JP5012976B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、記録紙を吸引しながら搬送する吸引プラテンを備えたインクジェットプリン
タに関し、さらに詳しくは、吸引プラテンが搭載されている開閉蓋を開けると記録紙の搬
送路が開放状態になるインクジェットプリンタに関する。
ロール紙などの連続紙に印刷を行うインクジェットプリンタでは、プラテン上を搬送さ
れる連続紙が浮き上がってインクジェットヘッドのノズル面に干渉することの無い様に、
吸引プラテンを備えたものが提案されている。特許文献1には、表面に記録紙を吸引する
ための多数の吸引孔を備えた吸引プラテンを備えたプリンタが開示されている。
また、ロール紙に印刷を行うインクジェットプリンタでは、ロール紙交換時などにおい
て、ロール紙収納部に収納したロール紙から繰り出される記録紙をインクジェットヘッド
とプラテンの間、紙送りローラと押えローラの間などを通して排出口から引き出した状態
にセットする記録紙セット作業が必要である。この記録紙セット作業を簡単に行うことが
出来るように、ロール紙収納部の開閉蓋を開けると、記録紙の搬送路も開放状態に切り替
わる構成のプリンタが提案されている。かかる構成のプリンタは特許文献2に開示されて
いる。
特開2002−264414号公報 特開2006−248040号公報
ここで、開閉蓋を開けると記録紙の搬送路が開放状態に切り替わるインクジェットプリ
ンタでは、インクジェットヘッドに対峙しているプラテンが開閉蓋の側に搭載されている
。開閉蓋に吸引プラテンを搭載する場合には、プリンタ本体に配置されている固定側の吸
引ファンの吸引口と、移動側の吸引プラテンとの間を吸引ダクトによって接続する必要が
ある。このため、開閉蓋の開閉に伴って変動する吸引プラテンと吸引ファンの間の距離に
追従できる十分な長さの可撓性の吸引ダクトを配置するか、あるいは、開閉による長さ変
動の影響を受けないように、吸引ダクトを、開閉蓋の開閉中心位置を経由する経路に沿っ
て引き回すことが必要である。いずれの場合においても、吸引ダクトが長くなってしまう
ので、吸引ダクトを経由する吸引流路の流路抵抗が増加し、吸引力の損失が大きくなる。
このため、比較的容量の大きな吸引ファンを配置する必要があり、プリンタの小型、低コ
スト化には不利である。
本発明の課題は、プリンタ本体側の吸引ファンと開閉蓋側の吸引プラテンの間を短い吸
引流路を介して接続できるようにしたインクジェットプリンタを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のインクジェットプリンタは、
プリンタ本体に開閉可能に取り付けられている開閉蓋と、
当該開閉蓋に搭載されており、記録紙を吸引するための吸引部を備えた吸引プラテンと

前記プリンタ本体に取り付けられている吸引ファンと、
前記吸引ファンの吸引口を前記吸引プラテンの前記吸引部に対し、接続及び切り離し可
能な吸引流路を有していることを特徴としている。
本発明では、開閉蓋を開けるのに伴って吸引プラテンが移動すると、吸引流路は吸引フ
ァンの吸引口と吸引プラテンの吸引部とを切り離すことができる。また、開閉蓋を閉じる
のに伴って吸引プラテンが元の位置に復帰すると、吸引流路は吸引ファンの吸引口と吸引
プラテンの吸引部とを接続することができる。したがって、吸引流路は、開閉蓋が閉じて
いる場合における吸引ファンの吸引口と吸引プラテンの吸引部の距離に対応する短い長さ
のものでよい。また、吸引流路を短くできるので、吸引空気の流路損失を低減でき、吸引
ファンの大型化を回避できる。
本発明において、前記吸引流路は吸引ダクトを含み、前記開閉蓋を開くと、前記吸引ダ
クトは前記吸引口から切り離されることが望ましい。
本発明では、開閉蓋を開けると、固定した位置にある吸引ファンの吸引口と、移動側の
開閉蓋に搭載されている吸引プラテンの吸引部とを接続している吸引ダクトが切り離され
る。したがって、吸引ダクトは、開閉蓋が閉じている場合における吸引ファンの吸引口と
吸引プラテンの吸引部の距離に対応する短い長さのものでよい。また、当該吸引ダクトを
経由して形成される吸引ファンから吸引プラテンまでの吸引流路を短くできるので、吸引
