JP6256051B2 - 吸引プラテン機構、液滴吐出装置 - Google Patents

吸引プラテン機構、液滴吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、吸引プラテン機構、当該吸引プラテン機構を備えた液滴吐出装置に関する。
従来、液滴吐出装置においてプラテン面に記録媒体を密着させながら搬送するために、記録媒体を空気吸引によりプラテン面に密着させる吸引プラテンが知られている。吸引プラテンは、プラテン面に複数の吸引孔を設け、複数の吸引孔から空気を吸気ファンで外部に排気することで負圧を発生させて記録媒体をプラテン面に密着させる。
記録媒体によって塞がれず開放されている吸引孔がある場合、開放されている吸引孔から空気が吸引され、記録媒体に作用する吸引圧力が低下してしまう。そのため、記録媒体がプラテン面から浮き上がり、液滴吐出ヘッドと記録媒体との間に適切なプラテンギャップを得ることができず印刷品質が低下することや、液滴吐出ヘッドに記録媒体が擦れてしまいインク汚れが発生するという問題があった。
そこで、例えば、特許文献1に記載されているように、搬送されるシートに接触可能な接触部材を有し、接触部材とシートとの接触による接触部材の姿勢の変更に応じて選択的に吸引孔の開閉を行う吸引プラテンを有するインクジェット記録装置が提案されている。
上記特許文献1に記載された吸引プラテンは、吸引プラテンとファンを繋ぐダクトが吸引領域毎の複数の室に分割されている。吸引領域毎に分割された各室には、シートの搬送方向に接触部材と、接触部材と係合する開閉部材とが設けられている。搬送されるシートによって接触部材が押し倒されると、吸引孔を閉じていた開閉部材が支持軸を中心にして回動し吸引孔を開放する仕組みになっている。つまり、吸引孔の開閉状態を搬送されてくるシートの幅に合わせることができるというものである。
特開2012−218406号公報
しかしながら、特許文献1に記載された吸引プラテンでは、シートによって接触部材を押し倒すことで吸引孔を開放するため、シートは接触した接触部材の数だけ接触部材からプラテン面に対して垂直上向き及び搬送方向と逆向きの反力を受けてしまう。そのため、例えば、シートの幅に対応して吸引領域を細かく分けてしまうと増えた吸引領域の分だけ接触部材の数を増やす必要があり、シートが受ける接触部材からの反力が増えてしまう。したがって、シートが受ける反力の増加に伴い、シートが接触部材により持ち上げられてしまい、シートと記録ヘッドとの間に適切なプラテンギャップが得られず印刷品質が低下することや、シートがたわんで変形するおそれがあるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る吸引プラテン機構は、記録媒体の搬送方向に配列された複数の吸引孔からなる吸引孔列が前記搬送方向と直交する幅方向に複数設けられたプラテン面を有し、前記記録媒体の搬送が行われる所定の位置に移動可能なプラテンと、前記吸引孔列ごとに設けられた吸引孔開閉部材と、前記プラテンが前記所定の位置にあるときに、前記吸引孔列の上に前記記録媒体がある場合、前記吸引孔開閉部材と係合せず、前記吸引孔開閉部材を移動させないで前記吸引孔列を開放し、前記吸引孔列の上に前記記録媒体がない場合、前記吸引孔開閉部材と係合して前記吸引孔開閉部材を移動させて前記吸引孔列を塞ぐ係合手段と、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、プラテンが移動して所定の位置にあるときに、吸引孔開閉部材と係合部材との間の記録媒体の有無に応じて吸引孔開閉部材と係合部材との係合状態を異ならせて吸引孔列を開閉するように構成した。プラテンが所定の位置にあるときに、吸引孔開閉部材と係合部材との間に記録媒体が存在する場合、吸引孔開閉部材と係合部材とが係合しない。そのため、プラテンが所定の位置に移動した後に記録媒体が搬送されても、係合部材によって記録媒体の搬送を遮らないため、記録媒体に反力を加えない。したがって、特許文献1のように記録媒体をプラテン面から持ち上げて印刷品質を低下させたり、記録媒体をたわませて変形させたりするおそれがなく、記録媒体の幅に適した吸引状態にすることが可能な吸引プラテン機構を実現することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の吸引プラテン機構において、前記係合手段は、前記吸引孔開閉部材と係合する係合部材、を備え、前記係合部材は、前記プラテン面に対して上方向に移動可能に支持されていることが好ましい。
本適用例によれば、吸引孔開閉部材と係合する係合部材を、プラテン面に対して上方向に移動可能に支持するように係合手段を構成したので、係合部材と記録媒体とが接触しても係合部材をプラテン面に対して上方向に逃がすことができる。
[適用例3]上記適用例に記載の吸引プラテン機構において、前記係合部材は、前記プラテン面に向かって延びた係合凸部、を備え、前記係合手段は、前記プラテンが前記所定の位置に移動するときに、前記吸引孔列の上に前記記録媒体がある場合、前記係合部材を前記プラテン面に対して上方向に移動させ、前記係合凸部と前記プラテン面との間に前記記録媒体が通過可能な隙間を形成可能な位置に、前記係合部材を固定する係合位置固定部をさらに備えていることが好ましい。
