JP5017492B2 - 非水電解質電池用活物質、非水電解質電池および電池パック - Google Patents

非水電解質電池用活物質、非水電解質電池および電池パック Download PDF

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Description

本発明は、電池用活物質、非水電解質電池および電池パックに関する。
近年、単斜晶系β型構造を有するチタン酸化物(TiO2(B)と表記する)は非水電解質電池用活物質として注目されている(特許文献1〜3参照)。従来、実用されているスピネル型チタン酸リチウム(Li4Ti512)は、単位化学式あたりの挿入・脱離可能なリチウムイオンの数が3つである。このため、チタンイオン1つあたりに挿入・脱離可能なリチウムイオンの数は、3/5で、0.6が理論上の最大であった。これに対して、TiO2(B)はチタンイオン1つあたりの挿入・脱離可能なリチウムイオンの数は、最大で1.0となる。このため、理論容量が約335mAh/gと高い特性を有する。
しかしながら、TiO2(B)の実用的な電極容量は特許文献1または特許文献2に開示されているように170〜200mAh/g程度であり、理論容量に比べて著しく低い。これは、TiO2(B)の結晶構造中にLiホストとなり得るサイトが多数あるにも拘わらず、固体中のLiイオンの拡散性が低いため、実効的な可動Liイオンが少ないことに起因すると考えられる。
特開2008−34368号公報 特開2008−117625号公報 WO 2009/028553 A1
本発明は、リチウムイオンの伝導性を高めたTiO2(B)を含む電池用活物質、この活物質を負極活物質として含み、高容量、優れた大電流特性を有する非水電解質電池、およびこの非水電解質電池を複数備えた電池パックを提供することを目的とする。
本発明の第1側面によると、チタン酸化物またはチタン複合酸化物を含む非水電解質電池用活物質であって、
前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、単斜晶系β型チタン複合酸化物を主相として含み、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による前記単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークの積分強度を100としたとき、アナターゼ型TiO2およびH2Ti817から選ばれる少なくとも1つの副相に帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるメインピークの積分強度の相対値が30以下であり、
前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、前記広角X線回折法で得られる前記単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークから算出される結晶子径が5nm以上であり、かつ
前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、PおよびBから選ばれる少なくとも1つの元素を含み、かつ前記少なくとも1つの元素の含有量は前記チタン複合酸化物および前記少なくとも1つの元素の総量に対し合計で0.01重量%以上3重量%以下である非水電解質電池用活物質が提供される。
本発明の第2側面によると、外装材;前記外装材内に収納された正極;
前記外装材内に前記正極と空間的に離間して収納され、チタン酸化物またはチタン複合酸化物を含有する活物質を含む負極;および前記外装材内に収容された非水電解質;を具備し、前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、単斜晶系β型チタン複合酸化物を主相として含み、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による前記単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークの積分強度を100としたとき、アナターゼ型TiO2およびH2Ti817から選ばれる少なくとも1つの副相に帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるメインピークの積分強度の相対値が30以下であり、前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、前記広角X線回折法で得られる前記単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークから算出される結晶子径が5nm以上であり、かつ前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、PおよびBから選ばれる少なくとも1つの元素を含み、かつ前記少なくとも1つの元素の含有量は前記チタン複合酸化物および前記少なくとも1つの元素の総量に対し合計で0.01重量%以上3重量%以下である非水電解質電池が提供される。
本発明の第3側面によると、前記第2側面の非水電解質電池を複数備え、各々の電池が直列、並列または直列および並列に電気的に接続される電池パックが提供される。
本発明によれば、高容量で優れた大電流特性に寄与する電池用活物質、高容量で優れた大電流特性を有する非水電解質電池、並びこの非水電解質電池を複数備えた電池パックを提供できる。
実施形態に係る扁平型非水電解質電池を示す断面図である。 図1のA部の拡大断面図である。 実施形態に係る電池パックを示す分解斜視図である。 図3の電池パックのブロック図である。 実施例1のチタン複合酸化物のX線回折パターンを示す図である。 比較例1のチタン複合酸化物のX線回折パターンを示す図である。 実施例7のチタン複合酸化物のX線回折パターンを示す図である。 単斜晶系β型チタン酸化物(TiO2(B))の結晶構造を示す模式図である。
以下に、本発明に係る電池用活物質、非水電解質電池および電池パックを詳細に説明する。
実施形態に係る電池用活物質は、チタン複合酸化物を含む。チタン複合酸化物は、単斜晶系β型チタン複合酸化物を主相として含み、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による前記単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークの積分強度を100としたとき、アナターゼ型TiO2およびH2Ti817から選ばれる少なくとも1つの副相に帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるメインピークの積分強度の相対値が30以下である構造を有する。すなわち、チタン複合酸化物は単斜晶系β型チタン複合酸化物の積分強度をI、少なくとも1つの副相の積分強度をI2、とし、Iを100にしたとき、Iに対するI2の相対値が30以下である構造を有する。このとき、アナターゼ型TiO2のメインピークは2θ=約25.4°に検出され、H2Ti817のメインピークは2θ=約25.3°に検出される。チタン複合酸化物は、広角X線回折法で得られる単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークから算出される結晶子径が5nm以上である。
