JP5008864B2 - 薬液収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の薬剤を互いに隔離された別々の収容室に保存しておき、使用時には、その隔離部を連通することによって、当該複数の医薬を無菌的に混合するのに適した薬液収納容器に関し、詳細には、例えば30mL以下の小容量の複室容器に関し、さらに、ビタミン類を含有し、他薬剤容器に薬液を混合、連通することを可能にする薬液収納容器に関する。
医療の現場においては、治療にあたって、複数の薬剤成分を混合した状態で投与することが一般的に行われているが、混合する薬剤成分の組合せによって種々の方法が採用されている。例えば、輸液製剤の場合には、アミノ酸とブドウ糖とを含む薬液はメイラード反応による変質が起こりやすいことから、各成分を別々の閉鎖系収納室に保存しておき、患者への投与の直前に混合して、投与することが行われている。
この場合、混合操作を無菌的なクローズド状態(クローズドシステム)で行い、また、その混合の操作を容易ならしめるために、複数の収容室に区画された容器を用い、当該収容室にそれぞれ異なる薬剤成分を保存しておき、使用直前に画分された収容室を何らかの手段によりクローズドシステム内で連通させ、混合する方法が採用されている。
ところで、消化器手術の術後患者等は、経口摂取が不可能な場合が多いので、このような患者の栄養管理には一般に、中心静脈から高カロリー輸液(IVH:intravenous hyperalimentation)を投与することにより行われている。IVHは、通常、栄養源である糖質(ブドウ糖)およびアミノ酸と、電解質成分が投与される。しかしながら、IVHを投与する場合には、その期間が比較的長期間にわたるため、輸液製剤に含まれない微量元素や、ビタミン類の欠乏症が問題視されてくる。したがって、IVHの投与が長期にわたる場合には、ブドウ糖、アミノ酸、電解質成分と共に、ビタミン類を投与することが不可欠となる。
このビタミン類は、保存安定性に欠けるため、専ら混合ビタミン剤や総合ビタミン剤の形態で単独に製剤化され、用時にIVH製剤中に混注され、投与されている。しかしながら、混注操作は煩雑な上に、混注操作時に細菌汚染のおそれがあり、特に老齢患者における院内感染による肺炎の発症は、致命的なものであり、担当者には作業の効率性と慎重性の両方が要求され、多大な負担となっているのが現状である。
このため、上記のような混注操作を容易に行うことができるものとして、例えば、2室容器タイプのIVH製剤にビタミンを配合することが試みられている(例えば、特許文献1および特許文献2)。この方法は、例えば、2室のうちの一方に脂肪と糖を収納し、他方にアミノ酸と電解質を収納し、投与すべき種々のビタミン類をそれぞれのいずれかに収納させる方法である。
これらの特許文献に開示されるIVH製剤においては、栄養源としてグルコースに加え脂肪を含有するものであり、かかる脂肪の投与は、必ずしも全ての患者に許容されているものではない。例えば、高脂血症、肝障害、血栓症、糖尿病等の患者にとっては、大量の脂肪の投与は禁忌とされている。また、脂肪は患者によってその至適投与量が異なるものであり、単独投与による投与量のコントロールが基本的には望まれるものである。
しかしながら、前記した製剤では、脂肪を配合することによって、特定のビタミン類が安定化されているため、脂肪を除いた場合には、ある種のビタミン類を安定に保持することは困難なものであり、単純に脂肪に替えてグルコースを含有させることはできないものである。
かかる点を改良するものとして、例えば、薬剤収納容器を3室に区画し、還元糖を含有する溶液(A)と、アミノ酸を含有する溶液(B)および脂溶性ビタミンを含有する溶液(C)との3液からなる輸液製剤であって、溶液(A)にビタミンBを含有させ、溶液(B)に葉酸を含有させ、さらに溶液(C)にビタミンCを含有させて、さらにビタミンBが溶液(B)または(C)に配合され、それぞれの溶液が特定のpHを有するIVH製剤が提案されている(特許文献3)。
しかしながら、この場合においても、それぞれに区画した3室には、ある特定IVH製剤としての薬剤と、それに対応して安定に収納が可能となるビタミンのみが収納されているものであり、広く応用性のあるものとは言い難く、より有効なビタミン類を独立して収納し得るIVH用の収納容器の開発が求められているのが現状である。
特開平6−209979号公報 特開平8−709号公報 特開平11−158061号公報
したがって本発明は、複室に区画された収納容器であって、収納する複数の薬剤の種類に関係なくビタミン類を、長期間安定に収納し得るものであって、使用時には、その隔離部を連通することによって、当該複数の薬剤ならびにビタミン類をクローズドの状態で混合するのに適した、薬液収納容器を提供することを課題とする。
さらに、ビタミン類のなかでもビタミンDはポリエチレンやポリプロピレン製の容器に収納した場合には、その含有量が経時的に著しく低下してしまうことを解消し得る薬液収納容器、特にIVH用の薬液収納容器、更にはIVH用の薬液収納容器への混注に適した容器を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するための本発明は、その基本的態様として、内容液が合計で30mL以下である微量溶液を収納する複室容器であって、内容液が接する面を、環状ポリオレフィン系樹脂を主成分とする樹脂で構成させ、前記容器の複室が弱シール部により区画されると共に、その少なくとも一室にビタミン類を収納することを特徴とする薬液収納容器である。
より具体的には、本発明は、弱シール部により3室に区画された複室容器であり、該3室は、ポートに接するI室、ならびにその上部に形成されるII室およびIII室から構成され、前記II室とIII室の間、またはその側面にI室への充填通路を設けることにより3室が並列の状態で充填が可能となるように構成したことを特徴とする薬液収納容器である。
また、本発明は、より具体的な態様として、前記I室への充填通路が、II室とIII室の間に位置していることを特徴とする薬液収納容器である。
さらに本発明は、前記II室およびIII室が、深さ1〜10mmで深絞り成形されており、かつ、前記I室への充填通路が、深さ1〜5mmで深絞り成形されていることを特徴とする薬液収納容器である。
より詳細には、内容液を排出する際に、容器を、I室への充填通路を中心として折り曲げ、深絞り成形されたII室およびIII室を互いに向かい合わせて内溶液を排出させることを特徴とする薬液収納容器である。
具体的には、深絞り成形されたII室およびIII室の向かい合わせる折り曲げを、外径10〜30mmの円柱芯を、II室およびIII室の間に位置しているI室への充填通路の中心部に沿う形で接触させて行うものである薬液収納容器である。
最も具体的な本発明は、複室の少なくとも一室に含有させるビタミン類がビタミンDである薬液収納容器である。
本発明により、特にビタミン類を長期に安定に含有し、クローズドシステム内で薬液を混合させ、連通することが可能となる中心静脈投与用輸液製剤(IVH)を可能にする薬液収納容器が提供される。
これまで、ビタミン類を含有する複室の薬液収納容器が提供されてはいたが、例えば、脂肪と一緒に含有する等の不便さがあったが、本発明においては、特にビタミン類のなかでもポリエチレンやポリプロピレン製の容器に収納した場合には、その含有量が経時的に著しく低下してしまうビタミンDを、含有率の低下をきたすことなく安定に長期間にわたり収納し得るものであり、その医療上の価値は多大なものである。
本発明が提供する薬液収納容器は、前記したように、その基本的態様は、内容液が合計で30mL以下である微量溶液を収納する複室容器であって、内容液が接する面を、環状ポリオレフィン系樹脂を主成分とする樹脂で構成させ、前記容器の複室が弱シール部により画分されると共に、その少なくとも一室にビタミン類を収納することを特徴とする薬液収納容器である。
本発明が提供する薬液収納容器は、特にIVH用に好ましく使用されるものである。すなわち、容器自体に含有される薬液は、アミノ酸、電解質成分および各種ビタミン類であり、これらの成分がクローズドシステムにより当該容器内で混合され、さらに栄養源であるグルコースを含有する他の輸液バッグと連通針により混合され、投与されることとなる。したがって、容器の全容量としては、アミノ酸、電解質成分および各種ビタミン類を含有し得る容量であればよいことから、合計で30mL以下である微量溶液を収納する複室容器であれば十分である。
本発明が提供する薬液収納容器の材質としては、いわゆる熱可塑性プラスチックが汎用される。このような熱可塑性プラスチックの材質としては、種々のものをあげることができ、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂やポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリウレタン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール等またこれらの一段あるいは多段重合により得られるエラストマー等、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリメチルペンテン等の樹脂、エチレン−α−オレフィン共重合体系の接着性樹脂およびその変性体、プロピレン−エチレン共重合体系の接着性樹脂およびその変性体等があげられる。
また、本発明にあっては、薬液収納容器に収納する薬液に接する接液面側には環状ポリオレフィン樹脂を使用するのが好ましい。ここで使用される環状ポリオレフィン系樹脂は、ビタミンの吸着が少なく、かかる樹脂から構成される容器にビタミン類を収納しても、その含有量の低下が認められない特性を有する。特に、容器内に収納させるビタミン類のなかでもビタミンDはポリエチレンやポリプロピレン製の容器に収納した場合には、その含有量が経時的に著しく低下してしまうものであるが、その内容液(ビタミン含有液)が接する面を、環状ポリオレフィン系樹脂を主成分とする樹脂で構成することにより、含有量の低下を防止し得るものである。
そのような環状ポリオレフィン系樹脂としては、種々のものを挙げることができるが、例えば、特許第3227709号公報に記載される熱可塑性飽和ノルボルネン系ポリマーが好ましく使用される。
なお、容器の外層としては、その他の樹脂成分が使用される。そのなかでも、特に容器自体に柔軟性を持たせるため、外層としてはポリエチレン系樹脂もしくはポリプロピレン系樹脂を使用するのが好ましい。したがって本発明の容器を構成する熱可塑性プラスチックとしては、内層が環状ポリオレフィン系樹脂であり、外層がポリエチレン系樹脂もしくはポリプロピレン系樹脂からなる積層フィルムが好ましく使用される。このような積層フィルムは、通常の積層フィルムを製造するインフレーション成形、T−ダイ押出成形、あるいはカレンダー成形等により成形することができる。
一方、本発明が提供する薬液収納容器において、その複室の少なくとも一室に含有させるビタミン類としては、種々の脂溶性ならびに水溶性ビタミンをあげることができる。そのようなビタミンとしては、従来からIVHに使用されているビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等があげられ、さらにニコチン酸誘導体、パントテン酸誘導体等をあげることができる。
本発明が提供する薬液収納容器は、より具体的には、弱シール部により3室に画分された複室容器であり、当該3室は、ポートに接するI室、ならびにその上部に形成されるII室およびIII室から構成され、前記II室とIII室の間、またはその側面にI室への充填通路を設けることにより3室が並列の状態で充填が可能となるように構成され、その少なくとも一室に、上記したビタミン類、特にビタミンDを収納することを特徴とする薬液収納容器である。
本発明にあっては、上記したI、II、IIIの各室は、弱シール部により区画されており、強い圧力が加わると弱シール部が剥離するように構成されている。したがって、本発明の薬液収納容器全体を握る、あるいは折り曲げる等の操作により外圧を加えることによって、各室を区画する弱シール部は剥離し、その結果、各複室に含有されている薬液が混合し、その上で、I室に設けたポートを介して接続されている連通針により、他の輸液製剤(例えばグルコース含有液)と混合され、中心静脈投与用高カロリー輸液(IVH)が調製されることとなる。
以下に本発明の詳細を、その具体的実施例を示した図面を参考にしながら、説明していく。
図1は、本発明が提供する薬剤収納容器(100)の一実施例を、模式的に示した外観図であり、図2は、図1に示した本発明の薬剤収納容器(100)を左側から見た側面図である。
本発明が提供する薬液収納容器(100)は、例えば、弱シール部(1)により3室に画分された複室容器であり、該3室は、ポートに接するI室(10)、ならびにその上部に形成されるII室(20)およびIII室(30)から構成され、前記II室(20)とIII室(30)の間、またはその側面にI室への充填通路(11)を設けることにより3室が並列の状態で充填が可能となるように構成され、その各室にはそれぞれ薬剤が収納される。
3つの各室(10、20および30)は、弱シール部(1)により区画されており、この弱シール部(1)は、強い圧力が加わると、剥離するように形成されている。そして、II室(20)およびIII室(30)には、薬液を収納するための深絞り部(40、41)が形成されており、またI室(10)の充填通路(11)にも深絞り部(42)が形成されている。
このII室(20)およびIII室(30)における深絞り部(40、41)の形状は、所望の量の薬液が収納されるに十分な容量を確保する形状であればよく、例えば、深さ3.5〜5mm程度、幅20〜25mm程度、全長50〜70mm程度のものであり、低角部R10〜30程度とされるのがよい。
一方、I室(10)の充填通路(11)における深絞り部(42)の形状にあっても、所望の量の薬液が収納されるに十分な容量であり、かつI室への薬液の充填に支障のない形状であればよく、II室ならびにIII室の幅によりその大きさは異なってくるが、例えば、深さ1〜2mm程度、幅5〜10mm程度、全長100mm程度のものであり、低角部R4〜6程度であればよい。
このように、各室に所望の深絞り部を設けることにより、弱シール部の開通性、薬液の充填性、薬液の排出性の向上に寄与されることとなる。
なお、図中15、25および35はそれぞれのI、IIおよびIII室への薬液を充填するための充填口であり、薬液の充填終了後においてはシール密閉された状態となっている。
本発明が提供する薬液収納容器におけるI室(10)、II室(20)およびIII室(30)で形成される深絞り部の作製は、例えば以下のようにして行うことができる。すなわち、上記説明した内層(接液面)が環状ポリオレフィン系樹脂であり、外層がポリエチレン系樹脂もしくはポリプロピレン系樹脂からなる積層フィルムに深絞り部を作製するために、内面側(接液面)から加熱を行い、フィルムが柔らかくなった時点で加熱部を、深絞り部の形状に合致する金型により密閉し、外面より金型内部を吸気することによりフィルムを金型の形状に変形させ、深絞り形状を作製することができる。
次いで、深絞り部を形成したフィルムと、深絞り部を形成していないフィルム、あるいは深絞り部を形成したフィルムの内面同士を合わせ、その周縁部を、各種の連通針(例えば、図中50)が取り付けられるポートを装着する開口部を残して溶着させる。そのような周縁部の溶着は、例えば、熱溶着、高周波ウエルダーまたは超音波ウエルダー等により強シール溶着する。周縁部の溶着後、容器内に複室形成するべく弱シール部(1)も同様の方法により溶着するが、かかる弱シール部の溶着は、容器周縁部の強シールに比較して外圧により剥離が可能となる弱シール溶着とする必要がある。全ての溶着が完了した後、トリミングカットを行うことにより、薬液収納容器の容器形状体が作製される。
次いで、連通針(50)が取り付けられたポートを、上記で作製した薬液収納容器の形状体に熱溶着することにより、本発明が提供する薬液収納容器が製造される。この場合のポートの取り付けは、例えば、容器形状体のポート装着開口部にポートを挿入し、熱溶着、高周波ウエルダーまたは超音波ウエルダー等により溶着することで行うことができる。
なお、本発明の薬液収納容器の製造方法は、上記した方法に限定されず、種々の方法で実施することができることはいうまでもない。
かくして製造された薬液収納容器に薬液を充填する場合には、例えば以下の方法により行うことができる。すなわち、製造された容器のボトム部をカットし、薬液充填部(15、25、35)を作製する。本発明にあっては、3室(I、IIおよびIII室)の横並び充填部より、薬液3液を同時に充填させる。薬液の充填に際しては、不活性ガス、例えば窒素ガスと共に薬液を所望の収納室内に充填した後、直ちに充填部を密閉シールする。充填部のシール方法としては、熱溶着、高周波ウエルダーまたは超音波ウエルダー等により溶着することで行うことができる。次いで、溶着充填部のトリミングカットを行うことにより、本発明が提供する、所望の薬液が充填された薬液収納容器が作製される。
かくして作製された薬液を充填した薬液収納容器は、滅菌後、密閉包装され、製品として医療の現場に提供される。
そのような滅菌は、例えば、高圧蒸気滅菌法により実施することができる。かかる滅菌は、窒素置換された状態で実施することができ、滅菌後乾燥し、脱酸素剤、酸素検知剤と共に外包装に挿入し、窒素置換して密閉包装される。この密閉包装にあたっては、充填した薬液成分の変質を予防するために、脱酸素剤[例えば、エージレス(登録商標);三菱ガス化学社製]、酸素検知剤[例えば、エージレスアイ(登録商標);三菱ガス化学社製]と共に、酸素バリア機能を有する積層フィルムにより密閉包装するのが好ましい。なお、必要に応じて、不活性ガス(例えば、窒素ガス等)により充填包装することもできる。
使用する外包装としては、特に限定されるものではないが、収容する薬液の変質を予防するために、光線遮断機能、酸素バリア機能、水分蒸散を抑えるための水蒸気バリア機能を有するフィルムを接着剤等でラミネートした積層フィルムを使用することが好ましい。かかる機能を有する積層フィルムを製造するためには、遮光機能を有するフィルム、酸素バリア機能、水蒸気バリア機能を有するフィルム、熱溶着性を有するフィルム等を、接着剤を使用して順次積層することで製造することができる。また、遮光機能を確保するために、遮光インキを使用した積層フィルムのほかに、遮光性物質、例えばカーボン等を練り込むこと、またはTダイ法により製造された薄膜等で作製したカーボン等を練り込んだ層を含む積層フィルムを使用することにより行うことができる。
さらに、酸素バリア機能、水蒸気バリア機能の確保にあたっては、これらのバリア機能を有するフィルムとしてEVOHフィルム(エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム)、MXDナイロンフィルム、シリカ蒸着フィルム、アルミナ蒸着フィルム、シリカアルミナ2元蒸着フィルム、ポリ塩化ビニリデンコートフィルム、PVAコートフィルム、EVOHナイロン共押出フィルム等の透明でバリア機能を有するフィルムを使用することが可能である。
さらには、アルミ箔等の金属箔、もしくはアルミ蒸着フィルム等の金属蒸着フィルム等の光線遮断機能を合わせもつ箔膜またはフィルム等を使用することも可能である。
以上のようにして提供される本発明の薬液収納容器に充填されている薬液を無菌的なクローズド状態(クローズドシステム)で混合するには、例えば以下のようにして行うことができる。
すなわち、容器を、I室への充填通路(11)を中心として折り曲げ、深絞り成形されたII室(20)およびIII室(30)を互いに向かい合わせ、II室およびIII室を握りつぶすように容器自体に外圧を加えることによって、各室を区画する弱シール部が剥離される。その結果、各複室に含有されている薬液が混合し、その上で、I室に設けたポートを介して接続されている連通針により、他の輸液製剤(例えばグルコース含有液)と混合され、中心静脈投与用高カロリー輸液(IVH)が調製される。
なお、上記方法により各室に充填された薬液が混合し、他の輸液製剤(例えばグルコース含有液)と混合した後に、容器内のフィルム同士のくっつきにより薬液に若干の残液が存在することを回避するために、容器の内層(接液面)の環状ポリオレフィン系樹脂フィルム層に小さな凹凸加工(いわゆる、エンボス加工)を施しておくのが好ましい。このエンボス加工は、本発明の容器自体が30mL以下とごく少量の容器であることから、残液の存在は、投与成分に大きな変動を与えるものであり、溶液本体のキワに発生する残液を少なくする点で特に好ましいものである。
また、かかる凹凸加工(エンボス加工)を施したとしても、容器内に若干の残液の残存を完全に回避することは困難である。そのため、補助具を用いて容器内に残る薬液を極力少なくすることも可能である。そのような補助具としては、例えば、外径15〜25mm程度の円柱形状を有する棒状の器具であり、かかる補助具を容器中心に位置する充填通路(15)の中心部に沿うようにセットし、II室(20)、III室(30)を互いに向かい合わせて挟み込み、その外側からII室およびIII室を握りつぶすよう圧力をかけることにより排出を行うものである。なお、当該補助具にあっては、その充填通路(15)の中心部に沿うような位置決めを容易ならしめるため、その一方の端部をI室(10)に装着された連通針(50)のポートに嵌合する形態とすることも可能である。
以上により、本発明の薬液収納容器の詳細が理解されるが、本発明の薬液収納容器は以上に述べた例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。したがって、かかる変形も、その解決すべき課題、その解決すべき手段が同一の範疇に属する以上、本発明に包含されることはいうまでもない。
以下に本発明を実施例により、さらに説明する。
[積層フィルムの製造]
薬液収納容器を製造するための熱可塑性プラスチックフィルムとして、接液面側に環状ポリオレフィン系樹脂として、特許第3227709号公報に記載される熱可塑性飽和ノルボルネン系ポリマーを、外層としてポリプロピレン系樹脂を用い、Tダイ法により積層フィルムを成形した。
[深絞り部の製造]
次いで、深絞り部の作製を行った。深絞り形状として以下の金型を使用した。
II室およびIII室用として、
深さ:5mm;幅:23mm;全長60mm
底角部R:15
を有する金型を使用した。
I室への充填通路用金型として、
深さ:2mm;幅8mm;全長:100mm
底角部R:6
を有する金型を使用した。
[容器形状体の製造]
二枚のシートを環状ポリオレフィン系樹脂がそれぞれ対向する内面となるように同時に繰り出し、下側に位置するシートを第一工程として、シート外面であるポリプロピレン系樹脂側から予備加熱を行い、第二工程にて深絞り成形用金型を使用して外側から吸気することで、前記II室、III室、I室への通路を深絞り成形して形成させた後、第三工程で二枚のシートをあわせるようにシール金型部に挟み込み、高周波シール/水冷冷却を同一工程にて行い強シール部を形成させる。このときの強シール部の強度は、T字剥離強度として15N/15mm以上であった。第四工程にて弱シール部を同様に高周波シール/水冷冷却を同一工程にて行い形成させる。このときの弱シール部の強度は、T字剥離強度として2N/15mmであった。第五工程に内容液排出用ポートをI室に挿入して、高周波シール/水冷冷却を同一工程にて行い、強シールを行い、ポート部を形成させる。このようにして形成させた複室容器は、最終工程にてトリミングを行い、最終形状に形成される。
[薬液充填]
上記で得た容器形状体の容器ボトム部をカットして、各I室、II室およびIII室に薬液を充填する充填部を作製した。
充填する薬液はそれぞれ以下のものを使用した。
I室充填薬液:ビタミンB、B、B、およびニコチン酸アミド
II室充填薬液:ビタミンC、H、およびパンテノール
III室充填薬液:ビタミンA、E、K、D、B12、および葉酸
[方法]
上記で作製した3室横並びの充填部より、上記の薬液3液を同時に充填した。充填は、窒素ガスと共に行い、充填後熱溶着により充填部を密閉シールし、充填部をカットして薬液を充填した収納容器を得た。
[滅菌及び包装]
上記で得た薬液を収納した容器を、窒素置換した高圧蒸気滅菌法により滅菌し、乾燥したのち、脱酸素剤(エージレスZH−200;三菱ガス化学社製)および酸素検知剤(エージレスアイ;三菱ガス化学社製)と共に、酸素バリア性および遮光性能を確保するために、アルミ箔を積層した外包装に挿入し、窒素置換したのち、包装した。
なお、薬液の排出補助具として、外径16mmとしてポートと嵌合により一体化した形態を有する丸棒形状を一緒に外包装に入れた。
[薬液の連通性、排出性評価試験]
本発明が提供する収納容器において、I室、II室およびIII室に充填されている薬液をクローズドシステムで混合し、I室に設けたポートを介して接続されている連通針により、混合した薬液を排出する場合において、薬液の連通性(各室の開通性)、排出性は、弱シールの幅、その長さ、さらに各IIおよびIII室における深絞りの深さおよび幅に影響されるものといえる。
そこで、以下の試験用収納容器を作成し、各3室にそれぞれ2.2mL、合計6.6mLの水を充填し、混合時の連通性および排出性を評価した。
(1)弱シールの幅:5mmおよび3mmの2種類
(2)弱シールの長さ:15mmおよび7mmの2種類
(3)II室およびIII室における片面深絞り深さ:4、4.5および5mmの3種類
(4)II室およびIII室における深絞り幅:48、58および68mmの3種類
方法:
薬液を混合した後、容器を排出補助具により握り残液量で排出性を評価した。
掌の幅が78mmの女性1名および掌の幅が75mmの女性2名の合計3名により薬液の排出操作を行い(各サンプル3回)、薬液の残液量で排出性を評価し、0.61mL以上の薬液が残存する容器を不合格とした。
残液量は以下の式から求めた。
残液量=薬液排出後の容器重量−薬液充填前のから容器の重量(風袋)
結果:
各室の開通性の評価:
最初に各I、IIおよびIII室に充填されている薬液の混合の容易性(各室の連通性)について評価した。
薬液混合時の各室の連通性は、弱シール部の強度(弱シール部の幅と長さによる)のバラツキにあると推測された。試験の結果から以下の評価が得られた。
弱シール幅5mmと3mmでは、3mm幅の方が若干良好な結果を示した。また、弱シールの長さでは15mmの方が良好なものであった。
片面深絞り深さは4、4.5および5mmでは、5mmが最も良好なものであった。
各室の開通方法は、通常握り、逆手握り、テーブル上押圧を行ったが、開通の容易さの程度に個人差があり、その容易さは評価できなかった。但し、テーブル上押圧では各被験者とも確実に開通していた。
以上の評価をもとに、弱シール部の幅5mm/長さ15mmとして、IIおよびIII室について、片面深絞り5mmと両面絞り合わせ8mm(片面深絞り4mmの合わせ)とし、それぞれ下記表1に記載の深絞り全長を有する容器を調製し、薬液の排出性評価を行った。
なお試験は掌の幅が75mmの女性2名により行い(各3回)、その結果を合わせて表中に示した。
Figure 0005008864
上記の表中に示した結果からも判明するように、薬液の排出性においては、片面絞り5mmで良好な排出性を示していることが理解される。また、両面深絞りでは、深絞りの深さに差はなかった。深絞り幅は、68mmのものが最も良好な結果を示していた。
総合的に判断すると、本発明が提供する薬液収納容器は、その混合性も良好なものであり、薬液の排出性も良好なものであることが理解される。
以上記載したように、本発明により、複室に区画された収納容器であって、収納する複数の薬剤の種類に関係なくビタミン類を、長期間安定に収納し得るものであって、使用時には、その隔離部を連通することによって、当該複数の薬剤ならびにビタミン類をクローズドの状態で混合するのに適した、薬液収納容器が提供される。特に、ビタミン類のなかでもビタミンDの含有量を低下することない薬液収納容器、特にIVH用の薬液収納容器が提供され、その医療上の価値は多大なものである。
本発明の薬剤収納容器の一実施例を、模式的に示した外観図である。 図1に示した本発明の薬剤収納容器を左側から見た側面図である。
符号の説明
1 弱シール部
10 I室
11 充填通路
20 II室
30 III室
40,41,42 深絞り部
50 連通針
100 薬液収納容器

Claims (5)

  1. 内容液が合計で30mL以下である微量溶液を収納する複室容器であって、内容液が接する面を、環状ポリオレフィン系樹脂を主成分とする樹脂で構成させ、前記容器の複室が弱シール部により区画されると共に、その少なくとも一室にビタミン類を収納する3室に区画された複室容器であり、該3室は、弱シール部を備え、充填通路を挟んだ弱シール部の反対側でポートに接するI室、ならびに該I室にそれぞれ弱シール部を介して接続される深絞り成形されたII室、および深絞り成形されたIII室から構成され、前記II室と前記III室の間にI室への深絞り成形された充填通路を強シール部を形成して設けることにより3室が並列の状態で充填が可能となるように構成したことを特徴とする薬液収納容器。
  2. 前記II室および前記III室が、深さ1〜10mmで深絞り成形されており、かつ、前記I室への充填通路が、深さ1〜5mmで深絞り成形されていることを特徴とする請求項1に記載の薬液収納容器。
  3. 内容液を排出する際に、前記薬液収納容器を、前記I室への充填通路を中心として折り曲げ、前記深絞り成形されたII室および前記III室を互いに向かい合わせて円柱形状を有する棒状の補助具を前記I室への充填通路の中心部に沿うように挟み込み、外側から前記II室および前記III室を握りつぶすよう圧力をかけることにより内溶液を排出させることが可能となるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の薬液収納容器。
  4. 内容液を排出する際に、深絞り成形されたII室およびIII室の向かい合わせる折り曲げを、外径10〜30mmの円柱芯からなる前記補助具を前記II室およびIII室の間に位置しているI室への充填通路の中心部に沿う形で接触させて行うことが可能となるように構成したことを特徴とする請求項3に記載の薬液収納容器。
  5. ポートに連通針を取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の薬液収納容器。
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