JP5006737B2 - 回転対陰極x線発生装置及びx線発生方法 - Google Patents

回転対陰極x線発生装置及びx線発生方法 Download PDF

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Description

本発明は、超高輝度を実現できる回転対陰極X線発生装置及びX線発生方法に関する。
X線回折測定等においては、可能なかぎり強い強度のX線を試料に照射して測定を行う必要のある場合がある。この様な場合に用いられるX線発生装置として従来から回転対陰極X線発生装置が知られている。
この回転対陰極X線発生装置は、内部に冷却媒体を流通させた円柱状の対陰極(ターゲット)を高速で回転させながら、その外周表面に電子線を照射してX線を発生させるものである。この回転対陰極X発生装置は、ターゲットを固定した固定ターゲットのタイプに比較してターゲット上の電子線の照射位置が時々刻々と変化するので冷却効率が極めて高く、したがって、対陰極に大電流の電子線を照射することができ、強力な(高輝度の)X線を発生させることができる。
ところで、一般的にX線の出力は陰極と対陰極との間に印加する電力(電流×電圧)に対応する。一方、X線の輝度は(上記電力)/(ターゲット上の電子ビームの面積)であるので、上記電力の最大値はターゲット上の電子ビームの面積に大きく依存する。例えば銅をターゲットとした理化学用X線発生装置の出力強度をこの電力で表示すると、上記従来の回転対陰極X線発生装置では、ターゲット上に0.1×1mmの電子ビームを照射する汎用の理化学用X線発生装置の場合は、最大1.2kW程度、超高輝度といわれるものでも最大3.5kW程度の出力を得るのが限界であった。
このような問題に鑑みて、特開2004−172135号公報には、回転対陰極X線発生装置の、回転中心を中心軸とする筒状部分の内側に対して電子線を照射し、かかる部分をその融点以上にまで加熱して、高輝度のX線を発生することが試みられている。この場合、前記電子線の照射部は前記回転対陰極の融点以上にまで加熱されるので、前記照射部は少なくとも部分的に溶解するようになる。しかしながら、前記照射部は前記回転対陰極の回転に伴って発生する遠心力によって前記筒状部分に保持されるようになるので、前記照射部の、溶解部分の外方への飛散を抑制することができる。
しかしながら、上記技術においては、回転対陰極を電子線照射によってその融点以上にまで加熱し、電子線照射部を部分的に溶解させてしまうので、前記電子線照射部を含む近傍の領域は、比較的高温の状態となり、高い蒸気圧を有するようになる。したがって、前記回転対陰極の電子線照射に伴う消耗が顕著となり、前記回転対陰極の利用効率が極めて悪くなってしまうという問題が生じる。
特開2004−172135号公報
本発明は、回転対陰極を用いたX線発生装置及びX線発生方法において、前記回転対陰極の電子線照射による消耗を抑制することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、
回転対陰極と、
前記回転対陰極に対して、前記回転対陰極の回転に起因した遠心力と同方向に電子線を照射してX線を発生させるための電子線源と、
少なくとも前記回転対陰極の前記電子線の照射部を覆うようにして設けられ、前記電子線の前記照射部からの前記回転対陰極の構成部材の蒸発を抑制する被膜を形成させるための被膜形成用物質と、
を具えることを特徴とする、回転対陰極X線発生装置に関する。
また、本発明は、
回転対陰極に対して、前記回転対陰極の回転に起因した遠心力と同方向に電子線を照射し、X線を発生させるステップと、
被膜形成用物質を配置し、少なくとも前記電子線の照射部を覆い、前記電子線の前記照射部からの前記回転対陰極の構成部材の蒸発を抑制する被膜を形成するステップと、
を具えることを特徴とする、X線発生方法に関する。
上記回転対陰極X線発生装置及びX線発生方法によれば、X線を発生させるべく、電子線を回転対陰極に照射してX線を発生させる際に、前記装置内に予め被膜形成用物質を配置し、この被膜形成用物質を所定の被膜物質に変換させて、前記回転対陰極の表面上に形成される被膜により電子線照射部を覆うようにしている。したがって、前記電子線照射部が例えば前記回転対陰極を構成する部材の融点以上にまで加熱されて、その蒸気圧が増大したとしても、前記被膜によって前記回転対陰極の蒸発が抑制されるようになる。結果として、前記回転対陰極の電子線照射による消耗を抑制することができるようになる。
