JP5003612B2 - 体積ホログラム積層体の製造方法、および、体積ホログラム積層体製造装置 - Google Patents

体積ホログラム積層体の製造方法、および、体積ホログラム積層体製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、バリの発生を抑制することが可能な体積ホログラム積層体の製造方法に関するものである。
現在、小切手、商品券等の有価証券、通帳、パスポート、IDカード等の身分証明書類、及び紙幣の偽造が増加しており、その被害は甚大である。この為、従来から、ホログラムを用いた画像形成方法が採用されている。ホログラムは、見る角度によって画像の見え方が変化するという特徴を有し、かつ、モノクロコピー機(カラーコピー機)では複製できないため、比較的セキュリティ性が高いものとされている。
しかしながら、近年、ホログラムの代表例である表面に微細な凹凸を有しているレリーフホログラムであっても、その偽造品(模造品)が市場に出回っているのが実情である。レリーフホログラムと別の原理を用いたホログラムとして、体積ホログラムが挙げられる。体積ホログラムは、特殊な感光材料にレーザーを用いて画像を形成するものであることから、レリーフホログラムよりもセキュリティ性が高いものとされ、近年、偽造防止手段としての用途が期待されている。
上記体積ホログラム層を偽造防止手段や意匠性向上手段としても用いる場合、通常ホログラム像が記録された体積ホログラム層を、所望の被着体に貼り合わせることによってホログラム積層体を構成する方法が用いられる。なかでも、任意の基材上にホログラム像が記録された体積ホログラム層が形成された体積ホログラム層転写箔から、体積ホログラム層を被転写体に転写することによって、体積ホログラム層を被転写体の所定の位置に貼付する方法がある。
ここで、上記体積ホログラムには屈折率の異なる複数の材料が用いられるのが一般的であり、通常は特定の光を照射することによって重合させることが可能な光重合性材料が用いられている。このため、体積ホログラムが記録されたホログラム層は機械強度が大きくなる傾向があることが知られている。また、体積ホログラムは、屈折率差が三次元的に配列されることによってホログラム像が記録されるものであるという性質上、ホログラムが形成される層の厚みが上記レリーフ型ホログラムと比較して厚くなる傾向にある。このため、体積ホログラムのホログラム層は箔切れ性が乏しく、上述したホログラム層転写箔を用いて体積ホログラムのホログラム層を転写する方法を用いた場合に、切断部分においてバリという不良が生じるという問題が指摘されていた。なお、バリとは、ホログラム層が転写領域からはみ出して被転写体に残ってしまう現象である。
このような状況において、特許文献1には、クッション性のある基板と、基板上で被転写体よりも高い位置にあり、転写箔を切断する際のガイドとなる支持部とを有する転写機構において、基板上に被転写体を配置し、当該被転写体上と、支持部上とに、転写フィルムを配置し、転写フィルム上をヒートローラにて熱圧着することにより転写する例が開示されている。これにより、転写フィルムが固定された状態で、ヒートローラの押圧・押圧解除動作により生じるクッション性の基板の復元力が加わり、支持部の一端に沿って、箔切れされ、バリを解消することができるというものである。しかしながら、当該発明は、基板が積層された状態で、クッション性のある基板の弾力性を利用して切断しているので、被転写体が配置されている基板の移動距離があまり大きくなく、例えば、切断対象である転写箔が体積ホログラム層を有するものである場合には、良好な箔切れ性を得ることができないといった問題があった。また、当該発明は、ヒートローラの押圧・押圧解除動作とほぼ同時に、すなわち、転写フィルムが加熱された状態で切断されているものであるため、体積ホログラム層を有する場合には、熱により箔が伸びるために、やはり箔切れ性が十分ではないという問題もあった。
特開平11−77958号公報
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、体積ホログラム積層体転写箔を用いて、体積ホログラム積層体を製造する際に生じる、バリを解消することが可能な、体積ホログラム積層体の製造方法を提供することを主目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、基材および上記基材上に形成され、かつ少なくとも体積ホログラム層を含む転写用ホログラム積層体を有する体積ホログラム積層体転写箔と、上記転写用ホログラム積層体が転写される被転写体と、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写される際に切断されるのを補助するための切断補助材と、を準備し、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層してなる被転写体側積層体を形成する積層工程と、上記被転写体側積層体の転写面と上記体積ホログラム積層体転写箔の転写用ホログラム積層体とが対向するように配置する配置工程と、上記被転写体側積層体の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔を熱圧着させる熱圧着工程と、熱圧着させた上記体積ホログラム積層体転写箔の上記基材を剥離する基材剥離工程と、上記被転写体から上記切断補助材を引き剥がすことによって上記転写用ホログラム積層体を切断する切断工程と、を有することを特徴とする体積ホログラム積層体の製造方法を提供する。
本発明によれば、上記積層工程、上記配置工程、上記熱圧着工程および上記基材剥離工程の後に、上記切断工程を有することにより、体積ホログラム積層体転写箔が被転写体側積層体の転写面上に熱圧着され、熱圧着された体積ホログラム積層体転写箔から基材を剥離した後に、上記切断工程において上記切断補助材上に転写された転写用ホログラム積層体(以下、転写領域外ホログラム積層体とする)を取り除くことができる。そして、この切断工程では上記切断補助材を被転写体から引き剥がすことにより転写用ホログラム積層体を切断するものであるので、切断補助材を制限なく移動させることができる。これにより、転写用ホログラム積層体を切断部において良好に切断することができる。また、上記切断工程が、上記基材剥離工程後に行われることにより、熱圧着と同時に切断される場合、すなわち、加熱された状態で切断される場合と比べて、転写用ホログラム積層体が上記基材剥離工程を経ることにより比較的冷却されたものとなり、箔切れ性が向上され、その結果、バリの発生を抑制することができる。また、上記切断工程において、切断補助材を取り除くことにより、転写用ホログラム積層体を切断することが可能なため、切断する工程を簡易なものとすることができる。
また、本発明によれば、上記積層工程において、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層することにより被転写体側積層体が形成される。上記被転写体と上記切断補助材は、このような被転写体側積層体の状態で、熱圧着工程および基材剥離工程を経ることになる。すなわち、上記被転写体は、熱圧着工程および基材剥離工程の際に上記切断補助材を積層した状態であるため、上記被転写体を上記切断補助材で補強することが可能となり、熱圧着工程において上記被転写体が湾曲したり、基材剥離工程において上記被転写体が破損したりする不具合を防止することができる。
上記発明においては、上記切断補助材が、上記被転写体の非転写面側に積層されていることが好ましい。これにより、上記被転写体側積層体の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔を熱圧着させた場合、被転写体から切断補助材を引き剥がすという簡易な工程により転写領域外ホログラム積層体を除去することができるからである。
上記発明においては、上記被転写体の膜厚が、20μm〜500μmの範囲内であることが好ましい。上記切断部においては、体積ホログラム積層体転写箔と被転写体との間に転写用ホログラム積層体が熱圧着されていない部分が生じ、ここに空隙が生じると推定される。これにより、上記切断工程において、この空隙部分に応力が集中することから転写用ホログラム積層体を良好に箔切れさせることが可能となるのであるが、被転写体の膜厚が上記範囲よりも小さい場合、上記空隙が生じにくくなり、箔切れ性を低下させるおそれがあるからである。一方、被転写体の膜厚が上記範囲よりも大きい場合、上記空隙部分が大きくなりすぎることから、応力集中が生じにくく、同様に箔切れ性を低下させるおそれがあるからである。
上記発明においては、上記切断補助材が、上記被転写体の転写面側に積層されていることが好ましい。これにより、上記被転写体側積層体の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔とを熱圧着させた場合、被転写体から切断補助材を引き剥がすという簡易な工程により転写領域外ホログラム積層体を除去することができるからである。
上記発明においては、上記切断補助材の膜厚が、20μm〜500μmの範囲内であることが好ましい。上記切断部においては、体積ホログラム積層体転写箔と切断補助材との間に転写用ホログラム積層体が熱圧着されていない部分が生じ、上記体積ホログラム積層体転写箔と被転写体との間に生じると推定される空隙と同様、ここに空隙が生じると推定される。したがって、上記切断工程において、この空隙部分に応力が集中することから転写用ホログラム積層体を良好に箔切れさせることが可能となるのであるが、切断補助材の膜厚が上記範囲よりも小さい場合、上記空隙が生じにくくなり、箔切れ性を低下させるおそれがあり、一方、切断補助材の膜厚が上記範囲よりも大きい場合、上記空隙部分が大きくなりすぎることから、応力集中が生じにくく、同様に箔切れ性を低下させるおそれがあるからである。
