例1と同様の方法で繊維強化樹脂を成形した。繊維強化樹脂は、上型、下型のいずれにも固着することはなく、容易に脱型することができた。シート状樹脂材料表面にはシワ等が全く生じておらず、流入した液状樹脂が硬化した形跡も見られなかった。繊維強化樹脂からシート状樹脂材料を引き剥がして、シート状樹脂材料を引き剥がした面に研磨や脱脂処理をすることなく塗装を施した。塗料ははじかれることなく繊維強化樹脂に密着し、きれいな塗装面を得ることができた。
(実施例3)シート状樹脂材料として厚さ0.25mmのポリカーボネート樹脂シートを2枚準備し、下型側のキャビティ、フィルムゲート、注入ランナーに沿う形状、および上型側のキャビティ、フィルムゲート、樹脂注入ランナーに沿う形状にそれぞれ真空成形した。
(比較例1)シート状樹脂材料の形状を次のように変更し、下型表面にも離型剤を塗布した以外は、実施例1と同じ方法で成形を行った。シート状樹脂材料には、厚さ0.5mmのポリカーボネート樹脂を下型のキャビティに沿う形状に真空成形し、その外周形状は全周にわたってシート状樹脂材料の上に載置する強化繊維基材と同一となるよう裁断したものを使用した。
(比較例2)キャビティの厚さが1.0mmであること以外は実施例1と同様の成形型を用い、シート状樹脂材料を使用せずに、実施例1と同じ強化繊維基材のみを成形型に載置した。強化繊維基材を載置する前に、成形型の上型、下型それぞれに離型剤を適量塗布した。成形型を閉じ、実施例1と同じ方法で同じ液状樹脂を注入し、硬化させた。
(比較例3)キャビティの厚さが1.0mmであること以外は実施例1と同様の成形型を用い、シート状樹脂材料を使用せずに、実施例1と同じ強化繊維基材のみを成形型に載置した。成形型の上型、下型のいずれにも離型剤は塗布しなかった。成形型を閉じ、実施例1と同じ方法で同じ液状樹脂を注入し、硬化させた。
2 下型
3 キャビティ
4 フィルムゲート
5 注入ランナー
6 樹脂注入路
7 強化繊維基材
8 樹脂排出口
9 シール材
10 シート状樹脂材料
Claims (8)
- 成形型のキャビティ内に配置した強化繊維基材に、該キャビティの外周の少なくとも一部と連通する溝状の注入ランナーから、該キャビティを挟んで注入ランナーと対向する位置に形成された排出口へ向かって液状樹脂を注入することで、キャビティ内の強化繊維基材に液状樹脂を含浸させ、次いで液状樹脂を硬化させる繊維強化樹脂の製造方法において、シート状樹脂材料をキャビティ内で強化繊維基材の少なくとも一方の面を覆い、かつ、注入ランナーを横断する方向の少なくとも一部分で注入ランナーの形状に沿うようにキャビティから延在して配置することを特徴とする繊維強化樹脂の製造方法。
- シート状樹脂材料が、注入ランナーの全長のうちの50〜100%に於いて注入ランナー形状に沿うように配置されている請求項1に記載の繊維強化樹脂の製造方法。
- 前記シート状樹脂材料が、注入ランナー形状に沿うようにあらかじめ形状付与されたものである請求項1または2に記載の繊維強化樹脂の製造方法。
- 前記シート状樹脂材料が、真空成形によって形状付与したものである請求項3に記載の繊維強化樹脂の製造方法。
- 前記液状樹脂を硬化させることで、前記シート状樹脂材料を繊維強化樹脂と一体化させる請求項1から4のいずれかに記載の繊維強化樹脂の製造方法。
- 前記液状樹脂を硬化させた後に、前記シート状樹脂材料と繊維強化樹脂を分離する請求項1から4のいずれかに記載の繊維強化樹脂の製造方法。
- キャビティ内で強化繊維基材を覆い、かつ、注入ランナーの少なくとも一部分に沿うようにキャビティから延在して配置する前記シート状樹脂材料を両面に配置する請求項1から6のいずれかに記載の繊維強化樹脂の製造方法。
- 前記成形型のキャビティが、両面型の内部に形成され、該キャビティの外周の少なくとも一部に形成されたフィルムゲートを介して該キャビティと連通する溝状の注入ランナーから液状樹脂を注入する請求項1から7のいずれかに記載の繊維強化樹脂の製造方法。
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