また、上記回転対陰極X線発生装置及びX線発生方法によれば、電子線照射によるX線の発生と並行して被膜形成を行うことができる。すなわち、回転対陰極の電子線照射部に対して予め被膜を形成することなく、X線生成の工程と同時に前記被膜の形成を行うことができる。したがって、前記回転対陰極X線発生装置及び前記X線発生方法の運転効率を向上させることができる。
なお、本方法において、電子線は蒸着面の方向に向いているので、目的とする部分を或る程度選択的に蒸着出来るという追加の利点をも有する。
さらに、前記被膜形成は、前記回転対陰極X線発生装置の運転開始初期におけるなまし運転中において実施することもできる。これによって、実際のX線発生工程中には既に回転対陰極の電子線照射部が前記被膜で覆われることになるので、X線発生工程初期におけるターゲットの蒸発を抑制することができる。また、なまし運転を利用しているので、回転対陰極X線発生装置及びX線発生方法の運転効率を損なうことがない。
また、本発明の一態様において、前記被膜形成用物質は、前記電子線による熱によって前記被膜形成用物質が前記被膜に変換されるようにして構成することができる。この場合は、前記被膜形成用物質が熱によって分解及び/又は合成がなされ、目的とする被膜を前記回転対陰極の電子線照射部において形成するようになる。この場合は、例えば前記被膜形成用物質を、回転対陰極の電子線照射部の近傍に配置することによって実現することができる。
また、本発明の一態様においては、前記被膜形成用物質は、前記電子線の経路中に前記被膜形成用物質を配置し、前記電子線の照射によって前記被膜形成用物質が前記被膜に変換されるようにして構成することができる。この場合は、前記被膜形成用物質が前記電子線照射によって加熱されるとともに励起され、その結果、分解及び/又は合成がなされて、目的とする被膜を前記回転対陰極の電子線照射部において形成することができる。
なお、前記電子線源は、前記電子線のビーム径を制御し、前記被膜形成用物質に対して前記電子線を照射する際のビーム径を、前記回転対陰極に対して前記電子線を照射する際のビーム径よりも大きくするように構成できる。これは、上述したように、電子線を利用して被膜形成用物質を分解及び/又は合成する際に要求される電子線の強度と、X線を発生させる際に要求される電子線の強度とが異なることに起因する。すなわち、高輝度のX線を発生させる際には、電子線のビーム径を絞って高強度の電子線を照射することが要求されるが、前記被膜形成用物質を分解及び/又は合成する際には、さほど強度の強い電子線は要求されず、前記電子線のビーム径を増大させて前記被膜形成用物質に対する照射面積を増大させた方が、前記被膜の形成効率が増大するためである。
なお、上述したような被膜形成用物質から被膜への変換は、前記回転対陰極X線発生装置内の圧力が10−6Torrオーダ以下の圧力に保持されるように行うことが好ましい。前記圧力が10−6Torrオーダを超えて高くなると、陰極を痛めたり、放電を生じる恐れがある。
また、前記被膜は、前記回転対陰極に対して固溶しない材料から構成することが好ましい。もし、前記被膜が前記回転対陰極に対して固溶してしまうと被膜として存在しなくなり、ターゲット金属の蒸発を抑える効果が激減する場合がある。
このような観点より、前記被膜形成用物質は被膜になったとき回転対陰極部材より蒸気圧が低く且つ比重も小さい事が肝要である。例えば、炭素を含み、その結果、前記被膜も炭素膜のように炭素を含むことが好ましい。炭素膜などの炭素を含む材料は、比重が比較的小さく、高温でも蒸気圧が低いため、上述したように、回転対陰極を構成する構成材料、例えばCuなどの材料に対して固溶しにくいという傾向があり、前記電子線照射による蒸発の度合いを小さくすることができる。さらに、ある程度の導電性を有するので、前記電子線を照射した際にチャージアップを抑制することができ、前記被膜の破壊などを効果的に抑制することができる。
また、被膜形成用物質が炭素を含むことにより、この物質は固体(ゲル状なども含む)としての入手が容易になる。したがって、本発明の装置及び方法を低コストで実現することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、回転対陰極を用いたX線発生装置及びX線発生方法において、前記回転対陰極の電子線照射による消耗を抑制することができる。
