JP6189177B2 - 活物質、非水電解質電池、電池パック及び自動車 - Google Patents

活物質、非水電解質電池、電池パック及び自動車 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、活物質及びその製造方法、非水電解質電池並びに電池パックに関する。
NbTiOのようなニオブ−チタン複合酸化物は、Liの挿入に対してNbが+5価から+3価へ、Tiが+4価から+3価への電荷補償が起きるため、387.6mAh/gと大きな理論容量を持つ。このため、ニオブ−チタン複合酸化物は、LiTi12にかわる高容量材料として期待されているが、レート性能が低いという課題がある。また、Nb10Ti29、Nb24TiO62といったNbリッチなニオブ−チタン複合酸化物は、一般にNbTiOよりリチウム吸蔵・放出特性に優れるが、Nb含有比が増えるためにコスト増加に繋がる。
特開2010−287496号公報 特開2012−99287号公報
M. GASPERIN, Journal of Solid State Chemistry 53, pp144-147 (1984)
レート性能に優れる活物質及びその製造方法、活物質を用いた非水電解質電池、非水電解質電池を含む電池パックを提供することを目的とする。
実施形態によれば、平均組成がLiNb2+xTi1−x7+0.5x(−0.5≦x≦1、0≦y≦6)で表されるニオブ−チタン複合酸化物を含む活物質が提供される。ニオブ−チタン複合酸化物は、下記式(1)〜(3)で表されるピーク強度比を満たす。
0.005≦(D/A)≦0.7 (1)
0.05≦(B/A)≦1.5 (2)
0.01≦(C/A)≦0.7 (3)
Aは、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが26.0±0.1°の範囲内に現れるメインピークの強度である。BはCuKα線をX線源とする広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが25.0±0.1°の範囲内に現れるNb10Ti29に帰属されるピークの強度である。CはCuKα線をX線源とする広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが24.8±0.1°の範囲内に現れるNb24TiO62に帰属されるピークの強度である。Dは、前記回折ピークにおいて2θが27.4±0.2°の範囲内に現れるTiOルチル相に帰属されるピークの強度である。
また、実施形態によれば、正極と、負極と、非水電解質とを含む非水電解質電池が提供される。負極は、実施形態に係る活物質を含む。
さらに、実施形態によれば、実施形態に係る非水電解質電池を含む電池パックが提供される。
第1実施形態に係る扁平型非水電解質電池の断面図。 図1のA部の拡大断面図。 第1実施形態に係る他の扁平型非水電解質電池を模式的に示す部分切欠斜視図。 図3のB部の拡大断面図。 第2実施形態に係る電池パックの分解斜視図。 図5の電池パックの電気回路を示すブロック図。 実施例1のニオブ−チタン複合酸化物のX線回折パターン。 実施例2のニオブ−チタン複合酸化物のX線回折パターン。 実施例3のニオブ−チタン複合酸化物のX線回折パターン。 比較例1のニオブ−チタン複合酸化物のX線回折パターン。 比較例2のニオブ−チタン複合酸化物のX線回折パターン。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、実施の形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態の説明とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る活物質は、平均組成がLiNb2+xTi1−x7+0.5x(−0.5≦x≦1、0≦y≦6)で表されるニオブ−チタン複合酸化物を含む。ニオブ−チタン複合酸化物は、Nb/Ti組成比の異なる相の混相か、Nb/Ti組成比の異なる相とTiOルチル相の混相として存在する。これら混相を総括して表した元素組成比を平均組成とする。平均組成は、例えば、Nb、Ti元素に関してはICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)発光分析法、O(酸素)元素については、不活性ガス融解−赤外線吸収分光法により定量することが可能であるが、表面に吸着する水分、有機物などによる不純物の影響により測定装置の原理上正確な定量が難しい。そのため平均組成をLiNb2+xTi1−x7+0.5x(−0.5≦x≦1、0≦y≦6)で表した時の酸素濃度の誤差範囲は±0.3とする。xの範囲を−0.5≦x≦1にするのは、xがあまり小さいと、主相であるNbTiOに対し、ルチル型TiO相の存在比が多くなるため、リチウムが挿入可能な量が低下するためである。逆にxの量があまり大きいと、主相であるNbTiOに対し、Nb10Ti29やNb24TiO62といった副相の存在比が多くなる(過剰になる)ため、リチウムが挿入可能な量が低下するためである。yの範囲を0≦y≦6にするのは、yがあまり大きいと、リチウムが理論容量以上含有されることになり、リチウムの過剰挿入により電池特性を低下させるためである。好ましいxは0≦x≦0.5であり、好ましいyは0≦y≦5.5である。
また、ニオブ−チタン複合酸化物は、下記式(1)で表されるピーク強度比を満たす。
0<(D/A)≦0.7 (1)
但し、Aは、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが26.0±0.1°に現れるNbTiOに帰属されるピークの強度であり、Dは、該回折ピークにおいて2θが27.4±0.2°に現れるTiOルチル相に帰属されるピークの強度である。
ピーク強度Aは、異方的に成長したNbTiOの結晶子に由来するピークの強度である。また、ピーク強度Dは、TiOルチル相に由来するピークの強度である。
TiOルチル相は、リチウム挿入時の電気導電性を向上させることが可能である。そこで、TiOルチル相に由来するピークの強度Dが存在することによって、活物質の電気導電性を向上することができる。しかし、ピーク強度比(D/A)があまり大きいと、活物質の容量が低下するため、ピーク強度比(D/A)は0.7以下にすることが望ましい。ピーク強度比(D/A)のより好ましい範囲は、0<(D/A)≦0.1であり、さらに好ましい範囲は0.005≦(D/A)≦0.1である。
さらに、ニオブ−チタン複合酸化物は、前記(1)式に加え下記式(2)および(3)で表されるピーク強度比の少なくともいずれか1式を満たすことが望ましい。
0<(B/A)≦1.5 (2)
