JP4600139B2 - 空調装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、熱源で生成された熱源水を往ヘッダーを介して負荷に供給し、負荷で熱交換がなされた還流水を環ヘッダーを介して熱源に戻し、熱回復させて再び負荷に供給する空調装置及びその制御方法に関するものである。
冷暖房を実施するために、熱源により所定温度に生成した水を負荷に送水し、負荷で空気と熱交換して温度変化した還流水を熱源に戻して所定温度に回復させ、再び負荷に送水する熱源水の循環により空調装置が構成される。
このような空調装置の従来技術として、図4に示すように、複数の冷凍機109と複数の負荷103とを往ヘッダー101及び環ヘッダー105を介して接続し、複数の冷凍機109から供給される冷水を複数の負荷103に供給するように構成したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この空調装置では、往ヘッダー101及び還ヘッダー105を介して一次側を熱源とし、二次側を負荷103とする空調システムが構成されており、往ヘッダー101と環ヘッダー105との間に配設されたバランス管106に流量計112を設けると共に、各冷凍機109の入口と出口との間にバルブ117を配したバイパス管116を設け、各冷凍機109からの流量を制御する流量可変冷水ポンプ114及び負荷103に供給する冷水の流量を制御するポンプ流量可変制御装置102を設けて構成されている。
本空調装置においては、流量計112によって検出される数値を指標として一次側水量及び二次側水量を制御し、外気状態と負荷状態とバランス管106内の流量変化とを検出し、冷凍機109の立ち上げ及び停止に必要な所定時間後の負荷状態及び流量を事前に予測推論して冷凍機109を発停制御し、バイパス管106のバルブ117を制御して、負荷103への送水温度が急変することを極力防止するようにしている。
すなわち、負荷が増加すると負荷への流量が増加するので、バイパス管を通じて還流水が送水側に戻るバイパス流量が増加して負荷に送給する送水温度が上昇する。一方、負荷が減少すると負荷への流量が減少するので、バイパス管を通じて負荷への送水の一部が還流水に混合し、冷凍機に還流される還流水温度が低下し、冷凍機の負荷率が低下する。
これを防止すべく往ヘッダーと還ヘッダーとの間を接続するバランス管に流量計を配し、バランス管内を流れる水量がゼロになるように制御する。また、バイパス管のバルブを開閉制御して冷凍機の立ち上げ、立ち下げ時に送水温度が上昇した冷水を負荷に送ることを防止している。
特開平4−327738号公報(第2〜3頁、図1)
以上のように従来の技術では、送水温度が上昇した冷水を負荷に送ることを防止するため、バイパス管の流量を調整する必要がある。すなわち、複数のバイパス管を設ける等の複雑な構成や流量計などの設置により、設備や工事が複雑となるとともに、制御動作も複雑となり、設備や工事の費用も増加するという課題があった。
また、冷凍機の負荷率が考慮されていないため、空調装置としての消費電力が徒に増加する課題があった。ここで冷凍機の負荷率とは、冷凍機の定格の冷却能力に対する、実際の運転中の冷却能力を百分率表示したもので、例えば、冷凍機入口水温が定格の標準時より上昇すれば、出口水温は一定のため、冷却能力(出入口温度差)は小さくなり、負荷率も低くなる。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、簡易な制御構造と精度の高い制御方法により、送水温度が上昇した冷水を負荷に送ることを防止し、二次側冷水送水温度の補償を可能とすると共に、熱源を高い負荷率で運転することにより消費電力比を高め、不要な電力の消費の削減を図る空調装置とその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、往ヘッダー及び還ヘッダーを介して一次側を熱源とし、二次側を負荷とする空調装置であって、熱源ポンプにより複数の熱源から送出された熱源水を前記往ヘッダーに集束し、複数の負荷それぞれに前記熱源水を送給し、各負荷からの還流水を前記還ヘッダーに集束し、各熱源に還流水を戻すように配管接続すると共に、前記往ヘッダーと前記還ヘッダーとの間にバランス管を接続し、前