上記発明においては、上記基材と反対側に位置する上記転写用ホログラム積層体の最表層にヒートシール層が形成されていることが好ましい。上記ヒートシール層が上記基材と反対側に位置する上記転写用ホログラム積層体の最表層に形成されることにより、本発明の体積ホログラム積層体転写箔を用いて体積ホログラム積層体を製造する際に、体積ホログラム層と被転写体とを良好に接着させることができるからである。
さらに上記発明においては、上記体積ホログラム層と上記基材との間に剥離性保護層が形成されていることが好ましい。上記体積ホログラム層と上記基材との間に剥離性保護層が形成されることにより、本発明の体積ホログラム積層体転写箔から転写用ホログラム積層体を転写させる際に、体積ホログラム層の基材からの剥離性を向上させることができるからである。さらに、本発明の体積ホログラム積層体転写箔を用いて被転写体に転写用ホログラム積層体を転写した際に、体積ホログラム層の表面を覆い、転写された体積ホログラム層を保護することも可能となるからである。
本発明は、基材と、上記基材上に形成され、かつ少なくとも体積ホログラム層を含む転写用ホログラム積層体と、を有する体積ホログラム積層体転写箔を準備し、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層してなる被転写体側積層体を、上記被転写体側積層体の転写面と上記体積ホログラム積層体転写箔の転写用ホログラム積層体とが対向するように配置する配置手段と、上記被転写体側積層体の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔を熱圧着させる熱圧着手段と、を具備することを特徴とする体積ホログラム積層体製造装置を提供する。
本発明によれば、上記配置手段において、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とが積層された被転写体側積層体について、熱圧着手段を用いるものである。これにより、上記被転写体を上記切断補助材で補強することが可能となり、熱圧着手段において上記被転写体が湾曲するといった不具合を解消することができる。
上記発明においては、上記配置手段および上記熱圧着手段が用いられることにより上記被転写体側積層体に熱圧着された上記体積ホログラム積層体転写箔の上記基材を剥離する基材剥離手段と、上記被転写体から上記切断補助材を引き剥がすことによって上記転写用ホログラム積層体を切断する切断手段とを具備することが好ましい。本発明の体積ホログラム積層体製造装置は、上記配置手段および上記熱圧着手段が用いられることにより、体積ホログラム積層体転写箔が被転写体側積層体の転写面上に熱圧着される。このように被転写体側積層体の転写面上に体積ホログラム積層体転写箔が熱圧着されたものについて、上記基材剥離手段と、上記切断手段とが用いられる。すなわち、上記基材剥離手段により被転写体側積層体に熱圧着された体積ホログラム積層体転写箔から基材を剥離し、上記切断手段により上記切断補助材上に転写された転写用ホログラム積層体を取り除くことができる。さらに上記切断手段は、上記切断補助材を被転写体から引き剥がすことにより転写用ホログラム積層体を切断するものであるので、切断補助材を制限なく移動させる手段とすることができる。これにより、転写用ホログラム積層体を切断部において良好に切断することができる。
また、上記切断手段は、上記基材剥離手段により基材が除かれた転写用ホログラム積層体を切断する手段である。したがって、熱圧着と同時に切断される場合、すなわち、加熱された状態で切断される場合と比べて、転写用ホログラム積層体が比較的冷却されたものとなる。これにより、熱により箔が伸びることなく、箔切れ性が向上し、その結果、バリの発生を抑制することができる。また、上記切断手段において、切断補助材を取り除くことにより、転写用ホログラム積層体を切断することが可能なため、切断する手段を簡易なものとすることができる。
さらに、上記基材剥離手段は、上記配置手段および上記熱圧着手段を用いて、上記被転写体側積層体の転写面上に熱圧着された上記体積ホログラム積層体転写箔について用いられるものである。したがって、上記被転写体側積層体の転写面上に熱圧着された体積ホログラム積層体転写箔から上記基材を剥離する際、上記被転写体を上記切断補助材で補強することが可能となり、基材剥離手段において上記被転写体が破損したりする不具合を防止することができる。
本発明においては、体積ホログラム積層体転写箔を用いて、体積ホログラム積層体を製造する際に生じる、バリの発生を防止することが可能な、体積ホログラム積層体の製造方法を提供できるという効果を奏する。
本発明は、体積ホログラム積層体の製造方法、および体積ホログラム積層体製造装置に関するものである。
以下、本発明の体積ホログラム積層体の製造方法、および体積ホログラム積層体製造装置について順に説明する。
A.体積ホログラム積層体の製造方法
まず、本発明の体積ホログラム積層体の製造方法について説明する。上述したように本発明の体積ホログラム積層体の製造方法は、基材および上記基材上に形成され、かつ少なくとも体積ホログラム層を含む転写用ホログラム積層体を有する体積ホログラム積層体転写箔と、上記転写用ホログラム積層体が転写される被転写体と、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写される際に切断されるのを補助するための切断補助材と、を準備し、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層してなる被転写体側積層体を形成する積層工程と、上記被転写体側積層体の転写面と上記体積ホログラム積層体転写箔の転写用ホログラム積層体とが対向するように配置する配置工程と、上記被転写体側積層体の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔を熱圧着させる熱圧着工程と、熱圧着させた上記体積ホログラム積層体転写箔の上記基材を剥離する基材剥離工程と、上記被転写体から上記切断補助材を引き剥がすことによって上記転写用ホログラム積層体を切断する切断工程と、を有することを特徴とするものである。
このような本発明の体積ホログラム積層体の製造方法について図を参照しながら説明する。図1は、本発明の体積ホログラム積層体の製造方法の一例を示す概略図である。なお、図1に例示される転写用ホログラム積層体は、上記体積ホログラム層の他に、後述されるその他の層として、ヒートシール層および剥離性保護層を有しているものである。
図1に例示するように本発明の体積ホログラム積層体の製造方法は、基材1と、上記基材1上に形成された剥離性保護層2、上記剥離性保護層2上に形成された体積ホログラム層3、および上記体積ホログラム層3上に形成されたヒートシール層4を有する転写用ホログラム積層体5と、を有する体積ホログラム積層体転写箔10、および上記転写用ホログラム積層体5が転写される被転写体20および上記転写用ホログラム積層体5が被転写体20に転写される際に切断されるのを補助するための切断補助材21を準備し、上記転写用ホログラム積層体5が被転写体20に転写された際に切断される切断部に、被転写体20または切断補助材21のいずれか一方の端部(この例では被転写体20の端部)が配置されるように上記被転写体20と上記切断補助材21とを積層してなる被転写体側積層体22を形成する積層工程(図1(a))と、上記被転写体側積層体22の転写面と上記体積ホログラム積層体転写箔10のヒートシール層4とが対向するように配置する配置工程(図1(b))と、上記被転写体側積層体22の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔10を熱圧着させる熱圧着工程(図1(c))と、熱圧着させた上記体積ホログラム積層体転写箔10の上記基材1を剥離する基材剥離工程(図1(d))と、上記被転写体20から上記切断補助材21を引き剥がすことによって上記転写用ホログラム積層体5を切断する切断工程(図1(e))とを有することにより、被転写体20上に、ヒートシール層4と体積ホログラム層3と、剥離性保護層2とがこの順で積層された体積ホログラム積層体30を製造するものである(図1(f))。
本発明によれば、上記積層工程、上記配置工程、上記熱圧着工程および上記基材剥離工程の後に、上記切断工程を有することにより、体積ホログラム積層体転写箔が被転写体側積層体の転写面上に熱圧着され、熱圧着された体積ホログラム積層体転写箔から基材を剥離した後に、転写領域外ホログラム積層体を取り除くことができる。すなわち、体積ホログラム積層体転写箔が基材を有していない状態で、切断することが可能となる。体積ホログラム積層体転写箔が基材を有していない状態で切断可能であれば、切断補助材を用いて切断する際に基材を有することによって生じる切断補助材の移動距離の制限等を受けることがない。したがって、切断補助材を被転写体から引き剥がす際、切断補助材の移動距離を大きくとることができ、転写用ホログラム積層体を切断部において切断するために必要な応力を十分かつ自由にかけることできる。