0<(C/A)≦0.7 (3)
但し、Bは、前記回折ピークにおいて2θが25.0±0.1°に現れるNb10Ti29に帰属されるピークの強度であり、Cは、前記回折ピークにおいて2θが24.8±0.1°に現れるNb24TiO62に帰属されるピークの強度である。
ピーク強度比(B/A)またはピーク強度比(C/A)があまり小さいと、Nbリッチ相が不足するため、リチウム吸蔵・放出特性が低下し、放電容量及びレート性能が低下する。また、ピーク強度比(B/A)またはピーク強度比(C/A)があまり大きいと、活物質の製造コストが高くなるばかりか、活物質の容量(リチウム吸蔵・放出量)が低下する。そのためピーク強度比(B/A)は0<(B/A)≦1.5、ピーク強度比(C/A)は0<(C/A)≦0.7にすることが好ましい。ピーク強度比(B/A)のより好ましい範囲は、0.05以上0.7以下であり、さらに好ましい範囲は0.06以上0.5以下であり、ピーク強度比(C/A)のより好ましい範囲は、0.01以上0.2以下であり、さらに好ましい範囲は、0.01以上0.1以下である。
上記の平均組成及びピーク強度比を有するニオブ−チタン複合酸化物は、NbTiOよりも優れたリチウム吸蔵・放出特性を得ることが可能なNb10Ti29、Nb24TiO62といったNbリッチ相を含むことによって、電気伝導性が保持されるため、高いリチウム吸蔵・放出特性を達成することができる。また、TiOルチル相を含む場合、TiOルチル相に早期にLi挿入が開始されるため、ニオブ−チタン複合酸化物のリチウム吸蔵・放出特性をさらに向上することができる。さらに、Tiよりも原料費が高いNbの含有比を維持したままのNbリッチ相を含有させることが可能なため、コストを抑えながら高い容量と優れたリチウム吸蔵・放出特性を両立させた活物質を実現することができる。
ここで、広角X線回折法の測定方法に関して述べる。
<広角X線回折法>
活物質の広角X線回折法、すなわち粉末X線回折測定は、次のように行う。まず、測定に供する試料を平均粒子径が5μm以下となるまで粉砕またはふるい等による粒度選定を行う。平均粒子径はレーザー回折法によって求めることができる。粉砕による試料の結晶性に影響がないことを調べるため、粉砕前と粉砕後でメインピークの半値幅が変化しないことを確認する。粉砕した試料を、ガラス試料板上に形成された深さ0.2mm以上のホルダー部分に充填しガラス板を使い平滑化する。このとき、試料の充填不足によりひび割れ、空隙等がないように注意する。ピーク位置を正しく決めるため、ホルダーの基準面より凹凸が生じることのないように充填する。次いで、試料が充填されたガラス板を粉末X線回折装置に設置し、Cu−Kα線を用いて回折パターンを取得する。試料の粒子形状により粒子配向の影響が生じる可能性があり、ピークの位置がずれたり強度比が変化したりする可能性がある。この場合、同じ試料をリンデマンガラス製キャピラリーに詰めて回転試料台を用いて測定することで影響を調べることができる。得られたX線チャートを比較して特定面の強度比に装置誤差以上の違いが出ているようであれば、回転試料台を用いた測定結果を本願の権利範囲に適用する。
<電極から活物質を分離する方法>
電池として組み込まれた電極に含まれる活物質について粉末X線回折測定を行う場合は、例えば以下のように行うことができる。活物質の結晶状態を把握するために、活物質からリチウムイオンが完全に離脱した状態にする。例えば負極として使用される活物質を試料として供する場合には、電池を完全に放電状態にする。但し、放電状態でも残留したリチウムイオンが存在することがあるため、分析結果に留意する。
次に、アルゴンを充填したグローブボックス中で電池を分解し、測定対象とする電極を適切な溶媒で洗浄する。たとえばエチルメチルカーボネートなどを用いると良い。洗浄が不十分であると、電極中に残留したリチウムイオンの影響で、炭酸リチウムやフッ化リチウムなどの不純物相が混入することがある。その場合は測定雰囲気を不活性ガス中で行える気密容器を用いるとよい。次に、洗浄した電極を粉末X線回折装置のホルダーの面積と同程度切り出し、直接ガラスホルダーの基準面高さと同一になるように貼り付けて測定する。このとき、電極基板の金属箔の種類に応じて、基板由来のピークがどの位置に現れるかを調べておき、測定結果から差し引くようにする。また、導電助剤やバインダーといった合剤由来のピークの有無についても調べ、同様に測定結果から差し引くことができる。電極基板のピークと活物質のピークが重なる場合、基板から活物質を剥離して測定することが望ましい。これは、ピーク強度を正確に測定するために必要である。電極をエチルメチルカーボネートなどの溶媒中に浸漬し、超音波をかけると基盤と剥離することができる。その後、溶媒を揮発させて回収した電極体粉末(活物質、導電助剤、バインダーを含む)をリンデマンガラス製キャピラリー等に充填して粉末X線回折を測定する。また、同様にして回収した電極体粉末は、各種化学分析に供することができる。
活物質の合成は、例えば、NbとTiOを出発原料とする固相合成法を用いることが好ましい。出発原料のNb粒子の平均粒径はTiO粒子の平均粒径よりも小さいことが好ましい。より好ましくは、Nb粒子の平均粒径は1μm未満、TiO粒子の平均粒径は1μm以上であるとよい。このようにNb粒子とTiO粒子に粒径差が存在すると、固相法焼成時の原子拡散が十分に行われない。このことを利用することによって、意図的にNb10Ti29、Nb24TiO62といったNbリッチ相やTiOルチル相を形成することが出来る。Nb粒子及びTiO粒子の平均粒径には、体積頻度が50%時の粒径が使用される。平均粒径は、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置により測定することが可能である。
固相法によって合成するにあたり、本焼成の前に仮焼成(第1の焼成)を行うことができる。仮焼成の温度は600℃以上1100℃以下にすることが望ましい。仮焼成を行うことにより、原料粉末に吸着する微量な不純物成分(例えば、水や有機物など)を除去することができる。
固相法によって合成するにあたっての本焼成(第2の焼成)の温度は1300〜1400℃とすることが望ましい。より好ましくは1350℃とする。焼成温度を1300〜1400℃の範囲にすることによって、2θが26.0±0.1°に現れるピークの面方向につき結晶子の粒成長が進行する。このように結晶子が異方的に成長することにより、Nbリッチ相とNbTiO相との接合界面をより円滑に形成することが可能となる。1300℃よりも低い温度で本焼成を行った場合は上記のような異方的な粒成長が進行せず、また、1400℃を超える温度で本焼成を行うと、Nb元素とTi元素の拡散が早く進行するために組成が均質な材料になりやすく、Nb10Ti29、Nb24TiO62といったNbリッチ相との混在相を形成することが困難になる。
