JP2009207224A - 電動モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ピグテールの断線を防ぎ、電気的導通を確保した上で、ピグテールとターミナルとを確実に接続することができる電動モータを提供する。
【解決手段】アーマチュアコイルに給電するブラシと、ヨークの軸方向に沿って延出し、ブラシと外部電源とを接続するターミナル42が保持されたターミナルホルダ33とを備え、ターミナル42とブラシとがピグテール37を介して接続され、ターミナル42の一端は押え片51として屈曲形成され、この押え片51とターミナルホルダ33との間にピグテール37が挟持されていることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】アーマチュアコイルに給電するブラシと、ヨークの軸方向に沿って延出し、ブラシと外部電源とを接続するターミナル42が保持されたターミナルホルダ33とを備え、ターミナル42とブラシとがピグテール37を介して接続され、ターミナル42の一端は押え片51として屈曲形成され、この押え片51とターミナルホルダ33との間にピグテール37が挟持されていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、電動モータに関するものである。
一般にブラシ付電動モータは、筒状のヨークと、このヨークに回転自在に支持され、コイルが巻装されたアーマチュアとを備えている。また、電動モータは、外部電源から供給される直流電流を機械的に整流してアーマチュアに供給すべく、ブラシとコンミテータ(整流子)とを備えている。ブラシは、ホルダステーに設けられたブラシホルダにコイルスプリングを介して付勢された状態で出没自在に内装されている。また、ホルダステーには、ブラシと外部電源とを接続するためのターミナルが設けられている。ターミナルとブラシとは、ピグテールを介して接続されており、外部電源から供給される直流電流がピグテールを介してブラシに供給される。
ところで、ピグテールの一端はブラシホルダ内でブラシに接続されている。一方、例えば特許文献1,2に示すように、ピグテールの他端はピグテールとターミナルとの電気的導通を確保するため、ターミナルの表面にスポット溶接されている。
特開平07−194048号公報
特開2001−339913号公報
しかしながら、上述の電動モータにあっては、ピグテールとターミナルとがスポット溶接により接続されているため、ピグテールをターミナルにスポット溶接する際に発生する熱により、ピグテールの溶接箇所がダメージを受けてしまい、その溶接箇所が脆くなるという問題がある。そして、電動モータの作動時にアーマチュアから発生する振動が、ブラシを介してピグテールに伝わり、この時、ピグテールとターミナルとの溶接箇所に局部的に応力が作用してしまう。その結果、ピグテールが断線する虞がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、ピグテールの断線を防ぎ、電気的導通を確保した上で、ピグテールとターミナルとを確実に接続することができる電動モータを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、筒状のヨークと、該ヨーク内に回転自在に支持され、コイルが巻装されたアーマチュアとを備えた電動モータにおいて、前記コイルに給電するブラシと、前記ヨークの軸方向に沿って延出するとともに、その一端が屈曲形成された押え片を有し、前記ブラシと外部電源とを接続するターミナルと、前記ブラシと前記ターミナルとが保持されたターミナルホルダと、前記ターミナルの前記押え片と前記ターミナルホルダとの間に挟持され、前記ターミナルと前記ブラシとを接続するピグテールとを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、ターミナルとターミナルホルダとによりピグテールを挟持することで、従来のようにターミナルとピグテールとをスポット溶接により接続する場合に比べ、ピグテールにダメージを与えることなく、ピグテールとターミナルとを連結することができる。
ここで、ターミナルの一端が屈曲形成された押え片として構成されているため、押え片とターミナルホルダとの間にピグテールを挟持することで、ピグテールをその径方向に押圧した状態で保持することができる。