本適用例によれば、プラテンが所定の位置に移動するときに、吸引孔列上に記録媒体がある場合、係合部材をプラテン面に対して上方向に離間させ、記録媒体が通過可能な隙間を係合凸部とプラテン面との間に形成可能な位置に固定するように構成した。そのため、プラテンが所定の位置に移動した後に、記録媒体の搬送を行っても、係合凸部と記録媒体とが接触せず、反力を加えない。
[適用例4]上記適用例に記載の吸引プラテン機構において、前記係合部材は、前記プラテンが前記所定の位置に移動するときに、前記記録媒体と重ならない前記吸引孔列に対する前記吸引孔開閉部材と係合し、前記搬送方向に延在する前記吸引孔開閉部材を上流側から下流側にスライドさせて前記吸引孔列を閉じることが好ましい。
本適用例によれば、プラテンが所定の位置に移動するときに、プラテン面に対して係合部材が搬送方向の上流から下流に移動して吸引孔開閉部材と係合して、吸引孔開閉部材を前記搬送方向の上流側から下流側にスライドさせて吸引孔列を閉じるように構成した。そのため、係合部材は、プラテンが所定の位置に移動するときにプラテン面に対して搬送方向の上流側から下流側に沿って移動することになる。したがって、記録媒体は、係合部材と接触しても、係合部材から搬送方向の力しか受けず、記録媒体をたわませない。
[適用例5]上記適用例に記載の吸引プラテン機構において、前記搬送方向に延在する前記吸引孔開閉部材には、前記吸引孔列を構成する前記吸引孔の配置と同じ配置の貫通孔が形成されていることが好ましい。
本適用例によれば、吸引孔開閉部材が、開閉を行う吸引孔列を構成する複数の吸引孔と同じ配置の貫通孔を備えるように構成したので、係合部材との係合によって吸引孔開閉部材の位置を貫通孔と吸引孔とが連通する位置からずらすだけで吸引孔を塞ぐことができる。
[適用例6]上記適用例に記載の吸引プラテン機構において、前記吸引孔開閉部材と前記係合部材とは、前記プラテン面上を搬送可能な最小幅の前記記録媒体と重ならない位置に配置された前記吸引孔列に対して設けられていることが好ましい。
本適用例によれば、吸引孔開閉部材と係合部材とを、プラテン面上を搬送可能な最小幅の記録媒体と重ならない位置に配置するように構成したので、吸引孔の開閉を行う際に記録媒体と接触する係合部材の数を減らすことができ、記録媒体が受ける反力をさらに小さくすることができる。
[適用例7]本適用例の液滴吐出装置は、上記適用例に記載の吸引プラテン機構と、開けることで前記プラテンを退避させる位置に移動させ、閉じることで前記プラテンを前記所定の位置に移動させる開閉蓋と、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、上記適用例に記載の吸引プラテン機構と、開閉することによりプラテンを退避させる位置または所定の位置に移動させる開閉蓋とを備えている。そのため、開閉蓋を閉じる度に記録媒体の幅に適した吸引孔の開閉状態にすることができ、安定した印刷品質で印刷が可能な液滴吐出装置を提供することができる。
[適用例8]上記適用例に記載の液滴吐出装置において、前記記録媒体は、ロール状に巻きつけられた長尺物であり、前記開閉蓋は、ロール状の前記記録媒体を前記液滴吐出装置に取り付ける際に開けられ、取り付けられた前記記録媒体の一部を前記プラテン面上に引き出した後に閉じられることが好ましい。
本適用例によれば、ロール状の記録媒体を液滴吐出装置に取り付ける度に吸引孔の開閉状態を記録媒体の幅に適した状態にできる。
本実施形態のロール紙プリンターの外観斜視図。 開閉蓋を全開にした状態のロール紙プリンターの外観斜視図。 ロール紙プリンターの内部構造を示す概略断面図。 吸引プラテン機構の内部構造を示す上面図。 図4に示すF方向から見た吸引プラテン機構の内部構造を示す正面図。 図4に示すS‐S´破線断面から見た吸引プラテン機構の内部構造を示す図。 開閉蓋を開けて、ロール紙をセットしたときの吸引プラテン機構の状態を示す図。 図7における記録紙がある場合の吸引プラテン機構の初期動作を示す図。 図7における記録紙がある場合の吸引プラテン機構の記録紙と係合部材とが接触したときの状態を示す図。 図7における記録紙がある場合の吸引プラテン機構の記録紙によって係合部材が持ち上げられる状態を示す図。 図7における記録紙がある場合の吸引プラテン機構の開閉蓋が完全に閉まったときの状態を示す図。 図7における記録紙がない場合の吸引プラテン機構の初期動作を示す図。 図7における記録紙がない場合の吸引プラテン機構のプラテン面と係合部材とが接触したときの状態を示す図。 図7における記録紙がない場合の吸引プラテン機構の係合部材がシャッター部材の被係合部に侵入したときの状態を示す図。 図7における記録紙がない場合の吸引プラテン機構の開閉蓋が完全に閉まったときの状態を示す図。
以下、本発明を適用した液滴吐出装置の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
<液滴吐出装置>
