JP2011255829A - フロントピラーガーニッシュ取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガーニッシュの幅を低減でき、かつ、ガーニッシュをテザークリップから完全に分離できるガーニッシュ取付装置の提供。
【解決手段】 本発明のガーニッシュ取付装置10は、台座部42を有するガーニッシュ40とテザークリップ20とを有する。台座部42は、底壁43と側壁44、45、46とを有し、底壁43にはクリップ挿入孔または溝51が形成されている。テザークリップ20はテザー部21とテザー頭部42を有している。側壁にテザー頭部挿通用開口47とスリット48が形成されている。CSA60展開前には、テザー部21がテザー頭部挿通用開口47を通して台座部42の内外の一側から他側に延びて、テザー頭部22が台座部42の内外の他側に位置する。CSA60展開時には、テザー頭部22が台座部42のスリット48縁部に台座部42の内外の他側から係合する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フロントピラーガーニッシュをフロントピラーボデー部材に取り付けるフロントピラーガーニッシュ取付装置に関する。
以下において、フロントピラーを「ピラー」、フロントピラーガーニッシュを「ガーニッシュ」、フロントピラーボデー部材を「ピラーボデー部材」または「ボデー部材」、フロントピラーガーニッシュ取付装置を「ガーニッシュ取付装置」、カーテンエアバッグを「CSA」ともいう。
特許文献1は、図33に示すように、テザークリップ2を用いてガーニッシュ3をピラーボデー部材8に取り付けることにより、CSA展開圧でガーニッシュ3をピラーボデー部材から離脱させて展開しやすくすると共に、ガーニッシュ3の飛散を防止するガーニッシュ取付装置1を開示している。
図33において、CSA展開圧を受けた時に、ガーニッシュ3がCSAから押されて、テザークリップ先端のアンカー4がガーニッシュ3の裏面に設けた台座部底壁6の孔7の周縁部に係合する位置まで、ピラーボデー部材8から離れる方向に移動し、ピラーボデー部材8とガーニッシュ3との間にできた隙間を通してCSAが車室内に展開する。また、アンカー4が台座部底壁6の孔7の周縁部に係合した位置以上には、ガーニッシュ3はピラーボデー部材8から離れる方向に移動できないので、ガーニッシュ3の飛散が防止される。
特開2006−176089号公報
しかし、図33のガーニッシュ取付装置1にはつぎの課題がある。
まず、ガーニッシュ3を取り外す際のサービス性が悪い。
すなわち、CSA9を収納したガーニッシュ3に用いられるテザークリップ2は、CSA9の展開力によってガーニッシュ3をピラーボデー部材8から外してCSA展開隙間を確保するとともに、ガーニッシュ3の車室内への飛散を防止する機能をもつ。したがって、テザークリップ2のピラーボデー部材8への係合力を比較的大きな値に設定し、CSA展開時にテザークリップ2がピラーボデー部材8から外れない値に設定している。
このため、サービス時にテザークリップ2をピラーボデー部材8から外す際、強い力を加えて無理矢理外すことになる。この場合、テザークリップ2のボデー係止爪部2aにダメージを受け、テザークリップ2の再利用が不可能となる。また、ボデー側のテザークリップ取付孔8aにダメージを受け、修復が必要になることもある。
一方、テザークリップ2をピラーボデー部材8に係合させたままで、テザークリップ2からガーニッシュ3を外すことも考えられるが、ガーニッシュ3を90°回転させて台座部5のテザー挿通孔7とアンカ4との向きを合わせてガーニッシュ3をテザークリップ2から外すことになり、現実としてこの操作は困難である。
また、ガーニッシュ3の、ピラー長手方向と直交する方向の幅が大きくなり、視界改善の点で、改善の余地がある。
すなわち、ピラーボデー部材8とガーニッシュ3との間の隙間を大きくするために、テザークリップ2をピラー長手方向と直交する方向に曲げてテザークリップ2の長さを長くしているので、テザークリップ2を収納する台座部5の、Aピラー長手方向と直交する方向の幅が大きくなる。台座部5の、Aピラー長手方向と直交する方向の、側方には、ピラーボデー部材とガーニッシュ3との間にCSAが折り畳まれて収納されるので、台座部5の幅が大きくなると、台座部5とCSA9を収納するガーニッシュ3の、ピラー長手方向と直交する方向の幅も大きくなる。
本発明の第1の目的は、ガーニッシュをテザークリップから完全に分離できるガーニッシュ取付装置を提供することを目的とする。
本発明の第2の目的は、ガーニッシュをテザークリップから完全に分離でき、かつ、ガーニッシュの幅を低減できるガーニッシュ取付装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する、または上記目的を達成する本発明のフロントピラーガーニッシュ取付装置はつぎのとおりである。
(1) 本発明のガーニッシュ取付装置は、ガーニッシュ本体とその裏面に形成された台座部とを含みピラー長手方向に延びるガーニッシュと、該ガーニッシュを台座部でボデー部材に取り付けるテザークリップと、を有する。
台座部は、ボデー部材取付面にほぼ平行な底壁と、該底壁とガーニッシュ本体との間にわたって延びる互いに一体の複数の側壁とを有し、台座部の底壁にはクリップ挿入孔または溝が形成されている。
テザークリップは、フランジ部と、該フランジ部からAピラーガーニッシュ本体側に延びる台座部装着部と、該台座部装着部からガーニッシュ本体側に延びる曲がったテザー部と、該テザー部の先端に形成されテザー部断面より大きな外形をもつテザー頭部(アンカーともいう)と、を有している。
台座部の1つの側壁に、テザー頭部の外形より大きいテザー頭部挿通用開口と、該テザー頭部挿通用開口から台座部の底壁側に延びテザー頭部の外形より小さくかつテザー部断面の幅より大きな幅をもつスリットと、が形成されている。
CSA展開前には、テザー部がテザー頭部挿通用開口を通して台座部の内外の一側から他側に延びて、テザー頭部が台座部の内外の他側に位置する。
CSA展開時には、テザー頭部が台座部のスリット縁部に台座部の内外の前記他側から係合する。
上記(1)は、本発明の全実施例に適用できる。
(2) 上記(1)のガーニッシュ取付装置において、台座部の複数の側壁は、ピラー長手方向に延びる2つの側壁を有する。
該2つの側壁のうちCSAに対向する側の側壁は、台座部底壁に近づくにつれてピラー長手方向に延びる2つの側壁間の間隔が小さくなる方向に傾斜している。
上記(2)は、本発明の全実施例に適用できる。
(3) 上記(1)のガーニッシュ取付装置において、台座部の複数の側壁は、ピラー長手方向に延びる2つの側壁を有する。
台座部底壁側端での該2つの側壁間の中心位置は、テザークリップのフランジ部のピラー長手方向と直交する方向の中心位置よりも、CSAから離れる側にある。
上記(3)は、本発明の全実施例に適用できる。
(4) 上記(1)のガーニッシュ取付装置において、テザークリップは、フランジ部からガーニッシュ本体側と反対側に延びるボデー部材装着部を有しており、台座部装着部の中心軸線はボデー部材装着部の中心軸線からCSAから離れる側にオフセットしている。
上記(4)は、本発明の全実施例に適用できる。
(5) 上記(1)のガーニッシュ取付装置において、CSA展開前には、テザー部がテザー頭部挿通用開口を通して台座部の内側から外側に延びて、テザー頭部が台座部の外側に位置する。
CSA展開時には、テザー頭部が台座部のスリット縁部に台座部の外側から係合する。
上記(5)は、本発明の実施例1、2、3、4に適用できる。
