JP5492713B2 - 送水温度制御装置および方法 - Google Patents
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Description
図1はこの発明に係る送水温度制御装置を用いた熱源システムの一実施の形態を示す計装図である。同図において、図19と同一符号は図19を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。なお、図1では、図19に示した従来の熱源システムにおける送水温度制御装置14と区別するために、本発明に係る送水温度制御装置を符号17で示している。
以下、図2に示したフローチャートに従って、本発明に係る送水温度制御装置17が有する送水温度制御機能の第1の例(実施の形態1)について説明する。
送水温度制御装置17は、現在の時刻がピーク時間帯に入っていない場合(ステップS103のNO)、ガス式の冷凍機1−1(低COP機)の優先順位を電気式の冷凍機1−2(高COP機)の優先順位よりも高くし、優先順位の高い冷凍機1−1を緩和優先機、優先順位の低い冷凍機1−2を緩和後回し機として区別し、冷凍機1−1,1−2の冷水の出口温度の設定値TS1sp,TS2spを決定する(ステップS104)。この場合、冷凍機1−2(緩和後回し機)の冷水の出口温度の設定値TS2spを7℃としたままの状態とし、この状態でステップS101で決定された設定送水温度TSsp(8.5℃)を確保し得る冷凍機1−1(緩和優先機)の冷水の出口温度の設定値TS1spを求める。
送水温度制御装置17は、現在の時刻がピーク時間帯に入っている場合(ステップS103のYES)、電気式の冷凍機1−2(高COP機)の優先順位をガス式の冷凍機1−1の優先順位よりも高くし、優先順位の高い冷凍機1−2を緩和優先機、優先順位の低い冷凍機1−1を緩和後回し機として区別し、冷凍機1−1,1−2の冷水の出口温度の設定値TS1sp,TS2spを決定する(ステップS105)。この場合、冷凍機1−1(緩和後回し機)の冷水の出口温度の設定値TS1spを7℃としたまま、この状態でステップS101で決定された設定送水温度TSsp(8.5℃)を確保し得る冷凍機1−2(緩和優先機)の冷水の出口温度の設定値TS2spを求める。
図5に実施の形態2における図2に対応するフローチャートを示す。この実施の形態2において、送水温度制御装置17は、前述したステップS101(図2)と同様にして設定送水温度TSspを決定する(ステップS201)。この例では、設定送水温度TSspが8.5℃として決定されたものとする。
送水温度制御装置17は、現在のガスの使用量が目標値未満である場合(ステップS203のNO)、電気式の冷凍機1−2(高COP機)の優先順位をガス式の冷凍機1−1(低COP機)の優先順位よりも高くし、優先順位の高い冷凍機1−2を緩和優先機、優先順位の低い冷凍機1−1を緩和後回し機として区別し、冷凍機1−1,1−2の冷水の出口温度の設定値TS1sp,TS2spを決定する(ステップS204)。この場合、冷凍機1−1(緩和後回し機)の冷水の出口温度の設定値TS1spを7℃としたままの状態とし、この状態でステップS201で決定された設定送水温度TSsp(8.5℃)を確保し得る冷凍機1−2(緩和優先機)の冷水の出口温度の設定値TS2spを求める。
送水温度制御装置17は、現在のガスの使用量が目標値以上である場合(ステップS203のYES)、ガス式の冷凍機1−1(低COP機)の優先順位を電気式の冷凍機1−2(高COP機)の優先順位よりも高くし、優先順位の高い冷凍機1−1を緩和優先機、優先順位の低い冷凍機1−2を緩和後回し機として区別し、冷凍機1−1,1−2の冷水の出口温度の設定値TS1sp,TS2spを決定する(ステップS205)。この場合、冷凍機1−2(緩和後回し機)の冷水の出口温度の設定値TS2spを7℃としたままの状態とし、この状態でステップS201で決定された設定送水温度TSsp(8.5℃)を確保し得る冷凍機1−1(緩和優先機)の冷水の出口温度の設定値TS1spを求める。
図8に、実施の形態1において、冷凍機1−1,1−2の冷水の出口温度の設定値TS1sp,TS2spの決定に際して出口温度テーブルを利用するようにした場合のフローチャートを示す(実施の形態3)。
図11に、実施の形態2において、冷凍機1−1,1−2の冷水の出口温度の設定値TS1sp,TS2spの決定に際して出口温度テーブルを利用するようにした場合のフローチャートを示す(実施の形態4)。
実施の形態1では、ガス式の冷凍機1−1と電気式の冷凍機1−2とを組み合わせるようにしたが、図14に示すように冷凍機1(電気式)と蓄熱槽18とを組み合わせるようにしてもよい。この冷凍機1と蓄熱槽18とを組み合わせた例において、蓄熱槽18の冷水の出口温度の設定値TS1spおよび冷凍機1の冷水の出口温度の設定値TS2spの決定に際して出口温度テーブルを利用するようにした場合のフローチャートを図15に示す(実施の形態5)。
