JP2010201681A - プリンター - Google Patents

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JP2010201681A JP2009047669A JP2009047669A JP2010201681A JP 2010201681 A JP2010201681 A JP 2010201681A JP 2009047669 A JP2009047669 A JP 2009047669A JP 2009047669 A JP2009047669 A JP 2009047669A JP 2010201681 A JP2010201681 A JP 2010201681A
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Masahiko Yamada
雅彦 山田
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Abstract

【課題】吸引プラテンから吸引ファンを介して排出される排気による騒音を抑制でき、排気による周囲への悪影響を抑制でき、外部からの異物の吸い込みを抑制できるようにした吸引プラテンの吸排気流路を備えたプリンターを提案する。
【解決手段】ロール紙プリンター1では、吸引プラテン8から吸引ファン28に吸引された吸気は、吸引ファン28の排気口からプリンターの外部に排出されることなく、その内部のプリンター機構部9の隙間を経由する還流路41に沿って再び吸引プラテン8の側に戻る。吸引プラテン8の吸排気流路がプリンター外装ケース2aの内部に形成されているので、外部に排気を排出することに起因する弊害、外部から空気を吸引することに起因する弊害を抑制できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、記録紙を吸引しながらガイドする吸引プラテンを備えたプリンターに関し、
特に、吸引プラテンの吸排気流路の改良技術に関する。
ロール紙などの連続紙に印刷を行うプリンターとして、インクジェットプリンターがあ
り、プラテン上を搬送される連続紙が浮き上がってインクジェットヘッドのノズル面に干
渉することの無い様に、吸引プラテンを備えたものが提案されている。特許文献1には、
表面に記録紙を吸引するための多数の吸引孔を備えた吸引プラテンを備えたプリンターが
開示されている。
また、ロール紙に印刷を行うインクジェットプリンターでは、ロール紙交換時などにお
いて、ロール紙収納部に収納したロール紙から繰り出される記録紙をインクジェットヘッ
ドとプラテンの間、紙送りローラと押えローラの間などを通して排出口から引き出した状
態にセットする記録紙セット作業が必要である。この記録紙セット作業を簡単に行うこと
が出来るように、ロール紙収納部の開閉蓋を開けると、記録紙の搬送路も開放状態に切り
替わる構成のプリンターが提案されている。この構成のプリンターは特許文献2に開示さ
れている。
特開2009−28917号公報 特開2006−248040号公報
ここで、特許文献1に開示されているような吸引プラテンを備えたプリンターでは、吸
引プラテンの吸引孔を介して吸引ファンに吸引された空気が、当該吸引ファンの排気口か
らプリンター外装ケースの背面側に形成されている排気口を介して外部に排出される。排
気口を介して空気が外部に排出される際には排気音が発生するので、たとえば、静寂な環
境でインクジェットプリンターが使用される場合などにおいては、排気音が大きな騒音源
となる可能性がある。また、インクジェットプリンターの後側に置かれている書類などが
排気によって吹き飛ばされるなどの弊害もある。
これに加えて、吸引プラテンから吸引される空気は、プリンターの外部から、たとえば
吸引プラテンの近傍に位置している記録紙排出口などの隙間から吸い込まれる。外部から
空気を吸い込む際には埃などの異物も一緒に内部に吸い込む可能性がある。吸い込まれた
異物は吸引プラテンのプラテン面、ここを通過する記録紙、あるいはプラテン面に対峙し
ているインクジェットヘッドのノズル面などに付着し、記録紙の汚れ、あるいはノズル詰
まりに起因する印刷品質の低下などが発生するおそれもある。
一方、特許文献2に開示されているような開閉蓋の開閉によって記録紙の搬送路も開閉
