JP6824648B2 - 熱源システム及び熱源システムの制御方法並びに熱源システムの制御プログラム - Google Patents
熱源システム及び熱源システムの制御方法並びに熱源システムの制御プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6824648B2 JP6824648B2 JP2016132547A JP2016132547A JP6824648B2 JP 6824648 B2 JP6824648 B2 JP 6824648B2 JP 2016132547 A JP2016132547 A JP 2016132547A JP 2016132547 A JP2016132547 A JP 2016132547A JP 6824648 B2 JP6824648 B2 JP 6824648B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat source
- heat
- power consumption
- source system
- machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Description
熱源システムにおけるシステム消費電力の削減方法としては、次のような方法が提案されている。熱源システムが、熱源機の中でも電力消費の大きい熱源機および当該熱源機よりも電力消費の小さい熱源機により構成されている場合、デマンド制御を行う際に電力消費の大きい熱源機の負荷を少なく配分するとともに電力消費の小さい熱源機の負荷を多く配分するという方法である。
例えば、特許文献2には、システム消費電力がデマンド制限値よりも低い値に設定された閾値を超えると、熱源機の消費電力が低下する方向に送水設定温度を上昇させることが開示されている。
また、上記特許文献2に開示された発明を、入れ替えた熱源機を元に戻す際にシステム消費電力に応じて制御を行う場合に適用させるとすると、熱源機の入替によるシステム消費電力は不連続に変化する値であるため、元に戻した際にデマンド制限値を超えてしまう可能性があるという問題があった。
本発明の第一態様に係る熱源システムは、複数の熱源機と、前記熱源機の制御を行う制御装置と、を備えた熱源システムであって、前記制御装置は、第1熱源機が停止しかつ前記第1熱源機よりも消費電力の小さい第2熱源機が起動している場合に、前記熱源システムの熱負荷が熱負荷閾値以下であれば、前記第1熱源機を起動し、続いて前記第2熱源機を停止する。
本構成によれば、このような戻し制御の判断において、起動している熱源機によって変化することのない熱源システムの熱負荷を用いることで、戻し制御を適切なタイミングで行うことができる。
また、第1熱源機(例えばターボ冷凍機)を起動してから第2熱源機(例えば吸収冷凍機)を停止するため、熱源システムに接続された外部機器への供給温度の悪化(冷水供給であれば上昇、温水供給であれば下降)を防ぐことができる。
ここで、熱負荷閾値とは、起動している熱源機によって変化することのない熱負荷が十分に下がり、通常の運転状態に戻せるか否かを判定するために設定される熱負荷の閾値である。
例えば、各熱源機によって定格能力が異なる場合、前回停止した第1熱源機の台数分だけ第1熱源機を起動し、前回起動した第2熱源機の台数分だけ第2熱源機を停止すると、能力の差により第1熱源機が低負荷状態となり「起動した第1熱源機が再度停止する」または、起動中の熱源機では熱源システムの熱負荷が賄えず「停止した第2熱源機が再度起動する」可能性がある。このような無駄な熱源機の発停が発生する虞に対し、次に起動及び停止する熱源機の能力と熱負荷とを考慮して、第1熱源機の起動及び第2熱源機の停止が必要か否かを判断する。
これにより、起動した熱源機の再停止、または停止した熱源機の再起動等、熱源機の無駄な発停を発生させることがない。
ここで、負荷率閾値とは、熱源機の負荷率が下がり過ぎた場合に停止しないように設けられた負荷率の閾値であり、熱源機が停止する負荷率よりも大きい値に設定された値である。
また、第2熱源機(例えば吸収冷凍機)を起動してから第1熱源機(例えばターボ冷凍機)を停止するため、起動から能力発揮までに時間を要する第2熱源機による熱源システムに接続された外部機器への供給温度の悪化を防ぐことができる。
ここで、システム消費電力とは熱源システムにおける消費電力を示す。
また、システム消費電力の第1電力閾値とは、システム消費電力がデマンド制限値を超えないように、デマンド制限値よりも低い値に設定された値である。