空気の流路損失を低減でき、吸引ファンの大型化を回避できる。
ここで、プリンタ本体に形成されたロール紙収納部を有している場合には、前記開閉蓋
は当該ロール紙収納部を開閉するための開閉蓋とされる。当該開閉蓋を開けると、ロール
紙収納部に収納したロール紙から繰り出される記録紙の搬送路が開放状態に切り替わり、
記録紙を搬送路にセットする作業を簡単に行うことができる。
また、本発明において、前記吸引ダクトを前記吸引ファンの前記吸引口に接続しておく
ことができる。この場合には、前記吸引プラテンの前記吸引部に、前記開閉蓋を閉じると
前記吸引ダクトのダクト開口端に当接するプラテン側開口端を形成しておけばよい。吸引
ダクトを開閉動作する吸引プラテンの側に取り付けておくと、開閉蓋の開閉時に当該吸引
ダクトが他の部分に干渉しないようにスペースを確保しておく必要がある。プリンタ本体
側の固定した位置に吸引ダクトを配置しておくことにより、開閉蓋の開閉に必要なスペー
スの増加を回避でき、プリンタの小型化に有利である。
また、吸引ダクトのダクト開口端をパッキンなどのシール材を介してプラテン側開口端
に当接させることにより、気密状態となるようにすることができ、空気漏れを回避あるい
は低減でき、吸引プラテンによる吸引特性を良好な状態に維持できる。
さらに、前記開閉蓋がプリンタ本体の前面において下端を中心として前後に開閉可能に
取り付けられている場合には、前記プラテン側開口端を、吸引プラテンの側方の部位に形
成し、前記吸引ダクトを、ロール紙収納部の側方においてプリンタ本体の側面に沿って配
置し、吸引ファンを、プリンタ本体の後面に配置することができる。
特に、吸引プラテンによって規定される印刷領域を往復移動するシリアル型のインクジ
ェットヘッドを備えたシリアル型のインクジェットプリンタの場合には、吸引プラテンの
側方には、インクジェットヘッドを搭載したキャリッジの移動範囲を確保するためのスペ
ースが必要になる。このスペースの後側のプリンタ内部の部位にはデッドスペースができ
る。したがって、プラテン側開口端を印刷領域から側方に外れた位置に形成し、この後側
に吸引ダクトを配置すれば、プリンタ内部のデッドスペースを有効利用できる。
また、本発明のインクジェットプリンタは、前記インクジェットヘッドから発生するインクミストを回収するための吸引機構が構成され、前記吸引機構は前記吸引ファンに接続されていることを特徴とする。したがって、プリンタの部品効率とスペース効率を高めることができる。
また、本発明のインクジェットプリンタは、以下の適用例がある。
(適用例1)
ロール状の記録紙を収納する紙収納部と
前記紙収納部を開閉する開閉蓋ユニットと、
インクジェットヘッドと、
前記開閉蓋ユニットに配置され、前記紙収納部から供給された前記記録紙を吸引する吸引プラテンと、
吸引ファンと、を備え、
前記開閉蓋ユニットは、閉じることで前記吸引プラテンを前記インクジェットヘッドに対向する位置に移動して前記記録紙の搬送路を形成すると共に前記紙収納部を閉塞し、開くことで前記吸引プラテンを前記インクジェットヘッドから離前記紙収納部から紙排出口に至る前記搬送路を開放すると共に前記紙収納部を開放する
(適用例2)
前記吸引プラテンが前記インクジェットヘッドに対向する位置は、前記吸引プラテンと前記インクジェットヘッドが一定のギャップを形成し前記記録紙に印刷可能な印刷位置である。
(適用例3)
前記吸引プラテンと前記吸引ファンの間に形成される吸引流路を備え、
前記吸引ファンはプリンタ本体に配置されており、
前記搬送路が解放されると、前記吸引流路が前記プリンタ本体側と前記開閉蓋側に切り離され、
前記搬送路が形成されると、前記吸引流路が接続される。
(適用例4)
前記吸引流路は、前記搬送路が形成されると当接するプリンタ本体側開口部と開閉蓋側開口部を備え、
前記搬送路が解放されると前記プリンタ本体側開口部と前記開閉蓋側開口部が離れる。
(適用例5)
前記吸引流路は、前記搬送路を回避するように、前記吸引プラテンの側方から前記紙収容部の側方を経由して形成されている。
(適用例6)
前記吸引プラテンに設けられるもので、前記インクジェットヘッドから発生するインクミストを回収するミスト回収部を備える。
本発明のインクジェットプリンタでは、吸引プラテンが搭載されている開閉蓋を開ける