さらに、本発明によれば、上記切断工程が、上記基材剥離工程後に行われることにより、熱圧着と同時に切断される場合と比べて、転写用ホログラム積層体の箔切れ性を向上させることができる。すなわち、熱圧着と同時に切断される場合には、転写用ホログラム積層体が熱によりのびやすくなっており、転写用ホログラム積層体が加熱されていない状態よりも切断されにくくなる。一方、本発明は、上記切断工程が上記熱圧着工程と同時に行われず、上記切断工程が上記基材剥離工程の後に行われるため、熱圧着工程後、基材剥離工程を経て、切断工程に至るまでに、被転写体側積層体上の転写用ホログラム積層体はある程度冷却された状態となり、熱圧着時と比べると転写用ホログラム積層体の箔切れ性を向上させることが可能となるのである。これらのことから、本発明によれば、体積ホログラム積層体転写箔を転写する際、バリの発生を抑制することが可能となるのである。
また、上記切断工程において、切断補助材を取り除くことにより、転写用ホログラム積層体を切断することが可能なため、切断する工程を簡易なものとすることができるという利点も有している。
また、本発明によれば、上記積層工程において、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層することにより被転写体側積層体が形成される。上記被転写体と上記切断補助材は、このような被転写体側積層体の状態で、熱圧着工程および基材剥離工程を経ることになる。すなわち、上記被転写体は、熱圧着工程および基材剥離工程の際に上記切断補助材を積層した状態であるため、上記被転写体を上記切断補助材で補強することが可能となる。これにより、熱圧着工程において上記被転写体が湾曲したり、基材剥離工程において上記被転写体が破損したりする不具合を防止することができる。
本発明の体積ホログラム積層体の製造方法は、少なくとも上記積層工程、上記配置工程と、上記熱圧着工程と、上記基材剥離工程と、上記切断工程とを有するものである。
以下、本発明に用いられる各工程について順に説明する。
1.積層工程
まず、本発明に用いられる積層工程について説明する。上述したように本工程は、基材と、上記基材上に形成され、かつ少なくとも体積ホログラム層を含む転写用ホログラム積層体を有する体積ホログラム積層体転写箔と、上記転写用ホログラム積層体が転写される被転写体と、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写される際に切断されるのを補助するための切断補助材と、を準備し、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層してなる被転写体側積層体を形成する工程である。
以下、このような積層工程について詳細に説明する。
1−1被転写体側積層体
本発明に用いられる被転写体側積層体は、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層されたものである。このような積層態様としては、上記切断補助材が、上記被転写体の非転写面側に積層されている態様(以下、第1積層態様とする)と、上記切断補助材が、上記被転写体の転写面側に積層されている態様(以下、第2積層態様とする)と、を挙げることができる。
以下、このような被転写体側積層体について、各態様ごとに分けて詳細に説明する。
(1)第1積層態様
本工程に用いられる第1積層態様は、上記切断補助材が、上記被転写体の非転写面側に積層されている態様である。
本態様においては、後述する切断工程において切断補助材表面上の被転写体の端部が切断部として作用する。なお、本態様において、切断補助材表面上にない被転写体の端部、および切断補助材と被転写体の端部とが一致している部位は切断部としては作用しない。
このような積層態様について、図を用いて説明する。図2は本工程に用いられる被転写体側積層体の積層態様の一例を示す概略図である。本工程に用いられる第1積層態様は、上記切断補助材21が、上記被転写体20の転写面Tと反対側の表面である非転写面側に積層されている態様である。図2(a)に例示するように本態様の被転写体側積層体の積層態様は、被転写体20の一方の端部が切断補助材21の転写面上に配置されて積層された態様を挙げることができる。この場合、切断補助材21の転写面上に位置する側の被転写体20の端部が切断部25となる。また、図2(b)に例示するように、切断補助材21の転写面上において、被転写体20の転写面全体が切断補助材21の転写面上に含まれている態様も例示することができる。この場合、被転写体20のすべての端部が切断部25となる。また、図3は本態様の被転写体側積層体を被転写体の転写面上から切断補助材の方向へ正視した被転写体側積層体の積層態様の一例を示す概略図である。例えば図3(a)に示すように、矩形状の切断補助材21の転写面上に、切断補助材21よりも大きい矩形状の被転写体20を積層した場合には、切断補助材21の転写面上にある被転写体20の端部が切断部25となり、図3(b)に示すように、矩形状の切断補助材21の転写面上に、切断補助材21よりも小さい被転写体20が半分のみ積層されている場合には、切断補助材21の転写面上にある被転写体20の3つの端部が切断部25となる。なお、通常、図3(a)に例示されるような、被転写体20が切断補助材21より大きい場合の積層態様は、被転写体20の切断部における転写領域が切断補助材21の切断部の長さよりも小さい場合に用いられる態様である。
本態様に用いられる被転写体側積層体は、少なくとも被転写体と切断補助材とを有するものである。このような被転写体側積層体の構成について順に説明する。
(被転写体)
本態様に用いられる被転写体としては、被転写体の転写面上が、上記体積ホログラム積層体転写箔が備える転写用ホログラム積層体と熱圧着可能なものであれば特に限定されるものではなく、本発明によって製造される体積ホログラム積層体の用途等に応じて任意に選択して用いることができる。本態様に用いられる被転写体としては、例えば、通帳、パスポート等の冊子や商品券、身分証明書などに使われる紙や各種カード、フィルム、布等を挙げることができる。
本態様に用いられる被転写体の膜厚としては、20μm〜500μmの範囲内、中でも30μm〜250μmの範囲内、特に50μm〜200μmの範囲内であることが好ましい。本態様では、上記切断部において、体積ホログラム積層体転写箔と被転写体との間に転写用ホログラム積層体が熱圧着されていない部分が生じ、ここに空隙が生じると推定される。この空隙により、後述する切断工程、すなわち上記切断補助材を被転写体から引き剥がす際、この空隙部分に応力が集中することから転写用ホログラム積層体を良好に箔切れさせることが可能となるのである。しかしながら、上記被転写体の膜厚が上記範囲よりも小さい場合、上記空隙が生じにくくなり、箔切れ性を低下させるおそれがある。一方、被転写体の膜厚が上記範囲よりも大きい場合、上記空隙部分が大きくなりすぎることから、上記空隙部分の体積ホログラム積層体転写箔の各部位に応力が分散して応力集中が生じにくくなる。したがって、同様に箔切れ性を低下させるおそれがあるからである。
なお、上記膜厚とは、例えば被転写体がカード等である場合の厚みも含んでいるものであり、後述する第2実施態様においても同様とする。
(切断補助材)
本態様に用いられる切断補助材としては、切断補助材の転写面側の表面が、上記体積ホログラム積層体転写箔が備える転写用ホログラム積層体と熱圧着可能なものであれば特に限定されるものではない。このような切断補助材としては、具体的には、紙、樹脂製フィルム、金属フィルム、およびこれらを積層した積層フィルム、厚紙、プラスチック板、木製板、金属板、セラミックス板等を挙げることができる。
本工程に用いられる切断補助材の膜厚としては、工程上の取り扱いにおいて問題が生じない程度の膜厚であれば特に限定されるものではなく、通常20μm〜5mmの範囲内のものが用いられる。
本態様に用いられる切断補助材の形状としては、長尺(ウェブ状)のものであっても、枚様式のものであってもよい。また、本態様に用いられる切断補助材の形状としては、上記切断部に被転写体の少なくとも一方の端部が配置されるように積層可能であって、かつ体積ホログラム積層体転写箔が切断補助材の転写面上に、少なくとも「2.熱圧着工程」の項で後述する加熱領域で熱圧着可能であれば特に限定されるものではなく、本態様に用いられる被転写体の形状や大きさ等に応じて適宜選択されるものである。
本工程に用いられる切断補助材の大きさとしては、上記切断部に被転写体の少なくとも一方の端部が配置されるように上記切断補助材と上記被転写体とが積層可能であり、かつ、体積ホログラム積層体転写箔が切断補助材上の転写面上に、少なくとも「2.熱圧着工程」の項で後述する加熱領域で熱圧着可能であれば特に限定されるものではなく、本態様に用いられる被転写体の大きさや形状等によって適宜決めることができる。
また、本工程に用いられる切断補助材は、転写ごとに使い捨てされるものであってもよく、転写して使用したものを再利用して用いられるものであってもよい。
(その他)
切断補助材と被転写体とを積層する際、切断補助材と被転写体とは位置が動かない程度に、かつ後述する切断工程において切断補助材と被転写体とを引き剥がす際に問題とならない程度の接着力で、仮接着されていてもよい。
(2)第2積層態様
本工程に用いられる第2積層態様は、切断補助材が、上記被転写体の転写面側に積層されている態様である。したがって、本態様においては、切断補助材の形状によって製造される体積ホログラム積層体における体積ホログラムの形状や貼着位置を決めることが可能となり、所望の体積ホログラムの形状や貼着位置に応じて上記切断補助材の積層態様を決めることができる。