効率の高い熱源機から効率の低い熱源機への入替が、必要な台数よりも多く実施されると、熱源システムは効率の低い運転となってしまう。効率の低い熱源機への入替台数を1台ずつとすることで、効率の低下を抑えることができる。
これにより、熱源システムのシステム消費電力を抑制する効果をさらに高めることができる。
ここで、第2電力閾値とは、送水設定温度の制御においてシステム消費電力がデマンド制限値を超えないように、デマンド制限値よりも低い値に設定された値である。また第3電力閾値は、第2電力閾値以下の値であることが好ましいが、第2電力閾値と同じ値が設定されていてもよい。
また、本発明によれば、システム消費電力に応じて通常の運転状態から入替を行うので、熱源システムの実態に即した熱源機の入替制御を行うことができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について、図1及び2を用いて説明する。
図1には、本実施形態に係る熱源システム及び熱源システムの制御方法並びに熱源システムの制御プログラムの概略構成が示されている。
図1に示されるように、熱源システム1は、3台のターボ冷凍機(第1熱源機)10a、10b及び10cと、2台の吸収冷凍機(第2熱源機)20a及び20bと、熱源制御装置50と、外部機器80とを主な構成として備えている。図1では、3台のターボ冷凍機10a、10b及び10c、及び2台の吸収冷凍機20a及び20bが設置されている場合について例示しているが、各々の設置台数については任意に決定することができる。
以下の説明において、各ターボ冷凍機10を区別する場合は、末尾にa、bまたはcのいずれかを付し、各ターボ冷凍機10を区別しない場合は、a、bまたはcを省略する。また、各吸収冷凍機20を区別する場合は、末尾にaまたはbのいずれかを付し、各吸収冷凍機20を区別しない場合は、aまたはbを省略する。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、外部機器80として冷房運転を行う空調設備を想定し、ターボ冷凍機10及び吸収冷凍機20において熱源水である水を冷却し、冷却後の冷水を外部機器80へ供給する場合を例に挙げて説明する。
熱源システム1は、システム消費電力がデマンド制限値を超えていない状態において、通常運転を行っている(S201)。システム消費電力とは熱源システム1における消費電力を示す。また通常運転とは、本実施形態において、ターボ冷凍機10のいずれかまたは全てが起動し、全ての吸収冷凍機20が停止している状態を意味する。ターボ冷凍機10は効率の高い熱源機であるため、通常はターボ冷凍機10を吸収冷凍機20よりも優先して起動する。
熱源制御装置50は、熱源システム1のシステム消費電力が第1電力閾値以上であるか否かを判定し(S202)、システム消費電力が第1電力閾値以上であると判定された場合はステップS203へ遷移する。ステップS202にて、システム消費電力が第1電力閾値未満であると判定された場合は、ステップS202に戻り再度システム消費電力が第1電力閾値以上であるか否かが判定される。
ステップS202におけるシステム消費電力の第1電力閾値とは、システム消費電力がデマンド制限値を超えないように、デマンド制限値よりも低い値に設定された値である。
まず、熱源制御装置50は熱源システム1の吸収冷凍機20のいずれかを起動する(S203)。
次に、熱源制御装置50は熱源システム1のターボ冷凍機10のいずれかを停止する(S204)。
このように、先に吸収冷凍機20を起動することにより、起動してから能力を発揮するまでに時間を要する吸収冷凍機20によって停止から起動への切替時に外部機器80側での室内環境の悪化を防ぐことができる。
現在の熱負荷がA×α%以下であると判定された場合はステップS206へ遷移する。ステップS205にて、現在の熱負荷がA×α%よりも大きいと判定された場合は、ステップS205に戻り再度現在の熱負荷がA×α%以下であるか否かが判定される。
ここでα%は、熱負荷の変動幅を考慮し熱負荷が短時間でAに達しないように設定された値であり、例えば80〜90%が設定され、A×α%は熱負荷閾値として用いられる。
まず、熱源制御装置50は、熱源システム1のターボ冷凍機10のいずれかを起動する(S206)。
次に、熱源制御装置50は、熱源システム1の吸収冷凍機20のいずれかを停止する(S207)。
以上の戻し制御により、熱源システム1は通常運転に戻る(S208)。
消費電力の異なる熱源機が熱源システム1に備えられている場合、通常はターボ冷凍機10が起動し、吸収冷凍機20が停止している。ここで、熱源システム1のシステム消費電力が上がりデマンド制限値に近づくと、デマンド制限値を超えないように吸収冷凍機20を起動させ、ターボ冷凍機10を停止させることによって熱源機を入れ替える。このように熱源機を入れ替えた状態から、通常の運転状態に戻すか否かを熱源システム1の熱負荷により判断する。