本焼成の後にアニール処理を行うことができる。アニール処理の温度は600℃以上1000℃以下にすることが望ましい。この温度範囲でアニール処理を行うことにより、Nbリッチ相を少なくすることができる。
本焼成の後に急冷処理を行うことができる。これにより、Nbリッチ相を増加させることができる。
混在する不純物相は、Nb10Ti29、Nb24TiO62のみならず、NbTiOよりも、Tiに対するNbの比(Nb/Ti組成比)が大きなNbリッチ相であっても良い。また、TiOルチル相は、Li挿入時の電気導電性の向上が期待出来るために好ましいが、Nbリッチ相のみが含まれる場合でもリチウム吸蔵・放出特性の向上が期待出来るため、敢えて混在させなくともよい。不純物相の存在量は、出発原料の粒径や焼成条件によって適宜調整することが可能である。
以上説明した第1の実施形態の活物質によれば、平均組成がLiNb2+xTi1−x7+0.5x(−0.5≦x≦1、0≦y≦6)で表され、式(1)で表されるピーク強度比を満たすニオブ−チタン複合酸化物を含むため、高容量で、リチウム吸蔵・放出特性に優れた活物質を実現することができる。また、第1の実施形態の活物質の製造方法によれば、TiO粒子と、TiO粒子よりも平均粒径の小さいNb粒子とを含む混合物に、600℃以上1100℃以下の温度で第1の焼成を施す工程と、混合物に、1300℃以上1400℃以下の温度で第2の焼成を施す工程とを含むため、高容量で、リチウム吸蔵・放出特性に優れた活物質を提供することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る非水電解質電池は、正極と、第1実施形態に係る活物質を含む負極と、非水電解質とを含む。この非水電解質電池は、正極と負極の間に配置されるセパレータと、正負極、セパレータ及び非水電解質が収納される外装部材とをさらに含むことができる。
以下、正極、負極、非水電解質、セパレータ、外装部材について詳細に説明する。
1)負極
負極は、集電体と、負極活物質含有層(負極材料層)とを含む。負極活物質含有層は、集電体の片面若しくは両面に形成され、活物質と、任意に導電剤及び結着剤を含む。
負極活物質には、第1実施形態で説明した活物質が用いられる。負極活物質として、第1実施形態で説明した活物質を単独で用いてもよいが、他の活物質と組合せて用いてもよい。他の活物質の例には、酸化チタン化合物(例えば、アナターゼ構造を有する二酸化チタン(TiO)、ブロンズ構造を有する二酸化チタン(TiO)、ラムスデライト構造を有するチタン酸リチウム(例えばLiTi)、スピネル構造を有するチタン酸リチウム(例えばLiTi12))が含まれる。酸化チタン化合物は、第1実施形態に係る活物質に含まれるニオブ−チタン複合酸化物と作動電位が近く、また、ニオブ−チタン複合酸化物との混合及び分散が容易であるため、好適に用いることができる。
導電剤は、集電性能を高め、且つ、活物質と集電体との接触抵抗を抑えるために配合される。導電剤の例には、アセチレンブラック、カーボンブラック及び黒鉛のような炭素質物が含まれる。
結着剤は、分散された負極活物質の間隙を埋め、また、活物質と導電剤を結着させるために配合される。結着剤の例には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴム、及びスチレンブタジェンゴムが含まれる。
負極活物質含有層中の活物質、導電剤及び結着剤は、それぞれ68質量%以上96質量%以下、2質量%以上30質量%以下及び2質量%以上30質量%以下の割合で配合することが好ましい。導電剤の量を2質量%以上とすることにより、負極活物質含有層の集電性能を向上させることができる。また、結着剤の量を2質量%以上とすることにより、負極活物質含有層と集電体の結着性が十分で、優れたサイクル特性を期待できる。一方、導電剤及び結着剤はそれぞれ30質量%以下にすることが高容量化を図る上で好ましい。
集電体は、負極活物質のリチウムの吸蔵及び放出電位において電気化学的に安定である材料が用いられる。集電体は、銅、ニッケル、ステンレス又はアルミニウム、或いは、Mg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu及びSiからなる群から選択される一以上の元素を含むアルミニウム合金から作られることが好ましい。集電体の厚さは5〜20μmであることが好ましい。このような厚さを有する集電体は、負極の強度と軽量化のバランスをとることができる。
負極は、例えば負極活物質、結着剤および導電剤を汎用されている溶媒に懸濁してスラリーを調製し、このスラリーを集電体に塗布し、乾燥し、負極活物質含有層を形成した後、プレスを施すことにより作製される。負極はまた、負極活物質、結着剤及び導電剤をペレット状に形成して負極活物質含有層とし、これを集電体上に配置することにより作製されてもよい。
2)正極
正極は、集電体と、正極活物質含有層(正極材料層)とを含む。正極活物質含有層は、集電体の片面若しくは両面に形成され、活物質と、任意に導電剤及び結着剤を含む。
活物質は、例えば、酸化物、硫化物、ポリマーなどを用いることができる。酸化物及び硫化物の例には、リチウムを吸蔵する二酸化マンガン(MnO)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、リチウムマンガン複合酸化物(例えばLiMnまたはLiMnO)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLiNiO)、リチウムコバルト複合酸化物(例えばLiCoO)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLiNi1−yCo)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLiMnCo1−y)、スピネル構造を有するリチウムマンガンニッケル複合酸化物(例えばLiMn2−yNi)、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物(例えばLiFePO、LiFe1−yMnPO、LiCoPO)、硫酸鉄[Fe(SO]、バナジウム酸化物(例えばV)、及び、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物が含まれる。上記の式において、0<x≦1であり、0<y≦1である。
ポリマーは、例えばポリアニリンやポリピロールのような導電性ポリマー材料、又はジスルフィド系ポリマー材料を用いることができる。イオウ(S)、フッ化カーボンもまた活物質として使用できる。