前記広角X線回折法を以下に説明する。
チタン複合酸化物を粉砕して得られた粉末(試料)は、ガラス試料板の深さ0.2mmのホルダ内に充填する。外部からガラス板を使い、指で充分に押し付けてガラス試料板に充填された試料表面を平滑化にする。このとき、試料が十分にホルダ部分に充填されるように留意し、試料の充填不足(ひび割れ、空隙)のないように注意する。試料量はガラスホルダの深さ(0.2mm)と均等となるように充填し、充填量の過不足により、ガラスホルダの基準面より凹凸が生じることのないように注意する。
また、以下の方法はガラス試料板への充填方法により回折線ピーク位置のずれや強度比の変化を排除するためにより好ましい。すなわち、前記試料に約250MPaの圧力を15分間かけることによって直径10mm、厚さ約2mmの圧粉体ペレットを作製し、そのペレット表面を測定する。
測定は、例えば以下の条件で行うことができる。
<測定方法>
試料を直径25mmの標準ガラスホルダに詰め、広角X線回折法で測定を行った。以下に測定装置および条件を示す。
(1)X線回折装置:Bruker AXS 社製;D8 ADVANCE(封入管型)
X線源:CuKα線(Niフィルター使用)
出力 :40kV,40mA
スリット系:Div. Slit;0.3°
検出器:LynxEye(高速検出器)
(2)スキャン方式:2θ/θ連続スキャン
(3)測定範囲(2θ):5〜100°
(4)ステップ幅(2θ):0.01712°
(5)計数時間:1秒間/ステップ。
チタン複合酸化物の結晶子径(結晶子サイズ)は、広角X線回折法で得られるTiO2(B)のメインピークの半値幅に以下に示すシェラーの式を用いて算出することができる。
Figure 0005017492
ここで、K=0.9、λ(=0.15406nm)、βe:回折ピークの半値幅、βo:半値幅の補正値(0.07°)である。
また、積分強度は次のように求めることができる。測定後のX線回折プロファイルに対して、スムージング処理と、バックグラウンド除去処理を続けて行う。得られたプロファイルに対して、pseudo−Voigt関数を適用してピーク分離を行い、Kα1のピーク面積を積分強度とした。
単斜晶系二酸化チタンの結晶構造をTiO2(B)と表記する。TiO2(B)で表される結晶構造は、主に空間群C2/mに属し、図8に例示されるようなトンネル構造を示す。TiO2(B)の詳細な結晶構造に関しては、R. Marchand, L. Brohan, M. Tournoux, Material Researchの文献に記載されている。
図8に示すようにTiO2(B)で表される結晶構造は、チタンイオン53と酸化物イオン52が骨格構造部分51aを構成し、この骨格構造部分51aが交互に配置された構造を有する。骨格構造部分51a同士の間には空隙部分51bが形成される。この空隙部分51bは、異原子種のインターカレート(挿入)のホストサイトとなることができる。TiO2(B)はまた、結晶表面にも異原子種を吸蔵放出可能なホストサイトが存在するといわれている。リチウムイオンがこれらのホストサイトに挿入・脱離することにより、TiO2(B)はリチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出することができる。
リチウムイオンが空隙部分51bに挿入されると、骨格を構成するTi4+がTi3+へと還元され、これによって結晶の電気的中性が保たれる。TiO2(B)は化学式あたり1つのTi4+を有するため、理論上、層間に最大1つのリチウムイオンを挿入することが可能である。このため、TiO2(B))結晶構造を有する酸化チタン化合物は一般式LixTiO2 (0≦x≦1)により表わすことができる。この場合、前述の特許文献1,2に記載の二酸化チタンに比べて2倍近い理論容量の335mAh/gが得られる。
しかしながら、TiO2(B)は約500℃より低温で存在する低温準安定相であるため、合成時にアナターゼ型TiO2およびH2Ti817から選ばれる少なくとも1つの副相が不純物相として混入し易くなる。不純物相がリチウムイオンの拡散を阻害するため、TiO2(B)リチウムのイオン伝導性を低下させる。その結果、従来のTiO(B)では安定的に240mAh/g以上の高容量を取り出すことが困難であった。
また、TiO2(B)は不純物相の存在とは別の要因で、リチウムイオンの拡散速度が小さく、比較的低いリチウムイオンの伝導度を有する。TiO2(B)は、例えば正極活物質として用いられるリチウムコバルト複合酸化物と比べると、リチウムイオンの伝導度が約二桁以上低いと考えられる。このため、TiO2(B)を負極活物質、リチウムコバルト複合酸化物を正極活物質として組み合わせた非水電解質電池は、正極と負極の間でのリチウムイオンの吸着・脱離においてTiO2(B)中でのリチウムイオンの低拡散性に律速するため、大電流特性が低下する。
なお、リチウムイオンの拡散速度とは活物質の粒内拡散と粒界拡散を合わせたものを意味する。
実施形態に係る電池用活物質は、単斜晶系β型チタン複合酸化物(TiO2(B))を主相として含み、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による前記TiO2(B)のメインピークの積分強度を100としたとき、アナターゼ型TiO2およびH2Ti817から選ばれる少なくとも1つの副相、すなわち不純物相に帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるピークの積分強度の相対値が30以下の構造を有するチタン複合酸化物を含む。このようなチタン複合酸化物は、リチウムイオンの拡散を阻害する不純物相の量が低減されるか、または実質的にゼロであるため、リチウムのイオン伝導性を向上できる。その結果、TiO2(B)固有の高い電気容量を引き出すことが可能になる。
また、チタン複合酸化物は前記広角X線回折法で得られるTiO2(B)のメインピークから算出される結晶子径が5nm以上、つまり大きな結晶子径を有する。その結果、チタン複合酸化物のリチウムイオンの拡散速度が高くなってリチウムのイオン伝導性が向上できる。従って、前記チタン複合酸化物を負極活物質、リチウムコバルト複合酸化物を正極活物質として組み合わせて正極と負極の間でのリチウムイオンの吸着・脱離を行なった場合、高いリチウムイオンの拡散速度を持つチタン複合酸化物により、正極に対する負極のリチウムイオンの拡散律速を緩和でき、大電流特性を向上できる。