この構成によれば、ターミナルとターミナルホルダとによりピグテールを挟持することで、従来のようにターミナルとピグテールとをスポット溶接により接続する場合に比べ、ピグテールにダメージを与えることなく、ピグテールとターミナルとを連結することができる。
ここで、ターミナルの一端が屈曲形成された押え片として構成されているため、押え片とターミナルホルダとの間にピグテールを挟持することで、ピグテールをその径方向に押圧した状態で保持することができる。
請求項2に記載した発明は、前記ターミナルと前記ターミナルホルダとの何れか一方の前記ピグテールの挟持面には、前記ピグテールの延出方向と交差する方向に向けて突出形成されたリブを有することを特徴とする。
この構成によれば、ターミナルとターミナルホルダとの何れか一方のピグテールの挟持面にリブを形成することで、ターミナルとターミナルホルダとの何れか一方とピグテールとの接触面積を減少させることができるため、ターミナルとピグテールとの面圧を局部的に増加させることができる。
この構成によれば、ターミナルとターミナルホルダとの何れか一方のピグテールの挟持面にリブを形成することで、ターミナルとターミナルホルダとの何れか一方とピグテールとの接触面積を減少させることができるため、ターミナルとピグテールとの面圧を局部的に増加させることができる。
請求項3に記載した発明は、前記ターミナルホルダにおける前記ピグテールの挟持面には、前記ピグテールの前記押え片からの外れを防止する突起部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ターミナルホルダに突起部を形成することで、ピグテールの挟持面からの逃げを規制することができる。
この構成によれば、ターミナルホルダに突起部を形成することで、ピグテールの挟持面からの逃げを規制することができる。
請求項4に記載した発明は、前記ターミナルには、前記ターミナルホルダに係止される爪部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ターミナルに爪部を形成することで、ターミナルとターミナルホルダとを係止させることができる。つまり、ターミナルとターミナルホルダとの間に挟持されたピグテールをより強固に保持することができる。
この構成によれば、ターミナルに爪部を形成することで、ターミナルとターミナルホルダとを係止させることができる。つまり、ターミナルとターミナルホルダとの間に挟持されたピグテールをより強固に保持することができる。
請求項1に記載した発明によれば、ターミナルとターミナルホルダとによりピグテールを挟持することで、従来のようにターミナルとピグテールとをスポット溶接により接続する場合に比べ、ピグテールにダメージを与えることなく、ピグテールとターミナルとを連結することができる。これにより、アーマチュアの振動によりピグテールに局部的な応力が作用することを防ぐことができるため、ピグテールの断線を防ぎ、電気的導通を確保した上で、ピグテールとターミナルとを確実に接続することができる。
ここで、ターミナルの一端が屈曲形成された押え片として構成されているため、押え片とターミナルホルダとの間にピグテールを挟持することで、ピグテールをその径方向に押圧した状態で保持することができる。したがって、ピグテールの外れを防ぎ、ピグテールを確実に保持することができる。
ここで、ターミナルの一端が屈曲形成された押え片として構成されているため、押え片とターミナルホルダとの間にピグテールを挟持することで、ピグテールをその径方向に押圧した状態で保持することができる。したがって、ピグテールの外れを防ぎ、ピグテールを確実に保持することができる。
請求項2に記載した発明によれば、ターミナルとターミナルホルダとの何れか一方のピグテールの挟持面にリブを形成することで、ターミナルとターミナルホルダとの何れか一方とピグテールとの接触面積を減少させることができるため、ターミナルとピグテールとの面圧を局部的に増加させることができる。したがって、ターミナルとピグテールとの通電効率を向上させることができる。
請求項3に記載した発明によれば、ターミナルホルダに突起部を形成することで、ピグテールの挟持面からの逃げを規制することができる。したがって、ピグテールの外れを防ぎ、ピグテールを確実に保持することができる。
請求項4に記載した発明によれば、ターミナルに爪部を形成することで、ターミナルとターミナルホルダとを係止させることができる。つまり、ターミナルとターミナルホルダとの間に挟持されたピグテールをより強固に保持することができる。したがって、ピグテールの外れを防ぎ、ピグテールを確実に保持することができる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において図1の左側を前側(他端側)、図1の右側を後側(一端側)とする。