本発明の吸引プラテン機構を適用した液滴吐出装置として、ロール紙プリンターを例に挙げて説明を行う。このロール紙プリンターは、例えば、記録媒体としてのロール紙にインクジェット方式で印刷を行い、任意の長さにカットするラベルプリンターである。特に、ロール紙プリンターの内部にロール紙をセットする際に、ロール紙の吸引をロール紙の幅に適した状態にすることができる。
(全体構成)
図1は、本実施形態のロール紙プリンター1の外観斜視図であり、図2は開閉蓋30を全開にした状態のロール紙プリンター1の外観斜視図である。
図1に示すように、ロール紙プリンター1は、全体として直方体形状をしたプリンター本体2と、当該プリンター本体2の操作ボタンなどが設けられた前面に取り付けられた開閉蓋30とを有している。また、プリンター本体2の前面には所定幅の記録紙排出口4が形成されている。記録紙排出口4の下側には排紙ガイド3が前方に突出しており、当該排紙ガイド3の側方には蓋開閉レバー5が配置されている。プリンター本体2における排紙ガイド3及び蓋開閉レバー5の下側には、ロール紙出し入れ用の矩形の開口部が形成されており、この開口部が開閉蓋30によって封鎖されている。
蓋開閉レバー5を操作すると開閉蓋30のロックが解除される。ロック解除後、排紙ガイド3を前方に引くと図2に示すように、開閉蓋30が下端部を中心として前方に開く。開閉蓋30の一部には、排紙ガイド3とプラテン21とが固定されており、開閉蓋30の動きに連動して、排紙ガイド3とプラテン21は、記録紙を搬送する所定の位置から移動し、記録紙の供給を行う退避の位置に引き出される。そして、プラテン21の上面に設けられたプラテン面21aが現れ、上記開口部からプリンター内部に形成されたロール紙収納部7に至る経路が開放状態となる。同時に、ロール紙収納部7から記録紙排出口4に至る記録紙の搬送経路が開放状態となり、ロール紙の交換作業などを簡単に行うことができる。なお、開閉蓋30の構成について詳しくは、後述する。
図3は、ロール紙プリンター1の内部構造を示す概略断面図である。ロール紙プリンター1の内部には、プリンター本体フレーム6における幅方向の中央部分にロール紙収納部7が形成されている。ロール紙収納部7には、ロール紙8の中心軸がプリンター幅方向に向いた横置き状態で収納される。
ロール紙収納部7の上側には、プリンター本体フレーム6の上端にヘッドユニットフレーム9が水平に取り付けられている。ヘッドユニットフレーム9にはプリンター幅方向にキャリッジガイド軸10が水平に架け渡されている。このキャリッジガイド軸10に沿って、インクジェットヘッド11が下向き状態で搭載されたキャリッジ12がプリンター幅方向に往復移動可能になっている。キャリッジ12は公知のキャリッジ搬送装置、例えばキャリッジモーター及びタイミングベルトを備えたキャリッジ搬送機構によって、プリンター幅方向に往復移動される。また、キャリッジ12の搬送方向の下流側に、係合手段23が設けられている。
インクジェットヘッド11の下側にはプリンター前後方向に水平に伸びるプラテン21が配置されている。プラテン21には、インクジェットヘッド11に一定のギャップで対峙しているプラテン面21aがプリンター幅方向に水平に設けられており、このプラテン面21aによってインクジェットヘッド11の印刷位置が規定されている。
本実施形態の吸引プラテン機構20は、プラテン21と、開閉蓋30が閉じられたときにプラテン面21aに対向して配置されている係合手段23とを含んで構成されている。
プラテン21の後端には、ロール紙収納部7から引き出される長尺の記録紙8aが架け渡されるテンションガイド13が配置されている。テンションガイド13は上方に付勢されており、ロール紙収納部7に収納されているロール紙8から引き出された記録紙8aは、テンションガイド13によって所定の張力が付与された状態で印刷を経由する搬送経路に引き出される。
プラテン21におけるテンションガイド13よりも前側の位置には紙送りローラー14がプリンター幅方向に水平に架け渡されている。紙送りローラー14には、記録紙8aを介して、ヘッドユニットフレーム9の側に取り付けられている紙押さえローラー15が所定の押圧力で上側から押しつけられている。プラテン21におけるプラテン面21aの前端側の部位には、前側紙送りローラー16がプリンター幅方向に水平に架け渡されている。この前側紙送りローラー16には記録紙8aを介して、ヘッドユニットフレーム9の側に取り付けられている前側紙押さえローラー17が上側から押しつけられている。
ロール紙収納部7に収納されているロール紙8から上方に引き出される記録紙8aは、図3において太い一点鎖線で示す搬送経路Aに沿って搬送される。搬送経路Aは、繰り出しローラー18と紙押さえローラー19との間を介して上方に向かい、テンションガイド13を経由して前方に屈曲した後、紙送りローラー14と紙押さえローラー15との間、インクジェットヘッド11とプラテン面21aとの間、及び前側紙送りローラー16と前側紙押さえローラー17との間を通って、記録紙排出口4に至る。