チタン複合酸化物の結晶子径は、前述したように5nm以上にすることにより、チタン複合酸化物のイオン伝導性および大電流特性を向上することができる。より好ましいチタン複合酸化物の結晶子径は、20nm以上である。チタン複合酸化物の結晶子径の上限は300nmである。
広角X線回折法による前記TiO2(B)のメインピークの積分強度を100としたとき、アナターゼ型TiO2およびH2Ti817から選ばれる少なくとも1つの副相、すなわち不純物相に帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるピークの積分強度の相対値は、30以下にすることによって、チタン複合酸化物のリチウムイオンの拡散速度を向上でき、さらにイオン伝導性および大電流特性を向上できる。より好ましい副相に帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるピークの積分強度の相対値は10以下、さらに好ましくは3以下である。チタン複合酸化物は、不純物相を含まず、実質的に主相であるTiO2(B)からなる構造を有することが好ましい。したがって、チタン複合酸化物は不純物相が検出限界以下の状態、即ちゼロの状態も含まれる。
チタン複合酸化物の1次粒子径は、30nm以上3μm以下であることが好ましい。1次粒子径が30nm以上である場合には、工業生産上、扱い易くなる。1次粒子径が3μm以下である場合には、リチウムイオンの固体内拡散距離が短くなり、大電流性能を向上させることができる。より好ましい1次粒子径の上限は、1μmである。
チタン複合酸化物の比表面積は、5m2/g以上50m2/g以下であることが好ましい。比表面積が5m2/g以上である場合には、リチウムイオンの吸蔵・放出サイトを十分に確保できる。比表面積が50m2/g以下である場合には、工業生産上、扱い易くなる。
チタン複合酸化物は、PおよびBから選ばれる少なくとも1つの元素を含み、かつ少なくとも1つの元素の含有量はチタン複合酸化物および少なくとも1つの元素の総量に対し合計で0.01重量%以上3重量%以下であることが好ましい。少なくとも1つの元素を含むチタン複合酸化物は、粒子状をなし、少なくとも1つの元素はチタン複合酸化物の粒子内もしくは粒子表面に酸化物として存在することが好ましい。このようなPおよびBから選ばれる少なくとも1つの元素を含むチタン複合酸化物は、不純物相の混入をより減少でき、結晶性を高めて結晶子径を増大させることが可能になる。その結果、240mAh/g以上の容量を安定して取り出せるチタン複合酸化物を得ることができる。少なくとも1つの元素の含有量を0.01重量%未満にすると、結晶性を高める効果が小さくなる。少なくとも1つの元素の含有量が3重量%を超えると、P25、B23の不純物相の量が増大して、電気容量を低下させる虞がある。少なくとも1つの元素のうち、Pは前述した効果がBに比べて高いために好ましい。
PおよびBから選ばれる少なくとも1つの元素の含有量は、ICP発光分光法によって測定できる。ICP発光分光法による前記元素の含有量の測定は、例えば以下の方法で実行できる。放電状態で電池を解体し、電極(例えば負極)を取り出し、その負極層を水中で失活する。その後、負極層中のチタン複合酸化物を抽出する。抽出処理は、例えば大気中での加熱処理によって負極層中の導電剤およびバインダを除去することにより行うことができる。抽出したチタン複合酸化物を容器に測り取った後、酸融解またはアルカリ融解して測定溶液を得る。この測定溶液を測定装置(例えばエスアイアイ・ナノテクノロジー社製:SPS−1500V)でICP発光分光を行なって前記元素の含有量を測定する。
チタン複合酸化物は、PおよびBから選ばれる少なくとも1つの元素以外の製造上不可避な不純物を1000重量ppm以下含むことを許容する。
次に、実施形態に係る電池用活物質の製造方法を説明する。
まず、例えばNa2Ti37、K2Ti49、Cs2Ti512のようなチタン酸アルカリ化合物を出発原料として用意する。チタン酸アルカリ化合物は、Tiを含有する物質と、Na、K、Csなどのアルカリ元素を含有する物質を所定比率で混合し、一般的な固相反応法によって合成することができる。出発原料の合成は、手法、結晶形状を問わない。なお、K2Ti49のチタン酸カリウムは例えばフラックス法で合成することも可能である。
出発原料は、純水で十分に水洗してチタン酸アルカリ化合物から不純物を取り除いた後、酸処理をしてアルカリカチオンをプロトンに交換する。チタン酸ナトリウム、チタン酸カリウムおよびチタン酸セシウム中のそれぞれナトリウムイオン、カリウムイオン、セシウムイオンは結晶構造を崩さずにプロトンとの交換が可能である。酸処理によるプロトン交換は、例えば出発原料に濃度1Mの塩酸を加えて攪拌することによってなされる。酸処理は充分にプロトン交換が完了するまで行われることが望ましい。プロトン交換時には、溶液にアルカリ性溶液または酸溶液を添加してpHを調整してもよい。プロトン交換の完了後、再び純水で水洗する。
出発原料は、プロトン交換前に予めボールミルで粉砕することが好ましい。この粉砕は、円滑なプロトン交換を遂行できる。粉砕条件は、100cm2の容器あたり、直径10〜15mm程度のジルコニアボールを用い、600〜1000rpmの回転速度で1〜3時間ほどジルコニアボールを回転させることにより行うことができる。1時間以下の粉砕では、出発原料が十分に粉砕されないため好ましくない。また、3時間以上の長時間の粉砕はメカノケミカル反応が進み目的生成物と異なる化合物に相分離するため好ましくない。
プロトン交換は、例えば超音波のような振動を加えながら実施することによって、より円滑なプロトン交換を遂行でき、好適な状態のプロトン交換体を得ることができる。
次いで、プロトン交換を終了した生成物を水洗・乾燥することにより、中間生成物であるプロトン交換体を合成する。つづいて、プロトン交換体を加熱処理することによりTiO2(B)を主相とするチタン複合酸化物を製造する。
好ましい加熱温度は、250℃〜500℃である。加熱温度を250℃未満にすると、結晶性が著しく低下し、H2Ti817の不純物相の混入量が増大し、電気容量が低下する。一方、加熱温度が500℃を超えると、結晶性が向上し、不純物相であるH2Ti817相も減少するが、別の不純物相であるアナターゼ型TiO2相の混入量が増大し、電気容量が低下する虞がある。より好ましい加熱温度は、300℃〜400℃である。
加熱処理の時間は、30分以上24時間以下程度行えばよい。より好ましい加熱処理の時間、300℃以上400℃以下の温度で、1時間以上3時間以下である。
なお、前記チタン酸アルカリ化合物にPおよびBから選ばれる少なくとも1つの元素を添加したものを出発原料として用いてもよい。この出発原料は前記少なくとも1つの元素とする物質と、Tiを含有する物質と、Na、K、Csなどのアルカリ元素を含有する物質を所定比率で混合し、一般的な固相反応法によって合成可能である。少なくとも1つの元素の添加量は、得られるチタン複合酸化物および前記少なくとも1つの元素の総量に対して合計で0.01重量%以上3重量%以下にすることが好ましい。
