JP5012228B2 - 硬貨収納管理装置 - Google Patents

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本発明は、同一金種の硬貨が所定の枚数積層されて棒状に包装された棒金硬貨を収納して管理する硬貨収納管理装置に関し、とくに釣銭払出機などと一体に用いられ、釣銭準備金としての棒金硬貨を収納しておいて必要時に釣銭硬貨の補充を可能にする硬貨収納管理装置に関する。
近年、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどのレジには、POS(販売時点情報管理)システムのような上位装置に接続して、紙幣処理装置とともに受け取った硬貨を釣銭として再利用することができる釣銭払出機が導入されている。
釣銭払出機とは、概略的には投入された硬貨を内部に自動的に取り込んで、それらを硬貨収納庫に収納するとともに、その入金情報を外部の上位装置に送信する硬貨保管機能と、また外部の上位装置からの釣銭払出要求に応じて、収納されている硬貨の入金情報を送信して、該当する金額を保管している硬貨から釣銭として払い出す釣銭払出機能を備えている。すなわち、入金硬貨を払い出し硬貨として再利用するリサイクル機能を持つことによって、釣銭払出機の容積を小型化できるものである。
この種の釣銭払出機では、その内部で特定の金種の硬貨が全て払い出されてしまうと、営業時間中であってもレジでの釣銭払い出しが行えなくなる。そこで、レジ毎に釣銭払出機とは別の引き出しなどに、同一金種の硬貨が一定枚数だけ棒状にまとめて包装された棒金硬貨を釣銭準備金として保管しておくことで、釣銭硬貨が不足した時点で簡単かつ確実に補充できるようになる。
ところが、こうした棒金硬貨の管理に際しては、店舗の開店時に決まった本数の棒金硬貨を所定の位置に保管して、定期的にそれらの過不足をチェックする必要がある。また、レジ担当者の交代時には、釣銭払出機内部だけでなく、保管された棒金硬貨の残額をチェックする必要もあった。
例えば、特許文献1などで提案されている釣銭補充管理システムは、取り出された棒金硬貨と、釣銭用として補充されたバラ硬貨との間の対応を正確に管理し、かつ保管することができるようになっている。
図8は従来の釣銭補充管理システムの一例を示す図である。
この釣銭補充管理システムは、棒金収納庫101、硬貨釣銭機102およびPOSレジスタ103から構成され、それぞれ制御ユニット101a,102a,103aを有している。そのうち、棒金収納庫101の制御ユニット101aは、硬貨釣銭機102の制御ユニット102aと通信接続され、硬貨釣銭機102の制御ユニット102aは、POSレジスタ103の制御ユニット103aと通信接続されている。棒金収納庫101は、収納庫本体に対してそれぞれ前方へ引き出し自在に設けられた3つの棒金ドロア104〜106を有している。各棒金ドロア104〜106には、特定金種の棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ収納可能な複数の棒金収納部が設けられている。
例えば、上段/中段/下段の各棒金ドロア104〜106には、1円/10円/100円の棒金硬貨用の収納部が8つ、および5円/50円/500円の棒金硬貨用の収納部が2つずつ、それぞれ設けられる。なお、各収納部における棒金硬貨の収納姿勢は、棒金硬貨の軸線が棒金ドロア104〜106の引き出し方向と直交するような、横向きの水平姿勢である。また、棒金収納庫101は、棒金ドロア104〜106の棒金収納部毎に棒金硬貨の有無を検知する棒金有無検知手段107を有している。そして、棒金収納庫101の制御ユニット101aは、棒金有無検知手段107による検知結果を硬貨釣銭機102の制御ユニット102aへ送信する検知結果送信手段としての機能を有している。