(6) 上記(5)のガーニッシュ取付装置において、テザー頭部挿通用開口とスリットとが形成された側壁が台座部のピラー長手方向と直交する方向に延びる側壁である。
テザー頭部挿通用開口とスリットとの間には、テザー頭部挿通用開口からスリットに近づくにつれて開口幅が狭くなるガイド部が設けられている。
テザー部はピラー長手方向に曲がっている。
テザー頭部は、ガーニッシュの長手方向移動を伴って、テザー頭部挿通用開口を通過する。
上記(6)は、本発明の実施例1に適用できる。
(7) 上記(5)のガーニッシュ取付装置において、台座部の底壁に形成されたクリップ挿入孔または溝が、台座部の底壁の、テザー頭部挿通用開口とスリットとが形成された側壁が連結される側の底壁端部と反対側の底壁端部まで延びて開放している。
上記(7)は、本発明の実施例2に適用できる。
(8) 上記(5)のガーニッシュ取付装置において、テザー頭部挿通用開口とスリットとが形成された側壁がピラー長手方向に延びる2つの側壁のうちCSA側の側壁である。
テザー部はピラー長手方向と直交する方向に曲がっている。
テザー頭部は、テザー部の弾性でテザー頭部挿通用開口を通過する。
上記(8)は、本発明の実施例3に適用できる。
(9) 上記(5)のガーニッシュ取付装置において、テザー頭部挿通用開口とスリットとが形成された側壁がピラー長手方向と直交する方向に延びる側壁である。
テザー頭部挿通用開口とスリットとの間には、テザー頭部挿通用開口からスリットに近づくにつれて開口幅が狭くなるガイド部が設けられている。
テザー部はピラー長手方向に曲がっている。
テザー頭部は、テザー部の弾性でテザー頭部挿通用開口を通過する。
上記(9)は、本発明の実施例4に適用できる。
(10) 上記(1)のガーニッシュ取付装置において、テザー頭部挿通用開口とスリットとが形成された側壁がピラー長手方向と直交する方向に延びる側壁である。
スリットが側壁のテザー頭部挿通用開口から底壁のクリップ挿入孔または溝まで側壁と底壁の両方にわたって延びており、スリットがスリット一端で側壁のテザー頭部挿通用開口に開放しスリット他端で底壁のクリップ挿入孔または溝に開放している。
テザー部はピラー長手方向に曲がっている。
CSA展開前には、テザー部がスリットを通して台座部の内側から外側に延びさらにテザー頭部挿通用開口を通して台座部の外側から内側に延び、テザー頭部がテザー部の弾性でテザー頭部挿通用開口を通して台座部の外側から内側に突入して台座部の内側に位置する。 CSA展開時には、テザー頭部がスリットの縁部に台座部の内側から係合する。
上記(10)は、本発明の実施例5に適用できる。
上記(1)のガーニッシュ取付装置によれば、ガーニッシュ取り外しの際、ガーニッシュを車両内側にボデー部材から浮かせ、ボデー部材に対してスライドさせてから、ボデー取付面から離れる方向に引っ張ることで、ガーニッシュをテザークリップから完全に分離できる。その結果、サービス性が良くなる。
また、CSA展開時にテザー頭部が台座部側壁のスリット縁部に係合するようにした場合は、従来(たとえば、特許文献1)の、CSA展開時にテザー頭部が台座部底壁の、クリップ挿入孔または溝の縁部に係合する場合に比べて、底壁内側にテザー頭部が係合するスペースを残す必要がなく、ピラー長手方向に延びる2つの側壁の、底壁側端での内面間隔を、狭くすることができる可能性がある。その結果、2つの側壁のうちのCSA側の側壁をCSAから離れた側壁側に、ピラー長手方向と直交する方向に、寄せることができ、寄せた量分、ガーニッシュの幅が狭くなり、視界が改善される。
上記(2)のガーニッシュ取付装置によれば、ピラー長手方向に延びる2つの側壁のうちCSAに対向する側の側壁が、台座部底壁に近づくにつれて2つの側壁間の間隔が小さくなる方向に傾斜し、2つの側壁の底壁側端での間隔を狭くしているので、2つの側壁の底壁側端での間隔を狭くせずに側壁を傾斜させた場合に比べて、ガーニッシュの幅を狭くでき、視界をより一層改善することに寄与できる。
上記(3)のガーニッシュ取付装置によれば、ピラー長手方向に延びる2つの側壁を有し、台座部底壁側端での該2つの側壁間の中心位置が、テザークリップのフランジ部のピラー長手方向と直交する方向の中心位置よりも、CSAから離れた側にあるので、台座部を、テザークリップのフランジ部中心に対してCSAから離れる側に寄せることができ、寄せた量分、ガーニッシュの幅が狭くなり、視界が改善される。
上記(4)のガーニッシュ取付装置によれば、テザークリップの台座部装着部の中心軸線が、テザークリップのボデー部材装着部の中心軸線からCSAから離れる側にオフセットしているので、台座部を、テザークリップのボデー部材装着部の中心軸線に対してCSAから離れる側に寄せることができ、寄せた量分、ガーニッシュの幅が狭くなり、視界が改善される。ただし、オフセットはなくてもよい。
上記(5)のガーニッシュ取付装置によれば、テザー頭部が台座部の外側に位置し、CSA展開時に、テザー頭部が台座部側壁のスリット縁部に台座部の外側から係合するので、台座部底壁内側にテザー頭部が係合するスペースを残す必要がなく、ピラー長手方向に延びる2つの側壁の、底壁側端での外面間隔を、狭くすることができる。従来は台座部の上下幅として、テザー頭部+必要隙間+上下側壁肉厚が必要であったが、本発明ではテザー頭部の寸法があればよい。
上記(6)のガーニッシュ取付装置では、テザー部がピラー長手方向に曲がっていて、テザー頭部がピラー長手方向と直交する方向に延びる台座部側壁から台座部の外に出ている。CSA展開時はテザー頭部が台座部側壁のスリット縁部に外面から引っ掛かる。
この構造によれば、テザー部がピラー長手方向と直交する方向に曲がり、かつ、テザー頭部が台座部内に収められていた従来技術(たとえば、特許文献1)に比べて、台座部の底壁側端の上下方向幅が狭くなり、ガーニッシュの幅も狭くなり、視界が改善される。
また、テザー頭部挿通用開口とスリットとの間には、テザー頭部挿通用開口からスリットに近づくにつれて開口幅が狭くなるガイド部が設けられているので、ガーニッシュ取り外しの際、台座部の外に突出しているテザー頭部を台座部内に手で押し入れた後、ガーニッシュをボデー取付面から離れる方向に引っ張った時に、テザー頭部がガイド部に案内されて90°捩じり変形され、テザー頭部と台座部底壁のクリップ挿入孔または溝との方向が一致し、テザー頭部が台座部底壁のクリップ挿入孔まがは溝を通り抜けることができる。これによって、テザークリップをボデー部材側に残したまま、ガーニッシュをテザークリップから完全に取り外すことができる。
上記(7)のガーニッシュ取付装置では、台座部の底壁に形成されたクリップ挿入孔または溝が、台座部の底壁の、テザー頭部挿通用開口とスリットとが形成された側壁が連結される側の底壁端部と反対側の底壁端部まで延びて開放している。
この構造によれば、ガーニッシュの取り付け、または取り外しの際、ガーニッシュをボデー部材に対してピラー長手方向にスライドさせることにより、テザークリップを台座部底壁のクリップ挿入孔または溝に装着、または取り外すことができる。これによって、ガーニッシュの取り付け、取り外しが格段に容易になり、サービス性が向上する。
上記(8)のガーニッシュ取付装置では、テザー部がピラー長手方向と直交方向に曲がっていて、テザー頭部がピラー長手方向に延びる2つの側壁のうちCSAに近い側の側壁から台座部の外に出ている。CSA展開時はテザー頭部が台座部側壁のスリット縁部に外面から引っ掛かる。
この構造によれば、テザー頭部が台座部内に収められていた従来に比べて、テザー頭部を台座部の外側に出すことにより、CSA側の側壁をCSAから離れる側に寄せることができ、寄せた分、従来に比べてAピラーガーニッシュ幅が狭くなり、視界が改善される。