図1に示すように、電動モータ1は、例えばスロットルモータ等に用いられるブラシ付モータであって、有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3が回転自在に支持されている。
図1に示すように、電動モータ1は、例えばスロットルモータ等に用いられるブラシ付モータであって、有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3が回転自在に支持されている。
ヨーク2は、円筒部10と底部11とが一体形成されたものであり、底部11の径方向中央部には、軸方向外側に向けて突出する軸受けハウジング12が形成されている。この軸受けハウジング12の内側には、軸受け13が圧入されており、この軸受け13にシャフト20の一端が回転自在に支持されている。円筒部10の内周面10aには、周方向に分割された複数の瓦状の永久磁石4が等間隔に、かつ隣り合う永久磁石4の極性が互いに逆になるように固定されている。
アーマチュア3は、シャフト20と、シャフト20に外嵌固定されたアーマチュアコア21と、シャフト20に外嵌固定されたコンミテータ(整流子)23とで構成されている。
アーマチュアコア21は、鉄心片を積層して製造され、シャフト20を中心にして放射状に延びる複数のティース24を有する。ティース24には、アーマチュアコイル(コイル)22が巻装されている。
アーマチュアコア21は、鉄心片を積層して製造され、シャフト20を中心にして放射状に延びる複数のティース24を有する。ティース24には、アーマチュアコイル(コイル)22が巻装されている。
コンミテータ23は、シャフト20の他端側に外嵌固定された円柱形状のものであり、その表面には周方向に沿って導電材で形成された複数のセグメント25が配設されている。これらセグメント25は、露出した状態でシャフト20を中心に放射状に等間隔に配設され、隣接するセグメント25は互いに絶縁されている。各セグメント25のアーマチュアコア21側の端部には、径方向外側に折り返す形で突設され先端が径方向内側に折り曲げられたライザ26が一体成形されている。ライザ26はセグメント25にアーマチュアコイル22を接続させるためのものであって、アーマチュアコイル22から引き出された巻線27の巻き始め端と巻き終わり端とがそれぞれ掛け回わされ、ヒュージングにより固定されるようになっている。これにより、セグメント25とこれに対応するアーマチュアコイル22とが電気的に接続される。
図1,2に示すように、ヨーク2の開放端(他端)側の周縁には、円筒部10から軸方向に向けて突出する図示しない複数の爪部が周方向に沿って形成されている。そして、ヨーク2の開放端側には、これを閉塞するように樹脂製のホルダステー30が設けられている。ホルダステー30は、円板状のホルダステー本体31と、ホルダステー本体31の周方向に沿ってブラシホルダ32とターミナルホルダ33とを備えている。
ホルダステー本体31の外周部分には、その径方向外側に向かって張り出す複数のフランジ部38(図2参照)が形成されている。このフランジ部38は、上述したヨーク2の開放端側の端面が当接されるものであり、その端面との対向面にはフランジ部38の厚さ方向(軸方向内側)に向けて突出するリブ39が形成されている。このリブ39は、ヨーク2の開放端側の端面に接触してヨーク2とホルダステー本体31との公差を吸収するためのものである。
ブラシホルダ32は、ホルダステー本体31に一体形成された開口部を有する箱型形状のものであり、ホルダステー本体31から軸方向内側に向けて突出するように形成されている。ブラシホルダ32は、ホルダステー本体31の周方向に沿って等間隔に2箇所設けられている。各ブラシホルダ32内には、それぞれブラシ34がトーションスプリング35(図2参照)を介して付勢された状態で、径方向に向けて出没可能に内装されている。これらブラシ34の先端部は、トーションスプリング35によって付勢されることでコンミテータ23に摺接している。また、ブラシホルダ32におけるアーマチュアコア21側の端面には、配線孔36が形成されている。この配線孔36には、ブラシホルダ32内に向けてピグテール37が挿入されており、ブラシホルダ32内でブラシ34とピグテール37の一端とが連結されている。