より好ましい活物質の例には、リチウムマンガン複合酸化物(例えばLiMn)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLiNiO)、リチウムコバルト複合酸化物(例えばLiCoO)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLiNi1−yCo)、スピネル構造を有するリチウムマンガンニッケル複合酸化物(例えばLiMn2−yNi)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLiMnCo1−y)、リチウムリン酸鉄(例えばLiFePO)、及び、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物が含まれる。上記の式において、0<x≦1であり、0<y≦1である。これら活物質は、高い正極電位を実現できる。
常温溶融塩を含む非水電解質を用いる場合、リチウムリン酸鉄、LiVPOF、リチウムマンガン複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物を用いることがサイクル寿命の観点から好ましい。これは、正極活物質と常温溶融塩との反応性が少なくなるためである。
なお、活物質の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
活物質の比表面積は、0.1m/g以上10m/g以下であることが好ましい。0.1m/g以上の比表面積を有する正極活物質は、リチウムイオンの吸蔵・放出サイトを十分に確保できる。10m/g以下の比表面積を有する正極活物質は、工業生産の上で取り扱い易く、かつ良好な充放電サイクル性能を確保できる。
結着剤は、活物質と集電体を結着させるために配合される。結着剤の例には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムが含まれる。導電剤は、集電性能を高め、且つ、活物質と集電体との接触抵抗を抑えるために必要に応じて配合される。導電剤の例には、アセチレンブラック、カーボンブラック及び黒鉛のような炭素質物が含まれる。
正極活物質含有層において、活物質及び結着剤はそれぞれ80質量%以上98質量%以下、2質量%以上20質量%以下の割合で配合することが好ましい。結着剤は、2質量%以上の量にすることにより十分な電極強度が得られる。また、20質量%以下にすることにより電極の絶縁体の配合量を減少させ、内部抵抗を減少できる。導電剤を加える場合には、活物質、結着剤及び導電剤はそれぞれ77質量%以上95質量%以下、2質量%以上20質量%以下、及び3質量%以上15質量%以下の割合で配合することが好ましい。導電剤は、3質量%以上の量にすることにより上述した効果を発揮することができる。また、15質量%以下にすることにより、高温保存下での正極導電剤表面での非水電解質の分解を低減することができる。
集電体は、アルミニウム箔、又は、Mg、Ti、Zn、Ni、Cr、Mn、Fe、Cu及びSiから選択される一以上の元素を含むアルミニウム合金箔であることが好ましい。
アルミニウム箔またはアルミニウム合金箔の厚さは、5μm以上20μm以下、より好ましくは15μm以下にすることが望ましい。アルミニウム箔の純度は99質量%以上が好ましい。アルミニウム箔またはアルミニウム合金箔に含まれる鉄、銅、ニッケル、クロムなどの遷移金属の含有量は、1質量%以下にすることが好ましい。
正極は、例えば活物質、結着剤及び必要に応じて配合される導電剤を適当な溶媒に懸濁してスラリーを調製し、このスラリーを正極集電体に塗布し、乾燥して正極活物質含有層を形成した後、プレスを施すことにより作製される。正極はまた、活物質、結着剤及び必要に応じて配合される導電剤をペレット状に形成して正極活物質含有層とし、これを集電体上に配置することにより作製されてもよい。
3)非水電解質
非水電解質は、例えば、電解質を有機溶媒に溶解することにより調製される液状非水電解質、又は、液状電解質と高分子材料を複合化したゲル状非水電解質であってよい。液状非水電解質は、電解質を0.5モル/L以上2.5モル/L以下の濃度で有機溶媒に溶解したものであることが好ましい。
電解質の例には、過塩素酸リチウム(LiClO)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF)、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCFSO)、及びビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN(CFSO]のようなリチウム塩、及び、これらの混合物が含まれる。電解質は高電位でも酸化し難いものであることが好ましく、LiPFが最も好ましい。
有機溶媒の例には、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ビニレンカーボネートのような環状カーボネート;ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)のような鎖状カーボネート;テトラヒドロフラン(THF)、2メチルテトラヒドロフラン(2MeTHF)、ジオキソラン(DOX)のような環状エーテル;ジメトキシエタン(DME)、ジエトキシエタン(DEE)のような鎖状エーテル;γ−ブチロラクトン(GBL)、アセトニトリル(AN)、及びスルホラン(SL)が含まれる。これらの有機溶媒は、単独で、又は混合溶媒として用いることができる。
高分子材料の例には、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンオキサイド(PEO)が含まれる。
また或いは、非水電解質には、リチウムイオンを含有した常温溶融塩(イオン性融体)、高分子固体電解質、無機固体電解質等を用いてもよい。
常温溶融塩(イオン性融体)は、有機物カチオンとアニオンの組合せからなる有機塩の内、常温(15〜25℃)で液体として存在しうる化合物を指す。常温溶融塩には、単体で液体として存在する常温溶融塩、電解質と混合させることで液体となる常温溶融塩、有機溶媒に溶解させることで液体となる常温溶融塩が含まれる。一般に、非水電解質電池に用いられる常温溶融塩の融点は、25℃以下である。また、有機物カチオンは、一般に4級アンモニウム骨格を有する。
高分子固体電解質は、電解質を高分子材料に溶解し、固体化することによって調製される。
無機固体電解質は、リチウムイオン伝導性を有する固体物質である。
4)セパレータ