また、本態様においては、後述する切断工程において、被転写体の転写面上の切断補助材の端部が切断部として作用する。なお、本態様において、被転写体の転写面上にない切断補助材の端部、および被転写体と切断補助材の端部とが一致している部位は切断部として作用しない。
このような積層態様について、図を用いて説明する。図4は本工程に用いられる被転写体側積層体の積層態様の一例を示す概略図である。本工程に用いられる第2積層態様は、上記切断補助材21が、上記被転写体20の転写面T側に積層されている態様である。本態様の被転写体側積層体22の積層態様としては、図4(a)に例示するように、被転写体20の転写面上に、切断補助材21が配置されて積層された態様を挙げることができる。この場合、被転写体20の転写面上にある切断補助材21の端部が切断部25となる。また、図4(b)に例示するように、被転写体20の転写面上に2つの切断補助材21が配置されて積層された態様を挙げることもできる。この場合は、被転写体20の転写面上にある切断補助材21の端部が切断部25となる。さらに、図4(c)に例示するように、切断補助材21が被転写体20の転写面上において、被転写体20の転写面上に完全に収まっている態様を挙げることができる。この場合は、切断補助材21のすべての端部が切断部25となる。本発明においてはこれらのいずれの態様であっても好適に用いることができる。また、必要に応じてこれらの態様を組み合わせて用いることもできる。上記態様を組み合わせた例としては、図4(d)に例示されるように、被転写体20の転写面上に3つの切断補助材21が配置されて積層された態様を挙げることができる。この場合については、被転写体20の転写面上にあるすべての切断補助材21の端部が切断部25となる。また、図5は本態様の被転写体側積層体を切断補助材の転写面上から被転写体の方向へ正視した被転写体側積層体の積層態様の一例を示す概略図である。例えば図5に示すように、被転写体20の転写面上に、2つの切断補助材が配置されて積層されている場合、上記被転写体20の転写面上の切断補助材21のすべての端部が切断部25となる。
また、必要に応じて上述した第1積層態様と第2積層態様とを組み合わせて用いてもよい。
(被転写体)
本態様に用いられる被転写体としては、第1実施態様の項において説明したものと同様のものを用いることが可能であり、ここでの説明は省略する。
本態様に用いられる被転写体の膜厚としては、工程上の取り扱いにおいて問題が生じない程度であれば特に限定されるものではなく、上述した被転写体の種類等によって適宜定められるものであり、通常20μm以上である。上記膜厚よりも小さい場合、後述する熱圧着工程により被転写体にしわがよるといった不具合が生じる可能性があるからである。
(切断補助材)
本態様に用いられる切断補助材としては、切断補助材の転写面側の表面が、上記体積ホログラム積層体転写箔が備える転写用ホログラム積層体と熱圧着可能なものであれば特に限定されるものではない。このような切断補助材としては、上述した第1実施態様で用いられるものが好適に用いられる。これらについては、上記第1実施態様において説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
本態様に用いられる切断補助材の膜厚としては、20μm〜500μmの範囲内、中でも30μm〜250μmの範囲内、特に50μm〜200μmの範囲内
であることが好ましい。本態様では、上記切断部において、体積ホログラム積層体転写箔と切断補助材との間に転写用ホログラム積層体が熱圧着されていない部分が生じ、ここに空隙が生じると推定される。この空隙により、後述する切断工程、すなわち上記切断補助材を被転写体から引き剥がす際、この空隙部分に応力が集中することから転写用ホログラム積層体を良好に箔切れさせることが可能となるのである。しかしながら、上記切断補助材の膜厚が上記範囲よりも小さい場合、上記空隙が生じにくくなり、箔切れ性を低下させるおそれがある。一方、切断補助材の膜厚が上記範囲よりも大きい場合、上記空隙部分が大きくなりすぎることから、上記空隙部分の体積ホログラム積層体転写箔の各部位に応力が分散して応力集中が生じにくくなる。したがって、同様に箔切れ性を低下させるおそれがあるからである。
本態様に用いられる切断補助材の形状としては、本発明によって製造される体積ホログラム積層体の用途等に応じて、任意に決定することができる。本態様においては、切断補助材の形状によって製造される体積ホログラム積層体における体積ホログラムの形状を決めることが可能となり、本態様に用いられる切断補助材の形状としては、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形、楕円形や、これらの図形の少なくとも一辺が波線であるもの等を挙げることができる。ここで、本態様に用いられる切断補助材の形状について、図を用いて説明する。
図6は本態様に用いられる切断補助材の形状の一例を示す概略図である。図6(a)に例示されるように、2つの切断補助材21を用いて、四角形の一辺が波線である形状において、波線が被転写体20の中心をむき、かつ被転写体20と切断補助材21との一方の端部が一致するように配置かつ積層されて用いられる形状を挙げることができる。さらに、図6(b)に例示されるように、被転写体20の転写面上に、中心部が正六角形に切り抜かれた形状の切断補助材21を用いることも可能である。
本態様に用いられる切断補助材の大きさとしては、上記切断部に当該切断補助材の少なくとも一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とが積層可能であり、かつ、体積ホログラム積層体転写箔が切断補助材上の転写面上に、少なくとも「2.熱圧着工程」の項で後述する加熱領域で熱圧着可能であれば特に限定されるものではなく、本態様に用いられる被転写体の大きさや形状等によって適宜決めることができる。
(その他)
切断補助材と被転写体とを積層する際、第1積層態様で説明したものと同様に、切断補助材と被転写体とは仮接着されていてもよい。
1−2.体積ホログラム積層体転写箔
本工程に用いられる体積ホログラム積層体転写箔は、少なくとも基材と、転写用ホログラム積層体とを有するものである。
以下、本工程に用いられる体積ホログラム積層体転写箔の各構成について順に説明する。
(1)基材
本発明に用いられる基材について説明する。本発明に用いられる基材は、後述する転写用ホログラム積層体を支持するものである。
本発明に用いられる基材としては、後述する各構成を支持できるものであれば特に限定されるものではない。このような基材の具体例としては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリフッ化エチレン系フィルム、ポリフッ化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリアミドフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム等の樹脂フィルム等を挙げることができる。
また、本発明に用いられる基材の厚みは、本発明の体積ホログラム積層体転写箔を用いて体積ホログラム積層体を製造する方法等に応じて適宜選択されるものであるが、通常2μm〜200μmの範囲内、好ましくは10μm〜50μmの範囲内とされる。
(2)転写用ホログラム積層体
次に、本工程に用いられる転写用ホログラム積層体について説明する。本工程に用いられる転写用ホログラム積層体は、基材上に形成され、かつ少なくとも体積ホログラム層を有するものであり、必要に応じて他の層が用いられてもよいものである。
以下、このような転写用ホログラム積層体の各構成について順に説明する。
a.体積ホログラム層
まず、本発明に用いられる体積ホログラム層について説明する。本発明に用いられる体積ホログラム層は、体積ホログラムが記録されたものであり、本発明に用いられる体積ホログラム積層体転写箔を用いて体積ホログラム積層体を製造する際に、被転写体へ転写されるものである。また、本発明に用いられる体積ホログラム層は、上述した基材上に形成されるものである。
以下、このような体積ホログラム層について詳細に説明する。
a−1.構成材料
本発明に用いられる体積ホログラム層を構成する材料としては、体積ホログラムを記録することができるものであれば特に限定されるものではなく、一般的に体積ホログラムに用いられる材料を任意に用いることができる。このような材料としては、例えば、銀塩材料、重クロム酸ゼラチン乳剤、光重合性樹脂、光架橋性樹脂等の公知の体積ホログラム記録材料が挙げることできる。なかでも本発明においては、(i)バインダー樹脂、光重合可能な化合物、光重合開始剤および増感色素を含有する第1の感光材料、または、(ii)カチオン重合性化合物、ラジカル重合性化合物、光ラジカル重合開始剤系および光カチオン重合開始剤系を含有する第2の感光材料を好適に用いることができる。
このような第1の感光材料および第2の感光材料については、例えば、特開2005−70064号公報に記載されているものと同様のものを用いることができる。
a−2.体積ホログラム層