と、吸引プラテンの吸引部とプリンタ本体側の吸引ファンの吸引口との間を接続している
吸引流路、例えば、吸引ダクトが切り離されるようになっている。したがって、吸引ダク
トは開閉蓋が閉じている状態における吸引プラテンの吸引部と吸引ファンの吸引口の間の
距離に対応する長さのものでよい。よって、吸引流路の流路抵抗を低減できるので、比較
的容量の小さな吸引ファンが使用可能であり、プリンタの大型化を抑制できる。
本発明を適用したロール紙プリンタの外観斜視図である。 ロール紙プリンタの開閉蓋を開けた状態を示す外観斜視図である。 ロール紙プリンタの内部構造を示す概略縦断面図である。 プラテン、空気通路、吸引ファンを取り出して示す斜視図である。 ロール紙収納部の側方に配置されている空気通路を示す概略縦断面図である。 開閉蓋ユニットを僅かに開けた状態の概略側面図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したロール紙プリンタの実施の形態を説明する
(全体構成)
図1は本発明を適用したインクジェット式のロール紙プリンタ1の外観斜視図であり、
図2はその開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。ロール紙プリンタ1は全体とし
てほぼ直方体形状をしたプリンタ本体2と、プリンタ本体2の前面に取り付けた開閉蓋ユ
ニット3とを有している。開閉蓋ユニット3は、開閉蓋3aと、この開閉蓋3aの開閉機
構とを備えている。プリンタ本体2の外装ケース2aの前面には所定幅の記録紙排出口4
が形成されている。記録紙排出口4の下側には排紙ガイド5が前方に突出しており、当該
排紙ガイド5の側方には蓋開閉レバー6が配置されている。外装ケース2aにおける排紙
ガイド5および蓋開閉レバー6の下側には、ロール紙出し入れ用の矩形の開口部2bが形
成されており、この開口部2bが開閉蓋3aによって封鎖されている。
蓋開閉レバー6を操作すると開閉蓋ユニット3のロックが解除される。ロック解除後、
開閉蓋ユニット3に搭載されている排紙ガイド5を前方に引くと、図2に示すように、開
閉蓋ユニット3が下端部を中心として前方にほぼ水平となるまで開く。開閉蓋ユニット3
が開くと、プリンタ本体2の内部に形成されているロール紙収納部7が開放状態となり、
同時に、印刷位置を規定しているプラテン8が開閉蓋ユニット3と一緒に移動して、ロー
ル紙収納部7から記録紙排出口4に到る記録紙搬送経路が開放状態となり、プリンタ前方
からロール紙の交換作業などを簡単に行うことができるようになっている。なお、図2に
おいては、開閉蓋ユニット3の開閉蓋3aおよび蓋開閉レバー6を省略してある。
(内部構成)
図3はロール紙プリンタの内部構成を示す概略縦断面図であり、ロール紙収納部7をプ
リンタ右側面の側から見た場合のものである。ロール紙プリンタ1の内部には、プリンタ
本体フレーム10における幅方向の中央部分にロール紙収納部7が形成されている。ロー
ル紙収納部7にはロール紙11の中心軸がプリンタ幅方向に向いた横置き状態で収納され
る。
ロール紙収納部7の上側には、プリンタ本体フレーム10の上端にヘッドユニットフレ
ーム12が水平に取り付けられている。ヘッドユニットフレーム12には、インクジェッ
トヘッド13、インクジェットヘッド13を搭載しているキャリッジ14、キャリッジ1
4のプリンタ幅方向への移動をガイドするキャリッジガイド軸15が配置されている。イ
ンクジェットヘッド13はインクノズル面13aが下向きになるようにキャリッジ14に
搭載されている。キャリッジガイド軸15はプリンタ幅方向に水平に架け渡されており、
ヘッドユニットフレーム12には、キャリッジ14をキャリッジガイド軸15に沿って往
復移動させるためのキャリッジモータ16およびタイミングベルト17を備えたキャリッ
ジ搬送機構が配置されている。
インクジェットヘッド13の下側にはプリンタ前後方向に水平に延びるプラテンフレー
ム18が配置されている。プラテンフレーム18にはプラテン8がプリンタ幅方向に水平
に取り付けられている。プラテン8は、インクジェットヘッド13に一定のギャップで対
峙する当該位置においてインクジェットヘッド13の印刷位置を規定している。
プラテンフレーム18の後端には下方に湾曲しているテンションガイド20が取り付け
られている。テンションガイド20はバネ力によって上方に付勢されており、ロール紙収
納部7に収納されているロール紙11から引き出された記録紙11aは、テンションガイ
ド20によって所定の張力が付与された状態で印刷位置を経由する記録紙搬送経路に沿っ
て引き出される。
プラテン8の後側には、後側紙送りローラ21がプリンタ幅方向に水平に架け渡されて
いる。後側紙送りローラ21には所定幅の後側紙押えローラ22が所定の押圧力で押し付
けられている。プラテン8の前側には、前側紙送りローラ23が配置されている。前側紙
送りローラ23には、上側から前側紙押えローラ24が押し付けられている。後側紙送り
ローラ21および前側紙送りローラ23は、プリンタ本体フレーム10に搭載されている
紙送りモータ25によって駆動される。プラテン8、テンションガイド20、後側紙送り
ローラ21および前側紙送りローラ23は開閉蓋ユニット3が開閉されると、開閉蓋3a
と一緒に移動する。
ここで、プラテン8はその表面8aに記録紙11aを吸引することができる吸引プラテ
ンである。プラテン8およびプリンタ本体2には記録紙11aをプラテン8の表面8aに
吸引するための記録紙吸引機構が構成されている。記録紙吸引機構の詳細は後述する。
ロール紙11から繰り出された記録紙11aの部分はプラテン8の表面8aに吸引され
た状態で搬送されて印刷位置を通過する。印刷位置ではキャリッジ14をキャリッジガイ
ド軸15に沿って往復移動させながら、そこに搭載されているインクジェットヘッド13
により印刷が行われる。記録紙11aの幅方向への一連の行印刷が終了した後は、後側紙
送りローラ21および前側紙送りローラ23が回転駆動されて、所定ピッチだけ記録紙1
1aが送り出される。この後に、次の行の印刷が行われる。このように、記録紙11aは
、所定ピッチで間欠的に送り出されながらインクジェットヘッド13によって印刷が施さ
れる。印刷後の記録紙11aが排出される記録紙排出口4には、例えば鋏式の記録紙切断
装置25が配置されている。記録紙切断装置25によって、これらの間に位置する記録紙
11aが幅方向に切断される。
(記録紙吸引機構)
図4および図5を参照して記録紙吸引機構を説明する。図4はプラテン8およびプリン
タ本体2に構成されている記録紙吸引機構部分を取り出して示した部分斜視図である。図
5はロール紙収納部7の側方部分をプリンタ左側面の側から見た概略縦断面図である。い
ずれも開閉蓋ユニット3は閉じられた状態であり、プラテン8は印刷位置を規定している
プラテン8はプリンタ幅方向に長い扁平な直方体形状をしており、往復移動するインク
ジェットヘッド13のプリンタ幅方向の印刷領域を規定している。記録紙吸引機構は、プ
ラテン8に形成されている吸引部と、プリンタ本体2に取り付けられている吸引ファン3
4と、吸引ファン34の吸引口をプラテン8の吸引部に接続しており、開閉蓋3aを開く
と切り離される吸引ダクト35とを有している。吸引部はプラテン8の表面8aにおいて
複数のリブ31によって仕切られている溝状の複数の吸引区画32と、各吸引区画32の
底面32aに形成されている吸引孔33と、プラテン8の内部を中空にして構成されてお
り、吸引孔33を介して吸引区画32と連通しているプラテン側空気通路36からなる。
このように吸引流路は、吸引ファン34から吸引ダクト35を経由して、プラテン8に形
成されている吸引部に至るように形成される。
プラテンフレーム18におけるプラテン8の側方には、インクジェットヘッド13を搭
載したキャリッジ14の移動範囲を確保するためのスペースを利用して、インクジェット
ヘッド13から吐出されるインク液滴に起因して発生するインクミストを回収するインク
ミスト回収部27が形成されている。インクミスト回収部27の後端下側の部位、すなわ
ち、印刷領域から側方に外れた位置にはプラテン側空気通路36のプラテン側開口端36
aが形成されている。プラテン側開口端36aは下方および背面側に向いて傾斜しており
、そこにはパッキン37(シール材)が取り付けられている。
吸引ファン34はプリンタ本体フレーム10の背板部分10aに取り付けられている。
吸引ダクト35は一方の開口端が吸引ファン34の吸引口と繋がるように背板部分10a
に取り付けられている。他方の開口端側はインクミスト回収部27の後側において、ロー
ル紙収納部7の側方をプリンタ本体2の側面に沿って前面側に向って延びた後に上方に向
って折れ曲がったL字形状をしている。折れ曲がり部分の端部に形成されているダクト開
口端35aは上方および前面に向いて傾斜しており、そこにはパッキン38(シール材)
が取り付けられている。吸引ダクト35の幅寸法とインクミスト回収部27の幅寸法とは
略同一に構成されている。また、吸引ダクト35の断面形状は矩形になっている。
背板部分10aの下端部分には、吸引ファン34の排気口と繋がるように排気通路39
が取り付けられている。排気通路39の排気口40はプリンタ本体2の後側に向かって開
口している。
図4、5に示すように、プラテン8が印刷位置を規定している状態ではプラテンフレー
ム18がほぼ水平に保持され、プラテン側開口端36aおよびダクト開口端35aはパッ
キン37、38を介して気密状態で当接する。従って、プラテン8の表面8aの吸引区画
32から吸引ファン34を経由して排気口40に至る空気流路が構成される。この状態で
、吸引ファン34が駆動されると各吸引区画32から空気が吸い込まれて排気口40から
吹き出される。この結果、各吸引区画32内には負圧が発生し、記録紙11aはプラテン
8の表面8aに吸引される。
なお、インクミスト回収部27はインクミストを吸引するためのミスト吸引孔27aを
備えており、このミスト吸引孔27aはプラテン側空気通路36に連通している。従って
、プラテン8の表面8aへ記録紙11aを吸引するためのプラテン側空気通路36、吸引
ダクト35および吸引ファン34を利用して、インクミストを回収するための吸引機構が
構成されている。
(開閉蓋ユニットの開閉機構)
次に、図2、図3および図6を参照して、開閉蓋ユニット3の開閉機構を説明する。図
6は開閉蓋ユニットの開閉機構を示す概略側面図であり、開閉蓋ユニットを前方に引き出
した状態を示す概略側面図である。なお、図6においては、開閉蓋ユニット3の開閉蓋3
aを省略してある。
開閉蓋ユニット3は4節の平行リンク機構によって開閉可能な状態でプリンタ本体2に
支持されている。平行リンク機構は、図2、3に示すように、開閉蓋3aが取り付けられ
ている左右一対の前側平行リンク41、42と、左右一対の後側平行リンク43、44と
を備えている。前側平行リンク41、42の間にはプリンタ幅方向に前板45が架け渡さ
れており、ここに、想像線で示すように開閉蓋3aが取り付けられている。これらの前側
平行リンク41、42の下端部は、それぞれ、プリンタ本体フレーム10の底板部分10
bによって水平軸46を中心に前後に回動自在に支持され、後側平行リンク43、44も
底板部分10bによって水平軸47を中心に前後に回動自在に支持されている。
前側平行リング41、42の上端部は、プラテンフレーム18の前端部に対して水平軸
48を中心に回動自在に連結されている。これに対して、後側平行リンク43、44の上
端部と、プラテンフレーム18の後端部との間は、上下に一定量だけ移動可能な状態で連
結されている。本例では、プラテンフレーム18の側に上下に長い長孔18aが形成され
ており、ここに、後側平行リンク43、44の上端部に取り付けた水平軸49が回転可能
およびスライド可能な状態で挿入されている。
図6に示すように、ロール紙収納部7の左側のプリンタ本体フレーム10の側板部分1
0cには、前方から後方に向けて上方に傾斜している位置決め用の傾斜段面10dが形成
されている。この傾斜段面10dの中程の位置には位置決め用のガイドローラ50(図5
参照)が乗り上げている。このガイドローラ50は、プラテンフレーム18の左側の側面
から横方に水平に突出しており、当該プラテンフレーム18に回転自在の状態で取り付け
られている。
開閉蓋ユニット3を閉じた状態においては、ガイドローラ50が傾斜段面10dに乗り
上げることにより、プラテンフレーム18がほぼ水平に保持され、ここに取り付けられて
いるプラテン8が一定のギャップでインクジェットヘッド13のノズル面に対峙して印刷
位置を規定する。また、プラテン側空気通路36のプラテン側開口端36aおよび吸引ダ
クト35のダクト開口端35aは気密状態で当接する。