また、棒金収納庫101の本体前面には、棒金有無検知手段107による検知結果に基づいて各金種の棒金硬貨のFULL(満杯)/EMPTY(品切)等の状態を表示する表示パネルが設けられている。
棒金収納庫101の引き出されていた棒金ドロア104〜106が手動で押し込まれる際に、棒金有無検知手段107は棒金ドロア104〜106の棒金収納部毎に、棒金硬貨の有無だけでなく、収納されている棒金硬貨の直径および中心孔の有無も特定することで、各収納部に存在する棒金硬貨が、本来収納すべき金種の棒金硬貨であるか否かを検知できるようになっている。
硬貨釣銭機102は、投入口102b、識別手段102c、選別手段102d、金種別収納部102eおよび払出口102fを有している。したがって、取出棒金硬貨の包装を解いて得られたバラ硬貨が硬貨釣銭機102の投入口102bへ投入された際に、硬貨釣銭機102の制御ユニット102aから識別手段102cによって識別されたバラ硬貨の金種および枚数と、棒金収納庫101における棒金有無検知手段107の検知結果に基づいて特定された取出棒金硬貨の金種および本数を比較することによって、両者間の対応を判定することができ、取り出された棒金硬貨と、釣銭用として補充されたバラ硬貨との間の対応を正確に管理することができるというものである。
特開2006−85332号公報(段落番号[0011]〜[0024]、図1など)
上述した従来装置は、棒金有無検知手段107によって保管される棒金硬貨をチェックしているが、こうした棒金硬貨を予め用意する場合、どのような金種をどの程度用意する必要があるかについては、店舗毎の商品に設定されている値段に応じて変わってくる。例えば、1円単位の値段設定がなされていれば1円硬貨の取り扱いが増加し、100円単位の値段設定がなされていれば100円硬貨の取り扱いが増加する。
ところが、上述した従来の各棒金ドロア104〜106では、複数の棒金収納部にそれぞれ特定金種の棒金硬貨を1本ずつ収納する構成であるから、1円/10円/100円の棒金硬貨はそれぞれ最大で8本、5円/50円/500円の棒金硬貨はそれぞれ最大で2本まで収納できるだけで、その金種構成は変更することができない。したがって、従来装置のように棒金収納部のサイズが固定されていると、釣銭管理において収納可能な棒金種類が店舗毎、あるいは業態毎に異なることから、硬貨収納管理装置による釣銭運用効率が低下するという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、棒金硬貨を収納する硬貨ポケットのサイズを運用形態に応じて変更可能にし、効率的な釣銭準備金の管理を行える硬貨収納管理装置を提供することを目的とする。
本発明では、上記問題を解決するために、同一金種の硬貨が所定の枚数積層されて棒状に包装された棒金硬貨を収納して管理する硬貨収納管理装置において、前記棒金硬貨を1本ずつ収納する硬貨ポケットとして、複数の凹みが表面に形成された収納トレーと、前記硬貨ポケット毎に前記収納トレーの背面位置に配置され、前記棒金硬貨の有無を検知するセンサ手段と、前記センサ手段による前記棒金硬貨の検知結果に基づいて、前記収納トレーに収納された前記棒金硬貨を管理する管理手段と、前記収納トレーの前記凹みに嵌合自在であって、前記硬貨ポケットに収納すべき前記棒金硬貨の直径寸法に応じた横幅、および前記棒金硬貨の積層硬貨枚数分の厚み寸法に応じた縦方向長さの内枠形状を有するアダプタと、を備えたことを特徴とする硬貨収納管理装置が提供される。
このような硬貨収納管理装置によれば、収納トレーの硬貨ポケットのサイズを棒金硬貨の直径寸法および厚み寸法の最も大きいサイズにしておき、釣銭準備金として必要な金種に対応したアダプタを硬貨ポケットに嵌合して使用するようにした。これにより、硬貨収納管理装置のあらゆる運用形態において、不要となる硬貨ポケットや、不足する硬貨ポケットがなくなり、効率的な釣銭準備金の管理が可能になる。
本発明によれば、アダプタを用いてサイズの異なる棒金硬貨毎に収納トレーの凹み形状を変更することができる。したがって、同じ硬貨ポケットが形成された収納トレーを用いたときに、棒金収納部のサイズを固定することで不要となる硬貨ポケットや、不足する硬貨ポケットをなくして、効率的な釣銭準備金の管理を行える。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
図1は実施の形態に係る硬貨収納管理装置を示す斜視図である。
この硬貨収納管理装置は、上面が平坦面をなし、収納筐体(棒金ストッカ)1の前面から引き出し可能なドロア2を備えている。ドロア2の内部には、複数本の棒金硬貨を1本ずつ収納するための硬貨ポケット31〜39および紙幣・商品券などを収納する紙幣・商品券ポケット40などを有する収納トレー5が配置されている。このうち、硬貨ポケット31〜39は、それぞれ所定の横幅と縦方向長さで、かつ断面が所定の深さで半円形状の凹みとして収納トレー5の表面に形成されている。
図1では、ドロア2を三分の一程度まで収納筐体1から引き出した状態で、収納トレー5の縦方向に9本分の棒金硬貨を収納するための硬貨ポケット31〜39と、一つの紙幣・商品券ポケット40だけが図示されている。ここで、9個の硬貨ポケット31〜39は、それぞれ所定枚数(通常は、50枚)の500円硬貨を棒状に包装した棒金硬貨(五百円棒状硬貨)が1本ずつ収納可能な大きさに形成されている。また、このドロア2の前面には、複数個の硬貨ポケットにそれぞれ対応する表示ランプ6a〜6nを備えた発光表示装置が配置されている。表示ランプ6a〜6nは、2色の発光ダイオード(LED)を切り替えて表示することで、ドロア2が閉じられた状態であっても、収納トレー5に収納された棒金硬貨の収納状態を外から目視で把握して管理することができる。
なお、収納筐体1の上面には、図示しない自動釣銭機が載置される。また、ドロア2の前面右側には、所定幅の切り欠き部2aが形成され、ドロア2を引き出さなくても紙幣や商品券を収納トレー5の紙幣・商品券ポケット40に挿入できるようになっている。
図2は収納トレーの硬貨ポケットに装着されるアダプタの一例を示す斜視図である。
アダプタ30は、例えば合成樹脂などによって、収納トレー5の各凹みに嵌合可能な大きさに構成されている。すなわち、このアダプタ30の外形寸法は、五百円棒状硬貨の外形寸法に一致する大きさであって、その内枠形状は、五百円棒状硬貨より外形寸法の小さな各種棒金硬貨のいずれかの形状に合わせたものとして構成される。
いま、図2に示すように、長手方向の寸法L、および短手方向の寸法Dが、例えばそれぞれ百円棒状硬貨の積層硬貨枚数分の厚み寸法、および棒金硬貨径に等しい内枠形状であれば、そのようなアダプタ30を収納トレー5の各凹みに嵌合することにより、硬貨ポケット31〜39の大きさを、50枚の100円硬貨を棒状に包装した棒金硬貨(百円棒状硬貨)に合わせた凹み形状にサイズ変更することができる。硬貨ポケット31〜39のサイズの変更に際して、アダプタ30の前面部分などに「百円」の表記を設けておくことで、アダプタ30の取り扱いが容易になる。
アダプタ30は、それぞれ百円棒状硬貨用のもの以外に、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨をそれぞれ50枚の棒状に包装した棒金硬貨(一円棒状硬貨、五円棒状硬貨、十円棒状硬貨、五十円棒状硬貨)に対応する内枠形状を有するものが用意される。そして、それらを選択して使用することによって、硬貨ポケット31〜39のサイズ変更が可能となり、百円棒状硬貨だけでなく、一円棒状硬貨、五円棒状硬貨、十円棒状硬貨、五十円棒状硬貨を収納することができる。
図3は各種サイズの硬貨を硬貨ポケットに収納した状態を示す断面図である。
収納トレー5の硬貨ポケット31には、アダプタ30が嵌合されていない。したがって、ここには五百円棒状硬貨Gが収納される。隣接する硬貨ポケット32には、内枠形状が一円棒状硬貨Gaの積層硬貨枚数分の厚み寸法、および棒金硬貨径に等しい第1のアダプタ30aが嵌合されている。また、硬貨ポケット33には、内枠形状が十円棒状硬貨Gbの積層硬貨枚数分の厚み寸法、および棒金硬貨径に等しい第2のアダプタ30bが嵌合されている。
このように、収納トレー5の表面に形成された複数の凹みが、いずれも棒金硬貨の異金種間における最大直径を有する五百円棒状硬貨を収納可能な大きさに形成されていれば、硬貨ポケット31〜39には、アダプタ30を選択して嵌合するだけで、他の硬貨種類の棒金硬貨がそれぞれ収納可能となる。すなわち、硬貨収納管理装置を設置する店舗において、例えば1円単位の値段設定が多くなされているものとすれば、1円硬貨の取り扱いが増加することが予測できるから、ドロア2の内部の収納トレー5に一円棒状硬貨に対応する第1のアダプタ30aを嵌合すればよい。このように、適切な金種のアダプタ30を用いて、予め硬貨ポケット31〜39のサイズを変更しておくだけで、効率的な釣銭準備金の管理が可能になる。
ここで、各硬貨ポケット31〜39に嵌合されるアダプタ30と対応する硬貨種類について説明する。
図4は収納トレーにおける各硬貨ポケットに収納される硬貨サイズなどを示す図である。
ここには、現在の日本国内で流通している6種類の硬貨の棒金硬貨(一円棒状硬貨、五円棒状硬貨、十円棒状硬貨、五十円棒状硬貨、百円棒状硬貨、五百円棒状硬貨)について、それぞれ棒金硬貨径、対応するアダプタの内径、および中心孔の有無を表にして示している。なお、いずれの棒金硬貨径も、その包装材料(紙、あるいは樹脂フィルムなど)の厚みを考慮して、包装される実際の硬貨の直径よりも約0.4mm程度大きくなっている。
各硬貨ポケット31〜39に嵌合されるアダプタの内径(短手方向の寸法)Dは、収納される棒金硬貨径よりも約0.4mm程度大きく形成されている。また、6種類の収納可能な硬貨は、その一枚当りの厚みが1.5〜2.0mmの範囲で異なっており、したがって、各アダプタに形成される内枠の縦方向長さLも、棒金硬貨の積層硬貨枚数分の厚み寸法に応じて設計されている。
こうして、図3に示すように、例えば硬貨ポケット32に第1のアダプタ30aが嵌合されていれば、そこには一円棒状硬貨だけが収納できることになる。何故ならば、第1のアダプタ30aにとっては、1円硬貨以外の棒金硬貨は、いずれも棒金硬貨径が大きすぎて収納することができないからである。
図5はアダプタを用いた硬貨ポケットに適正な形状の棒金硬貨を収納した状態を示す平面図、図6はアダプタを用いた硬貨ポケットに外形寸法が不適正な棒金硬貨を収納した状態を示す図であって、(A)は棒金径が大きい場合の横断面図、(B)は棒金長さが長い場合の縦断面図である。
収納トレー5の硬貨ポケット32に図3に示す第1のアダプタ30aを嵌合して、そこに適正な一円棒状硬貨Gaが収納された場合、図5に示す状態となるから、一円棒状硬貨Gaはポケット底面の全体と接触した状態となる。しかし、一円棒状硬貨Gaより棒金硬貨径が大きな十円棒状硬貨Gbを収納しようとすれば、そこに嵌合されている第1のアダプタ30aにより、図6の(A)に示すように収納トレー5のポケット底面から浮き上がって、不適正な収納状態となる。
また、収納トレー5の硬貨ポケット33に第2のアダプタ30bを嵌合して、そこに適正な十円棒状硬貨が収納された場合は、一円棒状硬貨Gaの場合と同様に図5に示す状態となって、ポケット底面の全体と接触する。ところが、10円硬貨に比較して硬貨直径は小さいけれども、硬貨1枚当りの厚みが大きい五十円棒状硬貨Gcなどを収納しようとすると、図6の(B)に示すように、第2のアダプタ30bは五十円棒状硬貨Gcの積層硬貨枚数分の厚み寸法に対して内枠の縦方向長さLが足りなくなる。したがって、収納トレー5の上面から五十円棒状硬貨Gcの片側端部が突出して、不適正な収納状態になる。
このように、硬貨収納管理装置の各硬貨ポケット31〜39の凹み形状が同じであっても、アダプタ30などにより、硬貨ポケット31〜39のサイズを変更できる。サイズ変更によって複数金種の棒金硬貨を確実に区別するためには、例えば一円棒状硬貨Gaの第1のアダプタ30aについては、その内枠形状が21.4mmの棒金硬貨径を有する50円硬貨との直径の差を超えない範囲で、一円棒状硬貨Gaの直径寸法の20.4mmより大きな横幅を有していればよい。そうすれば、一円棒状硬貨Ga以外の棒金硬貨については、その不適正な収納状態(図6の(A))であることが目視により、あるいは後述する磁気センサ、光透過型のフォトセンサなどによっても判別することができる。
ところで、百円棒状硬貨用の第2のアダプタ30bは、そのアダプタ内径が23.4mmに形成されているため、五百円棒状硬貨、十円棒状硬貨については、図6の(A)に示すような不適正な収納状態となる。ところが、百円棒状硬貨の直径23.0mmより小さな1円、5円、50円の棒金硬貨であれば図5に示すように収納されてしまうため、アダプタ内径だけではこれらの棒金硬貨を区別して判定することができない。
そこで、硬貨ポケット31〜39に第2のアダプタ30bなどを嵌合したとき、5円、50円の棒金硬貨から百円棒状硬貨を区別するために、五円棒状硬貨、五十円棒状硬貨の中心孔を検知する、例えば光透過型のフォトセンサを各硬貨ポケット31〜39のポケット長手方向に配置して、それらの中心孔の有無を判定する必要がある。また、1円硬貨(アルミニウム)と100円硬貨(白銅)の棒金硬貨を区別するために、それらの材質の相違をコイルセンサによって検出して識別するようにしている。
同様に、十円棒状硬貨用のアダプタは、その内枠形状だけでは1円、5円の棒金硬貨を識別できないが、中心孔の有無判定により五円棒状硬貨を検知し、さらにコイルセンサによって1円硬貨(白銅)と10円硬貨(青銅)の棒金硬貨の材質を識別すればよい。
また、五円棒状硬貨用のアダプタでは、その内枠形状だけでは1円の棒金硬貨を区別できないが、1円硬貨には中心孔が無いことから光透過型のフォトセンサによって検知できる。
同じく、五十円棒状硬貨用のアダプタでは、その内枠形状だけでは1円の棒金硬貨を区別できないが、1円硬貨には中心孔が無いことから光透過型のフォトセンサによって1円の棒金硬貨を識別できる。
さらに、500円硬貨の棒金硬貨径が26.9mmであって、他の5つの金種に対して最大径を有していることからアダプタを使用しないが、その場合に、硬貨ポケット31〜39のポケット径ではいずれの棒金硬貨とも区別することができない。しかし、硬貨ポケット31〜39の凹みの底面から上方に、26.8〜24.3mmの範囲、例えば25mmの位置にポケット長手方向に光透過型のフォトセンサを配置することで、フォトセンサの光が五百円棒状硬貨によって遮光されるようになって、五百円棒状硬貨を他の棒状硬貨から識別できる。
つぎに、硬貨ポケット31〜39毎に必要なアダプタや磁気センサなどを配置して棒金硬貨の有無を検知するとともに、当該金種を識別管理する具体的な方法について説明する。
図7は本発明の硬貨収納管理装置に適用される硬貨管理回路の一例を示すブロック図である。
フォトセンサ7a〜7nは、硬貨ポケット31〜39の縦方向両端部に配置された発光・受光素子71a〜71nを備え、棒金硬貨のうち穴あき硬貨に対応する長手方向中央部分を透過する光軸を有する。レベル検出回路72a〜72nは、発光・受光素子71a〜71nの出力波形を基準値と比較してレベル検出を行い、検出結果を演算制御回路90に出力している。
コイルセンサ8a〜8nは、硬貨ポケット31〜39の背面位置にそれぞれ配置され、一般的な金属を検知する金属探知装置、金属間の相対距離を測定する距離測定装置、近接した位置に金属の有無を判定する近接センサ装置などと同様、例えば凹み内に磁場を形成する磁気コイル81a〜81nと、磁気コイル81a〜81nに接続され、コンデンサや能動素子などを含む発振制御回路82a〜82nとを備えている。これらのコイルセンサ8a〜8nは、それぞれ棒金硬貨が硬貨ポケット31〜39に収納されたことにより、当該棒金硬貨の有無を検知するとともに、当該棒金硬貨の金種別に生じる磁力線の変化割合に基づいて当該金種を識別検知するものである。レベル検出回路83a〜83nは、磁気コイル81a〜81nの出力波形を基準値と比較してレベル検出を行い、検出結果を演算制御回路90に出力している。
サーミスタ9aは、例えば収納トレー5の中央のような所定位置に固定され、収納筐体1の内部温度を測定する温度測定手段である。このサーミスタ9aからの温度信号は、温度補正回路9bに出力され、それぞれのコイルセンサ8a〜8nによる棒金硬貨の検知結果に対して温度補正するための補正信号を演算制御回路90に出力している。
演算制御回路90では、温度補正回路9bからの補正信号によって、各硬貨ポケット31〜39での検知結果について補正演算を行う。また、記憶回路91は、フォトセンサ7a〜7nおよびコイルセンサ8a〜8nなどのセンサ手段により検知された棒金硬貨の有無および棒金硬貨の脱着履歴を硬貨ポケット毎に記憶するものである。
こうしたサーミスタ9aでの測定温度による補正演算を行う場合、通常であれば各磁気コイル81a〜81nの近傍にそれぞれ温度測定手段を設けて、個別の棒金硬貨の検知結果を補正することが好ましい。しかし、ここでは例えば記憶回路91などに予め収納筐体1各部の温度分布特性を格納しておくことで、収納筐体1の基準となる内部温度を一箇所だけで測定し、温度補正回路9bからの補正信号に対して、演算制御回路90により各硬貨ポケット31〜39の配置に応じた補正値を決定できる。こうすれば、収納トレー5の大きさに応じて複数の温度検出手段を設ける必要がなくなるので、レベル検出回路83a〜83nにおける棒金硬貨の材質に応じた金種判定などの正確さを確保したうえで、製品コストを抑えることができる。
なお、図1では硬貨収納管理装置の収納トレー5には、硬貨ポケット31〜39だけを示しているが、実際には更に多くの硬貨ポケットが形成されている。
トレー開閉検知回路92は、収納筐体1からドロア2によって収納トレー5が引き出されたかどうかを検知する回路であって、フォトセンサ7a〜7n、コイルセンサ8a〜8nの発振制御回路82a〜82n、および記憶回路91に検知結果を出力している。ドロア2が閉じている場合は、収納トレー5の各硬貨ポケット31〜39に収納された棒金硬貨が脱着されない。したがって、トレー開閉の検知信号を受けて、ドロア2が閉じているときはフォトセンサ7a〜7nおよび発振制御回路82a〜82nをオフにしても不都合は無く、これによって無駄な電力消費を抑えることができる。
この場合、ドロア2を開いている間は、棒金硬貨の脱着履歴が記憶回路91により記憶される。また、ドロア2を閉じた時点では収納状態が確定され、その後も記憶回路91の記憶内容が正確に保持できる。
なお、上位のPOSシステムなどに記憶回路91で記憶された棒金収納状態を通知するように構成することも可能である。こうすることで、釣銭払出機と一体に用いる硬貨収納管理装置では、釣銭払出機への釣銭硬貨の補充管理、および釣銭払出機から溢れた硬貨の収納管理などにおける継続的な監視が可能になるから、保守が容易になるとともに、トラブル発生時での原因解明や必要な対応策を迅速に実行できる。
発光表示装置6は、各硬貨ポケット31〜39に対応して設けられた表示ランプ(以下、LED6a〜6nという。)を備え、表示制御回路93を介して演算制御回路90に接続されている。LED6a〜6nは、例えば緑色と赤色の2色を切り替えて発光する発光ダイオードであって、フォトセンサ7a〜7nおよびコイルセンサ8a〜8nにより検知された棒金硬貨の有無、および金種等に応じて、表示制御回路93によって点消灯または点滅制御されるものである。
実施の形態に係る硬貨収納管理装置を示す斜視図である。 収納トレーの硬貨ポケットに装着されるアダプタの一例を示す斜視図である。 各種サイズの硬貨を硬貨ポケットに収納した状態を示す断面図である。 収納トレーにおける各硬貨ポケットに収納される硬貨サイズなどを示す図である。 アダプタを用いた硬貨ポケットに適正な形状の棒金硬貨を収納した状態を示す平面図である。 アダプタを用いた硬貨ポケットに外形寸法が不適正な棒金硬貨を収納した状態を示す図であって、(A)は棒金径が大きい場合の横断面図、(B)は棒金長さが長い場合の縦断面図である。 本発明の硬貨収納管理装置に適用される硬貨管理回路の一例を示すブロック図である。 従来の釣銭補充管理システムの一例を示す図である。
符号の説明
1 収納筐体(棒金ストッカ)
2 ドロア
5 収納トレー
6a〜6n 表示ランプ
7a〜7n フォトセンサ
8a〜8n コイルセンサ
30 アダプタ
30a 第1のアダプタ
30b 第2のアダプタ
31〜39 硬貨ポケット
G 五百円棒状硬貨
Ga 一円棒状硬貨
Gb 十円棒状硬貨

Claims (6)

  1. 同一金種の硬貨が所定の枚数積層されて棒状に包装された棒金硬貨を収納して管理する硬貨収納管理装置において、
    前記棒金硬貨を1本ずつ収納する硬貨ポケットとして、複数の凹みが表面に形成された収納トレーと、
    前記硬貨ポケット毎に前記収納トレーの背面位置に配置され、前記棒金硬貨の有無を検知するセンサ手段と、
    前記センサ手段による前記棒金硬貨の検知結果に基づいて、前記収納トレーに収納された前記棒金硬貨を管理する管理手段と、
    前記収納トレーの前記凹みに嵌合自在であって、前記硬貨ポケットに収納すべき前記棒金硬貨の直径寸法に応じた横幅、および前記棒金硬貨の積層硬貨枚数分の厚み寸法に応じた縦方向長さの内枠形状を有するアダプタと、
    を備えたことを特徴とする硬貨収納管理装置。
  2. 前記収納トレーの前記凹みは、前記棒金硬貨の異金種間における最大直径であって、最大長さのものに対応する大きさに形成されていることを特徴とする請求項1記載の硬貨収納管理装置。
  3. 前記硬貨ポケットを構成する前記凹みは、前記棒金硬貨の異金種間における最大直径に応じた大きさの半円形状の断面を有することを特徴とする請求項1記載の硬貨収納管理装置。
  4. 前記センサ手段は、前記棒金硬貨が前記硬貨ポケットまたは前記アダプタに収納されたことにより、当該棒金硬貨の有無を検知するとともに、当該棒金硬貨の金種別に生じる磁力線の変化割合に基づいて当該金種を識別検知する磁気センサであることを特徴とする請求項1記載の硬貨収納管理装置。
  5. 前記センサ手段は、さらに前記硬貨ポケットの縦方向両端部に配置され、前記棒金硬貨のうち穴あき硬貨に対応する中央部分を長手方向に透過する光軸を有する第1のフォトセンサを備えていることを特徴とする請求項4記載の硬貨収納管理装置。
  6. 前記センサ手段は、さらに前記硬貨ポケットの縦方向両端部に配置され、最大直径を有する前記棒金硬貨の上端部分を長手方向に透過する光軸を有する第2のフォトセンサを備えていることを特徴とする請求項4記載の硬貨収納管理装置。
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