本発明に用いられる体積ホログラム層の厚みは、所定の体積ホログラム像を記録することができる範囲内であれば特に限定されるものではなく、上述した構成材料の種類に応じて適宜調整することができる。なかでも本発明に用いられる体積ホログラム層の厚みは、1μm〜50μmの範囲内であることが好ましく、特に3μm〜25μmの範囲内であることが好ましい。体積ホログラム層の厚みが大きくなると、本発明の体積ホログラム積層体転写箔を用いて体積ホログラム積層体を製造する場合であっても、箔切れ不良が生じやすく、バリが生じる可能性があるからである。
b.その他の層
本発明に用いられる転写用ホログラム積層体は、少なくとも上記体積ホログラム層を有するものであるが、必要に応じてこれら以外のその他の層を用いることができる。本発明に用いられるその他の層としては、本発明の体積ホログラム積層体転写箔を用いて製造される体積ホログラム積層体に所望の機能を付与することができるものであれば特に限定されるものではない。なかでも本発明に好適に用いられるその他の層としては、上記基材と上記体積ホログラム層との間に形成される剥離性保護層、上記基材と反対側に位置する上記転写用ホログラム積層体の最表層に形成されるヒートシール層を挙げることができる。また、上記ヒートシール層と上記剥離性保護層との間に形成され、紫外線が照射されることにより発光する蛍光発光層、視認する角度によって色が変化する光学可変インキ層、さらに上記剥離性保護層と上記体積ホログラム層との間に形成され、ホログラム層の紫外線劣化を防止する紫外線吸収層等のいずれの層も好適に用いることができる。
以下、これらの各構成について順に説明する。
(i)ヒートシール層
まず、本発明に用いられるヒートシール層について説明する。本発明に用いられるヒートシール層は熱可塑性樹脂を含有するものであり、本発明の体積ホログラム積層体転写箔を用いて体積ホログラム積層体を製造する際に、体積ホログラム層と被転写体とを接着させる機能を有するものである。また、本発明に用いられるヒートシール層は、上記基材と反対側に位置する上記転写用ホログラム積層体の最表層に形成されるものである。
以下、本発明に用いられるヒートシール層について詳細に説明する。
本発明におけるヒートシール層に用いられる熱可塑性樹脂としては、本発明に用いられる体積ホログラム積層体転写箔から体積ホログラム層が転写される被転写体の種類に応じて、体積ホログラム層と被転写体とを接着できるものであれば特に限定されるものではない。このような熱可塑性樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン−イソブチルアクリレート共重合樹脂、ブチラール樹脂、ポリ酢酸ビニルおよびその共重合体樹脂、アイオノマー樹脂、酸変性ポリオレフィン系樹脂、アクリル系・メタクリル系などの(メタ)アクリル系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリメチルメタクリレート系樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビニル系樹脂、マレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、メラミン・アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ゴム系樹脂、スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体(SBS)、スチレンイソプレンスチレンブロック共重合体(SIS)、スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレンエチレンプロピレンスチレンブロック共重合体(SEPS)等を挙げることができる。本発明においてはこれらのいずれの熱可塑性樹脂であっても好適に用いることができる。
なお、本発明に用いられる熱可塑性樹脂は1種類のみであってもよく、あるいは、2種類以上であってもよい。
本発明に用いられるヒートシール層には、上記熱可塑性樹脂以外に他の添加剤が含まれていてもよい。本発明に用いられる添加剤としては、例えば、分散剤、充填剤、可塑剤、帯電防止剤等を挙げることができる。
本発明に用いられるヒートシール層の厚みは特に限定されるものではなく、上述した体積ホログラム層の構成材料や、体積ホログラム積層体転写箔を用いて体積ホログラム層が転写される被転写体の種類等によって適宜選択されるものである。中でも本発明におけるヒートシール層の厚みは、1μm〜50μmの範囲内であることが好ましく、1μm〜25μmの範囲内であることがより好ましい。厚みが上記範囲よりも薄いと被転写体との接着性が不十分になってしまう可能性があるからである。また上記範囲よりも厚いと、本発明の体積ホログラム積層体転写箔から体積ホログラム層を転写する際に、ヒートシール層を加熱する温度が高くなりすぎてしまい、基材等に損傷が生じてしまう可能性があるからである。
(ii)剥離性保護層
次に、本発明に用いられる剥離性保護層について説明する。本発明に用いられる剥離性保護層は、上述した基材と体積ホログラム層との間に形成されるものであり、次のような機能を有するものである。
まず第1に、基材と体積ホログラム層との接着力を任意の範囲に調整し、本発明の体積ホログラム積層体転写箔から転写用ホログラム積層体を転写させる際に、体積ホログラム層の基材からの剥離性を向上させる機能を有するものである(剥離機能)。
第2に、本発明の体積ホログラム積層体転写箔を用いて被転写体に転写用ホログラム積層体を転写した際に、体積ホログラム層の表面を覆い、転写された体積ホログラム層を保護する機能を有するものである(保護機能)。
以下、このような剥離性保護層について説明する。
本発明に用いられる剥離性保護層としては、上述した剥離機能および保護機能を有するものであれば特に限定されるものではない。このような剥離性保護層に用いられる材料としては、例えば、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系およびメタアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、シリコーン樹脂、塩化ゴム、カゼイン、各種界面活性剤、金属酸化物等の1種または2種以上混合したもの等を挙げることができる。
本発明に用いられる剥離性保護層の厚みとしては、上述した剥離機能および保護機能を両立させることができる範囲内であれば特に限定されるものではない。なかでも本発明に用いられる剥離性保護層の厚みは、0.1μm〜20μmの範囲内であることが好ましく、0.5μm〜10μmの範囲内であることがより好ましい。
(iii)蛍光発光層
次に、本発明に用いられる蛍光発光層について説明する。
本発明に用いられる蛍光発光層は、紫外線が照射されることにより蛍光を発する蛍光材料を含有するものである。また、本発明に用いられる蛍光発光層は、上記ヒートシール層および上記剥離性保護層と共に用いられ、上記ヒートシール層と上記剥離性保護層との間に形成される。このような蛍光発光層が形成されていることにより、体積ホログラム積層体転写箔を用いて、より偽造防止機能に優れた体積ホログラム積層体を作製することができる。
(iv)紫外線吸収層
次に、本発明に用いられる紫外線吸収層について説明する。本発明に用いられる紫外線吸収層は、上記剥離性保護層と共に用いられ、上記剥離性保護層と体積ホログラム層との間に形成されるものである。ここで、上述したように体積ホログラム層には光重合成材料が用いられることから、当該体積ホログラム層に紫外線が照射されると体積ホログラム層が経時で劣化してしまうという問題点がある。しかしながら、体積ホログラム層上に紫外線吸収層を形成することにより、このような体積ホログラム層の紫外線劣化を防止することができる。
(v)光学可変インキ層
次に、本発明に用いられる光学可変インキ層について説明する。本発明に用いられる光学可変インキ層は、視認する角度によって色が変化する光学可変材料によって画像が形成されたものであり、かつ、上記ヒートシール層および上記剥離性保護層と共に用いられ、上記ヒートシール層と上記剥離性保護層との間に形成されるものである。
上記光学可変インキ層が用いられることにより、上記光学可変材料で作製された画像は、通常のインキでは複製することが不可能であるため、偽造防止機能に優れた体積ホログラム積層体を作製することが可能となる。
本発明に用いられる光学可変インキ層としては、所望の画像が形成されたものであれば特に限定されるものではなく、本発明の体積ホログラム積層体転写箔を用いて作製される体積ホログラム積層体の用途に応じて、任意の光学可変材料によって画像が形成されたものを用いることができる。
ここで、本発明に用いられる光学可変インキ層に形成される画像は、本発明の体積ホログラム積層体転写箔を用いて作製する体積ホログラム積層体の用途に応じて、所望の画像とすることができる。なお、本発明における「画像」とは、パターン、線画、文字、図形、記号等のみならず、単に全面が着色された態様も含むものである。
(vi)プライマー層
上述した以外にも、本発明に用いられるその他の層としては、例えば、体積ホログラム層とヒートシール層との接着性、あるいは、体積ホログラム層と、剥離性保護層との接着性を向上させるために用いられるプライマー層を挙げることができる。このようなプライマー層としては、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エチレンと酢酸ビニルあるいはアクリル酸等との共重合体、エポキシ樹脂等が用いられたものを挙げることができる。
(vii)バリア層
さらに、本発明においては上記その他の層として、上記ヒートシール層と共に用いられ、上記体積ホログラム層とヒートシール層との間に形成されるバリア層を挙げることができる。体積ホログラム層に用いられる感光材料やヒートシール層に用いられる熱可塑樹脂の組み合わせによっては、経時的に体積ホログラム層から他の層への低分子量成分の移行が起こり、これに起因して体積ホログラム層に記録された体積ホログラムの再生波長が青側(短波長側)に移行してしまう場合があるが、バリア層を設けることによって、このような問題を解消することができるからである。
バリア層に用いられる材料としては、所望のバリア性を発現できる材料であれば特に限定されるものではないが、通常、透明性有機樹脂材料が用いられる。本発明に用いられる透明性有機樹脂材料としては、例えば、無溶剤系の3官能以上、好ましくは6官能以上の、紫外線や電子線等の電離放射線に反応する電離放射線硬化性エポキシ変性アクリレート樹脂、ウレタン変性アクリレート樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂等を挙げることができる。
(3)体積ホログラム積層体転写箔の製造方法
本発明の体積ホログラム積層体転写箔の製造方法としては、例えば、上述した剥離性保護層およびヒートシール層を用いる場合は、基材の片面上に剥離性保護層、体積ホログラム層およびヒートシール層を順次積層する方法を用いることができる。このような層を形成する方法としては、一般的に体積ホログラム積層体転写箔を製造する方法を用いることができる。
2.配置工程
次に、本発明に用いられる配置工程について説明する。本工程は、上記被転写体側積層体の転写面と上記体積ホログラム積層体転写箔の転写用ホログラム積層体とが対向するように配置する工程である。
上記被転写体側積層体と上記体積ホログラム積層体転写箔とを配置する配置態様としては、上記被転写体側積層体の転写面と上記体積ホログラム積層体転写箔の転写用ホログラム積層体とが対向するように配置されるものであれば特に限定されるものではなく、具体的には、図1(b)に例示されるような態様を挙げることができる。また、転写用ホログラム積層体に上述したその他の層としてヒートシール層が用いられる場合には、上記被転写体側積層体の転写面と、上記体積ホログラム積層体転写箔のヒートシール層とが対向するように配置される。
上記被転写体側積層体と上記体積ホログラム積層体転写箔とを配置する方法としては、被転写体側積層体と体積ホログラム積層体転写箔のどちらか一方が移動して所定の配置されるものであってもよく、双方が移動することによって所定の位置に配置されるものであってもよい。
また、上記被転写体側積層体と上記体積ホログラム積層体転写箔とを配置する際、上記体積ホログラム積層体転写箔が上記被転写体側積層体を覆う態様としては、被転写体側積層体の全面を体積ホログラム積層体転写箔が覆うように配置されてもよいし、被転写体側積層体の一部を体積ホログラム積層体転写箔が覆うように配置されてもよい。このように体積ホログラム積層体転写箔が被転写体側積層体の切断部を覆うように配置される場合は、上記体積ホログラム積層体転写箔は上記切断部を必ず覆うものとする。
3.熱圧着工程
次に、本発明に用いられる熱圧着工程について説明する。本工程は、上記被転写体側積層体の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔を熱圧着させる工程である。
本工程において上記被転写体側積層体の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔を熱圧着させるとは、より具体的には、上記転写用ホログラム積層体を加熱し、上記転写用ホログラム積層体の加熱された領域と上記被転写体側積層体の転写面上とを接着する工程である。
本工程において転写用ホログラム積層体を加熱する方法としては、体積ホログラム積層体転写箔の所望の領域のみを所定の温度に加熱できる方法であれば特に限定されるものではない。このようは方法としては、加熱ローラーを用いる方法や、熱プレス、ホットスタンプ等を挙げることができる。中でも本工程においては加熱ローラーを用いる方法が好ましい。加熱ローラーを用いることにより、転写領域全体を均一に加熱・加圧することができるからである。これにより、転写領域において熱圧着のむらが生じることを抑えることができるため、本発明の切断工程において、切断補助材を被転写体から引き剥がす際、切断部において転写用ホログラム積層体を良好に箔切れさせることが可能となる。
上記加熱ローラーの幅としては、本発明の体積ホログラム積層体転写箔を転写する際、転写領域全体を含む幅であれば特に限定されるものではなく、本発明において製造される体積ホログラム積層体や、被転写体の大きさ等によって適宜決めることができる。
上記加熱ローラーの回転速度としては、特に限定されるものではない。
また、上記加熱ローラーの加熱温度としては、用いられる被転写体の種類等によっても異なるが、体積ホログラム積層体転写箔の転写用ホログラム積層体と、被転写体側積層体の転写面上とが接着される温度が好適に用いられる。このような加熱温度としては、被転写体の種類によって異なるものではあるが、体積ホログラム層における記録に影響を与えないために、具体的には、60℃〜200℃程度であることが好ましく、さらには100℃〜160℃の範囲内が好ましい。
また、上記加熱ローラーの加熱時間としては、上記加熱ローラーの回転速度、加熱温度、用いられる加熱ローラーの表面の部材や、被転写体の種類等に応じて適宜きめられるものである。
上記加熱ローラーの圧力としては、被転写体の種類等によっても異なるが、0.5Mpa〜15Mpaの範囲内とすることが好ましい。
また、加熱ローラーを用いて体積ホログラム積層体転写箔を加熱する態様としては、上記基材側から加熱する態様であってもよく、あるいは被転写体側積層体側から加熱する態様であってもよい。中でも本工程においては、基材側から加熱することが好ましい。具体的には、図7に示されるように、加熱ローラー50により、体積ホログラム積層体転写箔100の基材(図示せず)側から加熱されることが好ましい。なお、図7中の20〜22は、図1に用いられている符号と同様のものを示す。
本工程において熱圧着する際の切断補助材上の加熱領域としては、後述する切断工程において、切断補助材を引き剥がした際上記切断部から転写用ホログラム積層体が切断可能となる程度、すなわち切断時に切断補助材上からはがれない程度の面積を有するものであれば特に限定されるものではない。このような領域としては、具体的には、工程上の取り扱いにおいて問題が生じない程度であれば特に限定されるものではなく、切断補助材表面において切断部から被転写体とは反対の方向への距離が、少なくとも10mm以上、特に3mm以上であることが好ましい。上記距離より小さいと、転写用ホログラム積層体と切断補助材の転写面上との接着性が不十分となり、切断部においてはがれてしまい切断できないからである。
4.基材剥離工程
次に、本発明に用いられる基材剥離工程について説明する。本工程は、熱圧着させた上記体積ホログラム積層体転写箔の上記基材を剥離する工程である。
本工程において基材を剥離する方法としては、熱圧着させた上記体積ホログラム積層体転写箔の上記基材を剥離することができる方法であれば特に限定されるものではない。通常は、体積ホログラム積層体転写箔を被転写体から物理的に引き剥がすことによって剥離する方法が用いられる。
5.切断工程
次に、本発明に用いられる切断工程について説明する。本工程は、上記被転写体から上記切断補助材を引き剥がすことによって上記転写用ホログラム積層体を切断する工程である。これにより、転写用ホログラム積層体を切断部において切断することが可能となり、被転写体上の所定の位置に転写用ホログラム積層体が配置された体積ホログラム積層体を得ることができる。
より具体的には、被転写体側積層体の積層態様が、上述した第1実施態様である場合、上記切断補助材が、上記被転写体の非転写面側に積層されているため、体積ホログラム積層体転写箔を被転写体側積層体の転写面上に熱圧着させた場合、上記切断部において、体積ホログラム積層体転写箔と被転写体との間に転写用ホログラム積層体が熱圧着されていない部分が生じ、ここに空隙が生じると推定される。この空隙により、上記切断工程、すなわち上記切断補助材を被転写体から引き剥がす際、この空隙部分に応力が集中することから転写用ホログラム積層体を良好に箔切れさせることが可能となるのである。また、被転写体側積層体の積層態様が、第2実施態様である場合も同様に、上記切断部において、体積ホログラム積層体転写箔と切断補助材との間に転写用ホログラム積層体が熱圧着されていない部分が生じ、ここに空隙が生じると推定され、上記切断工程においてこの空隙部分に応力が集中することから転写用ホログラム積層体を良好に箔切れさせることが可能となるのである。
本工程において上記切断補助材を引き剥がす方法としては、特に限定されるものではなく、通常、被転写体側積層体から物理的に引き剥がす方法が用いられる。また、切断補助材を引き剥がす方向としては、切断対象である転写用ホログラム積層体が基材を有していないため、特に限定されることはない。
また、本工程において上記切断補助材が複数用いられている場合には、各切断補助材を一つずつ被転写体から引き離してもよく、複数の切断補助材を同時に被転写体から引き離してもよい。
6.体積ホログラム積層体
本発明によって製造される体積ホログラム積層体は、本発明の体積ホログラム積層体の製造方法によって製造されたことに起因する特徴を有するものになる。すなわち、本発明によって製造される体積ホログラム積層体は、転写用ホログラム積層体の箔切れ性を向上させることにより、バリの発生を抑制することができるという効果を奏するものとすることができる。
B.体積ホログラム積層体製造装置
次に、本発明の体積ホログラム積層体製造装置について説明する。
本発明の体積ホログラム積層体製造装置は、基材と、上記基材上に形成され、かつ少なくとも体積ホログラム層を含む転写用ホログラム積層体と、を有する体積ホログラム積層体転写箔を準備し、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層してなる被転写体側積層体を、上記被転写体側積層体の転写面と上記体積ホログラム積層体転写箔の転写用ホログラム積層体とが対向するように配置する配置手段と、上記被転写体側積層体の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔を熱圧着させる熱圧着手段とが、この順で連続して配置されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、上記配置手段において、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とが積層された被転写体側積層体について、熱圧着手段を用いるものである。これにより、上記被転写体を上記切断補助材で補強することが可能となり、熱圧着手段において上記被転写体が湾曲したりする不具合を防止することができる。
本発明の体積ホログラム積層体製造装置は、少なくとも、配置手段および熱圧着手段を有するものである。また、必要に応じてその他の手段を有していてもよい。
以下、本発明の体積ホログラム積層体製造装置の各構成について説明する。
1.配置手段
本発明に用いられる配置手段は、基材と、上記基材上に形成され、かつ少なくとも体積ホログラム層を含む転写用ホログラム積層体と、を有する体積ホログラム積層体転写箔を準備し、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層してなる被転写体側積層体を、上記被転写体側積層体の転写面と上記体積ホログラム積層体転写箔の転写用ホログラム積層体とが対向するように配置するものである。
具体的には、図8(a)に例示されるように、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層してなる被転写体側積層体22を、搬送用器具40上に配置し、上記被転写体側積層体22の転写面と上記体積ホログラム積層体転写箔100の転写用ホログラム積層体とが対向するように配置する配置手段を挙げることができる。
このような配置手段としては、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層してなる被転写体側積層体を、上記被転写体側積層体の転写面と上記体積ホログラム積層体転写箔の転写用ホログラム積層体とが対向するように配置できる手段であれば特に限定されるものではない。上記体積ホログラム積層体転写箔と、上記被転写体側積層体とが一方ずつ順に配置されてもよく、双方が同時に配置されるものであってもよい。
また、上記配置手段に用いられる体積ホログラム積層体転写箔は、少なくとも、基材と、上記基材上に形成され、かつ少なくとも体積ホログラム層を含む転写用ホログラム積層体とを有するものであれば特に限定されるものではない。また、上記配置手段に用いられる被転写体側積層体についても、上記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように上記被転写体と上記切断補助材とを積層してなるものであれば特に限定されるものではない。具体的には、上記体積ホログラム積層体転写箔、上記被転写体側積層体共に、「A.体積ホログラム積層体の製造方法」の項で上述したものと同様のものを用いることができる。
2.熱圧着手段
次に、本発明に用いられる熱圧着手段について説明する。本発明に用いられる熱圧着手段は、上記被転写体側積層体の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔を熱圧着させるものである。具体的には、図8(b)に例示されるように、上記被転写体側積層体22の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔100を加熱ローラー50により熱圧着させる熱圧着手段を挙げることができる。
このような熱圧着手段に用いられる熱圧着方法としては、上記被転写体側積層体の転写面上に上記体積ホログラム積層体転写箔を熱圧着できる方法であればよい。具体的には、「A.体積ホログラム積層体の製造方法」の項で記載したものと同様のものとすることができる。
上記熱圧着手段における、熱圧着の態様、加熱領域、熱圧着時間、加熱温度および圧力等については、本発明に用いられる体積ホログラム積層体転写箔や被転写体等の大きさや形状等に応じて適宜決めることができる。具体的には、「A.体積ホログラム積層体の製造方法」の項で記載したものと同様のものとすることができる。
3.その他の手段
本発明の体積ホログラム積層体製造装置は、少なくとも、上記配置手段および上記熱圧着手段を有するものであるが、これら以外のその他の手段を有していてもよい。本発明の体積ホログラム積層体製造装置に用いられるその他の手段としては、基材剥離手段および切断手段を挙げることができる。また、基材剥離手段および切断手段は、上記配置手段および上記熱圧着手段に連続して、基材剥離手段と、切断手段とがこの順で配置されて用いられるのが好ましい。
上記基材剥離手段により、基材が剥離された転写用ホログラム積層体について上記切断手段を用いることができる。すなわち、本発明の体積ホログラム積層体転写箔が被転写体側積層体の転写面上に熱圧着され、熱圧着された体積ホログラム積層体転写箔から基材を剥離した後に、上記切断手段にて取り除かれる上記切断補助材上に転写された転写用ホログラム積層体を取り除くことができる。さらに上記切断手段は、上記切断補助材を被転写体から引き剥がすことにより転写用ホログラム積層体を切断するものであるので、切断補助材を制限なく移動させることができ、転写用ホログラム積層体を切断部において良好に切断することができる。
また、上記切断手段は、上記基材剥離手段により基材が除かれた転写用ホログラム積層体を切断するものである。したがって、熱圧着と同時に切断される場合と比べて、転写用ホログラム積層体の箔切れ性を向上させることができる。すなわち、熱圧着と同時に切断される場合には、転写用ホログラム積層体が熱によりのびやすくなっており、転写用ホログラム積層体が加熱されていない状態よりも切断されにくくなる。一方、本発明は、上記切断手段が上記熱圧着手段と同時に用いられるのではなく、基材が剥離された転写用ホログラム積層体について上記切断手段が用いられるため、切断手段が行われる際には、被転写体側積層体上の転写用ホログラム積層体は比較的冷却された状態となり、熱圧着時と比べると転写用ホログラム積層体の箔切れ性を向上させることが可能となるのである。これらのことから、本発明によれば、体積ホログラム積層体転写箔を転写する際、バリの発生を抑制することが可能となるのである。
さらに上記切断手段において、切断補助材を取り除く機構を有することのみで、転写用ホログラム積層体を切断することが可能なため、切断する手段を簡易なものとすることができるという利点も有している。
以下、基材剥離手段および切断手段について順に説明する。
(1)基材剥離手段
本発明に用いられる基材剥離手段について説明する。本発明に用いられる基材剥離手段は、熱圧着させた上記体積ホログラム積層体転写箔の上記基材を剥離するものである。
このような基材剥離手段としては、特に限定されるものではなく、体積ホログラム層を有する転写箔から基材を剥離する際、一般的に用いられている手段を用いることができる。具体的には、基材を剥離するように、基材を上方に巻き取る手段を有する装置を挙げることができる。
(2)切断手段
次に、本発明に用いられる切断手段について説明する。本発明に用いられる切断手段は、上記被転写体から上記切断補助材を引き剥がすことによって上記転写用ホログラム積層体を切断するものである。
このような切断手段としては、上記被転写体から上記切断補助材を引き剥がすことが可能な方法であれば特に限定されるものではない。具体的には、「A.体積ホログラム積層体の製造方法」の項で上述したものと同様のものを用いることができる。
5.体積ホログラム積層体製造装置
本発明の体積ホログラム積層体製造装置は、上記被転写体側積層体を、公知の搬送手段、具体的には搬送ローラー、ベルトコンベア等によって、上記配置手段および熱圧着手段の各手段を移動させるものであってもよい。
また、本発明の製造装置によって製造される体積ホログラム積層体としては、上記「A.体積ホログラム積層体の製造方法」の項に記載したものと同様のものを用いることができるため、ここでの記載は省略する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の実施態様は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
1.体積ホログラム積層体転写箔の作製
(第1積層体)
第1のフィルムとしてPETフィルム(ルミラーT60(厚み50μm):東レ株式会社製)を準備し、以下の組成からなる体積ホログラム記録材料を、乾燥膜厚5μmとなるようにグラビアコートにて塗工し、塗工面に表面離型処理PETフィルム(SP−PET(厚み50μm)、トーセロ株式会社製)をラミネートし、第1積層体を作製した。
<体積ホログラム記録材料の組成>
・バインダー樹脂{ポリメチルメタクリレート系樹脂(分子量200,000)}
…50重量部
・3,9−ジエチル−3‘−カルボキシルメチル−2,2’−チアカルボシアニン沃素塩 …0.5重量部
・ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート
…6重量部
・2,2−ビス〔4−(アクリロキシジエトキシ)フェニル〕プロパン
…80重量部
・1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル
…80重量部
・溶剤(メチルイソブチルケトン/n−ブタノール=1/1(重量比)
…200重量部
(基材/剥離性保護層の第2積層体)
第2のフィルム(基材)としてPETフィルム(ルミラーT60(厚み50μm):東レ(株)製)を準備し、剥離性保護層として、以下の組成からなる材料を、乾燥膜厚1μmとなるようにグラビアコートにて塗工した。
<剥離性保護層の組成>
・ポリメチルメタクリレート樹脂(分子量;35000) …97重量部
・ポリエチレンワックス(分子量;10000、平均粒径;5μm)
…3重量部
・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比))
…400重量部
第1のフィルム/体積ホログラム記録用材料の層/表面離型処理PETフィルムの積層体に波長;532nmのレーザー光を用いてリップマンホログラムを撮影し記録した。記録後、この積層体を100℃の雰囲気中で10分間加熱し、加熱後表面離型処理済PETフィルムを剥離して露出させた体積ホログラム記録用材料の層に、第2のフィルム(基材)/剥離性保護層の積層体の剥離性保護層側が接するようにして重ね、ニップした80℃の熱ローラ対の間を通過させて、第1のフィルム/体積ホログラム記録用材料の層/剥離性保護層/第2のフィルム(基材)の積層体を得た後、高圧水銀灯を用いて、全面に照射線量;2500mJ/cmの紫外線を照射して、体積ホログラム記録用材料の層の定着を行った。
(ヒートシール層の塗工)
上記で得た第1のフィルム/体積ホログラム記録用材料の層/剥離性保護層/第2のフィルムから第1のフィルムを剥離し、その体積ホログラム記録用材料の層上に以下の組成からなる材料を、乾燥膜厚4μmとなるようにグラビアコートにて塗工した。乾燥温度は80℃とした。
<ヒートシール層の組成>
・ポリエステル樹脂(バイロン550 TOYOBO社製 Tg:-15℃ 分子量28000) …30重量部
・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比)) …70重量部
2.被転写体側積層体の作製
被転写体として、厚み125μm、秤量102g/mであり、サイズが17cm×12cmの偽造防止用紙を複数枚重ねて、中央部分を綴じた冊子体を準備した。切断補助材として、厚み265μm、秤量270g/mであり、サイズが9.5cm×14cmの合成紙を準備した。冊子体の見開き半分である被転写頁の下に切断補助材である合成紙を挿入した。冊子体の被転写頁の綴じ目以外の周囲1cm外側に切断補助材があるように重ねた。
[実施例2]
「1.体積ホログラム積層体転写箔の作製」までは実施例1と同様に行った。その後、被転写体として、厚み1mm、サイズが5.5cm×8.5cmのプラスチックカードを準備した。切断補助材として、厚み25μm、サイズが6cm×9cmのPETフィルムであって、中心部に3cm×4cmの切り抜かれた窓部分があるものを準備した。プラスチックカードの被転写面上にPETフィルムの窓がプラスチックカード中央にくるように重ねた。
[比較例1]
「1.体積ホログラム積層体転写箔の作製」までは実施例1と同様に行った。その後、被転写体として実施例1と同様の冊子体を準備した。
[比較例2]
「1.体積ホログラム積層体転写箔の作製」までは実施例1と同様に行った。その後、被転写体として実施例2と同様のプラスチックカードを準備した。
[転写評価]
実施例1の転写箔について、市販の熱ラミネータを用い150℃、転写スピード1m/minで冊子体へ転写を行った。転写後、基材を手で剥離し、合成紙を手で引き剥がしたところ、バリが発生することなく、冊子体の転写領域に全面転写することができた。実施例2、比較例1および比較例2の転写箔についても実施例1と同様に転写評価をおこなった。実施例2の転写箔についても、バリが生じることなく、プラスチックカード中央に、3cm×4cmの範囲に転写することができた。
また、比較例1の転写箔は、転写領域である被転写頁全面に転写されたが、バリが生じていた。同様に、比較例2の転写箔については、プラスチックカード中央の、3cm×4cmの範囲に転写することができず、バリが生じていた。
本発明の体積ホログラム積層体の製造方法の一例を示す概略図である。 本発明の体積ホログラム積層体の製造方法における配置工程の一例を示す概略図である。 本発明の体積ホログラム積層体の製造方法における配置工程の他の例を示す概略図である。 本発明の体積ホログラム積層体の製造方法における配置工程の他の例を示す概略図である。 本発明の体積ホログラム積層体の製造方法における配置工程の他の例を示す概略図である。 本発明の体積ホログラム積層体の製造方法における配置工程の他の例を示す概略図である。 本発明の体積ホログラム積層体の製造方法における熱圧着工程の一例を示す概略図である。 本発明の体積ホログラム積層体製造装置の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 … 基材
2 … 剥離性保護層
3 … 体積ホログラム層
4 … ヒートシール層
5 … 転写用ホログラム積層体
10 … 体積ホログラム積層体転写箔
20 … 被転写体
21 … 切断補助材
22 … 被転写体側積層体
25 … 切断部
30 … 体積ホログラム積層体
40 … 搬送用器具
50 … 加熱ローラー
100 … 体積ホログラム積層体転写箔

Claims (8)

  1. 基材および前記基材上に形成され、かつ少なくとも体積ホログラム層を含む転写用ホログラム積層体を有する体積ホログラム積層体転写箔と、
    前記転写用ホログラム積層体が転写される被転写体と、
    前記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写される際に切断されるのを補助するための切断補助材と、を準備し、
    前記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように前記被転写体と前記切断補助材とを積層してなる被転写体側積層体を形成する積層工程と、
    前記被転写体側積層体の転写面と前記体積ホログラム積層体転写箔の転写用ホログラム積層体とが対向するように配置する配置工程と、
    前記被転写体側積層体の転写面上に前記体積ホログラム積層体転写箔を熱圧着させる熱圧着工程と、
    熱圧着させた前記体積ホログラム積層体転写箔の前記基材を剥離する基材剥離工程と、
    前記被転写体から前記切断補助材を引き剥がすことによって前記転写用ホログラム積層体を切断する切断工程と、
    を有することを特徴とする、体積ホログラム積層体の製造方法。
  2. 前記切断補助材が、前記被転写体の非転写面側に積層されていることを特徴とする、請求項1に記載の体積ホログラム積層体の製造方法。
  3. 前記被転写体の膜厚が、20μm〜500μmであることを特徴とする、請求項2に記載の体積ホログラム積層体の製造方法。
  4. 前記切断補助材が、前記被転写体の転写面側に積層されていることを特徴とする、請求項1に記載の体積ホログラム積層体の製造方法。
  5. 前記切断補助材の膜厚が、20μm〜500μmであることを特徴とする、請求項4に記載の体積ホログラム積層体の製造方法。
  6. 前記基材と反対側に位置する前記転写用ホログラム積層体の最表層にヒートシール層が形成され、前記体積ホログラム層と前記基材との間に剥離性保護層が形成されていることを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載の体積ホログラム積層体の製造方法。
  7. 基材と、前記基材上に形成され、かつ少なくとも体積ホログラム層を含む転写用ホログラム積層体と、を有する体積ホログラム積層体転写箔を準備し、
    前記転写用ホログラム積層体が被転写体に転写された際に切断される切断部に、被転写体または切断補助材のいずれか一方の端部が配置されるように前記被転写体と前記切断補助材とを積層してなる被転写体側積層体を、前記被転写体側積層体の転写面と前記体積ホログラム積層体転写箔の転写用ホログラム積層体とが対向するように配置する配置手段と、
    前記被転写体側積層体の転写面上に前記体積ホログラム積層体転写箔を熱圧着させる熱圧着手段と、
    を具備することを特徴とする、体積ホログラム積層体製造装置。
  8. 前記配置手段および前記熱圧着手段が用いられることにより、前記被転写体側積層体に熱圧着された前記体積ホログラム積層体転写箔の前記基材を剥離する基材剥離手段と、
    前記被転写体から前記切断補助材を引き剥がすことによって前記転写用ホログラム積層体を切断する切断手段と、
    を具備することを特徴とする、請求項7に記載の体積ホログラム積層体製造装置。
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