また、テザー頭部が、テザー部の弾性で側壁のテザー頭部挿通用開口を通過するので、ガーニッシュの取り外し、取り付けが容易であり、サービス性に優れる。
取り外し時は、台座部の外に突出しているテザー頭部を指で変形させてテザー頭部をテザー頭部挿通用開口を通して台座部内側に入れ、ガーニッシュをボデー部材から離れる方向に引っ張り、テザー頭部を底壁のクリップ挿入孔または溝を通して抜く。これによって、テザークリップをボデー部材に取り付けたまま、ガーニッシュをボデー部材から取り外すことができる。この場合、上記(6)の装置の場合と異なり、テザー部を90°捩じる必要はない。
取り付け時には、テザー頭部を底壁のクリップ挿入孔または溝を通して台座部内に入れ、テザークリップの台座部装着部が台座部底壁のクリップ挿入孔または溝に装着されるまで、ガーニッシュをボデー部材側に押す。その時、テザー頭部がスリットに沿ってテザー頭部挿通用開口側に相対的に移動し(実際はガーニッシュがテザークリップに対して移動する)、テザー頭部挿通用開口に達すると、テザー部の弾性で、テザー頭部挿通用開口を挿通して、台座部内側から外側に出る。これによって、取り付けが完了する。この場合、ガーニッシュをスライドさせる必要はない。
上記(9)のガーニッシュ取付装置では、テザー部がピラー長手方向に曲がっていて、テザー頭部がピラー長手方向と直交方向に延びる側壁から台座部の外に出ている。CSA展開時にはテザー頭部が台座部側壁のスリット縁部に外面から引っ掛かる。
この構造によれば、テザー頭部が台座部内に収められていた従来に比べて、テザー頭部を台座部の外側に出すことにより、CSA側の側壁をCSAから離れる側に寄せることができ、寄せた分、従来に比べてガーニッシュ幅が狭くなり、視界が改善される。
ガーニッシュの取り外し時は、台座部の外に突出しているテザー頭部を指で押してテザー頭部をテザー頭部挿通用開口を通して台座部内側に入れ、ガーニッシュをボデー部材から離れる方向に引っ張り、テザー頭部を台座部底壁のクリップ挿入孔または溝を通して抜く。ガーニッシュをテザークリップから完全に分離できる。
ガーニッシュの取り付け時には、台座部の外に突出しているテザー頭部を台座部底壁のクリップ挿入孔または溝を通して台座部内に入れ、テザークリップの台座部装着部が台座部底壁のクリップ挿入孔または溝に装着されるまで、ガーニッシュをボデー部材側に押す。その時、テザー頭部がスリットに沿ってテザー頭部挿通用開口側に相対的に移動し(実際はガーニッシュがテザークリップに対して移動する)、テザー頭部挿通用開口に達すると、テザー部の弾性で、テザー頭部挿通用開口を挿通して、台座部内側から外側に出る。これによって、取り付けが完了する。この場合、ガーニッシュをスライドさせる必要はない。
上記(10)のガーニッシュ取付装置では、テザー部がピラー長手方向に曲がっているので、テザー部がピラー長手方向と直交方向に曲がっていた従来に比べて、CSA側の側壁をCSAから離れる側に寄せることができ、寄せた分、従来に比べてガーニッシュ幅が狭くなり、視界が改善される。
また、ガーニッシュの取り付け、取り外しが容易であり、サービス性に優れる。
ガーニッシュの取り外し時は、テザー部をつまんで引っ張り、テザー頭部を台座部の外に出し、ガーニッシュをボデー部材から離れる方向に引っ張る。テザークリップをボデー部材に残したまま、ガーニッシュをテザークリップから完全に外すことができる。この場合、テザークリップを捩じる必要がなく、取り外しが簡単である。
ガーニッシュの取り付け時には、テザー頭部を台座部側壁に摺動させ、テザークリップの台座部装着部が台座部底壁のクリップ挿入孔または溝に装着されるまで、ガーニッシュをボデー部材側に押す。その時、テザー頭部がスリットに沿ってテザー頭部挿通用開口側に相対的に移動し(実際はガーニッシュがテザークリップに対して移動する)、テザー頭部挿通用開口に達すると、テザー部の弾性で、テザー頭部挿通用開口を挿通して、台座部外側から内側に入る。これによって、取り付けが完了する。この場合、ガーニッシュをスライドさせる必要はない。
本発明の実施例1〜5(以下、単に、「実施例1〜5」ともいう)のガーニッシュ取付装置とその近傍の、ピラー長手方向と直交する面で切断して見た、断面図である。 実施例1のガーニッシュ取付装置の、CSA非展開時における、図1のA矢視図である。 実施例1のガーニッシュ取付装置の一部の、CSA展開時における、図1のA矢視図である。 実施例1のガーニッシュ取付装置の一部の、ガーニッシュの取り付けの後期、または取り外しの初期の、図1のA矢視図である。 実施例1のガーニッシュ取付装置の一部の、ガーニッシュの取り付けの中期、または取り外しの中期の、図1のA矢視図である。 実施例1のガーニッシュ取付装置の一部の、ガーニッシュの取り付けの初期、またはの取り外しの後期の、図1のA矢視図である。 実施例1のガーニッシュ取付装置の一部の、ガーニッシュの取り外し完了時の、図1のA矢視図である。 実施例1のガーニッシュ取付装置の一部の、ガーニッシュの取り付け開始時の、図1のA矢視図である。 実施例1のガーニッシュ取付装置の、CSA非展開時における、斜視図である。 実施例1のガーニッシュ取付装置の、CSA展開時にテザー頭部とスリット縁部とが係合した状態での、平面図である。ただし、台座部側壁を断面で示す。 実施例1のテザー頭部の変形例の平面図である。 実施例2のガーニッシュ取付装置の一部の、ガーニッシュの取り付け初期、または取り外し後期の、図1のA矢視図である。 実施例2のガーニッシュ取付装置の一部の、ガーニッシュの取り付けの中期、または取り外しの中期の、図1のA矢視図である。 実施例2のガーニッシュ取付装置の一部の、ガーニッシュの取り付けの後期、または取り外しの初期の、図1のA矢視図である。 実施例2のガーニッシュ取付装置の台座部底壁の、クリップ挿入溝とその近傍の斜視図である。 実施例2のテザー頭部の変形例の平面図である。 図16のテザー頭部の側面図である。 実施例3のガーニッシュ取付装置とその近傍の、ピラー長手方向と直交する面で切断して見た、断面図である。 実施例3のガーニッシュ取付装置の一部の、図18のA矢視図である。 実施例3のガーニッシュ取付装置の、テザー頭部と台座部側壁のテザー頭部挿通用開口、およびその近傍の断面図であり、ガーニッシュの取り付け時にテザー頭部がテザー頭部挿通用開口を通過する前、またはガーニッシュの取り外し時にテザー頭部がテザー頭部挿通用開口を通過した後、の状態を示す。 実施例3のガーニッシュ取付装置の、テザー頭部と台座部側壁のテザー頭部挿通用開口、およびその近傍の断面図であり、ガーニッシュの取り付け時にテザー頭部がテザー頭部挿通用開口を通過した後、またはガーニッシュの取り外し時にテザー頭部がテザー頭部挿通用開口を通過する前、の状態を示す。 実施例3のガーニッシュ取付装置の、テザー頭部と台座部側壁のテザー頭部挿通用開口、およびその近傍の断面図であり、ガーニッシュの取り外し時にテザー頭部を矢印a方向に変形させた状態を示す。 実施例3のテザー頭部の一例の平面図である。 実施例4のガーニッシュ取付装置とその近傍の、ピラー長手方向と直交する面で切断して見た、断面図である。 実施例4のガーニッシュ取付装置の、図24のB方向の断面図であり、ガーニッシュの取り付け時にテザー頭部がテザー頭部挿通用開口を通過する前(2点鎖線)と後(実線)の状態を示す。 実施例4のガーニッシュ取付装置の、CSA展開時における、テザー頭部と台座部側壁のテザー頭部挿通用開口部の断面図である。 実施例4のガーニッシュ取付装置のテザー頭部と台座部側壁のテザー頭部挿通用開口部の断面図であり、ガーニッシュの取り外し時にテザー頭部を矢印q方向に押す状態を示す。 実施例4のガーニッシュ取付装置の台座部底壁とその近傍の断面図である。 図28の底壁下面側から見た底面図である。 実施例5のガーニッシュ取付装置とその近傍の、ピラー長手方向と直交する面で切断して見た、断面図である。 実施例5のガーニッシュ取付装置の、図30のB方向の断面図であり、ガーニッシュの取り付け時にテザー頭部がテザー頭部挿通用開口を通過する前(2点鎖線)と後(実線)の状態を示す。 実施例5のガーニッシュ取付装置の、CSA展開時における、テザー頭部と台座部側壁のテザー頭部挿通用開口部の断面図である。 従来のガーニッシュ取付装置の、ピラー長手方向と直交する面で切断して見た、断面図である。
本発明のガーニッシュ取付装置10を、図1〜図32を参照して説明する。
図1〜図10は実施例1を示し、図11は実施例1の変形例を示し、図12〜図17は実施例2を示し、図18〜図23は実施例3を示し、図24〜図29は実施例4を示し、図30〜図32は実施例5を示す。本発明の全実施例にわたって同じか類似の構成部分には全実施例にわたって同じ符号を付してある。
図中、FRは車両前後方向前側を示し、INは車両幅方向内側を示し、UPは車両上下方向上側を示す。
〔実施例1〕
まず、本発明の実施例1と実施例1の変形例を図1〜図11を参照して説明する。
本発明のガーニッシュ取付装置10は、ガーニッシュ40をテザークリップ20を用いてピラーボデー部材11に取り付ける装置である。ピラーボデー部材11は、鋼製で、インナーパネル12、アウターパネル13、リーンフォースメント14を含む。ガーニッシュ40が取り付けられる部材は、インナーパネル12である。図1において、15はフロントガラス、16、17はウエザーストリップを示す。インナーパネル12には、テザークリップ挿通孔18が設けられており、その周囲のガーニッシュ40側表面がボデー部材のテザークリップ取付面(以下、ボデー部材取付面という)19となる。
ガーニッシュ40とインナーパネル12との間のスペースには、テザークリップ20より車両後方にCSA(カーテンエアバッグ)60がロール状または蛇腹状に折り畳まれて収納され、テザークリップ20より車両前方にドレンホースやワイヤハーネスなど61が配置される。CSA60がロール状に折り畳まれる場合はCSA60の断面の外形はほぼ円形となり、CSA60が蛇腹状に折り畳まれる場合はCSA60の断面の外形はほぼ矩形となる。図1はCSA60がロール状に折り畳まれている場合を示す。
車両衝突時には、CSA60は、インフレータ(図示略)から膨張用ガスが供給されて、展開、膨張し、ガーニッシュ40を車幅方向内側に押して移動させ、これによってできたガーニッシュ40とインナーパネル12との間の開口から車両後方に展開、膨張し、乗員を側方から拘束し、保護する。図1において、40’はガーニッシュ40の移動状態を示し、60’はCSA60の展開、膨張状態の一部を示す。
ガーニッシュ取付装置10は、ガーニッシュ本体41とその裏面に形成された台座部42とを含みピラー長手方向に延びる樹脂製のガーニッシュ40と、ガーニッシュ40を台座部42でピラーボデー部材11に取り付ける樹脂製のテザークリップ20と、を有する。
台座部42は、ボデー部材取付面19にほぼ平行な底壁43と、底壁43とガーニッシュ本体41との間にわたって延びる互いに一体の複数(たとえば、3つ)の側壁44、45、46とを有する。
側壁44、45はピラー長手方向に延びており、側壁46はピラー長手方向と直交する方向に延びている。側壁44、45のうち側壁44は、CSA60に対向する側の壁で、側壁45はCSA60と反対側の壁である。
台座部42の底壁43にはクリップ挿入孔または溝51が形成されている。クリップ挿入孔51は、矩形状である。矩形状のクリップ挿入孔51の長辺は、ピラー長手方向に向けられている。また、底壁43の、側壁46側と反対側の端部43aの厚さは、補強のために、底壁43の底壁端部43a以外の部分の厚さより厚くしてある。

側壁45の内面には、スリット48からガーニッシュ本体41までの間に、側壁44側に弧状にせり出す湾曲部50が設けられていてもよい。ただし、湾曲部50は設けられなくてもよい。
また、側壁44、45、46のガーニッシュ本体41側の端部53は、樹脂成形の際のガーニッシュ本体41の表面側の引けを抑制するために、厚さが絞られている。
テザークリップ20は、ボデー部材取付面19にほぼ平行なフランジ部24と、フランジ部24からガーニッシュ本体41側に延びる台座部装着部23と、台座部装着部23からガーニッシュ本体41側に延びる曲がったテザー部21と、テザー部21の先端に形成されテザー部断面より大きな外形をもつテザー頭部(アンカーともいう)22と、を有している。テザークリップ20は、台座部装着部23で台座部底壁43に装着される。台座部装着部23は、台座部装着部23の中心を通りフランジ部24と直交する中心軸線29を有する。
テザークリップ20は、フランジ部24からガーニッシュ本体41と反対側に延びるボデー部材装着部25を有し、ボデー部材装着部25は弾性係止爪26を有する。ボデー部材装着部25は、ボデー部材装着部25の中心を通りフランジ部24と直交する中心軸線28を有する。弾性係止爪26は中心軸線28と直交する方向に弾性的に変形可能である。ボデー部材装着部25は、フランジ部24と弾性係止爪26との間にボデー部材装着部25と直交する方向に外側に向かって延びる弾性押さえ部27を一体に有している。テザークリップ20は、弾性係止爪26と弾性押さえ部27との間にインナーパネル12を挟むことにより、インナーパネル12に取り付けられる。
ボデー部材装着部25が車幅方向内側から外側にインナーパネル12のテザークリップ挿通孔18を挿通する時は、弾性係止爪26は中心軸線28側に後退するが、挿通後は弾性で元位置に復帰してボデー部材装着部25が車幅方向内側にテザークリップ挿通孔18から抜けることを阻止する。
台座部42の1つの側壁44または46に、テザー頭部22の外形より大きいテザー頭部挿通用開口47と、テザー頭部挿通用開口47から台座部42の底壁43側に延びテザー頭部22の外形より小さくかつテザー部21断面の幅より大きな幅をもつスリット48と、が形成されている。スリット48は、側壁44から底壁43に延びていてもよく、その場合は、底壁43に形成されたクリップ挿入孔または溝51まで延びていてもよい。
CSA60の展開前には、テザー部21がテザー頭部挿通用開口47を通して台座部42の内外の一側から他側に延びて、テザー頭部22が台座部42の内外の他側に位置する。
CSA60の展開時には、ガーニッシュ40がインナーパネル12から離れる方向に移動し、テザー頭部22が台座部42のスリット48縁部に台座部42の内外の上記他側から係合する。
台座部42の複数の側壁は、ピラー長手方向に延びる2つの側壁44、45を有する。2つの側壁44、45のうちCSA60に対向する側(CSA60に近い側)の側壁44は、台座部底壁43に近づくにつれてピラー長手方向に延びる2つの側壁44、45間の間隔が小さくなる方向に傾斜している。2つの側壁44、45のうちCSA60に対向する側と反対側の側壁45は、台座部底壁43と直交する方向に延びている。
台座部底壁43側端での2つの側壁44、45間の中心位置は、テザークリップ20のフランジ部24のピラー長手方向と直交する方向の中心位置よりも、CSA60から離れる側にある。台座部底壁43側端での2つの側壁44、45間の中心位置と、台座部底壁43のクリップ挿入孔51の中心とは一致する。台座部底壁43側端での2つの側壁44、45間の中心位置と、テザークリップ20の台座部装着部23の中心軸線29とは一致する。