ここで、開閉蓋ユニット3を開閉すると、プラテンフレーム18に搭載されているプラ
テン8、テンションガイド20、後側紙送りローラ21、前側紙送りローラ23などの部
品も一緒に開閉して前方に移動する。開閉蓋ユニット3は、前側平行リンク41、42の
水平軸46を中心として前方に倒れる。前側平行リンク41、42と、後側平行リンク4
3、44の間の架け渡されているプラテンフレーム18も全体として前方および下方に移
動する。この移動により、プラテンフレーム18のガイドローラ50が傾斜段面10dに
沿って滑り落ちる。
開閉蓋ユニット3を開くと、ロール紙収納部7から記録紙排出口4に至る記録紙の搬送
路が開放状態に切り替わる。また、プラテン側空気通路36と吸引ダクト35との連結が
解除される。図6の状態から開閉蓋ユニット3を更に空けると、図2に示すように、開閉
蓋ユニット3を略前方に水平に倒した開き位置まで開くことができる。開き位置では、プ
ラテンフレーム18の側に前側平行リンク41、42および後側平行リンク43、44が
ほぼ水平に折り畳まれた状態になっている。
次に、開き位置にある開閉蓋ユニット3を閉じる場合の動作は上記とは逆の順番になる
。すなわち、開閉蓋ユニット3が閉じる手前の時点においては、プラテンフレーム18の
ガイドローラ50がプリンタ本体フレーム10の側板部分10cに形成されている位置決
め用の傾斜段面10dに乗り上げ、ガイドローラ50が傾斜段面10dに係合してプラテ
ンフレーム18がほぼ水平な姿勢となるように位置決めされる。この結果、図3に示すよ
うに、プラテン8がインクジェットヘッド13に一定のギャップで対峙して、印刷位置を
規定する状態になり、また、プラテン側空気通路36のプラテン側開口端36aおよび吸
引ダクト35のダクト開口端35aは気密状態で当接する。
(本形態の効果)
本例によれば、開閉蓋3aを開けると、固定した位置にある吸引ファン34の吸引口と
、移動側の開閉蓋3aに搭載されているプラテン8の吸引部とを接続している吸引ダクト
35が切り離される。したがって、吸引ダクト35は、開閉蓋3aが閉じている場合にお
ける吸引ファン34の吸引口とプラテン8の吸引部の距離に対応する短い長さのものでよ
い。また、吸引ダクト35を経由して形成される吸引ファン34からプラテン8までの吸
引流路を短くできるので、吸引空気の流路損失を低減でき、吸引ファン34の大型化を回
避できる。
また、吸引ダクト35を開閉動作するプラテン8の側に取り付けておくと、開閉蓋3a
の開閉時に当該吸引ダクト35が他の部分に干渉しないようにスペースを確保しておく必
要があるが、本例では、吸引ダクト35をプリンタ本体2側の固定した位置に配置してあ
るので、開閉蓋の開閉に必要なスペースの増加を回避でき、プリンタの小型化に有利であ
る。
また、本例によれば、開閉蓋3aを開けると、ロール紙収納部7に収納したロール紙1
1から繰り出される記録紙11aの搬送路が開放状態に切り替わり、記録紙11aを搬送
路にセットする作業を簡単に行うことができる。
また、本例によれば、吸引ダクト35のダクト開口端35aをパッキン37、38など
のシール材を介して気密状態となるようにプラテン側開口端36aに当接させているので
、空気漏れを回避あるいは低減でき、プラテン8による吸引特性を良好な状態に維持でき
る。
また、シリアル型のインクジェットヘッド13を備えたプリンタの場合には、印刷領域
を規定しているプラテン8の側方には、インクジェットヘッド13を搭載したキャリッジ
14の移動範囲を確保するためのスペースが必要になり、このスペースの後側のプリンタ
内部の部位にはデッドスペースができる。本例では、プラテン側空気通路36のプラテン
側開口端36aはインクジェットヘッド13の印刷領域から側方に外れた位置に形成され
ており、これに当接する吸引ダクト35は、プラテン側開口端36aの後側において、ロ
ール紙収納部7の側方においてプリンタ本体2の側面に沿って配置されているので、この
デッドスペースを有効に利用できる。
また、インクジェットヘッド13から発生するインクミストを回収するためのインクミ
スト回収部27を含む吸引機構が構成される。この吸引機構はプラテン側空気通路36、
吸引ダクト35および吸引ファン34を利用して吸引ファンに接続されている。したがっ