本構成によれば、このような戻し制御の判断において、起動している熱源機によって変化することのない熱源システム1の熱負荷を用いることで、戻し制御を適切なタイミングで行うことができる。
また、ターボ冷凍機10を起動してから吸収冷凍機20を停止するため、熱源システム1に接続された外部機器80への供給温度の悪化を防ぐことができる。
また、例えば時間帯毎に強制的に熱源機の入替制御を行うとシステム消費電力を下げる必要が無い場合であっても熱源機の入替が行われることになる。本実施形態によれば必要のない強制的な入替制御が行われて効率の低い熱源機が優先されることなく、効率の高い制御を行うことができる。
以下、本発明の第2実施形態について、図3乃至5を用いて説明する。
上記した第1実施形態では、熱源機を入れ替えた状態から戻し制御を行う場合の熱源機の入替台数について考慮していなかったが、本実施形態では、各熱源機の能力等をふまえ入替台数を考慮し戻し制御を行うものである。その他の点については第1実施形態と同様であるので、同様の構成については同一符号を付しその説明は省略する。
図1の熱源システム1において、各熱源機は図3に示されるように優先順位が付与されており、この優先順位に基づいて各熱源機が運転されているとする。
図3(a)には、通常運転時の各熱源機の運転状態が示されている。通常運転時、優先順位に基づきターボ冷凍機10a及び10bが起動され運転中となっており、ターボ冷凍機10cと吸収冷凍機20a及び20bとは停止中である。
この熱源システム1に対し入替制御が行われると、図3(b)に示されるように、優先順位に基づき吸収冷凍機20aが起動され、続いてターボ冷凍機10bが停止される。
次に、戻し制御が行われると、図3(c)に示されるように、優先順位に基づきターボ冷凍機10bが起動され、続いて吸収冷凍機20aが停止される。
ターボ冷凍機10bの定格冷凍能力が吸収冷凍機20aの定格冷凍能力と比較して大きい場合、上記のような戻し制御を行うと、ターボ冷凍機10bの負荷率が下がり効率の低い運転となってしまう。負荷率が下がり過ぎる場合は、ターボ冷凍機10bが再度停止する虞がある。
図1の熱源システム1において、各熱源機は図4に示されるように優先順位が付与されており、この優先順位に基づいて各熱源機が運転されているとする。
図4(a)には、通常運転時の各熱源機の運転状態が示されている。通常運転時、優先順位に基づきターボ冷凍機10a、10b及び10cが起動され運転中となっており、吸収冷凍機20a及び20bは停止中である。
この熱源システム1に対し入替制御が行われると、図4(b)に示されるように、優先順位に基づき吸収冷凍機20aが起動され、続いてターボ冷凍機10cが停止される。
次に、戻し制御が行われると、図4(c)に示されるように、優先順位に基づきターボ冷凍機10cが起動され、続いて吸収冷凍機20aが停止される。
図5には、本実施形態に係る熱源システムの制御を示したフローチャートが示されている。
熱源システム1は、システム消費電力がデマンド制限値を超えていない状態において、通常運転を行っている(S501)。
熱源制御装置50は、熱源システム1のシステム消費電力が第1電力閾値以上であるか否かを判定し(S502)、システム消費電力が第1電力閾値以上であると判定された場合はステップS503へ遷移する。ステップS502にて、システム消費電力が第1電力閾値未満であると判定された場合は、ステップS502に戻り再度システム消費電力が第1電力閾値以上であるか否かが判定される。
まず、熱源制御装置50は熱源システム1の吸収冷凍機20のいずれかを起動する(S503)。
次に、熱源制御装置50は熱源システム1のターボ冷凍機10のいずれかを停止する(S504)。
現在の熱負荷がA×α%以下であると判定された場合はステップS506へ遷移する。ステップS505にて、現在の熱負荷がA×α%よりも大きいと判定された場合は、ステップS505に戻り再度現在の熱負荷がA×α%以下であるか否かが判定される。
まず、熱源制御装置50は、熱源システム1の停止中であるターボ冷凍機10のうち最も優先順位の高い1台を起動し、かつ運転中の吸収冷凍機20のうち最も優先順位の低い1台を停止したと仮定した時に、各ターボ冷凍機10の負荷率が負荷率閾値以上か否かの判定を行う(S506)。
各ターボ冷凍機10の負荷率が負荷率閾値以上であると判定された場合はステップS507へ遷移する。ステップS506にて、各ターボ冷凍機10の負荷率が負荷率閾値未満であると判定された場合は、ステップS508へ遷移する。
ステップS506で各ターボ冷凍機10の負荷率が負荷率閾値以上であると判定された場合は、熱源システム1の停止中であるターボ冷凍機10のうち最も優先順位の高い1台を起動する(S507)。
ステップS506における負荷率閾値とは、各ターボ冷凍機10の負荷率が下がり過ぎた場合に停止しないように設けられた負荷率の閾値であり、各ターボ冷凍機10が停止する負荷率よりも大きい値に設定された値である。
熱源システム1の熱負荷が100%以下であると判定された場合は、ステップS509へ遷移する。ステップS508にて、熱源システム1の熱負荷が100%を超えると判定された場合は、ステップS510へ遷移する。
ステップS508にて熱源システム1の熱負荷が100%以下であると判定された場合は、運転中の吸収冷凍機20のうち最も優先順位の低い1台を停止しても熱源システム1の熱負荷が全て賄えるため、該当の吸収冷凍機20を停止する(S509)。
以上の戻し制御により、熱源システム1は通常運転に戻る(S510)。
本実施形態では、熱源機を入れ替えた状態から通常の運転状態に戻す場合に、ターボ冷凍機10を1台起動させ、吸収冷凍機20を1台停止したと仮定する。この時、ターボ冷凍機10の負荷率が閾値以上、すなわちターボ冷凍機10が低負荷状態にならないのであれば、ターボ冷凍機10を1台起動させる。次に、吸収冷凍機20を1台停止したと仮定した時、熱源システム1の熱負荷が100%以下、すなわち吸収冷凍機20を1台停止しても起動中の熱源機によって熱源システム1の熱負荷を全て分担できるのであれば、吸収冷凍機20を1台停止させる。
これにより、起動した熱源機の再停止、または停止した熱源機の再起動等、熱源機の無駄な発停を発生させることがない。
以下、本発明の第3実施形態について、図6を用いて説明する。
上記した第1実施形態では、通常運転状態から熱源機の入替制御を行う場合の熱源機の入替台数について考慮していなかったが、本実施形態では、入替台数を考慮し入替制御を行うものである。その他の点については第1実施形態と同様であるので、同様の構成については同一符号を付しその説明は省略する。
熱源制御装置50は、熱源システム1のシステム消費電力が第1電力閾値以上であるか否かを判定し(S602)、システム消費電力が第1電力閾値以上であると判定された場合はステップS603へ遷移する。ステップS602にて、システム消費電力が第1電力閾値未満であると判定された場合は、ステップS602に戻り再度システム消費電力が第1電力閾値以上であるか否かが判定される。
まず、熱源制御装置50は熱源システム1の停止中である吸収冷凍機20のうち最も優先順位の高い1台を起動する(S603)。
次に、熱源制御装置50は熱源システム1の運転中であるターボ冷凍機10のうち最も優先順位の低い1台を停止する(S604)。
熱源制御装置50は、熱源システム1のシステム消費電力が第1電力閾値以上であるか否かを再度判定し(S605)、システム消費電力が第1電力閾値以上であると判定された場合はステップS603へ遷移する。このように、システム消費電力が第1電力閾値以上となる毎にその都度1台ずつ熱源機の入替制御が実施される。
ステップS605にて、システム消費電力が第1電力閾値未満であると判定された場合は、ステップS606に遷移する。
熱源システム1の熱負荷が100%以下であると判定された場合は、ステップS607へ遷移する。ステップS606にて、熱源システム1の熱負荷が100%を超えると判定された場合は、ステップS605へ遷移する。
ステップS606にて、熱源システム1の熱負荷が100%以下であると判定された場合は、熱源システム1の停止中であるターボ冷凍機10のうち最も優先順位の高い1台を起動する(S607)。
続いて、熱源システム1の運転中である吸収冷凍機20のうち最も優先順位の低い1台を停止する(S608)。
以上の戻し制御により、熱源システム1は通常運転に戻る(S609)。
本実施形態によれば、システム消費電力に応じて通常の運転状態から1台ずつ熱源機の入替を実施するため、システム消費電力がデマンド制限値を超えるのを回避すると同時に、効率が低下しすぎるのを回避することができる。
効率の高いターボ冷凍機10から効率の低い吸収冷凍機20への入替が、必要な台数よりも多く実施されると、熱源システム1は効率の低い運転となってしまう。効率の低い吸収冷凍機20への入替台数を1台ずつとすることで、効率の低下を抑えることができる。
以下、本発明の第4実施形態について、図7を用いて説明する。
上記した第1乃至3実施形態では、デマンド制御に対しシステム消費電力に基づき熱源システムの熱源機の入替を行うとしたが、本実施形態では、デマンド制御に対し熱源機の入替に加え、送水設定温度制御を行うとするものである。その他の点については第1実施形態と同様であるので、同様の構成については同一符号を付しその説明は省略する。
システム消費電力に基づく熱源システム1の熱源機の入替制御と特許文献2に示されたシステム消費電力に基づく熱源システム1の送水設定温度制御とを組み合わせて実施する。送水設定温度とは、各熱源機から外部機器80へ供給される熱源水の設定温度である。いずれの制御もシステム消費電力に基づくため、各々のシステム消費電力の閾値を同じ値にすると、入替制御と送水設定温度制御とが同じタイミングで有効となってしまう。これを防ぐために、入替制御と送水設定温度制御の各システム消費電力閾値はそれぞれ異なる値に設定する。
入替制御のシステム消費電力閾値を第1電力閾値、送水設定温度制御の送水設定温度上昇開始時のシステム消費電力閾値を第2電力閾値、送水設定温度制御の送水設定温度上昇終了時のシステム消費電力閾値を第3電力閾値とする。
第1電力閾値を第2電力閾値よりも低い値に設定すると、先に入替制御を行う。入替制御を行ってもさらにシステム消費電力が上がった場合には、送水設定温度制御が行われる。デマンド制御が収束した後の送水温度の変化を抑えたい場合は、本設定を選択するのが好ましい。
第1電力閾値を第2電力閾値よりも高い値に設定すると、先に送水設定温度制御を行う。送水設定温度制御を行ってもさらにシステム消費電力が上がった場合には、入替制御が行われる。熱源機の入替による過渡的な室内環境の悪化の発生を抑えたい場合は、本設定を選択するのが好ましい。
上記の設定については、用途により選択可能である。また設定は固定ではなく、切替可能としてもよい。
第2電力閾値は、送水設定温度制御においてシステム消費電力がデマンド制限値を超えないように、デマンド制限値よりも低い値に設定された値である。
また、第3電力閾値には、第2電力閾値以下の値が設定される。ただし、第3電力閾値と第2電力閾値とが同じ値に設定されてもよい。
本実施形態では、第1電力閾値を第2電力閾値よりも低い値に設定した場合について述べる。
熱源制御装置50は、熱源システム1のシステム消費電力が第1電力閾値以上であるか否かを判定し(S702)、システム消費電力が第1電力閾値以上であると判定された場合はステップS703へ遷移する。ステップS702にて、システム消費電力が第1電力閾値未満であると判定された場合は、ステップS702に戻り再度システム消費電力が第1電力閾値以上であるか否かが判定される。
まず、熱源制御装置50は熱源システム1の吸収冷凍機20のいずれかを起動する(S703)。
次に、熱源制御装置50は熱源システム1のターボ冷凍機10のいずれかを停止する(S704)。
現在の熱負荷がA×α%以下であると判定された場合はステップS710へ遷移する。ステップS709にて、現在の熱負荷がA×α%よりも大きいと判定された場合は、ステップS709に戻り再度現在の熱負荷がA×α%以下であるか否かが判定される。
まず、熱源制御装置50は、熱源システム1のターボ冷凍機10のいずれかを起動する(S710)。
次に、熱源制御装置50は、熱源システム1の吸収冷凍機20のいずれかを停止する(S711)。
以上の戻し制御により、熱源システム1は通常運転に戻る(S712)。
前述した熱源システム1のシステム消費電力に応じた熱源機の入替制御に加え、システム消費電力に応じた送水設定温度の制御を行う。ここで、熱源機の入替制御および送水設定温度の制御が同じタイミングで実施されることがないよう、熱源システム1のシステム消費電力の閾値は各々異なる値を設定する。
これにより、熱源システム1のシステム消費電力を抑制する効果をさらに高めることができる。
例えば、上述した各実施形態を組み合わせて実施してもよい。
10 ターボ冷凍機(第1熱源機)
20 吸収冷凍機(第2熱源機)
50 熱源制御装置
80 外部機器
Claims (8)
- 複数の熱源機と、
前記熱源機の制御を行う制御装置と、を備えた熱源システムであって、
前記制御装置は、第1熱源機が停止しかつ前記第1熱源機よりも消費電力の小さい第2熱源機が起動している場合に、前記熱源システムの熱負荷が熱負荷閾値以下であれば、前記第1熱源機を起動し、続いて前記第2熱源機を停止する熱源システム。 - 前記制御装置は、前記第1熱源機が停止しかつ前記第2熱源機が起動している場合に、前記熱源システムの前記熱負荷が前記熱負荷閾値以下となり、
前記第1熱源機を1台起動し、続いて前記第2熱源機を1台停止したと仮定したときの前記第1熱源機の負荷率が負荷率閾値以上であれば、前記第1熱源機を1台起動し、
