JP5013440B2 - カーボンブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、電動工具等の小型モータに用いられるカーボンブラシに関する。
従来の小型モータに用いられるカーボンブラシにおいて、導電性を有する撚り線からなるリード線と端子との固定はスポット溶接やロー付けにより行なわれ、端子形状及び端子に対するリード線の配置についてはいろいろなものがある。
ところで、電動ドライバー等では、回転駆動時に発生する強い振動がモータに用いられるカーボンブラシに作用することにより、リード線が金属疲労を引き起こして断線することがある。
図6に示す従来のカーボンブラシ31は、端子32の平坦部32aの中央に一定深さの円形凹部32bを形成すると共に側縁から当該凹部32bに至る切り込み32cを設け、裏側から切り込み32cに通したリード線33の一端部33aをスポット溶接により凹部32bに固定する構成とされている。32dは前記平坦部32aの側縁から裏側に延びる一対の端子片である。34はリード線33の他端部33bに接続されたブラシ本体である。
ところで、ブラシ本体34と端子32との間に介装されるスプリング35の位置決め機能を有する凹部32bの径が小さい場合にはリード線33の溶接シロが小さくなるため、十分な溶接強度が得られない。しかも、モータの回転時に発生する振動が、リード線33に作用することにより、リード線33の一端部33a側が断線することがある。
図7に示す従来のカーボンブラシ41は、端子42の側縁から平坦部42aの中央に至る切り込み42bを設け、裏側から切り込み42bに通したリード線43の一端部43aを平坦部42aの表側にスポット溶接により固定する構成とされている。42cは前記平坦部42aの側縁から裏側に延びる一対の端子片である。44はリード線43の他端部43bに接続されたブラシ本体、45はブラシ本体44と端子42との間に介装されるスプリングである。
カーボンブラシ41は、モータに取り付けられる図示しないカーボンブラシホルダーに挿入されてキャップを螺合して装着されるが、リード線43の一端部43aが端子42の平坦部42aから盛り上がるためにキャップの先端に凹部を設けている。ところが、キャップの凹部と切り込み42bの間に生ずる空間内において、リード線33が長手方向に振動することによってリード線43の一端部43a側が断線することがある。また、スプリング45の位置決め機能を有する突部が端子42の裏面にないことから、カーボンブラシホルダーに挿入する場合において、スプリング45が横に移動して該ホルダーと端子42に噛み込んでしまい、作業性が悪化することがある。
図8に示す従来のカーボンブラシ51は、円板形端子52の裏面52bにリード線53を法線方向に配置し、当該リード線53の直角に折り曲げられた一端部53aをスポット溶接により固定する構成とされている。54はリード線53の他端部53bに接続されたブラシ本体、55はブラシ本体54と端子52との間に介装されるスプリングである。
このカーボンブラシ51はリード線53が長手方向に振動しにくいことから、断線が生じにくいと考えられる。しかし、スプリング55の位置決め機能を有する突部が端子52の裏面にないことから、カーボンブラシホルダーに挿入する場合において、スプリング55が横に移動して該ホルダーと端子52に噛み込んでしまい、前記カーボンブラシ41と同様に、作業性が悪化することがある。
さらには、前記2者のカーボンブラシ31,41のように端子片32d、42cを設ける場合には、端子片32d、42cの間のスペースが小さくなるためにスポット溶接機の溶接電極が挿入しづらくなって作業性が芳しくない。
特許文献1には、浅い深さのキャップ形状の端子とリード線との固着部及び固着部境界以外のリード線の一部を端子の一部によって保持し、或いは該固着部境界と端子間の一部に樹脂被覆を施したカーボンブラシが開示されている。
このカーボンブラシにおいて上記樹脂被覆を施さないタイプのものに関しては、端子の内面に沿わせたリード線の一部は可動可能であるため、その部分に振動が伝播して金属疲労を生ずることを必ずしも否定できないであろう。
特開2004−95298号公報
本発明の目的は、端子とリード線との固定部分に作用する振動を要因として生ずる断線を可及的に防止すると共にリード線の溶接作業性の良好なカーボンブラシを提供することにある。
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、所定長さのブロック形状のブラシ本体と、そのブラシ本体の後端部に一端を接続して他端に端子を固定したリード線と、そのリード線を囲むように該ブラシ本体の後端部と該端子との間に介装されるスプリングとからなるカーボンブラシにおいて、
前記端子は、平坦部の表面に断面V若しくはレ字形の凹部を切欠き部分が生じないように形成すると共に当該凹部の裏側の斜面に前記リード線の他端を固着し、その固着されたリード線の他端部分が前記平坦部の表面に直交する方向に移動しないように設けることを特徴とする。
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のカーボンブラシにおいて、前記凹部の周縁の少なくとも一部を円弧形に形成し、その凹部の裏側に膨出するように形成される突円弧形部に前記スプリングの内径を接触可能に設けたことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載のカーボンブラシにおいて、前記端子の平坦部の側縁から裏面側に延びる一対の端子片が一体に設けられていることを特徴とするものである。