前記少なくとも1つの元素は、加熱処理時焼結助剤として機能し、H2Ti817のような不純物相が残存し難くなる。その結果、結晶子径が大きく、かつ不純物相の少ないチタン複合酸化物を得ることが可能になる。
実施形態に係る電池用活物質は、後述する負極のみならず、正極にも用いることができ、いずれに適用しても活物質の高容量化と、電池に用いたとき、大電流特性の向上に寄与する。
実施形態に係る電池用活物質を正極に用いる場合、対極としての負極の活物質は金属リチウム、リチウム合金、またはグラファイト、コークスなどの炭素系材料を用いることができる。
次に、実施形態に係る非水電解質電池を説明する。
実施形態に係る非水電解質電池は、外装材と、外装材内に収納された正極と、外装材内に正極と空間的に離間して、例えばセパレータを介在して収納された活物質を含む負極と、外装材内に充填された非水電解質とを具備する
以下、非水電解質電池の構成部材である外装材、負極、正極、セパレータおよび非水電解質について詳細に説明する。
1)外装材
外装材は、厚さ0.5mm以下のラミネートフィルムから形成される。また、外装材は厚さ1.0mm以下の金属製容器が用いられる。金属製容器は、厚さ0.5mm以下であることがより好ましい。
外装材の形状は、扁平型(薄型)、角型、円筒型、コイン型、ボタン型等が挙げられる。外装材は、電池寸法に応じて、例えば携帯用電子機器等に積載される小型電池用外装材、二輪乃至四輪の自動車等に積載される大型電池用外装材が挙げられる。
ラミネートフィルムは、樹脂層間に金属層を介在した多層フィルムが用いられる。金属層は、軽量化のためにアルミニウム箔若しくはアルミニウム合金箔が好ましい。樹脂層は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の高分子材料を用いることができる。ラミネートフィルムは、熱融着によりシールを行って外装材の形状に成形することができる。
金属製容器は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等がから作られる。アルミニウム合金は、マグネシウム、亜鉛、ケイ素等の元素を含む合金が好ましい。合金中に鉄、銅、ニッケル、クロム等の遷移金属が含む場合、その量は100ppm以下にすることが好ましい。
2)負極
負極は、集電体と、この集電体の片面または両面に形成され、活物質、導電剤および結着剤を含む負極層とを備える。
活物質は、前述したチタン複合酸化物を含む電池用活物質が用いられる。チタン複合酸化物は、単斜晶系β型チタン複合酸化物を主相として含み、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による前記単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークの積分強度を100としたとき、アナターゼ型TiO2およびH2Ti817から選ばれる少なくとも1つの副相に帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるメインピークの積分強度の相対値が30以下である組成を有する。チタン複合酸化物は、広角X線回折法で得られる単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークから算出される結晶子径が5nm以上である。
このような活物質は、前述したように高いリチウムイオンの拡散速度および高いリチウムのイオン伝導性を有する。その結果、この活物質を含む負極層を備えた負極を組み込まれた非水電解質電池は、大電流特性を向上できる。
導電剤は、活物質の集電性能を高め、集電体との接触抵抗を抑える。導電剤の例は、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛を含む。
結着剤は、活物質と導電剤を結着できる。結着剤の例は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴム、スチレンブタジェンゴムを含む。
負極層中の活物質、導電剤および結着剤は、それぞれ70重量%以上96重量%以下、2重量%以上28重量%以下および2重量%以上28重量%以下の割合で配合することが好ましい。導電剤の量を2重量%未満にすると、負極層の集電性能が低下し、非水電解質電池の大電流特性が低下する虞がある。また、結着剤の量を2重量%未満にすると、負極層と集電体の結着性が低下し、サイクル特性が低下する虞がある。一方、導電剤および結着剤はそれぞれ28重量%以下にすることが高容量化を図る上で好ましい。
集電体は、1.0Vよりも貴である電位範囲において電気化学的に安定であるアルミニウム箔またはMg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu、Siのような元素を含むアルミニウム合金箔であること好ましい。
負極は、例えば活物質、導電剤および結着剤を汎用されている溶媒に懸濁してスラリーを調製し、このスラリーを集電体に塗布し、乾燥し、その後、プレスを施すことにより作製される。負極はまた活物質、導電剤および結着剤をペレット状に形成して負極層とし、これを集電体上に形成することにより作製されてもよい。
3)正極
正極は、集電体と、この集電体の片面または両面に形成され、活物質、導電剤および結着剤を含む正極層とを備える。
活物質は、例えば酸化物、ポリマー等を用いることができる。
酸化物は、例えばリチウムを吸蔵した二酸化マンガン(MnO2)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケルおよびリチウムマンガン複合酸化物(例えばLixMn24またはLixMnO2)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLixNiO2)、リチウムコバルト複合酸化物(LixCoO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLiNi1-yCoy2)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLixMnyCo1-y2)、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物(LixMn2-yNiy4)、オリピン構造を有するリチウムリン酸化物(例えばLixFePO4、LixFe1-yMnyPO4、LixCoPO4)、硫酸鉄(Fe2(SO43)、またはバナジウム酸化物(例えばV25)を用いることができる。ここで、x、yは0<x≦1、0≦y≦1であることが好ましい。
