JP5007204B2 - インジェクタドライバ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、インジェクタドライバ回路に係り、特に、ラジオノイズの低減等を図ったものに関する。
近年、ディーゼルエンジンの燃料噴射システムにおいては、より効率的な燃焼を実現するため高圧化が進められている。さらに、燃料噴射を制御するインジェクタにおいては、従来の電磁式アクチュエータを用いたものに代わって、より高速、高精度での燃料噴射制御を実現できるピエゾ素子からなるピエゾアクチュエータを用いたピエゾインジェクタが種々提案、実現されている。
かかるピエゾインジェクタにおいては、ピエゾ素子の特性から、ピエゾアクチュエータを高電圧でスイッチングするのが一般的であるが、そのスイッチングに起因して、ノーマルモードのノイズが発生し易い。そのため、スイッチングのタイミングに工夫を施し、ピエゾ素子に流れる電流波形が極力緩慢な形状となるようにすることで、ノーマルノイズの低減を図ったものなどが提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
一方、ピエゾアクチュエータを駆動する回路とピエゾアクチュエータ間を接続する配線とグランドとの間には、浮遊容量(ストレーキャパシタ)が不可避的に生ずるが、上述の高電圧スイッチングの際に、かかる浮遊容量を介してコモンモード電流が流れ、いわゆるラジオノイズとして車両搭載のラジオの受信に影響を与えるという問題がある。
このようなコモンモードノイズに対する対策としては、コモンモードフィルタを用いるのが一般的であり効果的であることは良く知られていることであり、上述のようなピエゾインジェクタのドライバ回路にあっても、コモンモードフィルタを用いてラジオノイズの低減が図られている。
このようなピエゾインジェクタのドライバ回路におけるコモンモードフィルタを用いたラジオノイズの対策にあっては、従来、ドライバ回路と、気筒数に応じて設けられる複数のピエゾインジェクタとの間を接続する配線毎に、それぞれコモンモードフィルタを設ける構成が最も一般的である。
特許第3842665号公報(第8−16頁、図1−図18)
しかしながら、各々のピエゾインジェクタ毎に、コモンモードフィルタを設けることは、燃料噴射制御装置全体の部品点数の増加を招くこととなり、装置の高価格化を招くだけでなく、実装スペースを要するため、装置のより小型化の要請に反するという問題がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、コモンモードフィルタの使用数を最小限としつつ、ラジオノイズを確実に低減することのできるインジェクタドライバ回路を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るインジェクタドライバ回路は、
複数のインジェクタの弁駆動用電気素子が並列接続されて、当該複数の弁駆動用電気素子を選択的に通電駆動するよう構成されてなるインジェクタドライバ回路であって、
共通する磁性部材に巻回された第1巻線と第2巻線とが、一方の巻線の巻始めが他方の巻線の巻終わりに位置するよう配設されてなるコモンモードチョークコイルが設けられ、
前記複数のインジェクタの弁駆動用電気素子の電源側の相互に接続された接続点と電源との間に前記第1巻線が、前記複数のインジェクタの弁駆動用電気素子のグランド側の相互に接続された接続点とグランドとの間に前記第2巻線が、それぞれ接続されて設けられてなるものである。
本発明によれば、電源からの線路が各インジェクタの弁駆動用電気素子へ分岐する手前にコモンモードチョークコイルの一方の巻線を配する一方、各弁駆動用用電気素子のグランド側の線路の相互の接続点とグランドとの間にコモンモードチョークコイルの他方の巻線を配することで、従来と異なり、各弁駆動用電気素子毎に設けることなくコモンモードノイズを確実に抑圧できるので、ラジオノイズ対策のための部品点数を削減しつつ、ラジオノイズを確実に低減することのできるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図3を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるインジェクタドライバ回路の第1の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
この第1の構成例におけるインジェクタドライバ回路S1は、特に、ピエゾインジェクタ21−1〜21−4を駆動するに適した構成を有するもので、バッファコンデンサ5と、第1及び第2の駆動用トランジスタ1,2と、第1乃至第4の選択用トランジスタ11〜14と、電流検出用抵抗器10と、比較器3と、コモンモードチョークコイル6とを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
なお、この第1の構成例は、4気筒の場合の例である。
バッファコンデンサ5は、図示されないDC/DCコンバータなどの所望の直流電圧を発生する回路の出力端とグランドとの間に設けられ、所望の直流電圧、すなわち、ピエゾインジェクタの駆動に必要な電圧を蓄圧し、駆動用の電源としての機能を果たすようになっている。かかるバッファコンデンサ5には、通常、比較的容量の大きな電解コンデンサが用いられる。
このバッファコンデンサ5の正極とグランドとの間には、第1及び第2の駆動用トランジスタ1,2が直列接続されて設けられている。
なお、本発明の実施の形態においては、第1及び第2の駆動用トランジスタ1,2、第1乃至第4の選択用トランジスタ11〜14には、Nチャンネル型MOS型電界効果トランジスタが用いられているが、勿論、トランジスタはこれに限定されるものではない。
具体的には、第1の駆動用トランジスタ1のソースと第2の駆動用トランジスタ2のドレインとが相互に接続される一方、第1の駆動用トランジスタ1のドレインは、バッファコンデンサ5の正極に、また、第2の駆動用トランジスタ2のソースは、グランドに、それぞれ接続されたものとなっている。
なお、第1、第2の駆動用トランジスタ1、2は、保護用ダイオード1a、2aが、ソース・ドレイン方向で導通方向となるように、それぞれ並列接続されている。
また、第1及び第2の駆動用トランジスタ1,2の相互の接続点には、電流制限用コイル4の一端が接続され、その他端は、コモンモードチョークコイル6の一端に接続されている。
本発明の実施の形態におけるコモンモードチョークコイル6は、第1巻線7と第2巻線8と、この第1及び第2巻線7,8が共通に巻回される磁性部材9とを有してなる公知・周知の構成を有してなるものである。かかるコモンモードチョークコイル6の第1巻線7の巻始め(図1において黒丸が付された箇所)と、第2巻線8の巻始め(図1において黒丸が付された箇所)は、反対位置となるように、すなわち、第1巻線7の巻始めの部位に、第2巻線8の巻終わりの部分が位置し、第1巻線7の巻終わりの部分に、第2巻線8の巻始めの部位が位置するように設けられたものとなっている。
かかる構成において、第1巻線7の巻始めは、電流制限用コイル4に接続されており、第1巻線7の巻終わりには、ピエゾインジェクタ21−1〜21−4の一方の端部がそれぞれ接続されたものとなっている。
ピエゾインジェクタ21−1〜21−4は、弁駆動用電気素子としてコンデンサに等価なものとして表すことのできるピエゾ素子21−1a〜21−4aを有し、これらが第1及び第2の駆動用トランジスタ1,2に対して並列に接続されて設けられるものとなっている。なお、以下の説明においては、説明を簡潔として理解を容易とするため、特に支障がない限り、ピエゾ素子21−1a〜21−4aに代えてピエゾインジェクタ21−1〜21−4の語句を用いるものとする。
しかして、ピエゾインジェクタ21−1〜21−4の各々一方の端部は、上述のように電流制限用コイル4及びコモンモードチョークコイル6の第1巻線7を介して第1及び第2の駆動用トランジスタ1,2の相互の接続点に接続される一方、ピエゾインジェクタ21−1〜21−4の各々の他方の端部は、各ピエゾインジェクタ21−1〜21−4に対応して設けられた第1乃至第4の選択用トランジスタ11〜14を介してグランドに接続されるようになっている。
特に、本発明の実施の形態においては、コモンモードチョークコイル6の第1巻線7は、第1及び第2の駆動用トランジスタ1,2に対して相互に並列接続状態に設けられるピエゾインジェクタ21−1〜21−4の一方の端部の相互の接続点と第1及び第2の駆動用トランジスタ1,2の相互の接続点との間に設けられたものとなっている。
すなわち、第1巻線7は、ピエゾインジェクタ21−1〜21−4の一方の端部の相互の接続点よりも上流側、すなわち、より電源側に近い位置に設けられるのが好適である。
一方、コモンモードチョークコイル6の第2巻線8は、第1乃至第4の選択用トランジスタ11〜14の下流側の相互の接続点、若しくは、それより下流、すなわち、よりグランド側に設けられるものとなっている。
本発明の実施の形態において、第1の選択用トランジスタ11のドレインは、ピエゾインジェクタ21−1の他端に、また、ソースは、後述する第2乃至第4の選択用トランジスタ12〜14のソースと相互に接続されて、コモンモードチョークコイル6の第2巻線8の巻始め側に接続されたものとなっている。そして、第1の選択用トランジスタ11のゲートには、図示されない制御部、すなわち、例えば、マイクロコンピュータなどを主たる構成要素として構成された制御部において実行される制御プログラムによって、生成、出力される制御信号が印加され、その導通、非導通が制御されるようになっている。
同様にして、第2の選択用トランジスタ12のドレインは、ピエゾインジェクタ21−2の他端に、第3の選択用トランジスタ13のドレインは、ピエゾインジェクタ21−3の他端に、第4の選択用トランジスタ14のドレインは、ピエゾインジェクタ21−4の他端に、それぞれ接続される一方、各々のソースは、上述のように第1の選択用トランジスタ11のソースと共に、コモンモードチョークコイル6の第2巻線8の巻始め側に接続されたものとなっている。そして、第2乃至第4の選択用トランジスタ12〜14のゲートも、第1の選択用トランジスタ11のゲート同様、図示されない制御部からのそれぞれ制御信号が印加され、各々の導通、非導通が制御されるようになっている。
一方、第2巻線8の他端、すなわち、巻終わり側は、電流検出用抵抗器10を介してグランドに接続されている。
この電流検出用抵抗器10の両端は、比較器3の入力端子に接続されており、比較器3の出力は、図示されない制御部に入力されるようになっており、制御部による第1及び第2の駆動用トランジスタ1,2並びに第1乃至第4の選択用トランジスタ11〜14の制御信号の生成、出力処理に供されるものとなっている。
また、ピエゾ素子21−1a〜21−4aの電圧検出のため、第1巻線7の巻終わりとグランドとの間に、分圧抵抗器24,25が直列接続されて設けられると共に、この分圧抵抗器24,25の相互の接続点が一方の入力端子に接続される比較器23が設けられている。そして、比較器23の他方の入力端子には、所定の基準電圧が印加されており、比較結果に応じた信号が図示されない制御部へ入力されるようになっており、特に、第1の駆動用トランジスタ1、第1乃至第4の選択用トランジスタ11〜14の非導通のタイミングの判定に供されるものとなっている。
次に、上記構成におけるインジェクタドライバ回路の動作について説明することとする。
上述の構成のインジェクタ回路の基本的な動作は、従来装置における動作と基本的に同様のものであり、以下、概括的に説明することとする。
まず、ピエゾインジェクタ21−1〜21−4の駆動は、そのコンデンサに等価な特性に起因して、第1の駆動用トランジスタ1の導通による充電期間と、その後の、必要とされるインジェクタ動作時間に応じた保持期間と、第2の駆動用トランジスタ2による放電期間とに大別されるものとなっている。
第1、第2の駆動用トランジスタ1,2の動作タイミングや、各ピエゾインジェクタ21−1〜21−4の選択は、比較器3により検出されるピエゾインジェクタ21−1〜21−4の通電電流の変化に基づいて、図示されない制御部によって決定されるものとなっている。
すなわち、図示されない制御部によるピエゾインジェクタ21−1〜21−4の駆動制御が開始されると、最初に、第1の選択用トランジスタ11がオンとされ、ピエゾインジェクタ21−1が駆動対象として選択されることとなる。
そして、所定のタイミングで第1の駆動用トランジスタ1のオン・オフが繰り返されて、ピエゾインジェクタ21−1への充電動作が行われることとなり、充電電流が、バッファコンデンサ5から第1の駆動用トランジスタ1、電流制限用コイル4及びコモンモードチョークコイル6の第1巻線7を介してピエゾインジェクタ21−1へ流れ込むこととなる。そして、この充電電流は、第1の選択用トランジスタ11、コモンモードチョークコイル6の第2巻線8及び電流検出用抵抗器10を介してグランドへ流れ込む。
そして、第1の駆動用トランジスタ1は、比較器23によって検出された電圧変化に基づいて制御部(図示せず)により所定のタイミングで非導通状態とされ、ピエゾインジェクタ21−1が動作する一定時間を経た後、所定のタイミングで第2の駆動用トランジスタ2がオン・オフ状態とされて、ピエゾインジェクタ21−1が放電状態とされることとなる。
すなわち、ピエゾインジェクタ21−1の放電電流が、グランド側から電流検出用抵抗器10、第2巻線8、第1の選択用トランジスタ11、インジェクタ21−1、第1巻線7、電流制限用コイル4及び第2の駆動用トランジスタ2を順に流れて再びグランド側へ流れ込むようになっている。
そして、比較器23により検出された電圧変化に基づいて、第1の選択用トランジスタ11がオフとされ、それに代わって第2の選択用トランジスタ12がオンとされ、ピエゾインジェクタ21−1に代わってピエゾインジェクタ21−2が駆動対象として選択されることとなる。
ピエゾインジェクタ21−2も、上述したピエゾインジェクタ21−1同様に、第1及び第2の駆動用トランジスタ1,2のオン・オフにより充放電されることにより、インジェクタ動作が実現されるものとなっている。
以下、同様にして他のピエゾインジェクタ21−3、21−4についてもインジェクタ動作がなされるようになっている。
かかるピエゾインジェクタ21−1〜21−4の駆動において、ピエゾインジェクタ21−1〜21−4に流れる電流は、充放電のいずれの場合にも、コモンモードチョークコイル6の第1巻線7及び第2巻線8を流れるが、第1巻線7と第2巻線8は、一方の巻線の巻始めが、他方の巻線の巻終わりに位置するように設けられているため、充放電電流に含まれるコモンモード成分は、第1巻線7及び第2巻線8により相殺されることとなる。そのため、本発明の実施の形態におけるインジェクタ回路が動作しても、従来と異なり、車両に搭載されたラジオ受信機に対するコモンモードノイズの発生は殆どなく、ラジオ受信機の良好な受信状態が確保できるものとなっている。
上述したようなコモンモードチョークコイル6の設け方は、ピエゾインジェクタに限定されるものではなく、マグネチックインジェクタの場合であっても、基本的に同様に適用できるものである。
図2には、マグネチックインジェクタドライバ回路におけるコモンモードチョークコイルの設け方の例が示されており、以下、同図を参照しつつ、この例について説明する。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
このマグネチックインジェクタドライバ回路S2は、先の図1に示された構成例同様、4気筒の場合の例であり、4個のマグネチックインジェクタ22−1〜22−4の駆動に適する構成となっている。なお、マグネチックインジェクタ22−1〜22−4は、良く知られているように、弁駆動用電気素子として、電磁弁の電磁コイル22−1a〜22−4aを有してなるものである。以下の説明においては、説明を簡潔として理解を容易とするため、特に支障がない限り、電磁コイル22−1a〜22−4aに代えてマグネチックインジェクタ22−1〜22−4の語句を用いるものとする。
この回路構成例においては、マグネチックインジェクタ22−1〜22−4は、ピエゾインジェクタのような充放電が不要であるため、第1の駆動用トランジスタ1に対して並列接続される構成となっている。
すなわち、第1の駆動用トランジスタ1のソースに、コモンモードチョークコイル6の第1巻線7を介して、マグネチックインジェクタ22−1〜22−4の各々の一方の端部が接続される一方、各々の他端側は、図1に示された構成例と同様、それぞれ対応する第1乃至第4の選択用トランジスタ11〜14を介して、第2巻線8の巻始めに接続されたものとなっている。
かかる構成にあっては、マグネチックインジェクタ22−1〜22−4の駆動電流は、ピエゾインジェクタの場合と異なり、第1の駆動用トランジスタ1のソースから、マグネチックインジェクタ22−1〜22−4への一方向だけとなるが、駆動電流に含まれるコモンモード成分が、コモンモードチョークコイル6の第1巻線7及び第2巻線8により相殺されるのは、図1に示された構成例と同様である。
したがって、この構成例にあっても、車両に搭載されたラジオ受信機に対するコモンモードノイズの発生は殆どなく、ラジオ受信機の良好な受信状態が確保できるものとなっている。
図2に示された構成例においては、マグネチックインジェクタ22−1〜22−4の選択を行う第1乃至第4の選択用トランジスタ11〜14を、グランド側、いわゆるローサイド側に設けたものとなっているが、これに限定されるものではなく、電源側、いわゆるハイサイド側に設けた構成としても良いものである。
図3には、第1乃至第4の選択用トランジスタ11〜14をハイサイド側に設けた構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、その構成例について説明する。なお、図1又は図2に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この第3の構成例におけるインジェクタドライバ回路S3においては、まず、第1乃至第4の選択用トランジスタ11〜14のドレインが相互に接続されて第1巻線7の巻終わりに接続されており、第1巻線7の巻始めは、電流検出用抵抗器10を介してバッファコンデンサ5の正極に接続されたものとなっている。
一方、第1乃至第4の選択用トランジスタ11〜14のソースは、対応するマグネチックインジェクタ22−1〜22−4の一方の端部に接続されており、マグネチックインジェクタ22−1〜22−4の他方の端部は、相互に接続されて第2巻線8の巻始めに接続されている。
そして、第2巻線8の巻終わりは、第1の駆動用トランジスタ1のドレインに接続され、第1の駆動用トランジスタ1のソースがグランドに接続されたものととなっている。
かかる構成においても、マグネチックインジェクタ22−1〜22−4の駆動電流に含まれるコモンモード成分が、コモンモードチョークコイル6の第1巻線7及び第2巻線8により相殺され、車両に搭載されたラジオ受信機に対するコモンモードノイズの発生は殆どなく、ラジオ受信機の良好な受信状態が確保できることは、先の構成例の場合と同様である。
本発明の実施の形態におけるピエゾインジェクタの駆動に適するインジェクタドライバ回路の構成例を示す構成図である。 本発明の実施の形態におけるマグネチックインジェクタの駆動に適するインジェクタドライバ回路の構成例を示す構成図である。 本発明の実施の形態におけるマグネチックインジェクタの駆動に適するインジェクタドライバ回路の他の構成例であって、選択用トランジスタをハイサイド側に配した場合のインジェクタドライバ回路の構成例を示す構成図である。
符号の説明
1…第1の駆動用トランジスタ
2…第2の駆動用トランジスタ
6…コモンモードチョークコイル
7…第1巻線
8…第2巻線
9…磁性部材
21−1〜21−4…ピエゾインジェクタ

Claims (4)

  1. 複数のインジェクタの弁駆動用電気素子が並列接続されて、当該複数の弁駆動用電気素子を選択的に通電駆動するよう構成されてなるインジェクタドライバ回路であって、
    共通する磁性部材に巻回された第1巻線と第2巻線とが、一方の巻線の巻始めが他方の巻線の巻終わりに位置するよう配設されてなるコモンモードチョークコイルが設けられ、
    前記複数のインジェクタの弁駆動用電気素子の電源側の相互に接続された接続点と電源との間に前記第1巻線が、前記複数のインジェクタの弁駆動用電気素子のグランド側の相互に接続された接続点とグランドとの間に前記第2巻線が、それぞれ接続されて設けられてなることを特徴とするインジェクタドライバ回路。
  2. 前記電源と第1巻線との間には、外部からの制御信号に応じて断続可能な直列接続された第1及び第2の駆動用トランジスタが設けられ、
    前記第1及び第2の駆動用トランジスタは、それぞれの一端が相互に接続されて、その相互の接続点には、前記第1巻線が接続される一方、前記第1の駆動用トランジスタの他端は電源に、また、前記第2の駆動用トランジスタの他端はグランドに、それぞれ接続され、
    複数のインジェクタの弁駆動用電気素子のグランド側の相互に接続された接続点と、前記複数のインジェクタの弁駆動用電気素子の各々の端部との間には、外部からの制御信号に応じて断続可能な選択用トランジスタがそれぞれ接続されて設けられてなることを特徴とする請求項1記載のインジェクタドライバ回路。
  3. 前記電源と第1巻線との間には、外部からの制御信号に応じて断続可能な駆動用トランジスタが直列接続されて設けられる一方、
    複数のインジェクタの弁駆動用電気素子のグランド側の相互に接続された接続点と、前記複数のインジェクタの弁駆動用電気素子の各々の端部との間には、外部からの制御信号に応じて断続可能な選択用トランジスタがそれぞれ接続されて設けられてなることを特徴とする請求項1記載のインジェクタドライバ回路。
  4. 前記第1の巻線と複数のインジェクタの弁駆動用電気素子との間には、外部からの制御信号に応じて断続可能な選択用トランジスタがそれぞれ接続されて設けられる一方、
    第2巻線とグランドとの間には、外部からの制御信号に応じて断続可能な駆動用トランジスタが接続されて設けられてなることを特徴とする請求項1記載のインジェクタドライバ回路。
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