ロール紙8から繰り出された記録紙8aはプラテン面21aに吸引された状態で搬送されて印刷位置を通過する。印刷位置ではキャリッジ12をキャリッジガイド軸10に沿って往復移動させながら、キャリッジ12に搭載されているインクジェットヘッド11により印刷が行われる。記録紙8aの幅方向への一連の行印刷が終了した後は、繰り出しローラー18、紙送りローラー14、及び前側紙送りローラー16が同期して回転駆動されて所定ピッチだけ記録紙8aが送り出される。この後に、次の行印刷が行われる。このように、記録紙8aは、所定ピッチで間欠的に送り出されながらインクジェットヘッド11によって印刷が施される。印刷後の記録紙8aは、記録紙排出口4に配置されたオートカッターによって幅方向に切断されて排出される。
<吸引プラテン機構>
まず、本実施形態のロール紙プリンター1が備える吸引プラテン機構20の概略構成について図4〜6を参照しながら説明する。図4〜6は、開閉蓋30が閉じられて係合手段23とシャッター部材22とが係合している状態の吸引プラテン機構20を示す図である。図4は、記録紙8aをプラテン面21aに吸引するための吸引プラテン機構20を示す上面図である。図5は、図4に示すF方向から見た吸引プラテン機構20の内部構造を示す正面図である。図6は図4に示すS‐S´破線断面から見た吸引プラテン機構20の側面図である。図4に示す矢印Xは記録紙8aの搬送方向を表し、矢印Yは記録紙8aの幅方向を表す。以降、記録紙8aの搬送方向をX方向、記録紙8aの幅方向をY方向と呼ぶこととする。
図4に示すように、吸引プラテン機構20は、プラテン21、吸引孔開閉部材としてのシャッター部材22、係合手段23などから構成されている。
図4に示すように、プラテン21は、Y方向に長い扁平な直方体形状をしている。また、プラテン21の上面に設けられたプラテン面21aには、複数の吸引孔21b1〜21b32が設けられている。複数の吸引孔21b1〜21b32は、X方向に配列した複数(4個)の吸引孔を単位としてY方向に並行する複数の吸引孔列21cに区分されている。また、各吸引孔列21cのX方向における下流側には、X方向に沿って長い長方形の形状の係合孔21dが設けられている。
吸引孔21b1〜21b32は、シャッター部材22により閉じられていない時に、プラテン21内部に形成された吸引通路(図示省略)に連通可能となっている。プラテン21の後端(X方向における上流側の端)は吸引通路に連通しており、吸引通路はプリンター本体フレーム6の背面板に取り付けられた吸引ファン(図示省略)に連通している。吸引ファンの排出口はプリンター後方に開口している。吸引ファンを駆動すると、各吸引孔21b1〜21b32からプラテン21内部の吸引通路を介して空気が吸引される。吸引ファンによって形成されるこの吸引力によって、プラテン21の上部を搬送される記録紙8aがプラテン面21aに吸引されながら搬送される。以降、吸引孔21b1〜21b32を総称する場合、吸引孔21bと呼ぶこととする。また、図4に示したP領域はインクジェットヘッド11の印刷領域である。各吸引孔列21cを構成する4つの吸引孔21bのうち、内側に配置された2つの吸引孔21bがP領域に対応して配置されており、その前後に配置された吸引孔21bとともに吸引が行われることによって記録紙8aの印刷部分をプラテン面21aに精度良く密着させる。
また、図4に示すように、吸引プラテン機構20で搬送可能な最小幅の記録紙8minの搬送領域の外側に位置する吸引孔列21c毎に、X方向に沿って直方体形状をしたシャッター部材22が設けられている。シャッター部材22は、吸引孔列21cを構成する吸引孔と同じ配置の貫通孔22a1〜22a4が形成されている。以降、貫通孔22a1〜22a4を総称する場合、貫通孔22aと呼ぶこととする。シャッター部材22に形成される貫通孔22aの位置は、シャッター部材22がX方向にスライドしたときに、吸引孔21bと貫通孔22aが重ならない位置にある必要があり、各貫通孔22aが形成される位置は、貫通孔22a4の位置を基準に決められる。貫通孔22a4の位置は、シャッター部材22がX方向にスライドしたときに、X方向において最も上流に位置する吸引孔21bと貫通孔22a4とが重ならないように、シャッター部材22のX方向における上流側の端から吸引孔21bよりも離れた位置に形成されている。また、シャッター部材22は、X方向において上流に位置するシャッター部材22の端とプラテン21の内壁とはバネなどの弾性部材22cで接続されている。
また、X方向におけるプラテン21の下流かつ、プラテン面21aと対向する位置に係合手段23が設けられている。
図5に示すように、係合手段23は、係合部材23a、係合位置固定部23b、弾性部材23cを含んで構成されている。なお、係合手段上面23eは、係合手段23を垂直上方向から見た面である。
係合部材23aは、シャッター部材22と係合するために、プラテン面21aに設けられた各係合孔21dの上方において垂直方向に昇降可能に設けられている。各係合部材23aは、係合部材23aに対してY方向に設けられた支持軸23a3に取り付けられており、支持軸23a3を中心にして回動可能となっている。また、支持軸23a3は係合手段23に設けられた溝23dに沿って、上下に移動する。溝23dの上端は係合手段23の垂直方向において開放され、溝23dの下端は、係合部材23aが係合手段23から外れないようにプラテン面21aと対面する端よりも少し高い位置で閉じられている。
