JP5008019B2 - 曲げ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、金型表裏反転装置を有する曲げ加工装置に関する。
従来より、例えばWO00/41824号公報に開示されているように、金型格納装置を備えた曲げ加工装置がある。
この種の曲げ加工装置においては、CAD情報等を用いて、予めワークの曲げ順、その曲げ順ごとに使用される金型、及びその金型を上部テーブルと下部テーブルの各加工ステーションの何処に配置するかという金型レイアウトを決定しておき、予め決定した金型レイアウトを構成する金型を、前記金型格納装置に格納された複数の金型の中から取り出し、所定の加工ステーションの所定の位置に配置するようになっている。
ところが、金型レイアウトは、単にどのような断面形状、長さ(幅)の金型を加工ステーションの何処に配置するかといったことだけではなく、ワークと金型の干渉、ワークと上部テーブル・下部テーブルとの干渉をシミュレーションで予めチェックすることにより、決定される。
従って、加工ステーションによっては、本来表付けである筈のパンチが裏付けであったり、また、本来上部テーブルに装着されるパンチが下部テーブルに装着されたり、反対に、本来下部テーブルに装着されるダイが上部テーブルに装着されるといった金型レイアウトが必要となる。
WO00/41824号公報
前記従来の曲げ加工装置は、金型格納装置の中に、ストッカに搭載された金型群の表裏を、ストッカごと反転させる装置は有しているが、個別の金型の表裏を反転させたり、個別の金型の上下を反転させる装置は有していない。
このため、例えば図24に示すように、金型格納装置のパンチ用ストッカ90 にダイDを搭載したり、ダイ用ストッカ91にパンチPを搭載しておかなければならない。
また、金型格納装置のストッカに、同じ断面形状、長さのパンチやダイを表裏別々に搭載しておかなければならない。
その結果、金型格納装置に予め準備する金型の個数が多くなり、それに伴ってストッカの数も増加し、その分金型格納装置が大型になる。
本発明の目的は、個別の金型の表裏反転機能を付加することにより、金型格納装置のストッカに搭載すべき金型の個数を減少させ、ストッカの数の減少と金型格納装置の小型化を図る曲げ加工装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、請求項1に記載されているように、
パンチPとダイDから成る分割金型が搭載されたストッカh1(h2、h3、t)を備えた金型格納装置2、3を有し、ストッカh1(h2、h3、t)に搭載された分割金型を上部・下部テーブル12、13上の所定位置に位置決めする曲げ加工装置1において、
製品情報に基づき、ワークの曲げ順、使用する金型及び金型レイアウトを決定する金型レイアウト決定部20Dと、
該金型レイアウト決定部20Dにより決定された金型レイアウトに関する情報及び上記ストッカh1(h2、h3、t1)に搭載された各分割金型に関する金型搭載情報に基づき、所定の金型レイアウトを構成する分割金型を、ストッカh1(h2、h3、t1)に搭載された分割金型の中から選択する金型選択部20Eと、
該選択された分割金型の表裏を反転する金型表裏反転装置8、9を設けた曲げ加工装置であって、
上記金型表裏反転装置8、9は、互いに対向するパンチ表裏反転装置8とダイ表裏反転装置9により構成され、各表裏反転装置8、9は、旋回アクチュエータとその両側のシリンダの基端部を筐体に取り付け、旋回アクチュエータの先端部に旋回金型ホルダを、両シリンダの先端部に固定金型ホルダをそれぞれ取り付けたことを特徴とする曲げ加工装置という技術的手段を講じている。
上記本発明の構成によれば、例えば上部・下部テーブル12、13(図1)であって金型格納装置2、3の側方に、金型表裏反転装置8、9を設けたことにより、該金型表裏反転装置8、9を用いることにより、個別の金型の表裏を反転することができるようになったので、金型格納装置のストッカに、同じ断面形状、長さのパンチやダイを表裏別々に搭載しておく必要もなくなり、従って、金型格納装置2、3(図1)のストッカh1(h2、h3、t)(例えば図2)に搭載すべき金型の個数を減少させることが可能となり、また、それに伴って、ストッカの数も減少させることが可能となり、これにより、金型格納装置2、3の小型化を図ることが可能となる。
上記のとおり、本発明によれば、個別の金型の表裏反転機能を付加することにより、金型格納装置のストッカに搭載すべき金型の個数を減少させ、ストッカの数の減少と金型格納装置の小型化を図る曲げ加工装置を提供するという効果がある。
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の全体図である。
図1に示す曲げ加工装置1は、例えばプレスブレーキであり、該プレスブレーキ1は、機械本体の両側に側板16、17を有し、該側板16、17の上部には、ラム駆動源である例えば油圧シリンダ14、15を介して上部テーブル12が取り付けられ、該上部テーブル12には、パンチホルダ30を介して一方の分割金型であるパンチPが装着されている。
また、側板16、17の下部には、下部テーブル13が配置され、該下部テーブル13には、ダイホルダ31を介して他方の分割金型であるダイDが装着されている。
この構成により、下部テーブル13の後方に配置されたバックゲージの突当10、11にワークWを突き当てて位置決めした後、作業者が例えばフットペダル7を踏み込むことにより、油圧シリンダ14、15を作動しラムである上部テーブル12を下降させれば、前記一対の分割金型であるパンチPとダイDの協働により該ワークWが曲げ加工される。
前記上部テーブル12と下部テーブル13の側方には、図1に示すように、金型格納装置2、3と、該金型格納装置2、3と上部・下部テーブル12、13との間で分割金型の交換を行う金型交換装置2A、3Aが(例えば、WO00/41824号公報に開示)設置されている。
この場合、各金型格納装置2、3には、分割金型(以下、金型という)として、所定の断面形状、所定長さの長尺金型と短尺金型が、ストッカを介して、格納されている。
例えば、金型(パンチ)格納装置2は、図2に示すように、同じ断面形状(例えば直剣型やグーズネック型など)の金型ごとにAからDまでの4つの領域に区分され、各領域には、上部テーブル12に(図1)近い方から、順次、長尺金型用ストッカと短尺金型用ストッカが配置されている。
即ち、A領域には(図2)、3つの長尺金型用ストッカh1、h2、h3と1つの短尺金型用ストッカt、B領域には、3つの長尺金型用ストッカh1、h2、h3と1つの短尺金型用ストッカt、C領域には、2つの長尺金型用ストッカh1、h2と1つの短尺金型用ストッカt、D領域には、2つの長尺金型用ストッカh1、h2と1つの短尺金型用ストッカtというように、合計14個のストッカが配置されている。
このうちの長尺金型用ストッカh1(h2、h3)は、よく知られているように、上部テーブル12側(図1)の金型(パンチ)ホルダ30と同じ構造を有し、図10(A)に示すように、両端のブラケット21、22を介して、前記金型格納装置2を構成する移動フレーム31側のピン31A、31Bに支持可能である。
そして、この長尺金型用ストッカh1(h2、h3)には、図4に示すように、例えば長さ(X軸方向)が100mmのID番号1〜7(ID番号8〜14、ID番号15〜21)の7枚の長尺金型が搭載されている。
また、短尺金型用ストッカtも、同様に、上部テーブル12側(図1)の金型(パンチ)ホルダ30と同じ構造を有し、同様に、図10(A)に示すように、両端のブラケット21、22を介して、前記金型格納装置2を構成する移動フレーム31側のピン31A、31Bに支持可能である。
そして、この短尺金型用ストッカtには、図5に示すように、例えば長さ(X軸方向)が15mmのID番号1〜4の短尺金型が4枚、20mmのID番号5〜8の短尺金型が4枚、25mmのID番号9〜11の短尺金型が3枚、30mmのID番号12の短尺金型が1枚、50mmのID番号13の短尺金型が1枚、60mmのID番号14の短尺金型が1枚、及び80mmのID番号15の短尺金型が1枚それぞれ搭載されている。
上記したのは、パンチ側の金型格納装置2の構成と(図2)、パンチ側の長尺金型用ストッカh1、h2、h3(図4)及び短尺金型用ストッカt(図5)についてであるが、ダイ側の金型格納装置3(図3)についても、同様である。
また、以下の説明に際しては、説明の簡略化のため、金型格納装置2(図2)に格納されているパンチ側の金型(特にA領域のパンチ金型)について詳述するが、他のB〜D領域のパンチ金型、また金型格納装置3(図3)に格納されているダイ金型についても同様である。
この構成により、本発明によれば、後述するように、予め決定された所定の金型レイアウト(例えば図17(A))を構成する分割金型を、上記ストッカh1(h2h3、t1)に搭載された分割金型の中から選択する(図19のステップ104)。
しかし、そのためには、前記金型レイアウトを構成する分割金型が、既述したどのストッカh1(h2、h3、t1)のどの位置に格納されているかがわかる金型搭載情報が必要となり、金型搭載情報は、後述するように、作業者が入力部20B(図1)を介して入力し、該入力した金型搭載情報は(図6)、記憶部20C(図1)にデータベースとして記憶される。
この金型搭載情報の入力例は、図6に示すとおりである。
即ち、金型搭載情報としては、前記図2で説明したように、同じ断面形状の金型ごとに区分された領域A〜D内の該当するストッカh1(h2、h3、t)に格納された金型のID番号、長さ、位置(該当するストッカ内での座標)がある。
例えば領域Aは、同じ断面形状である金型群が搭載されたストッカh1(h2、h3、t)が配置されていることを示し(図6(A)と図6(B))、この領域A内の長尺金型用ストッカh1には(図6(A)と図6(C))、ID番号1、2・・・の金型が、所定長さを有して、所定位置(座標)に格納されていることを示している。
また、同じ領域Aであっても、短尺金型用ストッカtには(図6(A)と図6(D))、ID番号15、14・・・の金型が、所定長さを有して、所定位置(座標)に格納されていることを示している。
図7は、上部・下部テーブル12、13(図1)の左側から見た金型(パンチ)格納装置2の側面図であり、該金型格納装置2は、図示するように、基台フレーム35上で、前後方向(Y軸方向)に移動自在な移動フレーム34と、基台フレーム35上であって前記移動フレーム34の両側に設けられたストッカ着脱装置32と、該ストッカ着脱装置32の直下に設けられたストッカ上下動・反転装置4を有し、金型(ダイ)格納装置3(図1)も同様の構成を有する。
上記移動フレーム34は、基台フレーム35の取付部23上のガイド24に滑り結合していると共に、モータM1で回転駆動するボールねじ33に螺合し、該移動フレーム34の両側には、複数のピン34A(図10(A))、34Bが長手方向(Y軸方向)に設けられ、各ピン34A、34Bには、前記ストッカh1等がそのブラケット21、22を介して支持されている。
また、基台フレーム35の前記取付部23には、ストッカ着脱装置32が設けられ、該ストッカ着脱装置32は、図10(A)に示すように、爪32A、32Bを有している。
この構成により、モータM1を駆動し、移動フレーム34を前後方向に移動させることにより、例えば取り出すべきストッカh1を(図10(A))、ストッカ着脱装置32の位置に位置決めすれば、該ストッカh1を支持している移動フレーム34側のピン34A、34Bが、前記ストッカ着脱装置32の爪32A、32Bに挿入される。
この状態で、ストッカ着脱装置32を作動させ、前記爪32A、32Bを外側に引っ張れば、ピン34A、34Bがブラケット21、22から抜けるので、ストッカh1を移動フレーム34から離脱させることができ、後述するように(図10(A)〜図10(C))、その離脱させたストッカh1をストッカ上下動・反転装置4のリフタアーム39で支持しそれを下降させることにより、該ストッカh1を上部テーブル12の金型ホルダ30と同じ高さ位置に位置決めして装着させることができる(図10(C))。
また、これとは反対に、ストッカh1を金型格納装置2に戻す場合には、移動フレーム34を前後方向に移動させて該ストッカh1を支持すべきピン34A、34Bをストッカ着脱装置32の爪32A、32Bに挿入させてから外側に引っ張っておく。
この状態で、前記図10(A)〜図10(C)とは逆の動作を行い、ストッカ上下動・反転装置4のリフタアーム39で支持されたストッカh1を、前記ストッカ着脱装置32の位置に位置決めし、爪32A、32Bを突出させれば外側に引っ張られていたピン34A、34Bがブラケット21、22と嵌合するので、該ストッカh1を移動フレーム34に装着することができる。
一方、ストッカ上下動・反転装置4は、既述したように、金型格納装置2から取り出すストッカh1を支持し、上下動自在であると共に、該ストッカh1に搭載されている金型群を、ストッカh1ごと表裏反転させる機能を有する。
ストッカ上下動・反転装置4は、図9に示すように、基台フレーム35の両側(X軸方向)の支柱35Aに沿って上下動するスライダ36を有し、両スライダ36は、支柱35Aに敷設されたガイド37に滑り結合していると共に、一方のスライダ36は(図7)、モータM2で回転駆動するボールねじ38に螺合している。
上記両スライダ36は(図9)、連結部材41により連結され、該連結部材41には、後方(Y軸方向)に突出したロータリアクチュエータ40が設けられ、該ロータリアクチュエータ40には、リフタアーム39が反転自在に設けられている。
上記リフタアーム39は、その両側に支柱39Aを有し、該支柱39Aには、支持部39Bを介して例えばストッカh1のブラケット21、22が支持される(図10 (B))。
この構成により、前記例えばストッカh1をリフタアーム39で支持した状態で、(図10(A))、前記モータM2(図7)を作動させれば、ストッカ上下動・反転装置4全体が下降し(図10(B))、その間必要であれば、ロータリアクチュエータ40を作動させることにより、該ストッカh1に搭載されている金型群を、ストッカh1ごと表裏反転させることができる。この場合、上記ロータリアクチュエータ40を用いることなく、エアシリンダのピストンロッドに設けたラックを移動させることにより、リフタアーム39(図7)の回転軸に設けたピニオンを回転させるラック・ピニオン機構を用いることもできる。
そして、前記ストッカ上下動・反転装置4を更に下降させれば、既述したように、該ストッカh1を、上部テーブル12の金型ホルダ30と同じ高さ位置に位置決めして装着させることができる(図10(C))。
図11は、本発明を構成する金型(パンチ)表裏反転装置8の斜視図であり、該金型表裏反転装置8は、前記例えばストッカh1の金型群の中から選択された個別金型の表裏を反転する機能を有する。
上記金型表裏反転装置8は、固定板67を介して上部テーブル12の左端に固定され、該金型(パンチ)表裏反転装置8に対向して設けられた金型(ダイ)表裏反転装置9も(図1)同様の構成を有する。
金型表裏反転装置8は(図11)、いずれも上下方向(Z軸方向)に延びる旋回アクチュエータ60及びその両側(X軸方向)のシリンダ65、66を有する。
そして、前記固定板67の下面の両側(X軸方向)には、図示するように、金型ホルダ63、64が固定され、両固定金型ホルダ63、64の間には、旋回自在な金型ホルダ62が配置され、図示する状態では、両固定金型ホルダ63、64と旋回金型ホルダ62は、整列していて同じ高さ位置にある。
また、前記旋回アクチュエータ60及びその両側のシリンダ65、66は、それぞれの上側の基端部を、シリンダ65、66のパイプなどが組み込まれた筐体68に取り付け、下側の先端部を前記固定板67に貫通させ、その内の旋回アクチュエータ60の先端部61は、旋回金型ホルダ62に、シリンダ65、66の先端部は、両固定金型ホルダ63、64にそれぞれ取り付けられている。
この構成により、既述した金型交換装置2A(図1)を用い、例えばストッカh1(図11)の金型群の中から、後述する金型選択部20E(図1)により選択された個別の金型Pのみを旋回金型ホルダ62に(図12(A))移動してそれに装着する。
この状態で、シリンダ65、66を(図12(B))作動させてそれらを収縮させれば、固定金型ホルダ63、64に対して、筐体68など全体が個別のパンチPを伴って下降し、旋回金型ホルダ62が固定金型ホルダ63、64の若干下方に位置したときにシリンダ65、66を停止させる。
そして、旋回アクチュエータ60を作動させれば(図12(C))、その先端部61が旋回することにより、旋回金型ホルダ62は、固定金型ホルダ63、64と干渉することなく反転し個別の金型Pの表裏が反転するので、今度は、シリンダ65、66を延伸させれば(図12(D))、固定金型ホルダ63、64に対して、筐体68など全体が個別のパンチPを伴って上昇し、旋回金型ホルダ62が固定金型ホルダ63、64と整列したときにシリンダ65、66を停止させる。
従って、再度金型交換装置2A(図1)を用いて、表裏反転した金型P(図12 (D))を、右側の固定金型ホルダ64を経由して上部テーブル12(図11)の金型ホルダ30の所定位置に位置決めすることができる。
図13は、本発明を構成する金型上下反転装置18の斜視図であり、該金型上下反転装置18は、前記例えばストッカh1(図11)の金型群の中から選択された個別の金型の上下を反転する機能を有する。
上記金型上下反転装置18は(図13)、固定部81を介して下部テーブル13の右端に固定され、両端に金型ホルダ70(例えばパンチP側)、75(例えばダイD側)が取り付けられた反転板73を有している。
そして、上記反転板73が図示するように垂直位置にあるときは、金型ホルダ70、75は、上部テーブル12側の金型ホルダ30、下部テーブル13側の金型ホルダ31と整列し同じ高さ位置にある。
上記反転板73の表面(こちら側)には、両端にシリンダ72、74が取り付けられ、該シリンダ72、74のピストンロッドには、水平板71、84を介して、前記金型ホルダ70、75が互いに対向した状態で設けられている。
上記反転板73の表面のほぼ中央部には、旋回軸76が突出して取り付けられ、該旋回軸76は、斜線を施した形状の取付支柱80の上部に旋回自在に取り付けられ、該取付支柱80は前記固定部81に取り付けられている(図14(A))。
上記旋回軸76(図13)の先端部には、ピニオン77が設けられ、該ピニオン77には、ラック83が噛み合っている。
上記ラック83は、上下方向(Z軸方向)に延びるピストンロッド78に設けられ、該ピストンロッド78は、シリンダ79を作動することにより上下動し、該シリンダ79は、上記取付支柱80の左側に取り付けられている。
更に、上記ピニオン77、ラック83など前記反転板73の回転駆動機構全体は、一点鎖線で示す保護ケース82に覆われ、塵埃などから保護されている。
この構成により、同様に、既述した金型交換装置2A(図1)を用い、例えばストッカh1(図11)の金型群の中から、後述する金型選択部20E(図1)により選択された個別の金型P、Dのみを上部・下部テーブル12(図13)、13の金型ホルダ30、31内を移動させ、前記反転板73の両端に取り付けた金型ホルダ70、75に装着する(図14(A))。
この状態で、シリンダ72、74を(図14(B))作動させてそれらを収縮させれば、上部・下部テーブル12、13の金型ホルダ30、31に対して、反転板73の両端の金型ホルダ70、75が内側に移動し互いに接近するので、各金型ホルダ70、75が、上部・下部テーブル12、13側の金型ホルダ30、31から若干離れた高さ位置に位置したときにシリンダ72、74を停止させる。
そして、取付支柱80(図14(C))に取り付けられているシリンダ79を作動させれば、そのピストンロッドに設けられているラック83が例えば上昇し、それに噛み合っているピニオン77が回転し、旋回軸76を介して反転板73が180°回転することにより、図示するように、ダイDが上方に、パンチPが下方に位置し、上下が反転するので、その時点でシリンダ79を停止させる。
その後、今度は、シリンダ72、74を延伸させれば(図14(D))、ダイDを装着した金型ホルダ70とパンチPを装着した金型ホルダ75とが互いに離反し、該金型ホルダ70、75が、上部・下部テーブル12、13側の金型ホルダ30、31と整列したときにシリンダ72、74を停止させる。
従って、再度金型交換装置2A(図1)を用いて、上下反転した金型D、P(図14 (D))を、上部・下部テーブル12、13側の金型ホルダ30、31に移動して所定位置に位置決めすることができる。
上記のとおり、本発明によれば、既述したように、金型表裏反転装置8、9と(図1、図11〜図12))を設けたことにより、該金型表裏反転装置8、9により、個別の金型の表裏を反転することができるようになったので、従来のように、金型格納装置のストッカに、同じ断面形状、長さのパンチやダイを表裏別々に搭載しておく必要もなくなり、従って、金型格納装置2、3(図1)のストッカh1(h2、h3、t)(例えば図2)に搭載すべき金型の個数を減少させることが可能となり、また、それに伴って、ストッカの数も減少させることが可能となり、これにより、金型格納装置2、3の小型化を図ることが可能となるという効果がある。
上記のような構成を有するプレスブレーキのNC装置20は(図1)、CPU20Aと、入力部20Bと、記憶部20Cと、金型レイアウト決定部20Dと、金型選択部20Eと、金型格納装置駆動部20Fと、金型交換装置駆動部20Gと、金型表裏反転装置駆動部20Hと、金型上下反転装置駆動部20Jにより構成されている。
CPU20Aは、本発明を実施するための動作手順(例えば図19に相当)に従って金型レイアウト決定部20D、金型選択部20Eなど図1に示す装置全体を統括制御する。
入力部20Bは、プレスブレーキに取り付けられている操作盤を構成し、よく知られているように、キーボードなどを有し、この操作盤20Bを用いて例えば自動又は手動により、製品情報などを入力することができ、入力結果は画面で確認できる。
また、既述したように(図6)、金型搭載情報は、作業者が前記入力部20B(図1)を介して入力し、後述する記憶部20Cにデータベースとして記憶される。
上記製品情報は、例えばCAD(Computer Aided Design)情報であり、ワークW(図15)の板厚、材質、曲げ線の長さ、曲げ角度、フランジ寸法などの情報を含み、これらが立体姿図、展開図として構成されている。
記憶部20Cは(図1)、本発明を実施するためのプログラムを記憶する他、後述する金型レイアウト決定部20Dが決定した曲げ順、曲げ順ごとの金型、金型レイアウトなど(図16)、また、既述したように、前記金型搭載情報(図6)をデータベースとして記憶する。
金型レイアウト決定部20Dは(図1)、前記入力部20Bを介して入力された製品情報に基づいて、曲げ順(1)、(2)、(3)、(4)を決定すると共に、各曲げ順ごとにワークWを加工する金型及び金型レイアウトa、b、c、dを決定する(図19のステップ101〜ステップ102)。
例えば、図15に示すように、平坦なワークWの曲げ線m1、m2、m3、m4部分を(1)、(2)、(3)、(4)の順に曲げ加工し、最終的には、図示するように、フランジF1、F2、F3、F4が立った製品を加工するものとすると、金型レイアウト決定部20Dが(図1)曲げ順などを決定した結果が、図16に示されている。
図16においては、曲げ順ごとに、各加工ステーションST1、ST2内の各位置X1、X2・・・・に配置された金型(○印)から成る金型レイアウトa、b、c、dが示されているが、本発明による金型レイアウトの例としては、図17、図18に示すものがある。
図17の金型レイアウトは(図17(A))、図示するように、ダイDが上部テーブル12側の金型ホルダ30に、パンチPが下部テーブル13側の金型ホルダ31にそれぞれ装着され、ダイDもパンチPも表付けの場合であり、このダイDとパンチPは、既述した金型表裏反転装置(図1、図11)は素通りし、金型上下反転装置18(図1、図13)で上下反転され、図17(A)に示す位置に位置決めされた例である。
この上下反転されたダイDとパンチPによる曲げ加工の例としては、図17(B)のような形状のワークW内部の曲げ片W1を、曲げ線m1に沿って曲げ加工を行う場合がある。
この場合、作業者は、よく知られているように、曲げ線m1に近い方の辺Hを突当10(図17(C))、11に突き当ててワークWを位置決めした後、フットペダル7(図1)を踏み込めば油圧シリンダ14、15が作動して上部テーブル12が下降し、該上部テーブル12側の金型ホルダ30に装着されて下降するダイDと(図17(C))、その直下のパンチPにより、曲げ片W1の曲げ線m1に沿った曲げ加工が行われる。
この結果、図17(A)に示す金型レイアウトにおける上下が反転された表付けのダイDとパンチPにより、図17(D)のような曲げ片W1が例えば90°だけ下方に曲げられた製品が加工される(図17(D)は上から見た図)。
一方、図18の金型レイアウトは(図18(A))、図示するように、ダイDが上部テーブル12側の金型ホルダ30に、パンチPが下部テーブル13側の金型ホルダ31にそれぞれ装着され、パンチPだけが裏付けの場合であり、この場合、パンチPだけが、金型表裏反転装置(図1、図11)で表裏反転され、ダイDとパンチPが共に、金型上下反転装置18(図1、図13)で上下反転され、図18(A)に示す位置に位置決めされた例である。
この上下反転された表付けダイDと裏付けパンチPによる曲げ加工の例としては、図18(B)のように、既に前記曲げ線m1(図17(D))に沿って曲げ加工された同じ曲げ片W1を、曲げ線m2に沿って更に曲げ加工する場合がある。
この場合、同様に、作業者は、よく知られているように、曲げ線m2に近い方の辺Hを突当10(図18(C))、11に突き当ててワークWを位置決めした後、フットペダル7(図1)を踏み込めば油圧シリンダ14、15が作動して上部テーブル12が下降し、該上部テーブル12側の金型ホルダ30に装着されて下降するダイDと(図18(C))、その直下のパンチPにより、曲げ片W1の曲げ線m2に沿った曲げ加工が行われる。
加工中は、同じ曲げ片W1が(図18(C))下方に曲げられ、これにより、既に下方に曲げられた部分Gが、パンチP側に進入するが、既述したように、パンチPが裏付けであるために、下方曲げ部分Gは、該パンチP裏面の逃げ部Nに逃げ込むことにより、パンチPとの干渉が回避され、曲げ加工が円滑に行われる。
この結果、図18(A)に示す金型レイアウトにおける上下が反転された表付けダイDと裏付けパンチPにより、図18(D)のような曲げ片W1が、曲げ線m2に沿って更に例えば90°だけ下方に曲げられた製品が加工される(図18(D)は下から見た図)。
そして、このような加工結果をもたらす前記金型レイアウト(例えば図17(A)や図18(A))を、予め製品情報(例えば図15)に基づいて決定するのが(図19のステップ102)、既述した金型レイアウト決定部20D(図1)である。
また、前記金型レイアウト決定部20Dが決定した金型レイアウトに関する情報(例えば既述したように、金型を加工ステーションST1、ST2(図16)のどの位置X1、X2・・・に配置するか、金型の上下が反転しているか、表裏が反転しているか(例えば図17(A)⇒図17(C)、図18(A)⇒図18(C))といった情報)、及び前記入力部20B(図1)から入力されてデータベースとして記憶部20Cに記憶されている金型搭載情報(図 6)に基づいて、所定の金型レイアウト(図16)を構成する金型を、例えば図2に示すストッカh1(h2、h3、t)に搭載された金型の中から選択する機能を有するのが、図1に示す金型選択部20Eである。
更に、図1に示す金型格納装置駆動部20F、金型交換装置駆動部20G、金型表裏反転装置駆動部20H、金型上下反転装置駆動部20Jは、既述した金型格納装置2、3、金型交換装置2A、3A、金型表裏反転装置8、9、金型上下反転装置18をそれぞれ駆動制御する。
以下、上記構成を有する本発明の動作を、図19〜図23に基づいて説明する。
(1)該当するストッカを取り出すまでの動作。
図19のステップ101において、製品情報を入力し、ステップ102において、曲げ順、金型、金型レイアウトを決定し、ステップ103において、金型搭載情報を入力し、ステップ104において、所定の金型レイアウトを構成する分割金型を、ストッカに搭載された分割金型の中から選択し、ステップ105において、該当するストッカを取り出す。
即ち、CPU20Aは(図1)、入力部20Bを介して製品情報が入力されたことを検知すると、金型レイアウト決定部20Dを介して曲げ順、金型、金型レイアウトを決定し、更に、入力部20Bを介して金型搭載情報(図6)が入力されたことを検知すると、該金型搭載情報及び前記金型レイアウトなどを記憶部20C(図1)にデータベースとして記憶させる。
その後、CPU20Aは、金型選択部20Eを制御し、前記記憶部20Cに記憶されているデータベース(図16)を検索することにより、例えば曲げ順(1)の所定の金型レイアウトaを構成する金型(○印)を、同様に記憶部20C(図1)にデータベースとして記憶されている金型搭載情報(図6)に基づいて、金型格納装置2、3(図1)のストッカに搭載された金型の中から選択する。
そして、CPU20Aは(図1)、金型格納装置2、3を制御し、上記選択された金型が搭載されている該当ストッカを取り出すべく、移動フレーム34(図7)を前後方向に移動させてそれに支持されている該当ストッカをストッカ着脱装置32(図10(A))の位置に位置決めした後、該ストッカ着脱装置32を作動させて該当ストッカを移動フレーム34から離脱させると共に、該当ストッカを、待機しているストッカ上下動・反転装置4、5のリフタアーム39で支持する(図10(A))。
これにより、該当するストッカを取り出すことができ、以降は、上下反転されたいずれも裏付けの長尺金型D、Pから成る金型レイアウトαを、また、上下反転された表裏混在の短尺金型D、Pから成る金型レイアウトβを、それぞれ上部・下部テーブル12、13の所定位置に形成する場合の動作を図20〜図21、図22〜図23に基づいて説明する。
尚、以下の説明に際しては、金型格納装置2、3(図1)のストッカに搭載されている金型群は、当初は、全て表側を向いているもの(例えば図4の状態)とし、金型レイアウトα、βにおいて、裏付けの金型P、Dや、ストッカh1、tにおいて、裏側を向いた金型P、Dがある場合には、斜線が施してあり、また、説明の便宜上、パンチP側ダイD側いずれも、長尺金型用ストッカは、参照符号h1で、短尺金型用ストッカは、参照符号tでそれぞれ表示してあり、更に、例えば図20、図21の矢印(1)、(2)は、図20においては、動作の流れを、図21においては、そのときの金型の移動経路をそれぞれ表す。
(A)図20の動作。
(A)-1 パンチP側の動作。
CPU20A(図1)が記憶部20Cに記憶された動作手順(加工プログラム)を参照することにより、先ず、金型レイアウトα(図19、図21)を形成するパンチPの裏付けの有無を判断し(図20のステップ201)、裏付けのパンチPがある場合には(YES)、金型格納装置駆動部20F(図1)を制御し、前記取り出した該当ストッカ(図19のステップ105)を下降中に反転させて下降を続行させ、これにより、金型群(パンチ群)の表裏を、前記該当する長尺金型用ストッカh1ごと反転させ(図20のステップ202)、その後、該反転したストッカh1を(図21)、上部テーブル12側の金型ホルダ30と同じ高さ位置に位置決めして装着する(図20のステップ203)。このとき、装着されたストッカh1(図21)に搭載されている金型群は、全て裏側を向いている。その後、次のステップ204進む。
(A)-2 ダイD側の動作。
次に、CPU20Aは(図1)、金型格納装置駆動部20F(図1)を制御し、前記取り出した該当ストッカ(図19のステップ105)を反転させずにそのまま上昇させ、下部テーブル13側の金型ホルダ31と同じ高さ位置に位置決めして装着する(図20のステップ209)。このとき、装着されたダイD側の長尺金型用ストッカh1(図21)に搭載されている金型群は、全て表側を向いている。
この状態で、CPU20Aは(図1)、金型レイアウトα(図19、図21)を形成するダイDの裏付けの有無を判断し(図20のステップ210)、裏付けのダイDがある場合には(YES)、金型交換装置駆動部20G(図1)を制御し、前記ストッカh1(図21)に搭載された金型の中から選択された金型のみ、即ちダイDのみを、金型交換装置3A(図1)を用いて、ダイ表裏反転装置9へ(図21)移動させてから金型表裏反転装置駆動部20H(図1)を制御し、そのダイDの表裏を反転し(図20のステップ 211〜ステップ212)、次のステップ204に進む。
(A)-3 パンチP、ダイDの上下反転動作。
更に、CPU20Aは(図1)、パンチP、ダイDの上下反転可否判断を行い(図20のステップ204)、上下反転する場合には(YES)、金型交換装置駆動部20Gを(図1)制御し、先ずパンチPについては、金型交換装置2Aを用いて、前記装着されたストッカh1(図21)に格納された裏側を向いた金型群の中から選択されたパンチPのみを、パンチ表裏反転装置8を素通りして、金型上下反転装置18へ移動させ、次にダイDについては、金型交換装置3A(図1)を用いて、図20のステップ212で表裏反転の実施が完了したダイDを、ダイ表裏反転装置9から金型上下反転装置18へ移動させる(図20のステップ205)。
この状態で、CPU20Aは(図1)、金型上下反転装置駆動部20J(図1)を制御し、反転板73(図21)を旋回させることにより、前記パンチP、ダイDの上下を反転させた後(図20のステップ206)、再度金型交換装置駆動部20G(図1)を制御し、金型交換装置2A、3Aを用いて、前記上下が反転した金型D、Pを、上部・下部テーブル12、13の所定位置へ位置決めする(図20のステップ207)。
これにより、既述したように、上下反転されたいずれも裏付けの長尺金型D、Pから成る金型レイアウトαが(図21)、形成された。
図20のパンチ側の動作において、ステップ201で裏付けのパンチPがない場合は(NO)、該当するストッカh1をそのまま反転させないで下降して装着し(図20のステップ208)、また、ダイ側の動作において、ステップ210で裏付けのダイDがない場合は(NO)、該当するストッカh1を装着した状態で(図20のステップ209)、それぞれステップ204に進み、パンチ、ダイの上下反転をする場合には(ステップ204のYES⇒ステップ205〜207)、図21の金型レイアウトαにおいて斜線が施されていない、即ち上下反転されてはいるが、ダイD、パンチPいずれも表付けの金型レイアウトが形成され、反対に、パンチ、ダイの上下反転をしない場合には(ステップ204のNO⇒ステップ207)、本発明を構成する金型表裏反転装置8、9(図1)と金型上下反転装置18を用いずに、即ち表裏も上下も反転せず、金型格納装置2、3から上部・下部テーブル12、13の所定位置へ所定の金型を位置決めするだけである。
(B)図22の動作。
(B)-1 パンチP側の動作。
同様に、CPU20A(図1)が記憶部20Cに記憶された動作手順(加工プログラム)を参照することにより、先ず、金型レイアウトβ(図19、図23)を形成するパンチPの裏付けの有無を判断し(図22のステップ301)、裏付けのパンチPがある場合には(YES)、表裏混在を判断し(図22のステップ302)、混在している場合には(YES)、更に、金型レイアウトβ(図23)の一番右側のパンチPが表か否かを判断し(図22のステップ303)、表の場合には(YES)、金型格納装置駆動部20F(図1)を制御し、前記取り出した該当ストッカ(図19のステップ105)を反転させずにそのまま下降させ、上部テーブル12側の金型ホルダ30と同じ高さ位置に位置決めして装着する(図22のステップ304)。このとき、装着されたパンチP側の短尺金型用ストッカt(図23)に搭載されている金型群は、全て表側を向いている。
この状態で、CPU20Aは(図1)、表裏反転の有無を判断し(図22のステップ305)、例えばこれから形成する金型レイアウトβ(図19、図23)の右側のパンチPを位置決めしようとするときには、表裏の反転は必要無しと判断して(NO)、ステップ308に進み、左側のパンチPを位置決めしようとするときには、表裏の反転が必要有りと判断して(YES)、金型交換装置駆動部20G(図1)を制御し、前記ストッカt(図23)に搭載された金型の中から選択された金型のみ、即ちパンチPのみを、金型交換装置3A(図1)を用いて、パンチ表裏反転装置8へ(図23)に移動させてから金型表裏反転装置駆動部20H(図1)を制御し、そのパンチPの表裏を反転し(図22のステップ 306〜ステップ307)、次のステップ308に進む。
また、前記図22のステップ303において、金型レイアウトβ(図23)の一番右側のパンチPが表か否かを判断した場合に、裏の場合(NO)、例えば金型レイアウトβのパンチPの位置が逆で裏付けパンチPが右側、表付けパンチPが左側のときには、CPU20Aは(図1)、金型格納装置駆動部20Fを制御し、前記取り出した該当ストッカ(図19のステップ105)を下降中に反転させて下降を続行させ、これにより、金型群(パンチ群)の表裏を、前記該当する短尺金型用ストッカtごと反転させた後、該反転したストッカtを(図23)、上部テーブル12側の金型ホルダ30と同じ高さ位置に位置決めして装着し(図22のステップ312、このとき、装着されたストッカt(図23)に搭載されている金型群は、全て裏側を向いている)、前記と同様に、ステップ305に進み、同じ動作を行う。
(B)-2 ダイD側の動作。
この場合、ダイD側の動作である図22のステップ315〜ステップ318は、前記図20のダイD側の動作である図20のステップ209〜ステップ212と全く同じであり、短尺か(図22)長尺か(図20)の違いがあるだけなので、動作説明は省略する。
(B)-3 パンチP、ダイDの上下反転動作。
次に、CPU20Aは(図1)、パンチP、ダイDの上下反転可否判断を行い(図22のステップ308)、上下反転する場合には(YES)、次の動作が行われる。
(B)-3-a これから形成する金型レイアウトβ(図23)の右側のパンチP(表付けとダイD(裏付け)の上下を同時反転する場合の動作。
この場合、CPU20Aは(図1)、先ずパンチPについては、既述したように、表裏反転の必要無し(図22のステップ305のNO)と判断したので、金型交換装置駆動部20G(図1)を制御し、上部テーブル12(図23)の左端に装着されているストッカt(図22のステップ304)に搭載された金型の中から選択されたパンチPのみを、金型交換装置2A(図1)を用いて、パンチ表裏反転装置8(図23の(3)´)を素通りして、金型上下反転装置18へ移動させ、次にダイDについては、金型交換装置3A(図1)を用いて、図22のステップ318で表裏反転の実施が完了したダイDを、ダイ表裏反転装置9(図23)から金型上下反転装置18へ移動させる(図22のステップ309)。
この状態で、CPU20Aは(図1)、同様に、金型上下反転装置駆動部20J(図1)を制御し、反転板73(図23)を旋回させることにより、前記パンチP、ダイDの上下を反転させた後(図22のステップ310)、再度金型交換装置駆動部20G(図1)を制御し、金型交換装置2A、3Aを用いて、前記上下が反転した金型D、Pを、上部・下部テーブル12、13の所定位置へ位置決めする(図22のステップ310)。
これにより、金型レイアウトβ(図23)を構成する上下反転された右側のダイD(裏付け)とパンチP(表付け)が所定位置に位置決めされた。
(B)-3-b これから形成する金型レイアウトβ(図23)の左側のパンチPとダイD(共に裏付け)の上下を同時反転する場合の動作。
この場合、CPU20Aは(図1)、先ずパンチPについては、既述したように、表裏反転の必要有り(図22のステップ305のYES)と判断したので、この時点では、選択されたパンチPの表裏反転の実施は既に完了しているので(図22のステップ307)、金型交換装置駆動部20G(図1)を制御し、金型交換装置2Aを用いて、その表裏が反転したパンチPを、パンチ表裏反転装置8(図23)から金型上下反転装置18へ移動させ、次にダイDについては、同様に、金型交換装置3A(図1)を用いて、図22のステップ318で表裏反転の実施が完了したダイDを、ダイ表裏反転装置9(図23)から金型上下反転装置18へ移動させる(図22のステップ309)。
この状態で、CPU20Aは(図1)、同様に、金型上下反転装置駆動部20J(図1)を制御し、反転板73(図23)を旋回させることにより、前記パンチP、ダイDの上下を反転させた後(図22のステップ310)、再度金型交換装置駆動部20G(図1)を制御し、金型交換装置2A、3Aを用いて、前記上下が反転した金型D、Pを、上部・下部テーブル12、13の所定位置へ位置決めする(図22のステップ310)。
これにより、金型レイアウトβ(図23)を構成する上下反転された左側のダイDとパンチP(共に裏付け)が所定位置に位置決めされた。
よって、前記(B)-3-aと(B)-3-b
の動作を合わせることにより、既述したように、上下反転された表裏混在の短尺金型D、Pから成る金型レイアウトβが(図23)、形成された。
図22のパンチ側の動作において、ステップ301で裏付けのパンチPがない場合は(NO)、該当するストッカtをそのまま反転させないで下降して装着し(図22のステップ314)、また、ダイ側の動作において、ステップ316で裏付けのダイDがない場合は(NO)、該当するストッカtを装着した状態で(図22のステップ315)、それぞれステップ308に進み、パンチ、ダイの上下反転をする場合には(ステップ308のYES⇒ステップ309〜310)、図23の金型レイアウトβにおいて斜線が施されていない、即ち上下反転されてはいるが、ダイD、パンチPいずれも表付けの金型レイアウトが形成され、反対に、パンチ、ダイの上下反転をしない場合には(ステップ308のNO⇒ステップ311)、本発明を構成する金型表裏反転装置8、9(図1)と金型上下反転装置18を用いずに、即ち表裏も上下も反転せず、金型格納装置2、3から上部・下部テーブル12、13の所定位置へ所定の金型を位置決めするだけである。
更に、図22のパンチ側の動作において、ステップ302で表裏混在が無い場合は(NO)、該当するストッカtを反転後装着させ(図22のステップ313)、また、このときのダイ側の動作において、ステップ316で裏付けのダイDがない場合は(NO)、該当するストッカtを装着した状態で(図22のステップ315)、それぞれステップ308に進み、パンチ、ダイの上下反転をする場合には(ステップ308のYES⇒ステップ309〜310)、図23の金型レイアウトβにおいて全てに斜線が施されている、即ち上下反転されたダイD、パンチPいずれも裏付けの金型レイアウトが形成され、反対に、パンチ、ダイの上下反転をしない場合には(ステップ308のNO⇒ステップ311)、同様に、本発明を構成する金型表裏反転装置8、9(図1)と金型上下反転装置18を用いずに、即ち表裏も上下も反転せず、金型格納装置2、3から上部・下部テーブル12、13の所定位置へ所定の金型を位置決めするだけである。
上記のように、所定の金型レイアウトが上部・下部テーブル12、13上に形成された後は、例えば作業者がワークW(図1)を突当10、11に突き当てて位置決めした後、フットペダル7を踏み込むことにより、油圧シリンダ14、15を作動しラムである上部テーブル12を下降させれば、前記金型レイアウトを構成するパンチPとダイDにより、該ワークWに対して所望の曲げ加工が行われる(例えば図18(C)、(D))。
本発明は、個別の金型の表裏反転機能を付加することにより、金型格納装置のストッカに搭載すべき金型の個数を減少させ、ストッカの数の減少と金型格納装置の小型化を図る曲げ加工装置に利用され、下降式プレスブレーキ(図1)のみならず、ラムである下部テーブル13が上昇することによりパンチPとダイDでワークWを曲げ加工する上昇式プレスブレーキにも適用され、極めて有用である。
本発明の全体図である。 本発明を構成する金型(パンチ)格納装置2における各ストッカの配置状態を示す図である。 本発明を構成する金型(ダイ)格納装置3における各ストッカの配置状態を示す図である。 本発明による長尺金型用ストッカh1、h2、h3を示す図である。 本発明による短尺金型用ストッカtを示す図である。 本発明を構成する金型搭載情報を示す図である。 本発明による金型(パンチ)格納装置2の側面図ある。 図7の移動フレーム34の詳細図である。 図7のストッカ上下動・反転装置4の詳細図である。 図7の動作説明図である。 本発明を構成する金型(パンチ)表裏反転装置8の斜視図である。 図11の動作説明図である。 本発明を構成する金型上下反転装置18の斜視図である。 図13の動作説明図である。 本発明を構成する金型レイアウト決定部20D(図1)が製品情報に基づいて曲げ順などを決定する場合の説明図である。 図15の結果を示す図である。 本発明による金型レイアウトの例を示す図である。 本発明による金型レイアウトの他の例を示す図である。 本発明の動作全体を説明するためのフローチャートである。 本発明を構成する金型表裏反転装置8、9(図1)と金型上下反転装置18を用いた動作例を説明するためのフローチャートである。 図20の金型移動経路を示す図である。 本発明を構成する金型表裏反転装置8、9(図1)と金型上下反転装置18を用いた他の動作例を説明するためのフローチャートである。 図22の金型移動経路を示す図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
1 曲げ加工装置
2、3 金型格納装置
2A、3A 金型交換装置
4、5 ストッカ上下動・反転装置
7 フットペダル
8、9 金型表裏反転装置
10、11 突当
12 上部テーブル
13 下部テーブル
14、15 油圧シリンダ
16、17 側板
20 NC装置20
20A CPU20A
20B 入力部
20C 記憶部
20D 金型レイアウト決定部
20E 金型選択部
20F 金型格納装置駆動部
20G 金型交換装置駆動部20G
20H 金型表裏反転装置駆動部20H
20J 金型上下反転装置駆動部20J
21、22 ブラケット
23 取付部
24、37 ガイド
30、31 金型ホルダ
32 ストッカ着脱装置
33、38 ボールねじ
34 移動フレーム
35 基台フレーム
36 スライダ
37 ガイド
39 リフタアーム
40 ロータリアクチュエータ
41 連結部材
60 旋回アクチュエータ
61 旋回アクチュエータ60の先端部
62 旋回金型ホルダ
63、64 固定金型ホルダ
65、66 シリンダ
67 固定板
68 筐体
70、75 金型上下反転装置18の金型ホルダ
71、84 水平板
72、74 シリンダ
73 反転板
76 旋回軸
77 ピニオン
78 ピストンロッド
79 シリンダ
80 取付支柱
81 固定部
82 保護ケース
83 ラック
D ダイ
P パンチ
W ワーク
t 短尺金型用ストッカ
h1、h2、h3 長尺金型用ストッカ

Claims (1)

  1. パンチとダイから成る分割金型が搭載されたストッカを備えた金型格納装置を有し、ストッカに搭載された分割金型を上部・下部テーブル上の所定位置に位置決めする曲げ加工装置において、
    製品情報に基づき、ワークの曲げ順、使用する金型及び金型レイアウトを決定する金型レイアウト決定部と、
    該金型レイアウト決定部により決定された金型レイアウトに関する情報及び上記ストッカに搭載された各分割金型に関する金型搭載情報に基づき、所定の金型レイアウトを構成する分割金型を、ストッカに搭載された分割金型の中から選択する金型選択部と、
    該選択された分割金型の表裏を反転する金型表裏反転装置を設けた曲げ加工装置であって、
    上記金型表裏反転装置は、互いに対向するパンチ表裏反転装置とダイ表裏反転装置により構成され、各表裏反転装置は、旋回アクチュエータとその両側のシリンダの基端部を筐体に取り付け、旋回アクチュエータの先端部に旋回金型ホルダを、両シリンダの先端部に固定金型ホルダをそれぞれ取り付けたことを特徴とする曲げ加工装置。
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