ポリマーは、例えばポリアニリンやポリピロールのような導電性ポリマー材料、またはジスルフィド系ポリマー材料を用いることができる。イオウ(S)、フッ化カーボンもまた活物質として使用できる。
好ましい活物質は、正極電圧が高いリチウムマンガン複合酸化物(LixMn24)、リチウムニッケル複合酸化物(LixNiO2)、リチウムコバルト複合酸化物(LixCoO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(LixNi1-yCoyO2)、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物(LixMn2-yNiy4)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(LixMnyCo1-y2)、またはリチウムリン酸鉄(LixFePO4)が挙げられる。ここで、x、yは0<x≦1、0≦y≦1であることが好ましい。
さらに好ましい活物質は、リチウムコバルト複合酸化物またはリチウムマンガン複合酸化物である。これらの活物質は、イオン伝導性が高いため、前述した負極活物質との組み合わせにおいて、正極活物質中のリチウムイオンの拡散が律速段階になり難い。このため、前記活物質は前記負極活物質中のリチウムチタン複合酸化物との適合性に優れる。
導電剤は、活物質の集電性能を高め、集電体との接触抵抗を抑える。導電剤の例は、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛などの炭素質物を含む。
結着剤は、活物質と導電剤を結着させる。結着剤の例は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムを含む。
正極層中の活物質、導電剤および結着剤は、それぞれ80重量%以上95重量%以下、3重量%以上18重量%以下および2重量%以上17重量%以下の割合で配合することが好ましい。導電剤は、3重量%以上の量にすることにより上述した効果を発揮することができる。導電剤は、18重量%以下の量にすることにより高温保存下での導電剤表面での非水電解質の分解を低減することができる。結着剤は、2重量%以上の量にすることにより十分な正極強度が得られる。結着剤は、17重量%以下の量にすることにより、正極中の絶縁材料である結着剤の配合量を減少させ、内部抵抗を減少できる。
集電体は、例えばアルミニウム箔、またはMg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu、Siのような元素を含むアルミニウム合金箔であることが好ましい。
正極は、例えば活物質、導電剤および結着剤を汎用されている溶媒に懸濁してスラリーを調製し、このスラリーを集電体に塗布し、乾燥し、その後、プレスを施すことにより作製される。正極はまた活物質、導電剤および結着剤をペレット状に形成して負極層とし、これを集電体上に形成することにより作製されてもよい。
4)非水電解質
非水電解質は、例えば電解質を有機溶媒に溶解することにより調製される液状非水電解質、または液状電解質と高分子材料を複合化したゲル状非水電解質が挙げられる。
液状非水電解質は、電解質を0.5M以上2.5M以下の濃度で有機溶媒に溶解することが好ましい。
電解質の例は、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、ビストリフルオロメチルスルホニルイミトリチウム[LiN(CF3SO22]のリチウム塩、またはこれらの混合物を含む。電解質は、高電位でも酸化し難いものであることが好ましく、LiPF6が最も好ましい。
有機溶媒の例は、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ビニレンカーボネートのような環状カーボネート;ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)のような鎖状カーボネート;テトラヒドロフラン(THF)、2メチルテトラヒドロフラン(2MeTHF)、ジオキソラン(DOX)のような環状エーテル;ジメトキシエタン(DME)、ジエトエタン(DEE)のような鎖状エーテル;またはγ−ブチロラクトン(GBL)、アセトニトリル(AN)、スルホラン(SL)を含む。これらの有機溶媒は、単独または混合溶媒の形態で用いることができる。
高分子材料の例は、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンオキサイド(PEO)を含む。
好ましい有機溶媒は、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)および(ジエチルカーボネート(DEC))からなる群のうち、少なくとも2つ以上を混合した混合溶媒、またはγ−ブチロラクトン(GBL)を含む混合溶媒である。
5)セパレータ
セパレータは、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、もしくはポリフッ化ビニリデン(PVdF)を含む多孔質フィルム、または合成樹脂製不織布が挙げられる。好ましい多孔質フィルムは、ポリエチレンまたはポリプロピレンから作られ、一定温度において溶融し、電流を遮断することが可能であるために安全性を向上できる。
次に、実施形態に係る非水電解質電池(例えば外装材がラミネートフィルムからなる扁平型非水電解質電池)を図1、図2を参照してより具体的に説明する。図1は、薄型非水電解質電池の断面図、図2は図1のA部の拡大断面図である。なお、各図は発明の説明とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
扁平状の捲回電極群1は、2枚の樹脂層の間にアルミニウム箔を介在したラミネートフィルムからなる袋状外装材2内に収納されている。扁平状の捲回電極群1は、外側から負極3、セパレータ4、正極5、セパレータ4の順で積層した積層物を渦巻状に捲回し、プレス成型することにより形成される。最外殻の負極3は、図2に示すように負極集電体3aの内面側の片面に負極層3bを形成した構成を有する。その他の負極3は、負極集電体3aの両面に負極層3bを形成して構成されている。負極層3b中の活物質は、チタン複合酸化物を含む。チタン複合酸化物は、単斜晶系β型チタン複合酸化物を主相として含み、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による前記単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークの積分強度を100としたとき、アナターゼ型TiO2およびH2Ti817から選ばれる少なくとも1つの副相に帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるメインピークの積分強度の相対値が30以下である組成を有する。チタン複合酸化物は、広角X線回折法で得られる単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークから算出される結晶子径が5nm以上である。正極5は、正極集電体5aの両面に正極層3bを形成して構成されている。