また、台座部装着部23の中心軸線29は、ボデー部材装着部25の中心軸線28より、CSA60から離れる側にオフセットしている。
以上の構成は、本発明の全実施例に適用される。
本発明の実施例1は、さらにつぎの構成を有する。
CSA60の展開前には、テザー部21がテザー頭部挿通用開口47を通して台座部42の内側から外側に延びており、テザー頭部22が台座部42の外側に位置する。
CSA60の展開時には、展開するCSA60に押されてガーニッシュ40がインナーパネル12から離れる方向に移動し、テザー頭部22が台座部42のスリット縁部に台座部42の外側から係合し、それ以上のガーニッシュ40の移動(飛散)を防止する。この構成は後述する実施例2〜4にも適用される。
本発明の実施例1は、さらにつぎの構成を有する。
テザー頭部挿通用開口47とスリット48とが形成された側壁は、台座部42のピラー長手方向と直交する方向に延びる側壁47である。台座部42の側壁47と反対側には側壁がなく、台座部42の内部は側壁47と反対側で台座部42の外部に開放している。
台座部42の側壁47には、テザー頭部挿通用開口47とスリット48との間には、テザー頭部挿通用開口47からスリット48に近づくにつれて、開口幅が狭くなる、または、湾曲部50との間の開口幅が狭くなる、ガイド部49が設けられている。
CSA60の展開時に、展開するCSA60に押されてガーニッシュ40がインナーパネル12から離れる方向に移動する時、テザー部21はガイド部49と湾曲部50に案内されて、引っ掛かりを生じることなく、テザー頭部挿通用開口47からスリット48へと移動できる。
また、CSA60の取り外し時に、ガイド部49と湾曲部50はテザー部21を90度捩じって、テザー頭部22の長手方向をクリップ挿入孔51の長手方向に合わせ、テザー頭部22がクリップ挿入孔51を通過できるようにする。
図4に示すように、テザー部21はピラー長手方向に曲がっている。図1に示すように、テザー部21はピラー長手方向と直交する方向に、CSA60側に、曲がっている。
図1に示すように、テザー頭部22はテザー部21の先端からCSA60と反対側に折れ曲がり、CSA60から遠ざかる方向に、側壁45側に延びる。
CSA60の非展開時には、図2に示すように、テザー部21の先端とテザー頭部22は台座部の外に突出している。
CSA60の展開時には、図3および図10に示すように、テザー部21はスリット48内に入り、テザー頭部22は側壁45の湾曲部50のスリット48側端部に係合し、それ以上のガーニッシュ40の移動を防止する。
実施例1におけるガーニッシュ40のインナーパネル12への取り付け、取り外しの手順を図4〜図8を参照して説明する。
ガーニッシュ40を取り外す場合は、まず、台座部装着部23と台座部底壁43の係合を解除してガーニッシュ40を車幅方向内側に少し浮かす(図4)。ついで、ガーニッシュ40の前端のインストルメントパネル挿入部を後方へ引き抜き、ガーニッシュ40を後方へ移動する。これによって、テザー頭部22が台座部42内に収まる(図5)。ついで、ガーニッシュ40をさらに車幅方向内側に移動すると、テザー頭部22が台座部内面(湾曲部50内面)の形状に沿って変形し(図6)、テザー頭部22が台座部42から完全に、分離し(図7)、ガーニッシュ40を、自由な量、インナーパネル12から離すことができる。この場合、従来技術(たとえば、特許文献1の技術)のように、テザー頭部が台座部の孔周縁と係合してガーニッシュのインナーパネルからの離隔量がテザー部の長さ分に制限されることはない。
ガーニッシュ40を取り付ける場合は、テザー頭部22を指でつまんでクリップ挿入孔51に差し入れる(図8)。ついで、ガーニッシュ40を車幅方向外側に移動し(図5)、ガーニッシュ40を前方へスライドさせる(先端をインスツルメントパネルに差し込む)(図4)と、テザー頭部22は台座部42の内側から外側に移動する。最後に、ボデー部材装着部25を弾性係止爪26がテザークリップ挿通孔18を通過するまでテザークリップ挿通孔18に挿入すると、取り付けが完了する(図1、図2)。
図11は実施例1の変形例を示す。図11に示すように、テザー頭部22とテザー部21との間の折り返し部の内面は、テザー部22に対してほぼ直交する方向に延びる部分22aを有している。CSA60展開時に、テザー頭部22が側壁45の端面に係合する時、テザー頭部22は部分22aにて側壁45の端面に面と面で係合し、係合面積が増えて係合が安定する。これに対し、実施例1では、図10に示すように、CSA60展開時に、テザー頭部22が側壁45の端面に係合する時、テザー頭部22は側壁45の端面角部に点接触で係合する。
つぎに、作用、効果を説明する。
まず、CSA展開時にテザー頭部22が台座部側壁(実施例1では側壁46)に形成されたスリット48縁部に係合するようにしたので、従来技術(たとえば、特許文献1の技術)の、CSA展開時にテザー頭部が台座部底壁の、クリップ挿入孔または溝の縁部に係合する場合に比べて、底壁43内面側にテザー頭部22が係合するスペースを残す必要がない。そのため、ピラー長手方向に延びる2つの側壁44、45の、底壁43側端での側壁内面間隔を、狭くすることができる。また、2つの側壁44、45のうちのCSA60側の側壁44をCSA60から離れた側壁45側に、ピラー長手方向と直交する方向(車両上下方向かつ車両前後方向)に、寄せることができる。その結果、ガーニッシュ40の幅が狭くなり、ガーニッシュ40により遮られる領域が少なくなって、視界が改善される。
ガーニッシュは、サービス上、完全に取り外す必要性が生じることがあるが、従来技術では、テザークリップのボデー側締結部を工具を使って無理矢理外すなどしていた。しかし、サービス性、テザークリップのボデー側締結の耐久性等で改善の余地があった。
本発明では、ガーニッシュ40を取り外す際、ガーニッシュ40を車両内側方向にインナーパネル12から浮かせ、インナーパネル12に対してスライドさせてから、ボデー取付面19から離れる方向に引っ張ることで、ガーニッシュ40をテザークリップ20から完全に分離できる。また、工具を用いる必要もない。
また、ピラー長手方向に延びる2つの側壁44、45のうちCSA60に対向する側(CSA60に近い方)の側壁44が、台座部底壁43に近づくにつれて2つの側壁44、45間の間隔が小さくなる方向に傾斜しており、2つの側壁44、45の底壁43側端での間隔が狭くなっているので、2つの側壁の底壁側端での間隔を狭くせずに側壁を傾斜させた場合に比べて、ガーニッシュ40の幅を狭くでき、視界をより一層改善することに寄与できる。
また、テザー部21の側壁44側への曲がりを、2つの側壁44、45の底壁43側端での間隔を拡げることなく、側壁44の傾斜で吸収できる。
また、台座部底壁43側端での2つの側壁44、46間の中心位置が、テザークリップ20のフランジ部24のピラー長手方向と直交する方向の中心位置よりも、CSA60から離れた側にあるので、台座部42の底壁43側端部を、テザークリップ20のフランジ部24中心に対してCSA60から離れる側に寄せることができ、寄せた量分、ガーニッシュ40の幅が狭くなり、視界が改善される。
また、テザークリップ20の台座部装着部23の中心軸線29が、テザークリップ20のボデー部材装着部25の中心軸線28からCSAから離れる側にオフセットしているので、台座部42を、テザークリップ20のボデー部材装着部25の中心軸線28に対してCSA60から離れる側に寄せる(オフセットさせる)ことができ、寄せた量分、ガーニッシュ40の幅が狭くなり、視界が改善される。ただし、オフセットはなくてもよい。
以上の作用、効果は、全実施例に適用可能である。
本発明の実施例1は、さらにつぎの作用、効果を有する。
テザー頭部22がCSA60非展開時に台座部42の外側に位置し、CSA60展開時に、テザー頭部22が台座部側壁のスリット48縁部に台座部42の外側から係合するので、台座部底壁43内面側にテザー頭部が係合するスペースを残す必要がない。その結果、ピラー長手方向に延びる2つの側壁44、45の、底壁43側端での外面間隔を、狭くすることができる。従来技術では、台座部の上下幅として、テザー頭部+必要隙間(側壁とテザー頭部との間に摺動上必要な隙間)+上下側壁肉厚、が必要であったが、本発明ではテザー頭部22の寸法があればよい。そのため、ガーニッシュ40の幅が狭くなり、視界が改善される。この作用、効果は後述する実施例2〜実施例4にも適用される。
本発明の実施例1は、さらにつぎの作用、効果を有する。
CSA非展開時には、テザー部21がピラー長手方向に曲がっていて、テザー頭部22がピラー長手方向と直交する方向に延びる台座部側壁46のテザー頭部挿通用開口47から台座部42の外に出ている。このため、テザー部がピラー長手方向と直交する方向に曲がり、かつ、テザー頭部が台座部内に収められていた従来技術(たとえば、特許文献1)に比べて、台座部42の底壁43側端の車両上下方向幅が狭くなり、ガーニッシュ40の車両上下方向幅も狭くなり、視界が改善される。
また、テザー頭部挿通用開口47とスリット48との間には、テザー頭部挿通用開口47からスリット48に近づくにつれて開口幅が狭くなるガイド部49が設けられている。そのため、ガーニッシュ40を取り外す際、テザー頭部22を台座部42内に指でつまんで押し入れた後、ガーニッシュ40をボデー取付面から離れる方向(車幅方向内側)に引っ張った時に、テザー頭部22がガイド部49に案内されて90°捩じり変形され、テザー頭部22と台座部底壁43のクリップ挿入孔または溝51との長手方向が一致し、テザー頭部22が台座部底壁43のクリップ挿入孔まがは溝51を通り抜けることができる。これによって、テザークリップ20をボデー部材(インナーパネル)12側に残したまま、ガーニッシュ40をテザークリップ20から完全に取り外すことができる。
〔実施例2〕
図12〜図17は実施例2のガーニッシュ取付装置10を示す。実施例1のガーニッシュ取付装置の構成、作用、効果のうち、全実施例に適用可能とした部分と、実施例1〜4に適用可能とした部分は、実施例2にも適用される。
実施例2のガーニッシュ取付装置10は、さらにつぎの構成を有する。
実施例1では台座部42の底壁43に形成されたテザークリップ挿入孔51が形成されているのに対し、実施例2ではクリップ挿入溝51が形成されている。クリップ挿入溝51は、台座部42の底壁43の、テザー頭部挿通用開口47とスリット48とが形成された側壁46が連結される側の底壁端部と反対側の底壁端部43aまで延びて開放している。クリップ挿入溝51の対向溝面は、開放端部において、図15に示すように、開放端に近づくにつれて溝幅(対向溝面間隔)が大きくなるように、円弧状面43bまたはテーパ状面とされている。
テザー頭部22の形状は、実施例1で説明した形状であってもよいし、あるいは、図16および図17に示すような、テザー部21の端部から互いに反対方向にかつ前方に湾曲しつつ延びる部分を有する、ほぼT字状であってもよい。テザークリップ20がガーニッシュ40のクリップ挿入溝51に完全に挿入された状態で、テザー頭部22の端部は、台座部42の側壁46の外面に当接する。また、テザークリップ20のフランジ部24の前端は台座部底壁43の厚肉端部43aに係合する。これによって、テザークリップ20は、テザークリップ20に対するガーニッシュ40の前後方向の相対動きを防止する。
実施例2におけるガーニッシュ40のインナーパネル12への取り付け、取り外しの手順を図12〜図14を参照して説明する。
ガーニッシュ40を取り外す場合は、まず、ガーニッシュ40を車幅方向内側に少し浮かす(図14)。ついで、ガーニッシュ40の前端のインストルメントパネル挿入部を後方へ引き抜き、ガーニッシュ40を後方へ(ガーニッシュ40の前端をインストルメントパネルから外す方向)移動する。テザークリップ20が台座部42から外に出る。(図13、図12の順)。ついで、ガーニッシュ40をさらに車幅方向内側に移動すると、ガーニッシュ40を、自由な量、インナーパネル12とそれに取り付けられているテザークリップ20から離すことができる。
ピーニッシュ40を取り付ける場合は、ガーニッシュ40を車幅方向外側に移動させインナーパネル12に近づけ、台座部42をインナーパネル12に取り付けられているテザークリップ20の後方に位置させる(図12)。ついで、ガーニッシュ40を前方へ移動させ、ガーニッシュ40の前端をインストルメントパネルに差し込み、かつ、テザー部21を台座部42のクリップ挿入溝51に挿入する。この状態で、テザー頭部22はテザー頭部挿通用孔47を通過して台座部42の外に出る(図13)。クリップ挿入溝51が前方に開放しているので、ガーニッシュ40の前方への移動のみで、容易に、テザー部21がクリップ挿入溝51に入る。ついで、ガーニッシュ40を、さらに車幅方向外側に移動させ、台座部装着部23をクリップ挿入溝51に装着し、取り付けが完了する(図14)。
実施例2のガーニッシュ取付装置10は、全実施例に適用可能な作用、効果に加えて、さらに、つぎの作用、効果を有する。
クリップ挿入溝51が、底壁端部まで延びて開放しているので、ガーニッシュ40の取り付け、または取り外しの際、ガーニッシュ40をインナーパネル12に対してピラー長手方向にスライドさせることにより、テザークリップ20をクリップ挿入溝51に装着、または取り外すことができる。したがって、ガーニッシュ40の取り付け、取り外しが、クリップ挿入溝51が開放していない他の実施例に比べて、格段に容易になり、サービス性が向上する。
〔実施例3〕
図18〜図23は実施例3のガーニッシュ取付装置10を示す。実施例1のガーニッシュ取付装置の構成、作用、効果のうち、全実施例に適用可能とした部分と、実施例1〜4に適用可能とした部分は、実施例3にも適用される。
実施例3のガーニッシュ取付装置10は、さらにつぎの構成を有する。
テザー頭部挿通用開口47とスリット48とが形成された側壁は、ピラー長手方向に延びる2つの側壁44、45のうちCSA60側の側壁44である。他の側壁45、46にはテザー頭部挿通用開口47とスリット48とは形成されない。
スリット48は、側壁44のみでなく、底壁43にまで形成されていてもよい。ただし、側壁44のみに形成されていてもよい。また、スリット48が底壁43にまで形成される場合は、スリット48はクリップ挿入孔51まで延びていてもよい。
テザー部21はピラー長手方向と直交する方向に、かつ、CSA60側に、曲がっている。
テザー頭部22は、テザー部21の先端から両側に分岐しており、テザー部21に対し、図23の紙面手前方向に曲がっている。テザー頭部22の幅は、底壁43の矩形状クリップ挿入孔51の長手方向寸法より小である。テザー頭部22の幅方向と、クリップ挿入孔51の長手方向とは、同じ方向を向いている。
CSA60非展開時には、テザー頭部22は、CSA60よりも車幅方向内側部位で、台座部42から外に突出しており、CSA60と干渉しない。
