JP4249591B2 - 1次ポンプ方式熱源変流量制御システムおよび1次ポンプ最低流量確保方法 - Google Patents
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Description
制御装置15は、差圧計11によって計測されるヘッダ間差圧ΔPを監視し、このヘッダ間差圧ΔPを一定とするように1次ポンプ2−1〜2−Nの回転数を制御する。すなわち、差圧計11によって計測されるヘッダ間差圧ΔPpvと予め設定されている設定差圧ΔPspとを比較し、ΔPpv=ΔPspとなるように、インバータ3−1〜3−Nへインバータ出力(0〜100%)を送って、1次ポンプ2−1〜2−Nの回転数を制御する。これを1次ポンプ回転数による圧力一定制御と呼ぶ。なお、この1次ポンプ回転数による圧力一定制御では、制御装置15よりバイパス弁10へ0%のバイパス弁開度出力を送って、バイパス弁10を全閉状態とする。
制御装置15は、往水温度センサ12からの往水温度TS,還水温度センサ12からの還水温度TRおよび流量計14からの負荷流量Fとから、F×(TR−TS)=Qとして現在の負荷熱量Qを求め、この求めた現在の負荷熱量Q又は流量計14からの負荷流量Fに応じて熱源機1−1〜1−Nの運転台数を制御する。例えば、予め定められている運転順序テーブルに従い、負荷流量Fが所定値F1に達するまでは指定順位1番の熱源機1−1を運転し、負荷流量Fが所定値F1を越えれば、熱源機1−1に加えて指定順位2番の熱源機1−2の運転を開始する。なお、熱源機1−2の運転が開始されれば、この熱源機1−2の補機である1次ポンプ2−2の運転も開始される。
例えば、熱源機1−1と熱源機1−2との2台運転中、外部負荷6が要求する熱源水の流量が少なくなると、ヘッダ間差圧ΔPpvが大きくなるので、ΔPpv=ΔPspとなるように、制御装置15は1次ポンプ2−2へのインバータ出力を小さくする。1次ポンプ2−2へのインバータ出力が予め設定されている下限値に達しても、なお外部負荷6が要求する流量の方が少ない場合、制御装置15は、バイパス弁10を開き、ヘッダ間差圧ΔPを一定とするようにバイパス弁10の開度を制御する(図5:「バイパス弁開度出力」参照)。これをバイパス弁開度による圧力一定制御と呼ぶ。この際、1次ポンプ2−2へのインバータ出力は、図5に示すように、下限値の状態を保つ。
バイパス弁開度による圧力一定制御において、1次ポンプ2へのインバータ出力は1次ポンプ2への指令値であって、これが下限値の状態を保つ場合、実際には1次ポンプ2の吐出流量が下限値になっているか否かは定かではない。例えば、実際の吐出流量が想定された流量よりも少ないと、熱源機1が冷凍機である場合、凍結等の問題が生じる虞れがある。そこで、従来においては、流量計16からの流量fにより熱源機1を通過する冷水の流量を監視し、この冷水の流量が予め設定されている最低流量を下回る虞れがある場合、1次ポンプへのインバータ出力をアップし、1次ポンプ2の吐出流量を増大させるようにしている。なお、熱源機1を通過する冷水の流量が最低流量を低下してしまった場合には、熱源機1自身の機能によって断水リレーが作動し、熱源機1の動作が停止する。
1次ポンプ方式熱源変流量制御システムでは、ヘッダ間差圧の急上昇により1次ポンプの吐出流量が大きく減少することがある。本発明では、ヘッダ間差圧の急激な上昇をとらえ、設定差圧からの偏差(ΔPpv−ΔPsp)が許容幅(ΔPw)を超えると((ΔPpv−ΔPsp)>ΔPw)、熱源水の流量が最低流量を下回る虞れがあると判断し、バイパス弁を全開とすると同時に1次ポンプの回転数を最大とし、外部負荷に熱源水を供給しつつ、1次ポンプの吐出流量を増大させ、最低流量を下回ることを回避する。所定時間が経過すると、1次ポンプ回転数による差圧一定制御に戻るが、(ΔPpv−ΔPsp)>ΔPwの状態が確認される毎に、同様動作が繰り返される。
制御装置15Aは、差圧計11によって計測されるヘッダ間差圧ΔPpvと予め設定されている設定差圧ΔPspとを比較し、ΔPpv=ΔPspとなるように、インバータ3−1〜3−Nへインバータ出力(0〜100%)を送って、1次ポンプ2−1〜2−Nの回転数を制御する。なお、この1次ポンプ回転数による圧力一定制御では、従来と同様に、制御装置15Aよりバイパス弁10へ0%のバイパス弁開度出力を送って、バイパス弁10を全閉状態とする。
制御装置15Aは、往水温度センサ12からの往水温度TS,還水温度センサ12からの還水温度TRおよび流量計14からの負荷流量Fとから、F×(TR−TS)=Qとして現在の負荷熱量Qを求め、この求めた現在の負荷熱量Q又は流量計14からの負荷流量Fに応じて熱源機1−1〜1−Nの運転台数を制御する。例えば、予め定められている運転順序テーブルに従い、負荷流量Fが所定値F1に達するまでは指定順位1番の熱源機1−1を運転し、負荷流量Fが所定値F1を越えれば、熱源機1−1に加えて指定順位2番の熱源機1−2の運転を開始する。なお、熱源機1−2の運転が開始されれば、この熱源機1−2の補機である1次ポンプ2−2の運転も開始される。
例えば、熱源機1−1と熱源機1−2との2台運転中、外部負荷6が要求する熱源水の流量が少なくなると、ヘッダ間差圧ΔPpvが大きくなるので、ΔPpv=ΔPspとなるように、制御装置15Aは1次ポンプ2−2へのインバータ出力を小さくする。1次ポンプ2−2へのインバータ出力が予め設定されている下限値に達しても、なお外部負荷6が要求する流量の方が少ない場合、制御装置15Aは、バイパス弁10を開き、ヘッダ間差圧ΔPを一定とするようにバイパス弁10の開度を制御する。この際、1次ポンプ2−2へのインバータ出力は、下限値の状態を保つ。