図1は、本発明の回転対陰極X線発生装置の一例における要部を示す概略構成図であり、図2及び図3は、それぞれ図1に示す回転対陰極X線発生装置の偏向電子レンズ近傍の構成を拡大して示す平面図及び側面図である。
図1に示すように、本例における回転対陰極X線発生装置10は、回転対陰極11と電子線源としての電子銃15とを具えている。回転対陰極11は、回転軸12に機械的に接続された本体部分111と、この本体部分111の側端部において、本体部分111に対して略垂直に立設した側壁部としての筒状部分112とを有している。図2に示すように回転対陰極11は略円形状を呈し、筒状部分112は本体部分の側端部の全周に亘って設けられている。また、図1に示すように、回転対陰極11は、その下部(本体部分111)に取り付けられた回転軸12の回りに、例えば矢印で示すような方向に回転するように構成されている。
なお、回転対陰極11及び電子銃15は所定の真空容器20内に配設されている。
また、電子銃15からは電子線30が水平方向に出射され、偏向電子レンズ16によって約180度の方向転換を受け、回転対陰極11の筒状部分112の内壁に照射されることにより、電子線照射部11Aを形成する。電子線照射部11Aは電子線照射によって励起され、所定のX線40を生成するようになる。
また、偏向電子レンズ16の電子線30の出射側には、被膜形成用物質18が回転対陰極11の筒状部分112と対向するようにして設けられている。この被膜形成用物質18は、以下に示すように回転対陰極11の電子線照射部11Aに対して被膜19を形成するための原材料として機能するものであり、被膜19の構成材料に応じて適宜選択する。
被膜19は、上述したように、電子線照射部11A及びその周辺において形成されることにより、電子線30によって電子線照射部11Aが例えば回転対陰極11を構成する部材の融点以上にまで加熱されて、その蒸気圧が増大した場合においても、その蒸発を抑制するものである。したがって、回転対陰極11を構成する構成材料、例えばCuやCoなどの材料に対して固溶して消失しないような材料からなることが好ましく、また、高強度の電子線30を照射した場合においても、消耗しないような高温でも蒸気圧の低い材料からなることが好ましい。
一方、被膜19の原材料である被膜形成用物質18は、予め偏向電子レンズ16に対して取り付けておくものであるため、一般的には固体である。したがって、被膜19の上述した作用効果と、その原材料である被膜形成用物質18の入手のし易さなどの観点から、被膜生成用物質18は炭素を含み、被膜19も炭素膜のような炭素を含むようなものであることが好ましい。
具体的に、被膜形成用物質18を黒鉛から構成すれば、以下に示すX線発生操作の過程において、電子線30が前記黒鉛に照射されることになり、前記黒鉛が徐々に破壊されるとともに飛散し、飛散した一部の黒鉛が回転対陰極11の電子線照射部11Aにおいて堆積し、被膜19としての炭素膜を構成するようになる。
一方、被膜形成用物質18は、黒鉛を母材とし、その表面に炭化水素系の高分子材料を膜状に形成しておく、あるいは前記高分子材料のペレットを埋設しておくなどの方法、または、シリコンを含まない真空グリースなどを塗布しておき、前記高分子材料又は前記真空グリースなどを上述のような電子線30の照射によって加熱するとともに励起させ、分解生成された炭素を電子線照射部11Aに対して膜状に堆積させて被膜19とすることもできる。この場合は、高分子材料や真空グリースなどを加熱励起して被膜19を形成するので、上記のように黒鉛を加熱励起する場合に比較して、より低い強度の電子線30を用いるのみで被膜19を形成することができる。
次に、図1〜3に示す回転対陰極X線発生装置を用いたX線の発生過程について説明する。図1及び3に示すように、回転対陰極11は、図示しないモータなどの駆動系によって回転軸12の回りに所定の角速度で回転する。すると、回転対陰極11には、回転軸12を中心としてその外方に遠心力Gが生成されるようになる。次いで、電子銃15から電子線30が出射され、偏向電子レンズ16によって180度の方向転換を受けた後、回転対陰極11の筒状部分112の内壁に照射されて電子線照射部11Aを形成するようになる。