セパレータは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、またはポリフッ化ビニリデン(PVdF)を含む多孔質フィルム、または、合成樹脂製不織布から形成されてよい。中でも、ポリエチレン又はポリプロピレンから形成された多孔質フィルムは、一定温度において溶融し、電流を遮断することが可能であるため、安全性を向上できる。
5)外装部材
外装部材は、厚さ0.5mm以下のラミネートフィルムまたは厚さ1mm以下の金属製の容器を用いることができる。ラミネートフィルムの厚さは0.2mm以下であることがより好ましい。金属製容器は、厚さ0.5mm以下であることがより好ましく、厚さ0.2mm以下であることがさらに好ましい。
外装部材の形状は、扁平型(薄型)、角型、円筒型、コイン型、ボタン型等であってよい。外装部材は、電池寸法に応じて、例えば携帯用電子機器等に積載される小型電池用外装部材、二輪乃至四輪の自動車等に積載される大型電池用外装部材であってよい。
ラミネートフィルムは、樹脂層間に金属層が介在した多層フィルムが用いられる。金属層は、軽量化のためにアルミニウム箔もしくはアルミニウム合金箔であることが好ましい。樹脂層は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の高分子材料を用いることができる。ラミネートフィルムは、熱融着によりシールを行って外装部材の形状に成形することができる。
金属製容器は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等から作られる。アルミニウム合金は、マグネシウム、亜鉛、ケイ素等の元素を含む合金が好ましい。合金中に鉄、銅、ニッケル、クロム等の遷移金属を含む場合、その含有量は100ppm以下にすることが好ましい。
第2の実施形態に係る非水電解質電池を、図面を参照してより具体的に説明する。図1は、扁平型非水電解質二次電池の断面図である。図2は図2のA部の拡大断面図である。なお、各図は実施形態の説明とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる点があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜設計変更することができる。
扁平状の捲回電極群1は、2枚の樹脂層の間に金属層を介在したラミネートフィルムからなる袋状外装部材2内に収納されている。扁平状の捲回電極群1は、図2に示すように、外側から負極3、セパレータ4、正極5、セパレータ4の順で積層した積層物を渦巻状に捲回し、プレス成型することにより形成される。
負極3は、負極集電体3aと負極活物質含有層3bとを含む。負極活物質含有層3bには、上記の負極活物質が含まれる。最外層の負極3は、図2に示すように負極集電体3aの内面側の片面のみに負極活物質含有層3bを形成した構成を有する。その他の負極3は、負極集電体3aの両面に負極活物質含有層3bが形成されている。正極5は、正極集電体5aの両面に正極活物質含有層5bが形成されている。
図1に示すように、捲回電極群1の外周端近傍において、負極端子6が最外層の負極3の負極集電体3aに接続され、正極端子7が内側の正極5の正極集電体5aに接続されている。これらの負極端子6および正極端子7は、袋状外装部材2の開口部から外部に延出されている。例えば液状非水電解質は、袋状外装部材2の開口部から注入される。袋状外装部材2の開口部を負極端子6および正極端子7を挟んでヒートシールすることにより捲回電極群1および液状非水電解質が完全密封される。
負極端子は、負極活物質のリチウム吸蔵・放出電位において電気化学的に安定であり、かつ導電性を有する材料から形成されることができる。具体的には、銅、ニッケル、ステンレス、アルミニウム、或いは、Mg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu及びSiよりなる群から選択される1種類以上の元素を含むアルミニウム合金等が挙げられる。負極端子は、負極集電体との接触抵抗を低減するために、負極集電体と同様の材料から形成されることが好ましい。
正極端子は、リチウムイオン金属に対する電位が3V以上5V以下、好ましくは3V以上4.25V以下の範囲における電気的安定性と導電性とを有する材料から形成されると良い。具体的には、アルミニウム、または、Mg、Ti、Zn、Ni、Cr、Mn、Fe、Cu及びSiよりなる群から選択される1種類以上の元素を含むアルミニウム合金等が挙げられる。正極端子は、正極集電体との接触抵抗を低減するために、正極集電体と同様の材料から形成されることが好ましい。
第2実施形態に係る非水電解質電池は、図1および図2に示す構成のものに限らず、例えば図3および図4に示す構成の電池であってもよい。図3は、第2実施形態に係る別の扁平型非水電解質二次電池を模式的に示す部分切欠斜視図であり、図4は図3のB部の拡大断面図である。
積層型電極群11は、2枚の樹脂フィルムの間に金属層を介在したラミネートフィルムからなる外装部材12内に収納されている。積層型電極群11は、図4に示すように正極13と負極14とをその間にセパレータ15を介在させながら交互に積層した構造を有する。正極13は複数枚存在し、それぞれが集電体13aと、集電体13aの両面に担持された正極活物質含有層13bとを備える。負極14は複数枚存在し、それぞれが負極集電体14aと、負極集電体14aの両面に担持された負極活物質含有層14bとを備える。各負極14の負極集電体14aは、一辺が負極14から突出している。突出した負極集電体14aは、帯状の負極端子16に電気的に接続されている。帯状の負極端子16の先端は、外装部材11から外部に引き出されている。また、図示しないが、正極13の正極集電体13aは、負極集電体14aの突出辺と反対側に位置する辺が正極13から突出している。正極13から突出した正極集電体13aは、帯状の正極端子17に電気的に接続されている。帯状の正極端子17の先端は、負極端子16とは反対側に位置し、外装部材11の辺から外部に引き出されている。
第2の実施形態に係る非水電解質電池によれば、第1の実施形態に係る活物質を含む負極を備えるため、容量及びレート性能を向上することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る電池パックについて、図面を参照して説明する。第3実施形態に係る電池パックは、第2の実施形態に係る非水電解質電池(単電池)を1個又は複数有する。複数の単電池を含む場合、各単電池は、電気的に直列もしくは並列に接続して配置される。
図5及び図6に、電池パック20の一例を示す。この電池パック20は、図1に示した構造を有する扁平型電池21を複数含む。図5は電池パック20の分解斜視図であり、図6は図5の電池パック20の電気回路を示すブロック図である。
