JP5015523B2 - 熱源機運転制御方法および装置 - Google Patents
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(1)第1のエネルギーの予測使用量が目標使用量を超える虞れが生じた場合(例えば、電力デマンド制御によってデマンド警報が発令されたような場合)
(2)予め定められた所定の期間(例えば、朝の立ち上がりの時間帯(6:00〜9:00))
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る熱源機運転制御方法の実施に用いる熱源システムの一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す計装図である。同図において、1−1,1−2は熱源機、2−1,2−2は熱源機1−1,1−2への熱源水の循環通路に補機として各個に設けられた1次ポンプ、3−1,3−2は1次ポンプ2−1,2−2に付設された回転数調整用のインバータ、4は熱源機1−1,1−2からの熱源水を混合する往ヘッダ、5は往水管路、6は往ヘッダ4から往水管路5を介して送られてくる熱源水の供給を受ける外部負荷(空調機、ファンコイルなどの熱負荷)、7は還水管路、8は外部負荷6への熱源水の供給量をその負荷状態に応じて調整するバルブである。
ステップ102において、ターボ冷凍機R1のみにON指令が出されていた場合、制御装置14Aは、ステップ103のNOに応じてステップ108へ進み、ステップ101で計測した負荷流量Fとターボ冷凍機R1の最小流量α(α=50m3 /h)とを比較し、負荷流量Fがα以下であれば、ターボ冷凍機R1への熱源水の設定流量(流量SP)をαとし、負荷流量Fがαを超えていれば、負荷流量Fをターボ冷凍機R1への熱源水の設定流量(流量SP)とする。そして、ターボ冷凍機R1について流量SPに対応するINV指令値を求め、この求めたINV指令値を1次ポンプ3−1に対して出力する(ステップ109)。
ステップ102において、吸収式冷凍機R2のみにON指令が出されていた場合、制御装置14Aは、ステップ103のNOに応じてステップ108へ進み、ステップ101で計測した負荷流量Fと吸収式冷凍機R2の最小流量α(α=50m3 /h)とを比較し、負荷流量Fがα以下であれば、吸収式冷凍機R2への熱源水の設定流量(流量SP)をαとし、負荷流量Fがαを超えていれば、負荷流量Fを吸収式冷凍機R2への熱源水の設定流量(流量SP)とする。そして、吸収式冷凍機R2について流量SPに対応するINV指令値を求め、この求めたINV指令値を1次ポンプ3−2に対して出力する(ステップ109)。
ステップ102において、ターボ冷凍機R1と吸収式冷凍機R2の両方にON指令が出されていた場合、制御装置14Aは、ステップ103のYESに応じてステップ104へ進み、デマンド警報が発令中であるか否かをチェックする。
ステップ104において、デマンド警報が発令中でなければ(ステップ104のNO)、制御装置14Aはターボ冷凍機R1および吸収式冷凍機R2への負荷流量の配分を行う(ステップ107)。
ステップ104において、デマンド警報が発令中であれば(ステップ104のYES)、制御装置14Aはターボ冷凍機R1および吸収式冷凍機R2への負荷流量の配分の変更を行う(ステップ105,106)。
上述した実施の形態1では、ターボ冷凍機R1と吸収式冷凍機R2との同時運転中、デマンド警報が発令された場合、ターボ冷凍機R1および吸収式冷凍機R2への負荷流量の配分を変更するようにしたが、ターボ冷凍機R1および吸収式冷凍機R2からの熱源水の送水温度の設定値を変更するようにしてもよい。この送水温度の設定値を変更する例を参考例1とする。
ステップ201において、ターボ冷凍機R1あるいは吸収式冷凍機R2のみにON指令が出されていた場合、制御装置14Bは、ステップ202のNOに応じてステップ206へ進み、ターボ冷凍機R1への送水温度の設定値TS1として7℃を出力する(ステップ206)。また、吸収式冷凍機R2への送水温度の設定値TS2として7℃を出力する(ステップ207)。