図5に示すように、係合位置固定部23bは、Y方向にプラテン21と水平かつ同じ長さを有した直方体の両端にプラテン面21aに対して垂直下向きに延びた2つの直方体が接合された形状となっている。
さらに、図6に示すように、係合位置固定部23bの形状は、X方向上流側において面取りが施されて傾斜している。また、係合位置固定部23bはX方向において係合部材23aよりも下流の位置に、X方向に沿って下流から上流に向けて移動可能に係合手段23の内部に配置されている。さらに、係合位置固定部23bのX方向の下流側の端と、係合手段23のX方向の下流側の内壁とはバネなどの弾性部材23cによって接続されている。
また、図6に示すように、係合部材23aは、支持軸23a3を中心部に備えた円盤部23a1と、円盤部23a1からプラテン面21aに向かって延びた係合凸部23a2と、円盤部23a1のX方向上流に形成された回転防止凸部23a4とを有している。係合凸部23a2は、Y方向から見たときに略J字状であり、プラテン面21aや記録紙8aと接する下端部の面積が吸引孔21bの直径よりも大きくなるように形成されている。回転防止凸部23a4は、立方体形状をしており、回転防止凸部23a4のX方向上流側に係合手段23の内壁に対して水平な接触面を有している。
また、図6に示すように、係合凸部23a2と係合するシャッター部材22は、X方向において下流の端側に、係合凸部23a2を係合させる被係合部22bを有している。被係合部22bは、シャッター部材22のX方向の下流端に形成された被係合凸部22b1と、誘導溝22b2とを有している。誘導溝22b2は、係合凸部23a2が侵入する入口部分にX方向の上流から下流にかけて深くなる傾斜を有している。また、シャッター部材22と係合凸部23a2とが係合する際に通る係合孔21dにも、同様の傾斜が設けられている。
次に、開閉することによりプラテン21を連動して移動させる開閉蓋30の構成について説明を行う。図6に示すように、開閉蓋30は、プラテン固定部30aと、係合位置固定動作部30bと、開閉蓋本体30cと、を有している。プラテン固定部30aは、開閉蓋30が閉じられた時の上端部にプラテン21が固定されている。プラテン固定部30aは、開閉蓋本体30cに設けられた回転軸を中心に回転可能に支持されており、開閉蓋30と供にプラテン21を移動させるときのプラテン面21aの向きを、係合手段23と対向する向きに固定する。また、開閉蓋本体30cの下端部は、ロール紙プリンター1に設けられた回転軸を中心に回転可能にプリンター本体2に支持されている。
また、プラテン固定部30aのY方向の両方の側面には、係合位置固定動作部30bが1つずつ設けられている。係合位置固定動作部30bは、開閉蓋30を閉じるときに、係合位置固定部23bと係合させるため、プラテン固定部30aの垂直方向上端かつ、係合位置固定部23bのX方向下流の位置に設けられている。また、係合位置固定動作部30bは、X方向に長い直方体の形状をしている。
次に図7〜図15を参照してロール紙プリンター1の吸引プラテン機構20における吸引孔列21cの開閉動作の概略を説明する。
吸引プラテン機構20における吸引孔列21cの開閉は、開閉蓋30の開閉に連動して係合部材23aと被係合部22bとを係合し、シャッター部材22をX方向に移動させて行うものである。
ロール紙プリンター1にロール紙8を供給して開閉蓋30を閉じた際の吸引孔列21cの開閉動作を、記録紙8aがある場合、記録紙8aがない場合でそれぞれ説明する。
図7は、開閉蓋30を開けてロール紙8を供給したときの吸引プラテン機構20の状態を示す図である。
ロール紙プリンター1にロール紙8を供給する際、開閉蓋30を開けてプラテン21を引き出す。そして、ロール紙収納部7に設けられたロール紙ガイド7aの片方をY方向に移動させて、ロール紙ガイド7aの間にロール紙8をセットする。その後、ロール紙8の一部である記録紙8aを排紙ガイド3まで引き出し、排紙ガイド3に設けられた排紙ガイド部材3aを動かして、ロール紙8の幅に合わせた状態を表すのが図7である。この状態を初期状態として、吸引孔列21c上に記録紙8aがある場合とない場合についてそれぞれ説明を行う。
まず、吸引孔列21c上に記録紙8aがある場合の吸引プラテン機構20の開閉動作について説明を行う。
図8〜図11は、記録紙8aがある場合の吸引プラテン機構20の動作を表す図7のP−P´破線における吸引プラテン機構20の断面図であり、図8は図7に示した初期状態でのP−P´破線における吸引プラテン機構20の断面図である。図8〜図11において、プリンター本体2は二点鎖線で図示している。
図8に示すように、開閉蓋30が開放されているとき、シャッター部材22は弾性部材22cによってX方向の上流側に配置され、吸引孔列21cを構成する吸引孔21bと貫通孔22aの位置が合致しており、吸引孔列21cは開放されている。また、係合手段23においても、係合部材23aは、係合部材23aの自重により溝23dに沿って溝23dの下端部に移動している。また、係合位置固定部23bも弾性部材23cによってX方向の下流側に配置されており、係合部材23aの移動を阻害しない。この状態から、開閉蓋30を閉めていき、係合凸部23a2と記録紙8aとが接触した状態を表す図が図9である。