するインクジェットプリンターでは、インクジェットヘッドに対峙しているプラテンが開
閉蓋の側に搭載されている。したがって、開閉蓋に吸引プラテンを搭載する場合には、プ
リンター本体に配置されている固定側の吸引ファンと移動側の吸引プラテンとの間を繋ぐ
吸引ダクトを、開閉蓋の開閉に追従できるように十分な長さの可撓性のダクトにする必要
がある。あるいは、開閉によるダクト長さ変動の影響を受けないように、吸引ダクトを、
開閉蓋の開閉中心位置を経由する経路に沿って引き回すことが必要である。
いずれの場合においても、吸引ダクトが長くなってしまうので、吸引ダクトを経由する
吸引流路の流路抵抗が増加し、吸引力の損失が大きくなる。このため、比較的容量の大き
な吸引ファンを配置する必要があり、プリンターの小型、低コスト化には不利である。ま
た、吸引ファンの容量を大きくすると、それに伴って吸引ファンの駆動音、排気口からの
排気音が大きくなり、これらがプリンターの騒音源になってしまうので好ましくない
本発明の課題は、このような点に鑑みて、吸引プラテンから吸引ファンを介して排出さ
れる排気による騒音を抑制でき、排気による周囲への悪影響を抑制でき、しかも、外部か
らの異物の吸い込みを抑制できるようにした吸引プラテンの吸排気流路を備えたインクジ
ェットプリンターを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のプリンターは、
記録紙を吸引するための吸引口が形成されたプラテン面を備えた吸引プラテンと、
吸引ファンと、
前記吸引口から前記吸引プラテンの内部に吸引された吸気を前記吸引ファンの吸気口に
導く吸引ダクトと、
プリンター外装ケースの内部に開口している前記吸引ファンの排気口と、
前記排気口から排出された排気を前記プラテン面側に戻すために前記プリンター外装ケ
ースの内部に形成されている排気還流路とを有していることを特徴としている。
本発明のプリンターでは、吸引プラテンから吸引ファンに吸引された吸気は、吸引ファ
ンの排気口からプリンターの外部に排出されることなく、その内部に形成されている排気
還流路に排出され、この排気還流路を経由して再びプラテン面の側に戻る。したがって、
プリンターの外に排気が排出されることがないので、排気音の発生を抑制でき、騒音の少
ないプリンターを実現できる。また、吸引ファンからの排気がプリンターの周囲に吹き出
されて、書類などが吹き飛ばされる、埃が舞い上がるなどといった弊害も抑制できる。さ
らに、プリンター外装ケースの内部において、吸引プラテンの吸排気の大部分が循環する
ので、吸引プラテン用の吸気としてプリンター外部から導入される空気量が少なくて済む
。したがって、プリンター外部から吸気と共に吸引される埃などの異物に起因する弊害も
抑制できる。
ここで、排気還流路を形成するために、還流ダクトなどの部品をプリンター外装ケース
の内部に配置すると、設置スペースの確保、部品点数の増加、製造コストの増加につなが
るので好ましくない。したがって、前記排気還流路をプリンター外装ケースの内部に存在
する隙間を利用して形成することが望ましい。すなわち、前記プリンター外装ケースと当
該プリンター外装ケースの内部に配置されているプリンター内蔵部品群との間の隙間、前
記プリンター外装ケースと前記プリンター内蔵部品群が搭載されている板金製のプリンタ
ー本体フレームとの間の隙間、および、前記プリンター内蔵部品群における内蔵部品間の
隙間を利用して形成することが望ましい。
プリンターのレイアウト上、一般的には吸引ファンはプリンターの背面側の部位に組み
込まれ、当該吸引ファンの前記排気口は前記プリンター外装ケースの内部におけるプリン
ター後側の部分に開口する。この場合には、前記プリンター外装ケースの内部におけるプ
リンター側方部分に形成されている側方隙間を利用して前記排気還流路を形成すればよい
。また、このような側方隙間としては、前記プリンター外装ケースの内側の側面部分と、
この側面部分に対峙している前記プリンター本体フレームの側板部分との間の隙間を用い
ることができる。
次に、本発明のプリンターにおいて、前記プリンター外装ケースに形成した開口部を封
鎖している開閉蓋を有し、前記吸引プラテンが前記開閉蓋に搭載されており、前記開閉蓋
を開くと、吸引プラテンもインクジェトヘッドから離れて、これらの間を経由する記録紙