なお、本例では、電子線照射部11Aは筒状部分112の内壁表面に形成しているので、回転対陰極11の遠心力Gの方向と電子線30の照射方向とを同方向となるような要件を満足するような電子線照射部11Aを、回転対陰極11において簡易に形成することができる。
このとき、電子線照射部11Aは、電子線30の照射によって励起され所定のX線40を生成するようになる。また、図1から明らかなように、回転対陰極11の回転による遠心力Gの方向と、電子線30の照射方向とが一致している。したがって、電子線30の強度を増大させて、回転対陰極11、すなわち電子線照射部11Aが部分的に溶解する或いは数百ミクロン溶解するようにした場合においても、その溶解部分は遠心力Gによって筒状部分112に固定されることになる。一方、電子線照射部11Aは強度の増大した電子線30が照射されるようになるため、かかる部分から生成されるX線の輝度が増大するようになる。
また、このような場合において、電子線照射部11A及び/又はその近傍の領域は、上述した溶解に伴って、回転対陰極11の融点以上の温度にまで加熱される。したがって、上述したX線40の発生と相伴って、被膜がない場合には回転対陰極11の構成部材の蒸発が顕著となる。
しかしながら、本例では、上述したX線40の生成と同時に、被膜形成用物質18は、電子線30が偏向電子レンズ16による偏向を受けて回転対陰極11の筒状部分112に入射する際に、その照射を受け、電子線30の加熱の効果と励起の効果とによって、電子線照射部11Aを覆うようにして被膜19が形成されるようになる。したがって、上述した回転対陰極11の構成部材の蒸発を抑制することができる。結果として、高輝度のX線をターゲット材料(回転対陰極)の消耗を防いだ状態で、生成することができるようになる。
なお、真空容器20の内部、すなわち回転対陰極X線発生装置10の内部は、被膜形成用物質18から被膜19を作製する間において、10−6Torrオーダ以下の圧力に保持することが好ましい。前記圧力が10−6Torrオーダを超えて高くなると、電子銃15の陰極と陽極間で放電を起こしやすくなる。また、前記陰極からの電子放出能が低下する。更に電子銃15の壁に被膜物質の一部が蒸着し陰極と陽極間の絶縁破壊の要因になり、陰極の消耗の原因にもなる。
また、本例では、X線40の生成と被膜19の形成とを同時に実施しているが、被膜19の形成を、回転対陰極X線発生装置10の運転開始初期におけるなまし運転中において実施することもできる。これによって、実際のX線40の発生工程中には既に回転対陰極11の電子線照射部11Aが被膜19で覆われることになるので、X線発生工程初期におけるターゲットの蒸発を抑制することができる。
なお、電子銃15は、電子線30のビーム径を制御し、被膜形成用物質18に対して電子線30を照射する際のビーム径を、回転対陰極11に対して電子線30を照射する際のビーム径よりも大きくするように構成できる。これは、電子線30を利用して被膜形成用物質を分解及び/又は合成する際に要求される電子線30の強度と、X線40を発生させる際に要求される電子線30の強度とが異なることに起因する。すなわち、高輝度のX線40を発生させる際には、電子線30のビーム径を絞って高強度の電子線30を照射することが要求されるが、被膜形成用物質18を分解及び/又は合成する際には、さほど強度の強い電子線30は要求されず、電子線30のビーム径を増大させて被膜形成用物質18に対する照射面積を増大させた方が、被膜19の形成効率が増大するためである。
また、電子銃15を上述したようにして構成することにより、単一の電子銃を用いるのみで、なまし運転中での被膜19の形成と、その後のX線発生工程でのX線生成とをより簡易な構成で簡易に実施することができるようになる。さらには、X線発生工程において被膜19が減少し、回転対陰極11からの部材の蒸発抑制効果が不十分となった場合は、適宜電子線30のビーム径を増大させることによって、被膜19の消失部分を適宜補うことができる。
図4は、本発明の回転対陰極X線発生装置の他の例における偏向電子レンズ近傍の構成を拡大して示す側面図である。なお、本例における回転対陰極X線発生装置は、基本的には上述した図1〜3に関連した回転対陰極X線発生装置と同様の構成を採るが、被膜形成用物質の形成箇所が異なる点で相違する。したがって、本例においては、上述した例と異なる点についてのみ詳述し、その他の類似あるいは同様の構成要素に関しては説明を省略する。
図1〜3に関連した例では、被膜形成用物質18は、偏向電子レンズ16の回転対陰極11の筒状部分112と対向する位置に設けられたが、本例では、筒状部分112の電子線照射部11Aを除く領域に形成されている。本例でも、X線40の生成と同時に、被膜形成用物質18は、電子線30が偏向電子レンズ16による偏向を受けて回転対陰極11の筒状部分112に入射する際に、その照射を受け、主として電子線30の輻射による加熱の効果によって、被膜形成用物質18が破壊するとともに飛散する。
この場合、飛散した被膜物質は、偏向電子レンズ16の磁極間の空間を通り抜け、相対する回転対陰極の筒状部分112の内側の面に蒸着し、被膜19を形成する。すなわち、このため、本例では、図1〜3に関連した例に比較し、被膜の生成速度は遅く、被膜生成用物質18の量に対する被膜19の生成量は少なくなるが、被膜19は被膜形成物質18の着いていないクリーンな面に蒸着するため、強固な蒸着を達成することができる。
なお、被膜形成用物質18は、筒状部分112に対して強固に固定しなくても、実際の操作においては、上述したX線生成工程で述べた、回転対陰極11の回転によって生じる遠心力Gによって筒状部分112に安定的に固定されるようになる。
したがって、X線40の生成時における回転対陰極11の構成部材の蒸発を抑制することができ、高輝度のX線をターゲット材料(回転対陰極)の消耗を防いだ状態で、生成することができるようになる。
また、本例でも、X線40の生成と被膜19の形成とを同時に実施しているが、被膜19の形成を、回転対陰極X線発生装置10の運転開始初期におけるなまし運転中において実施することもできる。これによって、実際のX線40の発生工程中には既に回転対陰極11の電子線照射部11Aが被膜19で覆われることになるので、X線発生工程初期におけるターゲットの蒸発を抑制することができる。
被膜形成用物質18は被膜19を形成するための原材料として機能するものであり、被膜19の構成材料に応じて適宜選択する。但し、回転対陰極11の筒状部分112において予め形成しておくものであるので、一般的には固体状であることが好ましい。一方、上述したように、被膜19は、電子線照射部11Aを含む円周上において形成されることにより、電子線30によって形成された電子線照射部11Aが例えば回転対陰極11を構成する部材の融点以上にまで加熱されて、その蒸気圧が増大した場合において、その蒸発を抑制するために設けられているものである。
したがって、被膜形成用物質18は、得られた被膜19が回転対陰極11を構成する材料、例えばCuやCoなどの材料に対して固溶して消失しないような材料からなるとともに、高強度の電子線30を照射した場合においても、消耗しないような材料からなるように適宜に選択する必要がある。したがって、回転対陰極11を構成する材料が鉄のように炭素と固溶体を作る物を除外し、入手のし易さなどの観点をも考慮すると、被膜生成用物質18は炭素を含み、被膜19も炭素膜のような炭素を含むようなものであることが好ましい。
被膜形成用物質18が炭素を含む場合、炭化水素系の高分子材料を膜状に形成しておく、あるいは前記高分子材料のペレットを埋設しておくなどの方法、または、シリコンを含まない真空グリースなどを塗布しておき、前記高分子材料又は前記真空グリースなどを上述のような電子線30の照射によって加熱するとともに励起させ、分解生成された炭素を電子線照射部11Aを含む円周上に対して膜状に堆積させて被膜19とすることができる。
図5は、本発明の回転対陰極X線発生装置のその他の例における偏向電子レンズ近傍の構成を拡大して示す側面図である。なお、本例における回転対陰極X線発生装置は、基本的には上述した図1〜3に関連した回転対陰極X線発生装置と同様の構成を採るが、被膜形成用物質の形成箇所が異なる点で相違する。したがって、本例においては、上述した例と異なる点についてのみ詳述し、その他の類似あるいは同様の構成要素に関しては説明を省略する。