複数の単電池21は、外部に延出した負極端子6及び正極端子7が同じ向きに揃えられるように積層され、粘着テープ22で締結することにより組電池23を構成している。これらの単電池21は、図6に示すように電気的に直列に接続されている。
プリント配線基板24は、負極端子6および正極端子7が延出する単電池21側面と対向して配置されている。プリント配線基板24には、図6に示すようにサーミスタ25、保護回路26および外部機器への通電用端子27が搭載されている。なお、プリント配線基板24が組電池23と対向する面には、組電池23の配線と不要な接続を回避するために絶縁板(図示せず)が取り付けられている。
正極側リード28は、組電池23の最下層に位置する正極端子7に接続され、その先端はプリント配線基板24の正極側コネクタ29に挿入されて電気的に接続されている。負極側リード30は、組電池23の最上層に位置する負極端子6に接続され、その先端はプリント配線基板24の負極側コネクタ31に挿入されて電気的に接続されている。これらのコネクタ29,31は、プリント配線基板24に形成された配線32,33を通して保護回路26に接続されている。
サーミスタ25は、単電池21の温度を検出し、その検出信号は保護回路26に送信される。保護回路26は、所定の条件で保護回路26と外部機器への通電用端子27との間のプラス側配線34aおよびマイナス側配線34bを遮断できる。所定の条件とは、例えばサーミスタ25の検出温度が所定温度以上になったときである。また、所定の条件とは単電池21の過充電、過放電、過電流等を検出したときである。この過充電等の検出は、個々の単電池21もしくは単電池21全体について行われる。個々の単電池21を検出する場合、電池電圧を検出してもよいし、正極電位もしくは負極電位を検出してもよい。後者の場合、個々の単電池21中に参照極として用いるリチウム電極が挿入される。図5および図6の場合、単電池21それぞれに電圧検出のための配線35を接続し、これら配線35を通して検出信号が保護回路26に送信される。
正極端子7および負極端子6が突出する側面を除く組電池23の三側面には、ゴムもしくは樹脂からなる保護シート36がそれぞれ配置されている。
組電池23は、各保護シート36およびプリント配線基板24と共に収納容器37内に収納される。すなわち、収納容器37の長辺方向の両方の内側面と短辺方向の内側面それぞれに保護シート36が配置され、短辺方向の反対側の内側面にプリント配線基板24が配置される。組電池23は、保護シート36およびプリント配線基板24で囲まれた空間内に位置する。蓋38は、収納容器37の上面に取り付けられている。
なお、組電池23の固定には粘着テープ22に代えて、熱収縮テープを用いてもよい。この場合、組電池の両側面に保護シートを配置し、熱収縮チューブを周回させた後、熱収縮チューブを熱収縮させて組電池を結束させる。
図5、図6では単電池21を直列接続した形態を示したが、電池容量を増大させるためには並列に接続してもよい。あるいは、直列接続と並列接続を組合せてもよい。組み上がった電池パックをさらに直列又は並列に接続することもできる。
また、電池パックの態様は用途により適宜変更される。電池パックは、大電流を取り出したときにサイクル特性が優れていることが要求される用途に好適に用いられる。具体的には、デジタルカメラの電源として、又は、例えば二輪乃至四輪のハイブリッド電気自動車、二輪乃至四輪の電気自動車、及び、アシスト自転車の車載用電池として用いられる。特に、車載用電池として好適に用いられる。
以上の第3の実施形態によれば、第2の実施形態の非水電解質電池を含むため、高容量で、且つ、レート性能に優れた電池パックを提供することができる。
以下に実施例を説明する。
(実施例1)
ニオブ−チタン複合酸化物を固相反応法により合成した。Nbリッチ相を得るため、出発原料であるNb粒子は平均粒径を0.7μmとし、TiO粒子は平均粒径4.5μmのものを使用した。Nb粒子及びTiO粒子の平均粒径には、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置(日機装株式会社マイクロトラックMT33−EXII)により測定された、体積頻度が50%時の粒径をそれぞれ使用した。
このようにNb粒子とTiO粒子に粒径差が存在すると、固相法焼成時の原子拡散が十分に行われないため、意図的にNb10Ti29、Nb24TiO62といったNbリッチ相やTiOルチル相を形成することが出来る。Nb粒子とTiO粒子をモル比1:1で混合し、乾式ボールミルによる混合を行った。得られた粉末をそのままアルミナ坩堝に入れ、1000℃12時間の仮焼成(第1の焼成)を行った。仮焼成後、粉末をペレット化し、白金坩堝に入れ1350℃18時間本焼成(第2の焼成)を行った。本焼成後、めのう乳鉢で粉砕混合し、25μmのメッシュのふるいを通して粗粒を取り除き、活物質粉末とした。得られた活物質粉末の平均組成は、Nb2+xTi1−x7+0.5x(xは0)であった。また、活物質粉末について、サンプリング間隔0.01°、スキャン速度2°/minで測定した広角X線回折測定の結果を図7に示す。図7に示す通り、広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが26.04°にピークAが、2θが24.99°にピークBが、2θが24.78°にピークCが、2θが27.40°にピークDが現れた。ピーク強度比(B/A)、(C/A)及び(D/A)を下記表1に示す。
得られたニオブ−チタン複合酸化物粉末100質量%、導電助剤としてアセチレンブラック10質量%、カーボンナノファイバー5質量%、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)10質量%をN−メチルピロリドン(NMP)を加えて混合してスラリーとし、このスラリーを厚さ12μmのアルミニウム箔からなる集電体の片面に塗布し、乾燥後プレスすることにより電極密度2.2g/cmの電極を作製した。
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)を体積比1:2で混ぜた混合溶媒にLiPF支持塩を1mol/L溶解させることにより電解液を調製した。得られた電極を作用極、対極と参照極をLi金属とし、電解液を用いた三電極式ビーカーセルを作製して充放電特性を評価した。
本実施例において、この測定用の三電極式ビーカーセルでは、リチウム金属を対極としているため、実施例および比較例の電極電位は対極に比して貴となるため正極として作動する。このため、実施例および比較例の電極を負極として用いたときの充放電の定義は反対になる。ここで、混乱を避けるため、本実施例では、電極にリチウムイオンが挿入される方向を充電、脱離する方向を放電という呼称で統一する。なお、本実施形態の電極活物質は、公知の正極材料と組み合わせることで負極として作動する。