記往ヘッダー内の熱源水の温度を検出する熱源水温度検出手段を設け、前記熱源水温度検出手段によって検出された温度に基づいて前記熱源の温度制御を行う制御手段が設けられ、前記バランス管の接続より前の前記還ヘッダーの入口における還流水の温度を検出する還流水一次温度検出手段と、前記バランス管の接続より後の前記還ヘッダーの出口における還流水の温度を検出する還流水二次温度検出手段と、バランス管内の水温を検出するバランス管内水温検出手段とを設け、前記熱源水温度検出手段、前記還流水一次温度検出手段、前記還流水二次温度検出手段及び前記バランス管内水温検出手段によって検出された温度に基づいて前記熱源の温度制御及び前記熱源ポンプによる流量制御を行う制御手段が設けられてなることを特徴とする。
上記構成によれば、配管接続構造と要所への温度検出手段の配設とにより、負荷変動に伴う一次側と二次側との間の流量バランスの崩れを速やかに検出し、制御手段により熱源の温度制御と流量制御とを実行することができる。また、往ヘッダー内の熱源水の温度を検出することにより、負荷が増え、二次側の還流水がバランス管を、還ヘッダーから往ヘッダーへと流れる(以下、「逆流する」と記載)ことを速やかに検出し、制御手段により熱源の温度制御を実行することができる。
上記構成において、複数の熱源のうち特定の熱源に対応する熱源ポンプを流量可変構造とし、それを制御手段による制御対象とすることにより、制御構成をより簡易に構成することができる。
また、往ヘッダーは、熱源ポンプにより複数の熱源から送出された熱源水を集束する往一次ヘッダーと、複数の負荷それぞれに熱源水を供給する往二次ヘッダーとから構成され、還ヘッダーは、各負荷からの還流水を集束する還一次ヘッダーと、各熱源に還流水を戻す還二次ヘッダーとから構成されている。
上記構成によれば、往ヘッダー内では複数の熱源からの熱源水を混合し、還ヘッダー内では各負荷からの還流水を混合できるので、各負荷及び各熱源に均一な温度の熱源水、還流水を供給できる。
また、少なくとも往一次ヘッダーと往二次ヘッダーからなる往ヘッダー及び少なくとも還一次ヘッダーと還二次ヘッダーからなる還ヘッダーを介して一次側を熱源とし、二次側を負荷とする空調装置の制御方法であって、前記空調装置は、熱源ポンプにより複数の熱源から送出された熱源水を前記往一次ヘッダーに集束し、前記往二次ヘッダーから複数の負荷それぞれに熱源水を供給し、各負荷からの還流水を前記還一次ヘッダーに集束し、前記還二次ヘッダーから各熱源に還流水を戻すように配管接続すると共に、前記往一次ヘッダーと前記還一次ヘッダーの出口から前記還二次ヘッダーの入口に至る管路との間にバランス管を接続して構成され、前記往一次ヘッダーから前記往二次ヘッダーに至る管路内の熱源水温度を検出して、この熱源水温度に基づいて熱源を温度制御し、前記一次ヘッダーの出口における還流水一次温度と、前記還二次ヘッダーの入口における還流水二次温度とを検出して、前記還流水一次温度と前記還流水二次温度との温度差に基づいて熱源ポンプを流量制御し、前記バランス管内の水温検出に基づいて前記熱源ポンプを流量制御することを特徴とする。
上記制御方法によれば、負荷変動に伴う一次側と二次側との間の流量バランスの崩れを速やかに検出し、熱源の温度制御と流量制御とを実行することができるので、制御が簡易であり、より確実な制御を速やかに実行することができ、熱源の負荷率が高い状態を保って運転することができる。また、往ヘッダー内の熱源水温度によりバランス管の逆流が速やかに検出でき、熱源の温度制御を実行することができる。
また、上記制御方法において、往二次ヘッダーを流れる熱源水温度と熱源から送出された熱源水の温度を検出し、二次ヘッダーを流れる熱源水温度と、前記熱源から送出された熱源水の温度とが一致するように、前記熱源を温度制御することにより、制御構成が簡易となり、負荷に送給する熱源水温度の変化を防止することができる。
また、還流水一次温度と還流水二次温度との温度差に基づいて特定の熱源に対応する熱源ポンプを流量制御することにより、制御構成が簡易であり、負荷変動を速やかに検知し
て熱源の入口、出口間の温度差を大きくして熱源の負荷率を高い状態に維持することができる。
また、バランス管内の水温検出に基づいて特定の熱源に対応する熱源ポンプを流量制御することにより、負荷変動をより速やかに検知することができ、上記還流水一次温度と還流水二次温度との温度差に基づく制御を補間することができる。
