JP5010216B2 - プリンタ装置のプリンタヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、キャリッジとインクジェットヘッドの間に取り付けられてインクジェットヘッドの位置を調整する位置調整機構を有するプリンタ装置のプリンタヘッドに関する。
複数のインクジェットヘッドが設けられたプリンタヘッドを搭載して構成されるプリンタ装置によると、各インクジェットヘッドに形成された微細な間隔で並ぶ複数のインク噴射孔から印刷媒体にインクが噴射されて印刷が行われる。特にフルカラー印刷を行う場合などには、各インクジェットヘッドのインク噴射孔同士も整列されていないと印刷精度が損なわれるため、キャリッジとインクジェットヘッドの間に、複数のインクジェットヘッドが左右に整列されて前後に平行に延び且つ前後にずれがない状態になるように各インクジェットヘッドの位置を微調整する位置調整機構が取り付けられたプリンタ装置のプリンタヘッドが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−188013号公報
従来の形態によると、前後に対するインクジェットヘッドの直動が操作用のピンの上下動により行われており、このピンがキャリッジの上面に取り付けられるプレート上に露出して設けられている。このようにピンを上下に抜き差しする方法によると、微調整を行うための操作力の調整が難しく、作業者のスキルによって調整精度にバラツキが生じやすくなる。さらに、このように微調整を行わせるための機構においては、良好な調整精度を得るためには操作性の向上が一つの課題になるが、従来の形態では、ピンを上下動させるためにはキャリッジの上方から手を差し入れなければならず、操作が窮屈になっていた。
また、従来の形態によると、キャリッジの底面内での角度調整が外周面にローレットを有したカムの回転により行われ、ローレットが係合するたびにインクジェットヘッドの位置が固定されるようになっており、インクジェットヘッドの回転位置がローレットのピッチに応じて段階的に変化する。このため、1段階当たりの回転変化量を小さくして十分な微調整を行わせるためには、ローレットのピッチを微細にする必要があり、加工が煩雑になるという問題があった。また、上記と同様に、このカムがプレート上に設けられており、操作性に課題があった。
また、2つの位置調整機構がキャリッジに備えられる場合には、プリンタヘッドの部品点数が多くなり、コストが高くなるとともにプリンタヘッド全体を大型化させるおそれがあり、部品点数の削減とプリンタヘッドの大型化の回避が課題となっている。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、インクジェットヘッドの位置を簡単に調整できるようになっており、また、シンプルに構成されるプリンタ装置のプリンタヘッドを提供することを目的とする。
上記目的達成のため、第1の本発明に係るプリンタ装置のプリンタヘッドは、前後に搬送される印刷媒体の上方を左右に移動自在に設けられたキャリッジと、キャリッジに備えられて印刷媒体に向けてインクを噴射するインク噴射孔を有するインクジェットヘッドと、キャリッジおよびインクジェットヘッドの間に設けられてインクジェットヘッドの位置を調整する位置調整機構(例えば、実施形態における第2の位置調整機構80)とを有して構成されるプリンタ装置のプリンタヘッドにおいて、この位置調整機構を、キャリッジ上に取り付けられたガイドプレートと、ガイドプレートに上方に突出して設けられる突起部材と、インクジェットヘッドを保持し、ガイドプレート上に突起部材に係合されて突起部材を支点にして水平面内で揺動自在に取り付けられ、隅部にテーパ面が形成された揺動プレートと、先端部が揺動プレートのテーパ面に当接されたスピンドルを摘み部(例えば、実施形態におけるシンブル98)の回転に応じて回転軸方向に送り出す回転直進運動変換機構(例えば、実施形態における揺動側マイクロメータ95)と、ガイドプレートおよび揺動プレートに跨って設けられ、揺動プレートをスピンドルに当接させる方向に付勢する付勢部材(例えば、実施形態における第2揺動側圧縮バネ87c)とから構成している。
また、第2の本発明に係るプリンタ装置のプリンタヘッドは、前後に搬送される印刷媒体の上方を左右に移動自在に設けられたキャリッジと、キャリッジに設けられて印刷媒体に向けてインクを噴射するインク噴射孔を有する複数のインクジェットヘッドと、キャリッジおよび複数のインクジェットヘッドの間に設けられて複数のインクジェットヘッドの位置を調整する位置調整機構(例えば、実施形態における第2の位置調整機構80)とを有して構成されるプリンタ装置のプリンタヘッドにおいて、この位置調整機構を、キャリッジ上に取り付けられたガイドプレートと、ガイドプレート上に左右に並んで前後に移動自在に設けられた複数の直動プレートと、直動プレートに上方に突出して設けられる上方突起部材(例えば、実施形態における第1のガイドピン84)と、直動プレート上に上方突起部材に係合されて上方突起部材を支点にして水平面内で揺動自在に取り付けられるとともにインクジェットヘッドを保持し、隅部にテーパ面が形成された揺動プレートと、前後に延びて先端部が直動プレートに当接されたスピンドルを摘み部の回転に応じて前後に送り出す直動側回転直進運動変換機構と、ガイドプレートおよび直動プレートに跨って設けられ、直動プレートを直動側回転直進運動変換機構のスピンドルに当接させる方向に付勢する直動側付勢部材と、先端部が揺動プレートのテーパ面に当接されたスピンドルを摘み部の回転に応じて回転軸方向に送り出す揺動側回転直進運動変換機構と、ガイドプレートおよび直動プレートに跨って設けられ、直動プレートを揺動側回転直進運動変換機構のスピンドルに当接させる方向に付勢する揺動側付勢部材とから構成している。
そして、直動プレートに固定されて下方に突出して設けられる下方突起部材を有し、ガイドプレートに前後に延びる複数の長孔を形成し、直動プレートが、下方突起部材を長孔内に嵌合させてガイドプレート上に取り付けられることにより前後移動が案内されるように構成し、上方突起部材および下方突起部材が一体に構成されていることが好ましい。
また、直動側回転直進運動変換機構の摘み部と、揺動側回転直進運動変換機構の摘み部とを、ともに前後一端側に臨んで配設することが好ましい。
そして、第1および第2の本発明において、各回転直進運動変換機構を、基端部に摘み部が連結されたスピンドルと、内周面にスピンドルと螺合されて外周面に摘み部が嵌合されるスリーブとから構成したマイクロメータヘッドとし、摘み部が回転されると、スリーブに対して摘み部およびスピンドルが回転軸方向に送り出されるように構成してもよい。また、各回転直進運動変換機構が、スピンドルの送り出し量を示す目盛りを有していることが好ましい。
第1の本発明に係るプリンタ装置のプリンタヘッドによると、回転直進運動変換機構のスピンドルの送り出し量が増加されると、テーパ面が押圧された揺動プレートが、付勢部材の付勢力に抗してガイドプレート上を水平面内で揺動される。また、スピンドルの送り出し量が減少されると、揺動プレートは、付勢部材により付勢されて突起部材を支点にして反対方向に揺動される。このように回転直進運動変換機構を利用して摘み部の回転操作によって揺動プレートを揺動させることができ、インクジェットヘッドの傾きを容易に調整することができる。
第2の本発明に係るプリンタ装置のプリンタヘッドによると、直動プレート上に第1の本発明と同様の揺動プレートが積み重ねられて構成されており、揺動プレートは直動プレートに設けられた上方突起部材を支点にして直動プレート上を水平面内で揺動自在になっている。なお、直動側回転直進運動変換機構のスピンドルの送り出し量を変化させると、直動プレートとともに揺動プレートに保持されたインクジェットヘッドとが前後に移動される。このため、各インクジェットヘッドの前後のずれを解消することができ、前後に平行に延びた状態に設定することができる位置調整機構を、インクジェットヘッドの整列方向に対して小型化して構成することができ、プリンタヘッドの大型化を回避することができる。
このとき、直動プレートが、直動プレートに下方に突出されて設けられる下方突起部材をガイドプレートに前後に延びる長孔に嵌合させてガイドプレートに取り付けられることにより、直動プレートの前後移動の案内やガイドプレートに対する位置決めが行われ、さらには、揺動プレートの揺動時における直動プレートの連れ回りが防止される。このような下方突起部材と、揺動プレートの揺動の支点に利用される上方突起部材のように、機能が異なる部材が一体になっていることにより、部品点数が削減されるとともに、位置調整機構の小型化が図られる。
また、位置調整の操作を行わせるための直動側および揺動側回転直進運動変換機構の摘み部がともに前後一端側に配置されると、操作性がよくなり、作業効率の向上が図られる。また、このように摘み部を前後一端側に集約させて設けることにより、プリンタヘッドの小型化が図られる。なお、直動プレートと揺動プレートとは上下に積み重ねられているため、揺動側回転直進運動変換機構の摘み部が、直動側回転直進運動変換機構の摘み部に対して上方にオフセットされて配置される。このため、両回転直進運動変換機構の摘み部が集約されても、構造上、いずれの回転直進運動変換機構の摘み部であるかが容易に認識可能になり、誤操作が行われるおそれが低減される。
また、回転直進運動変換機構がスピンドルの送り出し量を示す目盛りを有していると、この目盛りを参照して送り出し量が正確に判断可能になり、調整作業が容易になる。また、不意に摘み部が回転されて予期せぬ位置にインクジェットヘッドが移動したり、プリンタヘッドを一度分解して再度組み立てるとき等にも、容易に元の状態に復帰させることができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。まず、図1に概略構成図を示した本発明に係るプリンタ装置1の全体構成について説明しており、以降では、図中の矢印F、矢印Lおよび矢印Uの方向をそれぞれ前方、左方および上方としている。プリンタ装置1は、前後に印刷媒体Mを搬送する搬送機構2と、印刷媒体Mを支持するステージ3と、ステージ3の上方を左右に移動自在に設けられたプリンタヘッド4とを有して構成されている。
搬送機構2は、ステージ3の後方に設けられたメインローラ20と、ステージ3の前方に設けられた排紙ローラ25とから構成されている。メインローラ20および排紙ローラ25は、左右に延びる回転軸を中心に回転自在に設けられて上下に対向する送りローラ21,26と押えローラ22,27とから構成されている。印刷媒体Mが送りローラ21,26と押えローラ22,27との間に挿入されて送りローラ21,26が電動モータ等によって回転駆動されると、押えローラ22,27が従動されて印刷媒体Mが前後に搬送される。ステージ3は、上面3aに図示しないポンプによって内部に負圧が発生される多数の貫通孔が開口しており、ステージ3に搬送された印刷媒体Mが上面3aに負圧吸引されて支持される。
プリンタヘッド4は、ステージ3の上方を左右に延びて設けられたガイド部材110に取り付けられるキャリッジ40に、それぞれインクIを噴射する複数のインク噴射孔51を有した複数のインクジェットヘッド50が左右に並んだ状態で設けられて構成されている(図5参照)。各インクジェットヘッド50のインク噴射孔51は、例えば3列に並んで形成され、この列方向が前後に向けられる。また、インク噴射孔51が開口する開口面50aがステージ3の上面3aと対向される。
上記構成のプリンタ装置1によると、搬送機構2によって印刷媒体Mを所定長さだけ搬送する動作と、キャリッジ40を左右に移動させながらインク噴射孔51からステージ3の上面3aに支持された印刷媒体MにインクIを噴射する動作とが繰り返し行われることにより、インクジェット方式の印刷が行われる。
以下、図2〜図8を参照してプリンタヘッド4の構成について説明する。なお、ガイド部材110は、ステージ3の後部の上方を左右に延びて設けられたレールベース111の前面に、左右に延びる2本のガイドレール112,112が上下に並んで取り付けられて構成されている。このキャリッジ40は、2本のガイドレール112,112に沿って左右に移動自在に設けられたスライド部41と、スライド部41に取り付けられたヘッド保持部46とから構成されている。
スライド部41は、ガイドレール112に嵌合されるレールホルダ116を介して支持されたスライダベース42と、スライダベース42の前側に設けられた揺動ブラケット43とを有して構成されている。スライダベース42と揺動ブラケット43は、それぞれ平板部42a,43aを有しており、互いの平板部42a,43aは前後に対向されている。図2に示すように、スライダベース42の平板部42aの下端には、スライダベース42の前側で軸が左右に延びた状態にしてピン45を保持するピンホルダ45が締結されている。揺動ブラケット43の下端は、側断面視V字状に形成されてピン45に上方から係合されている。これにより揺動ブラケット43は、ピン45を支軸にして前後に揺動自在になっている。
ヘッド保持部46は、底板47aと、底板47aの側縁から上方に延びる左右の側板47b,47cと、底板47aの後縁から上方に延びる後板47dとを一体に有したヘッドブラケット47を有しており、ヘッドブラケット47の底板47aの上面および左右の側板47b,47cの内面に囲まれた空間内に複数のインクジェットヘッド50が設けられている。また、揺動ブラケット43の平板部43aの前面に、ヘッドブラケット47の後板47dが結合されている。この結合により、ヘッド保持部46は、スライド部41に対して前側に突出して設けられてスライド部41の移動に伴ってステージ3の上面3aにおける前後中央部の上方を左右に移動され、また、ヘッドブラケット47の底板47aの上面は略水平になる。ヘッドブラケット47の底板47aには複数の貫通孔47dが左右に等間隔に並んで形成され、インク噴射孔51が開口する開口面50aが、この貫通孔47dを通じてステージ3の支持面3aに対向されている。
スライド部41は、図6にも示すように、揺動ブラケット43の揺動位置を調整する第1位置調整機構60を有している。なお、図6は、スライド部41の左側縁部に設けられる第1位置調整機構60を示しており、揺動ブラケット43の左上端部を切り欠いて示している。第1位置調整機構60は、それぞれ楔状に形成されてテーパ面61a,62aを有する固定テーパ駒61および摺動テーパ駒62と、摺動テーパ駒62を押圧する送り機構70と、摺動テーパ駒62を付勢する第1バネ63と、揺動ブラケット43を付勢する第2バネ64とを有して構成されている。
互いに対向されるスライダベース42の平板部42aの前面と、揺動ブラケット43の平板部43aの後面とには、駒収容溝が形成されている。揺動ブラケット43の左右の側縁部の上端部に形成された第1の駒収容溝43b,43bの内部に、固定テーパ駒61が収容されており、スライダベース42の左右の側縁部の上端部に形成された第2の駒収容溝42b,42bの内部に、摺動テーパ駒62が左右に摺動自在に収容されている。両テーパ駒61,62は、互いのテーパ面61a,62aが前後に対向されて整合され、前後に整合された両テーパ面61a,62aは、左右外側から左右内側に向かうにしたがって斜め後方に延びるように配置されている(図4参照)。
固定テーパ駒61は、テーパ面61aと反対側の前端面61bが側断面視半円状に形成されており、第1の駒収容溝43bは、固定テーパ駒61の前端面61bと対向する前端内面43cが側断面視半円状に形成されている。また、固定テーパ駒61が第1の駒収容溝43bの内部に収容された状態では、固定テーパ駒61の左右両側面が第1の駒収容溝43bの左右の内面に近接し、固定テーパ駒61の上下に遊びの空間が形成されている。一方、第2の駒収容溝42bの後端内面は、スライダベース42の平板部42aの前面と平行に延びている。摺動テーパ駒62は、テーパ面62aと反対側の後端面をこの後端内面に摺接させながら左右に摺動する。
また、揺動ブラケット43の平板部43aの前面からボルト66が挿入されている。ボルト66は、固定テーパ駒61および摺動テーパ駒62を前後に貫き、スライダベース42の平板部42aに螺合されている。このボルト66を挿し通すため、固定テーパ駒61には上下に延びる長孔61cが前後に貫通して形成されており、摺動テーパ駒62には左右に延びる長孔62cが前後に貫通して形成されている。このような長孔61c,62cの形状によって、固定テーパ駒61は、揺動ブラケット43に対して左右の相対移動が規制される一方で上下には相対移動自在になり、また、摺動テーパ駒62は、スライダベース42に対して上下の相対移動が規制される一方で左右には相対移動自在になる。なお、固定テーパ駒61が第1の駒収容溝43b内に収容されてボルト66が挿入された状態の揺動ブラケット43を、摺動テーパ駒62が第2の駒収容溝42b内に収容された状態のスライダベース41に、ボルト66を螺合させながら組み付けると、両テーパ駒61,62の組み付けが同時に行われる。このように、両テーパ駒61,62は、平板部42a,43aの対向面側に配設されてスライダベース41および揺動ブラケット42に内蔵されるが、両テーパ駒61,62を簡単に組み付けることができる。
送り機構70は、ネジ機構であり、内周面に雌ねじが形成された貫通孔71aを有してベースプレート42の平板部42aの左右側面に締結されるプレート71と、プレート71の貫通孔71aに螺合される調整ネジ72とを有して構成されている。プレート71は、第2の駒収容溝42bの左右外側を覆って取り付けられている。調整ネジ72は、回転操作用の摘みとして機能する頭頂部72aがスライド部41の左右外部に露出し、先端部72bが第2の駒収容溝42bの内部に位置して摺動テーパ駒62の左右外側面に当接される。このため、調整ネジ62が回転されて第2の駒収容溝42b内への挿入量が増加されると、摺動テーパ駒62の左右外側面が左右内側に押圧される。これにより、摺動テーパ駒62は、ボルト66および長孔62cに案内されて第2の駒収容溝42b内で左右内側に向けて摺動される。
図3に示すように、第2の駒収容溝42bの内部には、摺動テーパ駒62に対して左右内側に第1バネ63が収容されており、この第1バネ63の端部は、摺動テーパ駒62の内部に形成されて左右内側面に開口する円筒状のバネ収容空間62b内に収容されている。第1バネ63は、摺動テーパ駒62のバネ収容空間62bの底面に当接し、摺動テーパ駒62を左右外側に向けて付勢する。また、スライダベース42の平板部42aの前面上部には、ブラケット65が締結されて前方に突出して設けられており、このブラケット65の下面に第2バネ64,64が左右に取り付けられている。第2バネ64は、揺動ブラケット43の平板部43aの前面に当接され、揺動ブラケット43の平板部43aを後方に向けて付勢する。
一方、図7,図8にも示すように、ヘッド保持部46には、ヘッドブラケット47と各インクジェットヘッド50との間に、インクジェットヘッド50の位置を調整するための第2位置調整機構80が設けられている。第2位置調整機構80は、ヘッドブラケット47の底板47aの上面に取り付けられたガイドプレート81と、ガイドプレート81の上面に左右に並んで取り付けられた複数の直動プレート82と、各直動プレート82の上面に取り付けられるとともにインクジェットヘッド50を保持する複数の揺動プレート83とを有して構成されている。
ガイドプレート81は、外形が略矩形状に形成されており、ヘッドブラケット47と同様に複数の図示しない貫通孔が左右に等間隔に並んで形成されている。この貫通孔がヘッドブラケット47の貫通孔に整合され、ヘッドブラケット47の底板47aの下面側とガイドプレート81の上面側とが連通されている。直動プレート82は、平面視コ字状に形成されており、ガイドプレート81の貫通孔の前方、後方および左方を取り囲うようにしてガイドプレート81上に取り付けられる。
なお、ガイドプレート81の各貫通孔の周囲外部には、左後側および前側の2箇所に上下に延びる長孔(第1の長孔81bおよび第2の長孔81c)が形成されており、これら第1および第2の長孔81b,81cがそれぞれ、ガイドプレート81上に左右に等間隔に並んでいる。一方、直動プレート82には、左後端部に第1のガイドピン84が圧入されて上下に突出された状態で固定されて設けられ、前端部に第2のガイドピン85が圧入されて下方にのみ突出された状態で固定されて設けられている。直動プレート82は、第1のガイドピン84の下方に突出された部分が第1の長孔81b内に嵌合され、第2のガイドピン85の下方に突出された部分が第2の長孔81c内に嵌合されてガイドプレート81に取り付けられる。これにより、直動プレート82は、ガイドプレート81に対して位置決めされて左右に等間隔に並んで配置され、ガイドプレート81上での前後の移動が案内される。
揺動プレート83は、平面視コ字状に形成されており、左後端の隅部に平面視V字状の係合溝83dが形成されている。この係合溝83dは、第1のガイドピン84の上方に突出された部分に前方から係合され、揺動プレート83は、第1のガイドピン84を支点にして直動プレート82上をこの上面内で揺動自在になっている。また、揺動プレート83は、左前端の隅部が面取りされており、この隅部に前方から右方に向けて斜めに延びるテーパ面83eを有している。
また、インクジェットヘッド50は、揺動プレート83の前部83a、後部83bおよび側部83cに囲まれた凹部の内部に嵌合されて取り付けられる。さらに、揺動プレート83には、インクジェットヘッド50が嵌合された状態で右側から押えブラケット48が締結されており、インクジェットヘッド50が押えブラケット48と揺動プレート73とによって左右に挟持される。このようにインクジェットヘッド50が取り付けられると、開口面50aが揺動プレート83の下面と略平行になる。揺動プレート83は、インクジェットヘッド50を上下に支持するため、ガイドプレート81や直動プレート82等に対して上下に分厚く成形されている。
このようにヘッドブラケット47の底板47aに対してガイドプレート81、直動プレート82および揺動プレート83が順に積み重ねられた状態では、底板47aの上面および左右の側板47b,47cの内面に囲まれた空間が、ヘッドブラケット47およびガイドプレート81の貫通孔を介し、底板47aの下面側に連通されている。この空間内に設けられたインクジェットヘッド50の開口面50aは、これらの貫通孔を通じてステージ3の上面3aに対向される。
また、ガイドプレート81上には、各直動プレート82の前方に、直動側マイクロメータヘッド90を保持する直動側保持具100がガイドプレート81に固定されて取り付けられているとともに、揺動側マイクロメータヘッド95を保持する揺動側保持具105が直動プレート82に固定されて取り付けられている。
両マイクロメータヘッド90,95は、外周面に雄ねじが形成されたスピンドル91,96と内周面に雌ねじが形成されたスリーブ92,97とが螺合され、スピンドル91,96の基端部に連結されてスリーブ92,97の外周面に回転可能にシンブル93,98が嵌合されて構成されている。シンブル93,98が回転操作されることにより、ねじのピッチに対応した量だけスリーブ92,97に対してスピンドル91,96が軸方向に進退される。なお、本構成例では、スピンドル91,96およびスリーブ92,97のねじピッチが250μmに設定されており、スピンドル91,96およびスリーブ92,97によりネジ機構を利用した精密な回転直進運動変換機構を構成している。また、両マイクロメータヘッド90,95には、スピンドル91,96の送り出し量を示す目盛り94,99を有している。この目盛り94,99として、スリーブ92,97の外周面に軸方向に所定ピッチで刻まれた第1目盛り94a,99aと、シンブル93,98の外周面に周方向に所定ピッチで刻まれた第2目盛り94b,99bと、スリーブ92,97の外周面に周方向に所定ピッチで刻まれたバーニヤ94c,99cとが設けられている。目盛り94,99を参照することによって、スピンドル91,96の送り出し量を1μm単位で読み取ることができるようになっている。なお、目盛り94,99の参照方法は、一般的なマイクロメータヘッドと同様である。なお、スピンドル91,96の先端は、球状に形成されている。
保持具100,105には前後に延びて内周面に雌ねじが形成された貫通孔が形成され、この貫通孔内に、前側からスピンドル91,96が螺合されて両マイクロメータヘッド90,95が保持される。直動側マイクロメータヘッド90は、スピンドル91の端部が直動プレート82の前端面に当接され、揺動側マイクロメータヘッド95は、スピンドル91の端部が揺動プレート83のテーパ面83eに当接される。
また、ガイドプレート81の各貫通孔の側部上面および直動プレート82の側部82cの下面には前後に延びる溝が形成されており、直動プレート82がガイドプレート81上に取り付けられたときに両溝が上下に整合され、閉塞した直動側バネ収容空間86aが形成されている。このバネ収容空間86a内に、直動プレート82を前方に付勢する直動側圧縮バネ87aが配設され、これにより直動プレート82の前端面が直動側マイクロメータヘッド90のスピンドル91に当接された状態が保持される。
直動プレート82の前部82aの上面および揺動プレート83の前部82bの下面に左右に延びる溝が形成され、直動プレート82の側部82cの上面および揺動プレート83の側部83cの下面に上下に延びる溝が形成されており、揺動プレート83が直動プレート82上に取り付けられたときに、直動側バネ収容空間86aと同様にして2つの揺動側バネ収容空間86b,86cが形成される。両プレート82,83の前部82b,83bを左右に延びる第1の揺動側バネ収容空間86b内に、揺動プレート83を左方に付勢する第1の揺動側圧縮バネ87bが配設され、これにより揺動プレート83のテーパ面83eが揺動側マイクロメータヘッド95のスピンドル96に当接された状態が保持される。また、両プレート82,83の側部を前後に延びる第2の揺動側バネ収容空間86c内に、揺動プレート83を上方に付勢する第2の揺動側圧縮バネ87cが配設され、これにより係合溝83dが第1のガイドピン84に係合された状態が保持される。
上記構成のプリンタヘッド4がガイド部材110に取り付けられると、スライド部41の左右外側に第1位置調整機構60の送り機構70の調整ネジ72の頭頂部72a,72aが露出し、ヘッド保持部46の前側に第2位置調整機構80の両マイクロメータヘッド90,95の微動ネジ部の円筒部91b,96bが露出する。
直動側マイクロメータヘッド90のシンブル93が回転されてスピンドル91の送り出し量が増加されると、直動プレート82の前端面が後方に押圧される。これにより、直動プレート82は、直動側圧縮バネ87aの付勢力に抗し、上面に取り付けられた揺動プレート83に保持されたインクジェットヘッド50とともに後方に移動される。このとき、直動プレート82上の揺動側保持具105に保持された揺動側マイクロメータヘッド95も揺動プレート83とともに後方に移動され、インクジェットヘッド50の直動プレート82の上面内での傾きが変化することはない。また、直動側マイクロメータヘッド90のスピンドル91の送り出し量が減少されると、直動側圧縮バネ87aの付勢力によって直動プレート82が揺動プレート83とともに前方に移動され、スピンドル91の端部に直動プレート82の前端面が当接された状態が保持される。このようにインクジェットヘッド50を前後に移動させるにあたっては、1回転当たりのスピンドル91の送り出し量が250μmに設定されて回転操作量に対する直動プレート82の前後移動量が微量になっており、また目盛り94を参照することによって直動プレート82の移動量を正確に判断することができるようになっている。このため、インクジェットヘッド50を前後に対して狙いの位置に容易に設定することができ、各インクジェットヘッド50の前後のずれを容易に解消することができる。
また、揺動側マイクロメータヘッド95のシンブル98が回転されてスピンドル96の送り出し量が増加されると、揺動プレート83のテーパ面83eが後方に押圧される。テーパ面83eでこの後方への押圧力を受けるため、第2の揺動側圧縮バネ87cの作用により係合溝83dが第1のガイドピン84に係合された状態が保持されている揺動プレート83は、第1の揺動側圧縮バネ87bの付勢力に抗して第1のガイドピン84を支点にして直動プレート82上を左後方に向けて揺動される。このとき、直動プレート82は、ガイドピン84,85と長孔81b,81cとが嵌合されていることによって、揺動プレート83の揺動に連れ回りすることはない。また、直動プレート81は、後方に移動される力が働いても、直動側圧縮バネ87aにより前方に付勢されて直動側マイクロメータヘッド90のスピンドル91の先端部に当接する状態が保持される。このため、揺動側マイクロメータヘッド95の操作によって、インクジェットヘッド50の直動プレート82の上面内での傾きのみを調整することができる。なお、スピンドル96の端部が球状に成形されているため、テーパ面83eとスピンドル96の先端部との間でクリアランスを発生させずに回転操作に応じて確実に揺動プレート83を従動させることができる。また、スピンドル96の送り出し量が減少されると、第1および第2の揺動側圧縮バネ87b,87cの付勢力により、第1のガイドピン84を支点にして揺動プレート83が右前方に向けて揺動され、揺動プレート83のテーパ面83eがスピンドル96の端部に当接された状態が保持される。上記の直動側マイクロメータヘッド90と同様にして、インクジェットヘッド50の傾きを容易に調整することができ、各インクジェットヘッド50が前後に平行に延びて左右に並んだ状態に容易に設定することができる。
このように、複数のインクジェットヘッド50が前後のずれがなく前後に平行に延びた状態に整列されると、印刷媒体Mはステージ3の上面3aに負圧吸引によって平面精度を維持して支持されているため、ステージ3の上面3aとインクジェットヘッド50の開口面50aとが平行になっていることにより、各インク噴射孔51と印刷媒体Mとの対向間隔が均一になり、印刷精度を損なうことなくインクジェット方式の印刷が行われる。特に、上記のようにインク噴射孔51の列方向が前後に向いた状態となるように調整した場合には、インクジェットヘッド50の開口面50aが、ステージ3の上面3aに対して前後に傾いていないことが必要である。
左右の調整ネジ72の回転操作によって第2の駒収容溝42bに対する挿入量が増加されると、摺動テーパ駒62が第2の駒収容溝42bの内部を第1バネ63の付勢力に抗して左右内側に移動され、固定テーパ駒61が楔作用によって前方に繰り出されて揺動ブラケット43が前方に押圧される。これにより、揺動ブラケット43が、下端が係合されたピン45を支軸にして、平板部42aの上端部がスライダベース42の平板部42bから離間するように、第2バネ64の付勢力に抗して前方に揺動される。このとき、揺動ブラケット43は、第1の駒収容溝43bの前端内面43cが固定テーパ駒61の前端面61bに摺接し、固定テーパ駒61の上方に形成されていた遊びの空間を埋めつつ、長孔61cおよびボルト66に案内されて揺動する。このように、揺動ブラケット43が前方に傾けられると、ヘッド保持部46がともに前方に傾けられ、前方への傾き角が大きくなるようにインクジェットヘッド50を傾動させることができる。
一方、調整ネジ62の回転操作によって第2の駒収容溝42bに対する挿入量が減少されると、摺動テーパ駒62が第1バネ63により付勢されて第2の駒収容溝42b内を左右外側に向けて摺動し、左右外側面が調整ネジ62の先端部に当接した状態が保持される。また、このように摺動テーパ駒62が左右外側に摺動されるとともに、第2バネ64により付勢されて揺動ブラケット43が後方に向けて付勢されるため、ピン45を支軸にして平板部42aの上端部がスライダベース42の平板部42aに近接するように、後方に揺動される。また、このとき、揺動ブラケット43は、第1の駒収容溝43bの前端内面43cが固定テーパ駒61の前端面61bに摺接し、固定テーパ駒61に対して下方に形成されていた遊びの空間を埋めつつ揺動し、第2バネ64の付勢に伴って固定テーパ駒61が後方に押圧される。これにより、両テーパ面61a,62aが整合された状態が保持される。このように、揺動ブラケット43が後方に揺動されると、ヘッド保持部46がともに後方に傾けられ、後方への傾き角が大きくなるようにインクジェットヘッド50を傾動させることができる。
調整ネジ72の回転操作を止めると、第1バネ63の付勢力が調整ネジ72によって支持され、また、第2バネ64により揺動ブラケット43に後方に付勢され、このため後方に押圧される固定テーパ駒61が、摺動テーパ駒62を介してスライダベース42によって支持される。これにより、揺動ブラケット43が静止され、所望の位置にインクジェットヘッド50を設定することができる。
なお、左右に分かれて設けられた第1位置調整機構60の互いの調整ネジ72の挿入量が異なっていると、揺動ブラケット43が左右に捩れるおそれがあるが、本構成例では、揺動ブラケット43は、長孔61cとボルト66によって固定テーパ駒61に対して左右の相対移動が規制されている。したがって、この捩れが抑えられ、揺動ブラケット43の前後揺動を精度よく行うことができる。
このように、本構成例のプリンタ装置1は、キャリッジ40のスライド部41をスライダベース42と揺動ブラケット43とから構成し、第1位置調整機構60により、揺動ブラケット43の揺動位置を調整してインクジェットヘッド50の前後の傾き角を調整することができる。このため、多数の部材の加工精度を高くすることなく、インクジェットヘッド50のインク噴射孔51の開口面50aをステージ3の上面3aに平行にすることができる。これにより、各インク噴射孔51と印刷媒体Mの対向間隔が均一に設定されて所定の印刷精度が維持されたプリンタ装置1を、コストを高くせずに提供することができる。
この第1位置調整機構60は、2つのテーパ駒61,62の楔作用、送り機構70の押圧力およびバネ63,64の付勢力を利用して揺動ブラケット43を揺動させるものであり、スライダベース42と揺動ブラケット43の互いの平板部42a,43aが前後に対向されている。そして、第1位置調整機構60の固定テーパ駒61および摺動テーパ駒62や第1バネ63等が、互いの平板部42a,43aの対向面に形成された駒収容溝42b,43bの内部に収容されている。このように第1位置調整機構60の構成部材が、スライダベース42と揺動ブラケット43に内蔵されることから、第1位置調整機構60を設けるにあたってプリンタヘッド4の周囲を大型化させることがない。
また、揺動ブラケット43に対して左右への移動が規制されて設けられた固定テーパ駒61は、テーパ面61aと反対側の前端面61bが側断面視半円状に形成されており、また、固定テーパ駒61が収容される第1の駒収容溝43bの前端内面43cについても、側断面視半円状に形成されている。また、固定テーパ駒61の上下には遊びの空間が形成されている。このため、固定テーパ駒61が前後に移動されて揺動ブラケット43が揺動するとき、遊びの空間を埋めつつ第2の駒収容溝43bの前端内面43cが固定テーパ駒61の前端面61bに沿って摺接し、揺動ブラケット43を滑らかに揺動させることができる。
第2位置調整機構80は、前後に移動される直動プレート82と、インクジェットヘッド50を保持して直動プレート82の上面内で揺動される揺動プレート83とが上下に積み重ねられて構成されている。このため、インクジェットヘッド50の前後のずれを容易に解消できるとともに前後に平行に延びた状態に容易に設定できるプリンタヘッド4を、特にインクジェットヘッド50が整列される左右方向に対し、小型化して構成することができる。
このとき、直動プレート82の上方に揺動プレート83が積み重ねられ、また、直動プレート82の位置決めや前後移動の案内を行わせるために下方に突出された2つのガイドピン84,85の一方(第1のガイドピン84)が上方にも突出されており、このガイドピン84の上方に突出された部分が揺動プレート73の揺動の支点に利用されている。このように機能の異なる部材が一体になっていることにより、部品点数の削減とともに第2位置調整機構80の小型化が図られる。
また、直動側および揺動側マイクロメータヘッド90,95は、回転操作量に対する送り出し量が微量に設定されており、直動プレート82および揺動プレート83の微調整を行うのに最適である。しかも、目盛りを参照することにより、スピンドル91,96の送り出し量を判断可能になっており、このため、不意にシンブル93,98が回転されてインクジェットヘッド50が予期しない場所に移動されたり、メンテナンス等のために分解されて再度プリンタヘッド4が組み立てられるとき等においても、インクジェットヘッド50を簡単に元の位置に復帰させることができる。
そして、直動側および揺動側マイクロメータヘッド90,95のシンブル93,98がともにヘッド保持部46に対して前側に設けられており、操作性がよくなって作業効率の向上が図られる。また、このようにシンブル93,98を一面に集約させて設けることにより、ヘッドブラケット47の底板47aの上面側から操作用の部材が省略されることもあり、プリンタヘッド4の小型化が図られる。なお、直動プレート82と揺動プレート83は上下に積み重ねられ、さらには、揺動プレート83が上下に分厚く成形されてテーパ面83eの上下長さがこれに応じて大きく確保されている。このため、揺動側マイクロメータヘッド95のシンブル98が、直動側マイクロメータヘッド90のシンブル93に対して上方にオフセットされて配置される。したがって、両マイクロメータヘッド90,95のシンブル93,98が一面に集約されていても、構造上、いずれのマイクロメータヘッド90,95のシンブル93,98であるかが容易に認識可能になっており、誤操作が行われるおそれも低減される。
これまで、本発明の実施形態を説明したが、必ずしもこの構成に限られない。インクジェットヘッドを前後に直動させる機構と、水平面内で揺動させる機構とは必ずしも両方設けられる必要はなく、どちらか片方が備えられていてもよい。このとき、直動させる機構のみが設けられるときには、直動プレートにインクジェットヘッド50を保持させるように構成されていればよく、また、揺動させる機構のみが設けられるときには、揺動プレートをガイドプレート81上に設ければよく、ガイドプレート81に揺動の支点となるガイドピンを上方に突出させて設ければよい。さらに、ガイドプレート81を揺動させたり、左右に移動可能に構成してもよい。これにより、複数のインクジェットヘッド50を同時に揺動させたり左右方向に移動させたりすることができるようになる。
また、マイクロメータヘッド90,95のスピンドル91,96およびスリーブ92,97のねじのピッチは上記の設定のみに限らず、適宜変更可能である。また、マイクロメータヘッド90,95に、差動ネジ機構を備えてスピンドルの粗動と微動を行わせることができる形態にすることにより、より精密にインクジェットヘッド50の位置調整を行わせることができる。
本発明に係るプリンタ装置の概略構成図である。 上記プリンタ装置のプリンタヘッドの左側面図である。 上記プリンタヘッドの正面図である。 上記プリンタヘッドの平面図である。 上記プリンタヘッドのヘッド保持部の底面図である。 上記プリンタヘッドに備えられる第1位置調整機構の分解斜視図である。 上記プリンタヘッドに備えられる第2位置調整機構の平面図である。 上記プリンタヘッドに備えられる第2位置調整機構の側断面図である。 上記第2位置調整機構に設けられるマイクロメータヘッドの側面図である。
符号の説明
M 印刷媒体
1 プリンタ装置
3 ステージ
4 プリンタヘッド
40 キャリッジ
41 スライド部
46 ヘッド保持部
47 ヘッドブラケット
50 インクジェットヘッド
50a 開口面
51 インク噴射孔
80 第2位置調整機構
81 ガイドプレート
81b,81c 長孔
82 直動プレート
83 揺動プレート
83d 係合溝
83e テーパ面
84 第1のガイドピン
85 第2のガイドピン
87a 直動側圧縮バネ
87b,87c 揺動側圧縮バネ
90 直動側マイクロメータヘッド
95 揺動側マイクロメータヘッド
91,96 スピンドル
92,97 スリーブ
93,98 シンブル
94,99 目盛り
110 ガイド部材

Claims (6)

  1. 前後に搬送される印刷媒体の上方を左右に移動自在に設けられたキャリッジと、
    前記キャリッジに設けられて前記印刷媒体に向けてインクを噴射するインク噴射孔を有するインクジェットヘッドと、
    前記キャリッジおよび前記インクジェットヘッドの間に取り付けられ、前記インクジェットヘッドの位置を調整する位置調整機構とを有して構成されるプリンタ装置のプリンタヘッドにおいて、
    前記位置調整機構が、
    前記キャリッジ上に取り付けられたガイドプレートと、
    前記ガイドプレートに上方に突出して設けられる突起部材と、
    前記インクジェットヘッドを保持し、前記ガイドプレート上に前記突起部材に係合されて前記突起部材を支点にして水平面内で揺動自在に取り付けられ、隅部にテーパ面が形成された揺動プレートと、
    先端部が前記揺動プレートのテーパ面に当接されたスピンドルを摘み部の回転に応じて回転軸方向に送り出す回転直進運動変換機構と、
    前記ガイドプレートおよび前記揺動プレートに跨って設けられ、前記揺動プレートを前記スピンドルに当接させる方向に付勢する付勢部材とから構成されることを特徴とするプリンタ装置のプリンタヘッド。
  2. 前後に搬送される印刷媒体の上方を左右に移動自在に設けられたキャリッジと、
    前記キャリッジに設けられて前記印刷媒体に向けてインクを噴射するインク噴射孔を有する複数のインクジェットヘッドと、
    前記キャリッジおよび前記複数のインクジェットヘッドの間に取り付けられ、前記複数のインクジェットヘッドの位置を調整する位置調整機構とを有して構成されるプリンタ装置のプリンタヘッドにおいて、
    前記位置調整機構が、
    前記キャリッジ上に取り付けられたガイドプレートと、
    前記ガイドプレート上に左右に並んで前後に移動自在に設けられた複数の直動プレートと、
    前記直動プレートに上方に突出して設けられる上方突起部材と、
    前記直動プレート上に前記上方突起部材に係合されて前記上方突起部材を支点にして水平面内で揺動自在に取り付けられるとともに前記インクジェットヘッドを保持し、隅部にテーパ面が形成された揺動プレートと、
    前後に延びて先端部が前記直動プレートに当接されたスピンドルを摘み部の回転に応じて前後に送り出す直動側回転直進運動変換機構と、
    前記ガイドプレートおよび前記直動プレートに跨って設けられ、前記直動プレートを前記直動側回転直進運動変換機構の前記スピンドルに当接させる方向に付勢する直動側付勢部材と、
    先端部が前記揺動プレートのテーパ面に当接されたスピンドルを摘み部の回転に応じて回転軸方向に送り出す揺動側回転直進運動変換機構と、
    前記ガイドプレートおよび前記直動プレートに跨って設けられ、前記直動プレートを前記揺動側回転直進運動変換機構の前記スピンドルに当接させる方向に付勢する揺動側付勢部材とから構成されることを特徴とするプリンタ装置のプリンタヘッド。
  3. 前記直動プレートに固定されて下方に突出して設けられる下方突起部材を有し、
    前記ガイドプレートに前後に延びる複数の長孔が形成され、前記直動プレートは、前記下方突起部材を前記長孔内に嵌合させて前記ガイドプレート上に取り付けられて前後移動が案内されており、
    前記上方突起部材および前記下方突起部材が一体になっていることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ装置のプリンタヘッド。
  4. 前記直動側回転直進運動変換機構の前記摘み部と、前記揺動側回転直進運動変換機構の前記摘み部とが、ともに前後一端側に臨んで配設されることを特徴とする請求項2または3に記載のプリンタ装置のプリンタヘッド。
  5. 前記回転直進運動変換機構は、基端部に前記摘み部が連結された前記スピンドルと、内周面に前記スピンドルと螺合されて外周面に前記摘み部が嵌合されるスリーブとを有して構成されたマイクロメータヘッドであり、
    前記摘み部が回転されると、前記スリーブに対して前記摘み部および前記スピンドルが回転軸方向に送り出されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプリンタ装置のプリンタヘッド。
  6. 前記回転直進運動変換機構が、前記スピンドルの送り出し量を示す目盛りを有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプリンタ装置のプリンタヘッド。
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