図9は、図7に示したP−P´破線において記録紙8aと係合部材23aとが接触したときの吸引プラテン機構20の断面図である。開閉蓋30が閉められても、プラテン21は、プラテン固定部30aによって図8に示した初期状態と同じく接地面に対して平行な状態を維持してロール紙プリンター1の内部で上昇してインクジェットヘッド11に近づいていく。そのため、記録紙8aと係合凸部23a2とが接触した場合、係合部材23aは、記録紙8a上をX方向に沿って移動しながら、上昇してきたプラテン21によって溝23dに沿って持ち上げられる。このとき、係合位置固定動作部30bの位置は、係合位置固定部23bと係合する位置まで上昇していないので、係合部材23aは、溝23dに沿って自由に移動することができる。この状態から、さらに開閉蓋30が閉められ、係合部材23aが、溝23dに沿って移動し係合部材23aの円盤部23a1の下部が係合位置固定部23bの上部とほぼ同じ高さまで移動した状態を表す図が図10である。
図10は、図7に示したP−P´破線においてプラテン21によって係合部材23aの円盤部23a1の下部が係合位置固定部23bの上部とほぼ同じ高さまで持ち上げられたときの吸引プラテン機構20の断面図である。図10に示すように、開閉蓋30がさらに閉められると、係合位置固定部23bが係合位置固定動作部30bと係合して、係合位置固定動作部30bによって係合位置固定部23bはX方向と反対方向に押し出されて移動する。そして、係合位置固定部23bによって係合部材23aが持ち上げられて、係合部材23aは記録紙8aと接触しない位置に移動する。開閉蓋30が完全に閉じられたときの吸引プラテン機構20の状態を表す図が図11である。
図11は、図7に示したP−P´破線において開閉蓋30が完全に閉じられたときの吸引プラテン機構20の断面図である。図11に示すように、記録紙8aが被係合部22bと係合凸部23a2との間にあった場合、係合部材23aは、記録紙8a上を移動するため、係合しない。そのため、シャッター部材22は、X方向にスライドせず、吸引孔21bと貫通孔22aとの位置が合致した状態が維持され、吸引孔列21cは開放される。また、係合部材23aは、記録紙8aと接触しない位置で係合位置固定部23bにより固定されている為、開閉蓋30を閉じている間、記録紙8aと接触することがない。
次に、吸引孔列21c上に記録紙8aがない場合の吸引プラテン機構20の開閉動作について説明を行う。
図12〜図15は、記録紙8aがない場合の吸引プラテン機構20の動作を表すNP−NP´破線における吸引プラテン機構20の断面図であり、図12は図7に示した初期状態でのNP−NP´破線における吸引プラテン機構20の断面図である。図12〜図15において、プリンター本体2は破線で図示している。
図12に示すように、開閉蓋30が開放されているときは記録紙8aがある場合と同様に、シャッター部材22は弾性部材22cによってX方向の上流側に配置され、吸引孔列21cを構成する吸引孔21bと貫通孔22aの位置が合致しており、吸引孔列21cは開放されている。また、係合手段23においても、係合部材23aは、係合部材23aの自重により溝23dに沿って溝23dの下端部に移動している。また、係合位置固定部23bも弾性部材23cによってX方向の下流側に配置されており、係合部材23aの移動を阻害しない。この状態から、開閉蓋30をロール紙プリンター1側に閉めていき、係合部材23aとプラテン面21aとが接触した状態を表す図が図13である。
図13は、図7に示したNP−NP´破線においてプラテン面21aと係合部材23aとが接触したときの吸引プラテン機構20の断面図である。開閉蓋30が閉められても、プラテン21は、プラテン固定部30aによって図8に示した初期状態と同じく接地面に対して平行な状態を維持してロール紙プリンター1に接近しながら上昇してインクジェットヘッド11に近づいていく。プラテン面21aと係合凸部23a2とが接触しても、プラテン面21aと接触する係合凸部23a2の面積が、吸引孔21bよりも大きいため、係合部材23aは、吸引孔21bに引っかからない。そのため、係合部材23aは、プラテン面21a上をX方向に沿って移動しながら、上昇してきたプラテン21によって溝23dに沿って持ち上げられる。このとき、係合位置固定動作部30bの位置は、係合位置固定部23bと係合する位置まで開閉蓋30が上昇していないので、係合部材23aは、溝23dに沿って自由に移動することができる。この状態から、さらに開閉蓋30が閉められ、係合部材23aが移動し、係合凸部23a2が被係合部22bに侵入した状態を表す図が図14である。