(実施例2)
本焼成を温度1350℃で18時間行った後に、600℃24時間のアニール処理を行うこと以外は、実施例1と同様の方法でニオブ−チタン複合酸化物からなる活物質を合成し、充放電特性を評価した。アニール処理を行った目的は、Nbリッチ相を極力減らし、微量にしても効果が見られることを実証するためである。
実施例2の活物質粉末の平均組成は、Nb2+xTi1−x7+0.5x(xは0)であった。また、活物質粉末について、サンプリング間隔0.01°、スキャン速度2°/minで測定した広角X線回折測定の結果を図8に示す。図8に示す通り、広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが25.97°にピークAが、2θが24.91°にピークBが、2θが24.76°にピークCが、2θが27.32°にピークDが現れた。ピーク強度比(B/A)、(C/A)及び(D/A)を下記表1に示す。
(実施例3)
本焼成を温度1350℃で18時間行った後に、1000℃まで温度を下げた後、試料を焼成炉から取り出して常温環境下に移動させることにより急冷処理を行った以外は、実施例1と同様の方法でニオブ−チタン複合酸化物からなる活物質を合成し、充放電特性を評価した。急冷処理を行った目的は、Nbリッチ相の含有比が多い状態での効果を検証するためである。
実施例3の活物質粉末の平均組成は、Nb2+xTi1−x7+0.5x(xは0)であった。また、活物質粉末について、サンプリング間隔0.01°、スキャン速度2°/minで測定した広角X線回折測定の結果を図9に示す。図9に示す通り、広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが26.03°にピークAが、2θが24.97°にピークBが、2θが24.73°にピークCが、2θが27.36°にピークDが現れた。ピーク強度比(B/A)、(C/A)及び(D/A)を下記表1に示す。
参考例4)
出発原料であるNb粒子は平均粒径を0.5μmとし、TiO粒子は平均粒径0.7μmのものを使用し、出発原料の仕込み量を変えたこと以外は、実施例1と同様の方法でニオブ−チタン複合酸化物からなる活物質を合成し、充放電特性を評価した。参考例4の活物質粉末の平均組成は、Nb1.76Ti1.247+0.5x(x=−0.24)であった。また、活物質粉末について、サンプリング間隔0.01°、スキャン速度2°/minで測定した広角X線回折測定の結果より、広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが26.03°にピークAが、2θが25.98°にピークDが現れた。ピークB、ピークCは観測されなかった。ピーク強度比(B/A)、(C/A)及び(D/A)を下記表1に示す。
参考例5)
出発原料であるNb粒子は平均粒径を0.5μmとし、TiO粒子は平均粒径0.7μmのものを使用し、出発原料の仕込み量を変えたこと以外は、実施例1と同様の方法でニオブ−チタン複合酸化物からなる活物質を合成し、充放電特性を評価した。参考例5の活物質粉末の平均組成は、Nb1.76Ti1.247+0.5x(x=−0.24)であった。また、活物質粉末について、サンプリング間隔0.01°、スキャン速度2°/minで測定した広角X線回折測定の結果より、広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが26.03°にピークAが、2θが25.96°にピークDが現れた。ピークB、ピークCは観測されなかった。ピーク強度比(B/A)、(C/A)及び(D/A)を下記表1に示す。
参考例6)
出発原料であるNb粒子は平均粒径を0.7μmとし、TiO粒子は平均粒径1.0μmのものを使用し、出発原料の仕込み量を変えたこと以外は、実施例1と同様の方法でニオブ−チタン複合酸化物からなる活物質を合成し、充放電特性を評価した。参考例6の活物質粉末の平均組成は、Nb2.14Ti0.867+0.5x(x=0.14)であった。また、活物質粉末について、サンプリング間隔0.01°、スキャン速度2°/minで測定した広角X線回折測定の結果より、広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが25.97°にピークAが、2θが24.91°にピークBが、2θが27.38°にピークDが現れた。ピークCについては検出されなかった。ピーク強度比(B/A)、(C/A)及び(D/A)を下記表1に示す。
(実施例7)
出発原料の仕込み量を変えたこと以外は、実施例3と同様の方法でニオブ−チタン複合酸化物からなる活物質を合成し、充放電特性を評価した。実施例7の活物質粉末の平均組成は、Nb2.5Ti0.57+0.5x(x=0.5)であった。また、活物質粉末について、サンプリング間隔0.01°、スキャン速度2°/minで測定した広角X線回折測定の結果より、広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが25.97°にピークAが、2θが24.91°にピークBが、2θが24.73°にピークCが現れた。ピークDについては検出されなかった。ピーク強度比(B/A)、(C/A)及び(D/A)を下記表1に示す。
(比較例1)
出発原料のTiOの粒径を3.3μmとし、本焼成温度を1100℃、焼成時間を12時間と変えた以外は、実施例1と同様の方法でニオブ−チタン複合酸化物からなる活物質を合成し、充放電特性を評価した。
比較例1の活物質粉末の平均組成は、Nb2+xTi1−x7+0.5x(xは0)であった。また、活物質粉末について、サンプリング間隔0.01°、スキャン速度2°/minで測定した広角X線回折測定の結果を図10に示す。図10に示す通り、広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが26.04°にピークAが現れたものの、ピークB,C,Dが現れなかった。
(比較例2)
市販の酸化物試薬NbとTiOを用いた。これらの粉末を、モル比で1:1になるように秤量し、乳鉢で混合した。次に、電気炉に入れ、1250℃で延べ20時間焼成することにより、TiNbを合成した。ここで用いた合成方法は、非特許文献1に記載された方法に基づくものである。
比較例2の活物質粉末について、サンプリング間隔0.01°、スキャン速度2°/minで測定した広角X線回折測定の結果を図11に示す。図11に示す通り、広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが23.97°にメインピークが現れ、ピークAが現れなかった。