ターミナルホルダ33は、ホルダステー本体31の周方向に沿って2箇所設けられており、各ターミナルホルダ33は各ブラシホルダ32にそれぞれに隣接して設けられている。ターミナルホルダ33は、ホルダステー本体31の外周部分に一体形成され、ホルダステー本体31の厚さ方向(軸方向)両側に向けて延出する部材であり、軸方向に沿って開口部が矩形状の貫通孔44が形成されている。
図3,4に示すように、貫通孔44は、一端側の開口部から他端側の開口部に向けて幅方向の寸法が段々と小さくなり、一端側から大幅部45、中幅部46、小幅部47として形成されている。
図3,4に示すように、貫通孔44は、一端側の開口部から他端側の開口部に向けて幅方向の寸法が段々と小さくなり、一端側から大幅部45、中幅部46、小幅部47として形成されている。
小幅部47には、ホルダステー30の径方向外側に向けて切りか欠かれた係止部48が形成されている。また、ターミナルホルダ33の一端側の表面であって、貫通孔44の近傍には軸方向内側に向けて突出する突起部49が形成されている。そして、貫通孔44の一端側の開口部と突起部49との間は、ピグテール37の他端側が挟持される挟持面50として構成されている。
図1,2に示すように、ホルダステー30を挟んで、ヨーク2の反対側には、ブラケット58が設けられている。ブラケット58は、略円板状のものであり、その周方向に沿って複数の貫通孔65,66が形成されている。貫通孔65にはホルダステー30におけるターミナルホルダ33の他端側の延出部分が挿入される一方、貫通孔66には上述したヨーク2の爪部が挿入されている。そして、貫通孔66に爪部を挿入後、爪部をかしめ固定することで、ヨーク2とブラケット58との間にホルダステー30を挟持した状態で、ヨーク2とブラケット58とが固定されている。
ブラケット58の周囲には、径方向外側に突出する取付片59が周方向に沿って2箇所形成されている(図2参照)。この取付片59は、平面視三角形状のものであり、その中央部にブラケット58の厚さ方向に貫通するボルト孔60が形成されている。このボルト孔60に図示しないボルトが締結されることで、電動モータ1が外部装置に取り付けられている。
ブラケット58の周囲には、径方向外側に突出する取付片59が周方向に沿って2箇所形成されている(図2参照)。この取付片59は、平面視三角形状のものであり、その中央部にブラケット58の厚さ方向に貫通するボルト孔60が形成されている。このボルト孔60に図示しないボルトが締結されることで、電動モータ1が外部装置に取り付けられている。
ブラケット58の径方向中央部には、軸方向外側に突出する軸受けハウジング61が形成されている。この軸受けハウジング61は、その中心部にブラケット58の厚さ方向に貫通する貫通孔62が形成され、この貫通孔62にシャフト20の他端が挿通されている。また、軸受けハウジング61の径方向内側には軸受け63が圧入され、この軸受け63にシャフト20の他端が回転自在に支持されている。ブラケット58の軸方向外側であって、シャフト20の他端には、ギア64が取り付けられている。このギア64と図示しない外部装置のギアとを噛合させることで、電動モータ1から出力された動力を外部装置に伝達する。
ここで、図3,4に示すように、上述したターミナルホルダ33の貫通孔44には、軸方向外側に向けてターミナル42が圧入されている。ターミナル42は、金属製の平板が断面視L字状に屈曲形成されたものであり、押え片51と、ターミナルホルダ33の貫通孔44に圧入される圧入片52とで構成されている。
圧入片52は、基端から先端に向かうにつれ、幅方向の寸法が拡大した後、段々と縮小するように形成され、基端から先端に向けて中幅部67、大幅部68、小幅部69として構成されている。小幅部69の先端側は、先端に向けて漸次先細るテーパ形状に形成され、ターミナルホルダ33の貫通孔44からヨーク2の外側に向けて突出している。そして、小幅部67の先端は、ヨーク2の外側で図示しない外部電源から引き回される図示しないリード線に接続されるようになっている。
小幅部69の中途部には、ターミナル42の厚さ方向に切り起こされた爪部53が形成されている。この爪部53は、ターミナル42の圧入方向に沿う側面54が、ターミナル42の表面に対して傾斜するように形成されるとともに、ターミナル42の圧入方向と反対方向(引き抜き方向)に沿う側面55が、ターミナル42の表面に対して略垂直に形成されている。爪部53の側面55は、上述したターミナルホルダ33の小幅部47に形成された係止部48と係止可能に構成されている。小幅部69の基端側には、ターミナル42の厚さ方向に突出した突起部70が形成されている。この突起部70は、平面視円状のものであり、この突起部70の頂部が貫通孔44の内周面に当接して、ターミナル42の圧入後のガタツキを防止する。