本発明によれば、往ヘッダー及び還ヘッダーを介して一次側を熱源とし、二次側を負荷とする空調装置であって、熱源ポンプにより複数の熱源から送出された熱源水を前記往ヘッダーに集束し、複数の負荷それぞれに前記熱源水を送給し、各負荷からの還流水を前記還ヘッダーに集束し、各熱源に還流水を戻すように配管接続すると共に、前記往ヘッダーと前記還ヘッダーとの間にバランス管を接続し、前記往ヘッダー内の熱源水の温度を検出する熱源水温度検出手段を設け、前記熱源水温度検出手段によって検出された温度に基づいて前記熱源の温度制御を行う制御手段が設けられ、前記バランス管の接続より前の前記還ヘッダーの入口における還流水の温度を検出する還流水一次温度検出手段と、前記バランス管の接続より後の前記還ヘッダーの出口における還流水の温度を検出する還流水二次温度検出手段と、前記バランス管内の水温を検出するバランス管内水温検出手段とを設け、前記熱源水温度検出手段、前記還流水一次温度検出手段、前記還流水二次温度検出手段及び前記バランス管内水温検出手段によって検出された温度に基づいて前記熱源の温度制御及び前記熱源ポンプによる流量制御を行う制御手段が設けられたことにより、バイパス管や流量計も不要で設備や工事が複雑にならず、簡易な制御で送水温度が上昇した冷水を負荷に送ることを防止し、二次側冷水送水温度の補償ができる。
さらに、熱源の流量制御により、熱源の負荷率を高い状態に維持できるので、空調装置の消費電力の削減を図ることができる。
図1は、本実施形態に係る空調装置の構成を示すもので、ヘッダーを介して一次側を熱源とし、二次側を負荷とする密閉タイプの空調システムとして構成されている。ここでは、冷房運転を実施する状態に構成され、熱源として冷凍機5が配設されている。複数の冷凍機(熱源)5から送給される冷水(熱源水)は、往一次ヘッダー1a及び往二次ヘッダー1bから複数の負荷6に供給され、負荷6で熱交換により温度上昇した還流水を還一次ヘッダー2a及び還二次ヘッダー2bから冷凍機5に戻し、冷却により再び冷水として負荷6に送給する循環経路が形成されている。尚、図1において、本実施形態の構成及び制御に直接的に関与しないポンプやバルブ等の記載は省略している。
複数の冷凍機5は、それぞれ所定温度(例えば、7〜9℃)の冷水を送給できるように温度設定が可能であり、制御部4により設定温度が変更できる温度可変に構成されている。これら複数の冷凍機5から送給される冷水は往一次ヘッダー1aに集束され、往ヘッダー間接続管路1cから往二次ヘッダー1bに送られ、往二次ヘッダー1bから複数の負荷6に分配送給される。
負荷6は空調機等であって、送給されてきた冷水と空気との間で熱交換を行って冷房用送風空気を冷却する。複数の負荷6において熱交換により温度上昇した冷水は還流水として還一次ヘッダー2aに集束され、還ヘッダー間接続管路2cから還二次ヘッダー2bに送られ、還二次ヘッダー2bにより分配され、それぞれ冷水ポンプ(熱源ポンプ)3から複数の冷凍機5にそれぞれ還流する。前記冷水ポンプ3による運転流量は一定であるが、そのうち第1の冷凍機5−1に送水する第1の冷水ポンプ3−1については、制御部4により運転流量が調整される流量可変に構成されている。
また、往ヘッダー間接続管路1cと還ヘッダー間接続管路2cとの間にバランス管7が接続されており、一次側と二次側との間の流量に差が生じたとき、往ヘッダー間接続管路1cから還ヘッダー間接続管路2cに、あるいは還ヘッダー間接続管路2cから往ヘッダー間接続管路1cにバランス水流が流れる。
上記冷水の循環経路の要所における水温を検出するために、往ヘッダー間接続管路1c内の水温T1を検出するに冷水温度センサ(熱源水温度検出手段)11、還一次ヘッダー2aの出口における水温T2を検出する還流水一次温度センサ(還流水一次温度検出手段)12、還二次ヘッダー2bの入口における水温T3を検出する還流水二次温度センサ(還流水二次温度検出手段)13、バランス管7内の水温T4を検出するバランス水温センサ(バランス管内水温検出手段)14がそれぞれ配設され、各温度センサによる検出温度は制御部4に入力される。負荷の冷水入口温度をSPとする。
前記制御部4は、冷水温度センサ11から入力された往ヘッダー間接続管路1c内の水温T1とSPが一致するように冷凍機5の出口温度を制御すると共に、還流水一次温度センサ12から入力される還一次ヘッダー2aの出口水温T2と還流水二次温度センサ13から入力される還二次ヘッダー2bの入口水温T3とが一致するように第1の冷水ポンプ3−1の運転を制御する。以下、図2に示すフローチャートを参照して制御部4による本空調装置の運転制御手順について説明する。尚、図2に示すS1,S2…は制御手順を示すステップ番号であって、本文中に添記する番号と一致する。
まず、各冷凍機5から送出される冷水の出口温度がSP(例えば、9℃)になるように温度設定し(S1)、空調装置の運転を開始する。運転開始により冷水は負荷6に供給され、還流水として冷凍機5に戻され、冷却して再び送給する冷水の循環がなされるので、各温度センサは検出した温度を制御部4に入力する(S2)。
制御部4は、還流水一次温度センサ12から入力される還一次ヘッダー2aの出口水温T2と、還流水二次温度センサ13から入力される還二次ヘッダー2bの入口水温T3とを比較し、T2>T3であるか否かを判断し(S3)、T2>T3である場合には、第1の冷水ポンプ3−1の運転流量を減少させて第1の冷凍機5−1に対する還流水の流量を減少させる(S4)。減少し続けてよいかは、バランス管7内の水温T4の急変により判断し(S6)、急変の場合、S3に戻りT2=T3となっていると判断して、第1の冷水ポンプ3−1の運転流量を増加させて第1の冷凍機5−1に対する還流水の流量を増加させる(S5)。バランス管7内の水温T4が急変していない場合(S6)は、再度T2とT3を比較し(S7)、T2=T3になるまで、第1の冷水ポンプ3−1の運転流量を減少し続ける(S3→S4→S6→S7→S3の繰返し)。
還流水一次温度センサ12と還流水二次温度センサ13とは、還ヘッダー間接続管路2cの両端での水温を検出しているので、還ヘッダー間接続管路2cにバランス管7から冷水の流入があったときには還流水に冷水が混合するので、還流水二次温度センサ13の検出温度T3は低下してT2>T3となる。即ち、バランス管7から還ヘッダー間接続管路2cに冷水が流れ込む状態は、負荷6が減少した状態と判断できるので、制御部4は制御ステップS4のように第1の冷水ポンプ3−1の運転流量を減少させて第1の冷凍機5−1に対する還流水の流量を減少させる制御を実行する。その結果、還ヘッダー間接続管路2cに流入する冷水の流量が減少してバランス管7に流れる冷水がなくなり、T2=T3となる。この時、バランス管7内の水温T4の急変を監視することにより、流量の減少の停止及び増加を早めに行い、T2=T3の安定した状態が実現可能となる。また、T2>T3の状態は、冷凍機5の入口温度は低くなり、冷凍機5の出入り口温度差が小さく負荷率も低くなる。すなわち、上記の早めの流量変化により、T2=T3を実現することが、冷凍機5の負荷率も高く維持し、消費電力を抑えることになる(負荷率と消費電力の関係は後述)。
また、バランス管7内を流れる水の温度T4はバランス水温センサ14によって検出されて制御部4に入力されるので、バランス管内水温T4が急変したことが検出されたとき(S6)、負荷状態が変動したと判断できる。即ち、負荷6が増加すると、還ヘッダー間接続管路2cからバランス管7を通じて往ヘッダー間接続管路1cに還流水が流れるので、バランス水温センサ14は温度上昇した還流水の温度(例えば、17℃)を検出する。
逆に、負荷6が減少すると、往ヘッダー間接続管路1cからバランス管7を通じて還ヘッダー間接続管路2cに冷水が流れるので、バランス水温センサ14は冷水の温度(例えば、9℃)を検出する。即ち、バランス管7内を流れる水の温度は流れ方向によって急変する。制御部4はバランス水温センサ14の検出温度を監視することにより、前述した制御ステップS3〜S5の制御動作により第1の冷水ポンプ3−1による流量制御が正常になされたか否かを判断することもでき、制御の修正動作を実行することができる。
第1の冷水ポンプ3−1による流量調整が実行されることにより、バランス管7を通じた冷水又は還流水の流通はなくなるのでT2=T3となり、負荷6に所定温度の冷水が所定量送給される(S7)。