図14は、図7に示したNP−NP´破線において開閉蓋30が閉められるとともに、係合部材23aが被係合部22bに侵入したときの吸引プラテン機構20の断面図である。係合凸部23a2は、開閉蓋30が閉じられる際に、プラテン面21aに対してX方向の上流側から下流側に向けて移動する。係合孔21d及び被係合部22bは、ともにX方向において下流側が深くなる傾斜を有している。そして、係合凸部23a2は、開閉蓋30が閉じられることによる移動に伴い、プラテン面21aのX方向における下流側に設けられた係合孔21dを通って被係合部22bに侵入して被係合部22bの被係合凸部22b1と係合する。そのため、さらに開閉蓋30が閉じられることにより、係合部材23aが移動する際に、係合部材23aと係合した被係合部22bを有するシャッター部材22がX方向において下流側に引っ張られスライドする。この状態から、開閉蓋30が完全に閉められた状態を表す図が図15である。
図15は、図7に示したNP−NP´破線において開閉蓋30が閉められたときの吸引プラテン機構20の断面図である。シャッター部材22は、図14の状態から開閉蓋30が閉じられるとともに、係合凸部23a2によりスライドさせられ、開閉蓋30が完全に閉じられると、図15に示すようにX方向において下流側のプラテン21の内壁と接触する。そのため、プラテン面21aに設けられた吸引孔21bとシャッター部材22に設けられた貫通孔22aの位置がずれ、シャッター部材22によって各吸引孔21bが閉じられる。また、開閉蓋30が閉じられることで係合位置固定動作部30bと係合位置固定部23bとが係合するので、係合位置固定部23bがX方向の下流から上流に向かって移動する。そのため、開閉蓋30が完全に閉じられると、係合位置固定部23bは、係合手段23内の係合部材23aの位置を、シャッター部材22が吸引孔列21cを塞いだ状態に固定する。したがって、開閉蓋30が閉じられている間、吸引孔列21cは塞がれた状態を維持することができる。
なお、吸引プラテン機構20の動作について、図7に示したP−P´及びNP−NP´破線の位置にある吸引孔列21cの開閉動作を例に挙げて説明したが、他のシャッター部材22についてもロール紙8の有無に応じて同様に開閉動作を行う。
以上述べたように、本実施形態に係るロール紙プリンター1によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態に係るロール紙プリンター1によれば、吸引プラテン機構20は、開閉蓋30が閉じられる間に、プラテン面21aの各吸引孔列21c上に記録紙8aがなければ各吸引孔列21cに対応した係合部材23aとシャッター部材22とが係合する。そして、開閉蓋30が閉じられるにつれて、係合部材23aがシャッター部材22をX方向の下流側にスライドさせ、吸引孔21bと貫通孔22aとの位置をずらし、吸引孔列21cを閉じる。そして、開閉蓋30が最後まで閉じられると、係合位置固定動作部30bと係合位置固定部23bとが係合して、係合部材23aの位置を固定する。そして、開閉蓋30が閉じられている間の吸引孔列21cを閉じた状態が維持される。
また、プラテン面21aの各吸引孔列21c上に記録紙8aがある場合、係合部材23aは開閉蓋30が閉じられるにつれてプラテン21によって上方向に持ち上げられるため、シャッター部材22と係合しない。そして、開閉蓋30が最後まで閉じられると、係合位置固定動作部30bと係合位置固定部23bとが係合して、係合位置固定部23bが移動し、係合部材23aの位置を係合部材23aと記録紙8aとが接触しない位置まで押し上げて固定する。そして、開閉蓋30が閉じられている間の吸引孔列21cの開放した状態が維持される。そのため、印字中に記録紙8aと係合部材23aとが接触しないので、記録紙8aが接触部材によって持ち上げられたり、たわませて変形させられたりすることなく吸引孔21bの開閉状態を記録紙8aの幅に合った状態にできる。
また、係合部材23aは、自重で下方向に移動し、プラテン21の移動によって上方向に持ち上げられ、係合手段23の内部に移動できるように配置されている。したがって、記録紙8aと接触したとき、係合部材23aから記録紙8aに加えられるプラテン面21a対して下向きの反力を増加させることなく、吸引孔21bの開閉状態をロール紙8に合わせることができる小型なロール紙プリンター1を実現できる。
また、係合部材23aは、開閉蓋30が完全に閉じられた際に、溝23dにおいて係合位置固定動作部30bと係合位置固定部23bとが係合して、その位置を固定される。そのため、開閉蓋30が閉じられた後に印刷を行っても、係合部材23aと記録紙8aとが接触しないので、記録紙8aが搬送されているときの係合部材23aとの接触による印刷品質の低下を防ぐことができる。
また、吸引プラテン機構20は、動作に電力を必要とする部品を使わず、吸引孔列21cの開閉状態の切り替えを行える。そのため、適用されたロール紙プリンター1の消費電力を増加させることなく、吸引孔21bの開閉状態をロール紙8に合わせることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。
(変形例1)
上記実施形態1では、吸引ファンの吸引力を調整せず常に一定の吸引力で吸引を行う構成で説明したが、吸引孔列21cの開閉状態に応じて、吸引ファンの吸引力を調整してもよい。このようにすれば、搬送する記録紙8aの幅に合わせて適切な吸引力で記録紙8aの吸引を行うことができる。したがって、吸引ファンの動作に必要な消費電力を最適化することができ、消費電力の小さいロール紙プリンター1を実現することができる。
1…ロール紙プリンター、2…プリンター本体、3…排紙ガイド、4…記録紙排出口、5…蓋開閉レバー、6…プリンター本体フレーム、7…ロール紙収納部、8…ロール紙、8a…記録紙、8min…最小幅の記録紙、9…ヘッドユニットフレーム、10…キャリッジガイド軸、11…インクジェットヘッド、12…キャリッジ、13…テンションガイド、14…紙送りローラー、15…紙押さえローラー、16…前側紙送りローラー、17…前側紙押さえローラー、18…繰り出しローラー、19…紙押さえローラー、20…吸引プラテン機構、21…プラテン、21a…プラテン面、21b…吸引孔、21c…吸引孔列、21d…係合孔、22…シャッター部材、22a…貫通孔、22b…被係合部、22b1…被係合凸部、22b2…誘導溝、22c…弾性部材、23…係合手段、23a…係合部材、23a1…円盤部、23a2…係合凸部、23a3…支持軸、23a4…回転防止凸部、23b…係合位置固定部、23c…弾性部材、23d…溝、23e…係合手段上面、30…開閉蓋、30a…プラテン固定部、30b…係合位置固定動作部、30c…開閉蓋本体。

Claims (8)

  1. 記録媒体の搬送方向に複数の吸引孔が配列された吸引孔列が前記搬送方向と交差する幅方向に複数設けられたプラテン面を有し、前記プラテン面に前記記録媒体が載置された状態で、所定の位置に移動するプラテンと、
    前記吸引孔列ごとに設けられ、前記吸引列を塞ぐことが可能な吸引孔開閉部材と、
    前記吸引孔開閉部材に係合可能な係合手段と、を備え、
    前記吸引孔列の上に前記プラテン面に載置された前記記録媒体がある場合、
    前記プラテンが前記所定の位置に移動するとき、前記吸引孔開閉部材と前記係合手段とが係合せず、
    前記プラテンが前記所定の位置に位置するとき、前記吸引孔列が塞がれず
    前記吸引孔列の上に前記プラテン面に載置された前記記録媒体がない場合、
    前記プラテンが前記所定の位置に移動するとき、前記吸引孔開閉部材と前記係合手段とが係合して前記吸引孔開閉部材移動され、
    前記プラテンが前記所定の位置に位置するとき、前記吸引孔列が前記係合手段との係合により移動された前記吸引孔開閉部材によりを塞がれることを特徴とする吸引プラテン機構。
  2. 前記係合手段は、前記所定の位置に位置する前記プラテンの前記プラテン面から離間する方向に移動可能に支持される係合部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の吸引プラテン機構。
  3. 前記係合手段は、前記係合部材と接触可能な係合位置固定部、を備え
    記吸引孔列の上に前記プラテン面に載置された前記記録媒体がある場合、
    前記プラテンが前記所定の位置に移動するとき、前記係合部材前記プラテン面から離間する方向に移動さ
    前記プラテンが前記所定の位置に位置するとき、前記係合位置固定部と前記係合部材とが接触し、前記係合部材は前記係合位置固定部により、前記係合部材と前記プラテン面との間に所定の隙間を有する位置に固定され、
    前記記録媒体は前記所定の隙間を搬送されることを特徴とする請求項2に記載の吸引プラテン機構。
  4. 前記吸引孔開閉部材は、前記媒体の搬送方向に延在し、
    前記吸引孔列の上に前記プラテン面に載置された前記記録媒体がない場合、前記プラテンが前記所定の位置に移動するときに、前記係合部材と前記吸引孔列に対する前記吸引孔開閉部材と係合し、前記吸引孔開閉部材上流側から下流側にスライドさて前記吸引孔列の前記吸引孔が塞がれることを特徴とする請求項2または3に記載の吸引プラテン機構。
  5. 記吸引孔開閉部材には、対応する前記吸引孔列に含まれる前記吸引孔の配置と同じ配置の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の吸引プラテン機構。
  6. 前記吸引孔開閉部材、前記プラテン面上を搬送可能な最小幅の前記記録媒体と重ならない位置に配置された前記吸引孔列に対して設けられていることを特徴とする、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の吸引プラテン機構。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の吸引プラテン機構と、
    開閉される開閉蓋と、を備え、
    前記開閉蓋が開けられたとき、前記プラテンが前記所定の位置と異なる位置に移動さ
    前記開閉蓋が閉じられたとき、前記プラテン前記所定の位置に移動されることを特徴とする液滴吐出装置。
  8. 前記記録媒体は長尺物であり、
    前記開閉蓋は、前記長尺物がロール状に巻き付けられたロール体が前記液滴吐出装置に収容される際に開けられ、前ロール体の一部前記プラテン面上に引き出され状態で閉じられることを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出装置。
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