大幅部68は、小幅部69の幅方向両側に向けて拡大したものであり、その中途部には幅方向両側から中心に向けて切欠き部71が形成されている。切欠き部71を挟んで大幅部68の先端側は、ターミナル42の圧入時における圧入部分として構成されており、その先端が貫通孔44における中幅部46と小幅部47との境界部分に突き当てられるようになっている。切欠き部71を挟んで大幅部68の基端側は、先端に向かうにつれ幅方向に漸次先細るテーパ形状に形成されており、ターミナルホルダ33の貫通孔44に当接してターミナル42の圧入後におけるガタツキを防ぐようになっている。
中幅部67は、大幅部68の幅方向両側が切り欠かれて形成されたものであり、その基端側には径方向内側に向けて屈曲形成された押え片51が形成されている。
ここで、押え片51とターミナルホルダ33の挟持面50との間には、上述したピグテール37の他端側が挟持されている。具体的には、ピグテール37の他端側は、押え片51とターミナルホルダ33の挟持面50との間で、ヨーク2の軸方向において挟持されるとともに、ターミナル42の中幅部67とターミナルホルダ33の突起部49との間でヨーク2の径方向において保持され、ピグテール37の外れが防止される。つまり、ピグテール37の一端側は、ブラシホルダ32内でブラシ34に連結され、他端側はターミナル42とターミナルホルダ33とにより挟持されている。これにより、外部電源から供給される直流電流がブラシ34を介してコンミテータ23に供給されるようになっている。
ここで、押え片51とターミナルホルダ33の挟持面50との間には、上述したピグテール37の他端側が挟持されている。具体的には、ピグテール37の他端側は、押え片51とターミナルホルダ33の挟持面50との間で、ヨーク2の軸方向において挟持されるとともに、ターミナル42の中幅部67とターミナルホルダ33の突起部49との間でヨーク2の径方向において保持され、ピグテール37の外れが防止される。つまり、ピグテール37の一端側は、ブラシホルダ32内でブラシ34に連結され、他端側はターミナル42とターミナルホルダ33とにより挟持されている。これにより、外部電源から供給される直流電流がブラシ34を介してコンミテータ23に供給されるようになっている。
次に、図1〜4に基づいて、ターミナルの組み付け方法について説明する。
まず、ターミナルホルダ33の貫通孔44内にターミナル42を圧入する。具体的には、ターミナル42の押え片51を径方向内側に向けた状態で、かつターミナルホルダ33の挟持面50上にピグテール37の他端側を載置した状態で圧入する。すると、ターミナル42における突起部70の頂部と爪部53の頂部とがターミナルホルダ33における貫通孔44の内周面に摺接しながら挿入されていく。この時、爪部53の側面54が傾斜して形成されているため、ターミナルホルダ33の貫通孔44内にスムーズに挿入させることができる。
まず、ターミナルホルダ33の貫通孔44内にターミナル42を圧入する。具体的には、ターミナル42の押え片51を径方向内側に向けた状態で、かつターミナルホルダ33の挟持面50上にピグテール37の他端側を載置した状態で圧入する。すると、ターミナル42における突起部70の頂部と爪部53の頂部とがターミナルホルダ33における貫通孔44の内周面に摺接しながら挿入されていく。この時、爪部53の側面54が傾斜して形成されているため、ターミナルホルダ33の貫通孔44内にスムーズに挿入させることができる。
そして、ターミナル42をさらに押し込むと、押え片51によりピグテール37が押圧されて押え片51とターミナルホルダ33の挟持面50との間にピグテール37が挟持される。同時に、ターミナル42の爪部53がターミナルホルダ33の係止部48に係止される。具体的には、ターミナル42の爪部53の頂部が、ターミナルホルダ33の係止部48を乗り越えると、係止部48の端面に爪部53の側面55が係止される。この時、爪部53の側面55は、ターミナル42の表面に対して垂直に形成されているため、ターミナル42とターミナルホルダ33とが確実に係止されることになる。