また、制御部4は入力された検出温度を監視して、往二次ヘッダー1bを流れる冷水温度T1とSPとの間に差が生じたとき(S8)、T1>SPである場合には、冷凍機5の設定温度を低い側に変更して冷凍機5から送出される冷水の出口温度SPが低くなるように制御する(S9)。逆に、T1<SPである場合には、冷凍機5の設定温度を高い側に変更して冷凍機5から送出される冷水の出口温度が高くなるように制御する(S10)。
負荷6の変動があると、往二次ヘッダー1bから負荷に送給される冷水の流量が変動するため、バランス管7に水流が発生する。負荷6が増加した場合には、往二次ヘッダー1bから負荷に送給される冷水の流量が増加するため、還ヘッダー間接続管路2cからバランス管7を通って往ヘッダー間接続管路1cに向かう水流が発生し、温度の高い還流水が冷凍機5から送出されてきた冷水に混合される。
従って、往二次ヘッダー1bを流れる冷水温度T1は上昇してT1>SPとなる、すなわち負荷6に送給する冷水の温度がSP(例えば、9℃)より高くなるので、制御部4は制御ステップS9のように冷凍機5の設定温度を低い側に変更して冷凍機5から送出される冷水の出口温度が低くなるように制御する(S9)。この制御により往一次ヘッダー1aに送給されてくる冷水の温度は低下し、バランス管7から往ヘッダー間接続管路1cに流入する温度の高い還流水と混合するので、往二次ヘッダー1bを流れる冷水温度T1はT1=SPとなる。例えば冷凍機5の出口温度を7℃に下げた場合、バランス管7からの約16℃の還流水が流入しても、冷凍機5からの流量が多いため、T1=9℃は可能である。
制御部4は、引き続き各センサからの検出温度入力を監視して、T2=T3及びT1=SPの条件が崩れたとき、制御ステップS3以降の制御動作を実行する。
以上説明した空調装置の構成及び制御方法により、各冷凍機5の入口側温度(還流水温度)と出口側温度(冷水温度)との差が大きく、各冷凍機5を高い負荷率で運転させることができる。冷凍機5の特性は、図3のグラフに示すように、冷却能力が高い状態で運転する方が消費電力に対する比率がよくなるので、各冷凍機5を高い負荷率で運転することが望ましく、負荷6の増加で冷凍機5の冷却能力が100%を越えるような状態にならない限り冷凍機5を増段せず、少ない冷凍機を高い負荷率で運転させることにより消費電力を抑えた空調装置の運転が可能となる。図3の縦軸の消費電力比、横軸の冷却能力比は、それぞれ定格値に対する割合で%表示している。
尚、上記実施形態は熱源として冷凍機を用いた冷房運転時の構成及び制御方法を示したが、熱源として加熱機を用いることにより暖房運転の構成及び制御方法を同様に実施することができる。
また、本実施形態では、バランス管7を往ヘッダー間接続管路1cと還ヘッダー間接続管路2cとの間に設けたが、少なくとも一方に往二次ヘッダー1bまたは還二次ヘッダー2bを接続しなければ、往ヘッダーと還ヘッダーの接続位置は問わない。各二次ヘッダーへの接続は、バランス管7からの流入水が十分に混合されないまま、負荷や熱源に供給されるからである。
また、二次側冷水送水温度の補償のみを行ないたい場合は、還流水一次温度センサ(還流水一次温度検出手段)12、還流水二次温度センサ(還流水二次温度検出手段)13、バランス水温センサ(バランス管内水温検出手段)14、第1の冷水ポンプ3−1についての流量可変の構成および図2におけるS3〜S7の制御手順も不要となり、簡単な構成、制御で、送水温度が上昇した冷水を負荷に送ることを防止できる。
以上の説明の通り本発明によれば、配管接続構造と要所への温度検出手段の配設とにより、負荷変動に伴う一次側と二次側との間の流量バランスの崩れを速やかに検出し、制御手段により熱源の温度制御と流量制御とを実行し、熱源の負荷率を高い状態に維持する制御がなされる。従って、比較的規模が大きい空調装置を設置する設備や工事のコストを削減し、消費電力の削減によるランニングコストの減少を図ることができる。
本発明の空調装置及びその制御方法は、熱源で生成された熱源水を往ヘッダーを介して負荷に供給し、負荷で熱交換がなされた還流水を環ヘッダーを介して熱源に戻し、熱回復させて再び負荷に供給する空調装置に利用することが可能である。
実施形態に係る空調装置の構成を示すブロック図 同上空調装置の制御手順を示すフローチャート 冷凍機の冷却能力と消費電力との関係を示すグラフ 従来技術に係る空調装置の構成を示すブロック図
符号の説明
1a 往一次ヘッダー
1b 往二次ヘッダー
1c 往ヘッダー間接続管路
2a 還一次ヘッダー
2b 還二次ヘッダー
2c 還ヘッダー間接続管路
3−1 第1の冷水ポンプ(第1の熱源ポンプ)
3 冷水ポンプ(熱源ポンプ)
4 制御部(制御手段)
5 冷凍機(熱源)
6 負荷
7 バランス管
11 冷水温度センサ(熱源水温度検出手段)
12 還流水一次温度センサ(還流水一次温度検出手段)
13 還流水二次温度センサ(還流水二次温度検出手段)
14 バランス水温センサ(バランス管内水温検出手段)

Claims (7)

  1. 往ヘッダー及び還ヘッダーを介して一次側を熱源とし、二次側を負荷とする空調装置であって、
    熱源ポンプにより複数の熱源から送出された熱源水を前記往ヘッダーに集束し、複数の負荷それぞれに前記熱源水を送給し、各負荷からの還流水を前記還ヘッダーに集束し、各熱源に還流水を戻すように配管接続すると共に、前記往ヘッダーと前記還ヘッダーとの間にバランス管を接続し、
    前記往ヘッダー内の熱源水の温度を検出する熱源水温度検出手段を設け、
    前記熱源水温度検出手段によって検出された温度に基づいて前記熱源の温度制御を行う制御手段が設けられ、
    前記バランス管の接続より前の前記還ヘッダーの入口における還流水の温度を検出する還流水一次温度検出手段と、前記バランス管の接続より後の前記還ヘッダーの出口における還流水の温度を検出する還流水二次温度検出手段と、前記バランス管内の水温を検出するバランス管内水温検出手段とを設け、
    前記熱源水温度検出手段、前記還流水一次温度検出手段、前記還流水二次温度検出手段及び前記バランス管内水温検出手段によって検出された温度に基づいて前記熱源の温度制御及び前記熱源ポンプによる流量制御を行う制御手段が設けられたことを特徴とする空調装置。
  2. 前記複数の熱源のうち特定の熱源に対応する熱源ポンプを流量可変構造とし、その熱源ポンプの流量を制御手段による制御対象とする請求項に記載の空調装置。
  3. 前記往ヘッダーは、前記熱源ポンプにより複数の熱源から送出された熱源水を集束する往一次ヘッダーと、前記複数の負荷それぞれに熱源水を供給する往二次ヘッダーとから構成され、前記還ヘッダーは、各負荷からの還流水を集束する還一次ヘッダーと、各熱源に還流水を戻す還二次ヘッダーとから構成された請求項1に記載の空調装置。
  4. 少なくとも往一次ヘッダーと往二次ヘッダーからなる往ヘッダー及び少なくとも還一次ヘッダーと還二次ヘッダーからなる還ヘッダーを介して一次側を熱源とし、二次側を負荷とする空調装置の制御方法であって、
    前記空調装置は、熱源ポンプにより複数の熱源から送出された熱源水を前記往一次ヘッダーに集束し、前記往二次ヘッダーから複数の負荷それぞれに熱源水を供給し、各負荷からの還流水を前記還一次ヘッダーに集束し、前記還二次ヘッダーから各熱源に還流水を戻すように配管接続すると共に、前記往一次ヘッダーと前記還一次ヘッダーの出口から前記還二次ヘッダーの入口に至る管路との間にバランス管を接続して構成され、
    前記往一次ヘッダーから前記往二次ヘッダーに至る管路内の熱源水温度を検出して、この熱源水温度に基づいて熱源を温度制御し、
    前記還一次ヘッダーの出口における還流水一次温度と、前記還二次ヘッダーの入口における還流水二次温度とを検出して、前記還流水一次温度と前記還流水二次温度との温度差に基づいて熱源ポンプを流量制御し、前記バランス管内の水温検出に基づいて前記熱源ポンプを流量制御することを特徴とする空調装置の制御方法。
  5. 前記往二次ヘッダーを流れる熱源水温度と前記熱源から送出された熱源水の温度を検出し、前記往二次ヘッダーを流れる熱源水温度と、前記熱源から送出された熱源水の温度とが一致するように、前記熱源を温度制御する請求項に記載の空調装置の制御方法。
  6. 前記還流水一次温度と前記還流水二次温度との温度差に基づいて複数の熱源のうち特定の熱源に対応する前記熱源ポンプを流量制御する請求項に記載の空調装置の制御方法。
  7. 前記バランス管内の水温検出に基づいて複数の熱源のうち特定の熱源に対応する前記熱源ポンプを流量制御する請求項に記載の空調装置の制御方法。
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