JP5002472B2 - 走行風巻込み防止装置用保持部材 - Google Patents

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この発明は、オープンカーにおいて、フロントシートの後部に取り付けられる走行風巻込み防止装置を保持するための走行風巻込み防止装置用保持部材に関する。
通常、オープンカーでは、走行中の車室内への風の巻き込みを防止するために、走行風巻込み防止装置が多く利用されている。この種の走行風巻込み防止装置は、ウインドディフレクタ、ウインドスクリーン、ウインドブロッカー等とも称され、例えば特許文献1、2等に開示されたものがある。特許文献1の走行風巻込み防止装置(wind-blocker)は、オープンカーの運転席及び助手席の後部に取り付けられ、走行中に巻き込む風を防いでいる(同文献Fig.3A及び3B参照)。
このような走行風巻込み防止装置は、オープンカーに取り付ける際に、車体に予め備えられた種々の走行風巻込み防止装置用保持部材によって保持される。例えば、特許文献1の走行風巻込み防止装置は、同文献Fig.4、5に示すように、受け部(receiving portion 30)が走行風巻込み防止装置のメインパネル(main pane 4)を係止する構成である。
また、特許文献2の走行風巻込み防止装置(windscreen)は、フレーム端(frame end 134a)が筒状のレセプタクル(receptacle 108)に挿入されることで、走行風巻込み防止装置が保持される構成である。
米国公開特許公報2001/0030447号 米国特許公報第6352300号
しかしながら、上記の特許文献1及び2の走行風巻込み防止装置用保持部材は、例えば無風等により走行風巻込み防止装置を使用しない場合、保持部材が車体から露出したままの状態となり美観を損ねていた。また、仮に美観を損ねないために、上記のような保持部材に対して蓋やカバーケースなどを取り付けるとしても、そうした取付作業に余計な手間がかかることになってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、走行風巻込み防止装置の着脱に大きな手間がかかることがなく、また走行風巻込み防止装置の取外時に、走行風巻込み防止装置の突出部分が挿入されていた挿入孔を塞ぐことで、車体の美観を損なうことがない走行風巻込み防止装置用保持部材の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の本発明は、
オープンカーの車体に走行風巻込み防止装置を装着するための保持部材において、
前記走行風巻込み防止装置に設けられた突出部分が挿入される挿入孔を有したフランジ部と、前記挿入孔の延長方向へ中空部を形成するように、前記フランジ部の裏面から所定長さ突き出した筒状部と、を備える本体と、
前記挿入孔を塞ぐ形状に形成され、且つ前記筒状部の長さよりも短い可動栓と、を含んでオープンカーの車体側に固定され、
前記可動栓は、前記本体の挿入孔から前記筒状部の中空部内へ弾性部材とともに挿入され、当該弾性部材により前記本体の表面方向へ付勢された状態で、前記筒状部の中空部内を軸方向に摺動自在に組み込まれる構成であり、
前記走行風巻込み防止装置の取付時には、同装置に設けられた前記突出部分が、前記可動栓に接触して当該可動栓を押し込みながら、前記中空部内に挿入保持され、
さらに、前記走行風巻込み防止装置の取外時には、前記弾性部材が前記可動栓を押し出すことで、当該可動栓により前記挿入孔が塞がれることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1を前提として、
前記本体の筒状部には、軸方向に延びる係止開口部が一対形成されるとともに、
前記可動栓は、奥側へ延出する筒状の側壁と、当該側壁の所定位置から奥側方向に向かって外側に広がる係止爪が一対形成されており、
前記本体と前記可動栓の組立状態において、前記係止爪が前記係止開口部内に位置し、且つ当該係止爪が当該係止開口部の端縁に係止されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2を前提として、
前記可動栓は、前記係止爪の形成位置よりも更に奥側方向に延びた位置に、前記側壁と一体になった連結壁が形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3を前提として、
前記連結壁は、部品の識別情報が外周面に表示されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4を前提として、
前記識別情報は、前記連結壁から浮き出して表示されているとともに、
前記本体の筒状部は、前記可動栓を案内する内側リブが内周面に形成されており、当該内側リブは、前記識別情報と接触しない位置において前記可動栓の外周面に接触することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2乃至5のいずれか一項を前提として、
前記本体の筒状部の外周面には、前記係止開口部における前記可動栓の移動方向に延びる側縁に沿って外側リブが形成されており、
前記本体と前記可動栓の組立状態において、前記係止爪の先端が前記外側リブから外方へ露出しない構成であることを特徴とする。
請求項1の発明に係る走行風巻込み防止装置用保持部材によれば、走行風巻込み防止装置の取外時に、可動栓が本体の挿入孔を自動的に閉塞する。これにより、オープンカーの車体の表面においても当該挿入孔が目立たなくなる。したがって、この走行風巻込み防止装置用保持部材を用いることにより、大きな手間をかけずに走行風巻込み防止装置を着脱できるとともに、走行風巻込み防止装置を取り外した状態において車体の美観を損なうことがない。
請求項2の発明にあっては、係止爪が本体の係止開口部に係止されることで、可動栓の挿入孔からの抜けが防止される。さらに係止爪は、奥側方向に向かって外側に広がる構成としてあるので、可動栓を挿入孔へ挿入する際に、この係止爪が挿入孔に接触して内側に撓んでも、弾性部材と干渉することがなく、スムーズに可動栓を挿入することができる。
請求項3の発明にあっては、可動栓の連結壁が側壁と一体形成されているため、可動栓の下端側を補強することができ、走行風巻込み防止装置の突出部分を本体の挿入孔から筒上部の中空部内へ挿入したときでも、可動栓を破損するおそれがない。
請求項4の発明にあっては、係止爪の形成位置よりも更に奥側方向に延びた位置に形成されて連結壁に識別情報を表示することで、走行風巻込み防止装置用保持部材の組立後に、ちょうど係止開口部から識別情報が露出した状態となる。よって、組立後でも識別情報によって本体と可動栓の組み合わせの正否を確認することができる。
請求項5の発明によれば、本体の内側リブによって、可動栓は筒状部の内周面に接触せずに中空部内を摺動することができる。よって可動栓の連結壁に表示してある識別情報は、筒状部の内周面に接触するおそれがなく、よって可動栓の摺動時に摩耗することがない。
請求項6の発明によれば、係止爪が外側リブよりも内側に位置した状態となる。したがって、リアサイドパネルへの取付状態において、例えば取付孔のフック部が可動栓に干渉することを防ぎ、可動栓の摺動の自在性を確保することができる。
以上説明したように、本発明によれば、走行風巻込み防止装置の着脱に大きな手間がかかることがなく、また走行風巻込み防止装置の取外時に、走行風巻込み防止装置の突出部分が挿入されていた挿入孔を塞ぐことで、車体の美観を損なうおそれがなくなる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図10は、本発明の実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材の構成を説明するための図であり、図1は、本実施形態に係る走行風巻込み防止装置を適用したオープンカーを概略的に示す斜視図である。
図1に示すように、オープンカー100は、走行風巻込み防止装置200がフロントシート(運転席及び助手席)101の後部に必要に応じて取り付けられる。本実施形態の走行風巻込み防止装置200は、縦横両方向に防風壁201、202を有しており、走行中における後方からの気流を抑制する構成である。より具体的には、縦方向の防風壁201がフロントシート101に直接的に吹き込む気流を防いでおり、横方向の防風壁202がフロントシート101の下方に入り込む気流を防いでいる。
図2は、本実施形態に係る走行風巻込み防止装置をオープンカーに取り付ける状態を示す拡大斜視図である。
図2に示すように、上記の走行風巻込み防止装置200は、横方向の防風壁202のフレーム203に棒状の突出部分204が形成されている。この突出部分204は、フレーム203の下面において前後左右の4箇所から突き出しており、オープンカー100への取付時に、リアサイドパネル(車体)102に予め設けてある走行風巻込み防止装置用保持部材1に挿入される。このため走行風巻込み防止装置用保持部材1は、走行風巻込み防止装置200の突出部分204に応じて、左右のリアサイドパネル102のフロント側とリア側の4箇所にそれぞれ設けられている。
なお、オープンカー100のリアサイドパネル102は、曲面的に形成されることが多く、このため走行風巻込み防止装置用保持部材1は、リアサイドパネル102の形状や当該部材の設置位置等に応じて、露出する表面が適当な形状に形成されることが好ましい。本実施形態の走行風巻込み防止装置用保持部材1も、左右のリアサイドパネル102に対して左右対称となっており、さらにフロント側とリア側では異なる形状に形成してある。
以降の説明では、特に指示のない限り左側リアサイドパネル102のフロント側に設けられる走行風巻込み防止装置用保持部材について述べていく。
〔走行風巻込み防止装置用保持部材の構成〕
図3は、本実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材の全体構成を示す斜視図であり、図4は、同じく全体構成を示す展開図である。また図5は、図4(a)のA−A線断面図である。
図3乃至図5に示すように、走行風巻込み防止装置用保持部材1は、剛性を有する合成樹脂材によって射出成形された本体10及び可動栓30と、任意の弾性力を有したコイルばね(弾性部材)40とを備えている。走行風巻込み防止装置用保持部材1は、本体10の挿入孔12にコイルばね40を介して可動栓30が挿入されることで組み立てられる。
図6は、本実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材の本体を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は側面断面図、(d)は(a)のA−A線断面図である。
図3乃至図6に示すように、走行風巻込み防止装置用保持部材1の本体10は、走行風巻込み防止装置200の突出部分204が挿入される挿入孔12を有したフランジ部11と、挿入孔12の延長方向に中空部を形成するように、フランジ部11の裏面から所定長さ突き出た筒状部13と、を含んでいる。
本体10のフランジ部11は、リアサイドパネル102への取付状態において、表面が露出部分となる。したがってフランジ部11は、表面がオープンカー100のリアサイドパネル102の表面に沿った形状に形成されている。また挿入孔12は、このフランジ部11のほぼ中央位置に設けられている。
本体10の筒状部13は、フランジ部11の裏面から延長方向に延びる側壁14と、この側壁14の奥側端部において中空部15を閉塞する受け部16を備えている。筒状部13の中空部15には、上記した走行風巻込み防止装置200の突出部分204が挿入される構成であり、したがって側壁14は、突出部分204の寸法に対応してそれよりも長く形成してある。この筒状部13の側壁14には、軸方向に延びる一対の係止開口部17が設けられている。この係止開口部17は矩形状に形成してあり、後述する可動栓30の係止爪を軸方向に案内することができる。
側壁22の外周面には、対になって軸方向に延びる外側リブ18が、係止開口部17のある側とその側面側の四方にそれぞれ設けられている(図6(b)参照)。この外側リブ18は、フランジ部11と筒状部13との連結を補強している。また外側リブ18のうち係止開口部17側の一つと側面側の二つには、フック状の係止部19が形成されている。各係止部19とフランジ部11との間隔はいずれも同じ寸法に設定してある。
また側壁14の外周面の所定位置には、回転防止用リブ20が設けられている。この回転防止用リブ20は、走行風巻込み防止装置用保持部材1をリアサイドパネル102に取り付けた状態において、取付孔内のリブと当接して本体10の回転を防止する機能を有している(図示せず)。
一方、筒状部13の中空部15内には、受け部16から軸方向に延びる棒部21が設けられている。走行風巻込み防止装置用保持部材1の組立状態では、コイルばね40(弾性部材)がこの棒部21に装着されることで、本体10に固定されることになる。さらに、側壁14の内周面には、内側リブ22が軸方向に形成されている。この内側リブ22は、走行風巻込み防止装置用保持部材1の組立状態において、可動栓30の外周面と接触する。これにより可動栓30の接触抵抗を減らし、より摺動させやすくすることができる。
図7は、本実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材の可動栓を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は(a)のAA線断面図である。
図3乃至7に示すように、可動栓30は、内部が中空部33となるように側壁31が筒状に形成され、上端においてこの中空部33を閉塞する当接部32が形成されている。また既述したように、可動栓30は走行風巻込み防止装置用保持部材1の組立状態において、本体10の挿入孔12に挿入される。このため可動栓30は、挿入孔12の形状に合わせて外周形状が形成され、且つ筒状部13の長さよりも短くなっている。さらに可動栓30は、当接部32の表面が本体10のフランジ部11の表面に沿って斜めに傾いて形成されている。
この可動栓30は、側壁31の所定位置が凹状に切り欠かれ、切り欠かれた舌片が奥側方向に向かって外側に広がるように形成されている。この舌片の奥側には、凸部34aが外方向に向かって形成されており、これにより舌片は可動栓30の内側及び外側に揺動可能な係止爪34として機能する。また可動栓30は、係止爪34のさらに奥側の位置に、側壁31と一体形成された連結壁35を有している。この連結壁35は可動栓10の側壁31が撓むことを防止し、可動栓10の強度を向上させることができる。
また、可動栓30は、側壁31の内周面にコイルばね40を案内するばね座用リブ36が形成されるとともに、当接部32の裏面に環状のばね座37が形成されている。このばね座用リブ36は、コイルばね40をばね座37に案内する機能を有している。ここで、可動栓30のばね座37は、表面が斜めに傾いた当接部32に関わらず、その奥側端面が筒上部13の軸方向と垂直となるように調節されている(図7(e)参照)。これにより、走行風巻込み防止装置用保持部材1の組立状態では、コイルばね40による付勢力をばね座37が可動栓30の移動する方向と平行に受けるため、筒上部13の中空部15内での可動栓30の円滑な移動が確保される。
〔走行風巻込み防止装置用保持部材の組立〕
走行風巻込み防止装置用保持部材1に組み立てる場合は、まずコイルばね40を本体10の挿入孔12から挿入して棒部21に外装する。さらに、コイルばね40を可動栓30の中空部33内に挿入した状態で、可動栓30を本体10の挿入孔12から筒上部13の中空部15へと押し込む。このとき可動栓30の係止爪34は、凸部34aが挿入孔12の内周面に接触して内側へ撓む。しかし、係止爪34の奥側が広く形成してあることで、内側に撓んでもコイルばね40に干渉することがなく、スムーズに可動栓30を挿入することができる。可動栓30は、係止爪34の凸部34aが本体10の係止開口部17に露出することで、内側に撓んでいた係止爪34が拡開し、係止開口部17に係止される。これにより走行風巻込み防止装置用保持部材1の組立が完了する。
走行風巻込み防止装置用保持部材1の組立状態では、図4に示すように、コイルばね40が本体10の受け部16と可動栓30のばね座37の間に一定の弾性力を有して介在している。可動栓30は係止爪34が係止開口部17内に位置し、且つこの係止爪34の凸部34aが係止開口部17の上縁に引っかかることで抜けが防止されている。また可動栓30は、コイルばね40によって筒状部13の中空部15内を軸方向に弾性的に摺動自在となっている。
なお、本実施形態の走行風巻込み防止装置用保持部材1は、本体10の受け部16の裏面と可動栓30の連結壁35の外周面にそれぞれ部品の識別情報50が浮き出すように印字してある。この識別情報50は、例えば、リアサイドパネル102の4箇所に異なる走行風巻込み防止装置用保持部材1を適用する場合に、どの位置に対応した部品かを表示することができる。これにより走行風巻込み防止装置用保持部材1の組立時に、本体10と可動栓30との識別情報50の一致を確認することで、部品を容易に組み合わせることができ、組立作業の効率化をはかることが可能となる。
さらに、走行風巻込み防止装置用保持部材1の組立状態では、連結壁35が係止爪34の更に奥側の位置にあることで、ちょうど本体10の係止開口部17から露出した状態となる。よって、組立後でも本体10と可動栓30の組み合わせの正否を確認することができる。
〔走行風巻込み防止装置用保持部材のリアサイドパネルへの取付〕
図8は、本実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材の取付状態を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は(a)のAA線断面図である。
図8(a)に示すように、走行風巻込み防止装置保持用部材1のリアサイドパネル102への取付は、リアサイドパネル102の取付孔103に挿入して、本体10の係止部19が孔内のフック部103a等に引っかかることでなされる。このリアサイドパネル102は、既述したように曲面的に形成されているが、フランジ部11及び係止部19が斜めに傾むいて形成されていることで、曲面的なリアサイドパネル102の取付孔103でも確実に係止される。これにより走行風巻込み防止装置保持部材1は、本体10の筒状部13がちょうど延長方向に延びた状態で、リアサイドパネル102に取り付けられる。
またこのとき、オープンカー100のリアサイドパネル102は、走行風巻込み防止装置用保持部材1が曲面に沿って取り付けられた状態となる。さらに走行風巻込み防止装置用保持部材1は、可動栓30が本体10の挿入孔12を塞いでおり、可動栓30の当接部32の表面がフランジ部11の表面とほぼ同一面となる。したがって、走行風巻込み防止装置用保持部材1の挿入孔12は目立つことがなく、リアサイドパネル102の美観を大きく損なうことがない。
なお、走行風巻込み防止装置用保持部材1において、係止開口部17と同一方向にある外側リブ18は、この係止開口部17の側縁に沿って形成されている。また係止爪34の凸部34aは、この外側リブ18よりも内側に位置した状態となっている。したがって外側リブ18は、走行風巻込み防止装置用保持部材1の取付状態において、取付孔103のフック部103aが可動栓30に干渉することを防ぎ、可動栓30の摺動の自在性を確保することができる(図8(b)参照)。
〔走行風巻込み防止装置の取付〕
図9は、本実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材に走行風巻込み防止装置の突出部分を挿入する流れを示す側面断面図である。
走行風巻込み防止装置200をリアサイドパネル102に取り付ける場合、図9に示すように、走行風巻込み防止装置200の突出部分204を走行風巻込み防止装置用保持部材1の挿入孔12に挿入する。このとき突出部分204は、可動栓30の当接部32に当接して、この可動栓30を奥側方向へ押圧する。可動栓30は、コイルばね40を圧縮しつつ奥側方向に押し込まれて、本体10の受け部16に可動栓30の下端部が接触することで摺動が停止する。これにより、突出部分204が走行風巻込み防止装置用保持部材1に保持され、走行風巻込み防止装置200がリアサイドパネル102に取り付けられることになる。
なお、可動栓30は、既述したように連結壁35が側壁31と一体成形されていることで、可動栓の下端側を補強している。このため、比較的質量の大きい走行風巻込み防止装置200を取り付ける際に、突出部分204を衝撃的に挿入した場合でも、部品の破損を防止することができる。
また、可動栓30は、外周面が筒状部13の内側リブ22に当接しているため、筒状部13の内周面に接触せずに中空部15内を摺動することができる。この内側リブ22によって、可動栓30の連結壁35に印字してある識別情報50も、筒状部13の内周面に接触することがなくなる。このため、可動栓30の摺動時に識別情報50を削ることがない。
さらに、走行風巻込み防止装置200の取付状態では、コイルばね40が一定の弾性力をもって、突出部分204を支持している。このため、オープンカー100の振動によって走行風巻込み防止装置200が揺れたとしても、コイルばね40が振動を吸収して大きなぶれを軽減することができ、突出部分204を挿入孔12内に保持し続けることができる。
〔走行風巻込み防止装置の取り外し〕
走行風巻込み防止装置200をリアサイドパネルから取り外す場合は、走行風巻込み防止装置200を単純に上方に引き抜くことによってなされる。このとき、走行風巻込み防止装置用保持部材1は、可動栓30がコイルばね40によって押し出されて挿入孔12を自動的に塞ぐ。これにより可動栓30は、表面がフランジ部11の表面とほぼ同一面となる取付前の状態に復元することができる。
〔リア側の走行風巻込み防止装置用保持部材〕
図10は、本実施形態に係る走行風巻込み防止装置において、リアサイドパネルのリア側に取り付ける走行風巻込み防止装置用保持部材を示す図である。
同図に示すように、リアサイドパネル102のリア側に取り付ける走行風巻込み防止装置用保持部材1は、フロント側に取り付ける走行風巻込み防止装置用保持部材1よりもフランジ部11の傾斜が大きくなっている。これはリアサイドパネル102の形状に対応した結果であり、機能や作用効果はフロント側の走行風巻込み防止装置用保持部材と同様である。また、リア側に取り付ける走行風巻込み防止装置用保持部材1は、挿入孔12及び可動栓30の形状を楕円形に形成してある。このように形成することで、フロント側の走行風巻込み防止装置用保持部材1で走行風巻込み防止装置200の位置決めをすることができ、リア側の走行風巻込み防止装置用保持部材1では、突出部分204がその位置決めに応じて余裕をもって挿入されることになり、取付作業が容易になる。
本実施形態に係る走行風巻込み防止装置を適用したオープンカーを概略的に示す斜視図である。 本実施形態に係る走行風巻込み防止装置をオープンカーに取り付ける状態を示す拡大斜視図である。 本実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材の全体構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材の全体構成を示す展開図である。 図4(a)のA−A線断面図である。 本実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材の本体を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は側面断面図、(d)は(a)のA−A線断面図である。 本実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材の可動栓を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は(a)のAA線断面図である。 本実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材の取付状態を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は(a)のAA線断面図である。 本実施形態に係る走行風巻込み防止装置用保持部材に走行風巻込み防止装置の突出部分を挿入する流れを示す側面断面図である。 本実施形態に係る走行風巻込み防止装置において、リアサイドパネルのリア側に取り付ける走行風巻込み防止装置用保持部材を示す図である。
符号の説明
1:走行風巻込み防止装置用保持部材、
10:本体、11:フランジ部、12:挿入孔、13:筒状部、14:側壁(本体)、15:中空部(本体)、16:受け部、17:係止開口部、18:外側リブ、19:係止部、20:回転防止用リブ、21:棒部、22:内側リブ
30:可動栓、31:側壁(可動栓)、32:当接部、33:中空部(可動栓)、34:係止爪、34a:凸部、35:連結壁、36:ばね座用リブ、37:ばね座、
40:コイルばね、
50:識別情報、
100:オープンカー、101:フロントシート、102:リアサイドパネル、103:取付孔、103a:フック部
200:走行風巻込み防止装置、201:縦方向の防風壁、202:横方向の防風壁、203:フレーム、204:突出部分、

Claims (6)

  1. オープンカーの車体に走行風巻込み防止装置を装着するための保持部材において、
    前記走行風巻込み防止装置に設けられた突出部分が挿入される挿入孔を有したフランジ部と、前記挿入孔の延長方向へ中空部を形成するように、前記フランジ部の裏面から所定長さ突き出した筒状部と、を備える本体と、
    前記挿入孔を塞ぐ形状に形成され、且つ前記筒状部の長さよりも短い可動栓と、を含んでオープンカーの車体側に固定され、
    前記可動栓は、前記本体の挿入孔から前記筒状部の中空部内へ弾性部材とともに挿入され、当該弾性部材により前記本体の表面方向へ付勢された状態で、前記筒状部の中空部内を軸方向に摺動自在に組み込まれる構成であり、
    前記走行風巻込み防止装置の取付時には、同装置に設けられた前記突出部分が、前記可動栓に接触して当該可動栓を押し込みながら、前記中空部内に挿入保持され、
    さらに、前記走行風巻込み防止装置の取外時には、前記弾性部材が前記可動栓を押し出すことで、当該可動栓により前記挿入孔が塞がれることを特徴とする走行風巻込み防止装置用保持部材。
  2. 前記本体の筒状部には、軸方向に延びる係止開口部が一対形成されるとともに、
    前記可動栓は、奥側へ延出する筒状の側壁と、当該側壁の所定位置から奥側方向に向かって外側に広がる係止爪が一対形成されており、
    前記本体と前記可動栓の組立状態において、前記係止爪が前記係止開口部内に位置し、且つ当該係止爪が当該係止開口部の端縁に係止されることを特徴とする請求項1の走行風巻込み防止装置用保持部材。
  3. 前記可動栓は、前記係止爪の形成位置よりも更に奥側方向に延びた位置に、前記側壁と一体になった連結壁が形成されていることを特徴とする請求項2の走行風巻込み防止装置用保持部材。
  4. 前記連結壁は、部品の識別情報が外周面に表示されていることを特徴とする請求項3の走行風巻込み防止装置用保持部材。
  5. 前記識別情報は、前記連結壁から浮き出して表示されているとともに、
    前記本体の筒状部は、前記可動栓を案内する内側リブが内周面に形成されており、当該内側リブは、前記識別情報と接触しない位置において前記可動栓の外周面に接触することを特徴とする請求項4の走行風巻込み防止装置用保持部材。
  6. 前記本体の筒状部の外周面には、前記係止開口部における前記可動栓の移動方向に延びる側縁に沿って外側リブが形成されており、
    前記本体と前記可動栓の組立状態において、前記係止爪の先端が前記外側リブから外方へ露出しない構成であることを特徴とする請求項2乃至5の走行風巻込み防止装置用保持部材。
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