ステップ201において、ターボ冷凍機R1と吸収式冷凍機R2の両方にON指令が出されていた場合、制御装置14Bは、ステップ202のYESに応じてステップ203へ進み、デマンド警報が発令中であるか否かをチェックする。
実施の形態1では、ターボ冷凍機R1と吸収式冷凍機R2との同時運転中、デマンド警報が発令された場合に、ターボ冷凍機R1および吸収式冷凍機R2への負荷流量の配分を変更するようにしたが、デマンド警報が発令された場合ではなく、朝の立ち上がり時にターボ冷凍機R1および吸収式冷凍機R2への負荷流量の配分を変更するようにしてもよい。朝の立ち上がり時は、他の機器も一斉に起動され、電気エネルギーの使用量が高くなると予想される。この朝の立ち上がり時に負荷流量の配分を変更するようにした例を実施の形態2とする。
ステップ102において、ターボ冷凍機R1あるいは吸収式冷凍機R2のみにON指令が出されていた場合、制御装置14A’は、ステップ303のNOに応じてステップ306へ進む。ここで、運転中の冷凍機がターボ冷凍機R1であるのか、吸収式冷凍機R2であるのかをチェックし、運転中の冷凍機がターボ冷凍機R1であれば、負荷流量Fをターボ冷凍機R1への熱源水の設定流量とする(ステップ307)。運転中の冷凍機が吸収冷凍機R2であれば、負荷流量Fを吸収式冷凍機R2への熱源水の設定流量とする(ステップ308)。
ステップ302において、ターボ冷凍機R1と吸収式冷凍機R2の両方にON指令が出されていた場合、制御装置14A’は、ステップ303のYESに応じてステップ304へ進み、現在の時刻が「6:00〜9:00」の時間帯(朝の立ち上がりの時間帯)にあるか否かをチェックする。
ステップ304において、現在の時刻が朝の立ち上がり時間帯になければ(ステップ304のNO)、制御装置14A’はターボ冷凍機R1および吸収式冷凍機R2への負荷流量の配分を行う(ステップ309)。すなわち、負荷流量Fを熱源機の運転台数N=2で除して按分流量Fiを求め、この按分流量Fiをターボ冷凍機R1および吸収式冷凍機R2への熱源水の設定流量とする。
実施の形態2では、朝の立ち上がりの時間帯に、ターボ冷凍機R1と吸収式冷凍機R2とが同時運転された場合、ターボ冷凍機R1および吸収式冷凍機R2への負荷流量の配分を変更するようにしたが、ターボ冷凍機R1および吸収式冷凍機R2への負荷流量の配分ではなく、ターボ冷凍機R1および吸収式冷凍機R2からの送水温度の設定値を変更するようにしてもよい。この送水温度の設定値を変更した例を参考例2とする。
ステップ401において、ターボ冷凍機R1あるいは吸収式冷凍機R2のみにON指令が出されていた場合、制御装置14B’は、ステップ402のNOに応じてステップ406へ進み、ターボ冷凍機R1への送水温度の設定値TS1として7℃を出力する(ステップ406)。また、吸収式冷凍機R2への送水温度の設定値TS2として7℃を出力する(ステップ407)。
ステップ401において、ターボ冷凍機R1と吸収式冷凍機R2の両方にON指令が出されていた場合、制御装置14B’は、ステップ402のYESに応じてステップ403へ進み、現在の時刻が「6:00〜9:00」の時間帯(朝の立ち上がりの時間帯)にあるか否かをチェックする。
上述した実施の形態1,2、参考例1,2では、ターボ冷凍機R1と吸収式冷凍機R2とが同時運転中であることを条件としたが、必ずしもターボ冷凍機R1と吸収式冷凍機R2とが同時運転中であることを条件としなくてもよい。例えば、ターボ冷凍機R1が運転中、吸収式冷凍機R2が停止中に、デマンド警報が発令された場合、吸収式冷凍機R2の運転を開始するようにしてもよい。この例を参考例3とする。
Claims (6)
- 第1のエネルギーとして電気エネルギーを使用して所要の温度の熱源水を生成する第1の熱源機と、前記第1のエネルギーとは種類が異なる第2のエネルギーを使用して所要の温度の熱源水を生成する第2の熱源機とを備え、前記第1の熱源機が生成する熱源水と前記第2の熱源機が生成する熱源水とを混合して負荷へ供給する熱源システムに適用され、前記第1の熱源機および第2の熱源機の運転を制御する熱源機運転制御方法において、