実施例及び比較例に対して、評価温度は25℃で、充電時のカットオフ電位を3.0V、放電時のカットオフ電位を1.0Vとした。0.2Cで初回充放電を行った後、0.2C放電容量、5C放電容量、30C放電容量を測定し、0.2C放電容量に対する各放電容量の比率(%)を表1に記載した。
表1から明らかなように、実施例1〜3,7によると、0.2C初回放電容量に対する30C放電容量比が、比較例1,2に比して高く、レート性能に優れていることがわかる。一方、NbTiO単相からなる比較例1の活物質は、実施例1〜3,7に比べるとレート性能に劣っており、また焼成温度が低い比較例2でもレート性能に劣っていることがわかる。比較例2の活物質は、1250℃という低温で焼成することにより合成されているため、図11に示す通りにメインピークが24°付近に存在する。これに対し、実施例1〜7の活物質では、メインピークであるピークAが26.0°付近に現れる。具体的には、例えば実施例1〜3について広角X線回折測定の結果を示す図7〜図9に示す通りである。図7〜図9に示すX線回折パターンは、1350℃という高温で焼成することにより異方的に結晶子が成長していることを示唆しており、これにより、Nbリッチ相とNbTiO相との接合界面が円滑に形成される。
これらの実施形態又は実施例の活物質によれば、平均組成がLiNb2+xTi1−x7+0.5x(−0.5≦x≦1、0≦y≦6)で表され、式(1)で表されるピーク強度比を満たすニオブ−チタン複合酸化物を含むため、高容量で、リチウム吸蔵・放出特性に優れた活物質を実現することができる。この活物質を用いた非水電解質電池は、高容量で、かつ優れたレート性能を実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]平均組成がLi Nb 2+x Ti 1−x 7+0.5x (−0.5≦x≦1、0≦y≦6)で表され、下記式(1)で表されるピーク強度比を満たすニオブ−チタン複合酸化物を含むことを特徴とする活物質。
0<(D/A)≦0.7 (1)
但し、Aは、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが26.0±0.1°に現れるNb TiO に帰属されるピークの強度であり、Dは、前記回折ピークにおいて2θが27.4±0.2°に現れるTiO ルチル相に帰属されるピークの強度である。
[2]下記式(2)および(3)で表されるピーク強度比の少なくともいずれか1式を満たすニオブ−チタン複合酸化物を含むことを特徴とする[1]記載の活物質。
0<(B/A)≦1.5 (2)
0<(C/A)≦0.7 (3)
但し、Bは、前記回折ピークにおいて2θが25.0±0.1°に現れるNb 10 Ti 29 に帰属されるピークの強度であり、Cは、前記回折ピークにおいて2θが24.8±0.1°に現れるNb 24 TiO 62 に帰属されるピークの強度である。
[3]下記式(1)´〜(3)´で表されるピーク強度比を満たすことを特徴とする[1]または[2]いずれかに記載の活物質。
0<(D/A)≦0.1 (1)´
0.05≦(B/A)≦0.7 (2)´
0.01≦(C/A)≦0.2 (3)´
[4]前記ピーク強度比(D/A)が0<(D/A)≦0.1を満たすことを特徴とする[1]または[2]いずれかに記載の活物質。
[5]正極と、[1]〜[4]いずれかに記載の活物質を含む負極と、非水電解質とを含むことを特徴とする非水電解質電池。
[6][5]記載の非水電解質電池を含むことを特徴とする電池パック。
[7]TiO 粒子と、前記TiO 粒子よりも平均粒径の小さいNb 粒子とを含む混合物に、600℃以上1100℃以下の温度で第1の焼成を施す工程と、前記混合物に、1300℃以上1400℃以下の温度で第2の焼成を施す工程とを含むことを特徴とする活物質の製造方法。
[8]前記第2の焼成工程後に、600℃以上1000℃以下の範囲でアニール処理を施す工程をさらに含むことを特徴とする[7]記載の活物質の製造方法。
[9]前記第2の焼成工程後に、冷却処理を施す工程をさらに含むことを特徴とする[7]記載の活物質の製造方法。
1,11…電極群、2,12…外装部材、3,13…正極、3a,13a…正極集電体、3b,13b…正極活物質含有層、4,15…セパレータ、5,14…負極、5a,14a…負極集電体、5b,14b…負極活物質含有層、6,16…負極端子、7,17…正極端子、20…電池パック、21…単電池、22…粘着テープ、23…組電池、24…プリント配線基板、28…正極側配線、29…正極側コネクタ、30…負極側配線、31…負極側コネクタ、37…収納容器、38…蓋。

Claims (7)

  1. 平均組成がLiNb2+xTi1−x7+0.5x(−0.5≦x≦1、0≦y≦6)で表され、下記式(1)〜(3)で表されるピーク強度比を満たすニオブ−チタン複合酸化物を含むことを特徴とする活物質。
    0.005≦(D/A)≦0.7 (1)
    0.05≦(B/A)≦1.5 (2)
    0.01≦(C/A)≦0.7 (3)
    但し、Aは、CuKα線をX線源とする広角X線回折法による回折ピークにおいて2θが26.0±0.1°の範囲内に現れるメインピークの強度であり、Bは前記回折ピークにおいて2θが25.0±0.1°の範囲内に現れるNb10Ti29に帰属されるピークの強度であり、Cは前記回折ピークにおいて2θが24.8±0.1°の範囲内に現れるNb24TiO62に帰属されるピークの強度であり、Dは、前記回折ピークにおいて2θが27.4±0.2°の範囲内に現れるTiOルチル相に帰属されるピークの強度である。
  2. 下記式(1)´〜(3)´で表されるピーク強度比を満たすことを特徴とする請求項1に記載の活物質。
    0.005≦(D/A)≦0.1 (1)´
    0.05≦(B/A)≦0.7 (2)´
    0.01≦(C/A)≦0.2 (3)´
  3. 前記ピーク強度比(B/A)が0.06≦(B/A)≦0.5を満たすことを特徴とする請求項1または2いずれか1項に記載の活物質。
  4. 前記ピーク強度比(C/A)が0.01≦(C/A)≦0.1を満たすことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の活物質。
  5. 正極と、
    請求項1乃至4いずれか1項記載の活物質を含む負極と、
    非水電解質と
    を含むことを特徴とする非水電解質電池。
  6. 請求項5記載の非水電解質電池を含むことを特徴とする電池パック。
  7. 請求項6に記載の電池パックを備える自動車。
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