かつ/または、
前記第2熱源機を1台停止したと仮定したときの前記熱源システムの前記熱負荷が100%以下であれば、前記第2熱源機を1台停止する請求項1に記載の熱源システム。 - 前記制御装置は、前記第1熱源機が起動しかつ前記第2熱源機が停止している場合に、前記熱源システムのシステム消費電力が第1電力閾値以上であれば、前記第2熱源機を全て起動し、続いて前記第1熱源機を全て停止する請求項1または請求項2に記載の熱源システム。
- 前記制御装置は、前記第1熱源機が起動しかつ前記第2熱源機が停止している場合に、前記熱源システムのシステム消費電力が第1電力閾値以上となる毎に、前記第2熱源機を1台起動し、続いて前記第1熱源機を1台停止する請求項1または請求項2に記載の熱源システム。
- 前記制御装置は、前記熱源システムの前記システム消費電力が第2電力閾値以上であれば、前記熱源機から外部機器へ供給される熱源水の設定温度である送水設定温度の上昇を開始し、前記熱源システムの前記システム消費電力が第3電力閾値未満であれば、送水設定温度の上昇を終了させ、
前記第1電力閾値は前記第2電力閾値及び前記第3電力閾値とは異なる値であり、前記第3電力閾値は前記第2電力閾値以下の値である請求項3または請求項4に記載の熱源システム。 - 前記熱負荷閾値は、直前の前記熱源システムの前記システム消費電力が前記第1電力閾値以上となった時点の前記熱源システムの前記熱負荷に基づき決定される請求項3から請求項5のいずれかに記載の熱源システム。
- 複数の熱源機と、
前記熱源機の制御を行う制御装置と、を備える熱源システムにおいて、
第1熱源機が停止しかつ前記第1熱源機よりも消費電力の小さい第2熱源機が起動している場合に、前記熱源システムの熱負荷が熱負荷閾値以下であれば、前記第1熱源機を全て起動し、続いて前記第2熱源機を全て停止する制御を行う熱源システムの制御方法。 - 複数の熱源機と、
前記熱源機の制御を行う制御装置と、を備える熱源システムにおいて、
第1熱源機が停止しかつ前記第1熱源機よりも消費電力の小さい第2熱源機が起動している場合に、前記熱源システムの熱負荷が熱負荷閾値以下であれば、前記第1熱源機を全て起動し、続いて前記第2熱源機を全て停止する制御を行う熱源システムの制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016132547A JP6824648B2 (ja) | 2016-07-04 | 2016-07-04 | 熱源システム及び熱源システムの制御方法並びに熱源システムの制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016132547A JP6824648B2 (ja) | 2016-07-04 | 2016-07-04 | 熱源システム及び熱源システムの制御方法並びに熱源システムの制御プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018004179A JP2018004179A (ja) | 2018-01-11 |
JP6824648B2 true JP6824648B2 (ja) | 2021-02-03 |
Family
ID=60946138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016132547A Active JP6824648B2 (ja) | 2016-07-04 | 2016-07-04 | 熱源システム及び熱源システムの制御方法並びに熱源システムの制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6824648B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3519321B2 (ja) * | 1999-08-09 | 2004-04-12 | 株式会社山武 | 蓄熱運転制御方法 |
JP4602816B2 (ja) * | 2005-03-25 | 2010-12-22 | 株式会社東芝 | 熱源機用ポンプの制御方法及び空調用熱源システム |
JP5015523B2 (ja) * | 2006-08-14 | 2012-08-29 | アズビル株式会社 | 熱源機運転制御方法および装置 |
JP5140341B2 (ja) * | 2007-07-24 | 2013-02-06 | アズビル株式会社 | 熱源制御装置および熱源制御方法 |