(請求項1の発明)
このカーボンブラシは、切欠き部分が生じないように断面V字形若しくはレ字形に形成した端子の凹部の裏側斜面に、ブラシ本体の後端部に一端が接続されたリード線の他端を固着し、その固着されたリード線の他端部分が端子の平坦部表面に直交する方向に移動しないように設けているので、リード線の振動が抑制されて金属疲労による断線を可及的に防止することができる。加えて、前記凹部を斜面としたことによりスポット溶接の電極をその斜面に対して好位置に配置することができるため、溶接作業性が顕著に向上する。
(請求項2の発明)
このカーボンブラシは、凹部の裏側に膨出する突円弧形部にスプリングの内径を接触可能に設けているので、スプリングを安定して保持することができる。
(請求項3の発明)
このカーボンブラシは、端子の平坦部の側縁から裏面側に延びる一対の端子片を一体に設けているが、リード線のスポット溶接作業を円滑に施すことができる。
本発明に係るカーボンブラシの正面図 同、平面図 要部の拡大断面図 端子の裏面図 本発明における端子とリード線と溶接電極の配置を示す説明図 従来のカーボンブラシ(31)の説明図 従来のカーボンブラシ(41)の説明図 従来のカーボンブラシ(51)の説明図
以下に、本発明の最良の形態例を図面に基づいて説明する。
本発明に係るカーボンブラシ1は、図1に示すように、所定長さのブロック形状のブラシ本体2と、そのブラシ本体2の後端部2bに一端5aを接続して他端5bに端子8を固定したリード線5と、そのリード線5を囲むように該ブラシ本体2の後端部2bと該端子8との間に介装されるスプリング15とからなる。
前記端子8は、厚さ0.4mm程度の導電性金属板をプレス加工により所定形状に打ち抜くと共に曲げ加工を施すことにより、図3に示す平坦部の表面8aに断面レ字形の凹部9を形成している。図2に示すように、凹部9の周縁の少なくとも一部は、この実施例では、左右対称の円弧形に形成されていて、結果的に裏面側8bに突円弧形部9bが膨出するように形成される。この突円弧形部9bには、スプリング15の内径を接触可能に設けている。10,10は端子8の平坦部の側縁8cから裏面側8bに延びるように一体に設けられた一対の端子片である。
なお、この実施例における凹部9は断面レ字形に設けられているが、本発明はこれに限定されることなく断面V字形に設けてもよい。ただし、凹部に切欠き部分があると、通電性が低下することから切欠き部分を設けないことが好ましい。
端子8の凹部9の斜面9cには、図3に示すように、リード線5の他端5bをスポット溶接によって固着している。図5に示すように、リード線5を端子8に溶接する場合には、前記斜面9cが水平になるように端子8を治具(図示せず)により固定し、リード線5の他端5bを斜面9c上にセットした状態でスポット溶接機の下電極61と上電極62により端子8とリード線5を圧接した状態で通電することにより固着を施している。
スプリング15は、リード線5を囲むようにブラシ本体2の後端部2bと端子8との間に捻り込むことにより介装される。
しかして、端子8の平坦部8aの表面に形成された断面レ字形の凹部9の裏側の斜面9cにリード線5の他端5bが固着された本発明に係るカーボンブラシ1が構成される。
(実験)
本発明に係る上記カーボンブラシ1と、比較例のカーボンブラシについて断線実験を行なった。
比較例1・・・図6に示すカーボンブラシ31
比較例2・・・図7に示すカーボンブラシ41
実験方法・・・直流電源の電動工具(インパクトドライバー)を使用し、5秒間オン作動、10秒間オフ状態を1サイクルとして断線するまでのサイクル数を測定した。
実験の結果、本発明では3000サイクル、比較例1は500〜1000サイクル、比較例2は1000〜2000サイクルとなり、本発明に係るカーボンブラシが振動による断線に関して耐久性に優れていることが確認された。
以上に述べた通り、このカーボンブラシ1によれば、断面レ字形に形成した凹部9の裏側の斜面9cにリード線5の他端5aを固着した構成としているので、リード線5に作用する振動が抑制されて断線を可及的に防止することができる。
1・・・本発明に係るカーボンブラシ
2・・・ブラシ本体
5・・・リード線
5a・・・一端
5b・・・他端
8・・・端子
8a・・・表面
8b・・・裏面側
9・・・凹部
9c・・・斜面
10・・・端子片
15・・・スプリング

Claims (1)

  1. 所定長さのブロック形状のブラシ本体と、そのブラシ本体の後端部に一端を接続して他端に端子を固定したリード線と、そのリード線を囲むように該ブラシ本体の後端部と該端子との間に介装されるスプリングとからなるカーボンブラシにおいて、
    前記端子は、平坦部の表面に断面V字形若しくはレ字形の凹部を切欠き部分が生じないように形成すると共に当該凹部の裏側の斜面に前記リード線の他端を固着し、その固着されたリード線の他端部分が前記平坦部の表面に直交する方向に移動しないように設けることを特徴とするカーボンブラシ。
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