以上により、ターミナルホルダ33にターミナル42が組み付けられる。この時、ピグテール37の他端は、ターミナルホルダ33の挟持面50と、ターミナル42の押え片51との間でヨーク2の軸方向に挟持されて保持されることになる。さらに、ターミナルホルダ33の突起部49とターミナル42の中幅部67との間に配置されることで、ヨーク2の径方向においてもピグテール37が保持される。
したがって、本実施形態によれば、ターミナル42の押え片51とターミナルホルダ33の挟持面50との間にピグテール37を挟持することで、従来のようにターミナルとピグテールとをスポット溶接により接続する場合に比べ、ピグテールにダメージを与えることなく、ピグテール37とターミナル42とを連結することができる。これにより、アーマチュア3の振動によりピグテール37に局部的な応力が作用することを防ぐことができるため、ピグテール37の断線を防ぎ、電気的導通を確保した上で、ピグテール37とターミナル42とを確実に接続することができる。
そして、ターミナル42の一端が屈曲形成された押え片51として構成されているため、押え片51とターミナルホルダ33の挟持面50との間にピグテール37を挟持することで、ピグテール37をその径方向に押圧した状態で保持することができる。また、ターミナルホルダ33の挟持面50に突起部49を形成することで、ピグテール37の挟持面50からの逃げを規制することができる。
したがって、ピグテール37の外れを防ぎ、ピグテール37をより強固に保持することができる。
したがって、ピグテール37の外れを防ぎ、ピグテール37をより強固に保持することができる。
さらに、ターミナル42に爪部53が形成されているため、この爪部53をターミナルホルダ33に形成された係止部48に係止することで、ターミナルホルダ33によってターミナル42を確実に保持することができる。したがって、ターミナル42とターミナルホルダ33との間に挟持されたピグテール37をより強固に保持することができる。
次に、図5,6に基づいて本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、ターミナルの押え片にリブを有する点で、上述した第1実施形態と相違している。なお、以下の説明では、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図5,6に示すように、ターミナル142の押え片51におけるピグテール37の挟持面73には、ピグテール37の径方向に向けて突出する複数のリブ(例えば、2箇所)74が形成されている。このリブ74は、挟持面73の反対側の面から押え片51の厚さ方向に向けてプレスして形成された断面視円弧状のものであり、その頂部がピグテール37の周面に接触してピグテール37を押圧するように構成されている。リブ74は、押え片51の短手方向、つまりピグテール37の延出方向と交差する方向に沿って形成されている。
図5,6に示すように、ターミナル142の押え片51におけるピグテール37の挟持面73には、ピグテール37の径方向に向けて突出する複数のリブ(例えば、2箇所)74が形成されている。このリブ74は、挟持面73の反対側の面から押え片51の厚さ方向に向けてプレスして形成された断面視円弧状のものであり、その頂部がピグテール37の周面に接触してピグテール37を押圧するように構成されている。リブ74は、押え片51の短手方向、つまりピグテール37の延出方向と交差する方向に沿って形成されている。
このように、本実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することに加え、ターミナル142の挟持面73にリブ74を形成することで、ターミナル142とピグテール37との接触面積を減少させることができるため、ターミナル142とピグテール37との面圧を局部的に増加させることができる。したがって、ターミナル142とピグテール37との通電効率を向上させることができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述した実施形態では、ターミナルを断面視L字状に屈曲形成してピグテールを挟持する場合について説明したが、ピグテールの周囲を囲むようにターミナルを屈曲形成してもよい。
また、上述した第2実施形態において、ターミナルの押え片にのみリブを形成する場合について説明したが、ターミナルホルダの挟持面にリブを形成してもよい。さらに、ターミナルの押え片とターミナルホルダの挟持面との双方にリブを形成してもよい。この場合、ターミナルのリブとターミナルホルダのリブとを互い違いに形成することも可能である。