搬送路が開放状態になる場合には、前記吸引ダクトを、前記吸引プラテンの側に取り付け
られているプラテン側ダクトと、前記吸引ファンの吸引口の側に取り付けられている吸引
ファン側ダクトとから構成し、これらのプラテン側ダクトおよび吸引ファン側ダクトを分
離可能な状態で接続しておき、前記開閉蓋の開閉に応じて、前記プラテン側ダクトと前記
吸引ファン側ダクトとの間の分離、接続状態を形成することが望ましい。
このように、吸引ダクトを分離型にすると、開閉蓋の開閉に追従できるような長い吸引
ダクト、あるいは、開閉蓋の開閉中心を経由する長い吸引ダクトを配置する必要がなく、
吸気流路抵抗を小さくできる。この結果、吸引力の大きな吸気ファンを使用する必要がな
いので、吸引ファンによる発生騒音の抑制に有効である。
また、開閉蓋を開けることによって記録紙搬送路が開放状態に切り替わるプリンターと
して、ロール紙に印刷を行うロール紙プリンターが知られている。ロール紙プリンターの
場合には、前記プリンター外装ケースの内部に形成したロール紙収納部を、前記開閉蓋に
よって開閉できるようにすればよい。
次に、本発明のプリンターにおいて、
吸引部と、
吸引ファンと、
前記吸引部から吸引された吸気を前記吸引ファンの吸気口に導く吸引ダクトと、
プリンター本体フレームと、
前記プリンター本体フレームを覆うプリンター外装ケースと、
少なくとも前記プリンター本体フレームと前記プリンター外装ケースとの間に、前記吸
引ファンの排気口から排出された排気を前記吸引部に向かって還流する排気還流路を有す
ることが望ましい。
プリンター本体フレームとプリンター外装ケースとの間の隙間を用いて、排気還流路を
構成するため、省スペースで騒音や排気の影響の少なくすることができる。
吸引部は、インクジェットヘッドを搭載したプリンターにおいて、記録紙を吸着する吸
引プラテンや、インクミストを回収する回収装置などに適用が可能である。
本発明のプリンターでは、吸引プラテンの吸排気流路がプリンター外装ケースの内部を
循環する循環路となっている。したがって、吸引ファンの排気をプリンター外装ケースに
開けた排気口から外部に排出する必要がないので、排気に伴って発生する騒音を抑制でき
る。また、外部に排出される排気によって周囲環境に悪影響を与えることも防止できる。
さらには、外部から導入される吸気量は僅かでよいので吸気と共にプリンター内部に吸い
込まれた異物による悪影響も抑制できる。
本発明を適用したロール紙プリンターの外観斜視図である。 ロール紙プリンターの開閉蓋を開けた状態を示す外観斜視図である。 ロール紙プリンターの内部構造を示す概略縦断面図である。 ロール紙プリンターの開閉蓋を開けた状態を示す概略縦断面図である。 プリンター外装ケースによって覆われているプリンター機構部の説明図である。 吸引プラテンの吸引機構を示す部分斜視図である。 吸引プラテンの吸引機構を示す部分斜視図である。 図7のA−A線で切断した部分を示す部分断面図である。 吸引プラテンの吸排気流路を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンターの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本実施の形態に係るインクジェット式のロール紙プリンターの外観斜視図であり
、図2はその開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。ロール紙プリンター1は全体
としてほぼ直方体形状をしたプリンター本体2と、プリンター本体2の前面に取り付けた
開閉蓋3とを有している。プリンター本体2のプリンター外装ケース2aの前面には所定
幅の記録紙排出口4が形成されている。記録紙排出口4の下側には排紙ガイド5が前方に
突出しており、当該排紙ガイド5の側方には蓋開閉レバー6が配置されている。プリンタ
ー外装ケース2aにおける排紙ガイド5および蓋開閉レバー6の下側には、ロール紙出し
入れ用の矩形の開口部2bが形成されており、この開口部2bが開閉蓋3の開閉蓋ケース
3aによって封鎖されている。
蓋開閉レバー6を操作すると開閉蓋3のロックが解除される。ロック解除後、開閉蓋3
に搭載されている排紙ガイド5を前方に引くと、図2に示すように、開閉蓋3が下端部を
