JP5609029B2 - 積層体の製造方法、ステッカーの製造方法及びパターニング方法 - Google Patents
積層体の製造方法、ステッカーの製造方法及びパターニング方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5609029B2 JP5609029B2 JP2009162590A JP2009162590A JP5609029B2 JP 5609029 B2 JP5609029 B2 JP 5609029B2 JP 2009162590 A JP2009162590 A JP 2009162590A JP 2009162590 A JP2009162590 A JP 2009162590A JP 5609029 B2 JP5609029 B2 JP 5609029B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- light
- laminate
- metal reflective
- liquid crystal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
Description
図1は、第1の実施形態に係る積層体の断面説明図で、基材の上に、光干渉層、金属反射層、光吸収層の順に積層して得られたものである。基材としては、可視領域の光と近赤外領域の光とを共に透過するものが使用できる。例えば、透明なプラスチックフィルムである。
光干渉層は、この光干渉層側から入射した光を反射させると共に、その反射光同士を干渉させて着色するものである。このような光干渉層としては、例えば、配向させたコレステリック液晶層、低屈折率の透明薄膜と高屈折率の透明薄膜とを交互に多数積層して構成される多層干渉構造体、レリーフホログラムや回折格子等が例示できる。
る場合、に分けて説明する。
前述のように、螺旋状の分子構造を有するコレステリック液晶は、その螺旋軸に沿って光の屈折率が周期的に変動するため、そのねじれ構造のピッチに応じた波長の光を選択的に反射する。従って、ねじれ構造のピッチを制御することで所望の反射色を作り出すことが可能である。そして、これらコレステリック液晶を配向させることにより、その各分子が層を成して均一に配列され、反射光同士が強め合って全体として前記色光を反射する。なお、配向したコレステリック液晶分子は螺旋構造を有することから、その反射光は右円偏光又は左円偏光である。このため、コレステリック液晶層の上に適切な円偏光フィルターを重ねることにより、その反射光を遮断することができる。また、コレステリック液晶は、配向膜上に層形成することで配向させることができる。すなわち、基材上に配向膜を形成し、この配向膜上にコレステリック液晶層を形成することで配向させることが可能である。配向膜としてはポリビニルアルコールやポリイミドの塗布膜をラビング処理したものが使用できる。ラビングは、例えば、コットンやベルベットを使用して可能である。また、せんだん力を加えながら塗布することにより、そのせんだん力の方向に配向させることもできる。あるいは、コレステリック液晶層を形成した後、せんだん力を加えて配向させることもできる。また、形成したコレステリック液晶の層に偏光したレーザー光を照射したり、電解または磁界を加えて配向することもできる。
前述のように、多層干渉構造体は、低屈折率の透明薄膜と高屈折率の透明薄膜とを交互に多数積層して構成されるものである。なお、高屈折率の透明薄膜の代わりに金属の薄膜を用いることもある。
レリーフホログラムあるいは回折格子は、透明材料の表面に、可視領域の光の波長程度の凹凸を形成したものである。なお、光学的に凹凸を形成したものをホログラムといい、その他の方法で凹凸を形成したものを回折格子という。
残存する部位では、前記反射光が強調される。他方、金属反射層が破壊された部位では、凹凸面に入射した光が光吸収層に吸収されるため、反射光が弱められる。
光干渉層がコレステリック液晶層と多層干渉構造体の積層構造を有する場合、金属反射層が破壊された部位では、両者の混合色が観察できる。他方、金属反射層が残存する部位では、いずれの光も観察することができない。そして、適切な円偏光フィルターを重ねることによりコレステリック液晶層による反射光を遮断するから、金属反射層が破壊された部位では、多層干渉構造体からの反射光が観察できる。すなわち、金属反射層が破壊された部位では、適切な円偏光フィルターを重ねることにより、観察される色彩が変化する。
次に、前記金属反射層は観察する光を反射するものである。この金属反射層は、近赤外線レーザーの照射により破壊されるものであることを必要とする。このような理由から、その厚みは10nm〜1000nmであることが望ましい。金属反射層は、例えば、Al、Cu、Fe等の材質から構成することができる。また、真空蒸着法等の気相堆積法によって製膜することができる。
光吸収層は、前述のように、可視領域の光を吸収し、近赤外領域の光を吸収しないものである必要がある。近赤外領域の光吸収率としては、波長1064nmの近赤外領域光の吸収率が50%以下であることが望ましい。一層望ましくは、30%以下である。
次に、この積層体は、基材側から、近赤外線レーザーを照射することによって金属反射層をパターニングすることができる。近赤外線レーザーとしては、波長1064nmのNd;YAGレーザーを好ましく使用できる。パターンとしては、この積層体を適用する偽造防止媒体に固有のナンバーなどが例示できる。そして、この場合、このナンバリングによって、個々の偽造防止媒体を区別することが可能となる。
次に、図2(a)は、本発明の第2の実施形態に係る積層体の断面説明図である。この実施形態では、金属反射層が一部に設けられている。その他の点では、第1の実施形態と同様である。
これら積層体の光吸収層側に粘着剤層を設けることにより、ステッカーを製造することができる。
印刷方法やバーコート法、グラビア法、ロールコート法などの塗布方法等を用いることができる。
また、前記積層体を加工して転写箔とすることも可能である。
次に、図8(a)は、本発明の第3の実施形態に係る積層体の断面説明図である。この積層体では、その層の順序が図1の積層体と異なっている。
本発明に係る偽造防止媒体は、前記積層体を商品等に貼着して構成されるもので、前記積層体がその商品等の真正を保障するものである。このような理由から、積層体を貼着する商品等としては、例えば、紙幣、クレジットカード、IDカード、パスポート、商品券等の債券、高額商品あるいはそのパッケージが例示できる。
次に、前記積層体を細長いスレッド状に切断し、紙の抄紙工程でこのスレッドを漉き込むことにより、この積層体を内蔵した紙を製造することもできる。こうして得られた紙は、それ自体、偽造防止機能を有するもので、例えば、紙幣の用紙、債券の用紙、あるいはパスポート等の用紙として好適に使用できる。
Claims (4)
- ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基材層、
アクリル系の剥離層、ウレタン系2液硬化樹脂を塗布し、凹凸を有する金型を押圧して前記2液硬化樹脂の表面に凹凸を転写した後、この樹脂を硬化させて形成した光干渉層、凹凸面に、厚み50nmのアルミニウムを蒸着して形成した金属反射層、
全面に、印刷厚みは1μmで光吸収層をこの順に積層して構成される積層体の製造方法であって、
前記光吸収層が可視領域の光を吸収し、近赤外領域の光を吸収しないものであることを特徴とする積層体の製造方法。 - 前記光吸収層が染料又は顔料の混合物で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の積層体の製造方法。
- 請求項1または2に記載の製造方法によって製造された積層体と、その前記光吸収層側に設けられた粘着剤層とで構成されることを特徴とするステッカーの製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法によって製造された積層体に、Nd;YAGレーザーを照射して、前記金属反射層をパターニングすることを特徴とするパターニング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009162590A JP5609029B2 (ja) | 2009-07-09 | 2009-07-09 | 積層体の製造方法、ステッカーの製造方法及びパターニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009162590A JP5609029B2 (ja) | 2009-07-09 | 2009-07-09 | 積層体の製造方法、ステッカーの製造方法及びパターニング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011016291A JP2011016291A (ja) | 2011-01-27 |
JP5609029B2 true JP5609029B2 (ja) | 2014-10-22 |
Family
ID=43594471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009162590A Expired - Fee Related JP5609029B2 (ja) | 2009-07-09 | 2009-07-09 | 積層体の製造方法、ステッカーの製造方法及びパターニング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5609029B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012196710A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-10-18 | Takku Insatsu:Kk | A層とc層との間に挟まれたb層の一部除去方法、マーキング、及びa層とc層との間に挟まれたb層の一部除去装置 |
JP6035727B2 (ja) * | 2011-11-07 | 2016-11-30 | 凸版印刷株式会社 | 情報記録偽造防止媒体および情報記録方法 |
JP6254768B2 (ja) * | 2013-05-08 | 2017-12-27 | 富士フイルム株式会社 | 光を利用した検知システムおよび検知方法 |
JP6254770B2 (ja) * | 2013-05-08 | 2017-12-27 | 富士フイルム株式会社 | 円偏光分離フィルムおよび円偏光分離フィルムの製造方法、ならびに赤外線センサー |
JP6254769B2 (ja) * | 2013-05-08 | 2017-12-27 | 富士フイルム株式会社 | 円偏光分離フィルムおよび円偏光分離フィルムの製造方法、ならびに赤外線センサー |
DE112014002328T5 (de) * | 2013-05-08 | 2016-01-21 | Fujifilm Corporation | Zirkulär polarisierter Licht-Separationsfilm, Verfahren zur Erzeugung eines zirkulär polarisierten Licht-Separationsfilmes, Infrarot-Sensor und Abtastsystem und Abtastverfahren unter Verwendung von Licht |
CN105408546B (zh) * | 2013-05-10 | 2021-01-26 | 国家造币印钞厂-皇家造币厂 | 给安全文件设置安全特征的方法及安全文件 |
CN104441878B (zh) * | 2014-11-11 | 2016-06-08 | 福建泰兴特纸有限公司 | 一种有手感的双面镭射复合局部转移防伪膜及其制作方法 |
JP6897013B2 (ja) * | 2016-06-15 | 2021-06-30 | 凸版印刷株式会社 | カード |
JP2018077335A (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 凸版印刷株式会社 | ホログラム転写箔及び偽造防止物品 |
JP7237006B2 (ja) * | 2017-03-02 | 2023-03-10 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 光学式キャリパ感度の低い動的反射カラーフィルム |
KR102594844B1 (ko) * | 2018-04-10 | 2023-10-27 | 주식회사 엘지화학 | 장식 부재 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7081282B2 (en) * | 2001-07-02 | 2006-07-25 | Merck Patent Gmbh | Optically variable marking |
JP2006145688A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 真正性識別体および真正性識別可能な基材 |
JP2008026863A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-02-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 真偽判定用媒体およびそれを有する物品、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シートならびに真偽判定用媒体転写箔 |
JP5233232B2 (ja) * | 2007-10-03 | 2013-07-10 | 凸版印刷株式会社 | 転写箔、転写物及びその製造方法 |
-
2009
- 2009-07-09 JP JP2009162590A patent/JP5609029B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011016291A (ja) | 2011-01-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5609029B2 (ja) | 積層体の製造方法、ステッカーの製造方法及びパターニング方法 | |
JP5380007B2 (ja) | 偽造防止媒体 | |
JP4924088B2 (ja) | 真偽判定用媒体およびそれを有する物品、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シートならびに真偽判定用媒体転写箔 | |
JP4390265B2 (ja) | 真偽判定用媒体、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シート、真偽判定可能なシート、および真偽判定可能な情報記録体 | |
JP5648490B2 (ja) | 偽造防止ラベル | |
JP4515007B2 (ja) | 真正性識別体、および真正性識別構造転写シート | |
JP4853056B2 (ja) | 真偽判定用媒体およびそれを有する物品、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シート、ならびに真偽判定用媒体転写箔 | |
WO2017110225A1 (ja) | 光学フィルム | |
JP6065409B2 (ja) | 偽造防止媒体、偽造防止ステッカー、偽造防止転写箔及び検証方法 | |
JP2011221228A (ja) | 偽造防止シールおよび偽造防止シール製造方法 | |
WO2004024439A1 (ja) | 多層薄膜フィルムを用いた対象物の識別媒体 | |
JP2011115974A (ja) | 偽造防止媒体 | |
JP5115206B2 (ja) | 中間転写記録媒体ならびにそれを用いる情報記録方法および情報記録体の製造方法 | |
JP4743448B2 (ja) | 真正性識別体、および真正性識別構造転写シート | |
JP2014024208A (ja) | 転写箔及びその転写物 | |
JP5717324B2 (ja) | 偽造防止構造体及びその製造方法 | |
JP7120224B2 (ja) | 情報記録体、および、個人証明体 | |
JP5811568B2 (ja) | 偽造防止媒体 | |
JP6035727B2 (ja) | 情報記録偽造防止媒体および情報記録方法 | |
JP2013007887A (ja) | 複屈折性を有する物品の製造方法 | |
WO2017191755A1 (ja) | 光学フィルム及び光学フィルムの製造方法 | |
JP2011027897A (ja) | 貼り替え防止シールおよび貼り替え防止シールの製造方法 | |
JP4984741B2 (ja) | 真偽判定用媒体およびそれを有する物品、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シートならびに真偽判定用媒体転写箔 | |
JP2018005119A (ja) | 光学フィルム及び光学フィルムの製造方法 | |
JP6179086B2 (ja) | 偽造防止媒体、それを用いた偽造防止ステッカーおよび偽造防止物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130327 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140617 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140718 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140805 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140818 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5609029 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |