JP5013628B2 - ボールジョイント用グリース組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールジョイントに使用する潤滑グリース組成物に関する。特に合成樹脂製ボールシートと金属製ボールスタット並びにソケットから構成されるボールジョイントにおいて、ボールシートとボールスタット間の潤滑に適したボールジョイント用グリース組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来ボールジョイントに関する技術としては、特開昭60−31598号公報に開示されている40℃の動粘度が500〜2000mm2/secのポリ−α−オレフィン系合成油とパラフィンワックスや脂肪酸アミドワックスおよびウレア系増ちょう剤を配合するグリースや、特開平2−194095号公報に開示されているウレア系増ちょう剤と40℃の動粘度が50〜500mm2/secの水素化脱ろう鉱油並びにパラフィンワックスや脂肪酸アミドワックスを含有してなるボールジョイント用グリース組成物がある。またポリブテンを含有するグリースの発明としては、特開昭47−39304号公報に開示されているポリブテンと硫化ジアルキルジチオカルバミン酸モリブテンを含有するグリース組成物や、特開平64−9297号公報に開示されているエチレン−α−オレフィンオリゴマーとエチレン−α−オレフィンコポリマー並びに脂肪酸の金属塩およびポリブテンを含有する摺動接点用グリース組成物等がある。
【0003】
一般に自動車に使用されているプラスチックボールジョイントは、基本的には図1に示すように合成樹脂製ボールシートと金属製ボールスタットの間に潤滑グリース組成物が塗布されて潤滑の機能を果たす。
【0004】
ボールジョイントはその性能の維持および向上を計るため、従来からいくつかの手法がとられており、例えば、ボールスタットの硬度を増し摩耗を抑制したり、ボールシートにモリブテンや黒鉛あるいは潤滑油を含有させ、樹脂自体の潤滑性を高めたり、またボールシート内面に溝をつけ油溜(グリース溜)を設けることで潤滑性の向上を計ったもの等がある。
【0005】
しかしながら、これらの手法でボールジョイントの性能を向上させるには限度があり、また効果も小さいことからジョイントの性能に大きく関与するグリース等の潤滑剤に頼っているのが現状であり、より高性能なグリースへの期待は大きい。
【0006】
またボールジョイントは懸架装置やかじとり装置の作動系の極めて重要な部分に位置しており、ジョイントのガタ等が生じた場合は、直接的に車輌の走行性に影響を及ぼす部分であるため、荷重下においてボールスタットの変位量が変動ならびに増大することはボールジョイントにとって致命的な問題となる。このことからプラスッチックボールジョイントは、ボールスタットと合成樹脂製ボールシートをソケットに組み込む際に、ある一定の荷重を加え、この荷重を維持した状態で組み立て、合成樹脂の粘弾性を利用してボールスタットとボールシート間のクリアランスを可及的に小さくし、また負荷時におけるボールスタットの変位を極力抑える機構になっている。そのため、ボールスタットとボールシート間にはある一定の圧力が維持されていることから、一般的な潤滑グリースでは時間の経過と共にグリースが、ボールスタットとボールシート間より押し出され、作動トルクが大きくなり、作動が繰り返される過程において油膜破断が起き、ボールスタットとボールシートが直接接触し摩耗が生じ、ボールスタットの変位量が増大する。
【0007】
したがって、ボールジョイント用グリースの要求性能としては、荷重下においてグリースがボールスタットとボールシート間に強く付着し、一定の膜厚を維持しかつ静止状態から運動状態に移った時に潤滑剤が摺動部で円滑に流動し、またこれらは繰り返し作動しても形成された潤滑膜に変化が少なく、安定した潤滑性能を与えるものでなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、自動車などの懸架装置のリンク部やかじとり装置のリンク部(例えばバーサイドロッド部等)に多く使用されるボールジョイントの作動トルクが低く、温度変化によるトルクの変動を少なくすることが可能な潤滑グリース組成物を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(A)増ちょう剤として一般式(1)
R1−COOLi ………………(1)
(式中、R1は炭素数17の直鎖アルキル基または炭素数17の12ヒドロキシ直鎖
アルキル基を示す。)
で示されるリチウム石けん5〜25重量部と
(B)(イ)ポリブテンと(ロ)鉱油および/または合成油とを混合して20℃の粘度
が8900〜46700センチポアズの範囲とした粘稠剤100重量部
とを含有することを特徴とするボールジョイント用グリース組成物に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明において(A)成分として用いられている増ちょう剤はいわゆるリチウム石けんであり、通常ステアリン酸あるいは12ヒドロキシステアリン酸と水酸化リチウムのけん化反応により得られるものである。その配合量は5〜25重量部の範囲で効果があり、更に好ましくは10〜20重量部がより有効である。その配合量が5重量部より少ないとグリースが軟らかくなり過ぎて、摺動面からグリースが流動してしまい、グリース潤滑膜の維持が得られずトルクが上昇する。一方、25重量部より多いとグリースは硬くなり過ぎて取り扱いが悪いばかりでなくその効果は逆に弱くなり、また充填工程において圧送が出来なくなる可能性がある。
【0011】
更に、(B)成分として用いられている粘稠剤は、ボールジョイントの摺動面間の付着性と円滑な作動性に関係があり、20℃の粘度が8900〜46700センチポアズの範囲内になければならない。粘度がこの範囲より小さいと付着性が弱く、また潤滑膜が薄くなるため、境界面で樹脂と金属が直接接触してしまい発生するトルクが大きくなる。一方、粘度が前記範囲より大きいと、潤滑剤内部での粘性抵抗が増大し、ボールジョイントにおけるトルクが上昇する。ポリブテンと、鉱油または合成油の混合比率は特に限定はしないが、ポリブテンと油成分(鉱油および/または合成油)は、お互いに10重量%以上配合されていることが好ましく、その混合して得られた粘稠物の粘度が8900〜46700センチポアズの範囲にあれば良い。
ここで油成分とは通常の潤滑油あるいはグリースの基油として用いられる公知のものであり、例えば、鉱物系のパラフィン系鉱油やナフテン系鉱油、炭化水素系合成油のポリα−オレフィン、α−オレフィンとエチレンのコオリゴマー、アルキレングリコール系のポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール、エーテル系のアルキルジフェニルエーテルあるいはシリコン系のジメチルシリコーン等があげられるが特に限定されない。
【0012】
更に、本発明のグリース組成物には、通常の潤滑グリースに使用されている酸化防止剤や腐食防止剤、防錆剤、油性向上剤、耐摩耗剤や極圧剤ならびに固体潤滑剤などを必要に応じて添加することが出来る。
【0013】
本発明のボールジョイント用グリース組成物は、ちょう度230〜290、滴点200〜220℃、遥動トルク0℃の場合70kg・cm以下、20℃の場合60kg・cm以下、80℃の場合60kg・cm以下であることが適切である。
【0014】
【実施例】
以下に、実施例および比較例をあげて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0015】
実施例および比較例に記載した粘稠剤の詳細は以下に示す通りである。
・ポリブテンAは、40℃の動粘度が32,000mm2/secで100℃の動粘度が810mm2/secの市販品である。
・ポリブテンBは、40℃の動粘度が160,000mm2/secで100℃の動粘度が3,710mm2/secの市販品である。
・合成油Aは、ポリ−α−オレフィンで、40℃の動粘度が31.26mm2/secで100℃の動粘度が5.902mm2/secの市販品である。
・合成油Bは、ポリ−α−オレフィンで、40℃の動粘度が408.0mm2/secで100℃の動粘度が40.00mm2/secの市販品である。
・合成油Cは、α−オレフィンとエチレンのコオリゴマーで、40℃の動粘度が380.0mm2/secで100℃の動粘度が40.00mm2/secの市販品である。
・鉱油Aは、40℃の動粘度が46.93mm2/secで、100℃の動粘度が8.100mm2/secの鉱物油60重量%と、40℃の動粘度が480.2mm2/secで、100℃の動粘度が31.56mm2/secの鉱物油40重量%を混合したものである。
【0016】
ボールジョント試験方法は、図1に示すボールジョイントに各種グリースを封入し、下記の条件並びに方法にてジョイントの揺動トルクを測定するものである。
【0017】
1.ジョイントの材質および条件
ボールスタット:クロムモリブテン鋼、球状頭部の直径24mm、ロッドの長さ20cm
ボールシート:ポリアセタール樹脂
試験温度:0℃、20℃、80℃
プレロード:2,000kg
組み付け直後の揺動回数:10回揺動
揺動トルク組:各温度で1時間放置後、常温にて20秒以内に揺動トルクを測定。
【0018】
2.試験方法