中心として前方にほぼ水平となるまで開く。開閉蓋3が開くと、プリンター本体2の内部
に形成されているロール紙収納部7が開放状態となる。同時に、印刷位置を規定している
吸引プラテン8が開閉蓋3と一緒に移動して、ロール紙収納部7から記録紙排出口4に到
る記録紙搬送経路が開放状態となり、プリンター前方からロール紙の交換作業などを簡単
に行うことができる。
(内部構成)
図3はロール紙プリンターの内部構成を示す概略縦断面図であり、図4は開閉蓋3を全
開にした状態の概略縦断面図である。また、図5はプリンター外装ケース2aによって覆
われているプリンター機構部を示す概略斜視図である。これらの図を参照して説明すると
、ロール紙プリンター1の内部に配置されているプリンター機構部9は、板金製のプリン
ター本体フレーム10を備えており、このプリンター本体フレーム10は底板10a、左
右の側板10b、10cおよび背面板10dなどから構成されており、ここに、プリンタ
ー内蔵部品群が搭載されている。
ロール紙収納部7は、プリンター本体フレーム10における幅方向の中央部分に形成さ
れており、このロール紙収納部7には、ロール紙11の中心軸がプリンター幅方向に向い
た横置き状態で収納される。ロール紙収納部7の右側面を規定しているプリンター本体フ
レーム10の側板部分10cと、プリンター外装ケース2aの右側のケース側面部分2b
との間には、側板部分10cに取り付けられたインクカートリッジ装着部12が配置され
ている。このインクカートリッジ装着部12にはインクカートリッジ13が着脱可能な状
態で装着されている。また、プリンター本体フレーム10の背面板10dの後側には、吸
引プラテン8のプラテン面8aに沿って搬送される記録紙11aの部分をプラテン面8a
に吸引するための吸引ファン28が取り付けられている。吸引ファン28としてはシロッ
コファンが用いられている。
プリンター本体フレーム10の上端には、ロール紙収納部7およびインクカートリッジ
装着部12を覆う状態に、板金製のヘッドユニットフレーム14が水平に取り付けられて
いる。ヘッドユニットフレーム14には、インクジェットヘッド15、インクジェットヘ
ッド15を搭載しているキャリッジ16、およびキャリッジ16のプリンター幅方向への
移動をガイドするキャリッジガイド軸17が配置されている。インクジェットヘッド15
はインクノズル面15aが下向きになるようにキャリッジ16に搭載されている。キャリ
ッジガイド軸17はプリンター幅方向に水平に架け渡されており、ヘッドユニットフレー
ム14には、キャリッジ16をキャリッジガイド軸17に沿って往復移動させるための不
図示のキャリッジ搬送機構が搭載されている。
ここで、インクジェットヘッド15の真下にはプリンター前後方向に水平に延びるプラ
テンフレーム18が配置されている。プラテンフレーム18の上端には吸引プラテン8が
プリンター幅方向に水平に取り付けられている。吸引プラテン8のプラテン面8aは、イ
ンクジェットヘッド15に一定のギャップで対峙しており、インクジェットヘッド15の
印刷位置を規定している。
プラテンフレーム18の後端には下方に湾曲しているテンションガイド20が取り付け
られている。テンションガイド20はバネ力によって上方に付勢されており、ロール紙収
納部7に収納されているロール紙11から引き出された記録紙11aは、テンションガイ
ド20によって所定の張力が付与された状態で湾曲させられて、印刷位置を経由する記録
紙搬送経路に沿って引き出される。
吸引プラテン8の後側には、後側紙送りローラ21がプリンター幅方向に水平に架け渡
されている。後側紙送りローラ21には所定幅の後側紙押えローラ22が記録紙11aを
介して所定の押圧力で押し付けられている。吸引プラテン8の前側には、前側紙送りロー
ラ23が配置されている。前側紙送りローラ23には、上側から記録紙11aを介して前
側紙押えローラ24が押し付けられている。後側紙送りローラ21および前側紙送りロー
ラ23は、プラテンフレーム18の後方に搭載されている紙送りモーター25によって回
転駆動される。紙送りモーター25は扁平な直方体の筐体を備えており、回転軸をプリン
ター幅方向の外側に向けて配置されている。
ロール紙11から繰り出された記録紙11aの部分は吸引プラテン8のプラテン表面8
aに吸引された状態で搬送されて印刷位置を通過する。印刷位置ではキャリッジ16をキ
ャリッジガイド軸17に沿って往復移動させながら、そこに搭載されているインクジェッ
トヘッド15により印刷が行われる。記録紙11aの幅方向への一連の行印刷が終了した
後は、後側紙送りローラ21および前側紙送りローラ23が回転駆動されて、所定ピッチ
だけ記録紙11aが送り出される。この後に、次の行印刷が行われる。このように、記録
紙11aは、所定ピッチで間欠的に送り出されながらインクジェットヘッド15によって
印刷が施される。印刷後の記録紙11aが排出される記録紙排出口4には、例えば鋏式の
記録紙切断装置26が配置されている。記録紙切断装置26によって、これらの間に位置
する記録紙11aの部位が幅方向に切断される。
開閉蓋3は、たとえば、左右一対の前側平行リンクと、左右一対の後側平行リンクとを
有する4節の平行リンク機構によって下端の支軸27を中心として開閉可能な状態でプリ
ンター本体フレーム10に支持されている。開閉蓋3を開閉すると、プラテンフレーム1
8に搭載されている吸引プラテン8、テンションガイド20、後側紙送りローラ21、前
側紙送りローラ23などの部品も一緒に開閉して前方に移動する。この結果、図4に示す
ように、ロール紙収納部7から記録紙排出口4に至る記録紙搬送路27(図3において一
点鎖線で示す経路)が開放状態になる。開閉蓋3を閉じると、プラテンフレーム18がほ
ぼ水平な姿勢となるように位置決めされる。この結果、図3に示すように、吸引プラテン
8がインクジェットヘッド15のノズル面15aに一定のギャップで対峙して記録紙搬送
路が形成された状態になる。
(吸引プラテンの吸引機構)
図6は記録紙11aを吸引プラテン8に吸引するための吸引機構を取り出して示す概略
部分斜視図であり、図7は吸引機構を反対側から見た場合の部分斜視図であり、図8は図
7のA−A線で切断した部分を示す部分断面図である。
これらの図を参照して説明すると、記録紙11aを吸引プラテン8に吸引するための吸
引機構は、吸引プラテン8に形成されている吸引部30と、プリンター本体フレーム10
の背面板10dに取り付けられている吸引ファン28と、吸引ファン28の吸気口を吸引
プラテン8の吸引部30に接続している吸引ダクト32と、吸引ファン28の排気口とプ
リンター本体フレーム10の後方に形成されている排気口33とを接続している排気ダク
ト34を有している。
吸引プラテン8はプリンター幅方向に長い扁平な直方体形状をしており、往復移動する
インクジェットヘッド15のプリンター幅方向の印刷領域を規定している。吸引部30は
、吸引プラテン8のプラテン面8aにおいて記録紙搬送方向に延びる複数の縦リブ35に
よって仕切られている複数の溝36と、各溝36の底面36aに形成されている吸引孔3
7と、プラテン8の内部に形成されている吸引室38とを備えており、各吸引孔37は吸
引室38に連通している。
吸引プラテン8の側方には、インクジェットヘッド15から吐出されるインク液滴に起
因して発生するインクミストを回収するインクミスト回収部39が一体形成されている。
インクミスト回収部39の後端側の部位、すなわち、印刷領域から側方に外れた位置には
、吸引室38に連通している吸引ダクト32が配置されている。吸引ダクト32は、吸引
室38に一体形成されているプラテン側ダクト32aと、プリンター本体2の側に固定さ
れている吸引ファン28に取り付けた吸引ファン側ダクト32bから構成されている。
プラテン側ダクト32aの開口端32cは下方に略45度傾斜した方向を向いており、
ここには、下側から、同一角度傾斜している吸引ファン側ダクト32bの前側開口端32
dが分離可能な状態で圧接されて、気密状態で接続されている。吸引ファン側ダクト32
bは矩形断面のダクトであり、前側開口端32dと、ここから下方に垂直に延びている垂
直ダクト部分32eと、この垂直ダクト部分32eの下端から後方に直角に折れ曲がって
延びている水平ダクト部分32fとを備えている。水平ダクト部分32fの後端は背面板
10dによって封鎖されており、その横方の部位が吸引ファン28の吸気口に接続されて
いる。
吸引ファン側ダクト32bの前側開口端32dにはパッキン(図示せず)が取り付けら
れており、プラテン側ダクト32aの開口端32caに対してパッキンを介して気密状態