例えば、上述した実施形態では、ターミナルを断面視L字状に屈曲形成してピグテールを挟持する場合について説明したが、ピグテールの周囲を囲むようにターミナルを屈曲形成してもよい。
また、上述した第2実施形態において、ターミナルの押え片にのみリブを形成する場合について説明したが、ターミナルホルダの挟持面にリブを形成してもよい。さらに、ターミナルの押え片とターミナルホルダの挟持面との双方にリブを形成してもよい。この場合、ターミナルのリブとターミナルホルダのリブとを互い違いに形成することも可能である。
1…電動モータ 2…ヨーク 3…アーマチュア 22…コイル 33…ターミナルホルダ 34…ブラシ 37…ピグテール 42…ターミナル 49…突起部 50…挟持面 51…押え片 53…爪部 73…挟持面 74…リブ
Claims (4)
- 筒状のヨークと、
該ヨーク内に回転自在に支持され、コイルが巻装されたアーマチュアとを備えた電動モータにおいて、
前記コイルに給電するブラシと、
前記ヨークの軸方向に沿って延出するとともに、その一端が屈曲形成された押え片を有し、前記ブラシと外部電源とを接続するターミナルと、
前記ブラシと前記ターミナルとが保持されたターミナルホルダと、
前記ターミナルの前記押え片と前記ターミナルホルダとの間に挟持され、前記ターミナルと前記ブラシとを接続するピグテールとを備えていることを特徴とする電動モータ。 - 前記ターミナルと前記ターミナルホルダとの何れか一方の前記ピグテールの挟持面には、前記ピグテールの延出方向と交差する方向に向けて突出形成されたリブを有することを特徴とする請求項1記載の電動モータ。
- 前記ターミナルホルダにおける前記ピグテールの挟持面には、前記ピグテールの前記押え片からの外れを防止する突起部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動モータ。
- 前記ターミナルには、前記ターミナルホルダに係止される爪部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の電動モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008044428A JP2009207224A (ja) | 2008-02-26 | 2008-02-26 | 電動モータ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008044428A JP2009207224A (ja) | 2008-02-26 | 2008-02-26 | 電動モータ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009207224A true JP2009207224A (ja) | 2009-09-10 |
Family
ID=41148938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008044428A Pending JP2009207224A (ja) | 2008-02-26 | 2008-02-26 | 電動モータ |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101758915B1 (ko) * | 2010-12-21 | 2017-07-31 | 엘지이노텍 주식회사 | 직류모터의 시트 플레이트 |
CN113394897A (zh) * | 2020-03-13 | 2021-09-14 | 日本电产株式会社 | 马达和马达的制造方法 |
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2008
- 2008-02-26 JP JP2008044428A patent/JP2009207224A/ja active Pending
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KR101758915B1 (ko) * | 2010-12-21 | 2017-07-31 | 엘지이노텍 주식회사 | 직류모터의 시트 플레이트 |
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