ボールシート並びにボールスタットの摺動面に供試グリース約1.0gを均一に塗布した後、ボールシートにボールスタットをはめ込み、ソケットに組み付け、ジョイントの軸方向に2,000kgのプレロードを掛け圧入させた。圧入後、10回揺動させ、0℃および20℃並びに80℃の各温度で、60分間放置した後、揺動トルクを測定した。揺動トルクの測定は常温にて測定したが、恒温槽の中から取り出した後、20秒以内に測定した。
【0019】
実施例1
1,000mlのビーカーにあらかじめ合成油A90.0g、合成油B192.0gおよびポリブテンA1000.5gを計り取り、約50℃に加熱混合しベースとなる粘稠剤を調合した。次に、グリース製造釜に調合した粘稠剤650g(全粘稠剤おおよそ50重量%)、水酸化リチウム30.0g、ステアリン酸187.5gおよび蒸留水60mlを充填し密閉した。密閉後、毎分30回転で攪拌しながら加熱を開始した。グリースの内容物の温度が160℃に達した時に、グリース製造釜の内圧が、3.3kg/cm2を示したので、攪拌回転数を毎分15回転に落し、脱水用のバルブをわずかに開け脱水を行なった。約25分経過後、バルブより蒸気がほとんど出なくなったため、更に加熱し、208℃まで昇温した。208℃に達した時点で残りの粘稠剤632.5gを釜に充填し一気に冷却を開始した。約35分後、温度が80℃まで冷えたので釜からグリースを取り出し、三本ロールで均一に仕上げた。この時得られたグリースのちょう度は235で滴点は215℃であった。この時グリースに使用した粘稠剤(基油+ポリブテン)をあらかじめB型回転粘度計にて測定したところ粘度は20℃で46,700センチポアズであった。
【0020】
実施例2
グリース製造釜に合成油A194.0g、合成油B438.5g、水酸化リチウム39.0g、ステアリン酸243.5gおよび蒸留水80mlを充填し密閉した。密閉後、毎分30回転で攪拌をしながら加熱を開始した。グリースの内容物の温度が160℃に達した時に、グリース製造釜の内圧が、3.4kg/cm2を示したので、攪拌回転数を毎分15回転に落し、脱水用のバルブをわずかに開け脱水を行なった。約30分経過後、バルブより蒸気がほとんど出なくなったため、更に加熱し、210℃まで昇温した。210℃に達した時点で残りのポリブテンA584.4gを釜に充填し一気に冷却を開始した。約30分後、温度が80℃まで冷えたので釜からグリースを取り出し、三本ロールで均一に仕上げた。この時得られたグリースのちょう度は281で滴点は213℃であった。この時グリースに使用した粘稠剤(基油+ポリブテン)をあらかじめB型回転粘度計にて測定したところ粘度は20℃で9,100センチポアズであった。
【0021】
実施例3
グリース製造釜に合成油A237.9g、合成油C356.7g、水酸化リチウム42.9g、ステアリン酸267.8gおよび蒸留水90mlを充填し密閉した。密閉後、毎分30回転で攪拌をしながら加熱を開始した。グリースの内容物の温度が160℃に達した時に、グリース製造釜の内圧が3.4kg/cm2を示したので、攪拌回転数を毎分15回転に落し、脱水用のバルブをわずかに開け脱水を行なった。約35分経過後、バルブより蒸気がほとんど出なくなったため、更に加熱し、207℃まで昇温した。207℃に達した時点で残りのポリブテンA594.7gを釜に充填し一気に冷却を開始した。約30分後、温度が80℃まで冷えたので釜からグリースを取り出し、三本ロールで均一に仕上げた。この時得られたグリースのちょう度は276で滴点は215℃であった。この時グリースに使用した粘稠剤(基油+ポリブテン)をあらかじめB型回転粘度計にて測定したところ粘度は20℃で8,900センチポアズであった。
【0022】
実施例4
グリース製造釜に合成油A652.0g、水酸化リチウム27.0g、ステアリン酸169.0gおよび蒸留水60mlを充填し密閉した。密閉後、毎分30回転で攪拌をしながら加熱を開始した。グリースの内容物の温度が160℃に達した時に、グリース製造釜の内圧が、3.3kg/cm2を示したので、攪拌回転数を毎分15回転に落し、脱水用のバルブをわずかに開け脱水を行なった。約25分経過後、バルブより蒸気がほとんど出なくなったため、更に加熱し、210℃まで昇温した。210℃に達した時点で残りのポリブテンA652.0gを釜に充填し一気に冷却を開始した。約25分後、温度が80℃まで冷えたので釜からグリースを取り出し、三本ロールで均一に仕上げた。この時得られたグリースのちょう度は269で滴点は210℃であった。この時グリースに使用した粘稠剤(基油+ポリブテン)をあらかじめB型回転粘度計にて測定したところ粘度は20℃で8,950センチポアズであった。
【0023】
実施例5