捲回電極群1の外周端近傍において、負極端子6は最外殻の負極3の負極集電体3aに接続され、正極端子7は内側の正極5の正極集電体5aに接続されている。これらの負極端子6および正極端子7は、袋状外装材2の開口部から外部に延出されている。例えば液状非水電解質は、袋状外装材2の開口部から注入されている。袋状外装材2の開口部を負極端子6および正極端子7を挟んでヒートシールすることにより捲回電極群1および液状非水電解質を完全密封している。
負極端子は、例えばリチウムイオン金属に対する電位が1.0V以上3.0V以下の範囲における電気的安定性と導電性とを備える材料から作られる。具体的には、アルミニウムまたはMg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu、Si等の元素を含むアルミニウム合金が挙げられる。負極端子は、負極集電体との接触抵抗を低減するために、負極集電体と同様の材料であることが好ましい。
正極端子は、リチウムイオン金属に対する電位が3.0〜4.25Vの範囲における電気的安定性と導電性とを備える材料から作られる。具体的には、アルミニウムまたはMg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu、Si等の元素を含むアルミニウム合金が挙げられる。正極端子は、正極集電体との接触抵抗を低減するために、正極集電体と同様の材料であることが好ましい。
次に、実施形態に係る電池パックを詳細に説明する。
実施形態に係る電池パックは、前述した非水電解質電池(単電池)を複数有し、各単電池を電気的に直列、並列または直列と並列に接続して配置されている。
このような電池パックは優れたサイクル特性を有する。
負極活物質に含まれるチタン複合酸化物は、不純物相の混入が少なく結晶性が高いため、このチタン複合酸化物を用いた非水電解質電池は大電流特性及び充放電サイクル性能を向上できる。その結果、このような電池を複数組み込んだ電池パックは大電流での充放電を行った際においても、充放電サイクル性能を向上できる。
次に、実施形態に係る電池パック図3および図4を参照して具体的に説明する。単電池は、図1に示す扁平型非水電解液電池が使用される。
複数の単電池21は、外部に延出した負極端子6および正極端子7が同じ向きに揃えられるように積層され、粘着テープ22で締結することにより組電池23を構成している。これらの単電池21は、図4に示すように互いに電気的に直列に接続されている。
プリント配線基板24は、負極端子6および正極端子7が延出する単電池21側面と対向して配置されている。プリント配線基板24には、図4に示すようにサーミスタ25、保護回路26および外部機器への通電用端子27が搭載されている。なお、組電池23と対向する保護回路基板24の面には組電池23の配線と不要な接続を回避するために絶縁板(図示せず)が取り付けられている。
正極側リード28は、組電池23の最下層に位置する正極端子7に接続され、その先端はプリント配線基板24の正極側コネクタ29に挿入されて電気的に接続されている。負極側リード30は、組電池23の最上層に位置する負極端子6に接続され、その先端はプリント配線基板24の負極側コネクタ31に挿入されて電気的に接続されている。これらのコネクタ29,31は、プリント配線基板24に形成された配線32,33を通して保護回路26に接続されている。
サーミスタ25は、単電池21の温度を検出するために用いられ、その検出信号は保護回路26に送信される。保護回路26は、所定の条件で保護回路26と外部機器への通電用端子27との間のプラス側配線34aおよびマイナス側配線34bを遮断できる。所定の条件とは、例えばサーミスタ25の検出温度が所定温度以上になったときである。また、所定の条件とは単電池21の過充電、過放電、過電流等を検出したときである。この過充電等の検出は、個々の単電池21もしくは単電池21全体について行われる。個々の単電池21を検出する場合、電池電圧を検出してもよいし、正極電位もしくは負極電位を検出してもよい。後者の場合、個々の単電池21中に参照極として用いるリチウム電極が挿入される。図3および図4の場合、単電池21それぞれに電圧検出のための配線35を接続し、これら配線35を通して検出信号が保護回路26に送信される。
正極端子7および負極端子6が突出する側面を除く組電池23の三側面には、ゴムもしくは樹脂からなる保護シート36がそれぞれ配置されている。
組電池23は、各保護シート36およびプリント配線基板24と共に収納容器37内に収納される。すなわち、収納容器37の長辺方向の両方の内側面と短辺方向の内側面それぞれに保護シート36が配置され、短辺方向の反対側の内側面にプリント配線基板24が配置される。組電池23は、保護シート36およびプリント配線基板24で囲まれた空間内に位置する。蓋38は、収納容器37の上面に取り付けられている。
なお、組電池23の固定には粘着テープ22に代えて、熱収縮テープを用いてもよい。この場合、組電池の両側面に保護シートを配置し、熱収縮テープを周回させた後、熱収縮テープを熱収縮させて組電池を結束させる。
図3、図4では単電池21を直列接続した形態を示したが、電池容量を増大させるためには並列に接続しても、または直列接続と並列接続を組み合わせてもよい。組み上がった電池パックをさらに直列、並列に接続することもできる。
また、電池パックの態様は用途により適宜変更される。電池パックの用途は、大電流を取り出したときに優れたサイクル特性を示すものが好ましい。具体的には、デジタルカメラの電源用や、二輪乃至四輪のハイブリッド電気自動車、二輪乃至四輪の電気自動車、アシスト自転車等の車載用が挙げられる。特に、車載用が好適である。
前述したようにプロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)およびジエチルカーボネート(DEC)からなる群のうち、少なくとも2つ以上を混合した混合溶媒、またはγ−ブチロラクトン(GBL)を含む非水電解質を用いることによって、高温特性の優れた非水電解質電池を得ることができる。このような非水電解質電池を複数有する組電池を備えた電池パックは、特に車載用に好適である。
以下に実施例を説明する。なお、本発明の主旨を超えない限り、以下に記載される実施例に限定されるものでない。
(実施例1)
<正極の作製>
まず、正極活物質としてリチウムニッケル複合酸化物(LiNi0.82Co0.15Al0.032)粉末90重量%、導電剤として、アセチレンブラック5重量%と、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)5重量%をN−メチルピロリドン(NMP)に加えて混合してスラリーとし、このスラリーを厚さ15μmのアルミニウム箔からなる集電体の両面に塗布し後、乾燥し、プレスすることにより電極密度が3.15g/cm3の正極を作製した。