Claims (4)
- 熱源水を生成する熱源機と、
この熱源機が生成する熱源水を搬送する1次ポンプと、
前記熱源機からの熱源水を受ける往ヘッダと、
この往ヘッダを介する熱源水の供給を受ける外部負荷と、
この外部負荷において熱交換された熱源水が戻される還ヘッダと、
前記往ヘッダと前記還ヘッダとを連通させるバイパス管路と、
このバイパス管路に設けられたバイパス弁と、
前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間の熱源水の差圧を設定差圧とするように前記1次ポンプの回転数を制御する1次ポンプ回転数制御手段とを備えた1次ポンプ方式熱源変流量制御システムにおいて、
前記差圧の設定差圧からの偏差が許容幅を超えた場合、所定時間の間、前記バイパス弁を全開とすると同時に前記1次ポンプの回転数を最大とする強制制御手段を
を備えたことを特徴とする1次ポンプ方式熱源変流量制御システム。 - 熱源水を生成する第1〜第N(N≧2)の熱源機と、
この第1〜第Nの熱源機が生成する熱源水を搬送する第1〜第Nの1次ポンプと、
前記第1〜第Nの熱源機からの熱源水を混合する往ヘッダと、
この往ヘッダを介する熱源水の供給を受ける外部負荷と、
この外部負荷において熱交換された熱源水が戻される還ヘッダと、
前記往ヘッダと前記還ヘッダとを連通させるバイパス管路と、
このバイパス管路に設けられたバイパス弁と、
前記往ヘッダから前記外部負荷への熱源水の温度を往水温度として計測する往水温度センサと、
前記還ヘッダに戻される熱源水の温度を還水温度として計測する還水温度センサと、
前記還ヘッダに戻される熱源水の流量を負荷流量として計測する流量計と、
前記往水温度センサによって計測された往水温度、前記還水温度センサによって計測された還水温度および前記流量計によって計測された負荷流量から求められる現在の負荷熱量又は前記流量計によって計測された負荷流量に基づいて前記熱源機の運転台数を制御する運転台数制御手段と、
前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間の熱源水の差圧を設定差圧とするように前記1次ポンプの回転数を制御する1次ポンプ回転数制御手段とを備えた1次ポンプ方式熱源変流量制御システムにおいて、
前記差圧の設定差圧からの偏差が許容幅を超えた場合、所定時間の間、前記バイパス弁を全開とすると同時に現在制御中の前記1次ポンプの回転数を最大とする強制制御手段を
を備えたことを特徴とする1次ポンプ方式熱源変流量制御システム。 - 熱源水を生成する熱源機と、
この熱源機が生成する熱源水を搬送する1次ポンプと、
前記熱源機からの熱源水を受ける往ヘッダと、
この往ヘッダを介する熱源水の供給を受ける外部負荷と、
この外部負荷において熱交換された熱源水が戻される還ヘッダと、
前記往ヘッダと前記還ヘッダとを連通させるバイパス管路と、
このバイパス管路に設けられたバイパス弁と、
前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間の熱源水の差圧を設定差圧とするように前記1次ポンプの回転数を制御する1次ポンプ回転数制御手段とを備えた1次ポンプ方式熱源変流量制御システムにおいて、
前記差圧の設定差圧からの偏差が許容幅を超えた場合、所定時間の間、前記バイパス弁を全開とすると同時に前記1次ポンプの回転数を最大とする
ようにしたことを特徴とする1次ポンプ最低流量確保方法。 - 熱源水を生成する第1〜第N(N≧2)の熱源機と、
この第1〜第Nの熱源機が生成する熱源水を搬送する第1〜第Nの1次ポンプと、
前記第1〜第Nの熱源機からの熱源水を混合する往ヘッダと、
この往ヘッダを介する熱源水の供給を受ける外部負荷と、
この外部負荷において熱交換された熱源水が戻される還ヘッダと、
前記往ヘッダと前記還ヘッダとを連通させるバイパス管路と、
このバイパス管路に設けられたバイパス弁と、
前記往ヘッダから前記外部負荷への熱源水の温度を往水温度として計測する往水温度センサと、
前記還ヘッダに戻される熱源水の温度を還水温度として計測する還水温度センサと、
前記還ヘッダに戻される熱源水の流量を負荷流量として計測する流量計と、
前記往水温度センサによって計測された往水温度、前記還水温度センサによって計測された還水温度および前記流量計によって計測された負荷流量から求められる現在の負荷熱量又は前記流量計によって計測された負荷流量に基づいて前記熱源機の運転台数を制御する運転台数制御手段と、
前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間の熱源水の差圧を設定差圧とするように前記1次ポンプの回転数を制御する1次ポンプ回転数制御手段とを備えた1次ポンプ方式熱源変流量制御システムにおいて、
前記差圧の設定差圧からの偏差が許容幅を超えた場合、所定時間の間、前記バイパス弁を全開とすると同時に現在制御中の前記1次ポンプの回転数を最大とする
ようにしたことを特徴とする1次ポンプ最低流量確保方法。
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