前記負荷へ供給されている現在の熱源水の流量を負荷流量として計測する負荷流量計測ステップと、
前記第1のエネルギーの使用量が高くなると予想される場合、前記第1の熱源機への熱源水の流量を減らし、この減らした流量を増加分として前記第2の熱源機への熱源水の流量を増やすエネルギー使用量調整ステップとを備え、
前記エネルギー使用量調整ステップは、
前記第1のエネルギーの使用量が高くなると予想される場合、前記計測された負荷流量から予め定められている所定の流量を差し引いて前記第1の熱源機への熱源水の分配流量とし、この分配流量と予め定められている前記第1の熱源機への最小流量とを比較し、その何れか大きい方を前記第1の熱源機への熱源水の設定流量とする一方、前記計測された負荷流量から前記第1の熱源機への熱源水の設定流量を差し引いて前記第2の熱源機への熱源水の分配流量とし、この分配流量と予め定められている前記第2の熱源機への最小流量とを比較し、その何れか大きい方を前記第2の熱源機への熱源水の設定流量とする
ことを特徴とする熱源機運転制御方法。 - 請求項1に記載された熱源機運転制御方法において、
前記エネルギー使用量調整ステップは、
前記第1のエネルギーの予測使用量が目標使用量を超える虞れが生じた場合を前記第1のエネルギーの使用量が高くなると予想される場合とする
ことを特徴とする熱源機運転制御方法。 - 請求項1に記載された熱源機運転制御方法において、
前記エネルギー使用量調整ステップは、
予め定められた所定の期間を前記第1のエネルギーの使用量が高くなると予想される場合とする
ことを特徴とする熱源機運転制御方法。 - 第1のエネルギーとして電気エネルギーを使用して所要の温度の熱源水を生成する第1の熱源機と、前記第1のエネルギーとは種類が異なる第2のエネルギーを使用して所要の温度の熱源水を生成する第2の熱源機とを備え、前記第1の熱源機が生成する熱源水と前記第2の熱源機が生成する熱源水とを混合して負荷へ供給する熱源システムに用いられ、前記第1の熱源機および第2の熱源機の運転を制御する熱源機運転制御装置において、
前記負荷へ供給されている現在の熱源水の流量を負荷流量として計測する負荷流量計測手段と、
前記第1のエネルギーの使用量が高くなると予想される場合、前記第1の熱源機への熱源水の流量を減らし、この減らした流量を増加分として前記第2の熱源機への熱源水の流量を増やすエネルギー使用量調整手段とを備え、
前記エネルギー使用量調整手段は、
前記第1のエネルギーの使用量が高くなると予想される場合、前記計測された負荷流量から予め定められている所定の流量を差し引いて前記第1の熱源機への熱源水の分配流量とし、この分配流量と予め定められている前記第1の熱源機への最小流量とを比較し、その何れか大きい方を前記第1の熱源機への熱源水の設定流量とする一方、前記計測された負荷流量から前記第1の熱源機への熱源水の設定流量を差し引いて前記第2の熱源機への熱源水の分配流量とし、この分配流量と予め定められている前記第2の熱源機への最小流量とを比較し、その何れか大きい方を前記第2の熱源機への熱源水の設定流量とする
ことを特徴とする熱源機運転制御装置。 - 請求項4に記載された熱源機運転制御装置において、
前記エネルギー使用量調整手段は、
前記第1のエネルギーの予測使用量が目標使用量を超える虞れが生じた場合を前記第1のエネルギーの使用量が高くなると予想される場合とする
ことを特徴とする熱源機運転制御装置。 - 請求項4に記載された熱源機運転制御装置において、
前記エネルギー使用量調整手段は、
予め定められた所定の期間を前記第1のエネルギーの使用量が高くなると予想される場合とする
ことを特徴とする熱源機運転制御装置。
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