て、吸引するための部品を共通で使うことができ、部品効率とスペース効率を高めること
ができる。
(その他の実施の形態)
上記の例では、吸引ダクト35はプラテン8に形成されている吸引部から切り離される
構成を備えているが、吸引ダクト35の途中において、プラテン8の吸引部に接続してい
るダクト部分と吸引ファン34の吸引口に接続しているダクト部分とに切り離される構成
を採用することもできる。
また、プラテン8としては、その表面8aに直接に吸引孔33が形成されている構成の
吸引プラテンを採用することもできる。
1 ロール紙プリンタ、2 プリンタ本体、2a 外装ケース、2b 開口部、3 開
閉蓋ユニット、3a 開口蓋、4 記録紙排出口、5 排紙ガイド、6 蓋開閉レバー、
7 ロール紙収納部、8 プラテン(吸引プラテン)、10 プリンタ本体フレーム、1
0a 背板部分、10b 底板部分、10c 側板部分、10c 傾斜段面、11 ロー
ル紙、11a 記録紙、12 ヘッドユニットフレーム、13 インクジェットヘッド、
14 キャリッジ、15 キャリッジガイド軸、16 キャリッジモータ、17 タイミ
ングベルト、18 プラテンフレーム、20 テンションガイド、21 後側紙送りロー
ラ、22 後側紙押えローラ、23 前側紙送りローラ、24 前側紙押えローラ、25
紙送りモータ、26 記録紙切断装置、27 インクミスト回収部、31 リブ、32
吸引区画、33 吸引孔、34 吸引ファン、35 吸引ダクト、35a ダクト開口
端、36 プラテン側空気通路、36a プラテン側開口端、37,38 パッキン、3
9 排気通路、40 排気口、41,42 前側平行リンク、43,44 後側平行リン
ク、45 前板、46,47,48,49 水平軸、50 ガイドローラ。

Claims (6)

  1. ロール状の記録紙を収納する紙収納部と
    前記紙収納部を開閉する開閉蓋ユニットと、
    インクジェットヘッドと、
    前記開閉蓋ユニットに配置され、前記紙収納部から供給された前記記録紙を吸引する吸引プラテンと、
    吸引ファンと、を備え、
    前記開閉蓋ユニットは、閉じることで前記吸引プラテンを前記インクジェットヘッドに対向する位置に移動して前記記録紙の搬送路を形成すると共に前記紙収納部を閉塞し、開くことで前記吸引プラテンを前記インクジェットヘッドから離前記紙収納部から紙排出口に至る前記搬送路を開放すると共に前記紙収納部を開放することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記吸引プラテンが前記インクジェットヘッドに対向する位置は、前記吸引プラテンと前記インクジェットヘッドが一定のギャップを形成し前記記録紙に印刷可能な印刷位置であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記吸引プラテンと前記吸引ファンの間に形成される吸引流路を備え、
    前記吸引ファンはプリンタ本体に配置されており、
    前記搬送路が解放されると、前記吸引流路が前記プリンタ本体側と前記開閉蓋ユニットに切り離され、
    前記搬送路が形成されると、前記吸引流路が接続されることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記吸引流路は、前記搬送路が形成されると当接するプリンタ本体側開口部と開閉蓋ユニット側開口部を備え、
    前記搬送路が解放されると前記プリンタ本体側開口部と前記開閉蓋ユニット側開口部が離れることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記吸引流路は、前記搬送路を回避するように、前記吸引プラテンの側方から前記紙収容部の側方を経由して形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記吸引プラテンに設けられるもので、前記インクジェットヘッドから発生するインクミストを回収するミスト回収部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
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