JP5984456B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-09-06 | 三菱重工業株式会社 | 熱源システムの制御装置、熱源システムの制御方法、熱源システム、電力調整ネットワークシステム、及び熱源機の制御装置 |
JP5472413B2 (ja) * | 2012-09-20 | 2014-04-16 | ダイキン工業株式会社 | デマンド制御装置 |
JP6186293B2 (ja) * | 2014-03-05 | 2017-08-23 | アズビル株式会社 | 消費電力削減装置および消費電力削減方法 |
-
2016
- 2016-07-04 JP JP2016132547A patent/JP6824648B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018004179A (ja) | 2018-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107975909B (zh) | 空调备用机开启控制方法、装置及计算机可读存储介质 | |
JP2007315695A (ja) | 冷温熱源機の冷温水制御方法及びこれに用いる空調システム | |
US20110160916A1 (en) | Fan speed control of rack devices where sum of device airflows is greater than maximum airflow of rack | |
CN104331097A (zh) | 半导体制冷冰箱及其温度控制方法 | |
JP2010032072A (ja) | 消費電力制御装置、冷却システム及び消費電力制御方法 | |
JP6279310B2 (ja) | 空気調和装置の制御装置及び空気調和装置の制御方法 | |
JP2015102252A (ja) | 空気調和機 | |
CN114198889B (zh) | 风冷式冷水机组系统及其控制方法、控制器和存储介质 | |
CN113091234B (zh) | 一种制冷主机开关机选择方法及系统 | |
JP6824648B2 (ja) | 熱源システム及び熱源システムの制御方法並びに熱源システムの制御プログラム | |
CN118156687A (zh) | 一种电池热管理系统的控制方法、可读存储介质及设备 | |
CN111412633B (zh) | 一种空调控制方法、装置、存储介质及空调 | |
JP5884154B2 (ja) | 被制御機器の運転制御方法 | |
CN114811854B (zh) | 用于控制多联机空调系统的方法、装置及系统、存储介质 | |
JP6257993B2 (ja) | 冷凍システムおよび冷凍システムの台数制御方法 | |
JP2020073837A (ja) | 空調システム | |
JP6772019B2 (ja) | 熱源システムの制御装置、熱源システム、熱源システムの制御方法及び熱源システムの制御プログラム | |
JP2016048533A (ja) | 冷却システム | |
CN117308455A (zh) | 用于冷水机组控制的方法及装置、冷水机组、存储介质 | |
CN117628756A (zh) | 用于控制冷水机组的方法及装置、冷水机组、存储介质 | |
JP7108503B2 (ja) | 制御装置、熱源システム、ファン起動台数決定方法及びプログラム | |
US11319875B2 (en) | Compressed air energy storage power generation device | |
JP7254488B2 (ja) | 空気調和装置の制御装置、空気調和装置、空気調和装置の制御方法および空気調和装置の制御プログラム | |
JP6382706B2 (ja) | 情報処理システム | |
CN115435543B (zh) | 用于控制冰箱变频压缩机的方法及装置、冰箱 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20170621 |
|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20190509 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200630 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6824648 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |