JP5003228B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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本発明は、運転者による操舵ハンドルの操舵操作をアシストするための電動アクチュエータを備えた電動パワーステアリング装置に関する。
従来から、操舵ハンドルに付与される操舵トルクを検出し、検出した操舵トルクに応じた操舵アシストトルクを電動モータに発生させるようにした車両の電動パワーステアリング装置はよく知られている。この操舵アシストトルクは、コントローラにより制御される。コントローラは、例えば、操舵トルクセンサにより検出された操舵トルクと、車速センサにより検出された車速とに基づいて基本アシストトルク値を算出する。さらに、コントローラは、この基本アシストトルク値を補償するための補償トルク値を算出して、基本アシストトルク値に補償トルク値を加算して最終的な目標アシストトルク値を算出する。そして、算出された目標アシストトルク値に基づいて電動モータを通電制御することにより所望の操舵アシストトルクを発生させるようにしている。
例えば、特許文献1に提案された電動パワーステアリング装置においては、電動モータや減速機での摩擦による操舵フィーリングの悪化を補償するため、モータ角速度に基づいてハンドル戻し補償トルクを制御している。このものにおいては、ハンドル角速度と車速とに基づいてハンドルをモータ駆動で中立位置に復元させるためのハンドル戻し補償電流値を決定する。このハンドル戻し補償電流値の決定は、低速域では重み付けを大きくし、その低速域を出て高速になるほど重み付けを小さくする。これにより、セルフアライニングトルクの小さい低速域では、ハンドルを中立位置に戻すためのハンドル戻しトルクが大きくなり、摩擦力に打ち勝ってハンドルを中立位置に戻すことができ、セルフアライニングトルクの大きい高速域ではハンドル戻しトルクが小さくなるため操舵の安定感が増すとうものである。
特開2001−171533
しかしながら、この特許文献1に提案され電動パワーステアリング装置は、運転者がハンドルから手を離したときのセルフアライニングトルクによってタイヤが中立位置に向けて転舵されるときのフィーリングを向上しようとするものである。特に、運転者が操舵しているとき(操舵トルクが所定値以上となっているとき)には、補償トルクの値をゼロにしている。このため、ハンドル操作中においては、ステアリング系の摩擦、粘性による影響で操舵フィーリングが良好ではない。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、ステアリング系の摩擦力、粘性力を補償トルク値に適正に反映して操舵フィーリングを向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、操舵ハンドルの操作により入力された操舵トルクに関する操舵トルク情報と車速に関する車速情報とに基づいて基本アシストトルク制御値を算出する基本アシスト制御値算出手段と、上記基本アシストトルク制御値を補償するための摩擦粘性補償トルク制御値を算出する補償制御値算出手段と、上記基本アシストトルク制御値と上記摩擦粘性補償トルク制御値とを加算して目標アシストトルク制御値を算出する目標アシスト制御値算出手段と、上記目標アシストトルク制御値に基づいて電動アクチュエータを駆動制御してハンドル操作に対して操舵アシストトルクを発生するアクチュエータ制御手段とを備えた電動パワーステアリングにおいて、上記補償制御値算出手段は、操舵ハンドルの操舵速度に関する操舵速度情報に基づいて、操舵速度と同じ方向に働く基本補償トルク制御値を算出する基本補償制御値算出手段と、上記操舵トルク情報に基づいて、上記操舵トルクの大きさが大きくなるにしたがって増加する制御ゲインを算出するゲイン算出手段と、上記算出された基本補償トルク制御値と上記制御ゲインとを乗算して摩擦粘性補償トルク制御値を算出する上記摩擦粘性補償制御値算出手段とを備えたことにある。
この発明によれば、目標アシスト制御値算出手段が、基本アシスト制御値算出手段により算出された基本アシストトルク制御値と、補償制御値算出手段により算出された摩擦粘性補償トルク制御値とを加算して目標アシストトルク制御値を算出し、アクチュエータ制御手段がこの目標アシストトルク制御値に基づいて電動アクチュエータを駆動制御する。これによりハンドル操作に対して操舵アシストトルクが発生する。
摩擦粘性補償トルク制御値を算出する補償制御値算出手段は、摩擦粘性補償制御値算出手段を備え、この摩擦粘性補償制御値算出手段によりステアリング系の摩擦力、粘性力を補償するための摩擦粘性補償トルク制御値を算出する。摩擦粘性補償トルク制御値は、基本補償トルク制御値に制御ゲインを乗算して算出される。基本補償トルク制御値は、操舵ハンドルの操舵速度に関する操舵速度情報に基づいて操舵速度と同じ方向に働く制御値として基本補償制御値算出手段により算出され、制御ゲインは、操舵トルク情報に基づいて操舵トルクの大きさが大きくなるにしたがって増加する値としてゲイン算出手段により算出される。
この基本補償トルク制御値は、基本アシストトルク制御値に対してステアリング系に発生する摩擦力や粘性力を補償するために操舵速度と同じ方向に働く制御値として算出される。例えば、車両のステアリング系が有する摩擦・粘性特性と目標摩擦・粘性特性との差など予め設定した基本補償トルク特性(操舵速度に対する基本補償トルク制御値)を特性記憶手段に記憶し、この基本補償トルク特性と操舵速度とから基本補償トルク制御値を算出することができる。
摩擦粘性補償トルク制御値は、この基本補償トルク制御値に、操舵トルクの大きさが大きくなるにしたがって増加する制御ゲインを乗算して算出される。こうして算出された摩擦粘性補償トルク制御値と基本アシストトルク制御値とが加算されて目標アシストトルク制御値が導き出され、この目標アシストトルク制御値に基づいて電動アクチュエータが駆動制御される。
従って、この発明によれば、運転者が操舵操作を行っているときには、ステアリング系の摩擦力や粘性力を補償するトルクが電動アクチュエータに発生して運転者の操作負担が軽くなる。また、操舵操作を行っていない直進走行中においては、摩擦力や粘性力を補償するトルクが小さくなるため、外乱などが車輪に働いても、ステアリング系にもともと存在する摩擦、粘性により外乱の影響を受けにくくなり車両走行が安定する。この結果、操舵フィーリングの向上と操縦安定性とを両立することができる。
尚、本発明における操舵トルクの大きさとは、右方向あるいは左方向への操舵操作時に働く操舵トルク値であり、操舵方向に応じて正負の異なる値をとる場合にはトルク値の絶対値を表すものとなる。また、本発明におけるトルク制御値とは、トルク値を表すものであるが、そのトルクを得るために必要な電動アクチュエータの通電制御値(例えば電流値)であってもよい。また、本発明における「操舵トルクの大きさが大きくなるにしたがって増加する制御ゲイン」とは、操舵トルクの大きさが大きくなるほど制御ゲインが連続的に増加するものに限らず、段階的に増加するもの(1段でもよい)、あるいは操舵トルクの特定域において増加するものをも含む。
本発明の他の特徴は、上記基本補償制御値算出手段は、上記操舵速度が速くなるにしたがって大きさが増加する基本補償トルク制御値を算出することにある。
この発明によれば、操舵速度が速くなるにしたがって基本補償トルク制御値の大きさが増大する。従って、車両のステアリング系が有する摩擦・粘性特性と目標摩擦・粘性特性との差に適した補償トルク特性を設定することができる。このため、操舵操作フィーリングをさらに向上させることができる。
尚、本発明における「操舵速度が速くなるにしたがって大きさが増加する基本補償トルク制御値」とは、操舵速度が速くなるほど基本補償トルク制御値が連続的に増加するものに限らず、段階的に増加するもの(1段でもよい)、あるいは操舵速度の特定域において増加するものをも含む。
本発明の他の特徴は、上記基本補償トルク制御値を補正するための補正値を記憶する補正値記憶手段と、上記基本補償制御値算出手段により算出された基本補償トルク制御値を上記補正値にて補正する基本補償制御値補正手段とを備えたことにある。
車両のステアリング系が有する摩擦や粘性は、個々の車両ごとに個体差がある。本発明においては、この個体差分を補正値として記憶し、基本補償トルク制御値をこの補正値にて補正することで、さらに適切な基本補償トルク制御値を算出することができる。従って、操舵操作フィーリングがさらに向上する。尚、この補正値記憶手段は、電源供給が遮断されても補正値を記憶保持できるように不揮発性であることが望ましい。
本発明の他の特徴は、左方向への操舵操作時に使用する補正値と、右方向への操舵操作時に使用する補正値とを別々に記憶することにある。
車両のステアリング系が有する摩擦力や粘性力は、操舵操作方向によっても相違することがある。本発明においては、この操舵操作方向別に補正値を記憶するため、更に適正な基本補償トルク制御値を算出することができる。従って、操舵操作方向によって摩擦・粘性感が相違してしまうといった不具合が低減され、操舵操作フィーリングを一層向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施系形態に係る車両の電動パワーステアリング装置を示す概略図である。
この車両の電動パワーステアリング装置は、大別すると、操舵ハンドルの操舵により転舵輪を転舵する転舵機構10と、転舵機構10に組み付けられ操舵アシストトルクを発生する電動モータ15と、操舵ハンドルの操舵状態に応じて電動モータ15の作動を制御する電子制御ユニット30とから構成される。
転舵機構10は、操舵ハンドル11の回転操作により左右前輪FW1,FW2を転舵するための機構で、操舵ハンドル11に上端を一体回転するように接続したステアリングシャフト12を備え、同シャフト12の下端にはピニオンギヤ13が一体回転するように接続されている。ピニオンギヤ13は、ラックバー14に形成されたラック歯と噛み合ってラックアンドピニオン機構を構成する。ラックバー14の両端には、図示しないタイロッドおよびナックルアームを介して左右前輪FW1,FW2が操舵可能に接続されている。左右前輪FW1,FW2は、ステアリングシャフト12の軸線回りの回転に伴うラックバー14の軸線方向の変位に応じて左右に操舵される。従って、操舵ハンドル11、ステアリングシャフト12、ラックアンドピニオン機構13,14、タイロッド、ナックルアーム等により転舵機構10が構成される。
ラックバー14には、操舵アシスト用の電動モータ15が組み付けられている。電動モータ15は、本発明の電動アクチュエータに相当するもので、本実施形態においては、永久磁石三相モータであるブラシレスモータが使用される。電動モータ15の回転軸は、ボールねじ機構16を介してラックバー14に動力伝達可能に接続されていて、その回転により左右前輪FW1,FW2の操舵をアシストする。ボールねじ機構16は、減速機および回転−直線変換器として機能するもので、電動モータ15の回転を減速するとともに直線運動に変換してラックバー14に伝達する。また、電動モータ15をラックバー14に組み付けるのに代えて、電動モータ15をステアリングシャフト12に組み付けて、電動モータ15の回転を減速機を介してステアリングシャフト12に伝達して同シャフト12を軸線周りに駆動するように構成してもよい。
ステアリングシャフト12には、操舵トルクセンサ21が設けられる。操舵トルクセンサ21は、操舵ハンドル11の回動操作によって入力されステアリングシャフト12に作用する操舵トルクに応じた信号を出力する。この操舵トルクセンサ21から出力される信号により検出される操舵トルクの値を、以下、操舵トルクThと呼ぶ。操舵トルクThは、正負の値により操舵ハンドル11の操作方向が識別される。本実施形態においては、操舵ハンドル11の右方向への操舵時における操舵トルクThを正の値で、操舵ハンドル11の左方向への操舵時における操舵トルクThを負の値で示す。この操舵トルクThが本発明の操舵トルク情報に相当する。従って、操舵トルクセンサ21は、操舵トルク情報取得手段といえる。
この操舵トルクセンサ21は、例えば、ステアリングシャフト12の途中に設けたトーションバーの捻れ角度を検出する2組のレゾルバセンサ(図示略)により構成される。このレゾルバセンサは、トーションバーの両端にそれぞれ設けられて、その回転角度を検出する。従って、2組のレゾルバセンサの回転角度差から操舵トルクThを検出することができる。各レゾルバセンサは、トーションバーとともに回転するレゾルバロータと、レゾルバロータと向かい合って車体側に固定されるレゾルバステータとを備え、レゾルバロータには励磁コイルである1次巻線が設けられ、レゾルバステータにはπ/2だけ位相のずれた一対の検出用コイルである2次巻線が設けられる。そして1次巻線を正弦波信号により励磁することにより、2次巻線に回転角度に応じた2種類の誘起電圧信号を出力させる。
尚、操舵トルクセンサ21をステアリングシャフト12に組み付けるのに代え、ラックバー14に組み付けて、ラックバー14の軸線方向の歪み量から操舵トルクThをそれぞれ検出するようにしてもよい。
電動モータ15には、回転角センサ23が設けられる。この回転角センサ23は、電動モータ15内に組み込まれ、電動モータ15の回転子の回転角度位置に応じた検出信号を出力するもので、例えば、上述したレゾルバセンサにより構成される。この回転角センサ23の検出信号は、電動モータ15の回転角および回転角速度の計算に利用される。一方、この電動モータ15の回転角は、操舵ハンドル11の操舵角に比例するものであるので、操舵ハンドル11の操舵角としても共通に用いられる。従って、回転角センサ23は、操舵角情報を取得する操舵角情報取得手段といえる。また、電動モータ15の回転角速度は、操舵ハンドル11の操舵角速度に比例するものであるため、操舵ハンドル11の操舵角速度としても共通に用いられる。
以下、回転角センサ23の出力信号により検出される操舵ハンドル11の操舵角の値を操舵角θと呼び、その操舵角θを時間微分して得られる操舵角速度の値を操舵角速度ωと呼ぶ。この操舵角速度ωが本発明における操舵速度情報に相当する。
操舵角θは、正負の値により操舵ハンドル11の中立位置に対する右方向および左方向の舵角をそれぞれ表す。本実施形態においては、操舵ハンドル11の中立位置を「0」とし、中立位置に対する右方向への舵角を正の値で示し、中立位置に対する左方向への舵角を負の値で示す。従って、操舵角速度ωは、操舵角θが右方向へ変化していく場合には正の値をとり、操舵角θが左方向へ変化していく場合には負の値をとる。
次に、電動モータ15の作動を制御する電子制御ユニット30について説明する。
電子制御ユニット30は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを主要構成部品とするとともに、電動モータ15の駆動回路をも備えている。また、電子制御ユニット30は、操舵トルクセンサ21、回転角センサ23、車速センサ22を接続して各検出信号を入力する。車速センサ22は、車両の走行速度vを表す車速信号を出力する。この車速センサ22により検出される車速vが本発明における車速情報に相当する。
従って、車速センサ22は、車速情報取得手段といえる。
次に、電子制御ユニット30について詳細に説明する。図2は、プログラムの実行によって実現されるマイクロコンピュータの機能を表す機能ブロックを含む電子制御ユニット30の全体ブロック図である。
電子制御ユニット30は、基本アシストトルク値(本発明における基本アシストトルク制御値に相当する)を演算する基本アシストトルク演算部31と、補償トルク値(本発明における補償トルク制御値に相当する)を演算する補償トルク演算部32と、回転角センサ23により検出される操舵角θを時間微分して操舵角速度ωを演算する操舵角速度演算部36とを備える。
基本アシストトルク演算部31は、操舵トルクThと車速vを入力し、図3に示す基本アシストマップMP1を参照して基本アシストトルク値Taを算出する。この基本アシストマップMP1は、操舵トルクThに応じた基本アシストトルク値Taを代表的な車速vごとに設定したもので、マイクロコンピュータのROM内に記憶される。基本アシストトルク値Taは、操舵トルクThの増加にしたがって増加するように設定される。また、操舵トルクThに対する基本アシストトルク値Taの関係は、図4に示すように、車速vが速いほど基本アシストトルク値Taが全体的に小さな値となるように設定される。この基本アシストトルク演算部31は、本発明における基本アシスト制御値算出手段に相当する。
尚、本実施形態では、基本アシストトルク値Taを基本アシストマップMP1を用いて計算するようにしたが、基本アシストマップMP1に代えて操舵トルクThおよび車速vに応じて変化する基本アシストトルク値Taを定義した関数を用意しておき、その関数を用いて基本アシストトルク値Taを計算するようにしてもよい。
補償トルク演算部32は、基本補償トルク演算部33と、補償トルクゲイン演算部34と、乗算部35とを備える。この補償トルク演算部32は、本発明における補償制御値算出手段に相当する。
基本補償トルク演算部33は、操舵角速度演算部36から操舵角速度ωを入力し、図5に示す基本補償トルクマップMP2を参照して基本補償トルク値Tbを算出するもので、本発明の基本補償制御値算出手段に相当する。この基本補償トルクマップMP2は、操舵角速度ωに応じた基本補償トルク値Tbを設定したもの、つまり、操舵角速度ωと基本補償トルク値Tbとの対応関係をマイクロコンピュータのROM内に記憶したものである。以下、この対応関係を基本補償トルク特性と呼ぶ。
基本補償トルク特性は、操舵角速度ωが速くなる(操舵角速度ωの絶対値が大きくなる)にしたがって基本補償トルク値Tbの大きさが増加するように設定される。また、基本補償トルク値Tbは、操舵角速度ωと同じ方向に設定される。この基本補償トルク特性の設定にあたっては、車両のステアリング系が有する摩擦・粘性特性と、目標とする摩擦・粘性特性との差を用いる。ステアリング系(転舵機構10,電動モータ15,ボールねじ機構16)には、摩擦と粘性とが存在する。特に電動パワーステアリング装置においては、減速機の音を抑制するために摩擦が増加しやすい。
一方、運転者が操舵ハンドル11を使って操舵操作する場合、適度な摩擦感、粘性感があると操舵操作フィーリングが良好となる。そこで、本実施形態においては、最適な摩擦感、粘性感が生じるときの摩擦・粘性特性を目標摩擦・粘性特性として定め、当該車種の実際の車両のステアリング系が有する平均的な摩擦・粘性特性からこの目標摩擦・粘性特性を差し引いた差分を基本補償トルク値Tbとして基本補償トルクマップMP2に設定記憶している。
基本補償トルク特性は、図5に示すように、操舵角速度ωの大きさ(絶対値)がゼロを含むゼロ近傍領域内においては原点を通り操舵角速度ωの大きさの増加に対して急激に増加する基本補償トルク値Tbが設定される。また、ゼロ近傍領域外においては操舵角速度ωの大きさの増加にしたがって緩やかに増加する基本補償トルク値Tbが設定される。
尚、本実施形態では、基本補償トルク値Tbを基本補償トルクマップMP2を用いて計算するようにしたが、基本補償トルクマップMP2に代えて操舵角速度ωに応じて変化する基本補償トルク値Tbを定義した関数を用意しておき、その関数を用いて基本補償トルク値Tbを計算するようにしてもよい。
操舵角速度演算部36は、回転角センサ23により検出された操舵角θを時間微分することにより操舵角速度ωを算出して、操舵角速度ω情報として基本補償トルク演算部33に出力する。従って、回転角センサ23と操舵角速度演算部36とで操舵速度情報取得手段を構成している。
補償トルクゲイン演算部34は、操舵トルクセンサ21から操舵トルクThを入力し、図6に示すトルクゲインマップMP3を参照してトルクゲインGを算出するもので、本発明のゲイン算出手段に相当する。このトルクゲインマップMP3は、操舵トルクThに応じたトルクゲイン(制御ゲイン)Gを設定したもの、つまり、操舵トルクThとトルクゲインGとの対応関係をマイクロコンピュータのROM内に記憶したものである。以下、この対応関係をトルクゲイン特性と呼ぶ。
トルクゲイン特性は、図6に示すように、左右それぞれ操舵トルクThの大きさ(絶対値)が増大するにしたがってトルクゲインGが増大するように設定される。本実施形態では、操舵トルクThの大きさが所定の低トルク領域内においては、操舵トルクThの大きさの増加に対して原点を通る二次曲線上に増加するトルクゲインGが設定される。従って、操舵トルクThがゼロあるいはゼロに近い値をとる場合には、トルクゲインGもゼロあるいはゼロに近い小さな値に設定される。また、低トルク領域外においては、トルクゲインGは一定値に設定される。
尚、本実施形態では、トルクゲインGをトルクゲインマップMP3を用いて計算するようにしたが、トルクゲインマップMP3に代えて操舵トルクThに応じて変化するトルクゲインGを定義した関数を用意しておき、その関数を用いてトルクゲインGを計算するようにしてもよい。
乗算部35は、基本補償トルク演算部33で算出された基本補償トルク値Tbに補償トルクゲイン演算部34で算出されたトルクゲインGを乗じることで、最終的な補償トルク値Tc(=Tb×G)を算出する。この補償トルク値Tcは、操舵ハンドル11に付与すべき摩擦粘性補償トルク値を表す。また、乗算部35は、本発明における摩擦粘性補償制御値算出手段に相当する。
電子制御ユニット30は、更に、目標トルク演算部37を備える。この目標トルク演算部37は、本発明の目標アシスト制御値算出手段に相当するもので、基本アシストトルク演算部31に算出された基本アシストトルク値Taと、乗算部35により算出された補償トルク値Tcを入力し、それらの合計値を算出する。この合計値が目標アシストトルク値T*(=Ta+Tc)となる。そして、この目標アシストトルク値T*に基づいて、以下の機能部により電動モータ15が駆動制御される。
電子制御ユニット30は、目標電流演算部38、電流偏差演算部39、比例積分制御部(PI制御部)40、PWM電圧発生部41、インバータ回路42を備える。これらの機能部は、本発明のアクチュエータ制御手段に相当するものである。
目標電流演算部38は、目標トルク演算部37により算出された目標アシストトルク値T*を入力して、それに比例した目標電流I*を算出する。電流偏差演算部39は、目標電流演算部38により算出された目標電流値I*と、電動モータ15に流れる実際の電流値Ixとを入力し、両者の偏差ΔI(=I*−Ix)を算出する。電動モータ15の電源ラインには電流センサ26が設けられる。従って、電流偏差演算部39は、この電流センサ26の検出信号を入力することで実電流値Ixを測定する。
電流偏差演算部39で算出された偏差ΔI信号は、比例積分制御部(PI制御部)40に出力される。比例積分制御部40は、偏差ΔIに基づいて実電流値Ixが目標電流値I*に追従するように、つまり、偏差ΔIが零になるように目標電圧値V*を算出する。
比例積分制御部40により算出された目標電圧値V*は、PWM電圧発生部41に出力される。PWM電圧発生部41は、目標電圧値V*に対応した3相のPWM制御電圧信号をインバータ回路42に出力する。インバータ回路42は、PWM制御電圧信号に対応した3相の励磁電圧を発生して、その励磁電圧を3相の電源ラインを介して電動モータ15にそれぞれ印加する。これにより左右前輪FW1,FW2は、電動モータ15の駆動力によりアシストされながら操舵される。
以上説明した本実施形態の電動パワーステアリング装置によれば、電子制御ユニット30が、操舵トルクThと車速vとにより基本アシストトルク値Taを算出するとともに、ステアリング系に存在する摩擦力と粘性力を補償する補償トルク値Tcを算出し、それらを合算して目標アシストトルク値T*を求める。この場合、補償トルク値Tcは、操舵角速度ωと同じ方向であって操舵角速度ωの大きさが大きくなるにしたがって大きくなる基本補償トルク値Tbと、操舵トルクThの大きさが大きくなるにしたがって大きくなるトルクゲインGとを乗算した値(Tb×G)として求められる。
従って、図7に示すように、運転者が操舵操作したとき、操舵速度の方向と同じ向きに補償トルクを発生させてステアリング系に存在する余分な摩擦力、粘性力を減らし、小さな操舵トルクで操舵ハンドル11を切り込むことができる。また、切り戻し操作時においても、同様に、摩擦力、粘性力を減らす方向に補償トルクを発生させることができる。この結果、操舵操作フィーリングが良好となる。また、運転者が積極的にハンドル操作を行っていない場合、つまり、操舵トルクが小さい場合においては、トルクゲインGが小さな値に設定されるため摩擦粘性補償が機能しなくなる。このため、外乱などが左右前輪FW1,FW2に働いても、ステアリング系にもともと存在する摩擦、粘性により外乱の影響を受けにくくなり車両走行が安定する。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様を採用することができる。
例えば、基本補償トルク値Tbの設定にあたっては、図8に示すように、車速vに応じて基本補償トルク特性を変更するようにしてもよい。この場合、車速vが速くなるにしたがって操舵角速度ωに対する基本補償トルク値Tbが小さくなるように設定する。これにより、高速走行時においてはステアリング系に存在する摩擦力、粘性力が有効に働いて車両の安定性が良好となり、低速走行時においては、ステアリング系に存在する余分な摩擦力、粘性力が電動モータ15により発生するトルクにより減らされてハンドル操作性が軽くなり操舵操作フィーリングが良好となる。
この例では、代表的な車速vごとに基本補償トルク特性を設定した基本補償トルクマップをROMに記憶するが、例えば、車速vが速くなるにしたがって小さくなる車速ゲインを予めROM等に記憶しておき、操舵角速度ωに応じて変化する基本補償トルク値Tbに車速ゲインを乗じるようにするなど、種々の手法を採用することができる。尚、車速vに応じて基本補償トルク特性を変更する場合、基本補償トルク演算部33には、図2に破線矢印で示すように、車速センサ22にて検出された車速vを入力する。
また、上述した実施形態においては、基本補償トルク特性の設定にあたっては、左操舵方向と右操舵方向とで同じ特性(基本補償トルクマップMP2上において原点対称となる特性)にしているが、ステアリング系の摩擦や粘性の特性が操舵方向によって相違する場合には、図9に示すように、左操舵方向と右操舵方向とで異なる基本補償トルク特性を設定してもよい。この例では、左操舵方向の摩擦が大きいため、右方向の操舵操作に対して左方向の操舵操作における基本補償トルク値Tbの大きさ(絶対値)を大きく設定している。
これによれば、減速機の特性等により、ステアリング系の摩擦や粘性の特性が操舵方向によって相違する場合でも、それに対応した補償トルクを発生させることで左右の特性差を吸収することができる。従って、操舵方向によって操舵フィーリングが異なって運転者に違和感を与えてしまうといった不具合を低減することができる。また、減速機の選択の幅が広がる。つまり、左右操舵方向によって摩擦・粘性特性が相違する減速機を使用することが可能となり、設計自由度が増す。
また、上述した実施形態においては、当該車種における平均的な基本補償トルク特性を記憶し、それに基づいて基本補償トルク値Tbを算出しているが、個々の車両ごとに個体差を加味して算出してもよい。例えば、車両を製造し出荷するとき、あるいはステアリング系の整備を実施した後に、ステアリング系の摩擦トルクを計測する。この計測にあたっては、転舵輪である左右の前輪FW1,FW2をターンテーブルに載せて左右に操舵操作したときの左右方向の操舵トルク値Thの差を検出する。この検出された操舵トルク値Thの差は、ステアリング系の摩擦トルクの2倍となる。こうした測定により得られた個々の車両の実際の摩擦トルクから、平均的な摩擦トルク(図5に示した基本補償トルクマップMP2を設定するときに想定した当該車種のステアリング系における平均的な摩擦トルク)を差し引いた差分を補正値ΔTbとして記憶し、この補正値ΔTbを使って基本補償トルク演算部33で算出された基本補償トルク値Tbを補正する。
図10は、前輪FW1,FW2をターンテーブルに載せて左右に操舵操作したときの左右方向の操舵トルク値Thの変化を表したものである。図中、破線は操舵トルク値Thの平均値を表す。この例においては、摩擦トルクが操舵方向によって相違し、左操舵時おける摩擦トルクが右操舵時における摩擦トルクに比べて大きい。こうした場合には、左操舵方向の補正値ΔTbrと右操舵方向の補正値ΔTblとからなる補正値ΔTb(ΔTbr,ΔTbl)を記憶する。尚、操舵方向において摩擦トルクが相違しないステアリング系であれば、操舵方向を区別しない補正値ΔTbを記憶すればよい。
図11は、先の実施形態における電子制御ユニット30の変形例として、基本補償トルク値Tbを車両の実際の摩擦トルクに応じて補正する機能を追加した電子制御ユニット30’の構成を表す。この電子制御ユニット30’は、図2に示す電子制御ユニット30の補償トルク演算部32に代えて補償トルク演算部32’を備え、さらに補正値記憶部43を追加したもので他の構成については同一である。従って、ここでは、先の実施形態との相違点について説明する。
補正値記憶部43は、上述したように、個々の車両の実際の摩擦トルクから、平均的な摩擦トルクを差し引いた差分を補正値ΔTb(ΔTbr,ΔTbl)として記憶する。補正値記憶部43としては、例えば、EEPROM等の不揮発性メモリが使用される。以下、補正値ΔTb(ΔTbr,ΔTbl)についても、単に補正値ΔTbと呼ぶ。補正値記憶部43は、本発明の補正値記憶手段に相当する。
補償トルク演算部32’は、先の実施例と同じ構成である基本補償トルク演算部33、補償トルクゲイン演算部34、乗算部35と、新たに追加された補正値加算部44とを備える。基本補償トルク演算部33にて算出された基本補償トルク値Tbは、補正値加算部44に出力される。補正値加算部44では、補正値記憶部43に記憶されている補正値ΔTbを入力するとともに、基本補償トルク値Tbにこの補正値ΔTbを加算する。そして、加算結果(Tb+ΔTb)を新たな基本補償トルク値Tb’として乗算部35に出力する。つまり、基本補償トルク値Tbを補正値ΔTbだけオフセットする。
この場合、現時点における操舵操作方向(操舵角速度の方向)が左方向であれば、左操舵方向の補正値ΔTbrが選択されて基本補償トルク値Tbに加算され、操舵操作方向が右方向であれば、右操舵方向の補正値ΔTblが選択されて基本補償トルク値Tbに加算される。また、操舵方向を区別しない補正値ΔTbであれば、その補正値ΔTbがそのまま基本補償トルク値Tbに加算される。この補正値加算部44は、本発明の基本補償制御値補正手段に相当する。
乗算部35は、補正値加算部44から出力された基本補償トルク値Tb’に補償トルクゲイン演算部34で算出されたトルクゲインGを乗じることで、最終的な補償トルク値Tc(=Tb’×G)を算出し、その算出結果を目標トルク演算部37に出力する。
この変形例によれば、個々の車両が有する摩擦トルクの個体差分を補正値ΔTbとして記憶し、基本補償トルク値Tbをこの補正値ΔTbにて補正することで、さらに適切な基本補償トルク値Tb’を算出することができる。従って、個々の車両に応じた補償トルクが得られ操舵操作フィーリングがさらに向上する。しかも、左操舵方向と右操舵方向とにおける補正値ΔTb(ΔTbr,ΔTbl)を別々に記憶し、操舵操作方向に応じた補正値ΔTb(ΔTbr,ΔTbl)を選択して使用するため、より一層適正な基本補償トルク値Tb’を算出することができる。この結果、操舵方向によって摩擦・粘性感が相違してしまうといった不具合が低減され、操舵操作フィーリングを一層向上させることができる。また、減速機の構成によっては、摩擦や粘性の特性が操舵方向で相違するものもあるが、この変形例によれば、左右独立した補正値ΔTb(ΔTbr,ΔTbl)を用いることで、減速機の選択の幅が広がり設計自由度が増す。
尚、本実施形態およびその変形例においては、操舵アシストトルクを発生させるアクチュエータとして電動モータ15を採用しているが、他のアクチュエータを使用することも可能である。
本発明の一実施形態に係る車両の電動パワーステアリング装置の概略図である。 実施形態に係る電子制御ユニットの機能を示す機能ブロック図である。 基本アシストトルク値を算出するための基本アシストマップを表す説明図である。 車速に応じた操舵トルクと基本アシストトルクとの関係を示す特性グラフである。 基本補償トルク値を算出するための基本補償トルクマップを表す説明図である。 トルクゲインを算出するためのトルクゲインマップを表す説明図である。 操舵トルクの推移を表す特性図である。 基本補償トルク値を算出するための基本補償トルクマップの変形例を表す説明図である。 基本補償トルク値を算出するための基本補償トルクマップの別の変形例を表す説明図である。 摩擦トルク測定を行ったときの操舵トルクの変化を表す特性図である。 変形例としての電子制御ユニットの機能を示す機能ブロック図である。
符号の説明
10…転舵機構、11…操舵ハンドル、12…ステアリングシャフト、15…電動モータ、21…操舵トルクセンサ、22…車速センサ、23…回転角センサ、30,30’…電子制御ユニット、31…基本アシストトルク演算部、32…補償トルク演算部、33…基本補償トルク演算部、34…補償トルクゲイン演算部、35…乗算部、36…操舵角速度演算部、37…目標トルク演算部、38…目標電流演算部、39…電流偏差演算部、40…比例積分制御部(PI制御部)、41…PWM電圧発生部、42…インバータ回路、43…補正値記憶部、44…補正値加算部、FW1,FW2…左右前輪(転舵輪)、MP1…基本アシストマップ、MP2…基本補償トルクマップ、MP3…トルクゲインマップ。

Claims (4)

  1. 操舵ハンドルの操作により入力された操舵トルクに関する操舵トルク情報と車速に関する車速情報とに基づいて基本アシストトルク制御値を算出する基本アシスト制御値算出手段と、
    上記基本アシストトルク制御値を補償するための摩擦粘性補償トルク制御値を算出する補償制御値算出手段と、
    上記基本アシストトルク制御値と上記摩擦粘性補償トルク制御値とを加算して目標アシストトルク制御値を算出する目標アシスト制御値算出手段と、
    上記目標アシストトルク制御値に基づいて電動アクチュエータを駆動制御してハンドル操作に対して操舵アシストトルクを発生するアクチュエータ制御手段と
    を備えた電動パワーステアリングにおいて、
    上記補償制御値算出手段は、
    操舵ハンドルの操舵速度に関する操舵速度情報に基づいて、操舵速度と同じ方向に働く基本補償トルク制御値を算出する基本補償制御値算出手段と、
    上記操舵トルク情報に基づいて、上記操舵トルクの大きさが大きくなるにしたがって増加する制御ゲインを算出するゲイン算出手段と、
    上記算出された基本補償トルク制御値と上記制御ゲインとを乗算して上記摩擦粘性補償トルク制御値を算出する摩擦粘性補償制御値算出手段と
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 上記基本補償制御値算出手段は、上記操舵速度が速くなるにしたがって大きさが増加する基本補償トルク制御値を算出することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 上記基本補償トルク制御値を補正するための補正値を記憶する補正値記憶手段と、
    上記基本補償制御値算出手段により算出された基本補償トルク制御値を上記補正値にて補正する基本補償制御値補正手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 上記補正値記憶手段は、左方向への操舵操作時に使用する補正値と、右方向への操舵操作時に使用する補正値とを別々に記憶することを特徴とする請求項3記載の電動パワーステアリング装置。
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