に当接している。開閉蓋3が開かれると、プラテンフレーム18も移動するので、開口端
32cが吸引ファン側ダクト32bの前側開口端32dから離れる。
このように、吸引プラテン8と吸引ファン28の間を接続している吸引ダクト32は、
開閉蓋3の開閉に伴って、切り離し状態および接続状態に切り替え可能である。したがっ
て、開閉蓋3の開閉に追従できるように長い吸引ダクトを配置する必要がなく、また、開
閉蓋3の開閉中心を経由した長い吸引ダクトを配置する必要がない。よって、吸引ダクト
32の流路抵抗が小さいので吸引力の小さな吸引ファン28を配置することができる。こ
のため、吸引ファン28の駆動音、吸排気音に起因する騒音を抑制できるという利点があ
る。
(吸引プラテンの吸排気流路)
次に、図9は吸引ファン28によって形成される吸引プラテン8の吸排気流路を示す説
明図である。本例のロール紙プリンター1においては、そのプリンター外装ケース2aに
吸引ファン28から排出される排気をプリンター外部に排出するための排気口が形成され
ていない。吸引ファン28から排出される排気は、排気ダクト34の先端の排気口33か
らプリンター外装ケース2aの内部に排出される。
排気ダクト34は、吸引ファン28からプリンター幅方向に延びている。排気ダクト3
4の先端の排気口33は、プリンター本体フレーム10の側板10cが位置するプリンタ
ー幅方向の端部側の部位において、プリンター前方を向いた状態で開口している。プリン
ター本体フレーム10の側板10cの外側にはインクカートリッジ装着部12が取り付け
られており、インクカートリッジ装着部12の外側をプリンター外装ケース2aにおける
側板部分2cが覆っている。
図5、7、9に矢印で示すように、排気口33からプリンター前方に向けて排出された
排気は、全体として、インクカートリッジ装着部12が配置されている側板10cと側板
2cの間に形成されている隙間部分41を経由してプリンター前方に流れる。また、前方
に流れながら、プリンター機構部9の隙間を通って、吸引プラテン8のプラテン面8aに
向かう。そして、プラテン面8aに形成されている吸引孔37から吸引室38内に吸引さ
れる。
このように、吸引プラテン8の吸排気流路は、プリンター外装ケース2aの内部を循環
する循環経路となっている。すなわち、吸引プラテン8の吸引孔37から吸引された空気
は、吸引ダクト32を介して吸引ファン28の側に吸引される。吸引ファン28の排気口
から排出される排気は排気ダクト34を介してプリンター外装ケース2aの内部に開口し
ている排気口33からプリンター内部に排出される。排出された排気はプリンター機構部
9の隙間を利用した還流路に沿って再び吸引プラテン8に戻り、その吸引孔37から吸引
される。
このように、ロール紙プリンター1のプリンター外装ケース2aには吸引ファン28の
排気を外部に排出するための排気口が形成されていないので、ここを介して外部に排出さ
れる排気による騒音が発生しない。よって、騒音発生の少ない吸引プラテンを備えたロー
ル紙プリンターを実現できる。また、吸引ファン28の排気が排気口から外部に排出され
ないので、排気によって周辺部分に悪影響が及ぶこともない。さらには、プリンター外装
ケース2aの内部を循環する空気を利用して吸引プラテン8による記録紙吸引を行ってい
るので、外部からプリンター内部に吸引される吸気量が少なくて済む。したがって、吸気
に含まれる異物によって引き起こされる弊害も抑制することができる。
なお、上記の例はインクジェット式のロール紙プリンターに関するものであるが、本発
明は、インクジェットプリンターに限らず、吸引部を有するプリンターに適用することが
できる。
1 ロール紙プリンター、2 プリンター本体、2a プリンター外装ケース、2A 側
板部分、2b 開口部、2c ケース側面部分、3 開閉蓋、3a 開口蓋ケース、4
記録紙排出口、5 排紙ガイド、6 蓋開閉レバー、7 ロール紙収納部、8 吸引プラ
テン、8a プラテン面、9 プリンター機構部、10 プリンター本体フレーム、10
a 底板、10b,10c 側板、10d 背面板、11 ロール紙、11a 記録紙、
12 インクカートリッジ装着部、13 インクカートリッジ、14 ヘッドユニットフ
レーム、15 インクジェットヘッド、15a インクノズル面、16 キャリッジ、1