ガーニッシュ40の取り付け時には、テザー頭部22を底壁のクリップ挿入孔51を通して台座部42内に入れ、テザークリップ20の台座部装着部23が台座部底壁43のクリップ挿入孔51に装着されるまで、ガーニッシュ40をインナーパネル12側に押す。その時、テザー頭部22がスリット48に沿って図20のe方向にテザー頭部挿通用開口47側に相対的に移動する(実際はガーニッシュ40がテザークリップ20に対して移動する)。テザー頭部22はテザー部21の弾性で図20のf方向に付勢されており、テザー頭部22がテザー頭部挿通用開口47に達すると、テザー部21の弾性により自動的に、テザー頭部挿通用開口47を挿通して、台座部42の内側から外側に出る。これによって、取り付けが完了する。この場合、ガーニッシュ40を長手方向にスライドさせる必要はない。
図21に示すように、テザー頭部挿通用開口47の高さL1は、テザー頭部22の高さL0より大きい。テザー頭部22がテザー頭部挿通用開口47を通り抜ける時は、テザー頭部22の高さL0が縮小して通り抜けることができる。テザー頭部22がテザー頭部挿通用開口47を通り抜けて台座部42の外側に出た後は、テザー頭部22の高さL0が弾性で元の高さに戻って、テザー頭部22は台座部42の内側に戻ることはできない。
ガーニッシュ40の取り外し時は、テザー頭部22を指でつまんで図22のa方向に弾性変形させ、テザー頭部22をテザー頭部挿通用開口47を通して台座部42内側にb方向に押し込む(図20)。ついで、ガーニッシュ40をインナーパネル12から離れる方向に車幅方向内側に引っ張り、テザー頭部22を底壁43のクリップ挿入孔51を通して抜く。これによって、テザークリップ22をインナーパネル12に取り付けたまま、ガーニッシュ40をインナーパネル12から取り外すことができる。この場合、実施例1の装置の場合と異なり、テザー部21を90°捩じる必要はない。そのため、実施例1のガイド部49を設ける必要はない。
実施例3のガーニッシュ取付装置10は、さらに、つぎの作用、効果を有する。
CSA60展開時には、ガーニッシュ40がCSA60によって車幅方向内側に押され移動し、台座部42もテザークリップ20に対して車幅方向内側に移動し、テザー頭部22が図18のP位置まで来て、側壁44のスリット縁部に外面から引っ掛かり、ガーニッシュ40のテザークリップ20に対する相対移動が止まる。
テザー頭部22が台座部42内に収められていた従来技術(たとえば、特許文献1)に比べて、テザー頭部22を台座部42の外側に出すことにより、CSA60側の側壁44をCSA60から離れる側に寄せることができ、寄せた分、従来に比べてガーニッシュ40の幅(上下方向、かつ、前後方向の幅)が狭くなり、視界が改善される。
また、テザー頭部22が、テザー部21の弾性で側壁44に押し付けられ、スリット48に沿って自動的に移動し、テザー頭部挿通用開口47を自動的に通過するので、ガーニッシュ40の取り付けが容易である。
〔実施例4〕
図24〜図27は実施例4のガーニッシュ取付装置10を示す。実施例1のガーニッシュ取付装置の構成、作用、効果のうち、全実施例に適用可能とした部分と、実施例1〜4に適用可能とした部分は、実施例4にも適用される。
実施例4のガーニッシュ取付装置10は、さらに、つぎの構成を有する。
テザー頭部挿通用開口47とスリット48とが形成された側壁は、ピラー長手方向と直交する方向に延びる側壁46である。
テザー部21はピラー長手方向に曲がっている。テザー部21は台座部装着部23からガーニッシュ本体41側に延び、Uターンしてテザー頭部22に至る。
テザー頭部22とテザー部21とはT字状を形成している。CSA非展開時には、テザー頭部22は台座部42の外に突出しており、CSA展開時にテザー頭部22は台座部側壁46のスリット48縁部に台座部42外面から引っ掛かる(図26)。
テザー頭部挿通用開口47とスリット48との間には、テザー頭部挿通用開口47からスリット48に近づくにつれて開口幅が狭くなるガイド部49が設けられている。ガイド部49は、CSA60展開時にテザー部21をスリット48に円滑に案内する。
図28、図29に示すように、台座部底壁43にはクリップ挿入孔51の底壁46側にテザー頭部挿通孔52が形成されている。クリップ挿入孔51とテザー頭部挿通孔52とは互いに連通している。クリップ挿入孔51とテザー頭部挿通孔52とはT字状の開口を形成し、テザー頭部22が挿通可能である。テザー頭部挿通孔52とスリット48とは連通していない。
テザー頭部22はクリップ挿入孔51とテザー頭部挿通孔52から台座部22内に挿入される。ガーニッシュ40取り付け時には、テザー頭部22は図25のo方向に移動し、テザー頭部挿通用開口47に達するとテザー部21の弾性で自動的に、テザー頭部挿通用開口47を挿通して図25の実線の状態になる。したがって、ガーニッシュ40取り付け時にガーニッシュ40を長手方向にスライド移動させる必要はない。
ガーニッシュ40取り外し時には、ガーニッシュ40をインナーパネル12から離れる方向に移動させてガーニッシュ40とインナーパネル12との間に隙間を作り、その隙間を通して手を入れ、図27のq方向に、テザー頭部22を押し、テザー頭部22を台座部22内に入れて、ガーニッシュ40をインナーパネル12から離れる方向に引っ張る。テザー頭部22がクリップ挿入孔51とテザー頭部挿通孔52を通り抜け、ガーニッシュ40をインナーパネル12から自由な量離すことができる。
実施例4のガーニッシュ取付装置10は、さらに、つぎの作用、効果を有する。
テザー部21がピラー長手方向に曲がっていて、テザー頭部22がピラー長手方向と直交方向に延びる側壁46から台座部22の外に出ているので、テザー頭部が台座部内に収められていた従来技術(たとえば、特許文献1の技術)に比べて、CSA60に近い側の側壁44をCSA60から離れる側に寄せることができ、寄せた分、従来に比べてガーニッシュ幅が狭くなり、視界が改善される。
〔実施例5〕
図30〜図32は実施例5のガーニッシュ取付装置10を示す。実施例1のガーニッシュ取付装置の構成、作用、効果のうち、全実施例に適用可能とした部分とは、実施例5にも適用される。
実施例5のガーニッシュ取付装置10は、さらに、つぎの構成を有する。
テザー頭部挿通用開口47とスリット48とが形成された側壁46は、ピラー長手方向と直交する方向に延びる側壁46である。
スリット48は、側壁46のテザー頭部挿通用開口47から台座部底壁43のクリップ挿入孔51まで側壁46と底壁43の両方にわたって延びている。スリット48は、スリット一端で側壁46のテザー頭部挿通用開口47に開放しスリット他端で底壁43のクリップ挿入孔51に開放している。
テザー部21はピラー長手方向に湾曲している。テザー頭部22はテザー部21に対して両側に延び、テザー頭部22はテザー部21とはT字状を形成している。
CSA60展開前には、テザー部21がスリット48を通して台座部42の内側から外側に延び、そこからさらにテザー頭部挿通用開口47を通して台座部42の外側から内側に延びる。テザー部21のうち台座部42の外側に位置する部分21aは、指でつまむのに適した偏平状となっており、ガーニッシュ取り外し時の、テザー部つまみ部となる。
テザー頭部22は、テザー部21の弾性でテザー頭部挿通用開口47を通して台座部42の外側から内側に突入して台座部42の内側に位置する。
CSA60展開時には、テザー頭部22がスリット48の縁部に台座部42の内側から係合する。
実施例5のガーニッシュ取付装置10は、さらに、つぎの作用、効果を有する。
テザー部21がピラー長手方向に曲がっているので、テザー部がピラー長手方向と直交方向に曲がっていた従来技術(たとえば、特許文献1の技術)に比べて、CSA側の側壁44をCSA60から離れる側に寄せることができ、寄せた分、従来技術に比べてガーニッシュ40の幅が狭くなり、視界が改善される。
また、ガーニッシュ40の取り付け、取り外しが容易であり、サービス性に優れる。
ガーニッシュ40の取り外し時は、テザー部21のつまみ部21aをつまんで引っ張り、テザー頭部22を台座部42の外に出し、ついで、ガーニッシュ40をインナーパネル12から離れる方向に、車幅方向内側に、引っ張る。これによって、テザークリップ20をインナーパネル12に取り付けたまま、ガーニッシュ40をテザークリップ20から完全に外すことができる。この場合、テザー部21を90度捩じる必要がなく、取り外しが簡単である。
ガーニッシュ40の取り付け時には、テザー頭部22を台座部側壁46の外面に摺動させ、テザークリップ20の台座部装着部23が台座部底壁43のクリップ挿入孔51に装着されるまで、ガーニッシュ40をインナーパネル12側に押す。その時、テザー頭部22がスリット48に沿ってテザー頭部挿通用開口47側に相対的に移動し(実際はガーニッシュ40がテザークリップ20に対して移動する)、テザー頭部挿通用開口47に達すると、テザー部21の弾性で、テザー頭部挿通用開口47を挿通して、台座部外側から内側に入る。これによって、取り付けが完了する。この場合、ガーニッシュ40をピラー軸方向にスライドさせる必要はない。そのため、取り付けが簡単である。
10 ガーニッシュ取付装置
11 Aピラー
12 ボデー部材(インナーパネル)
20 テザークリップ
21 テザー部
22 テザー頭部
23 台座部装着部
24 フランジ部
25 ボデー部材装着部
28 ボデー部材装着部の中心軸線
29 台座部装着部の中心軸線
40 ガーニッシュ
41 ガーニッシュ本体
42 台座部
43 底壁
43a 底壁端部
44、45、46 側壁
47 テザー頭部挿通用開口
48 スリット
49 ガイド部
51 クリップ挿入孔または溝
52 テザー頭部挿通孔
60 CSA(カーテンエアバッグ)

Claims (10)

  1. ガーニッシュ本体とその裏面に形成された台座部とを含みピラー長手方向に延びるガーニッシュと、該ガーニッシュを前記台座部でボデー部材に取り付けるテザークリップと、を有し、
    前記台座部は、ボデー部材取付面にほぼ平行な底壁と、該底壁と前記ガーニッシュ本体との間にわたって延びる互いに一体の複数の側壁とを有し、前記台座部の底壁にはクリップ挿入孔または溝が形成されており、
    前記テザークリップは、フランジ部と、該フランジ部から前記ガーニッシュ本体側に延びる台座部装着部と、該台座部装着部から前記ガーニッシュ本体側に延びる曲がったテザー部と、該テザー部の先端に形成されテザー部断面より大きな外形をもつテザー頭部と、を有している、
    ガーニッシュ取付装置であって、
    前記台座部の1つの側壁に、前記テザー頭部の外形より大きいテザー頭部挿通用開口と、該テザー頭部挿通用開口から前記台座部の底壁側に延び前記テザー頭部の外形より小さくかつ前記テザー部断面の幅より大きな幅をもつスリットと、が形成されており、
    CSA展開前には、前記テザー部が前記テザー頭部挿通用開口を通して前記台座部の内外の一側から他側に延びて、前記テザー頭部が前記台座部の内外の前記他側に位置し、
    CSA展開時には、前記テザー頭部が前記台座部のスリット縁部に前記台座部の内外の前記他側から係合する、ガーニッシュ取付装置。
  2. 前記台座部の複数の側壁は、ピラー長手方向に延びる2つの側壁を有し、
    該2つの側壁のうちCSAに対向する側の側壁は、前記台座部底壁に近づくにつれてピラー長手方向に延びる前記2つの側壁間の間隔が小さくなる方向に傾斜している、請求項1記載のガーニッシュ取付装置。
  3. 前記台座部の複数の側壁は、ピラー長手方向に延びる2つの側壁を有し、
    前記台座部底壁側端での該2つの側壁間の中心位置は、前記テザークリップの前記フランジ部のピラー長手方向と直交する方向の中心位置よりも、CSAから離れる側にある、請求項1記載のガーニッシュ取付装置。
  4. 前記テザークリップは、前記フランジ部から前記ガーニッシュ本体側と反対側に延びるボデー部材装着部を有しており、前記台座部装着部の中心軸線は前記ボデー部材装着部の中心軸線からCSAから離れる側にオフセットしている、請求項1記載のガーニッシュ取付装置。
  5. 前記CSA展開前には、前記テザー部が前記テザー頭部挿通用開口を通して前記台座部の内側から外側に延びて、前記テザー頭部が前記台座部の外側に位置し、
    CSA展開時には、前記テザー頭部が前記台座部のスリット縁部に前記台座部の外側から係合する、請求項1記載のガーニッシュ取付装置。
  6. 前記テザー頭部挿通用開口と前記スリットとが形成された側壁が前記台座部のピラー長手方向と直交する方向に延びる側壁であり、
    前記テザー頭部挿通用開口と前記スリットとの間には、前記テザー頭部挿通用開口から前記スリットに近づくにつれて開口幅が狭くなるガイド部が設けられており、
    前記テザー部はピラー長手方向に曲がっており、
    前記テザー頭部は、ガーニッシュの長手方向移動を伴って、前記テザー頭部挿通用開口を通過する、請求項5記載のガーニッシュ取付装置。
  7. 前記台座部の底壁に形成されたクリップ挿入孔または溝が、前記台座部の底壁の、前記テザー頭部挿通用開口と前記スリットとが形成された側壁が連結される側の底壁端部と反対側の底壁端部まで延びて開放している、
    請求項5記載のガーニッシュ取付装置。
  8. 前記テザー頭部挿通用開口と前記スリットとが形成された側壁が前記ピラー長手方向に延びる2つの側壁のうちCSA側の側壁であり、
    前記テザー部はピラー長手方向と直交する方向に曲がっており、
    前記テザー頭部は、前記テザー部の弾性で前記テザー頭部挿通用開口を通過する、請求項5記載のガーニッシュ取付装置。
  9. 前記テザー頭部挿通用開口と前記スリットとが形成された側壁がピラー長手方向と直交する方向に延びる側壁であり、
    前記テザー頭部挿通用開口と前記スリットとの間には、前記テザー頭部挿通用開口から前記スリットに近づくにつれて開口幅が狭くなるガイド部が設けられており、
    前記テザー部はピラー長手方向に曲がっており、
    前記テザー頭部は、前記テザー部の弾性で前記テザー頭部挿通用開口を通過する、請求項5記載のガーニッシュ取付装置。
  10. 前記テザー頭部挿通用開口と前記スリットとが形成された側壁がピラー長手方向と直交する方向に延びる側壁であり、
    前記スリットが前記側壁のテザー頭部挿通用開口から前記底壁のクリップ挿入孔または溝まで前記側壁と前記底壁の両方にわたって延びており、前記スリットがスリット一端で前記側壁のテザー頭部挿通用開口に開放しスリット他端で前記底壁のクリップ挿入孔または溝に開放しており、
    前記テザー部はピラー長手方向に曲がっており、
    前記CSA展開前には、前記テザー部が前記スリットを通して前記台座部の内側から外側に延びさらに前記テザー頭部挿通用開口を通して前記台座部の外側から内側に延び、前記テザー頭部が前記テザー部の弾性で前記テザー頭部挿通用開口を通して前記台座部の外側から内側に突入して前記台座部の内側に位置し、
    CSA展開時には、前記テザー頭部が前記スリットの縁部に前記台座部の内側から係合する、
    請求項1記載のガーニッシュ取付装置。
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JP2015140118A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 トヨタ自動車株式会社 ピラーガーニッシュ取付構造およびテザークリップ
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