グリース製造釜に合成油B365.25g、ポリブテンA243.5g、水酸化リチウム39.0g、ステアリン酸243.5gおよび蒸留水80mlを充填し密閉した。密閉後、毎分30回転で攪拌をしながら加熱を開始した。グリースの内容物の温度が160℃に達した時に、グリース製造釜の内圧が3.5kg/cm2を示したので、攪拌回転数を毎分15回転に落し、脱水用のバルブをわずかに開け脱水を行なった。約30分経過後、バルブより蒸気がほとんど出なくなったため、更に加熱し、210℃まで昇温した。210℃に達した時点で合成油365.25gとポリブテンB243.5gを混合し、釜に充填し一気に冷却を開始した。約30分後、温度が80℃まで冷えたので釜からグリースを取り出し、三本ロールで均一に仕上げた。この時得られたグリースのちょう度は275、滴点は211℃であった。この時グリースに使用した粘稠剤(基油+ポリブテン)をあらかじめB型回転粘度計にて測定したところ粘度は20℃で14,500センチポアズであった。
【0024】
比較例1
実施例1と同様な製造方法により、表2の比較例に記載した量と種類の原料を用いて比較例1を得た。得られたグリースのちょう度は211で滴点は210℃であった。この時グリースに使用した粘稠剤(基油+ポリブテン)をあらかじめB型回転粘度計にて測定したところ粘度は20℃で71,000センチポアズであった。
【0025】
比較例2
実施例1と同様な製造方法により、表2の比較例に記載した量と種類の原料を用いて比較例2を得た。得られたグリースのちょう度は292で滴点は215℃であった。この時グリースに使用した粘稠剤(基油+ポリブテン)をあらかじめB型回転粘度計にて測定したところ粘度は20℃で763センチポアズであった。
【0026】
比較例3
他社の市販アマイド系ボールジョイント用グリースを示す。
【0027】
比較例4
基油の動粘度が40℃で174.1mm2/secである当社の市販汎用リチウム系グリースを示す。
【0028】
比較例5
基油の動粘度が40℃で148.0mm2/secであるフォード規格M−1C75A適合の当社の固体潤滑剤入り市販ボールジョイント用リチウム系グリースを示す。
【0029】
表1に実施例1〜5を、表2に比較例1〜5を示すが、実施例1〜5の全てのグリースは全体的にトルクが低く、また温度の変化によるトルクの変動が少なく良好である。比較例1は、粘稠剤の粘度が46700センチポアズを超える高い粘度のものを使用したグリースであるが、これは高温や常温においてのトルクが低く、低温においてのトルクが高い。また比較例2は、粘稠剤の粘度が8900未満の低い粘度のものを使用したグリースであるが、このグリースは低温および高温でのトルクが高い。比較例3〜5は市場で広く使われているグリースであるが、比較例3は80℃の状態ではボールスタットとボールシートの間からグリースが流れ出し、トルクがやや高い。また、比較例4および5は常温および高温で、何れもトルクが高い。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】
本発明のボールジョイント用グリース組成物によって、自動車などの懸架装置のリンク部やかじとり装置のリンク部に多く使用されているボールジョイントの作動トルクを低く出来、また温度変化によるトルクの変動を少なくすることが可能となり、自動車の走行安定性と信頼性の向上に大いに効果がある。
【0033】
以下に本発明の実施態様項を列記する。
(1)(A)増ちょう剤として一般式(1)
R1−COOLi ………………(1)
(式中、R1は炭素数17の直鎖アルキル基または炭素数17の12ヒドロキシ
直鎖アルキル基を示す。)
で示されるリチウム石けん5〜25重量部と
(B)(イ)ポリブテンと(ロ)鉱油および/または合成油とを混合して
20℃の粘度が8900〜46700センチポアズの範囲とした粘稠剤
100重量部
とを含有することを特徴とするボールジョイント用グリース組成物。
(2)遥動トルクが、0℃のとき70kg・cm以下、
20℃のとき60kg・cm以下、
80℃のとき60kg・cm以下
である前項(1)記載のボールジョイント用グリース組成物。
(3)ちょう度220〜295(グレード3号〜2号)、滴点180〜220℃である
前項(1)または(2)記載のボールジョイント用グリース組成物。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボールジョイントの断面図を示す。
Claims (1)
- (A)増ちょう剤として一般式(1)
R1−COOLi ………………(1)
(式中、R1は炭素数17の直鎖アルキル基または炭素数17の12ヒドロキシ直鎖
アルキル基を示す。)
で示されるリチウム石けん5〜25重量部と
(B)(イ)ポリブテンと(ロ)鉱油および/または合成油とを混合して20℃の粘度
が8900〜46700センチポアズの範囲とした粘稠剤100重量部
とを含有することを特徴とするボールジョイント用グリース組成物。
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