図1〜3に関連した例では、被膜形成用物質18は、偏向電子レンズ16の回転対陰極11の筒状部分112と対向する位置に設けられたが、本例では、筒状部分112において、電子線照射部11Aを含むようにして形成されている。本例でも、X線40の生成と同時に、被膜形成用物質18は、電子線30が偏向電子レンズ16による偏向を受けて回転対陰極11の筒状部分112に入射して電子線照射部11Aを形成する際に、電子線30の照射の影響を受けて、電子線照射部11Aを覆うようにして被膜19が形成されるようになる。
本例では、X線40の生成と同時に、被膜形成用物質18は、電子線30が偏向電子レンズ16による偏向を受けて回転対陰極11の筒状部分112に入射する際に、その照射を受け、電子線30の加熱の効果と励起の効果とによって、被膜形成用物質18が破壊するとともに飛散する。但し、図4に示す例と異なり、飛散した物質の大部分は元の被膜形成用物質18近傍に留まるようになるので、目的とする被膜19は、被膜形成用物質18の近傍に直接的に形成されるものである。
なお、本例でも、被膜形成用物質18は、筒状部分112に対して強固に固定しなくても、実際の操作においては、上述したX線生成工程で述べた、回転対陰極11の回転によって生じる遠心力Gによって筒状部分112に安定的に固定されるようになる。
したがって、X線40の生成時における回転対陰極11の構成部材の蒸発を抑制することができ、高輝度のX線をターゲット材料(回転対陰極)の消耗を防いだ状態で、生成することができるようになる。
また、本例でも、X線40の生成と被膜19の形成とを同時に実施しているが、被膜19の形成を、回転対陰極X線発生装置10の運転開始初期におけるなまし運転中において実施することもできる。これによって、実際のX線40の発生工程中には既に回転対陰極11の電子線照射部11Aが被膜19で覆われることになるので、X線発生工程初期におけるターゲットの蒸発を抑制することができる。
なお、本例において、被膜形成用物質18は以下のようにして予め形成することができる。
第1の方法として、硅素を含まない真空グリース(以後、単に「真空グリース」と言う)などの被膜形成用物質18を回転対陰極11の筒状部分112の全体に塗る。第2の方法として、微細結晶の黒鉛などをグリースと混合したものを被膜形成用物質18として、同じく筒状部分112の全体に塗る。第3の方法として、筒状部分112の全体に予め真空グリースなどを塗布しておき、その後、被膜形成用物質18としての炭素薄膜などを貼る。
第2の方法では、予め黒鉛微粉末などが存在するため、生成した炭素原子は既存の黒鉛に蒸着し、黒鉛微粉末間を繋ぐ役割をする。したがって、被膜19の形成速度が加速される。また、第3の方法は、最も理想的な方法で、グリースは被膜形成用物質18としての炭素薄膜などを筒状部分112に固定する役目を担っており、炭素薄膜は既に部分的被膜を形成している。また、電子線照射によりグリースが炭化し、少なくとも電子線照射部11Aにおいては生成した炭素がターゲット金属と被膜形成用物質18との結合を強化し、また、被膜形成用物質18の隙間も埋める。したがって、この場合も被膜19の形成速度が加速される。
以上、本発明を上記具体例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記具体例に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいてあらゆる変形や変更が可能である。
例えば、被膜形成用物質18が比較的低い温度で高い蒸気圧を有するような場合は、偏向電子レンズ16の、電子線30が直接照射されないような側壁部に形成することもできるし、回転対陰極11の本体部分111に直接形成(塗布)しておくこともできる。
また、上記具体例では、筒状部分112を本体部分111の側端部において略垂直に立設させているが、回転軸12に向けて数度の角度で傾斜するようにすることができる。この場合、電子線照射部11Aが溶解してもそれが回転対陰極11の外部に飛散するのをより効果的に抑制することができる。また、筒状部分112を回転軸12から外方へ向けて傾斜するようにすることができる。この場合には、X線40の取り出しが容易になる。
本発明の回転対陰極X線発生装置の一例における要部を示す概略構成図である。 図1に示す回転対陰極発生装置の、偏向電子レンズ近傍の構成を拡大して示す平面図である。 図1に示す回転対陰極発生装置の、偏向電子レンズ近傍の構成を拡大して示す側面図である。 本発明の回転対陰極X線発生装置の他の例における偏向電子レンズ近傍の構成を拡大して示す側面図である。 本発明の回転対陰極X線発生装置のその他の例における偏向電子レンズ近傍の構成を拡大して示す側面図である。
符号の説明
10 回転対陰極X線発生装置
11 回転対陰極
111 回転対陰極の本体部分
112 回転対陰極の筒状部分
11A 電子線照射部
12 回転軸
15 電子銃
16 偏向電子レンズ
18 被膜形成用物質
19 被膜
30 電子線
40 X線
G 遠心力

Claims (14)

  1. 回転対陰極と、
    前記回転対陰極に対して、前記回転対陰極の回転に起因した遠心力と同方向に電子線を照射してX線を発生させるための電子線源と、
    少なくとも前記回転対陰極の前記電子線の照射部を覆うようにして設けられ、前記電子線の前記照射部からの前記回転対陰極の構成部材の蒸発を抑制する被膜を形成させるための被膜形成用物質とを具え、
    前記被膜形成用物質は、前記電子線による熱によって前記被膜形成用物質が前記被膜に変換されるようにして構成したことを特徴とする、回転対陰極X線発生装置。
  2. 前記被膜形成用物質は、前記電子線の経路中に前記被膜形成用物質を配置し、前記電子線の照射によって前記被膜形成用物質が前記被膜に変換されるようにして構成したことを特徴とする、請求項に記載の回転対陰極X線発生装置。
  3. 前記被膜形成用物質が前記被膜に変換される際において、前記回転対陰極X線発生装置内の圧力が10−6Torrオーダ以下の圧力に保持されるように構成したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の回転対陰極X線発生装置。
  4. 前記被膜は、前記回転対陰極に対して固溶せず、前記回転対陰極部材より比重の小さな材料からなることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一に記載の回転対陰極X線発生装置。
  5. 前記被膜形成用物質は炭素を含み、前記被膜は炭素を含むことを特徴とする、請求項に記載の回転対陰極X線発生装置。
  6. 前記回転対陰極は、その少なくとも一部を前記電子線によって溶解するように構成したことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一に記載の回転対陰極X線発生装置。
  7. 前記電子線源は、前記電子線のビーム径を制御し、前記被膜形成用物質に対して前記電子線を照射する際のビーム径を、前記回転対陰極に対して前記電子線を照射する際のビーム径よりも大きくしたことを特徴とする、請求項2〜6のいずれか一に記載の回転対陰極X線発生装置。
  8. 回転対陰極に対して、前記回転対陰極の回転に起因した遠心力と同方向に電子線を照射し、X線を発生させるステップと、
    被膜形成用物質を配置し、少なくとも前記電子線の照射部を覆い、前記電子線の前記照射部からの前記回転対陰極の構成部材の蒸発を抑制する被膜を形成するステップとを具え、
    前記被膜形成用物質は、前記電子線による熱によって前記被膜に変換することを特徴とする、X線発生方法。
  9. 前記被膜形成用物質は、前記電子線の経路中に前記被膜形成用物質を配置し、前記電子線の照射によって前記被膜に変換することを特徴とする、請求項に記載のX線発生方法。
  10. 前記被膜形成用物質を前記被膜に変換する際において、雰囲気圧力を10−6Torrオーダ以下の圧力に保持することを特徴とする、請求項8又は9に記載のX線発生方法。
  11. 前記被膜は、前記回転対陰極に対して固溶せず、前記回転対陰極部材より比重の小さな材料からなることを特徴とする、請求項8〜10のいずれか一に記載のX線発生方法。
  12. 前記被膜形成用物質は炭素を含み、前記被膜は炭素を含むことを特徴とする、請求項11に記載のX線発生方法。
  13. 前記回転対陰極は、その少なくとも一部を前記電子線によって溶解することを特徴とする、請求項8〜12のいずれか一に記載のX線発生方法。
  14. 前記電子線のビーム径を制御し、前記被膜形成用物質に対して前記電子線を照射する際のビーム径を、前記回転対陰極に対して前記電子線を照射する際のビーム径よりも大きくすることを特徴とする、請求項9〜13のいずれか一に記載のX線発生方法。
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