7 キャリッジガイド軸、18 プラテンフレーム、20 テンションガイド、21 後
側紙送りローラ、22 後側紙押えローラ、23 前側紙送りローラ、24 前側紙押え
ローラ、25 紙送りモーター、26 記録紙切断装置、28 吸引ファン、30 吸引
部、32 吸引ダクト、32a プラテン側ダクト、32b 吸引ファン側ダクト、32
c 開口端、32d 開口端、32e 垂直ダクト部分、32f 水平ダクト部分、33
排気口、34 排気ダクト、35 縦リブ、36 溝、36a 底面、37 吸引孔、
38 吸引室、39 インクミスト回収部、41 隙間(還流路)

Claims (6)

  1. 記録紙を吸引するための吸引口が形成されたプラテン面を備えた吸引プラテンと、
    吸引ファンと、
    前記吸引口から前記吸引プラテンの内部に吸引された吸気を前記吸引ファンの吸気口に
    導く吸引ダクトと、
    プリンター外装ケースの内部に開口している前記吸引ファンの排気口と、
    前記排気口から排出された排気を前記プラテン面側に戻すために前記プリンター外装ケ
    ースの内部に形成されている排気還流路とを有していることを特徴とするプリンター。
  2. 前記排気還流路は、
    前記プリンター外装ケースと当該プリンター外装ケースの内部に配置されているプリン
    ター内蔵部品群との間の隙間、
    前記プリンター外装ケースと前記プリンター内蔵部品群が搭載されているプリンター本
    体フレームとの間の隙間、および、
    前記プリンター内蔵部品群における内蔵部品間の隙間
    によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンター。
  3. 前記吸引ファンの前記排気口は前記プリンター外装ケースの内部におけるプリンター後
    側の部分に開口しており、
    前記排気還流路は、前記プリンター外装ケースの内部におけるプリンター側方部分に形
    成されている側方隙間を備えており、
    当該側方隙間は、前記プリンター外装ケースの内側の側面部分と、この側面部分に対峙
    している前記プリンター本体フレームの側板部分との間に形成されていることを特徴とす
    る請求項2に記載のプリンター。
  4. 前記プリンター外装ケースに形成した開口部を封鎖している開閉蓋を有し、
    前記吸引プラテンは前記開閉蓋に搭載されており、
    前記吸引ダクトは、前記吸引プラテンの側に取り付けられているプラテン側ダクトと、
    前記吸引ファンの吸引口の側に取り付けられている吸引ファン側ダクトとを備えており、
    これらのプラテン側ダクトおよび吸引ファン側ダクトは分離可能な状態で接続されてお
    り、
    前記開閉蓋の開閉に応じて、前記プラテン側ダクトと前記吸引ファン側ダクトとの間の
    分離、接続状態が形成されることを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれかの項に
    記載のプリンター。
  5. 前記プリンター外装ケースの内部に形成されているロール紙収納部を有し、
    前記開閉蓋は前記ロール紙収納部を開閉するためのものであることを特徴とする請求項
    4に記載のプリンター。
  6. 吸引部と、
    吸引ファンと、
    前記吸引部から吸引された吸気を前記吸引ファンの吸気口に導く吸引ダクトと、
    プリンター本体フレームと、
    前記プリンター本体フレームを覆うプリンター外装ケースと、
    少なくとも前記プリンター本体フレームと前記プリンター外装ケースとの間に、前記吸
    引ファンの排気口から排出された排気を前記吸引部に向かって還流する排気還流路を有す
    ることを特徴とするプリンター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013210423A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2014087957A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェット記録装置

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