<チタン複合酸化物の作製>
まず、炭酸カリウム(KCO)、とアナターゼ型酸化チタン(TiO)を混合し、1000℃で24時間焼成してK2Ti49を合成した。得られたK2Ti49をジルコニアビーズで乾式粉砕して粒度調整した後、純水で洗浄してプロトン交換前駆体とした。得られたプロトン交換前駆体を1M濃度の塩酸溶液中に投入し、25℃の環境で1時間の超音波攪拌を行った。この操作を12回繰り返し、その都度塩酸を交換し、その後洗浄してプロトン交換体を得た。つづいて、得られたプロトン交換体を大気中で350℃、3時間の焼成を施すことによりチタン複合酸化物を製造した。
得られたチタン複合酸化物について、結晶子径およびメインピークの強度比の測定を行なった。
すなわち、前述した測定方法によりチタン複合酸化物のCu−Kαを用いた広角X線回折パターンを得た。得られたX線回折パターンを図5に示す。
チタン複合酸化物の結晶子径は、単斜晶系β型チタン複合酸化物の回折角(2θ)が約24.8°の(110)面のX線回折ピークの半値幅から前述した算出方法により求めた。チタン複合酸化物の結晶子径は、15nmであった。なお、回折ピークの半値幅の算出においては、回折装置の光学系による線幅を補正する必要があり、この補正には標準シリコン粉末を使用した。
図5に示すX線回折パターンから前述した方法で算出した単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークである3.59Å(2θ:24.8°)のピーク積分強度を100としたとき、アナターゼ型TiO2およびH2Ti817のそれぞれに帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるメインピークの積分強度の相対値は、23であった。
<負極の作製>
得られたチタン複合酸化物粉末90重量%、アセチレンブラック5重量%およびポリフッ化ビニリデン(PVdF)5重量%をN−メチルピロリドン(NMP)加えて混合し、スラリーを調製した。このスラリーを厚さ15μmのアルミニウム箔からなる集電体の両面に塗布し、乾燥した後、プレスすることにより電極密度が2.0g/cmの負極を作製した。
<電極群の作製>
正極、厚さ25μmのポリエチレン製多孔質フィルムからなるセパレータ、負極およびセパレータをこの順序で積層した後、渦巻き状に捲回した。これを90℃で加熱プレスすることにより、幅が30mm、厚さ3.0mmの偏平状電極群を作製した。得られた電極群をラミネートフィルムからなるパックに収納し、80℃で24時間真空乾燥を施した。ラミネートフィルムは厚さ40μmのアルミニウム箔の両面にポリプロピレン層を形成して構成され、全体の厚さが0.1mmである。
<液状非水電解質の調製>
エチレンカーボネート(EC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)を1:2の体積比率で混合して混合溶媒とした。この混合溶媒に電解質であるLiPF6を1M溶解することにより液状非水電解質を調製した。
<非水電解質二次電池の製造>
電極群を収納したラミネートフィルムのパック内に液状非水電解質を注入した。その後、パックをヒートシールにより完全密閉し、前述した図1に示す構造を有し、幅35mm、厚さ3.2mm、高さが65mmの非水電解質二次電池を製造した。
(実施例2〜6および比較例1)
プロトン交換体の焼成温度を下記表1に変えた以外、実施例1と同様の方法でチタン複合酸化物を合成した。これらのチタン複合酸化物を負極活物質として用いた以外、実施例1と同様な方法により非水電解質二次電池を製造した。なお、下記表1に示す実施例2〜6および比較例1に用いたチタン複合酸化物の積分強度の相対値および結晶子径は、実施例1と同様にCu−Kαを用いた広角X線回折パターンを作成し、この回折パターンから算出した。比較例1に用いたチタン複合酸化物のX線回折パターンを図6に示す。
実施例1〜6および比較例1の各電池について、25℃の環境下で0.2C放電容量と、2C放電容量を測定し、0.2C放電容量に対する2C放電容量の比率(%)を容量維持率(%)として求めた。その結果を下記表1に示す。
また、実施例1〜6および比較例1の電池に用いた負極とリチウム金属からなる対極とから単極を製作した。単極の負極を0.1mA/cm2の電流値で1V(Li/Li+)までリチウムイオンを吸蔵(充電)させた後、0.1mA/cm2の電流値で3V(Li/Li+)までリチウムイオンを放出(放電)させた。このときの放電電気量を負極活物質であるチタン酸リチウムの単位重量あたりの電気量に換算した。換算した値を負極容量として下記表1に示す。
Figure 0005017492
表1から明らかなように積分強度の相対値が30以下で、結晶子径が5nm以上のチタン複合酸化物を負極活物質として用いた実施例1〜6の電池は、前記積分強度の相対値および結晶子径のいずれか一方が前記範囲を外れるチタン複合酸化物を負極活物質として用いた比較例1の電池に比べて高い負極容量と高い容量維持率(良好な大電流性能)を示すことがわかる。
(実施例7)
下記方法で合成したチタン複合酸化物を負極活物質として用いた以外、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
酸化リン(P25)、酸化ホウ素(B23)、炭酸カリウム(K2CO3)およびアナターゼ型酸化チタン(TiO2)を混合し、1000℃で24時間焼成することによりPおよびBを含むK2Ti49を得た。得られたK2Ti49をジルコニアビーズで乾式粉砕して粒度調整した後、純水で洗浄してプロトン交換前駆体を得た。得られたプロトン交換前駆体を1M濃度の塩酸溶液中に投入し、25℃の環境下で超音波攪拌を1時間行った。この操作を12回繰り返し、その都度塩酸を交換し、その後洗浄してプロトン交換体を得た。つづいて、得られたプロトン交換体を大気中で350℃、3時間の焼成を施し、チタン複合酸化物を合成した。
得られたチタン複合酸化物中のPおよびBの量を前述したICP分析で測定した。その結果、PおよびBの量はそれぞれ0.230重量%、0.010重量%であった。得られたチタン複合酸化物のCu−Kαを用いた広角X線回折パターンを図7に示す。この広角X線回折パターンから実施例1と同様に単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークである3.59Å(2θ:24.8°)のピーク積分強度を100としたとき、アナターゼ型TiO2およびH2Ti817のそれぞれに帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるメインピークの積分強度の相対値およびチタン複合酸化物の結晶子径を求めた。その結果、積分強度の相対値および結晶子径はそれぞれ3以下、25nmであった.
(実施例8〜16および比較例2)
PおよびBの量(チタン複合酸化物とPおよびBとの総量に対する量)を下記表2に示す割合にした以外、実施例7と同様な方法でチタン複合酸化物を合成した。これらのチタン複合酸化物を負極活物質として用いた以外、実施例1と同様な方法により非水電解質二次電池を製造した。なお、下記表2に示す実施例8〜16および比較例2に用いたチタン複合酸化物の積分強度の相対値および結晶子径は、実施例1と同様にCu−Kαを用いた広角X線回折パターンを作成し、この回折パターンから算出した。
実施例7〜16および比較例2の各電池について、25℃の環境下で0.2C放電容量と、2C放電容量を測定し、0.2C放電容量に対する2C放電容量の比率(%)を容量維持率(%)として求めた。その結果を下記表2に示す。
また、実施例7〜16および比較例2の電池に用いた負極とリチウム金属からなる対極とから単極を製作した。単極の負極を0.1mA/cm2の電流値で1V(Li/Li+)までリチウムイオンを吸蔵(充電)させた後、0.1mA/cm2の電流値で3V(Li/Li+)までリチウムイオンを放出(放電)させた。このときの放電電気量を負極活物質であるチタン酸リチウムの単位重量あたりの電気量に換算した。換算した値を負極容量として下記表2に示す。
Figure 0005017492
表2から明らかなように所定量のPおよびBから選ばれる少なくとも1つの元素を含有し、積分強度の相対値が30以下で、結晶子径が5nm以上のチタン複合酸化物を負極活物質として用いた実施例7〜16の電池は、前記元素(P)の含有量が3重量%を超えるチタン複合酸化物を負極活物質として用いた比較例2の電池に比べて高い負極容量と高い容量維持率(良好な大電流性能)を示すことがわかる。また、実施例7〜16の電池は、前記元素(P,B)を含有しない実施例1〜6の電池に比べてより一層高い容量維持率(良好な大電流性能)を示すことがわかる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限られず、特許請求の範囲に記載の発明の要旨の範疇において様々に変更可能である。また、本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。

Claims (8)

  1. チタン酸化物またはチタン複合酸化物を含む非水電解質電池用活物質であって、
    前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、単斜晶系β型チタン複合酸化物を主相として含み、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による前記単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークの積分強度を100としたとき、アナターゼ型TiO2およびH2Ti817から選ばれる少なくとも1つの副相に帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるメインピークの積分強度の相対値が30以下であり、
    前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、前記広角X線回折法で得られる前記単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークから算出される結晶子径が5nm以上であり、かつ
    前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、PおよびBから選ばれる少なくとも1つの元素を含み、かつ前記少なくとも1つの元素の含有量は前記チタン複合酸化物および前記少なくとも1つの元素の総量に対し合計で0.01重量%以上3重量%以下である非水電解質電池用活物質。
  2. 前記少なくとも1つの元素を含む前記チタン複合酸化物は、粒子状をなし、かつ前記少なくとも1つの元素は前記チタン複合酸化物の粒子内もしくは粒子表面に酸化物として存在する請求項記載の非水電解質電池用活物質。
  3. 外装材;
    前記外装材内に収納された正極;
    前記外装材内に前記正極と空間的に離間して収納され、チタン酸化物またはチタン複合酸化物を含有する活物質を含む負極;および
    前記外装材内に収容された非水電解質;
    を具備し、
    前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、単斜晶系β型チタン複合酸化物を主相として含み、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による前記単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークの積分強度を100としたとき、アナターゼ型TiO2およびH2Ti817から選ばれる少なくとも1つの副相に帰属される2θ=25.1〜25.5°に現れるメインピークの積分強度の相対値が30以下であり、
    前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、前記広角X線回折法で得られる前記単斜晶系β型チタン複合酸化物のメインピークから算出される結晶子径が5nm以上であり、かつ
    前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、PおよびBから選ばれる少なくとも1つの元素を含み、かつ前記少なくとも1つの元素の含有量は前記チタン複合酸化物および前記少なくとも1つの元素の総量に対し合計で0.01重量%以上3重量%以下である非水電解質電池。
  4. 前記少なくとも1つの元素を含む前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物は、粒子状をなし、かつ前記少なくとも1つの元素は前記チタン酸化物またはチタン複合酸化物の粒子内もしくは粒子表面に酸化物として存在する請求項記載の非水電解質電池。
  5. 前記正極は、リチウムニッケル複合酸化物またはリチウムマンガン複合酸化物を含む請求項記載の非水電解質電池。
  6. 前記外装材は、ラミネートフィルムから形成される請求項記載の非水電解質電池。
  7. 請求項記載の非水電解質電池を複数備え、各々の電池が直列、並列または直列および並列に電気的に接続される電池パック。
  8. 各々の非水電解質電池の電圧が検知可能な保護回路をさらに備える請求項記載の電池パック。
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