Claims (8)
- 第1の機器と、この第1の機器とは使用するエネルギーの種別が異なる第2の機器とを備え、前記第1の機器が生成する冷温水と前記第2の機器が生成する冷温水とを混合して負荷機器へ供給する熱源システムに用いられ、前記負荷機器へ供給される冷温水の送水温度を設定送水温度に一致させるように前記第1の機器および前記第2の機器からの冷温水の出口温度を操作する送水温度制御装置において、
前記負荷機器へ供給される冷温水の送水温度の計測値と前記設定送水温度との差から送水温度制御の操作量を演算する操作量演算手段と、
前記送水温度制御の操作量と前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値および前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値との関係が定められた第1の出口温度テーブルを記憶する第1の出口温度テーブル記憶手段と、
前記送水温度制御の操作量と前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値および前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値との関係が定められた第2の出口温度テーブルを記憶する第2の出口温度テーブル記憶手段と、
前記第1の出口温度テーブルおよび前記第2の出口温度テーブルの何れか一方を所定の判断基準に従って選択し、その選択した出口温度テーブルより前記操作量演算手段によって演算された送水温度制御の操作量に応ずる前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値および前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値を取得する冷温送水出口温度設定値取得手段とを備え、
前記第1の出口温度テーブルにおいて、前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値および前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値は、前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値を前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値よりも優先させて緩和する関係とされ、
前記第2の出口温度テーブルにおいて、前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値および前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値は、前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値を前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値よりも優先させて緩和する関係とされている
ことを特徴とする送水温度制御装置。 - 請求項1に記載された送水温度制御装置において、
前記第1の機器は、使用するエネルギーの種別が非電気とされ、
前記第2の機器は、使用するエネルギーの種別が電気とされ、
前記冷温送水出口温度設定値取得手段は、前記所定の判断基準として現在の時刻が予め定められている所定の時間帯に入っているか否かを確認し、現在の時刻が前記所定の時間帯に入っていない場合には前記第1の出口温度テーブルを選択し、現在の時刻が前記所定の時間帯に入っている場合には前記第2の出口温度テーブルを選択する
ことを特徴とする送水温度制御装置。 - 請求項1に記載された送水温度制御装置において、
前記第1の機器は、使用するエネルギーの種別がガスとされ、
前記第2の機器は、使用するエネルギーの種別が非ガスとされ、
前記冷温送水出口温度設定値取得手段は、
前記所定の判断基準として前記熱源システムにおける現在のガスの使用量が予め定められている目標値以上であるか否かを確認し、現在のガスの使用量が目標値未満である場合には前記第1の出口温度テーブルを選択し、現在のガスの使用量が目標値以上である場合には前記第2の出口温度テーブルを選択する
ことを特徴とする送水温度制御装置。 - 請求項1に記載された送水温度制御装置において、
前記第1の機器は、蓄えられたエネルギーを使用する機器であり、
前記第2の機器は、供給されるエネルギーを使用する機器であり、
前記冷温送水出口温度設定値取得手段は、
前記所定の判断基準として現在の時刻が予め定められている所定の時間帯を含むどの時間帯に入っているか否かを確認し、現在の時刻が前記所定の時間帯に入る前の時間帯にある場合には前記第1の出口温度テーブルを選択し、現在の時刻が前記所定の時間帯に入っている場合には前記第2の出口温度テーブルを選択する
ことを特徴とする送水温度制御装置。 - 第1の機器と、この第1の機器とは使用するエネルギーの種別が異なる第2の機器とを備え、前記第1の機器が生成する冷温水と前記第2の機器が生成する冷温水とを混合して負荷機器へ供給する熱源システムに用いられ、前記負荷機器へ供給される冷温水の送水温度を設定送水温度に一致させるように前記第1の機器および前記第2の機器からの冷温水の出口温度を操作する送水温度制御方法において、
前記負荷機器へ供給される冷温水の送水温度の計測値と前記設定送水温度との差から送水温度制御の操作量を演算する操作量演算ステップと、
前記送水温度制御の操作量と前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値および前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値との関係が定められた第1の出口温度テーブルを記憶する第1の出口温度テーブル記憶ステップと、
前記送水温度制御の操作量と前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値および前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値との関係が定められた第2の出口温度テーブルを記憶する第2の出口温度テーブル記憶ステップと、
前記第1の出口温度テーブルおよび前記第2の出口温度テーブルの何れか一方を所定の判断基準に従って選択し、その選択した出口温度テーブルより前記操作量演算ステップによって演算された送水温度制御の操作量に応ずる前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値および前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値を取得する冷温送水出口温度設定値取得ステップとを備え、
前記第1の出口温度テーブルにおいて、前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値および前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値は、前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値を前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値よりも優先させて緩和する関係とされ、
前記第2の出口温度テーブルにおいて、前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値および前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値は、前記第2の機器の冷温水の出口温度の設定値を前記第1の機器の冷温水の出口温度の設定値よりも優先させて緩和する関係とされている
ことを特徴とする送水温度制御方法。 - 請求項5に記載された送水温度制御方法において、
前記第1の機器は、使用するエネルギーの種別が非電気とされ、
前記第2の機器は、使用するエネルギーの種別が電気とされ、
前記冷温送水出口温度設定値取得ステップは、
前記所定の判断基準として現在の時刻が予め定められている所定の時間帯に入っているか否かを確認し、現在の時刻が前記所定の時間帯に入っていない場合には前記第1の出口温度テーブルを選択し、現在の時刻が前記所定の時間帯に入っている場合には前記第2の出口温度テーブルを選択する
ことを特徴とする送水温度制御方法。 - 請求項5に記載された送水温度制御方法において、
前記第1の機器は、使用するエネルギーの種別がガスとされ、
前記第2の機器は、使用するエネルギーの種別が非ガスとされ、
前記冷温送水出口温度設定値取得ステップは、
前記所定の判断基準として前記熱源システムにおける現在のガスの使用量が予め定められている目標値以上であるか否かを確認し、現在のガスの使用量が目標値未満である場合には前記第2の出口温度テーブルを選択し、現在のガスの使用量が目標値以上である場合には前記第1の出口温度テーブルを選択する
ことを特徴とする送水温度制御方法。 - 請求項5に記載された送水温度制御方法において、
前記第1の機器は、蓄えられたエネルギーを使用する機器であり、
前記第2の機器は、供給されるエネルギーを使用する機器であり、
前記冷温送水出口温度設定値取得ステップは、
前記所定の判断基準として現在の時刻が予め定められている所定の時間帯を含むどの時間帯に入っているか否かを確認し、現在の時刻が前記所定の時間帯に入る前の時間帯にある場合には前記第1の出口温度テーブルを選択し、現在の時刻が前記所定の時間帯に入っている場合には前記第2の出口温度テーブルを選択する
ことを特徴とする送水温度制御方法。
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